JPH08232199A - 抄造体乾燥用型 - Google Patents

抄造体乾燥用型

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JPH08232199A
JPH08232199A JP6192595A JP6192595A JPH08232199A JP H08232199 A JPH08232199 A JP H08232199A JP 6192595 A JP6192595 A JP 6192595A JP 6192595 A JP6192595 A JP 6192595A JP H08232199 A JPH08232199 A JP H08232199A
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JP
Japan
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mold
paper product
drying
paper
hot air
Prior art date
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Pending
Application number
JP6192595A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Nishikawa
和之 西川
Tadashi Makiguchi
直史 牧口
Yasuhiro Koyaizu
康博 小▲柳▼津
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Sintokogio Ltd
Original Assignee
Sintokogio Ltd
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Publication date
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Priority to CA 2170181 priority patent/CA2170181A1/en
Priority to EP96102745A priority patent/EP0728868A3/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 故紙パルプ等の繊維状物質の抄造体を熱風と
押圧により乾燥するための型について、熱風の熱エネル
ギーが型本体に奪われることなく、効率良く抄造体に作
用し乾燥させることを目的とする。 【構成】 押圧時に抄造体Mに接する型面形状部11
が、多数の通気孔12を有する金属板からなり、型内部
には型面形状部11以外の内壁に断熱材からなる断熱層
18を設けたチャンバー15が画成されていることを特
徴とする抄造体乾燥用型10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、故紙パルプ等の繊維状
物質を抄造した湿態状の抄造体を乾燥する際に用いる、
抄造体乾燥用型に関する。
【0002】
【従来技術と問題点】近年、電器、陶器等の工業製品用
の梱包材として、故紙パルプ等の繊維状物質を原材料と
した成形品が多く用いられている。この成形品を製造す
る方法としては、繊維状物質を水に分散させ、これを吸
引機能をもつ抄造型を用いて抄造し、得られた抄造体を
乾燥して成形品とする方法が一般的に知られている。と
ころで、上記工程中の乾燥作業にはいろいろな方法が行
われてきた。初期は熱風炉内に抄造型から離型した湿態
状の抄造体を入れて乾燥していたが、この方法は寸法や
形状に歪みが出やすく、成形品の不良率が大きかった。
そこで次に、抄造体を押圧型でプレスして寸法や形状の
変化を抑制しながら乾燥を行う方法が採用されるように
なった。なかでも、特開昭64−61600号公報に開
示されているように、「全面にわたり、多数の吸引孔を
もった一対の凹凸型により抄造体を挟みこんでプレス
し、この状態のまま一方の型より熱風を送り、他方の型
から吸引し、もって型間に挟みこんだ抄造体に熱風を作
用させ、これを乾燥する方法。」が、抄造体全体に均等
に熱を作用できるので、寸法精度がよく歪みの少ない成
形品が得られることから一般に採用されている。しか
し、上記の方法に用いられる押圧型の構造は、従来アル
ミ鋳物等の質量の大きい金型に孔を多数設け、その表面
に金網をはったものであった。したがって、熱風を型に
供給したとき熱エネルギーの多くは質量の大きい金型に
奪われ、抄造体の乾燥には熱エネルギーの一部しか利用
されず、エネルギー効率の悪さが大きな問題点となって
いた。本発明は上記の問題点を解決するためになされた
ものであり、熱風のもつ熱エネルギーをできるだけ金型
に消費されることなく抄造体に与えることの可能な、エ
ネルギー効率の良い抄造体の乾燥を実現することを目的
とした、抄造体乾燥用型を提供するものである。
【0003】
【問題解決のための手段】上記目的を達成するために本
発明では、抄造体乾燥用型において抄造体に接する型面
形状部が多数の通気孔を有する金属板からなり、型内部
は型面形状部以外の内壁に断熱材からなる断熱層を設け
たチャンバー構造となっていることを特徴としている。
【0004】
【作用】本発明は上記のような解決手段を採用すること
により、抄造体乾燥用型において熱風が通過する型面形
状部の熱容量を小さいものとし、チャンバーを構成する
枠体の部分は熱風が断熱層により遮られるので、熱エネ
ルギーの大部分が抄造体に作用し、余分なエネルギーを
使わず効率良く抄造体を乾燥することが可能となる。
【0005】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。1は抄造体受型を示す。型面は得ようとする
成形品と対応した形状を有する。抄造体受型1は、金型
本体3と枠体4によりチャンバー5が画成されている。
金型本体3には表面からチャンバー5に至る通気孔6が
全面に多数設けてある。また枠体4には吸引手段及び加
圧手段に接続する通気管7が取り付けられており、チャ
ンバー5に連通している。10は本発明による抄造体乾
燥用型である。型面形状部11は得ようとする成形品の
一面に対応する形状を有している。すなわち抄造体受型
1と抄造体乾燥用型10を型合わせした際、得ようとす
る成形品厚さに相当するクリアランスが設定される形状
となっている。型面形状部11は、1〜3.2mm厚さ程
度の鉄等の金属板に直径1〜10mmの通気孔12が多数
設けられており、通気孔12の開口率は面積比で25〜
70パーセント程度である。この通気孔12の製作は、
金属板を型面形状に成形後に孔あけする方法と、あらか
じめ孔あけした金属板を型面形状に成形する方法とがあ
り、どちらの方法で行ってもよい。一般的には後者の方
が工数が減るので有利である。
【0006】型面形状部11を構成する金属板の厚さを
1〜3.2mm程度とした理由は、1mm以下の厚さでは押
圧時の強度が補強用の桟をいれても不十分であり、また
3.2mm以上の厚さでは強度的には十分であるが、熱容
量が大きくなり金属板に奪われる熱エネルギーの損失が
大きくなってしまうからである。また、通気孔12の開
口率を25〜70パーセント程度とした理由は、70パ
ーセントより多いと押圧時の強度が不十分であり、あら
かじめ孔あけした金属板を用いて型面形状をつくろうと
した場合に折り曲げ、溶接等の加工が困難になる。25
パーセントより少ないと熱風が十分均一に抄造体に作用
しないし、この部分での熱風の送風の圧損が高くなって
しまうからである。さらに、通気孔12の直径を1〜1
0mmとした理由は、1mm以下ではこの部分での熱風送風
の圧損が高くなり、また金属板の成形後に通気孔をあけ
る場合に作業が困難になる。10mm以上では抄造体に均
等に押圧をかけることができなくなるためである。以上
のような理由により上記各数値を決定した。なお、抄造
体受型1と抄造体乾燥用型10の両方または一方の型面
に金網2、または金網13を設けると、熱風の拡散を良
好にして抄造体全体に熱風が伝わるようになり、さらに
通気孔6、12の跡が成形品に残るのを防止することが
できるようになるが、通気孔6、12の開口率が高く、
かつ通気孔6、12の径が小さい場合であれば、金網
2、13は必ずしも必要とはしない。
【0007】型面形状に成形し、通気孔12を設けた金
属板により構成した型面形状部11は、成形面の反対側
の面を枠体14に囲われ、チャンバー15が画成されて
いる。また、チャンバー15内には必要に応じ補強用の
桟16を設け、押圧時の金属板の変形を防止する。な
お、桟16には熱風がチャンバー15内に十分行き渡る
よう通風孔17が適宜設けられている。チャンバー15
の内部壁面には、ガラスウール等の断熱材よりなる断熱
層18が設けられており、熱風の熱が枠体14に奪われ
るのを防いでいる。さらに、枠体14には熱風発生源に
接続された熱風導入口19が取り付けられており、チャ
ンバー15内へ熱風が送られる構造になっている。
【0008】以下、これらの型を用いて抄造体を乾燥す
る方法について説明する。抄造体の製造方法は前述のご
とく、吸引機能を有する抄造型を故紙パルプ等の繊維状
物質を分散させたスラリー状物中へ浸透し、吸引を作用
させて繊維状物質を型面へ堆積させる。所定量堆積させ
た後、抄造型をスラリー状物より取り出す。所定時間吸
引をつづけて堆積物から余分な水分を除去し、湿体状の
抄造体Mを得る。次に抄造型から離型した抄造体Mを抄
造体受型1に載置し、抄造体受型1に吸引を作用させ、
抄造体乾燥用型10で抄造体Mを押圧する。押圧する圧
力は、得ようとする成形品に要求される密度等により異
なるが、おおむね1〜10kg/cm2程度である。抄造体受
型1は吸引をしたままで押圧を続け、熱風導入管19よ
り熱風をチャンバー15内へ圧送する。熱風の元圧は
0.5〜5kg/cm2程度である。この数値は抄造体Mに加
えられている押圧力や、抄造体Mの厚さにより影響され
る。すなわち押圧力が高かったり抄造体Mが厚い場合に
は、高い圧送力で均等に熱風を抄造体Mに行き渡らせて
作用させることが必要になる。逆に押圧力が低かったり
抄造体Mの厚さが薄い場合には、比較的低い圧送力でも
十分抄造体に作用する。所定時間の押圧と熱風の圧送を
行い、抄造体Mの乾燥を完了した後、熱風の圧送を終了
して抄造体乾燥用型10を抄造体受型1より離す。抄造
体受型1に作用している吸引を切り、次いでこれに圧縮
エアを作用させ、抄造体受型1より乾燥した抄造体Mを
離型し、成形品を得る。なお、上記実施例においては抄
造体受型1に抄造体Mを載置して押圧乾燥を行う例につ
いて説明したが、他の例として抄造体受型1で直接抄造
した後、抄造体Mを堆積させたままの抄造体受型1を抄
造体乾燥用型10で押圧し、実施例と同様に抄造体乾燥
用型10からの熱風圧送と抄造体受型1の吸引により乾
燥を行う方法もある。この方法は抄造型と抄造体受型と
が兼用になる分コスト的には有利である。しかし、複雑
な形状の成形品の場合、抄造体受型に密着して乾燥して
しまい、離型エアを加えても離型できないことがある。
また、乾燥時間中は抄造体受型を使用するのでその間抄
造ができない。したがって抄造体受型の数が多くない
と、生産能力は専用の抄造型を使用するときよりも小さ
くなる。
【0009】
【発明の効果】本発明抄造体乾燥用型は上記の説明から
明らかなように、湿態状の抄造体を押圧して熱風を送り
乾燥する抄造体乾燥用型の構造について、型面形状部に
多数の通気孔を有する金属板を用い、型内部のチャンバ
ーの内壁に断熱材による断熱層を設けたことで、熱風の
持つ熱エネルギーを型本体に奪われることなく、少ない
エネルギーで効率良く抄造体を乾燥することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の抄造体押圧型と抄造体受型の一実施例
を示す。
【符号の説明】
1 抄造体受型 10 抄造体乾燥用型 11 型面形状部 12 通気孔 14 枠体 15 チャンバー 18 断熱層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維状物質の抄造体を受型または抄造型
    とで挟んで押圧し、熱風を作用させて乾燥する抄造体乾
    燥用型において、抄造体に接する型面形状部11が多数
    の通気孔12を有する金属板からなり、型内部は型面形
    状部11以外の内壁に断熱材からなる断熱層18を設け
    たチャンバー15構造となっていることを特徴とする抄
    造体乾燥用型。
JP6192595A 1995-02-24 1995-02-24 抄造体乾燥用型 Pending JPH08232199A (ja)

Priority Applications (3)

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JP6192595A JPH08232199A (ja) 1995-02-24 1995-02-24 抄造体乾燥用型
CA 2170181 CA2170181A1 (en) 1995-02-24 1996-02-23 Mold for drying a wet preformed pulp product
EP96102745A EP0728868A3 (en) 1995-02-24 1996-02-23 Suction form for drying wet, fiber-containing molded parts

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6192595A JPH08232199A (ja) 1995-02-24 1995-02-24 抄造体乾燥用型

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JPH08232199A true JPH08232199A (ja) 1996-09-10

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JP6192595A Pending JPH08232199A (ja) 1995-02-24 1995-02-24 抄造体乾燥用型

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