JPH0823290B2 - 内燃機関の排気温度制御装置 - Google Patents

内燃機関の排気温度制御装置

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JPH0823290B2
JPH0823290B2 JP62091577A JP9157787A JPH0823290B2 JP H0823290 B2 JPH0823290 B2 JP H0823290B2 JP 62091577 A JP62091577 A JP 62091577A JP 9157787 A JP9157787 A JP 9157787A JP H0823290 B2 JPH0823290 B2 JP H0823290B2
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exhaust gas
temperature
exhaust
flow rate
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貞和 中嶋
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Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、内燃機関の排気温度制御装置に関し、特
にコ・ジェネレーション用内燃機関の排気温度制御装置
に関するものである。
従来の技術 近年、内燃機関によって発生した動力により発電機を
駆動するとともに、機関冷却後の冷却水や高温の排気ガ
スによる余剰熱エネルギーを、空調機器や給湯器等の廃
熱利用装置に併給するようにしたコ・ジェネレーション
システムが考えられている。
第4図は、従来におけるコ・ジェネレーションシステ
ムの一例を示している。図において、(1)はエンジン
を示し、このエンジン(1)によって発電機(2)が駆
動されるようになっている。また、燃焼後の排気ガスが
通る排気ガス通路(3)には排気/冷却水熱交換器とし
ての排ガスボイラ(4)が設置されており、この排ガス
ボイラ(4)において、冷却水通路(5)を流れる機関
冷却後の冷却水と、上記排気ガス通路(3)を流れる排
気ガスとの間の熱交換が行なわれることになる。なお、
(6)は、上記排ガスボイラ(4)へ至る排気ガス通路
(3)に設けられた三元触媒器を示し、この三元触媒器
(6)によって排気ガスを浄化するようになっている。
この場合において、エンジン(1)から排出された冷
却水は、上記の排ガスボイラ(4)において、より高温
の排ガスから熱を受け取って昇温した後、その排ガスボ
イラ(4)の出口側から蓄熱層(7)へ流入して貯溜さ
れる。そして、そこに貯溜された冷却水は、冷却水通路
(5)に設けられた冷却水ポンプ(8)によって汲み出
され、例えば廃熱利用装置(9)として空調機器を使用
する場合には、上記冷却水ポンプ(8)の下流側に設置
された冷却水/冷媒熱交換器(10)で、上記廃熱利用装
置(9)のための冷媒通路(11)を流れる水等の冷媒へ
熱を与えた後に、再びエンジン(1)へと戻されること
になる。
すなわち、このような冷却水通路(5)の循環径路に
おいては、エンジン(1)から排出された冷却水が、前
記の排ガスボイラ(4)で昇温した後、冷却水/冷媒熱
交換器(10)で降温してエンジン(1)へと戻されるこ
とになる。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記した従来のコ・ジェネレーション
システムでは、冷却水通路を流れる冷却水の全量が排ガ
ス/冷却水交換器に供給されていたため、例えば排ガス
温度が低い機関冷態時においては、同様にして温度の低
い冷却水によって排気ガスが冷やされるから、排ガス温
度が更に低下して排気ガスが凝縮することになり、それ
によって排ガス/冷却水交換器に腐食が生じるという問
題点があった。
この発明は、このような問題点に鑑みて、エンジンの
排気ガス通路に設けられた排ガス/冷却水熱交換器にお
ける排気ガスの凝縮を防止することを目的として成され
たものである。
問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために、この発明では、第1図に
示すように、排ガス/冷却水熱交換器を流れる排気ガス
の温度を検出するための排気温度検出手段と、同じく排
ガス/冷却水熱交換器を流れる冷却水の流量を調節する
ための冷却水流量調節手段と、前記排気温度検出手段に
よって検出された排気温度検出データと、排気温度設定
データ記憶手段に記憶された排気温度設定データとを比
較するための比較手段と、前記の排気温度検出手段によ
って検出された排気温度が、上記比較手段によって上記
排気温度設定データに対応した所定温度以下であると判
別されると、上記排ガス/冷却水熱交換器への冷却水流
量を絞るか若しくは遮断した状態で維持し、かつ排気温
度が上記所定温度以上であると判別されると上記冷却水
流量が増量するような指示信号を出力するための冷却水
流量指示手段と、その冷却水流量指示手段による指示信
号に応じて前記の冷却水流量調節手段を制御する制御手
段を有する構成としている。
作用 すなわち、機関冷態時等の排ガス温度が所定温度より
も低いときには、排気温度検出手段からの検出信号に基
づいて、排ガス/冷却水熱交換器への冷却水の供給を少
なくなるか遮断するような指示信号が、冷却水流量指示
手段から出力されることになり、その指示信号によって
制御手段が上記の排ガス/冷却水熱交換器へ供給する冷
却水を絞るように前記の冷却水流量調節手段を作動させ
ることから、排気ガスが冷却水によって過剰に冷やされ
ることがなくなり、上記排ガス/冷却水熱交換器におけ
る排気ガスの凝縮が防止されることになる。
実 施 例 以下、従来と同じくコ・ジェネレーションシステムに
適用した本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第2図において、(12)はエンジンを示し、このエン
ジン(12)により、従来と同じく発電機(13)が駆動さ
れるようになっている。この実施例では、エンジン(1
2)と三元触媒器(14)との間に、2重管構造をした排
気供給管(15)が介装されている。この排気供給管(1
5)のインナー部分には、上記の三元触媒器(13)に内
蔵された三元触媒層(16)へ通じる排気ガス通路部(1
7)が形成されるとともに、同じく排気供給管(15)の
アウター部分には、機関冷却後の冷却水が通る冷却水通
路部(18)が形成されている。前記の排気ガス通路部
(18)を流れる燃焼後の排気ガスは、上記の三元触媒層
(16)によって浄化された後、従来と同じく排ガス/冷
却水熱交換器としての排ガスボイラ(19)へと流出する
ことになる。
一方、前記の排気供給管(15)のエンジン側の始端部
分において、上記の冷却水通路部(18)から分岐した冷
却水管路(20)を流れる機関冷却後の冷却水は、前記の
排ガスボイラ(19)の熱交換部(21)へと供給されてい
る。この熱交換部(21)では、前記の三元触媒層(16)
へ通じる排気入口(22)から流入した排気ガスと、冷却
水管路(20)を流れる冷却水との間で熱交換が行なわれ
るようになっている。そして、熱交換後の排気ガスが、
排ガスボイラ(19)に設けられた排気出口(23)を経由
して排気流出管路(24)から排出されるとともに、同じ
く熱交換後の冷却水が、安全弁(25)を介して蓄熱槽
(26)へと流出することになる。この場合においても、
上記の蓄熱槽(26)に貯溜された冷却水は、冷却水ポン
プ(27)によって汲み出され、例えば空調機器等の廃熱
利用装置(28)のための冷却水/冷媒熱交換器(29)へ
供給されるとともに、熱交換後の冷却水がエンジン(1
2)へと戻されるようになっている。なお、上記の冷却
水/冷媒熱交換器(29)において冷却水との間で熱交換
が行なわれた冷媒は、冷媒管路(30)に設置された冷媒
用ポンプ(31)を作動させることにより、前記の廃熱利
用装置(29)へ供給された後、再び冷却水/冷媒熱交換
器(29)へと戻される。
そして、排ガスボイラ(19)の排気出口(23)に連続
した排気流出管路(24)には、第1排気温度検出器(3
2)の第1排ガス温度センサ(33)が設置されている。
すなわち、この第1排ガス温度センサ(33)により、上
記の排気流出管路(24)を流れる排気ガスの温度が検出
されるようになっている。
また、前記の三元触媒器(14)には、第2排気温度検
出器(34)の第2排ガス温度センサ(35)が、三元触媒
層(16)の入口側に設置され、その第2排ガス温度セン
サ(35)によって、上記三元触媒層(16)の入口側排気
温度が検出されるようになっている。
一方、前記の冷却水管路(20)には、第1の冷却水流
量調節手段としての電磁流量制御弁(36)が、排ガスボ
イラ(19)の上流側に設置されている。この電磁流量制
御弁(36)には、この電磁流量制御弁(36)を開閉駆動
するためのアクチュエータ部(37)と、そのアクチュエ
ータ部(37)を駆動したときの流量制御弁位置をフィー
ドバック出力するための流量制御弁位置センサ(38)と
が設けられている。そして、この電磁流量制御弁(36)
には、前記の排ガスボイラ(19)を迂回するためのバイ
パス管路(39)の一端側が接続されている。そのバイパ
ス管路(39)の他端側は、排ガスボイラ(19)の下流側
における冷却水管路(20)の合流部(40)へ接続されて
いる。この場合において、前記の電磁流量制御弁(36)
が完全に開かれた状態では、冷却水管路(20)を流れる
冷却水の全量が排ガスボイラ(19)へ供給されるように
なっており、前記のアクチュエータ部(37)を駆動して
電磁流量制御弁(36)を閉方向へ操作すると、その開閉
状態に応じた冷却水流量が前記のバイパス管路(39)を
流れることになる。なお、上記の流量制御弁位置センサ
(38)からは、電磁流量制御弁(36)の開度が大きくな
るに従って大きくなる位置検出信号がフィードバック出
力される。
この実施例では、前記の三元触媒器(14)の入口付近
において前記排気供給管(15)の終端部分に、その一端
側が上記冷却水通路部(18)に連通するようにバイパス
管路(44)を接続するとともに、このバイパス管路(4
4)の他端側を上記電磁流量制御弁(36)の上流側にお
いて冷却水管路(20)に接続している。そして、このバ
イパス管路(44)には、第2の冷却水流量調節手段とし
ての電磁開閉弁(41)が設置されている。
この電磁開閉弁(41)にも、この電磁開閉弁(41)を
開閉駆動するためのアクチュエータ部(42)と、そのア
クチュエータ部(42)を開閉駆動したときにおける開閉
弁位置位置をフィードバック出力するための開閉弁位置
センサ(43)とが設けられている。すなわち、前記のア
クチュエータ部(42)を開駆動して電磁開閉弁(41)を
開くと、前記の排気供給管(15)の冷却水通路部(18)
を多量の冷却水が流れることになり、それによってイン
ナー部分の排気ガス通路部(17)を流れる排気ガスの熱
が奪われるとともに、排気ガスの熱を奪って昇温した冷
却水が電磁流量制御弁(36)を介して排ガスボイラ(1
9)へ供給されることになる。一方、アクチュエータ部
(42)を閉駆動して電磁開閉弁(41)を閉ざすと、機関
冷却後の冷却水の全量が電磁開閉弁(41)を迂回して冷
却水管路(20)を流れることになる。なお、上記の開閉
弁位置センサ(43)からは、電磁開閉弁(41)の開度が
大きくなるに従って大きくなる位置検出信号がフィード
バック出力される。
上記の電磁流量制御弁(36)及び電磁開閉弁(41)
は、例えばマイクロコンピュータ(45)によって制御さ
れる。このマイクロコンピュータ(45)は、プログラム
等を格納するためのROM(46)と、データを一時格納す
るためのRAM(47)と、入出力のためのI/Oポート(48)
と、各種の演算や制御を実行するためのCPU(49)とに
よって構成される。そして、前記の第1排ガス温度セン
サ(33)によって検出された排気温度検出信号が、第1
排気温度検出器(32)とI/Oポート(48)との間に介装
されたI/Oインターフェース(50)へ入力信号線(51)
を介して入力されるとともに、そのI/Oインターフェー
ス(50)において、上記排気温度検出信号がデジタルの
排気温度検出データ(“tex1"に変換されてI/Oポート
(48)へ入力される。また、第2排ガス温度センサ(3
5)によって検出された三元触媒層(16)の入口側にお
ける排気温度検出信号が、同じく第2排気温度検出器
(34)からの入力信号線(52)を介してI/Oインターフ
ェース(50)へ入力され、そのI/Oインターフェース(5
0)において、同様にしてデジタルの排気温度検出デー
タ(“tex2")に変換されてI/Oポート(48)へ入力さ
れることになる。
一方、前記の電磁流量制御弁(36)のアクチュエータ
部(37)には、そのアクチュエータ部(37)とI/Oイン
ターフェース(50)との間に介装された制御信号線(5
3)を介して制御信号が出力されるとともに、流量制御
弁位置センサ(38)からのフィードバック出力信号が、
その流量制御弁位置センサ(38)とI/Oインターフェー
ス(50)との間に介装したフィードバック信号線(54)
を介してI/Oインターフェース(50)へと入力され、そ
のフィードバック出力信号に対応したデジタルな位置検
出データ(“xθ1")に変換されて、I/Oポート(48)
へと入力される。同じく、他方の電磁開閉弁(41)のア
クチュエータ部(42)にも制御信号線(55)を介して制
御信号が出力されるとともに、開閉弁位置センサ(43)
からのフィードバック出力信号が、同じくフィードバッ
ク信号線(56)を介してI/Oインターフェース(50)へ
と入力され、そのフィードバック出力信号に対応したデ
ジタルの位置検出データ(“xθ2")がI/Oポート(4
8)へと入力されることになる。
なお、前記のROM(46)には、制御を実行するための
制御プログラム以外に、下記のような各種のデータが記
憶されている。
まず、第1には、第1排ガス温度センサ(33)によっ
て検出される排ガスボイラ(19)の出口側排気温度が所
定温度を越えたかどうかを判断する際の基準となる排気
温度設定データ(“Tex1")が記憶されている。この排
気温度設定データは、上記出口側排気温度が排ガスボイ
ラ(19)における排気ガスの凝結温度以上となるように
予め設定される。
第2には、第2排ガス温度センサ(35)によって検出
される三元触媒器(14)の三元触媒層(16)の入口側排
気温度が所定温度を越えたかどうかを判断する際の基準
となる触媒温度設定データ(“Tex2")が記憶されてい
る。この触媒温度設定データは、前記の入口側排気温度
が三元触媒層(16)で生成されるリン酸化物のガラス化
温度以下となるように予め設定されている。
第3には、電磁流量制御弁(36)が開かれて排ガスボ
イラ(19)に最大流量の冷却水が供給される最大開位置
状態に対応する最大位置データ(“Xθ1M")と、同じ
くその電磁流量制御弁(31)が絞られて排ガスボイラ
(19)へ少量の冷却水が供給される中間開位置状態に対
応する中間位置データ(“Xθ1")とが各々記憶されて
いる。
第4には、電磁開閉弁(41)が全開した状態に対応す
る全開位置データ(“Xθ2M")と、同じく電磁開閉弁
(41)が全閉した状態に対応する全閉位置データ(“X
θ2m")とが各々記憶されている。
次ぎに、前記のマイクロコンピュータ(45)が実行す
る制御プログラムを、第3図に示したフローチャートを
参照して説明する。
プログラムがスタートすると、CPU(49)はまず最初
にデータの初期化を実行する(ステップ1:なお、このス
テップ番号は○で囲んだ数字で表示してある。)。
次いで、第1排気温度検出器(32)の第1排ガス温度
センサ(33)からの排気温度検出信号、及び電磁流量制
御弁(36)に設けた流量制御弁位置センサ(38)からの
制御弁位置検出信号を各々入力する(ステップ2、
3)。
しかる後に、CPU(49)は、上記排気温度検出信号に
対応したデータ“tex1"が、前記のROM(46)からロー
ドしたデータ“Tex1"よりも小さいか否かを判別する
(ステップ4)。
その結果、データ“tex1"がデータ“Tex1"よりも小
さいときには、ステップ5においてROM(46)からロー
ドしたデータ“Xθ1"と、前記制御弁位置検出信号に対
応するデータ“xθ1"とを比較する。すなわち、この状
態では排ガスボイラ(19)の排気出口(23)の付近の排
気温度が、排ガスボイラ(19)における排気ガスの凝縮
温度よりも低いと考えられるから、電磁流量制御弁(3
6)を絞ることにより、排ガスボイラ(19)への冷却水
流量を少量に制限しようとするものである。
ステップ5でデータ“xθ1"がデータ“Xθ1"よりも
大きいと判断されると、電磁流量制御弁(36)のアクチ
ュエータ部(37)へ閉信号が出力される(ステップ
6)。そうすると、冷却水管路(20)を流れる冷却水
が、電磁流量制御弁(36)に接続されたバイパス管路
(39)を介して逃がされ、排ガスボイラ(19)の下流側
の合流部(40)で、再び冷却水管路(20)に合流するこ
とになる。一方、データ“xθ1"がデータ“Xθ1"より
も小さいと判断されると、アクチュエータ部(37)へ今
度は開信号が出力される(ステップ7)。そして、デー
タ“xθ1"とデータ“Xθ1"とが一致したと判断される
と、アクチュエータ部(37)へ停止信号を出力される
(ステップ8)。この状態では、排ガスボイラ(19)に
供給される冷却水流量が少量に維持されており、それに
よって排ガスボイラ(19)の熱交換部(21)における排
気ガスから冷却水への熱伝達が殆どなくなるから、排気
ガスの凝縮が防止されることになる。また、排ガスボイ
ラ(19)への冷却水の供給を完全に遮断せずに、少量な
がらも冷却水を供給し続けることにより、排ガスボイラ
(19)の空炊きが防止されることになる。
なお、排ガスボイラ(19)に冷却水が供給されなくて
も、空炊きに対抗するだけの充分な余裕があれば、起動
時において電磁流量制御弁(36)が完全に閉鎖されるよ
うにプログラムしてもよい。
一方、前記のステップ4でデータ“tex1"がデータ“T
ex1"と一致したか、それよりも大きいと判断されると、
ステップ9において、データ“xθ1"とROM(46)から
ロードしたデータ“Xθ1M"との比較が行なわれる。す
なわち、この場合には、排ガスボイラ(19)に冷却水の
全量を供給しても、排気ガスが凝縮しないと考えられる
ので、電磁流量制御弁(36)を全開状態にして、冷却水
の全量を排ガスボイラ(19)に供給することにより、充
分な熱交換効率を得ようとするものである。
ステップ9でデータ“xθ1"がデータ“Xθ1M"に一
致してないと判別されると、前記のアクチュエータ部
(37)へ開信号が出力される(ステップ10)。そして、
データ“xθ1"がデータ“Xθ1M"に一致したと判別さ
れると、アクチュエータ部(37)に停止信号が出力され
る(ステップ11)。この状態では、電磁流量制御弁(3
6)が最大開弁位置となっているから、冷却水管路(2
0)を流れる冷却水の全量が排ガスボイラ(19)に供給
されることになる。
次いで、ステップ12では第2排気温度検出器(34)の
第2排ガス温度センサ(35)からの排気温度検出信号が
入力されるとともに、ステップ12では電磁開閉弁(41)
の開閉弁位置センサ(43)からの開閉弁位置検出信号が
入力される。
そして、CPU(49)は、上記排気温度検出信号に対応
するデータ“tex2"と、ROM(46)からロードしたデー
タ“Tex2"との一致を判別する(ステップ14)。すなわ
ち、三元触媒器(14)の三元触媒層(16)の入口側排気
温度を、その三元触媒層(16)で潤滑油中のリンによっ
て生成されるリン酸化物のガラス化温度を越えない範囲
で可能な限り高温に保持することにより、排気供給管
(15)のインナー部分の排気ガス通路部(17)を流れる
排気ガスの熱を、アウター部分の冷却水へ伝達し、熱効
率を向上させるとともに、その冷却水によって排気ガス
を冷却することにより、上記入口側排気温度を低下させ
てリン酸化物のガラス化を防ごうとするものである。
ステップ14でデータ“tex2"がデータ“Tex2"よりも
大きいと判断されると、CPU(49)は前記の検出信号に
対応したデータ“xθ2"と、ROM(46)からロードした
データ“Xθ2M"との一致を判別し、一致してないと判
断すると、バイパス管路(44)を流れる冷却水流量を増
量するために、電磁開閉弁(41)のアクチュエータ部
(42)へ開信号を出力する(ステップ15、16)。一方、
ステップ15でデータ“xθ2"とデータ“Xθ2M"との一
致が判別されると、電磁開閉弁(41)が全閉位置となっ
ているから、ステップ2へリターンする。
同じくステップ14でデータ“tex2"がデータ“Tex2"
よりも小さいと判別されると、CPU(49)は今度はROM
(46)からロードしたデータ“Xθ2m"と上記のデータ
“xθ2"との一致を判別し、一致してないと判断する
と、バイパス管路(44)を流れる冷却水流量を減量する
ために、上記アクチュエータ部(42)へ閉信号を出力す
る(ステップ17、18)。ステップ17でデータ“xθ2"と
データ“Xθ2m"との一致が判別されると、電磁開閉弁
(41)が全閉状態となっているから、ステップ2へリタ
ーンする。この全閉状態では、冷却水の全量が電磁流量
制御弁(36)を介して排ガスボイラ(19)へと供給され
る。
そして、ステップ14でデータ“tex2"とデータ“Te
x2"との一致が判別されると、ステップ19で前記のアク
チュエータ部(42)への停止信号が出力され、ステップ
2へリターンする。この状態では、三元触媒器(14)の
三元触媒層(16)の入口側排気温度が、その三元触媒層
(16)に生成されるリン酸化物のガラス化温度以下とな
っている。
このようなステップ2〜ステップ19を循環させること
により、機関冷態時等のように排気ガスの温度が低いと
きには、排ガスボイラ(19)への冷却水の供給が少量に
絞られることになり、排気ガスの凝縮に起因する排ガス
ボイラ(19)の腐食が防止されるだけでなく、コ・ジェ
ネレーションシステムがフル稼働しているときには、2
重管構造をした排気供給管(15)のアウター部分の冷却
水通路部(18)を流れる冷却水により、インナー部分の
排気ガス通路部(17)を流れる排気ガスの熱が奪われ
て、三元触媒器(14)に生成されるリン酸化物がガラス
化しない限度において、その三元触媒器(14)の三元触
媒層(16)の入口側排気温度が高温に保持されることに
なり、上記の冷却水通路部(18)の冷却水によって排気
ガスの熱エネルギーが回収されるから、熱効率が更に向
上するばかりでなく、排気ガスよりも熱容量の大きい冷
却水の流量制御によって熱交換量の調節が行なわれるか
ら、温度制御が正確に行なわれることになる。しかも、
上記の三元触媒層(16)の入口側排気温度が、リン酸化
物のガラス化温度以下に制御されるから、リン酸化物が
ガラス化せず粉末状に堆積する程度であるので、触媒性
能の劣化を極力防止することができるばかりでなく、そ
のような粉末状の堆積物はフラッシング等で容易に除去
することが出来るから、耐久性が向上することになる。
なお、この実施例のように、電磁流量制御弁(36)に接
続したバイパス管路(39)を排ガスボイラ(19)を迂回
して、その排ガスボイラ(19)の下流側の合流部(40)
で冷却水管路(20)に接続するとともに、電磁開閉弁
(41)を冷却水管路(20)を迂回したバイパス管路(4
4)に設置したことにより、流路抵抗が少なくなって冷
却水を循環させるための冷却水ポンプ(27)の背圧が軽
減され、冷却水ポンプ(27)を小型化することができる
という利点がある。
ところで、この実施例では、第3図のフローチャート
で示すように、ステップ2〜ステップ19を循環する大き
なループの中で、流量制御弁位置センサ(38)及び開閉
弁位置センサ(43)からのフィードバック出力信号に応
じて、電磁流量制御弁(36)及び電磁開閉弁(41)の位
置制御を行なうような制御プログラムを採用している
が、これらの電磁流量制御弁(36)や電磁開閉弁(41)
が、上記のフィードバック出力信号から目的とする弁位
置になったとマイクロコンピュータ(45)によって判別
されるまで、各々のアクチュエータ部(37)(42)を駆
動させるための制御信号がマイクロコンピュータ(45)
から出力されるような小ループを有する制御プログラム
を採用してもよい。
なお、この実施例では、排ガスボイラ(19)の上流側
の冷却水管路(20)に電磁流量制御弁(36)を設置して
いるが、この電磁流量制御弁(36)は、その排ガスボイ
ラ(19)の下流側における冷却水管路(20)とバイパス
管路(39)との合流部(40)に設置することも可能であ
る。また、この実施例では、電磁流量制御弁(36)と電
磁開閉弁(41)とによって冷却水管路(20)を流れる冷
却水流量を調節しているが、この両者の機能を兼ね備え
た1個の流量制御弁を冷却水管路(20)に設けるように
してもよい。
発明の効果 以上のように、この発明は、機関冷却後の冷却水と燃
焼後の排気ガスとの間で熱交換を行なうための排ガス/
冷却水熱交換器を排気ガス通路に設置した内燃機関にお
いて、前記排ガス/冷却水熱交換器の排気出口から排出
される排気ガスの温度を検出するための排気温度検出手
段と、同じく排ガス/冷却水熱交換器へ供給される冷却
水の流量を調節するための冷却水流量調節手段と、前記
排気温度検出手段によって検出された排気温度検出デー
タと、排気温度設定データ記憶手段に記憶された排気温
度設定データとを比較するための比較手段と、前記の排
気温度検出手段によって検出された排気温度が、上記比
較手段によって上記排気温度設定データに対応した所定
温度以下であると判別されると、上記熱交換器への冷却
水流量を絞るか若しくは遮断した状態で維持し、かつ排
気温度が上記所定温度以上であると判別されると上記冷
却水流量が増量するような指示信号を出力するための冷
却水流量指示手段と、その冷却水流量指示手段による指
示信号に応じて前記の冷却水流量調節手段を制御する制
御手段を有することを特徴とするものであるから、機関
冷態時等のように排気ガスの温度が低いときには、排ガ
ス/冷却水熱交換器への冷却水の供給が遮断されるか少
量に絞られることになり、排気ガスの凝縮に起因する排
ガス/冷却水熱交換器の腐食が防止されることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の機能ブロック図、第2図は、この
発明を適用したコ・ジェネレーションシステムの一実施
例を示す回路図、第3図は、同じくマイクロコンピュー
タによる制御プログラムのフローチャート、第4図は、
従来におけるコ・ジェネレーションシステムの回路図で
ある。 (19)……排ガスボイラ、 (32)……第1排気温度検出器、 (33)……第1排ガス温度センサ、 (36)……電磁流量制御弁、 (45)……マイクロコンピュータ、 (46)……ROM。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関冷却後の冷却水と燃焼後の排気ガスと
    の間で熱交換を行なうための排ガス/冷却水熱交換器を
    排気ガス通路に設置した内燃機関において、 前記の排ガス/冷却水熱交換器を流れる排気ガスの温度
    を検出するための排気温度検出手段と、 同じく排ガス/冷却水熱交換器を流れる冷却水の流量を
    調節するための冷却水流量調節手段と、 前記排気温度検出手段によって検出された排気温度検出
    データと、排気温度設定データ記憶手段に記憶された排
    気温度設定データとを比較するための比較手段と、 前記の排気温度検出手段によって検出された排気温度
    が、上記比較手段によって上記排気温度設定データに対
    応した所定温度以下であると判別されると、上記熱交換
    器への冷却水流量を絞るか若しくは遮断した状態で維持
    し、かつ排気温度が上記所定温度以上であると判別され
    ると上記冷却水流量が増量するような指示信号を出力す
    るための冷却水流量指示手段と、 その冷却水流量指示手段による指示信号に応じて前記の
    冷却水流量調節手段を制御する制御手段を有することを
    特徴とする内燃機関の排気温度制御装置。
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