JPH08231959A - 強誘電性液晶組成物および液晶素子 - Google Patents

強誘電性液晶組成物および液晶素子

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JPH08231959A
JPH08231959A JP34113295A JP34113295A JPH08231959A JP H08231959 A JPH08231959 A JP H08231959A JP 34113295 A JP34113295 A JP 34113295A JP 34113295 A JP34113295 A JP 34113295A JP H08231959 A JPH08231959 A JP H08231959A
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liquid crystal
ferroelectric
smectic
crystal composition
composition
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JP34113295A
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English (en)
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Eiji Okabe
英二 岡部
Mayumi Tanabe
真裕美 田辺
Shinichi Saito
伸一 斉藤
Akira Sakaigawa
亮 境川
Hitoshi Takeda
均 竹田
Nobuyuki Ito
信行 伊藤
Mitsuhiro Kouden
充浩 向殿
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JNC Corp
Sharp Corp
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Sharp Corp
Chisso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】△εが負で,かつ大きなδεを有し高速応答を
可能にする強誘電性カイラルスメクチックC液晶組成物
を提供すること、およびこれを用いた液晶表示素子を提
供する。 【解決手段】 【化1】 (ただし、R1,R2は炭素数1-10のアルキル基、R3,R4は炭
素数5-15のアルキル基、R5,R6は炭素数6-15のアルキル
基またはアルコキシ基をしめす。nは1又は2を示す。)
で表わされる化合物を、それぞれ少なくとも一種以上含
有するスメクチックC液晶組成物。 【効果】高速応答かつ高コントラストの大容量強誘電性
液晶表示素子を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスメクチックC液晶
化合物および組成物に関し、さらに詳しくは,スメクチ
ックC液晶化合物とその組成物およびそれを用いた強誘
電性スメクチックC液晶組成物ならびに該組成物を用い
た光スイッチング素子に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶組成物は表示素子材料として広く用
いられている。現在の液晶表示素子のほとんどはTN型
表示形式のものであり、この表示方式はネマチック相を
利用している。
【0003】液晶ディスプレイに用いられているTN型
表示方式は、大きく二つに分けられる。一つは、各画素
にスイッチング素子を取り付けたアクティブマトリクス
方式である。この方法の例としては,薄膜トランジスタ
(TFT:thin film transistor)を使ったものがあ
る。表示品位はCRT(cathode ray tube)と肩を並べ
るレベルまで達しているが,画面の大型化が困難であり
コストも高い。
【0004】もう一つはSTN(super twisted nemati
c)方式である。従来の単純マトリクス方式に較べコン
トラスト、視角依存性は改良されているものの、表示品
位はCRTのレベルには達していない。しかし、製造コ
ストは低い。これらの二つの方式は、その品位、製造コ
ストを考えると一長一短ある。
【0005】10年ほど前、この二者の問題を解決する
と期待されて登場した方式に強誘電性液晶(FLC)が
ある。現在,単にFLCというと,表面安定化強誘電性
液晶(SSFLC)を指す。このSSFLCは、198
0年にN.A.クラークとS.T.ラガウォール(アプライ
ド フィジックス レターズ Appl.Phys.Lett.,36,899
(1980)参照)によって提案された。以来,次世代の液晶
と呼ばれ,家電メーカーや材料メーカーによって製品化
に取り組まれており,特性の改良や商品化が行われてい
る。
【0006】その理由は,強誘電性液晶素子が原理的に
以下の特徴を有するからである。 (1)高速応答性 (2)メモリー性 (3)広視野角 上記の特徴が,SSFLCの大容量表示への可能性を示
唆している。
【0007】しかし,研究が進むにつれて,解決しなけ
ればならない問題が明らかにされてきた。これらの中で
も,メモリーの安定した発現が第一の課題である。メモ
リーの安定的な発現の困難さの原因は,スメクチック層
構造が一様ではないこと(例えば,ねじれ配列,シェブ
ロン構造)や,自発分極の過度の大きさに起因すると考
えられている内部逆電界の発生等が考えられている。
【0008】安定したメモリー性を発現する手段の一つ
として,負の誘電異方性(以下,Δεと略称する)を有
する強誘電性液晶組成物を用いる方法が提案されている
(パリ リキッド クリスタル コンファレンス(Paris
Liquid Crystal Conference) p217 1984年 参照)。
この方法はACスタビライズ効果と呼ばれている。
【0009】Δεが負の液晶分子は,ホモジニアス配向
処理したセル中で電極に垂直方向に電界を印加すると,
ガラス基板に対して平行の状態(電界の方向に対して分
子長軸が垂直に向く)に向く性質がある。低周波電界を
印加した場合は,自発分極が電界に応答するため,電界
の方向が反転すると液晶分子もそれにともないもう一方
の安定な状態に移動し,そこでΔεの効果で基板に対し
て平行の状態になる。高周波電界を印加した場合には,
自発分極が電界の反転に追随できなくなり,△εだけが
効いて電界の方向が反転しても液晶分子の移動はおき
ず,そのまま基板に対して平行になる。これがACスタ
ビライズ効果を利用したメモリー性発現のメカニズムで
ある。これによって高いコントラストが得られる。この
具体例は既に報告されている。(SID '85 ダイジェスト
p.128 (1985)参照)
【0010】また,別途”負の誘電異方性を有する液晶
材料を利用する方法”がSurguyら(P.W.H.Surguy et a
l., Ferroelectrics, 122, 63(1991))により提案され
ている。この手法は高コントラストを実現するために有
望な手法であり,P.W.Ross, SID '92, 217 (1992)には
この手法を用いた強誘電性液晶ディスプレイが開示され
ている。以下この強誘電性液晶ディスプレイについて詳
細に述べる。
【0011】誘電異方性が負でない通常の強誘電性液晶
の場合,電圧(V)が高くなるにつれてτ(メモリさせ
るために必要なパルス幅)が単調に減少する。これに対
して負の誘電異方性を有する強誘電性液晶材料の場合,
極小値(τ−Vmin)を示すτ−V特性が得られる。Sur
guyらはこの特性を用いて駆動する駆動法としてJOERS/A
lvey駆動法を報告している。この駆動法の原理は,|V
s−Vd|の電圧を印加したとき強誘電性液晶素子のメモ
リ状態をスイッチングさせ,この電圧より高い電圧であ
る|Vs+Vd|を印加したとき,およびこの電圧より低
い|Vd|を印加したときはスイッチングさせないとい
う方法である。
【0012】負の誘電異方性の強誘電性液晶材料は以上
のように,ACスタビライズ効果およびτ−Vminを利
用した表示素子に利用できるので,強誘電性液晶素子の
実用化に利用できる可能性を秘めている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし,τ−Vminを
利用した上記の素子に使用されている強誘電性液晶材料
の応答速度はまだ遅い。またVs+Vdも50〜60Vと
高く,実用的なレベルには至っていない。Rossら(P.W.
Ross, SID '92, 217 (1992))の報告によれば,試作さ
れた強誘電性液晶ディスプレイの駆動電圧は55Vであ
る。強誘電性液晶ディスプレイを駆動するICドライバ
の価格は高電圧になるほど上がるので高い駆動電圧はコ
ストアップの大きな要因となる。価格をおさえた強誘電
性液晶ディスプレイを作製するためには,それほど高価
でない汎用のICドライバを用いて駆動する必要があ
り,少なくとも駆動電圧を40V以下に抑えることが必
要である。現時点で高い駆動電圧が必要な理由は,τ−
V特性に於ける電圧(Vmin)が高いためであり,40
V以下で駆動するためにはVmin=35V以下を示す強
誘電性液晶材料を開発することが必要となる。
【0014】Surguyらによれば,Vminは以下の式でえ
られる。
【数1】 ここでEminは電界強度の極小値,dはセル厚,Psは
自発分極、ε0は真空誘電率、Δεは誘電異方性,δε
は二軸誘電異方性、θはティルト角である。この式から
わかるようにVminの値をより低電圧にするためにはよ
り大きな負の誘電異方性および大きな二軸誘電異方性、
より小さな自発分極が必要である。しかしながら,強誘
電性液晶の応答速度は自発分極に関係するため,自発分
極を小さくすると高速応答を得ることが困難となる。そ
れゆえ,液晶材料としては負の誘電異方性および大きな
二軸誘電異方性を有する低粘性材料が必要となる。
【0015】本発明者らはACスタビライズ効果を利用
した駆動に適する強誘電性液晶組成物の特許出願を既に
行った。(特開平1−168792,特開平1−306
493,特開平4−4290)。しかしこれらの応答速
度は実用的にはまだ十分なものではなかった。
【0016】本発明の目的は,第一は△εが負で,かつ
大きなδεを有し高速応答を可能にするスメクチックC
液晶組成物を提供すること,また第二は,それを用いた
強誘電性カイラルスメクチックC液晶組成物を提供する
こと,および第三は,上述の強誘電性カイラルスメクチ
ックC液晶組成物を用いた液晶表示素子を提供すること
にある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、 (1)
【化2】 で表わされる化合物を各々少なくとも一種類以上含有す
るスメクチックC液晶組成物、
【0018】(2)一般式(a),一般式(b)および一般式
(c)で表わされる化合物の割合がその合計量に対して一
般式(c)で表わされる化合物が50重量%未満であるこ
とを特徴とする第(1)項記載のスメクチックC液晶組
成物、
【0019】(3)その相転移系列が高温側から等方性
液体,ネマチック相,スメクチックA相,スメクチック
C相であることを特徴とする第(1)項ないし第(2)
項のいずれかに記載のスメクチックC液晶組成物、
【0020】(4)第(1)項〜第(3)項のいずれか
に記載のスメクチックC液晶組成物に一種以上の光学活
性化合物を添加することによって得られる強誘電性カイ
ラルスメクチックC液晶組成物、
【0021】(5)光学活性化合物の混合割合がスメク
チックC液晶組成物に対して20重量%以下であること
を特徴とする第(4)項記載の強誘電性カイラルスメク
チックC液晶組成物、
【0022】(6)Δεが負でその絶対値が1.5以上で
かつδεが0.5以上であることを特徴とする第(4)項
または第(5)項記載の強誘電性カイラルスメクチック
C液晶組成物、
【0023】(7)自発分極が10nC/cm2以下であるこ
とを特徴とする第(4)項ないし第(6)項に記載の強
誘電性カイラルスメクチックC液晶組成物、
【0024】(8)第(4)項ないし第(7)項のいず
れかに記載の強誘電性カイラルスメクチックC液晶組成
物を用いたことを特徴とする液晶表示素子、
【0025】(9)電極を有する一対の絶縁基板と,該
基板間に介在させた強誘電性液晶組成物と,前記電極に
選択的に電圧を印加することによって液晶の光軸を切り
換える駆動手段と,前記光軸の切り替えを光学的に識別
する手段とを有する液晶表示素子であって,前記液晶組
成物として,第(4)項ないし第(7)項のいずれかに
記載の強誘電性カイラルスメクチックC液晶組成物を用
い,前記電極として複数の走査電極と複数の信号電極が
互いに交差する方向に配列し,該走査電極と該信号電極
が交差した領域の強誘電性液晶が,2つの安定状態を持
った強誘電性液晶素子であって,該領域を画素とし, 0<V2<V4 V2−V1<V4−V3 なるパルス電圧V1,V2,V3,V4を用い,該画素が選
択されたとき,その画素へ第一パルス電圧V1、それに
引き続いて第二パルス電圧V2,または第一パルス電圧
−V1、それに引き続いて第二パルス電圧−V2を印加す
ることにより,該画素内のある部分を構成する強誘電性
液晶分子を一方の安定状態,または他方の安定状態と
し,その同じ画素へ第一パルス電圧V3、それに引き続
いて第二パルス電圧V4,または第一パルス電圧−V3、
それに引き続いて第二パルス電圧−V4を印加しても,
その画素内の同じ部分を構成する強誘電性液晶分子の安
定状態を維持するように画素を駆動することを特徴とす
る第(8)項記載の強誘電性液晶表示素子の駆動方法、
【0026】(10)強誘電性液晶が2つの安定状態を
持った強誘電性液晶素子であって、一方の安定状態から
他方の安定状態へ書き換えるのに必要な単極性パルスの
パルス幅−パルス電圧特性において、パルス幅の極小値
を与えるパルス電圧が65V以下であることを特徴とす
る第(8)項記載の強誘電性液晶素子、
【0027】(11)強誘電性液晶のスメクチック層構
造の折れ曲がり方向と液晶/配向膜界面の液晶分子のプ
レティルトの方向が同一であることを特徴とする第
(8)項ないし第(9)項のいずれかに記載の強誘電性
液晶表示素子、
【0028】(12)液晶/配向膜の界面での液晶分子
のプレティルト角が10#以下であることを特徴とする
第8項ないし第11項のいずれかに記載の強誘電性液晶
表示素子である。
【0029】表1に、本発明に好適に使用できる(A)式
の化合物の代表例を示す。
【表1】
【0030】表2に、本発明に好適に使用できる(B)式
の化合物の代表例を示す。
【表2】
【0031】表3〜6に、本発明に好適に使用できる
(C)式(n=2)の化合物の代表例を示す。
【表3】
【0032】
【表4】
【0033】
【表5】
【0034】
【表6】
【0035】表7に、本発明に好適に使用できる(C)式
(n=2)の化合物の代表例を示す。
【表7】
【0036】以下に、本発明の組成物に添加できる化合
物を示す。
【化3】
【0037】
【化4】
【0038】次に本発明の組成物に添加することができ
る光学活性化合物の光学活性部位を例示する。
【化5】
【0039】次に、本発明の強誘電性液晶素子を図に基
づいて説明する。図1は本発明の強誘電性液晶組成物を
用いた液晶素子の基本構成を示す断面図である。この液
晶素子は、基本的に電極として導電性膜3、4を有する
一対の絶縁性基板1、2と、該基板1、2の間に介在さ
せたスメクチック液晶組成物8と、前記電極に選択的に
電圧を印加することによって液晶の光軸を切り替える駆
動手段(図示せず)と、前記光軸の切り替えを光学的に
識別する手段としての偏光板9とからなる。なお、図
中、5は絶縁性膜、6は配向制御膜、7はシール剤を示
す。
【0040】1および2の絶縁性基板としては透光性の
基板が用いられ、通常ガラス基板が使用される。この絶
縁性基板上には、InO3,SnO2,ITO(Indium-Tin Oxi
de)等をCVD(Chemical Vapor Deposition)法ある
いはスパッタ法で、所定のパターンの透明電極3および
4が形成される。透明電極の膜厚は50〜200nmが好
ましい。
【0041】この透明電極上に、膜厚50〜200nmで
絶縁性膜5を形成する。この絶縁性膜には、例えばSiO
2 、SiNX、Al23、Ta25などの無機系薄膜、ポリイ
ミド、フォトレジスト樹脂、高分子液晶などの有機系薄
膜などを使用することができる。絶縁性膜が無機系の場
合には蒸着法、スパッタ法、CVD法、溶液塗布法等に
よって形成できる。また、有機系の場合には、有機物質
を溶かした溶液またはその前駆体溶液を用いて、スピン
ナー塗布法、浸漬塗布法、スクリーン印刷法、ロール塗
布法などで塗布し、所定の硬化条件(加熱、光照射等)で
硬化させ形成する方法で形成することができ、あるいは
蒸着法、スパッタ法、CVD法、LB(Langmuir-Blodg
ett)法等で形成することもできる。この絶縁性膜は省
略することもできる。
【0042】絶縁性膜5上には膜厚10〜100nmで配
向制御膜6が形成される。上述のように絶縁性膜を省略
した場合には導電性膜3および4の上に直接配向制御膜
を形成する。この配向制御膜6には無機系あるいは有機
系の膜を使用することができる。無機系の配向制御膜に
は酸化ケイ素等が使用でき、その成膜方法には公知の方
法が使用できるが、例えば、斜め蒸着法、回転蒸着法な
どを使用することができる。有機系の配向制御膜には、
ナイロン、ポリビニルアルコール、ポリイミド等が使用
でき、通常この上をラビングする。また、高分子液晶、
LB膜を用いる場合には、磁場により配向させたり、ス
ペーサエッジ法による配向なども可能である。また、Si
2,SiNXなどを蒸着法、スパッタ法、CVD法などに
よって成膜し、その上をラビングする方法も使用するこ
とができる。
【0043】次に2枚の絶縁性基板1および2をシール
材7を介して張り合わせ、スメクチック液晶組成物8を
注入して液晶素子とする。スメクチック液晶組成物8と
して、前述の第(5)項または第(6)項に記載した本
発明のスメクチック液晶組成物を用いる。
【0044】以上図1においては画素数1のスイッチン
グ素子として説明したが、本発明の液晶素子は大容量マ
トリクスの表示装置に適用可能であり、この場合には図
2の平面模式図に示すように上下基板1および2の電極
配線をマトリクス型に組み合わせて用いる。
【0045】次に、本発明の強誘電性液晶素子における
配向膜の一軸配向処理方法について述べる。上記液晶素
子における配向膜の一軸配向処理方法として、最も好ま
しい方法はラビング法である。ラビング法には、主にパ
ラレルラビング、アンチパラレルラビング、片ラビング
などの方法がある。パラレルラビングは上下基板をラビ
ングし、そのラビング方向が平行なラビング法である。
アンチパラレルラビングは上下基板をラビングし、その
ラビング方向が反平行なラビング法である。片ラビング
は上下基板のうち片側の基板のみラビングする方法であ
る。本発明において均一配向を得るための、最も好まし
い配向膜の一軸配向処理方法は、パラレルラビングで処
理されたセルとINAC相系列を有する強誘電性液晶を
組み合わせる方法である。この場合、ネマチック相にお
いて螺旋構造が存在するが、上下の基板の両側から分子
の配向方向を規制するため、ネマチック相において均一
な配向が得られやすく、その状態からスメクチックA
相、カイラルスメクチックC相へと降温してゆけば層法
線の方向のそろった均一な配向が容易に得られる。
【0046】しかしながらパラレルラビングの強誘電性
液晶素子においても、カイラルスメクチックC相におい
て生じる配向状態は決して一つではない。全面的に均一
にならない原因は二つある。
【0047】一つはスメクチック層の折れ曲がりに関す
るものである。強電性液晶セルが折れ曲がった層構造
(シェブロン層構造)を示すことはよく知られている
が、図3に示すように二つの領域が存在しうる。神辺ら
はこれらはプレチルトとの関係からC1、C2と名付け
ている。
【0048】もう一つは、ユニフォーム(U)とツイス
ト(T)である。ユニフォームは消光位を示す配向、ツ
イストは消光位を示さない配向である。向殿らは、ハイ
プレチルト配向膜を用いたパラレルラビングの強誘電性
液晶セルにおいて、C1U(C1ユニフォーム)、C1
T(C1ツイスト)、C2の3つの配向が得られたこと
を報告している(M.Koden et al.,Jpn.J.Appl.Phys.,3
0,L1823(1991))。
【0049】また田川らは、詳細な検討をした結果、プ
レチルト角5°以下のパラレルラビングの強誘電性液晶
セルにおいて、C1U、C1T、C2U(C2ユニフォ
ーム)、C2T(C2ツイスト)の4つの配向状態が得
られたことを報告している(A.Tagawa et al.,Japan Di
splay '92,519(1992))。図4にこれらの配向状態の分子
配向を示す。
【0050】負の誘電異方性を有する強誘電性液晶セル
において得られる4つの配向状態について比較するとC
1UおよびC1T配向はスイッチングしにくいため駆動
が困難であり、また、C1T配向では消光位がないた
め、たとえスイッチングしても良好なコントラストが得
られない。これに対してC2U配向は良好なスイッチン
グ特性およびコントラストを与えること、また、C2T
配向は電界無印加時には消光性を示さないが、液晶材料
が負の誘電異方性を有する場合、適度なバイアス電界の
印加時にはユニフォーム配向のように消光性を示すた
め、C2T配向でも良好なスイッチング特性及びコント
ラストが得られることを本発明者らは見出した。
【0051】C1、C2配向の出現性はプレチルトと関
係があるが、プレチルト角が0から15°の範囲ではC
2状態が発生し得る。プレチルト角が高いときには向殿
らが報告しているように、C2状態は消光位を示す一つ
の状態しかなくこれはむしろ好ましい。しかし、プレチ
ルト角の増加とともにC2配向よりC1配向になりやす
くなる傾向があるためプレチルト角が10°以下が好ま
しい。
【0052】次に駆動法について述べる。本発明のスメ
クチック液晶組成物を用いた液晶素子は、負の大きな誘
電率異方性のため、τ-Vminモードに非常に適してい
る。
【0053】Surguyらはτ-Vminモード用の駆動法とし
て図5に示す駆動波形(A)を用いたJOERS/Al
vey駆動法を報告している(P.W.H.Surguy et al.,Fer
roelectrics,122,63(1991))。また、図6に示す駆動波
形(B)を一例とするMalvern駆動法(WO92
/02925(PCT))は、図7に示すように、1タ
イムスロットの0V部分と1タイムスロットの0Vでな
いメインパルス部分を用いた駆動波形(A)によるJO
ERS/Alvey駆動法に対して、メインパルス幅を
任意の長さに変えられるようにしたものであり、電圧を
印加するタイミングを電極間で重ねられ、ラインアドレ
スタイムを小さくできるので好ましい駆動法の一つであ
る。
【0054】このようなτ-Vminモードに用いられる駆
動法は以下のような点で特徴付けられる。これらの駆動
法では、選択された走査電極上の画素へ、第一パルス電
圧V1に引き続いて第二パルス電圧V2、または、第一パ
ルス電圧−V1に引き続いて第二パルス電圧−V2を印加
すれば、強誘電性液晶分子を、電圧印加前の安定状態に
よらず、印加電圧の極性により一方の安定状態、また
は、他方の安定状態とし、その同じ画素へ第一パルス電
圧V3に引き続いて第二パルス電圧V4、または、第一パ
ルス電圧−V3に引き続いて第二パルス電圧−V4を印加
すれば、電圧印加前の強誘電性液晶分子の安定状態を保
持する、 0<V2<V4 V2−V1<V4−V3 なる電圧V1、V2、V3、V4を用いる。すなわち、選択
期間最初の2タイムスロットにおいて、書き換えに適用
する波形よりも保持に適用する波形の方が、第2パルス
電圧が高く、かつ、第1パルスと第2パルスの電圧差が
大きい。例えばこのような電圧V1、V2、V3、V4は図
5の駆動波形(A)、図6の駆動波形(B)ともに、 V1=Vd、V2=Vs−Vd、V3=−Vd、V4=Vs+Vd となる。
【0055】液晶材料のτ-V特性における電圧Vmin
は、駆動時印加される電圧の最大値に直接関係する。駆
動に用いる駆動回路の耐圧からVminが60V以下、ま
た、汎用のICドライバを使った駆動回路を用いるため
にはVminが40V以下である強誘電性液晶材料が必要
となるが、本発明のスメクチック液晶組成物はこれを容
易に満たす。
【0056】また、本発明のスメクチック液晶組成物を
用いた液晶素子のτ-Vminモード駆動においては、例え
ばセルギャップや電極形状など素子構造を修飾するなど
の方法で、画素内に駆動特性の異なる領域を任意に作る
ことによって、画素内の特定の部分の書き換えに適用す
る波形を同じ画素内の他の部分では保持に適用する波形
として用いたり、画素内の特定の部分の保持に適用する
波形を同じ画素内の他の部分では書き換えに適用する波
形として用いることが可能であるため、階調表示を行う
こともできる。
【0057】なお、本特許の説明においては、本発明の
スメクチック液晶組成物を用いた液晶素子の非常に好ま
しい利用法の一例としてパラレルラビング処理、特定の
駆動法などについて述べた訳であるが、もちろん、本発
明はこれに限定されるものではなく、別のタイプの液晶
素子、駆動法にも適用可能なのは言うまでもない。
【0058】
【実施例】本発明中の各種の測定は次の方法で行った。
相転移温度は,試料をスライドガラスに置き,カバーガ
ラスで覆ったものをホットプレートに乗せ,偏光顕微鏡
下で1℃/minで昇温して測定した。
【0059】傾き角(θ)はホモジニアス配向させたセル
に,臨界電場以上の十分高い電場を印加し,らせん構造
を解消させ,さらに極性を反転させ,直交ニコル下にお
ける消光位の移動角(2θに相当)により求めた。
【0060】誘電異方性(Δε,δε)は,ジョーンズ
らの方法を用いて測定した。(J.C.Jones and E.P.Rayn
es, Liq.Cryst., 11 (1992)p199)事前に容量を測定し
た垂直配向剤を塗布したセルと水平配向処理を施したセ
ルに,各組成物をそれぞれ注入し,LCRメーターを用い
て,25℃において1V,10kHzで各セルの容量を測定して
算出した。
【0061】極小値のパルス幅における電圧(Emin)お
よび極小値のパルス幅(τmin)は配向処理を施した1.6
μmのセルに各組成物を注入し,τ−V曲線を作製し,そ
のグラフから求めた。ただし,パルスの間隔は,パルス
幅(τ)の100倍(100τ)とした(Ferroelectrics, 12
2 (1991) p63)。
【0062】(参考例1)以下の組成のスメクチックC
液晶組成物(a)を作成した。
【表8】 上記組成物の相転移温度,および誘電異方性を示す。 Cr −16 Sc 75 SA 79 N 90 Iso Δε=−2.9 δε=+4.5
【0063】(参考例2)以下の組成のスメクチックC
液晶組成物(b)を作成した。
【表9】 上記組成物の相転移温度,および誘電異方性を示す。 Cr −0.3 Sc 56 SA 104 N 117 Iso Δε=+0.5 δε=+0.7
【0064】(実施例1)参考例1および参考例2のス
メクチックC液晶組成物を混合して以下のスメクチックC
液晶組成物(I)を調製した。 組成物(a)90wt.% 組成物(b)10wt.% 上記組成物の相転移温度,および誘電異方性を示す。 Cr <r.t. Sc 76 SA 80 N 92 Iso Δε=−2.6 δε=+3.9
【0065】(実施例2)参考例1および参考例2のス
メクチックC液晶組成物を混合して以下のスメクチックC
液晶組成物(II)を調製した。 組成物(a)80wt.% 組成物(b)20wt.% 上記組成物の相転移温度,および誘電異方性を示す。 Cr <r.t. Sc 76 SA 81 N 94 Iso Δε=−2.4 δε=+2.7
【0066】(実施例3)参考例1および参考例2のス
メクチックC液晶組成物を混合して以下のスメクチックC
液晶組成物(III)を調製した。 組成物(a)70wt.% 組成物(b)30wt.% 上記組成物の相転移温度,および誘電異方性を示す。 Cr <r.t. Sc 78 SA 82 N 96 Iso Δε=−2.0 δε=+2.5
【0067】(実施例4)参考例1および参考例2のス
メクチックC液晶組成物を混合して以下のスメクチックC
液晶組成物(IV)を調製した。 組成物(a)60wt.% 組成物(b)40wt.% 上記組成物の相転移温度,および誘電異方性を示す。 Cr <r.t. Sc 78 SA 85 N 99 Iso Δε=−1.9 δε=+2.0
【0068】(実施例5)参考例1および参考例2のス
メクチックC液晶組成物を混合して以下のスメクチックC
液晶組成物(V)を調製した。 組成物(a)50wt.% 組成物(b)50wt.% 上記組成物の相転移温度,および誘電異方性を示す。 Cr <r.t. Sc 71 SA 86 N 99 Iso Δε=−1.4 δε=+0.6
【0069】(実施例6)参考例1および参考例2のス
メクチックC液晶組成物を混合して以下のスメクチックC
液晶組成物(VI)を調製した。 組成物(a)25wt.% 組成物(b)75wt.% 上記組成物の相転移温度,および誘電異方性を示す。 Cr <r.t. Sc 71 SA 95 N 108 Iso Δε=−0.6 δε=+0.6
【0070】図8に実施例1〜6のスメクチックC液晶
混合物(I)〜(VI)の2成分系混合相図を示す。
【0071】(参考例3)下図に示す光学活性化合物混
合して光学活性組成物を調製した
【化6】
【0072】(実施例7)実施例1のスメクチックC液
晶組成物(I)に参考例3の光学活性組成物を混合して
強誘電性液晶組成物を調製した。 組成物(I) 98.5wt.% 光学活性組成物 1.5 wt% 上記組成物の相転移温度,傾き角,極小値のパルス幅,
および極小値のパルス幅における電圧を示す。 Cr <r.t. Sc 75 SA 78 N 89 Iso θ= 28.5° τmin=16.7μsec Emin=36V
【0073】(実施例8)実施例2のスメクチックC液
晶組成物(II)に参考例3の光学活性組成物を混合して
強誘電性液晶組成物を調製した。 組成物(II) 98.5wt.% 光学活性組成物 1.5 wt% 上記組成物の相転移温度,傾き角,極小値のパルス幅,
および極小値のパルス幅における電圧を示す。 Cr <r.t. Sc 75 SA 79 N 92 Iso θ= 27.1° τmin=12.3μsec Emin=46V
【0074】(実施例9)実施例3のスメクチックC液
晶組成物(III)に参考例3の光学活性組成物を混合し
て強誘電性液晶組成物を調製した。 組成物(III) 98.5wt.% 光学活性組成物 1.5 wt% 上記組成物の相転移温度,傾き角,極小値のパルス幅,
および極小値のパルス幅における電圧を示す。 Cr <r.t. Sc 77 SA 81 N 94 Iso θ= 25.1° τmin=11.4μsec Emin=54V
【0075】(実施例10)実施例4のスメクチックC
液晶組成物(IV)に参考例3の光学活性組成物を混合し
て強誘電性液晶組成物を調製した。 組成物(IV) 98.5wt.% 光学活性組成物 1.5 wt% 上記組成物の相転移温度,傾き角,極小値のパルス幅,
および極小値のパルス幅における電圧を示す。 Cr <r.t. Sc 78 SA 83 N 97 Iso θ= 25.0° τmin=6.5μsec Emin=63V
【0076】(実施例11)実施例5のスメクチックC
液晶組成物(V)に参考例3の光学活性組成物を混合し
て強誘電性液晶組成物を調製した。 組成物(V) 98.5wt.% 光学活性組成物 1.5 wt% 上記組成物の相転移温度,傾き角,極小値のパルス幅,
および極小値のパルス幅における電圧を示す。 Cr <r.t. Sc 78 SA 86 N 99 Iso θ= 23.1° τmin、Emin=なし
【0077】(実施例12)実施例6のスメクチックC
液晶組成物(VI)に参考例3の光学活性組成物を混合し
て強誘電性液晶組成物を調製した。 組成物(VI) 98.5wt.% 光学活性組成物 1.5 wt% 上記組成物の相転移温度,傾き角,極小値のパルス幅,
および極小値のパルス幅における電圧を示す。 Cr <r.t. Sc 73 SA 94 N 108 Iso θ= 22.0° τmin、Emin=なし
【0078】(比較例1)参考例1のスメクチックC液
晶組成物(a)に参考例3の光学活性組成物を混合して
強誘電性液晶組成物を調製した。 組成物(a) 98.5wt.% 光学活性組成物 1.5 wt.% 上記組成物の相転移温度,傾き角,極小値のパルス幅,
および極小値のパルス幅における電圧を示す。 Cr <r.t. Sc 73 SA 77 N 87 Iso θ= 28.8° τmin=20.1μsec Emin=31V
【0079】(比較例2)参考例2のスメクチックC液
晶組成物(b)に参考例3の光学活性組成物を混合して
強誘電性液晶組成物を調製した。 組成物(b) 98.5wt.% 光学活性組成物 1.5 wt.% 上記組成物の相転移温度,傾き角,極小値のパルス幅,
および極小値のパルス幅における電圧を示す。 Cr <r.t. Sc 56 SA 102 N 115 Iso θ= 16.5° τmin、Emin=なし
【0080】比較例1に示したように、組成物(a)の
みを用いて強誘電性液晶組成物を作成すると、Eminは
31Vと小さいものの、τminが20.1μsecであ
り十分に速いとはいえない。一方、比較例2では組成物
(b)のみを用いて強誘電性液晶組成物を作成したが、
τ−Vmin特性を示さなかった。
【0081】実施例7〜実施例10のように組成物
(b)の割合が全体量に対して50%未満の場合は、組
成物(b)の増加に応じてτminが小さくなってゆき、
実施例10の場合に、τmin=6.5μsecを示し
た。一方、実施例11および実施例12のように組成物
(b)の量が全体量に対して50%を越えると、τ−V
min特性を示さなくなることが分かる。このことから、
本発明におけるスメクチックC液晶組成物のうち、組成
物(b)すなわち、化合物(c)の割合は全体量に対し
て50%未満が好ましいことが分かる。
【0082】さらに、Δε、δεについては、実施例1
〜実施例6に示したように組成物(b)の量にともなっ
て変化する。この場合、τ−Vmin特性を示すにはΔε
が負で大きな絶対値を持ち、かつδεがある程度大きな
値を持っていなければならない。先に述べたようにτ−
Vmin特性を示す組成物は、組成物(b)の量が全体量
に対して50%未満である場合で、実施例1〜4よりΔ
ε<−1.5、δε>0.5が必要であることが分か
る。
【0083】
【発明の効果】以上の実施例からわかるように本発明に
より,高速応答かつ高コントラストの大容量強誘電性液
晶表示素子を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスメクチック液晶組成物を用いた強誘
電性液晶素子の構造および作製法を説明するための断面
図。
【図2】本発明の液晶素子を用いて大容量の強誘電性液
晶素子を作製する方法を模式的に示した図。
【図3】強誘電性液晶素子のC1配向とC2配向を説明
するための図。
【図4】強誘電性液晶素子の4つの配向状態の分子配向
をモデルを示す図。
【図5】強誘電性液晶材料のτ−V特性を用いて強誘電
性液晶素子を駆動する駆動波形(A)を示す図。
【図6】強誘電性液晶材料のτ−V特性を用いて強誘電
性液晶素子を駆動する駆動波形(B)を示す図。
【図7】強誘電性液晶材料のτ−V特性を用いて強誘電
性液晶素子を駆動する駆動波形を示す図。
【図8】実施例1〜6のスメクチックC液晶混合物
(I)〜(VI)の2成分系混合相図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 境川 亮 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 竹田 均 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 伊藤 信行 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 向殿 充浩 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 【化1】 (ただし、R1,R2は炭素数1-10のアルキル基、R3,R4は炭
    素数5-15のアルキル基、R5,R6は炭素数6-15のアルキル
    基またはアルコキシ基をしめす。nは1又は2を示す。)
    で表わされる化合物を、それぞれ少なくとも一種以上含
    有するスメクチックC液晶組成物。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の一般式(C)の含有量が、一
    般式(A)、一般式(B)および一般式(C)の合計量の50重量%
    未満であることを特徴とするスメクチックC液晶組成
    物。
  3. 【請求項3】その相転移系列が、高温側から等方性液
    体、ネマチック相、スメクチックA相、スメクチックC
    相であることを特徴とする請求項1ないし2のいずれか
    に記載のスメクチックC液晶組成物。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載のスメクチ
    ックC液晶組成物に一種以上の光学活性化合物を添加す
    ることによって得られる強誘電性カイラルスメクチック
    C液晶組成物。
  5. 【請求項5】光学活性化合物の混合割合がスメクチック
    C液晶組成物に対して20重量%以下であることを特徴
    とする請求項4記載の強誘電性カイラルスメクチックC
    液晶組成物。
  6. 【請求項6】誘電異方性Δεが負でその絶対値が1.5 以
    上でかつ二軸誘電異方性δεが0.5 以上であることを特
    徴とする請求項4または請求項5記載の強誘電性カイラ
    ルスメクチックC液晶組成物。
  7. 【請求項7】自発分極が10nC/cm2以下であることを特
    徴とする請求項4ないし6に記載の強誘電性カイラルス
    メクチックC液晶組成物。
  8. 【請求項8】請求項4ないし7のいずれかに記載の強誘
    電性カイラルスメクチックC液晶組成物を用いたことを
    特徴とする液晶素子。
  9. 【請求項9】電極を有する一対の絶縁基板と、該基板間
    に介在させた強誘電性液晶組成物と、前記電極に選択的
    に電圧を印加することによって液晶の光軸を切り換える
    駆動手段と、前記光軸の切り替えを光学的に識別する手
    段とを有する液晶表示素子であって、前記液晶組成物と
    して、請求項4ないし7のいずれかに記載の強誘電性カ
    イラルスメクチックC液晶組成物を用い、前記電極とし
    て複数の走査電極と複数の信号電極が互いに交差する方
    向に配列し、該走査電極と該信号電極が交差した領域の
    強誘電性液晶が、2つの安定状態を持った強誘電性液晶
    素子であって、該領域を画素とし、 0<V2<V4 V2−V1<V4−V3 なるV1,V2,V3,V4を用い、該画素が選択されたと
    き、その画素へ第一パルス電圧V1に引き続いて第二パ
    ルス電圧V2、または第一パルス電圧−V1に引き続いて
    第二パルス電圧−V2を印加することにより、該画素内
    のある部分を構成する強誘電性液晶分子を一方の安定状
    態、または他方の安定状態とし、その同じ画素へ第一パ
    ルス電圧V3に引き続いて第二パルス電圧V4、または第
    一パルス電圧−V3に引き続いて第二パルス電圧−V4を
    印加しても、その画素内の同じ部分を構成する強誘電性
    液晶分子の安定状態を維持するように画素を駆動するこ
    とを特徴とする請求項8記載の強誘電性液晶素子の駆動
    方法。
  10. 【請求項10】強誘電性液晶が2つの安定状態を持った
    強誘電性液晶素子であって、一方の安定状態から他方の
    安定状態へ書き換えるのに必要な単極性パルスのパルス
    幅−パルス電圧特性において、パルス幅の極小値を与え
    るパルス電圧が65V以下であることを特徴とする請求
    項8記載の強誘電性液晶素子。
  11. 【請求項11】強誘電性液晶のスメクチック層構造の折
    れ曲がり方向と液晶/配向膜界面の液晶分子のプレティ
    ルトの方向が同一であることを特徴とする請求項8ない
    し9のいずれかに記載の強誘電性液晶表示素子。
  12. 【請求項12】液晶/配向膜の界面での液晶分子のプレ
    ティルト角が10°以下であることを特徴とする請求項
    8ないし11のいずれかに記載の強誘電性液晶表示素
    子。
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