JPH08233715A - 摩耗試験方法及び摩耗試験機 - Google Patents

摩耗試験方法及び摩耗試験機

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JPH08233715A
JPH08233715A JP3975195A JP3975195A JPH08233715A JP H08233715 A JPH08233715 A JP H08233715A JP 3975195 A JP3975195 A JP 3975195A JP 3975195 A JP3975195 A JP 3975195A JP H08233715 A JPH08233715 A JP H08233715A
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JP
Japan
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test piece
test
holding
wear
abrasion
Prior art date
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Pending
Application number
JP3975195A
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English (en)
Inventor
Eiji Shiotani
英爾 塩谷
Yuichiro Hara
裕一郎 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Filing date
Publication date
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  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 「たたき−すべり」の実際の摩擦形態に近い
条件で簡単に摩耗試験を行う。その汎用性を高める。 【構成】 一組の試験片のうちの一方12を弾性部材1
9を介して保持すると共に所定の方向Aに往復移動させ
る移動保持手段13と、他方の試験片14を移動方向A
に対して傾斜した状態で保持する固定保持手段15とを
備える。これら一組の試験片12,14を所定の付勢力
Fで当接させた後、その状態で相対移動させてすべらせ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンを構成する部
品等の材料を対象とする摩耗試験方法及び摩耗試験機に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、あらゆる装置・機器類におい
て、作動時に部品同士が接触し合うことで摩耗が生じ、
それによって装置・機器類の性能劣化、耐久性低下等に
つながることが問題となる。このため使用材料の選定に
供するため、従来種々の摩耗試験機が開発されていた。
例えば図6に示すように、一組の試験片のうちの一方の
試験片1に荷重fを掛けながら、他方の試験片2を往復
移動させるもの(a)、他方の試験片3を回転移動させ
るもの(b)、円板状の試験片4,5を互いに回転させ
るもの(c)、板状の一方の試験片6に対して他方の円
板状の試験片7のみを回転させるもの(d)等があり、
すべり摩擦或いはころがり摩擦による摩耗の材料評価を
行うようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら実際の部
品には、すべり摩擦或いはころがり摩擦が単独で生じる
ような力だけでなく、その他の何等かの外力が加わるこ
とが少なくない。特にエンジン等の組み立てられた装置
には、「たたき」のような衝撃力が加わった後、すべり
摩擦を生じるものが多く、例えばピストンスカート部と
ライナー、ピストンリングとピストンのリング溝、給排
気バルブとバルブシート、等がこのような摩擦形態であ
る。このため従来の試験機では、この形態に近い条件で
の適切な摩耗試験を行うことができなかった。また材料
を実装品と同様に成形し、実機と同様な構造の試験機を
用いて評価することも行われていたが、成形等に手間が
かかると共に、試験条件を任意に変えることが難しく、
汎用性に欠けるという問題があった。
【0004】そこで本発明は、上記事情に鑑み、実際の
摩擦形態に近い条件で簡単に摩耗試験を行うことがで
き、しかも汎用性の高い摩耗試験方法及び摩耗試験機を
提供すべく創案されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、一組の試験片
を所定の付勢力で当接させた後、その状態で相対移動さ
せてすべらせるものである。また本発明は、この方法を
実施するための装置であって、一組の試験片のうちの一
方を弾性部材を介して保持すると共に所定の方向に往復
移動させる移動保持手段と、他方の試験片を移動方向に
対して傾斜した状態で保持する固定保持手段とを備えた
ものである。一方の試験片は、球面状の当接部を有する
ように成形されたものであることが好ましい。
【0006】
【作用】上記構成によって、移動保持手段は、一方の試
験片をその移動速度及び弾性部材のバネ定数による付勢
力を以て他方の試験片に当接させることで、所定の衝撃
力を生じさせると共に、当接させたままの状態で一方の
試験片を他方の試験片の傾斜した面に沿ってすべらせる
ことで、すべり摩擦を生じさせる。球面状の当接部は、
当接した状態からすべる状態に円滑に移行させる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に従って説
明する。
【0008】図1は、本発明に係わる摩耗試験機の一実
施例を示したものである。この摩耗試験機11は、一組
の試験片のうち、一方の試験片12を適宜往復移動させ
るための移動保持手段13と、他方の試験片14を傾斜
した状態で保持する固定保持手段15とにより主として
構成されている。
【0009】移動保持手段13は、門形或いは箱形の支
柱16の上部に取り付けられ、下向きの出力端21を有
したアクチュエータ17と、一方の試験片12を把持す
るチャック18と、アクチュエータ17とチャック18
との間に設けられた弾性部材19とを備えて成る。アク
チュエータ17には油圧ポンプ20が接続され、その油
圧によって所定の押圧力及びストロークを以て出力端2
1を鉛直方向Aに進退させるように構成されている。弾
性部材19は、出力端21の位置から横方向に張り出し
た支持ハリ22と、支持ハリ22の先端に一端が取り付
けられ、他端が出力端21の位置まで平行に延出された
板バネ23とで構成されている。板バネ23は、長手方
向の中間部が括れており、板厚方向に所定の弾発力を発
揮するものである。そして支持ハリ22の基端がロード
セル24を介して出力端21に連結され、板バネ23の
他端にチャック18が取り付けられている。一方の試験
片12は、図2に示すように、全体が円柱形状で、先端
部25が半球状の曲面を有するように成形されている。
そしてチャック18により、出力端21と同軸上に保持
されている。先端部25の半球の曲率半径r2 は、例え
ば円柱の半径r1 よりも若干大きい程度のものとする
(r2 >r1 )。
【0010】固定保持手段15は、充分な厚さを有した
ブロック体26と、ブロック体26を出力端21の真下
の床面27上に固定する脚部28とで成る。ブロック体
26の上面29は、鉛直方向Aに対して正対しないよう
に適宜傾いており(例えば水平からの角度が25度)、そ
の中央に凹部30が形成されている。他方の試験片14
は、図3に示すように所定の厚さt及び長さLがある直
方体の板として成形されている。そして凹部30に嵌合
した状態で、その平滑面31がブロック体26の傾斜し
た上面29と平行に保持されるようになっている。
【0011】次に本発明に係わる摩耗試験方法の一実施
例を、上記構成の作用として説明する(図4参照)。
【0012】バルブ及びバルブシート等の、一組の部品
材料に対して摩耗試験を行うに際して、チャック18に
一方の試験片12を、ブロック体26の凹部30に他方
の試験片14をそれぞれセットした後、アクチュエータ
17の出力端21を進出させて一方の試験片12を下降
させる(a)。そして一方の試験片12の先端部25を
他方の試験片14の平滑面31に当接させて衝撃力を与
える(b)。この衝撃力は、アクチュエータ17のスト
ローク(下降速度V)と弾性部材19(板バネ23)の
バネ定数とで決まるもの(付勢力F)であり、ロードセ
ル24にて検出・管理される。そして一方の試験片12
は、引き続き他方の試験片14に押し付けられ、傾斜し
た平滑面31に沿ってすべる(c)。このときの摩擦距
離は、当接した後のアクチュエータ17のストローク量
で決定され、荷重はアクチュエータ17のストローク及
び屈曲した板バネ23のバネ定数で決定される。所定の
距離だけすべらせたなら、アクチュエータ17の縮退動
作により一方の試験片12を引上げて原位置に復帰さ
せ、前記動作を繰り返して行う。
【0013】このように、一方の試験片12をアクチュ
エータ17及び弾性部材19による付勢力Fを以て、ブ
ロック体26に保持された他方の試験片14に当接させ
た後、その押し付けによって傾斜した平滑面31に沿っ
てすべらせるようにしたので、「たたき−すべり」が同
時に生じる摩擦形態を再現することができ、対象とする
部品の衝撃力及びすべり距離を任意に設定できる。また
試験片形状も簡単で、成形の手間が少なく、対象部品に
とらわれることなく材料評価を行うことができる。そし
て可動部分は一方の試験片12の側だけなので、荷重等
の条件設定や計測管理も容易であり、全体構造をコンパ
クトにできる。すなわち簡単で汎用性に富む摩耗試験機
とすることができる。また一方の試験片12の先端部2
5を半球形状としたので、他方の試験片14の平滑面3
1をそれほど大きな傾斜で保持しなくても、当接した状
態から円滑にすべりの状態に移行させることができる。
さらに弾性部材19を傾斜方向に張り出した板ばね23
にて構成したので、すべることでストローク位置からず
れてゆく試験片12に対してよく追従でき、所定の押し
付け力を与えることができる。
【0014】なお本発明の摩耗試験方法を実施するため
の装置としては図1に限るものではなく、例えば図5に
示すように、他方の試験片14に、横方向Bに移動させ
るアクチュエータ41を設けて、一方の試験片12のア
クチュエータ17と同期して駆動させることで、当接後
の相対移動によるすべりを生じさせることも考えられ
る。また移動保持手段13としては、アクチュエータ1
7と板バネ23との組み合わせに限るものではなく、試
験片12,14同士を当接させ、且つ適宜押し付ける付
勢力を有したものであれば、どのような構成でもかまわ
ない。
【0015】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、「たたき
−すべり」が同時に生じる摩擦形態の部品の材料評価
を、適切に且つ容易に行うことができるという優れた効
果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる摩耗試験機の一実施例を示した
側面図である。
【図2】図1の一方の試験片を示した図であり、(a)
は正面図、(b)は側面図である。
【図3】図1の他方の試験片を示した図であり、(a)
は正面図、(b)は側面図である。
【図4】本発明の摩耗試験方法の一実施例を模式的に示
した側面図である。
【図5】本発明の他の実施例を示した側面図である。
【図6】従来の摩耗試験機を示した斜視図である。
【符号の説明】
12 一方の試験片 13 移動保持手段 14 他方の試験片 15 固定保持手段 19 弾性部材 23 板ばね 25 先端部(当接部) A 鉛直方向(所定の往復移動方向) F 付勢力

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一組の試験片を所定の付勢力で当接させ
    た後、その状態で相対移動させてすべらせることを特徴
    とする摩耗試験方法。
  2. 【請求項2】 一組の試験片のうちの一方を弾性部材を
    介して保持すると共に所定の方向に往復移動させる移動
    保持手段と、他方の試験片を上記移動方向に対して傾斜
    した状態で保持する固定保持手段とを備えたことを特徴
    とする摩耗試験機。
  3. 【請求項3】 上記一方の試験片が、球面状の当接部を
    有するように成形されたものである請求項2記載の摩耗
    試験機。
JP3975195A 1995-02-28 1995-02-28 摩耗試験方法及び摩耗試験機 Pending JPH08233715A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012047510A (ja) * 2010-08-25 2012-03-08 Nakashima Medical Co Ltd 無菌環境型摩耗試験装置
JP2012173119A (ja) * 2011-02-21 2012-09-10 Sumitomo Metal Ind Ltd 摩擦試験方法および摩擦試験装置
KR20200053153A (ko) * 2018-11-08 2020-05-18 주식회사 에스에스케이 마모 시험 장치
WO2022091412A1 (ja) * 2020-11-02 2022-05-05 株式会社アシックス 摩耗試験機、摩耗試験方法、及び、靴の製造方法

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