JPH08232498A - 多段式駐車設備の消火装置 - Google Patents
多段式駐車設備の消火装置Info
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- JPH08232498A JPH08232498A JP3793595A JP3793595A JPH08232498A JP H08232498 A JPH08232498 A JP H08232498A JP 3793595 A JP3793595 A JP 3793595A JP 3793595 A JP3793595 A JP 3793595A JP H08232498 A JPH08232498 A JP H08232498A
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- extinguishing
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 消火ボンベから延びる供給経路の長さを火元
の距離に応じて変えることにより、適切な距離から消火
作業を迅速にかつ確実に行う。部品の共用化によって設
備費用を低減する。 【構成】 消火液又は消火剤が収容された消火ボンベ4
に消火ホース6を接続する。延長管9を消火ホース6の
噴出ノズル5に着脱可能に接続する。火元が地上から離
れて遠い場合には延長管9を消火ホース6に接続した状
態で延長管9の噴出ヘッド8から消火液又は消火剤を火
元に向けて吹き付ける一方、火元が地上又は地上に近い
場合には延長管9を用いずに消火ホース6だけでその噴
出ノズル5から消火液又は消火剤を火元に向けて吹き付
ける。
の距離に応じて変えることにより、適切な距離から消火
作業を迅速にかつ確実に行う。部品の共用化によって設
備費用を低減する。 【構成】 消火液又は消火剤が収容された消火ボンベ4
に消火ホース6を接続する。延長管9を消火ホース6の
噴出ノズル5に着脱可能に接続する。火元が地上から離
れて遠い場合には延長管9を消火ホース6に接続した状
態で延長管9の噴出ヘッド8から消火液又は消火剤を火
元に向けて吹き付ける一方、火元が地上又は地上に近い
場合には延長管9を用いずに消火ホース6だけでその噴
出ノズル5から消火液又は消火剤を火元に向けて吹き付
ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多段式駐車設備の消火
装置の改良に関し、特に迅速にかつ確実に消火しようと
するものである。
装置の改良に関し、特に迅速にかつ確実に消火しようと
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ピット内や地上に設置された多
段式駐車設備においては、火災対策として消火装置が備
え付けられており、例えば実開平4−90644号公報
に開示されているように、ピット三段式駐車設備におい
て消火管をピットの下方に延設し、下段パレットに格納
された車両を地上から消火する場合に、上段及び中段パ
レットが消火活動の邪魔にならないようにする等色々と
工夫して効率良く消火活動を行うようにしている。
段式駐車設備においては、火災対策として消火装置が備
え付けられており、例えば実開平4−90644号公報
に開示されているように、ピット三段式駐車設備におい
て消火管をピットの下方に延設し、下段パレットに格納
された車両を地上から消火する場合に、上段及び中段パ
レットが消火活動の邪魔にならないようにする等色々と
工夫して効率良く消火活動を行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の公報
例のピット三段式駐車設備の消火装置では、消火管はピ
ット壁面に固定されていることから、その消火範囲は自
ずと一定の範囲に制限され、下段パレット側の消火活動
中に中段パレット側に延焼した際には消火液又は消火剤
を火元に的確に吹き付けることができなくなり、消火活
動に支障を来たすおそれがある。
例のピット三段式駐車設備の消火装置では、消火管はピ
ット壁面に固定されていることから、その消火範囲は自
ずと一定の範囲に制限され、下段パレット側の消火活動
中に中段パレット側に延焼した際には消火液又は消火剤
を火元に的確に吹き付けることができなくなり、消火活
動に支障を来たすおそれがある。
【0004】また、このピット三段式駐車設備の消火装
置では、上記の消火管は固定式で下段パレット側の消火
にのみ専用化されているため、上段及び中段パレット側
の消火には下段パレット側の消火管とは別に設けた消火
管を用いる必要があり、消火液等の供給経路が多岐に亘
ってその分、設備費用が高くなる。
置では、上記の消火管は固定式で下段パレット側の消火
にのみ専用化されているため、上段及び中段パレット側
の消火には下段パレット側の消火管とは別に設けた消火
管を用いる必要があり、消火液等の供給経路が多岐に亘
ってその分、設備費用が高くなる。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、消火液又は消火剤の供
給源である消火ボンベから延びる供給経路を1本化し、
かつ適宜長手方向に分割し得るようにすることにより、
火元が地上から離れて遠くにある場合には分割しない長
い状態で消火活動を行う一方、火元が地上の場合又は地
上に近い場合には分割して短い状態で消火活動を行い、
これにより火元にその位置に関係なく消火液又は消火剤
を的確に吹き付け、消火活動を迅速にかつ確実に行うと
ともに、1本の供給経路を火元の位置によって長短使い
分けて部品点数を少なくし設備費用を低減しようとする
ことにある。
あり、その目的とするところは、消火液又は消火剤の供
給源である消火ボンベから延びる供給経路を1本化し、
かつ適宜長手方向に分割し得るようにすることにより、
火元が地上から離れて遠くにある場合には分割しない長
い状態で消火活動を行う一方、火元が地上の場合又は地
上に近い場合には分割して短い状態で消火活動を行い、
これにより火元にその位置に関係なく消火液又は消火剤
を的確に吹き付け、消火活動を迅速にかつ確実に行うと
ともに、1本の供給経路を火元の位置によって長短使い
分けて部品点数を少なくし設備費用を低減しようとする
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、車両を上下多段に格納する多段式駐車設
備において火災が発生した際、火元に向けて消火液又は
消火剤を吹き付けて消火する多段式駐車設備の消火装置
を対象とし、次のような解決手段を講じた。
め、本発明は、車両を上下多段に格納する多段式駐車設
備において火災が発生した際、火元に向けて消火液又は
消火剤を吹き付けて消火する多段式駐車設備の消火装置
を対象とし、次のような解決手段を講じた。
【0007】すなわち、本発明の第1の解決手段は、上
記消火液又は消火剤が貯留された消火ボンベを地上側に
設ける。さらに、先端に噴出ノズルを有する消火ホース
を上記消火ボンベに引き回し可能なよう移動自在に接続
する。また、先端に噴出ヘッドを有する延長管を上記消
火ホースの噴出ノズルに着脱可能に接続する。そして、
火元が地上から離れて遠い場合には上記延長管を消火ホ
ースに接続した状態で該延長管の噴出ヘッドから消火液
又は消火剤を火元に向けて吹き付ける一方、火元が地上
の場合又は地上に近い場合には上記延長管を消火ホース
に接続しないで該消火ホースのみを用いその噴出ノズル
から消火液又は消火剤を火元に向けて吹き付けるように
したことを特徴とする。
記消火液又は消火剤が貯留された消火ボンベを地上側に
設ける。さらに、先端に噴出ノズルを有する消火ホース
を上記消火ボンベに引き回し可能なよう移動自在に接続
する。また、先端に噴出ヘッドを有する延長管を上記消
火ホースの噴出ノズルに着脱可能に接続する。そして、
火元が地上から離れて遠い場合には上記延長管を消火ホ
ースに接続した状態で該延長管の噴出ヘッドから消火液
又は消火剤を火元に向けて吹き付ける一方、火元が地上
の場合又は地上に近い場合には上記延長管を消火ホース
に接続しないで該消火ホースのみを用いその噴出ノズル
から消火液又は消火剤を火元に向けて吹き付けるように
したことを特徴とする。
【0008】本発明の第2の解決手段は、第1の解決手
段において、延長管の基端側にハンドルを設ける。そし
て、該ハンドルを、消火時、取扱い人の操作により上記
延長管の噴出ヘッドの水平方向に位置、向き及び高さを
火元の位置に応じて変える。また、上記延長管を落下し
ないよう上記ハンドルを固定側に掛止させるようにした
ことを特徴とする。
段において、延長管の基端側にハンドルを設ける。そし
て、該ハンドルを、消火時、取扱い人の操作により上記
延長管の噴出ヘッドの水平方向に位置、向き及び高さを
火元の位置に応じて変える。また、上記延長管を落下し
ないよう上記ハンドルを固定側に掛止させるようにした
ことを特徴とする。
【0009】本発明の第3の解決手段は、第1の解決手
段において、延長管を、消火時、ガイド部材によって支
持するようにしたことを特徴とする。
段において、延長管を、消火時、ガイド部材によって支
持するようにしたことを特徴とする。
【0010】本発明の第4の解決手段は、第1の解決手
段において、消火ホースと延長管との間に延長継足管を
接続するようにしたことを特徴とする。
段において、消火ホースと延長管との間に延長継足管を
接続するようにしたことを特徴とする。
【0011】
【作用】上記の構成により、本発明の第1の解決手段で
は、火元が地上から離れて遠くにある場合には、延長管
を消火ホースに接続して供給経路を長くし、噴出ヘッド
を火元に近づけた状態で該噴出ヘッドから火元に向けて
消火液又は消火剤を吹き付けて消火する。一方、火元が
地上の場合又は地上に近い場合には、延長管を消火ホー
スに接続しないで、あるいは既に接続している場合は延
長管を消火ホースから取り外して供給経路を短くし、消
火ホースの噴出ノズルを火元に近づけた状態で該噴出ノ
ズルから火元に向けて消火液又は消火剤を吹き付けて消
火する。
は、火元が地上から離れて遠くにある場合には、延長管
を消火ホースに接続して供給経路を長くし、噴出ヘッド
を火元に近づけた状態で該噴出ヘッドから火元に向けて
消火液又は消火剤を吹き付けて消火する。一方、火元が
地上の場合又は地上に近い場合には、延長管を消火ホー
スに接続しないで、あるいは既に接続している場合は延
長管を消火ホースから取り外して供給経路を短くし、消
火ホースの噴出ノズルを火元に近づけた状態で該噴出ノ
ズルから火元に向けて消火液又は消火剤を吹き付けて消
火する。
【0012】このことから、消火液又は消火剤が火元に
その位置に関係なく常に消火に最適な間隔を保って的確
に吹き付けられ、消火活動が迅速にかつ確実に行われ
る。また、1本の供給経路の長短使い分けで火元の遠近
異なる位置に十分に対応が可能となり、部品点数が共用
されてその分だけ設備費用が低減する。
その位置に関係なく常に消火に最適な間隔を保って的確
に吹き付けられ、消火活動が迅速にかつ確実に行われ
る。また、1本の供給経路の長短使い分けで火元の遠近
異なる位置に十分に対応が可能となり、部品点数が共用
されてその分だけ設備費用が低減する。
【0013】本発明の第2の解決手段では、消火時、取
扱い人のハンドル操作によって延長管の噴出ヘッドの水
平方向の位置、向き及び高さが火元の位置に応じて変わ
り、噴出ヘッドから噴出される消火液又は消火剤の噴出
方向が火元から外れず、消火活動がさらに確実に行われ
る。また、延長管をピット内に差し込んだ状態でハンド
ルを離しても、該ハンドルは固定側に掛止して落下せ
ず、消火活動に支障を来たさない。
扱い人のハンドル操作によって延長管の噴出ヘッドの水
平方向の位置、向き及び高さが火元の位置に応じて変わ
り、噴出ヘッドから噴出される消火液又は消火剤の噴出
方向が火元から外れず、消火活動がさらに確実に行われ
る。また、延長管をピット内に差し込んだ状態でハンド
ルを離しても、該ハンドルは固定側に掛止して落下せ
ず、消火活動に支障を来たさない。
【0014】本発明の第3の解決手段では、消火時、消
火液又は消火剤の噴出による反力が延長管に作用する
が、該延長管はガイド部材によって支持されて動かず、
消火活動の確実性が増す。
火液又は消火剤の噴出による反力が延長管に作用する
が、該延長管はガイド部材によって支持されて動かず、
消火活動の確実性が増す。
【0015】本発明の第4の解決手段では、火元と地上
との隔たりが大きい場合には、消火ホースと延長管との
間に延長継足管を接続することで噴出ヘッドが十分に火
元に近づき、消火活動が確実に行われる。
との隔たりが大きい場合には、消火ホースと延長管との
間に延長継足管を接続することで噴出ヘッドが十分に火
元に近づき、消火活動が確実に行われる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0017】図4及び図5は多段式駐車設備としてのピ
ット三段式駐車設備を示す。このピット三段式駐車設備
は、地面1に掘削されたピット2を備えてなり、該ピッ
ト2内には、上段パレットP1 、中段パレットP2 及び
下段パレットP3 の3枚のパレットが上下方向に所定間
隔をあけて配置され、入出庫時、これらのパレットP1
〜P3 を地面1とほぼ同じ高さになるように周知のチェ
ーン及びスプロケット等からなる図示しない昇降機構の
作動によって上下方向に昇降させ、入庫車両Cをパレッ
トP1 〜P3 に乗り入れて格納したり、あるいはパレッ
トP1 〜P3 から乗り出して退出するようになされてい
る。また、上記ピット2上端つまり地面1側の両側に
は、入出庫時に利用者が通過するための通路3,3が設
けられ、該各通路3の両端には消火口3aがパレットの
四隅近くに対応するように1つずつ形成され、該各消火
口3aは消火活動を行わない平時は蓋(図示せず)によ
って覆われている。
ット三段式駐車設備を示す。このピット三段式駐車設備
は、地面1に掘削されたピット2を備えてなり、該ピッ
ト2内には、上段パレットP1 、中段パレットP2 及び
下段パレットP3 の3枚のパレットが上下方向に所定間
隔をあけて配置され、入出庫時、これらのパレットP1
〜P3 を地面1とほぼ同じ高さになるように周知のチェ
ーン及びスプロケット等からなる図示しない昇降機構の
作動によって上下方向に昇降させ、入庫車両Cをパレッ
トP1 〜P3 に乗り入れて格納したり、あるいはパレッ
トP1 〜P3 から乗り出して退出するようになされてい
る。また、上記ピット2上端つまり地面1側の両側に
は、入出庫時に利用者が通過するための通路3,3が設
けられ、該各通路3の両端には消火口3aがパレットの
四隅近くに対応するように1つずつ形成され、該各消火
口3aは消火活動を行わない平時は蓋(図示せず)によ
って覆われている。
【0018】図1に示すように、地上側である地面1に
は、消火液又は消火剤が貯留された消火ボンベ4が設置
され、該消火ボンベ4には、先端に噴出ノズル5を有す
る消火ホース6が引き回し可能なよう移動自在に接続さ
れている。この消火ホース6の噴出ノズル5にはレバー
7が設けられ、該レバー7の切換え操作により消火ボン
ベ4から供給される消火液又は消火剤の通過を許容した
り遮断するようにしている。
は、消火液又は消火剤が貯留された消火ボンベ4が設置
され、該消火ボンベ4には、先端に噴出ノズル5を有す
る消火ホース6が引き回し可能なよう移動自在に接続さ
れている。この消火ホース6の噴出ノズル5にはレバー
7が設けられ、該レバー7の切換え操作により消火ボン
ベ4から供給される消火液又は消火剤の通過を許容した
り遮断するようにしている。
【0019】上記消火ホース6の噴出ノズル5には、先
端(下端)に下方斜めに傾斜する噴出ヘッド8を有する
延長管9が着脱可能に接続され、この消火ホース6と延
長管9とによって1本の供給経路を構成している。この
延長管9は、噴出ヘッド8を下に向けた姿勢で上記各通
路3の消火口3aからピット2内に差し込まれ、この状
態であるいはピット2内に差し込む前に、上記消火ホー
ス6の噴出ノズル5先端のテーパ接続部5aを延長管9
基端(上端)に挿入することで消火ホース6と接続され
る。
端(下端)に下方斜めに傾斜する噴出ヘッド8を有する
延長管9が着脱可能に接続され、この消火ホース6と延
長管9とによって1本の供給経路を構成している。この
延長管9は、噴出ヘッド8を下に向けた姿勢で上記各通
路3の消火口3aからピット2内に差し込まれ、この状
態であるいはピット2内に差し込む前に、上記消火ホー
ス6の噴出ノズル5先端のテーパ接続部5aを延長管9
基端(上端)に挿入することで消火ホース6と接続され
る。
【0020】図2にも示すように、上記延長管9の基端
側には2本のハンドル10,10が一直線になるように
水平に突設され、消火時、保安員等の取扱い人が該ハン
ドル10,10を把持して上記延長管9を水平面内で回
動させ該延長管9の噴出ヘッド8の向きを火元の位置に
応じて変えたり、あるいは取扱い人がハンドル10,1
0を把持して上記延長管9を上下動させ該延長管9の噴
出ヘッド8の高さを火元の位置に応じて変えるようにし
ている。そして、これにより、噴出ヘッド8から噴出さ
れる消火液又は消火剤の噴出方向を火元から外れないよ
うにすることができ、消火活動の確実性を増大させるこ
とができる。なお、図示しないが、延長管9を消火口3
aに差し込まずに通路3とパレットP1 〜P2 との間の
隙間に差し込んで消火活動する場合には、延長管9を該
隙間に沿って水平に移動させてその噴出ヘッド8の水平
方向の位置を火元の位置に応じて変えるようにする。
側には2本のハンドル10,10が一直線になるように
水平に突設され、消火時、保安員等の取扱い人が該ハン
ドル10,10を把持して上記延長管9を水平面内で回
動させ該延長管9の噴出ヘッド8の向きを火元の位置に
応じて変えたり、あるいは取扱い人がハンドル10,1
0を把持して上記延長管9を上下動させ該延長管9の噴
出ヘッド8の高さを火元の位置に応じて変えるようにし
ている。そして、これにより、噴出ヘッド8から噴出さ
れる消火液又は消火剤の噴出方向を火元から外れないよ
うにすることができ、消火活動の確実性を増大させるこ
とができる。なお、図示しないが、延長管9を消火口3
aに差し込まずに通路3とパレットP1 〜P2 との間の
隙間に差し込んで消火活動する場合には、延長管9を該
隙間に沿って水平に移動させてその噴出ヘッド8の水平
方向の位置を火元の位置に応じて変えるようにする。
【0021】また、上記ハンドル10,10のトータル
長さは、各消火口3aの開口寸法よりも長く、延長管9
を各消火口3aに差し込んだ状態で各消火口3aから外
側に張り出している。したがって、取扱い人が延長管9
を消火ホース6に接続したりする時や、あるいは誤って
ハンドル10,10から手が離れた時でも、ハンドル1
0,10は固定側としての上記各消火口3a周縁に掛止
して延長管9がピット2内に落下しないようにすること
ができ、消火活動に支障を来たさないようにすることが
できる。
長さは、各消火口3aの開口寸法よりも長く、延長管9
を各消火口3aに差し込んだ状態で各消火口3aから外
側に張り出している。したがって、取扱い人が延長管9
を消火ホース6に接続したりする時や、あるいは誤って
ハンドル10,10から手が離れた時でも、ハンドル1
0,10は固定側としての上記各消火口3a周縁に掛止
して延長管9がピット2内に落下しないようにすること
ができ、消火活動に支障を来たさないようにすることが
できる。
【0022】そして、火災が発生した際、火元が図4実
線状態の下段パレットP3 上の車両Cのように地上から
離れて遠い場合には、上記延長管9を消火ホース6に接
続した状態で該延長管9の噴出ヘッド8から消火液又は
消火剤を火元に向けて吹き付ける一方、火元が図4実線
状態の上段パレットP1 上の車両Cのように地上の場合
や、図4実線状態の中段パレットP2 上の車両Cのよう
に地上に近い場合には、上記延長管9を消火ホース6に
接続しないで、あるいは既に接続している場合は消火ホ
ース6から取り外して該消火ホース6のみを用いてその
噴出ノズル5から消火液又は消火剤を火元に向けて吹き
付けるようにしている。上述の如き延長管9及び消火ホ
ース6の使い分けは、例えば下段パレットP1 側の消火
活動中に中段パレットP2 側に延焼した場合や、その逆
に中段パレットP2 側の消火活動中に下段パレットP1
側に延焼した場合等のケースにも同様に行うことができ
るものである。なお、図4では車両Cのフロント側の消
火の場合を実線で、リヤ側の消火の場合を仮想線でそれ
ぞれ示す。
線状態の下段パレットP3 上の車両Cのように地上から
離れて遠い場合には、上記延長管9を消火ホース6に接
続した状態で該延長管9の噴出ヘッド8から消火液又は
消火剤を火元に向けて吹き付ける一方、火元が図4実線
状態の上段パレットP1 上の車両Cのように地上の場合
や、図4実線状態の中段パレットP2 上の車両Cのよう
に地上に近い場合には、上記延長管9を消火ホース6に
接続しないで、あるいは既に接続している場合は消火ホ
ース6から取り外して該消火ホース6のみを用いてその
噴出ノズル5から消火液又は消火剤を火元に向けて吹き
付けるようにしている。上述の如き延長管9及び消火ホ
ース6の使い分けは、例えば下段パレットP1 側の消火
活動中に中段パレットP2 側に延焼した場合や、その逆
に中段パレットP2 側の消火活動中に下段パレットP1
側に延焼した場合等のケースにも同様に行うことができ
るものである。なお、図4では車両Cのフロント側の消
火の場合を実線で、リヤ側の消火の場合を仮想線でそれ
ぞれ示す。
【0023】このことから、消火液又は消火剤を火元に
その位置に関係なく常に消火に最適な間隔を保って的確
に吹き付けることができ、消火活動を迅速にかつ確実に
行うことができる。また、1本の供給経路の長短使い分
けで火元の遠近異なる位置に十分に対応することがで
き、部品点数の共用によってその分だけ設備費用を低減
することができる。
その位置に関係なく常に消火に最適な間隔を保って的確
に吹き付けることができ、消火活動を迅速にかつ確実に
行うことができる。また、1本の供給経路の長短使い分
けで火元の遠近異なる位置に十分に対応することがで
き、部品点数の共用によってその分だけ設備費用を低減
することができる。
【0024】なお、駐車設備が4枚のパレットを昇降さ
せるピット四段式のものである場合において最下段のパ
レット上の車両に対して消火活動を行う場合には、延長
管9が短くて火元との隔たりが大きく消火し辛いので、
図3に示すような延長継足管11を用いる。つまり、延
長継足管11先端(下端)のテーパ接続部11aを延長
管9基端(上端)に挿入するとともに、延長継足管11
基端(上端)に消火ホース6の噴出ノズル5先端のテー
パ接続部5aを挿入し、これにより延長継足管11を消
火ホース6と延長管9との間に接続して延長管9の不足
分の長さを補うようにする。そして、これにより、噴出
ヘッド8を十分に火元に近づけることができ、消火活動
を確実に行うことができる。
せるピット四段式のものである場合において最下段のパ
レット上の車両に対して消火活動を行う場合には、延長
管9が短くて火元との隔たりが大きく消火し辛いので、
図3に示すような延長継足管11を用いる。つまり、延
長継足管11先端(下端)のテーパ接続部11aを延長
管9基端(上端)に挿入するとともに、延長継足管11
基端(上端)に消火ホース6の噴出ノズル5先端のテー
パ接続部5aを挿入し、これにより延長継足管11を消
火ホース6と延長管9との間に接続して延長管9の不足
分の長さを補うようにする。そして、これにより、噴出
ヘッド8を十分に火元に近づけることができ、消火活動
を確実に行うことができる。
【0025】また、駐車装置側又はピット2側には、図
6にも拡大詳示するように、円筒を縦割りにした樋状の
ガイド部材12が上下方向に延びるように設けられ、消
火時、上記延長管9がこのガイド部材12に支持され、
消火液又は消火剤の噴出による反力をガイド部材12で
受けるようになっている。したがって、該延長管9に噴
出時の反力が作用しても、この反力をガイド部材12で
受けるので延長管9は動かず、消火活動の確実性を増す
ことができる。
6にも拡大詳示するように、円筒を縦割りにした樋状の
ガイド部材12が上下方向に延びるように設けられ、消
火時、上記延長管9がこのガイド部材12に支持され、
消火液又は消火剤の噴出による反力をガイド部材12で
受けるようになっている。したがって、該延長管9に噴
出時の反力が作用しても、この反力をガイド部材12で
受けるので延長管9は動かず、消火活動の確実性を増す
ことができる。
【0026】したがって、消火ボンベ4、消火ホース
6、延長管9及びガイド部材12等により、本発明の実
施例に係る消火装置Aが構成されている。
6、延長管9及びガイド部材12等により、本発明の実
施例に係る消火装置Aが構成されている。
【0027】図7は地上三段式駐車設備を示し、この駐
車設備では、延長管9をピット三段式駐車設備とは逆
に、つまり噴出ヘッド8を上に向けた姿勢で使用するほ
かは、ピット三段式駐車設備の場合と同様であるので、
詳細な説明は省略する。なお、この駐車設備では、ピッ
ト三段式の場合と同様に車両Cを上下三段に格納するも
のではあるが、パレットを上段パレットP1 と中段パレ
ットP2 との上下2枚しか用いず、最下段では車両Cを
地面1に直接乗り入れて格納するようになっている。
車設備では、延長管9をピット三段式駐車設備とは逆
に、つまり噴出ヘッド8を上に向けた姿勢で使用するほ
かは、ピット三段式駐車設備の場合と同様であるので、
詳細な説明は省略する。なお、この駐車設備では、ピッ
ト三段式の場合と同様に車両Cを上下三段に格納するも
のではあるが、パレットを上段パレットP1 と中段パレ
ットP2 との上下2枚しか用いず、最下段では車両Cを
地面1に直接乗り入れて格納するようになっている。
【0028】また、図示しないが、上述の如き消火装置
Aは、ピット二段式や地上二段式の駐車設備にも同様に
適用することができるものである。
Aは、ピット二段式や地上二段式の駐車設備にも同様に
適用することができるものである。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る本
発明によれば、地上側に設けられた消火ボンベに消火ホ
ースを接続し、該消火ホースに延長管を着脱可能に接続
した。そして、火元が地上から離れて遠い場合には上記
延長管を消火ホースに接続した状態で該延長管の噴出ヘ
ッドから消火液又は消火剤を火元に向けて吹き付ける一
方、火元が地上の場合又は地上に近い場合には上記延長
管を用いずに消火ホースの噴出ノズルから消火液又は消
火剤を火元に向けて吹き付けるようにした。したがっ
て、消火液又は消火剤を火元にその位置に関係なく的確
に吹き付けることができて消火活動を迅速にかつ確実に
行うことができる。また、1本の供給経路を長短使い分
けることで火元の位置に関係なく十分に対応することが
でき、部品点数の共用によって設備費用を低減すること
ができる。
発明によれば、地上側に設けられた消火ボンベに消火ホ
ースを接続し、該消火ホースに延長管を着脱可能に接続
した。そして、火元が地上から離れて遠い場合には上記
延長管を消火ホースに接続した状態で該延長管の噴出ヘ
ッドから消火液又は消火剤を火元に向けて吹き付ける一
方、火元が地上の場合又は地上に近い場合には上記延長
管を用いずに消火ホースの噴出ノズルから消火液又は消
火剤を火元に向けて吹き付けるようにした。したがっ
て、消火液又は消火剤を火元にその位置に関係なく的確
に吹き付けることができて消火活動を迅速にかつ確実に
行うことができる。また、1本の供給経路を長短使い分
けることで火元の位置に関係なく十分に対応することが
でき、部品点数の共用によって設備費用を低減すること
ができる。
【0030】請求項2に係る本発明によれば、延長管の
基端側にハンドルを設け、消火時、該ハンドルを操作し
て上記延長管の噴出ヘッドの水平方向の位置、向き及び
高さを火元の位置に応じて変えるので、消火液又は消火
剤を火元に確実に吹き付けることができ、消火活動をさ
らに確実に行うことができる。また、ハンドルを固定側
に掛止させて延長管の落下を防止しているので、消火活
動に支障を来さないようにすることができる。
基端側にハンドルを設け、消火時、該ハンドルを操作し
て上記延長管の噴出ヘッドの水平方向の位置、向き及び
高さを火元の位置に応じて変えるので、消火液又は消火
剤を火元に確実に吹き付けることができ、消火活動をさ
らに確実に行うことができる。また、ハンドルを固定側
に掛止させて延長管の落下を防止しているので、消火活
動に支障を来さないようにすることができる。
【0031】請求項3に係る本発明によれば、消火時、
延長管をガイド部材によって支持したので、消火液又は
消火剤の噴出による反力が延長管に作用しても、該延長
管をガイド部材で動かないように支持して消火活動をよ
り一層確実に行うことができる。
延長管をガイド部材によって支持したので、消火液又は
消火剤の噴出による反力が延長管に作用しても、該延長
管をガイド部材で動かないように支持して消火活動をよ
り一層確実に行うことができる。
【0032】請求項4に係る本発明によれば、消火ホー
スと延長管との間に延長継足管を接続するので、火元と
地上との隔たりが大きい場合でも、噴出ヘッドを十分に
火元に近づけることができ、消火活動を確実行うことが
できる。
スと延長管との間に延長継足管を接続するので、火元と
地上との隔たりが大きい場合でも、噴出ヘッドを十分に
火元に近づけることができ、消火活動を確実行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る消火装置の構成図であ
る。
る。
【図2】本発明の実施例に係る消火装置を構成する延長
管の正面図である。
管の正面図である。
【図3】延長継足管の正面図である。
【図4】本発明の実施例に係る消火装置が適用されたピ
ット三段式駐車設備の正面図である。
ット三段式駐車設備の正面図である。
【図5】本発明の実施例に係る消火装置が適用されたピ
ット三段式駐車設備の平面図である。
ット三段式駐車設備の平面図である。
【図6】図4のVI−VI線における断面図である。
【図7】本発明の実施例に係る消火装置が適用された地
上三段式駐車設備の正面図である。
上三段式駐車設備の正面図である。
4 消火ボンベ 5 噴出ノズル 6 消火ホース 8 噴出ヘッド 9 延長管 10 ハンドル 11 延長継足管 12 ガイド部材 A 消火装置 C 車両
Claims (4)
- 【請求項1】 車両を上下多段に格納する多段式駐車設
備において火災が発生した際、火元に向けて消火液又は
消火剤を吹き付けて消火する多段式駐車設備の消火装置
であって、 地上側に設けられ、上記消火液又は消火剤が貯留された
消火ボンベと、 該消火ボンベに引き回し可能なよう移動自在に接続さ
れ、先端に噴出ノズルを有する消火ホースと、 該消火ホースの噴出ノズルに着脱可能に接続され、先端
に噴出ヘッドを有する延長管とを備え、 火元が地上から離れて遠い場合には上記延長管を消火ホ
ースに接続した状態で該延長管の噴出ヘッドから消火液
又は消火剤を火元に向けて吹き付ける一方、火元が地上
の場合又は地上に近い場合には上記延長管を消火ホース
に接続しないで該消火ホースのみを用いてその噴出ノズ
ルから消火液又は消火剤を火元に向けて吹き付けるよう
にしたことを特徴とする多段式駐車設備の消火装置。 - 【請求項2】 延長管の基端側には、ハンドルが設けら
れ、 該ハンドルは、消火時、取扱い人のハンドル操作により
上記延長管の噴出ヘッドの水平方向の位置、向き及び高
さを火元の位置に応じて変えるとともに、上記延長管が
落下しないよう固定側に掛止されるようになされている
ことを特徴とする請求項1記載の多段式駐車設備の消火
装置。 - 【請求項3】 延長管は、消火時、ガイド部材によって
支持されるようになされていることを特徴とする請求項
1記載の多段式駐車設備の消火装置。 - 【請求項4】 消火ホースと延長管との間には、延長継
足管が接続されるようになされていることを特徴とする
請求項1記載の多段式駐車設備の消火装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3793595A JPH08232498A (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | 多段式駐車設備の消火装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3793595A JPH08232498A (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | 多段式駐車設備の消火装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08232498A true JPH08232498A (ja) | 1996-09-10 |
Family
ID=12511426
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3793595A Pending JPH08232498A (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | 多段式駐車設備の消火装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08232498A (ja) |
-
1995
- 1995-02-27 JP JP3793595A patent/JPH08232498A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010918 |