JPH08233683A - 風路切換え扉 - Google Patents
風路切換え扉Info
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- JPH08233683A JPH08233683A JP6342495A JP6342495A JPH08233683A JP H08233683 A JPH08233683 A JP H08233683A JP 6342495 A JP6342495 A JP 6342495A JP 6342495 A JP6342495 A JP 6342495A JP H08233683 A JPH08233683 A JP H08233683A
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- Aerodynamic Tests, Hydrodynamic Tests, Wind Tunnels, And Water Tanks (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 風路形状及び構造を簡単化し、コストの低減
を図る経済的な開放型・密閉型兼用風洞等の風路切換え
扉。 【構成】 風路の左右側壁に左右対称的に形成された長
方形開口の上流端にそれぞれ吊り元が枢着されてそれぞ
れ胴内外方へ回動する同一サイズの左右の旋回型扉を具
え、両扉をそれぞれ胴内へ回動したときは、倒立Ｖ字型
に閉じて風路を閉塞し、それぞれ胴外へ回動したときは
倒立八字状に下流に向かって開くようにしてなる風路に
おいて、その一方の側壁の長方形開口を他方の長方形開
口の間口の約２倍の間口とする大幅長方形開口と、同大
幅長方形開口の下流端に後端が吊り元として枢着され上
記旋回型扉とほぼ同一の長方形をなし内部に空所を有す
るとともに後端が全高にわたって開口する親扉と、同親
扉の空所内に出入自在に内挿されたほぼ同一長方形の子
扉とからなる伸縮可能のテレスコ型親子扉とを具えたこ
と。
を図る経済的な開放型・密閉型兼用風洞等の風路切換え
扉。 【構成】 風路の左右側壁に左右対称的に形成された長
方形開口の上流端にそれぞれ吊り元が枢着されてそれぞ
れ胴内外方へ回動する同一サイズの左右の旋回型扉を具
え、両扉をそれぞれ胴内へ回動したときは、倒立Ｖ字型
に閉じて風路を閉塞し、それぞれ胴外へ回動したときは
倒立八字状に下流に向かって開くようにしてなる風路に
おいて、その一方の側壁の長方形開口を他方の長方形開
口の間口の約２倍の間口とする大幅長方形開口と、同大
幅長方形開口の下流端に後端が吊り元として枢着され上
記旋回型扉とほぼ同一の長方形をなし内部に空所を有す
るとともに後端が全高にわたって開口する親扉と、同親
扉の空所内に出入自在に内挿されたほぼ同一長方形の子
扉とからなる伸縮可能のテレスコ型親子扉とを具えたこ
と。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、風洞等の風路切換え扉
に関する。
に関する。
【０００２】
【従来の技術】例えば、図４に示すような、密閉型回流
風洞では、従来、煙試験時に風路内空気の濁りを防止す
るため、風路内の一部を切り、開放型風洞と同様に、常
時新鮮な空気を取込み排出する構造が採用されている。
しかしながら、このためには、煙排出及び新鮮空気導入
を目的とした切換え扉２が風路の一部に必要となる。
風洞では、従来、煙試験時に風路内空気の濁りを防止す
るため、風路内の一部を切り、開放型風洞と同様に、常
時新鮮な空気を取込み排出する構造が採用されている。
しかしながら、このためには、煙排出及び新鮮空気導入
を目的とした切換え扉２が風路の一部に必要となる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】図５に示すように開放
型風洞と、図４に示したような密閉型測定部を兼ね備え
た回流風洞においては、開放運転時は、図５に示すよう
に、その圧力脈動を防止するための脈動防止扉１が必要
である。また、この種の風洞では、密閉時（図４）の煙
試験を行うためには、必要に応じて風路を仕切り、大気
開放型とするための切換え扉２が必要となり、風路形状
及び構造が複雑化する。さらに、そのために、兼用風洞
ではコストが嵩むことになる。
型風洞と、図４に示したような密閉型測定部を兼ね備え
た回流風洞においては、開放運転時は、図５に示すよう
に、その圧力脈動を防止するための脈動防止扉１が必要
である。また、この種の風洞では、密閉時（図４）の煙
試験を行うためには、必要に応じて風路を仕切り、大気
開放型とするための切換え扉２が必要となり、風路形状
及び構造が複雑化する。さらに、そのために、兼用風洞
ではコストが嵩むことになる。
【０００４】本発明はこのような事情に鑑みて提案され
たもので、風路形状及び構造を簡単化し、コストの低減
を図る経済的な開放型・密閉型兼用風洞等の風路切換え
扉を提供することを目的とする。
たもので、風路形状及び構造を簡単化し、コストの低減
を図る経済的な開放型・密閉型兼用風洞等の風路切換え
扉を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項１の発明は、風路の左右側壁に左右対
称的に形成された長方形開口の上流端にそれぞれ吊り元
が枢着されてそれぞれ胴内外方へ回動する同一サイズの
左右の旋回型扉を具え、両扉をそれぞれ胴内へ回動した
ときは、倒立Ｖ字型に閉じて風路を閉塞し、それぞれ胴
外へ回動したときは倒立八字状に下流に向かって開くよ
うにしてなる風路において、その一方の側壁の長方形開
口を他方の長方形開口の間口の約２倍の間口とする大幅
長方形開口と、同大幅長方形開口の下流端に後端が吊り
元として枢着され上記旋回型扉とほぼ同一の長方形をな
し内部に空所を有するとともに後端が全高にわたって開
口する親扉と、同親扉の空所内に出入自在に内挿された
ほぼ同一長方形の子扉とからなる伸縮可能のテレスコ型
親子扉とを具えたことを特徴とする。
るために、請求項１の発明は、風路の左右側壁に左右対
称的に形成された長方形開口の上流端にそれぞれ吊り元
が枢着されてそれぞれ胴内外方へ回動する同一サイズの
左右の旋回型扉を具え、両扉をそれぞれ胴内へ回動した
ときは、倒立Ｖ字型に閉じて風路を閉塞し、それぞれ胴
外へ回動したときは倒立八字状に下流に向かって開くよ
うにしてなる風路において、その一方の側壁の長方形開
口を他方の長方形開口の間口の約２倍の間口とする大幅
長方形開口と、同大幅長方形開口の下流端に後端が吊り
元として枢着され上記旋回型扉とほぼ同一の長方形をな
し内部に空所を有するとともに後端が全高にわたって開
口する親扉と、同親扉の空所内に出入自在に内挿された
ほぼ同一長方形の子扉とからなる伸縮可能のテレスコ型
親子扉とを具えたことを特徴とする。
【０００６】請求項２の発明は、請求項１において、そ
のテレスコ型親子扉の代わりに、間口方向に伸縮可能の
蛇腹構造の伸縮型扉を具えたことを特徴とする。
のテレスコ型親子扉の代わりに、間口方向に伸縮可能の
蛇腹構造の伸縮型扉を具えたことを特徴とする。
【０００７】請求項３の発明は、請求項１において、そ
のテレスコ型親子扉の代わりに、複数折り屏風型の展張
・折り畳み型扉を具えたことを特徴とする。
のテレスコ型親子扉の代わりに、複数折り屏風型の展張
・折り畳み型扉を具えたことを特徴とする。
【０００８】請求項４の発明は、請求項１において、そ
の親扉の内部空所内に付設され、遠隔操作によりその子
扉を親扉に対して前後進させる付勢手段とを具え、同テ
レスコ型親子扉を使用しないときは、その子扉を親扉内
に格納した状態で同テレスコ型親子扉をその側壁の大幅
長方形開口にロックし、煙試験時には同テレスコ型親子
扉を胴内へ旋回して伸長するとともに、上流の同側の上
記旋回扉を胴外へ開き、他側の上記旋回扉を胴内へ旋回
して、伸長した親扉及び子扉と一直線として風路を斜め
方向に仕切ることを特徴とする。
の親扉の内部空所内に付設され、遠隔操作によりその子
扉を親扉に対して前後進させる付勢手段とを具え、同テ
レスコ型親子扉を使用しないときは、その子扉を親扉内
に格納した状態で同テレスコ型親子扉をその側壁の大幅
長方形開口にロックし、煙試験時には同テレスコ型親子
扉を胴内へ旋回して伸長するとともに、上流の同側の上
記旋回扉を胴外へ開き、他側の上記旋回扉を胴内へ旋回
して、伸長した親扉及び子扉と一直線として風路を斜め
方向に仕切ることを特徴とする。
【０００９】請求項５の発明は、請求項２又は３におい
て、それぞれ遠隔操作によりその伸縮型扉を回動及び伸
縮する手段、又は展張折り畳み型扉を回動及び展張・折
り畳みする手段を具えたことを具えたことを特徴とす
る。
て、それぞれ遠隔操作によりその伸縮型扉を回動及び伸
縮する手段、又は展張折り畳み型扉を回動及び展張・折
り畳みする手段を具えたことを具えたことを特徴とす
る。
【００１０】
【作用】このような構成によれば、図１に示すように、
テレスコープ式風路切換え扉３を脈動防止扉Ａ４の下流
に設置し、脈動防止扉Ｂ５を胴内及び胴外の両開き式に
することにより、開放及び密閉型測定部６を有した回流
風洞での煙試験を可能とする。なお、本発明の風路切換
え扉は、テレスコ型親子扉の代わりに、蛇腹構造の伸縮
型扉，複数折り屏風型の展張・折り畳み型扉を採用する
こともでき、風洞のみならず、各種プラントにおける空
気入れ換え扉にも適用することができる。
テレスコープ式風路切換え扉３を脈動防止扉Ａ４の下流
に設置し、脈動防止扉Ｂ５を胴内及び胴外の両開き式に
することにより、開放及び密閉型測定部６を有した回流
風洞での煙試験を可能とする。なお、本発明の風路切換
え扉は、テレスコ型親子扉の代わりに、蛇腹構造の伸縮
型扉，複数折り屏風型の展張・折り畳み型扉を採用する
こともでき、風洞のみならず、各種プラントにおける空
気入れ換え扉にも適用することができる。
【００１１】
【実施例】本発明を開放型風洞及び回流型風洞の兼用風
洞に適用した一実施例を図面について説明すると、図１
はその水平断面、図２は図１の兼用風洞において、煙を
使用した試験を行う場合の風路切換え弁を示す斜視図、
図３は図１の兼用風洞において、測定部を開放状態とし
て試験を行う場合の風路切換え扉を示す斜視図である。
洞に適用した一実施例を図面について説明すると、図１
はその水平断面、図２は図１の兼用風洞において、煙を
使用した試験を行う場合の風路切換え弁を示す斜視図、
図３は図１の兼用風洞において、測定部を開放状態とし
て試験を行う場合の風路切換え扉を示す斜視図である。
【００１２】上図において、図４と同一の符号はそれぞ
れ同図と同一の部材を示し、３は本発明に係るテレスコ
ープ式風路切換え扉（以下テレスコ式親子扉という）で
あって、この風路切換え扉は密閉型測定部６の下流側の
外壁１に形成された長方形開口の下流端にその吊り元が
枢着されている。このテレスコ式風路切換え扉３は、そ
の親扉８の内部空所に出入可能のほぼ同一の長方形をな
す子扉９を内蔵してなる親子扉であって、モータ１０に
より親扉８はその吊り元ヒンジの周りに風路内へ旋回す
るとともに、図２に示すように、親扉８に内蔵されたエ
ア圧シリンダー１２の作用で子扉９が親扉８の面と同一
鉛直平面上に出没可能になっている。それ故、子扉９
は、親扉８内に収納されたときは、親扉８の内部空所に
収まり、子扉９が全開したときは、親扉と協働して、見
掛け上、親扉８の幅をほぼ２倍近くに拡げた大幅扉とす
ることができる拡縮自在の引き戸式親子型旋回扉であ
る。４，５はそれぞれ図３に示すように、風路の右壁，
左壁であって、テレスコ式親子扉３の上流側にそれぞれ
胴外，胴内へ旋回可能に上流端がそれぞれ吊り元として
側壁開口に枢着された脈動防止扉Ａ，脈動防止扉Ｂであ
る。
れ同図と同一の部材を示し、３は本発明に係るテレスコ
ープ式風路切換え扉（以下テレスコ式親子扉という）で
あって、この風路切換え扉は密閉型測定部６の下流側の
外壁１に形成された長方形開口の下流端にその吊り元が
枢着されている。このテレスコ式風路切換え扉３は、そ
の親扉８の内部空所に出入可能のほぼ同一の長方形をな
す子扉９を内蔵してなる親子扉であって、モータ１０に
より親扉８はその吊り元ヒンジの周りに風路内へ旋回す
るとともに、図２に示すように、親扉８に内蔵されたエ
ア圧シリンダー１２の作用で子扉９が親扉８の面と同一
鉛直平面上に出没可能になっている。それ故、子扉９
は、親扉８内に収納されたときは、親扉８の内部空所に
収まり、子扉９が全開したときは、親扉と協働して、見
掛け上、親扉８の幅をほぼ２倍近くに拡げた大幅扉とす
ることができる拡縮自在の引き戸式親子型旋回扉であ
る。４，５はそれぞれ図３に示すように、風路の右壁，
左壁であって、テレスコ式親子扉３の上流側にそれぞれ
胴外，胴内へ旋回可能に上流端がそれぞれ吊り元として
側壁開口に枢着された脈動防止扉Ａ，脈動防止扉Ｂであ
る。
【００１３】ここで、図１（Ｂ）に示すように、左右の
脈動防止扉４，５をそれぞれ胴内，胴外へ回動すると、
両扉の下流端は、倒立Ｖ字状となって閉じ、その下流端
同士が風路の中心線Ｃ／Ｌ上の点Ｍで当接する。それ
故、左側脈動防止扉４の延長線が風路の右側壁と交わる
点をＣR とし、この点ＣR に親子扉３の吊り元を定める
と都合がよい。そうすると、同図に示す幾何学的関係に
より、 ＢR ＣR ＝Ｌ ｃｏｓθ（Ｌは脈動防止扉の幅） ・・・・・（１） つまり、式（１）の関係を満足するように間口幅ＡR Ｂ
R ＝Ｌを間口幅ＢR ＣR ＝Ｌ ｃｏｓθだけ広くした間
口幅ＡR ＣR ＝Ｌ（１＋ｃｏｓθ）の大幅開口間口を設
け、ほぼ後半部の間口ＢR ＣR を親子扉３の取付け開口
とし、ＣR をその吊り元とする。このような構造によれ
ば、同図（Ａ）に示すように、風路を全閉するときは、
左側脈動防止扉４をＡL を吊り元として胴内へ角度θだ
け回動するとともに、親子扉３を吊り元ＣR の周りに胴
内へ角度θだけ回動し、その長さを若干伸長してその全
長をＭＣR とすることで、左側脈動防止扉４と親子扉３
とは一直線をなして風路を斜め方向に遮断することがで
きる。その際は、右側脈動防止扉５はＡL Ｍに平行する
ＡR ＭR の位置へ吊り元ＡRの周りに胴外へ角θだけ回
動することで、煙試験を行う際に、発生する濁った空気
を胴外へ効率的に円滑に排出することができる。
脈動防止扉４，５をそれぞれ胴内，胴外へ回動すると、
両扉の下流端は、倒立Ｖ字状となって閉じ、その下流端
同士が風路の中心線Ｃ／Ｌ上の点Ｍで当接する。それ
故、左側脈動防止扉４の延長線が風路の右側壁と交わる
点をＣR とし、この点ＣR に親子扉３の吊り元を定める
と都合がよい。そうすると、同図に示す幾何学的関係に
より、 ＢR ＣR ＝Ｌ ｃｏｓθ（Ｌは脈動防止扉の幅） ・・・・・（１） つまり、式（１）の関係を満足するように間口幅ＡR Ｂ
R ＝Ｌを間口幅ＢR ＣR ＝Ｌ ｃｏｓθだけ広くした間
口幅ＡR ＣR ＝Ｌ（１＋ｃｏｓθ）の大幅開口間口を設
け、ほぼ後半部の間口ＢR ＣR を親子扉３の取付け開口
とし、ＣR をその吊り元とする。このような構造によれ
ば、同図（Ａ）に示すように、風路を全閉するときは、
左側脈動防止扉４をＡL を吊り元として胴内へ角度θだ
け回動するとともに、親子扉３を吊り元ＣR の周りに胴
内へ角度θだけ回動し、その長さを若干伸長してその全
長をＭＣR とすることで、左側脈動防止扉４と親子扉３
とは一直線をなして風路を斜め方向に遮断することがで
きる。その際は、右側脈動防止扉５はＡL Ｍに平行する
ＡR ＭR の位置へ吊り元ＡRの周りに胴外へ角θだけ回
動することで、煙試験を行う際に、発生する濁った空気
を胴外へ効率的に円滑に排出することができる。
【００１４】このような兼用風洞において、煙を発生さ
せて行う風洞試験の際は、図２に示すように、脈動防止
扉Ａ ４は胴内へ開き、脈動防止扉Ｂ ５は胴外へ開く
とともに、テレスコ式親子扉３は伸長して、その親扉
８，子扉９及び脈動防止扉Ａ４は一直線とする。そこ
で、煙の試験は、図１において、煙発生装置７から出た
煙を密閉形測定部６で観測し、煙で濁った空気は、脈動
防止扉Ａ４と協働して一直線をなして風路を斜めに仕切
るテレスコ式親子扉３に沿って流れ、全開した脈動防止
扉Ｂ５との間からより胴外へ矢印に示すように出てゆ
く。
せて行う風洞試験の際は、図２に示すように、脈動防止
扉Ａ ４は胴内へ開き、脈動防止扉Ｂ ５は胴外へ開く
とともに、テレスコ式親子扉３は伸長して、その親扉
８，子扉９及び脈動防止扉Ａ４は一直線とする。そこ
で、煙の試験は、図１において、煙発生装置７から出た
煙を密閉形測定部６で観測し、煙で濁った空気は、脈動
防止扉Ａ４と協働して一直線をなして風路を斜めに仕切
るテレスコ式親子扉３に沿って流れ、全開した脈動防止
扉Ｂ５との間からより胴外へ矢印に示すように出てゆ
く。
【００１５】また、測定部６を開放状態として風洞試験
を行う場合は、図３に示すように、テレスコ式親子扉３
は全閉状態で右壁の延長面上にあり、脈動防止扉Ａ ４
及び脈動防止扉Ｂ ５はそれぞれ平面図的に見て倒立八
字状に左右対称に胴外へ開いて試験が行われる。
を行う場合は、図３に示すように、テレスコ式親子扉３
は全閉状態で右壁の延長面上にあり、脈動防止扉Ａ ４
及び脈動防止扉Ｂ ５はそれぞれ平面図的に見て倒立八
字状に左右対称に胴外へ開いて試験が行われる。
【００１６】本実施例に挙げたテレスコ型親子扉の代わ
りに、図示は省略するが、収縮状態では図３におけるテ
レスコ型親子扉のように、下流の吊り元の周りに回動可
能に枢支され、その間口幅は図１（Ｂ）の間口幅に等し
くなり、胴内へ回動して伸長した状態では、図１（Ａ）
に示すように、左側脈動防止扉と一直線をなして風路を
傾斜角θの斜め方向に仕切る蛇腹構造の伸縮型扉を採用
することもできる。
りに、図示は省略するが、収縮状態では図３におけるテ
レスコ型親子扉のように、下流の吊り元の周りに回動可
能に枢支され、その間口幅は図１（Ｂ）の間口幅に等し
くなり、胴内へ回動して伸長した状態では、図１（Ａ）
に示すように、左側脈動防止扉と一直線をなして風路を
傾斜角θの斜め方向に仕切る蛇腹構造の伸縮型扉を採用
することもできる。
【００１７】また、二つ折り，三つ折り等複数折り構造
にて伸縮可能であるとともに、吊り元の周りに回動可能
である展張・折り畳み型扉をテレスコ型親子扉の代わり
に採用することもできる。
にて伸縮可能であるとともに、吊り元の周りに回動可能
である展張・折り畳み型扉をテレスコ型親子扉の代わり
に採用することもできる。
【００１８】さらに、上記蛇腹型伸縮扉，上記屏風型伸
縮扉の回動及び伸縮をモータ，流体圧シリンダ，リン
ク，ギヤ等を介して遠隔操作で行う手段を採用すること
で、自動化及び省人省力化することも可能である。
縮扉の回動及び伸縮をモータ，流体圧シリンダ，リン
ク，ギヤ等を介して遠隔操作で行う手段を採用すること
で、自動化及び省人省力化することも可能である。
【００１９】
【発明の効果】このような風路切換え扉によれば、風路
切換えと脈動防止の２つの機能を有するので、回流風洞
において、従来、風路切換用，脈動防止用の２ヶ所必要
であった扉を１ヶ所だけにすることができ、回流風洞の
構造をより簡略化できるものである。また、脈動防止又
は風路切換のいずれか１つしか扉を持たないような回流
風洞においても、本発明に係る風路切換扉を用いること
により、１つの扉で２つの機能を有することにより、増
えた機能によって試験の種類を増やすことができる。本
発明は、風洞のみならず、一般の各種プラントにおける
風路切換え扉にも適用することができる。
切換えと脈動防止の２つの機能を有するので、回流風洞
において、従来、風路切換用，脈動防止用の２ヶ所必要
であった扉を１ヶ所だけにすることができ、回流風洞の
構造をより簡略化できるものである。また、脈動防止又
は風路切換のいずれか１つしか扉を持たないような回流
風洞においても、本発明に係る風路切換扉を用いること
により、１つの扉で２つの機能を有することにより、増
えた機能によって試験の種類を増やすことができる。本
発明は、風洞のみならず、一般の各種プラントにおける
風路切換え扉にも適用することができる。
【００２０】要するに請求項１の発明によれば、風路の
左右側壁に左右対称的に形成された長方形開口の上流端
にそれぞれ吊り元が枢着されてそれぞれ胴内外方へ回動
する同一サイズの左右の旋回型扉を具え、両扉をそれぞ
れ胴内へ回動したときは、倒立Ｖ字型に閉じて風路を閉
塞し、それぞれ胴外へ回動したときは倒立八字状に下流
に向かって開くようにしてなる風路において、その一方
の側壁の長方形開口を他方の長方形開口の間口の約２倍
の間口とする大幅長方形開口と、同大幅長方形開口の下
流端に後端が吊り元として枢着され上記旋回型扉とほぼ
同一の長方形をなし内部に空所を有するとともに後端が
全高にわたって開口する親扉と、同親扉の空所内に出入
自在に内挿されたほぼ同一長方形の子扉とからなる伸縮
可能のテレスコ型親子扉とを具えたことにより、風路形
状及び構造を簡単化し、コストの低減を図る経済的な開
放型・密閉型兼用風洞等の風路切換え扉を得るから、本
発明は産業上極めて有益なものである。
左右側壁に左右対称的に形成された長方形開口の上流端
にそれぞれ吊り元が枢着されてそれぞれ胴内外方へ回動
する同一サイズの左右の旋回型扉を具え、両扉をそれぞ
れ胴内へ回動したときは、倒立Ｖ字型に閉じて風路を閉
塞し、それぞれ胴外へ回動したときは倒立八字状に下流
に向かって開くようにしてなる風路において、その一方
の側壁の長方形開口を他方の長方形開口の間口の約２倍
の間口とする大幅長方形開口と、同大幅長方形開口の下
流端に後端が吊り元として枢着され上記旋回型扉とほぼ
同一の長方形をなし内部に空所を有するとともに後端が
全高にわたって開口する親扉と、同親扉の空所内に出入
自在に内挿されたほぼ同一長方形の子扉とからなる伸縮
可能のテレスコ型親子扉とを具えたことにより、風路形
状及び構造を簡単化し、コストの低減を図る経済的な開
放型・密閉型兼用風洞等の風路切換え扉を得るから、本
発明は産業上極めて有益なものである。
【００２１】請求項２の発明によれば、請求項１におい
て、そのテレスコ型親子扉の代わりに、間口方向に伸縮
可能の蛇腹構造の伸縮型扉を具えたことにより、請求項
１による効果と実質的に同一の効果を奏するから、本発
明は産業上極めて有益なものである。
て、そのテレスコ型親子扉の代わりに、間口方向に伸縮
可能の蛇腹構造の伸縮型扉を具えたことにより、請求項
１による効果と実質的に同一の効果を奏するから、本発
明は産業上極めて有益なものである。
【００２２】請求項３の発明によれば、請求項１におい
て、そのテレスコ型親子扉の代わりに、複数折り屏風型
の展張・折り畳み型扉を具えたことにより、請求項１に
よる効果と実質的に同一の効果を奏するから、本発明は
産業上極めて有益なものである。
て、そのテレスコ型親子扉の代わりに、複数折り屏風型
の展張・折り畳み型扉を具えたことにより、請求項１に
よる効果と実質的に同一の効果を奏するから、本発明は
産業上極めて有益なものである。
【００２３】請求項４の発明によれば、請求項１におい
て、その親扉の内部空所内に付設され、遠隔操作により
その子扉を親扉に対して前後進させる付勢手段とを具
え、同テレスコ型親子扉を使用しないときは、その子扉
を親扉内に格納した状態で同テレスコ型親子扉をその側
壁の大幅長方形開口にロックし、煙試験時には同テレス
コ型親子扉を胴内へ旋回して伸長するとともに、上流の
同側の上記旋回扉を胴外へ開き、他側の上記旋回扉を胴
内へ旋回して、伸長した親扉及び子扉と一直線として風
路を斜め方向に仕切ることにより、請求項１の発明によ
る効果を奏するほか、遠隔操作によりテレスコ式親子扉
を伸縮及び開閉位置への回動を省人省力的に行うことが
できるから、本発明は産業上極めて有益なものである。
て、その親扉の内部空所内に付設され、遠隔操作により
その子扉を親扉に対して前後進させる付勢手段とを具
え、同テレスコ型親子扉を使用しないときは、その子扉
を親扉内に格納した状態で同テレスコ型親子扉をその側
壁の大幅長方形開口にロックし、煙試験時には同テレス
コ型親子扉を胴内へ旋回して伸長するとともに、上流の
同側の上記旋回扉を胴外へ開き、他側の上記旋回扉を胴
内へ旋回して、伸長した親扉及び子扉と一直線として風
路を斜め方向に仕切ることにより、請求項１の発明によ
る効果を奏するほか、遠隔操作によりテレスコ式親子扉
を伸縮及び開閉位置への回動を省人省力的に行うことが
できるから、本発明は産業上極めて有益なものである。
【００２４】請求項５の発明によれば、請求項２又は３
において、それぞれ遠隔操作によりその伸縮型扉を回動
及び伸縮する手段、又は展張折り畳み型扉を回動及び展
張・折り畳みする手段を具えたことを具えたことによ
り、請求項２又は請求項３による効果を奏するほか、遠
隔操作により蛇腹構造の伸縮型扉の伸縮及び開閉位置へ
の回動を省人省力的に行うことができるから、本発明は
産業上極めて有益なものである。
において、それぞれ遠隔操作によりその伸縮型扉を回動
及び伸縮する手段、又は展張折り畳み型扉を回動及び展
張・折り畳みする手段を具えたことを具えたことによ
り、請求項２又は請求項３による効果を奏するほか、遠
隔操作により蛇腹構造の伸縮型扉の伸縮及び開閉位置へ
の回動を省人省力的に行うことができるから、本発明は
産業上極めて有益なものである。
【図１】本発明の一実施例を示す水平断面図であり、同
図（Ａ）はその煙試験を行っている場合を示す全体図、
同図（Ｂ）は同図（Ａ）におけるＢ部の主要寸法の幾何
学的関係を示す図である。
図（Ａ）はその煙試験を行っている場合を示す全体図、
同図（Ｂ）は同図（Ａ）におけるＢ部の主要寸法の幾何
学的関係を示す図である。
【図２】図１の回流風洞において、煙を使用して試験を
行う場合の風路切換え扉を示す斜視図である。
行う場合の風路切換え扉を示す斜視図である。
【図３】図１の回流風洞において、測定部を開放状態と
して試験を行う場合の風路切換え扉を示す斜視図であ
る。
して試験を行う場合の風路切換え扉を示す斜視図であ
る。
【図４】切換扉を備えた従来の密閉回流型風洞を示す全
体水平断面図である。
体水平断面図である。
【図５】従来の脈動防止扉を備えた開放型風洞を示す全
体水平断面図である。
体水平断面図である。
１ 脈動防止扉 ２ 切換扉 ３ テレスコープ式風路切換え扉（テレスコ式親子扉） ４ 脈動防止扉Ａ（左側壁側） ５ 脈動防止扉Ｂ（右側壁側） ６ 密閉型測定部 ７ 煙発生装置 ８ 親扉 ９ 子扉 １０ モータ １１ 送風機 １２ 流体圧シリンダ
Claims (5)
- 【請求項１】 風路の左右側壁に左右対称的に形成され
た長方形開口の上流端にそれぞれ吊り元が枢着されてそ
れぞれ胴内外方へ回動する同一サイズの左右の旋回型扉
を具え、両扉をそれぞれ胴内へ回動したときは、倒立Ｖ
字型に閉じて風路を閉塞し、それぞれ胴外へ回動したと
きは倒立八字状に下流に向かって開くようにしてなる風
路において、その一方の側壁の長方形開口を他方の長方
形開口の間口の約２倍の間口とする大幅長方形開口と、
同大幅長方形開口の下流端に後端が吊り元として枢着さ
れ上記旋回型扉とほぼ同一の長方形をなし内部に空所を
有するとともに後端が全高にわたって開口する親扉と、
同親扉の空所内に出入自在に内挿されたほぼ同一長方形
の子扉とからなる伸縮可能のテレスコ型親子扉とを具え
たことを特徴とする風路切換え扉。 - 【請求項２】 請求項１において、そのテレスコ型親子
扉の代わりに、間口方向に伸縮可能の蛇腹構造の伸縮型
扉を具えたことを特徴とする風路切換え扉。 - 【請求項３】 請求項１において、そのテレスコ型親子
扉の代わりに、複数折り屏風型の展張・折り畳み型扉を
具えたことを特徴とする風路切換え扉。 - 【請求項４】 請求項１において、その親扉の内部空所
内に付設され、遠隔操作によりその子扉を親扉に対して
前後進させる付勢手段とを具え、同テレスコ型親子扉を
使用しないときは、その子扉を親扉内に格納した状態で
同テレスコ型親子扉をその側壁の大幅長方形開口にロッ
クし、煙試験時には同テレスコ型親子扉を胴内へ旋回し
て伸長するとともに、上流の同側の上記旋回扉を胴外へ
開き、他側の上記旋回扉を胴内へ旋回して、伸長した親
扉及び子扉と一直線として風路を斜め方向に仕切ること
を特徴とする風路切換え扉。 - 【請求項５】 請求項２又は３において、それぞれ遠隔
操作によりその伸縮型扉を回動及び伸縮する手段、又は
展張折り畳み型扉を回動及び展張・折り畳みする手段を
具えたことを具えたことを特徴とする風路切換え扉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6342495A JPH08233683A (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | 風路切換え扉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6342495A JPH08233683A (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | 風路切換え扉 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08233683A true JPH08233683A (ja) | 1996-09-13 |
Family
ID=13228901
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6342495A Withdrawn JPH08233683A (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | 風路切換え扉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08233683A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105699047A (zh) * | 2013-12-23 | 2016-06-22 | 中国航空工业集团公司沈阳飞机设计研究所 | 用于飞机模型的舱门操纵机构 |
| CN110044573A (zh) * | 2019-04-12 | 2019-07-23 | 沈阳航空航天大学 | 一种开闭两用式低速回流风洞 |
| CN112697381A (zh) * | 2020-12-08 | 2021-04-23 | 中国空气动力研究与发展中心设备设计及测试技术研究所 | 一种大型环境风洞用直回流快速切换装置 |
-
1995
- 1995-02-27 JP JP6342495A patent/JPH08233683A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105699047A (zh) * | 2013-12-23 | 2016-06-22 | 中国航空工业集团公司沈阳飞机设计研究所 | 用于飞机模型的舱门操纵机构 |
| CN110044573A (zh) * | 2019-04-12 | 2019-07-23 | 沈阳航空航天大学 | 一种开闭两用式低速回流风洞 |
| CN112697381A (zh) * | 2020-12-08 | 2021-04-23 | 中国空气动力研究与发展中心设备设计及测试技术研究所 | 一种大型环境风洞用直回流快速切换装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020507 |