JPH08231924A - 表面性状が改良された被膜用樹脂組成物 - Google Patents
表面性状が改良された被膜用樹脂組成物Info
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- JPH08231924A JPH08231924A JP5972895A JP5972895A JPH08231924A JP H08231924 A JPH08231924 A JP H08231924A JP 5972895 A JP5972895 A JP 5972895A JP 5972895 A JP5972895 A JP 5972895A JP H08231924 A JPH08231924 A JP H08231924A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 主鎖および/または側鎖の一部にオルガノシ
ロキサン、オルガノシルセスキオキサン、フルオロアル
キレンからなる結合を含有する有機樹脂において、優れ
た耐候性を示しかつ雨筋等による汚染が大幅に改良され
た被膜用樹脂組成物の提供。 【構成】 (A)活性水素を含む官能基を有し、かつオ
ルガノシロキサン、オルガノシルセスキオキサン、フル
オロアルキレン結合を含有する有機樹脂99.6〜50
重量部と、(B)一般式(I) 【化1】 で示されるポリアルキレンシリコーン共重合体0.2〜
20重量部と、(C)架橋剤0.2〜30重量部(総和
が100重量部)とからなる被膜用樹脂組成物。
ロキサン、オルガノシルセスキオキサン、フルオロアル
キレンからなる結合を含有する有機樹脂において、優れ
た耐候性を示しかつ雨筋等による汚染が大幅に改良され
た被膜用樹脂組成物の提供。 【構成】 (A)活性水素を含む官能基を有し、かつオ
ルガノシロキサン、オルガノシルセスキオキサン、フル
オロアルキレン結合を含有する有機樹脂99.6〜50
重量部と、(B)一般式(I) 【化1】 で示されるポリアルキレンシリコーン共重合体0.2〜
20重量部と、(C)架橋剤0.2〜30重量部(総和
が100重量部)とからなる被膜用樹脂組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は構築物または物品に対す
る改良された被膜用樹脂組成物に関し、更に詳しくは耐
汚染性と耐候性にすぐれた被膜用樹脂組成物に関する。
る改良された被膜用樹脂組成物に関し、更に詳しくは耐
汚染性と耐候性にすぐれた被膜用樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】土木、建築、車両などに用いられる塗料
分野においては、初期の外観を長時間維持し、基材を保
護しうるような塗料用樹脂材料が望まれており、近年の
メンテナンスコストの顕著な上昇は今後ますますこの要
請が強くなることを予想される。
分野においては、初期の外観を長時間維持し、基材を保
護しうるような塗料用樹脂材料が望まれており、近年の
メンテナンスコストの顕著な上昇は今後ますますこの要
請が強くなることを予想される。
【0003】フッ素樹脂やアクリルシリコーン樹脂に代
表される耐候性に優れた塗料用樹脂の登場は、前述の塗
料に対する社会的要請に沿うものとして、広範囲な分野
で応用展開が図られている。ところが大きな問題点とし
て、これらの樹脂系では耐汚染性における弱点が浮上し
てくることとなった。従来の耐候性のレベルが低い材料
では、劣化表面とともに、表面に付着した汚染物質も剥
落することが可能であり、あるいは比較的短期に塗り替
え補修を余儀なくされていたために、これまで耐候性と
は異なり、耐汚染性自体がさほど問題にはならなかっ
た。
表される耐候性に優れた塗料用樹脂の登場は、前述の塗
料に対する社会的要請に沿うものとして、広範囲な分野
で応用展開が図られている。ところが大きな問題点とし
て、これらの樹脂系では耐汚染性における弱点が浮上し
てくることとなった。従来の耐候性のレベルが低い材料
では、劣化表面とともに、表面に付着した汚染物質も剥
落することが可能であり、あるいは比較的短期に塗り替
え補修を余儀なくされていたために、これまで耐候性と
は異なり、耐汚染性自体がさほど問題にはならなかっ
た。
【0004】ところで、塗膜表面の汚染のメカニズムは
複雑であり、また汚染物質も都市部、工業地域、田園地
域等で大きく異なっており、更に汚染性の評価試験方法
もまた種々検討されている段階でJIS規格に規定化さ
れるに至っていない。さて耐汚染性の改良を図るには、
地域や用途、汚染条件などを充分に考慮することが必要
であるが、一方耐汚染性の改良による耐候性の低下が懸
念され、双方の特性を充分満足する塗料はいまだ登場し
ていない。
複雑であり、また汚染物質も都市部、工業地域、田園地
域等で大きく異なっており、更に汚染性の評価試験方法
もまた種々検討されている段階でJIS規格に規定化さ
れるに至っていない。さて耐汚染性の改良を図るには、
地域や用途、汚染条件などを充分に考慮することが必要
であるが、一方耐汚染性の改良による耐候性の低下が懸
念され、双方の特性を充分満足する塗料はいまだ登場し
ていない。
【0005】我々は特に土木、建築の分野で最も問題視
されている雨筋汚れを重点的に取り上げ、その対策に鋭
意取り組みを行なった。この雨筋汚染の機構としては、
壁面に直接汚染物質が飛来、付着するのではなく、上部
構造物に堆積した汚染物質が雨水により運ばれ、壁面に
雨水路を形成して流下するとき、該雨水路に沿って縦縞
状に堆積することにより発生するものであり、この汚れ
は簡単な水洗や水拭きでは容易に除去されない。
されている雨筋汚れを重点的に取り上げ、その対策に鋭
意取り組みを行なった。この雨筋汚染の機構としては、
壁面に直接汚染物質が飛来、付着するのではなく、上部
構造物に堆積した汚染物質が雨水により運ばれ、壁面に
雨水路を形成して流下するとき、該雨水路に沿って縦縞
状に堆積することにより発生するものであり、この汚れ
は簡単な水洗や水拭きでは容易に除去されない。
【0006】これらの知見より、塗膜表面からこれらの
汚れ発生を低減するためには、以下の点が必要となると
考えられる。 (1)晴天時に汚染物質、特に油性汚染物質が構築物の
水平面ないし傾斜面へ堆積、付着しないよう塗膜面は油
性汚染物質に対する接触角が高い性質を有すること。 (2)雨天時に汚染物質を含む雨水の流下中に、油性汚
染物質の汚れが塗膜に付着しないよう、水中における塗
膜面は油性汚染物質に対する接触角が高い性質を有する
こと。 (3)雨水の流下時に一定の流水路をつくらず、均一に
広がるような性質を有すること。 (4)一旦付着した油性汚染物質と塗膜との界面に雨水
が浸透し、油性汚染物質を浮上させ、除去しやすい表面
特性を有すること。
汚れ発生を低減するためには、以下の点が必要となると
考えられる。 (1)晴天時に汚染物質、特に油性汚染物質が構築物の
水平面ないし傾斜面へ堆積、付着しないよう塗膜面は油
性汚染物質に対する接触角が高い性質を有すること。 (2)雨天時に汚染物質を含む雨水の流下中に、油性汚
染物質の汚れが塗膜に付着しないよう、水中における塗
膜面は油性汚染物質に対する接触角が高い性質を有する
こと。 (3)雨水の流下時に一定の流水路をつくらず、均一に
広がるような性質を有すること。 (4)一旦付着した油性汚染物質と塗膜との界面に雨水
が浸透し、油性汚染物質を浮上させ、除去しやすい表面
特性を有すること。
【0007】上記の機能を付与するには、塗膜に従来の
撥水性、撥油性のみでなく、浸水性の要素を導入するこ
とが重要であることが最近の研究成果として共通理解さ
れるようになってきている。(例えば、工業材料Vo
l.42,No.7,P20,1994)
撥水性、撥油性のみでなく、浸水性の要素を導入するこ
とが重要であることが最近の研究成果として共通理解さ
れるようになってきている。(例えば、工業材料Vo
l.42,No.7,P20,1994)
【0008】耐候性を含む良好な塗膜特性と親水性の機
能とを両立させることは難しい技術課題であり、例えば
特開平4−370176に提唱されるように、親水性セ
グメントと疎水性セグメントをブロックポリマーとして
一分子中に共存させる方法がある。ある程度、初期の目
的を達成しうるものの、なお汚染性の解決には不充分で
ある。また特開平4−153206に示されるように疎
水性セグメント中に親水性のオキシアルキレンを複合し
たものをポリマー分子の側鎖にグラフト共重合したもの
を利用する考え方がある。この方法でも表面特性の改良
は未だ初期の目的をクリヤーするレベルには到達してい
ない。
能とを両立させることは難しい技術課題であり、例えば
特開平4−370176に提唱されるように、親水性セ
グメントと疎水性セグメントをブロックポリマーとして
一分子中に共存させる方法がある。ある程度、初期の目
的を達成しうるものの、なお汚染性の解決には不充分で
ある。また特開平4−153206に示されるように疎
水性セグメント中に親水性のオキシアルキレンを複合し
たものをポリマー分子の側鎖にグラフト共重合したもの
を利用する考え方がある。この方法でも表面特性の改良
は未だ初期の目的をクリヤーするレベルには到達してい
ない。
【0009】我々はペ−スレンジとしては優れた耐候性
が認められている主鎖および/または側鎖の一部にオル
ガノシロキサン、オリガノシルセスキオキサン、フルオ
ロアルキレンからなる結合の一種または二種以上を含有
するような有機樹脂を選択して、これに更に上記機能を
付与することを目的とし、鋭意検討を行なった。
が認められている主鎖および/または側鎖の一部にオル
ガノシロキサン、オリガノシルセスキオキサン、フルオ
ロアルキレンからなる結合の一種または二種以上を含有
するような有機樹脂を選択して、これに更に上記機能を
付与することを目的とし、鋭意検討を行なった。
【0010】骨格構造の主鎖および/または側鎖の一部
にオルガノシロキサン、オルガノシルセスキオキサン、
フルオロアルキレンからなる結合の一種また二種以上を
導入するような有機樹脂の製造方法は、例えば分子内に
上記のような結合を有するビニルモノマー、マクロモノ
マーと汎用のビニルモノマーおよび/またはジエンモノ
マーとをラジカル共重合する方法がある。
にオルガノシロキサン、オルガノシルセスキオキサン、
フルオロアルキレンからなる結合の一種また二種以上を
導入するような有機樹脂の製造方法は、例えば分子内に
上記のような結合を有するビニルモノマー、マクロモノ
マーと汎用のビニルモノマーおよび/またはジエンモノ
マーとをラジカル共重合する方法がある。
【0011】骨格構造の主鎖および/または側鎖の一部
にオルガノシロキサン、オルガノシルセスキオキサン、
フルオロアルキレンからなる結合の一種または二種以上
を含有する有機樹脂は、これらの結合のエネルギーが通
常の炭素・炭素結合に比べて高く、このことが耐候性、
耐久性の面で優れた実績となって顕現するものと理解さ
れている。
にオルガノシロキサン、オルガノシルセスキオキサン、
フルオロアルキレンからなる結合の一種または二種以上
を含有する有機樹脂は、これらの結合のエネルギーが通
常の炭素・炭素結合に比べて高く、このことが耐候性、
耐久性の面で優れた実績となって顕現するものと理解さ
れている。
【0012】しかしながら、これら主鎖および/または
側鎖の一部にオルガノシロキサン、オルガノシルセスキ
オキサン、フルオロアルキレンからなる結合の一種また
は二種以上を含有する有機樹脂においては、該セグメン
トの表面自由エネルギーが低いために、これらセグメン
トが表面に配向、偏折することとなり、表面が撥水性に
なることが知られている。事実、水に対する接触角では
90〜110度であることが報告されている。
側鎖の一部にオルガノシロキサン、オルガノシルセスキ
オキサン、フルオロアルキレンからなる結合の一種また
は二種以上を含有する有機樹脂においては、該セグメン
トの表面自由エネルギーが低いために、これらセグメン
トが表面に配向、偏折することとなり、表面が撥水性に
なることが知られている。事実、水に対する接触角では
90〜110度であることが報告されている。
【0013】ところで、上記の如き主鎖および/または
側鎖の一部にオルガノシロキサン、オルガノシルセスキ
オキサン、フルオロアルキレンからなる結合の一種また
は二種以上を含有するような有機樹脂に、雨筋汚染性の
改良を目的として親水性基を導入する方法として、例え
ば側鎖に親水性基の一つであるオキシアルキレンやカル
ボキシル基を有するビニルモノマーを共重合すること
や、または該モノマーを含むアクリル系共重合体をブレ
ンドする方法では、いずれの場合でも表面自由エネルギ
ーの高い該親水性基を含むセグメントがポリマー内部に
沈み込み、表面が親水性を発揮することは極めて困難で
あることが判明した。
側鎖の一部にオルガノシロキサン、オルガノシルセスキ
オキサン、フルオロアルキレンからなる結合の一種また
は二種以上を含有するような有機樹脂に、雨筋汚染性の
改良を目的として親水性基を導入する方法として、例え
ば側鎖に親水性基の一つであるオキシアルキレンやカル
ボキシル基を有するビニルモノマーを共重合すること
や、または該モノマーを含むアクリル系共重合体をブレ
ンドする方法では、いずれの場合でも表面自由エネルギ
ーの高い該親水性基を含むセグメントがポリマー内部に
沈み込み、表面が親水性を発揮することは極めて困難で
あることが判明した。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は主鎖および/
または側鎖の一部にオルガノシロキサン、オルガノシル
セスキオキサン、フルオロアルキレンからなる結合の一
種または二種以上を含有する有機樹脂において、優れた
耐候性を示しかつ雨筋等による汚染が大幅に改良された
被膜用樹脂組成物を提供することを目的とする。
または側鎖の一部にオルガノシロキサン、オルガノシル
セスキオキサン、フルオロアルキレンからなる結合の一
種または二種以上を含有する有機樹脂において、優れた
耐候性を示しかつ雨筋等による汚染が大幅に改良された
被膜用樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来技術
の問題点に鑑みて、優れた耐候性と耐汚染性を併せ持つ
被膜用樹脂組成物について鋭意検討を行なった結果、該
目的を達成しうるものを見いだし、本発明を完成するに
至った。
の問題点に鑑みて、優れた耐候性と耐汚染性を併せ持つ
被膜用樹脂組成物について鋭意検討を行なった結果、該
目的を達成しうるものを見いだし、本発明を完成するに
至った。
【0016】すなわち、本発明は(A)活性水素を含む
官能基を有し、かつ骨格構造の主鎖および/または側鎖
の一部にオルガノシロキサン、オルガノシルセスキオキ
サン、フルオロアルキレンからなる結合の一種または二
種以上を含有する有機樹脂99.6〜50重量部と、
(B)一般式(I)
官能基を有し、かつ骨格構造の主鎖および/または側鎖
の一部にオルガノシロキサン、オルガノシルセスキオキ
サン、フルオロアルキレンからなる結合の一種または二
種以上を含有する有機樹脂99.6〜50重量部と、
(B)一般式(I)
【化2】 [但し、mは2〜80、nは2〜20、aは1〜6であ
り、またbは0〜40、cは0〜30であり、かつb+
cは1〜70であるような数である。(b、cは同時に
0とはならない。)]で示されるポリアルキレンシリコ
ーン共重合体0.2〜20重量部と、(C)活性水素と
反応して架橋構造を形成しうるような反応基を分子内に
2個以上有する架橋剤0.2〜30重量部(総和が10
0重量部)とからなることを特徴とする被膜用樹脂組成
物、(A)成分である有機樹脂中の活性水素を含む官能
基がアルコール性水酸基および/またはカルボキシル基
を有するビニルモノマーの共重合により導入されている
被膜用樹脂組成物、(B)成分であるポリアルキレンシ
リコーン共重合体がオキシアルキレン含有量の異なる二
種以上のポリアルキレンシリコーン共重合体の組み合わ
せからなる被膜用樹脂組成物、(C)成分である活性水
素と反応して架橋構造を形成しうるような反応基を分子
内に2個以上含有する架橋剤の反応基が、イソシアネー
トまたはメチロールメラミンのいずれか、またはこれら
の組み合わせである被膜用樹脂組成物を開発することに
より上記の目的を達成した。
り、またbは0〜40、cは0〜30であり、かつb+
cは1〜70であるような数である。(b、cは同時に
0とはならない。)]で示されるポリアルキレンシリコ
ーン共重合体0.2〜20重量部と、(C)活性水素と
反応して架橋構造を形成しうるような反応基を分子内に
2個以上有する架橋剤0.2〜30重量部(総和が10
0重量部)とからなることを特徴とする被膜用樹脂組成
物、(A)成分である有機樹脂中の活性水素を含む官能
基がアルコール性水酸基および/またはカルボキシル基
を有するビニルモノマーの共重合により導入されている
被膜用樹脂組成物、(B)成分であるポリアルキレンシ
リコーン共重合体がオキシアルキレン含有量の異なる二
種以上のポリアルキレンシリコーン共重合体の組み合わ
せからなる被膜用樹脂組成物、(C)成分である活性水
素と反応して架橋構造を形成しうるような反応基を分子
内に2個以上含有する架橋剤の反応基が、イソシアネー
トまたはメチロールメラミンのいずれか、またはこれら
の組み合わせである被膜用樹脂組成物を開発することに
より上記の目的を達成した。
【0017】本発明の(A)成分の有機樹脂中に活性水
素を有する官能基を導入するためにはカルボキシル基、
アミノ基、チオール基、シラノール基等の官能基を有す
るビニルモノマーを共重合して用いることができ、また
加水分解、酸化還元付加などにより活性水素を有する官
能基を生成させる高分子反応等の手段で導入することも
可能である。このうちラジカル重合性不飽和基を有する
オルガノシロキサン、オルガノシルセスキオキサンまた
はフルオロアルキレンとアルコール性水酸基および/ま
たはカルボキシル基を有するビニルモノマーの共重合が
特に好ましい。
素を有する官能基を導入するためにはカルボキシル基、
アミノ基、チオール基、シラノール基等の官能基を有す
るビニルモノマーを共重合して用いることができ、また
加水分解、酸化還元付加などにより活性水素を有する官
能基を生成させる高分子反応等の手段で導入することも
可能である。このうちラジカル重合性不飽和基を有する
オルガノシロキサン、オルガノシルセスキオキサンまた
はフルオロアルキレンとアルコール性水酸基および/ま
たはカルボキシル基を有するビニルモノマーの共重合が
特に好ましい。
【0018】カルボキシル基を有するビニルモノマーの
例としては、2−メタクリロイルオキシエチルフタル
酸、2−アクリロイルオキシエチルフタル酸、2−メタ
クリロイルオキシエチルコハク酸、2−アクリロイルオ
キシエチルコハク酸、アクリル酸ダイマー、2−メタク
リロイルオキシエチルヘキサヒドロフタル酸、2−アク
リロイルオキシエチルヘキサヒドロフタル酸、メタクリ
ル酸、アクリル酸、イタコン酸等の重合性ビニル基を有
する不飽和カルボン酸類、またアルコール性水酸基を含
有するビニルモノマーの例としては、アクリル酸ヒドロ
キシエチル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル
酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸ヒドロキシプロピ
ル、ヒドロキシエチルビニルエーテル、ヒドロキシプロ
ピルビニルエーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテ
ル、ヒドロキシペンチルビニルエーテル、エチレングリ
コールモノアリルエーテル、ジエチレングリコールモノ
アリルエーテル、トリエチレングリコールモノアリルエ
ーテル等を挙げることができる。
例としては、2−メタクリロイルオキシエチルフタル
酸、2−アクリロイルオキシエチルフタル酸、2−メタ
クリロイルオキシエチルコハク酸、2−アクリロイルオ
キシエチルコハク酸、アクリル酸ダイマー、2−メタク
リロイルオキシエチルヘキサヒドロフタル酸、2−アク
リロイルオキシエチルヘキサヒドロフタル酸、メタクリ
ル酸、アクリル酸、イタコン酸等の重合性ビニル基を有
する不飽和カルボン酸類、またアルコール性水酸基を含
有するビニルモノマーの例としては、アクリル酸ヒドロ
キシエチル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル
酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸ヒドロキシプロピ
ル、ヒドロキシエチルビニルエーテル、ヒドロキシプロ
ピルビニルエーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテ
ル、ヒドロキシペンチルビニルエーテル、エチレングリ
コールモノアリルエーテル、ジエチレングリコールモノ
アリルエーテル、トリエチレングリコールモノアリルエ
ーテル等を挙げることができる。
【0019】本発明における(A)成分の有機樹脂の骨
格構造の主鎖および/または側鎖の一部にオルガノシロ
キサンまたはオルガノシルセスキオキサンからなる結合
を導入するには次のような方法が例示しうる。そのひと
つは、オルガノシロキサンまたはオルガノシルセスキオ
キサンの主鎖または側鎖の一部にビニル基等の官能基を
有するものを用いて、(A)成分の有機樹脂を構成する
他のビニルモノマー等と共重合により(A)成分の有機
樹脂を形成する方法である。他の方法はオルガノシロキ
サンまたはオルガノシルセスキオキサン結合およびアゾ
結合を同一分子内に含有する開始剤でいわゆる高分子開
始剤(例えば科学と工業、68(3),98〜106
(1994)参照)を予め調製し、この開始剤を用いて
ラジカル共重合する方法がある。
格構造の主鎖および/または側鎖の一部にオルガノシロ
キサンまたはオルガノシルセスキオキサンからなる結合
を導入するには次のような方法が例示しうる。そのひと
つは、オルガノシロキサンまたはオルガノシルセスキオ
キサンの主鎖または側鎖の一部にビニル基等の官能基を
有するものを用いて、(A)成分の有機樹脂を構成する
他のビニルモノマー等と共重合により(A)成分の有機
樹脂を形成する方法である。他の方法はオルガノシロキ
サンまたはオルガノシルセスキオキサン結合およびアゾ
結合を同一分子内に含有する開始剤でいわゆる高分子開
始剤(例えば科学と工業、68(3),98〜106
(1994)参照)を予め調製し、この開始剤を用いて
ラジカル共重合する方法がある。
【0020】本発明における(A)成分の有機樹脂を骨
格構造の主鎖および/または側鎖の一部を構成するオル
ガノシロキサンまたはオルガノシルセスキオキサン結合
の側鎖基としては、炭素原子数1〜8のアルキル基およ
び/または炭素原子数6〜8のアリール基がよく、特に
メチル基の含有量が50モル%以上あることが耐久性の
観点から好ましい。炭素原子数が前記以上のアルキル
基、アリール基では耐久性、特に耐候性が低下し本発明
の目的に合致しなくなる。
格構造の主鎖および/または側鎖の一部を構成するオル
ガノシロキサンまたはオルガノシルセスキオキサン結合
の側鎖基としては、炭素原子数1〜8のアルキル基およ
び/または炭素原子数6〜8のアリール基がよく、特に
メチル基の含有量が50モル%以上あることが耐久性の
観点から好ましい。炭素原子数が前記以上のアルキル
基、アリール基では耐久性、特に耐候性が低下し本発明
の目的に合致しなくなる。
【0021】本発明における(A)成分の有機樹脂の骨
格構造の主鎖または側鎖の一部に含有されるオルガノシ
ロキサンまたはオルガノシルセスキオキサンの数平均分
子量(Mn)は300〜10万、好ましくは500〜2
万である。Mnが300未満では特に耐候性が低下し、
Mnが10万を超えると(A)成分の有機樹脂を構成す
る他のビニルモノマーとの相溶性が低下し、均一な組成
物の製造が困難になる。
格構造の主鎖または側鎖の一部に含有されるオルガノシ
ロキサンまたはオルガノシルセスキオキサンの数平均分
子量(Mn)は300〜10万、好ましくは500〜2
万である。Mnが300未満では特に耐候性が低下し、
Mnが10万を超えると(A)成分の有機樹脂を構成す
る他のビニルモノマーとの相溶性が低下し、均一な組成
物の製造が困難になる。
【0022】本発明における(A)成分の有機樹脂の骨
格構造の主鎖または側鎖の一部を構成するオルガノシロ
キサンまたはオルガノシルセスキオキサンの末端は、通
常はシラノール基またはアルコキシ基であるが、用途に
よってはこれをトリメチルシリル化等のキャッピング処
理してから用いてもよい。
格構造の主鎖または側鎖の一部を構成するオルガノシロ
キサンまたはオルガノシルセスキオキサンの末端は、通
常はシラノール基またはアルコキシ基であるが、用途に
よってはこれをトリメチルシリル化等のキャッピング処
理してから用いてもよい。
【0023】本発明における(A)成分の有機樹脂の骨
格構造の主鎖または側鎖の一部に含まれるオルガノシロ
キサンまたはオルガノシルセスキオキサン結合部分の含
有量は0.2〜30重量%、好ましくは0.5〜20重
量%であり、0.2重量%未満では耐候性が不充分であ
り、また30重量%を超えると被膜の機械的強度の点で
不充分となる。
格構造の主鎖または側鎖の一部に含まれるオルガノシロ
キサンまたはオルガノシルセスキオキサン結合部分の含
有量は0.2〜30重量%、好ましくは0.5〜20重
量%であり、0.2重量%未満では耐候性が不充分であ
り、また30重量%を超えると被膜の機械的強度の点で
不充分となる。
【0024】本発明における(A)成分の有機樹脂の骨
格構造の主鎖または側鎖の一部にフルオロアルキレンか
らなる結合を導入するには次のような方法が例示しう
る。ひとつはフッ化ビニル、フッ化ビニリデン、三フッ
化塩化エチレンおよび四フッ化エチレン等の化合物を
(A)成分の有機樹脂を構成する他のビニルモノマーと
共重合する方法である。中でも塗料分野において耐候性
の点で特に三フッ化塩化エチレンおよび四フッ化エチレ
ンが好ましい。他の方法としてはパーフルオロアルキル
基またはパーフルオロアルケニル基を一端に有し、他端
にエチレン性二重結合を有するモノマーを(A)成分の
有機樹脂を構成する他のビニルモノマーと共重合する方
法である。
格構造の主鎖または側鎖の一部にフルオロアルキレンか
らなる結合を導入するには次のような方法が例示しう
る。ひとつはフッ化ビニル、フッ化ビニリデン、三フッ
化塩化エチレンおよび四フッ化エチレン等の化合物を
(A)成分の有機樹脂を構成する他のビニルモノマーと
共重合する方法である。中でも塗料分野において耐候性
の点で特に三フッ化塩化エチレンおよび四フッ化エチレ
ンが好ましい。他の方法としてはパーフルオロアルキル
基またはパーフルオロアルケニル基を一端に有し、他端
にエチレン性二重結合を有するモノマーを(A)成分の
有機樹脂を構成する他のビニルモノマーと共重合する方
法である。
【0025】本発明における(A)成分の有機樹脂の骨
格構造の主鎖または側鎖の一部に含まれるフッ素の含有
量は、オルガノシロキサンまたはオルガノシルセスキオ
キサンを含有せずフッ素のみを含有するときは、0.2
〜30重量%、好ましくは2〜20重量%であり、0.
2重量%未満では特に耐候性の点で不充分であり、また
30重量%を超えると、後に述べるが親水性機能の付与
が不満足等の不都合が生じる。
格構造の主鎖または側鎖の一部に含まれるフッ素の含有
量は、オルガノシロキサンまたはオルガノシルセスキオ
キサンを含有せずフッ素のみを含有するときは、0.2
〜30重量%、好ましくは2〜20重量%であり、0.
2重量%未満では特に耐候性の点で不充分であり、また
30重量%を超えると、後に述べるが親水性機能の付与
が不満足等の不都合が生じる。
【0026】本発明における(A)成分の有機樹脂を構
成する活性水素基を有するビニルモノマー以外のその他
ビニルモノマーとしては次のようなものが例示しうる。
無論本発明はこれらの例示モノマーになんら限定される
ものではない。アクリル酸メチル、メタクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル
酸プロピル、メタクリル酸プロピル、アクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸2ーエチルヘキシ
ル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ラウ
リル、メタクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル、
アクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシ
ル、アクリル酸イソボルニル、メタクリル酸イソボルニ
ル、メタクリル酸ステアリル等のアクリル酸もしくはメ
タクリル酸と炭素原子数1〜22の一価アルコールとの
エステル;エチレン、プロピレン、イソブチレン、ブチ
レン−1のようなα−オレフィン類;エチルビニルエー
テル、イソブチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテ
ル、シクロヘキシルビニルエーテルのようなビニルエー
テル類;酢酸ビニル、乳酸ビニル、酪酸ビニル、イソ酪
酸ビニル、カプロン酸ビニル、ピバリック酸ビニル、カ
プロン酸ビニルのような脂肪酸ビニルエステル類;スチ
レン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、アクリロ
ニトリル等のその他のビニルモノマー等が挙げられる。
成する活性水素基を有するビニルモノマー以外のその他
ビニルモノマーとしては次のようなものが例示しうる。
無論本発明はこれらの例示モノマーになんら限定される
ものではない。アクリル酸メチル、メタクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル
酸プロピル、メタクリル酸プロピル、アクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸2ーエチルヘキシ
ル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ラウ
リル、メタクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル、
アクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシ
ル、アクリル酸イソボルニル、メタクリル酸イソボルニ
ル、メタクリル酸ステアリル等のアクリル酸もしくはメ
タクリル酸と炭素原子数1〜22の一価アルコールとの
エステル;エチレン、プロピレン、イソブチレン、ブチ
レン−1のようなα−オレフィン類;エチルビニルエー
テル、イソブチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテ
ル、シクロヘキシルビニルエーテルのようなビニルエー
テル類;酢酸ビニル、乳酸ビニル、酪酸ビニル、イソ酪
酸ビニル、カプロン酸ビニル、ピバリック酸ビニル、カ
プロン酸ビニルのような脂肪酸ビニルエステル類;スチ
レン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、アクリロ
ニトリル等のその他のビニルモノマー等が挙げられる。
【0027】本発明の(A)成分において、オルガノシ
ロキサン、オルガノシルセスキオキサン、フルオロアル
キレンからなる結合の一種または二種以上を含有する成
分と活性水素基を有するビニルモノマーとその他のビニ
ルモノマーとの重量%の比率は、0.2〜30:0.2
〜30:99.6〜40であり、好ましくは2〜20:
2〜20:96〜60であり、総和は100である。
ロキサン、オルガノシルセスキオキサン、フルオロアル
キレンからなる結合の一種または二種以上を含有する成
分と活性水素基を有するビニルモノマーとその他のビニ
ルモノマーとの重量%の比率は、0.2〜30:0.2
〜30:99.6〜40であり、好ましくは2〜20:
2〜20:96〜60であり、総和は100である。
【0028】オルガノシロキサン、オルガノシルセスキ
オキサン、フルオロアルキレンからなる結合の一種また
は二種以上を含有する成分が0.2重量%未満では本発
明の目的とする耐候性の発現が不満足となる。30重量
%を超えると一般式(I)の成分の塗膜表面への偏在効
果が不充分となり、親水性機能の付与が不満足になるだ
けでなく、他のビニルモノマーとの相溶性も困難とな
る。活性水素基を有するビニルモノマーが0.2重量%
未満では塗膜の架橋密度が不充分となり、塗膜の力学的
特性が不満足となる。一方30重量%を超えると架橋密
度が高くなりすぎるために、基材変形に対する塗膜の追
随性や衝撃強度が低下する。その他のビニルモノマーが
99.6重量%を超えると本発明の目的とする耐候性の
発現が不満足となる。40重量%未満では本発明の目的
とする塗膜物性(強度、摩耗性、密着性等)をバランス
良く共重合組成面で設計することが困難となる。
オキサン、フルオロアルキレンからなる結合の一種また
は二種以上を含有する成分が0.2重量%未満では本発
明の目的とする耐候性の発現が不満足となる。30重量
%を超えると一般式(I)の成分の塗膜表面への偏在効
果が不充分となり、親水性機能の付与が不満足になるだ
けでなく、他のビニルモノマーとの相溶性も困難とな
る。活性水素基を有するビニルモノマーが0.2重量%
未満では塗膜の架橋密度が不充分となり、塗膜の力学的
特性が不満足となる。一方30重量%を超えると架橋密
度が高くなりすぎるために、基材変形に対する塗膜の追
随性や衝撃強度が低下する。その他のビニルモノマーが
99.6重量%を超えると本発明の目的とする耐候性の
発現が不満足となる。40重量%未満では本発明の目的
とする塗膜物性(強度、摩耗性、密着性等)をバランス
良く共重合組成面で設計することが困難となる。
【0029】本発明において(B)成分として用いられ
る、一般式(I)で示されるポリアルキレンシリコーン
共重合体は、反応性シリコーンオイルの側鎖に脂肪族ポ
リエーテルが結合した構造を有するものであり、本発明
においては被膜用樹脂組成物中で特定の高次構造をとっ
て被膜表面に一部露出し、被膜の表面特性を支配すると
推察される。そして該高次構造については鋭意検討中で
あり、未だ明らかにすることができなかったが、この重
合体を配合することにより水に対する接触角が顕著に低
下することから、親水性基が表面付近に偏在していると
考えられる。
る、一般式(I)で示されるポリアルキレンシリコーン
共重合体は、反応性シリコーンオイルの側鎖に脂肪族ポ
リエーテルが結合した構造を有するものであり、本発明
においては被膜用樹脂組成物中で特定の高次構造をとっ
て被膜表面に一部露出し、被膜の表面特性を支配すると
推察される。そして該高次構造については鋭意検討中で
あり、未だ明らかにすることができなかったが、この重
合体を配合することにより水に対する接触角が顕著に低
下することから、親水性基が表面付近に偏在していると
考えられる。
【0030】一般式(I)において、mは2〜80、好
ましくは10〜60であり、2以下では表面付近に一般
式(I)の構造のものを偏在させることが難しく、一方
80を超えると撥水性が主流となり、親水性の効果が発
現しない。nは2〜20、好ましく3〜10であり、2
未満では親水性の機能が充分でなく、20を超えると表
面付近に偏在することが困難となり、やはり親水性の機
能が不満足となる。一般式(I)において、aは1〜6
であり、1未満または6を超えると耐久性の問題が生じ
てくる。一般式(I)においてbは0〜40、好ましく
は0〜10であり、40を超えると表面に偏在すること
が困難になり、親水性の機能が不満足となる。cは0〜
30、好ましくは0〜20であり、30を超えると表面
に偏在することが困難となって親水性の機能が不満足と
なる。またb+cは1〜70、好ましくは1〜30であ
り、1以下では親水性の機能が殆ど発現されない。
ましくは10〜60であり、2以下では表面付近に一般
式(I)の構造のものを偏在させることが難しく、一方
80を超えると撥水性が主流となり、親水性の効果が発
現しない。nは2〜20、好ましく3〜10であり、2
未満では親水性の機能が充分でなく、20を超えると表
面付近に偏在することが困難となり、やはり親水性の機
能が不満足となる。一般式(I)において、aは1〜6
であり、1未満または6を超えると耐久性の問題が生じ
てくる。一般式(I)においてbは0〜40、好ましく
は0〜10であり、40を超えると表面に偏在すること
が困難になり、親水性の機能が不満足となる。cは0〜
30、好ましくは0〜20であり、30を超えると表面
に偏在することが困難となって親水性の機能が不満足と
なる。またb+cは1〜70、好ましくは1〜30であ
り、1以下では親水性の機能が殆ど発現されない。
【0031】一般式(I)で示されるポリアルキレンシ
リーコン共重合体の数平均分子量は300〜100,0
00、好ましくは500〜30,000である。数平均
分子量が300未満では親水性付与の効果が充分でな
く、100,000を超えると本発明の目的とする高次
構造の形成がむつかしく耐久性ある親水性の発現が不満
足となる。
リーコン共重合体の数平均分子量は300〜100,0
00、好ましくは500〜30,000である。数平均
分子量が300未満では親水性付与の効果が充分でな
く、100,000を超えると本発明の目的とする高次
構造の形成がむつかしく耐久性ある親水性の発現が不満
足となる。
【0032】なお一般式(I)においてオキシイソプロ
ピレン基とオキシエチレン基はブロック重合体の形式に
記載されているが、ランダム重合体でも、あるいは順序
を逆にしたブロック重合体であってもよい。また本発明
において(C)成分である、活性水素と反応して架橋構
造を形成しうる架橋剤としては分子内に2個以上含有す
る化合物であり、そのような架橋構造を形成しうるよう
な架橋性反応基としては次のようなものが例示される。
エポキシ基、イソシアネート基、メチロールメラミン
基、オキサゾリン基、アシルカーバメート基、β−ヒド
ロキシカーバメート基、メチロール化アミノ基、アセタ
ール基、アミドグリコレートエーテル基、アセトアセト
キシ基、または酸無水物基。このうちイソシアネート
基、メチロールメラミン基が特に好ましい。(C)成分
としては2種以上の化合物であってもよい。
ピレン基とオキシエチレン基はブロック重合体の形式に
記載されているが、ランダム重合体でも、あるいは順序
を逆にしたブロック重合体であってもよい。また本発明
において(C)成分である、活性水素と反応して架橋構
造を形成しうる架橋剤としては分子内に2個以上含有す
る化合物であり、そのような架橋構造を形成しうるよう
な架橋性反応基としては次のようなものが例示される。
エポキシ基、イソシアネート基、メチロールメラミン
基、オキサゾリン基、アシルカーバメート基、β−ヒド
ロキシカーバメート基、メチロール化アミノ基、アセタ
ール基、アミドグリコレートエーテル基、アセトアセト
キシ基、または酸無水物基。このうちイソシアネート
基、メチロールメラミン基が特に好ましい。(C)成分
としては2種以上の化合物であってもよい。
【0033】本発明において、(A)成分、(B)成
分、(C)成分の各重量%の比率は好ましくは99.6
〜50:0.2〜20:0.2〜30であり、その総和
は100である。(A)成分が99.6重量%を超える
と本発明の目的の一つである塗膜面への親水性機能の付
与が不満足となる。50重量%未満では強度、密着性等
のバランスのとれた塗膜物性を材料組成面で設計するこ
とが困難となる。(B)成分が0.2重量%未満では塗
膜面への親水性機能の付与が不満足となる。20重量%
を超えるとバランスのとれた塗膜物性材料で設計するこ
とが困難となるだけでなく、構成材料間の相溶性も失わ
れるため、塗膜の白化が起こり、また塗膜の平滑性、鮮
映性も不満足となる。(C)成分が0.2重量%未満で
は塗膜の架橋密度が不充分となり、塗膜の力学的特性が
不満足となる。一方、30重量%を超えると架橋密度が
高くなりすぎるために、基材変形に対する追随性や衝撃
強度が低下する。
分、(C)成分の各重量%の比率は好ましくは99.6
〜50:0.2〜20:0.2〜30であり、その総和
は100である。(A)成分が99.6重量%を超える
と本発明の目的の一つである塗膜面への親水性機能の付
与が不満足となる。50重量%未満では強度、密着性等
のバランスのとれた塗膜物性を材料組成面で設計するこ
とが困難となる。(B)成分が0.2重量%未満では塗
膜面への親水性機能の付与が不満足となる。20重量%
を超えるとバランスのとれた塗膜物性材料で設計するこ
とが困難となるだけでなく、構成材料間の相溶性も失わ
れるため、塗膜の白化が起こり、また塗膜の平滑性、鮮
映性も不満足となる。(C)成分が0.2重量%未満で
は塗膜の架橋密度が不充分となり、塗膜の力学的特性が
不満足となる。一方、30重量%を超えると架橋密度が
高くなりすぎるために、基材変形に対する追随性や衝撃
強度が低下する。
【0034】本発明においては、(B)成分による親水
性付与の効果を更に高めるとともに、その効果を持続性
あるものにするために以下のような方法をとることが望
ましい。そのひとつは、ポリアルキレンシリコーン共重
合体として、オキシアルキレン含有量の異なる二種以上
のポリアルキレンシリコーン共重合体を組み合わせて用
いることであり、n(b+c)が30未満と30を超え
るものを組み合わせて用いる。より好ましくは15未満
のものと30を超えるものを組み合わせて用いる。こう
することでただ一種類のポリアルキレンシリコーン共重
合体を用いるときよりは親水性のレベルも向上し、耐久
性試験を行なったときの親水性の持続性も高められるこ
ととなり、先に述べた高次構造の形成がより促進されて
いると推察される。
性付与の効果を更に高めるとともに、その効果を持続性
あるものにするために以下のような方法をとることが望
ましい。そのひとつは、ポリアルキレンシリコーン共重
合体として、オキシアルキレン含有量の異なる二種以上
のポリアルキレンシリコーン共重合体を組み合わせて用
いることであり、n(b+c)が30未満と30を超え
るものを組み合わせて用いる。より好ましくは15未満
のものと30を超えるものを組み合わせて用いる。こう
することでただ一種類のポリアルキレンシリコーン共重
合体を用いるときよりは親水性のレベルも向上し、耐久
性試験を行なったときの親水性の持続性も高められるこ
ととなり、先に述べた高次構造の形成がより促進されて
いると推察される。
【0035】本発明の被膜用樹脂組成物には、増量材、
増粘剤、着色顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、消泡剤
等を加えたいわゆる塗料組成物として使用することが可
能である。また上記のような樹脂組成物を使用するに際
しては、作業性を良好ならしめるために各種の溶剤また
は反応性希釈剤を併用することもできる。溶剤としては
プロパノール、ブタノール等のアルコール、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトンのようなケトン類、
エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレング
リコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノ
メチルエーテルアセテートのようなエーテル類、酢酸エ
チル、酢酸ブチルのようなエステル類、トルエン、キシ
レンのような芳香族炭化水素類等が挙げられる。勿論こ
れらの溶剤は二種以上を混合して使用してもよい。
増粘剤、着色顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、消泡剤
等を加えたいわゆる塗料組成物として使用することが可
能である。また上記のような樹脂組成物を使用するに際
しては、作業性を良好ならしめるために各種の溶剤また
は反応性希釈剤を併用することもできる。溶剤としては
プロパノール、ブタノール等のアルコール、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトンのようなケトン類、
エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレング
リコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノ
メチルエーテルアセテートのようなエーテル類、酢酸エ
チル、酢酸ブチルのようなエステル類、トルエン、キシ
レンのような芳香族炭化水素類等が挙げられる。勿論こ
れらの溶剤は二種以上を混合して使用してもよい。
【0036】本発明の被膜用樹脂組成物は成型材料、シ
ート類の原料としても使用できるが、物品、車両、建築
物等の表面のコーティング、塗料用ベースレジンとして
特に有用である。このとき樹脂組成物を三次元硬化させ
るには活性水素を含む官能基と架橋剤との種類に応じて
適切な架橋・硬化方法、架橋・硬化条件を選定すればよ
い。二、三例を挙げるならば活性水素を含む官能基がア
ルコール性水酸基であって、架橋剤がポリイソシアネー
トであるならば二液の常温または加熱硬化の両方が選択
でき、架橋剤がメチロールメラミンであるときは加熱硬
化となる。また架橋性反応基がカルボキシル基であっ
て、架橋剤がエポキシであるならば一液または二液の加
熱硬化方式となる。
ート類の原料としても使用できるが、物品、車両、建築
物等の表面のコーティング、塗料用ベースレジンとして
特に有用である。このとき樹脂組成物を三次元硬化させ
るには活性水素を含む官能基と架橋剤との種類に応じて
適切な架橋・硬化方法、架橋・硬化条件を選定すればよ
い。二、三例を挙げるならば活性水素を含む官能基がア
ルコール性水酸基であって、架橋剤がポリイソシアネー
トであるならば二液の常温または加熱硬化の両方が選択
でき、架橋剤がメチロールメラミンであるときは加熱硬
化となる。また架橋性反応基がカルボキシル基であっ
て、架橋剤がエポキシであるならば一液または二液の加
熱硬化方式となる。
【0037】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の例に限定されるもので
はない。なお、実施例および比較例中の各物性値は下記
の方法に従って測定した。
的に説明するが、本発明は下記の例に限定されるもので
はない。なお、実施例および比較例中の各物性値は下記
の方法に従って測定した。
【0038】(測定法) [表面硬度]塗料用鉛筆引っかき試験機を用いて、JI
S K5401に準じて測定した。 [耐候性]JIS B7753の規定に従い、カーボン
アークサンシャインウエザーメーター試験を行なった。
2000時間後の試験体の表面を観察し、試験前のもの
と比較観察して評価した。 [耐水性]試験片を80℃の水の中に浸漬し、24時間
後の表面の状態を観察すると共に、表面抵抗値、帯電圧
の半減期を測定した。 [耐汚染性]建設省土木研究所 片脇氏らが第16回鉄
構塗装技術討論会予稿集21頁(1993)に報告して
いる試験方法に従って行なった。概略試験方法を紹介す
ると、JSTMJ7602T−1992に規定される試
験機を用いて、下記に組成を示す試験用標準汚染液を寸
法100mm×200mmの塗装した試験片表面に先ず
前処理として、30回流下させ、40℃で6分乾燥させ
る。ついで流下、乾燥を10サイクル行なった後、試験
片の明度差(ΔL*)を測定する。 [水に対する接触角]接触角計CA−DTA(協和界面
科学株式会社製)を使用して測定した。
S K5401に準じて測定した。 [耐候性]JIS B7753の規定に従い、カーボン
アークサンシャインウエザーメーター試験を行なった。
2000時間後の試験体の表面を観察し、試験前のもの
と比較観察して評価した。 [耐水性]試験片を80℃の水の中に浸漬し、24時間
後の表面の状態を観察すると共に、表面抵抗値、帯電圧
の半減期を測定した。 [耐汚染性]建設省土木研究所 片脇氏らが第16回鉄
構塗装技術討論会予稿集21頁(1993)に報告して
いる試験方法に従って行なった。概略試験方法を紹介す
ると、JSTMJ7602T−1992に規定される試
験機を用いて、下記に組成を示す試験用標準汚染液を寸
法100mm×200mmの塗装した試験片表面に先ず
前処理として、30回流下させ、40℃で6分乾燥させ
る。ついで流下、乾燥を10サイクル行なった後、試験
片の明度差(ΔL*)を測定する。 [水に対する接触角]接触角計CA−DTA(協和界面
科学株式会社製)を使用して測定した。
【0039】(A成分の合成) [メタクリル反応性ポリメチルシルセスキオキサンの合
成]温度計、撹拌装置、還流冷却器を取り付けた2リッ
トルのフラスコに、γ・メタクリロキシルプロピルトリ
メキシシラン50g(0.2モル)、メチルトリエトキ
シンラン445g(2.5モル)、フェニルトリメトキ
シシラン20g(0.1モル)、塩酸0.002モル、
水108g(6モル)を仕込み、フラスコ内の温度を6
0℃まで昇温し、撹拌しながら3時間保持した。続いて
70℃に昇温して1時間反応させた後、KOH水溶液
0.004モルを滴下し、更に2時間反応させた後中和
し、水、トルエンを用いてイオン性物質を除去後、ロー
タリーエバポレーターを使用して溶剤、水等を除去した
ところ、25℃の粘度が1450cpsの粘稠な液体が
定量的に得られた。
成]温度計、撹拌装置、還流冷却器を取り付けた2リッ
トルのフラスコに、γ・メタクリロキシルプロピルトリ
メキシシラン50g(0.2モル)、メチルトリエトキ
シンラン445g(2.5モル)、フェニルトリメトキ
シシラン20g(0.1モル)、塩酸0.002モル、
水108g(6モル)を仕込み、フラスコ内の温度を6
0℃まで昇温し、撹拌しながら3時間保持した。続いて
70℃に昇温して1時間反応させた後、KOH水溶液
0.004モルを滴下し、更に2時間反応させた後中和
し、水、トルエンを用いてイオン性物質を除去後、ロー
タリーエバポレーターを使用して溶剤、水等を除去した
ところ、25℃の粘度が1450cpsの粘稠な液体が
定量的に得られた。
【0040】このもののGPC曲線は単一のピークとな
り、モノマーに由来する残存ピ−クは全く見られない。
従って、モノマーは完全に共縮合していると見られ、側
鎖のメチル基、γ−メタクリロキシプロピル基、フェニ
ル基のモル比は原料モル比に由来し、25:2:1であ
った。
り、モノマーに由来する残存ピ−クは全く見られない。
従って、モノマーは完全に共縮合していると見られ、側
鎖のメチル基、γ−メタクリロキシプロピル基、フェニ
ル基のモル比は原料モル比に由来し、25:2:1であ
った。
【0041】またこのものは蒸気圧測定による分子量
(Mn)は3200であり、これとシリル化による測定
データとから算出すると側鎖および末端の水酸基とアル
コキン基の合計量は一分子当たり5.4個であった。そ
こで遊離の側鎖および末端の水酸基とアルコキシ基との
合計量が1.3個となるように以下のようにしてシリル
化を行なった。上記の粘稠な液体の一定量をとり、ヘキ
サメチルジシロキサンの所定量と少量の塩酸を加え、5
0℃、pH4で2時間反応させ、中和後前述した同様な
精製操作を行ない、本発明に用いられるビニル基を有す
るポリメチルシルセスキオキサンを得た。これをポリマ
ーPとする。
(Mn)は3200であり、これとシリル化による測定
データとから算出すると側鎖および末端の水酸基とアル
コキン基の合計量は一分子当たり5.4個であった。そ
こで遊離の側鎖および末端の水酸基とアルコキシ基との
合計量が1.3個となるように以下のようにしてシリル
化を行なった。上記の粘稠な液体の一定量をとり、ヘキ
サメチルジシロキサンの所定量と少量の塩酸を加え、5
0℃、pH4で2時間反応させ、中和後前述した同様な
精製操作を行ない、本発明に用いられるビニル基を有す
るポリメチルシルセスキオキサンを得た。これをポリマ
ーPとする。
【0042】[(A)−l成分の合成]温度計、撹拌装
置、還流冷却器を取り付けた2リットルのフラスコに、
以下の組成物を入れ、窒素気流中、還流しながら(85
℃)5時間反応せしめたところ、ジェルバーミエーショ
ンクロマトグラフィー(GPC)による反応率は99%
となった。 ポリマーP 5重量部 メタクリル酸メチル 21重量部 メタクリル酸n−ブチル 11重量部 アクリル酸2−エチルヘキシル 11重量部 メタクリル酸ヒドロキシエチル 12重量部 t−ブチルドデカンチオール 2重量部 アゾビスイソブチロニトリル 1重量部 酢酸エチル 70重量部 こうして数平均分子量19,000、重量平均分子量7
5,000のポリマーA−1が得られた。この分散(重
量平均分子量/数平均分子量)は通常のポリマーのデー
タに比較すると相当に大きく、その理由としては上記の
ポリマーPが平均で2官能性であり、ポリマー中でオル
ガノシルセスキオキサンは主として橋かけ構造をなし、
全体として網状に近い構造をとっているものが多いと推
定される。
置、還流冷却器を取り付けた2リットルのフラスコに、
以下の組成物を入れ、窒素気流中、還流しながら(85
℃)5時間反応せしめたところ、ジェルバーミエーショ
ンクロマトグラフィー(GPC)による反応率は99%
となった。 ポリマーP 5重量部 メタクリル酸メチル 21重量部 メタクリル酸n−ブチル 11重量部 アクリル酸2−エチルヘキシル 11重量部 メタクリル酸ヒドロキシエチル 12重量部 t−ブチルドデカンチオール 2重量部 アゾビスイソブチロニトリル 1重量部 酢酸エチル 70重量部 こうして数平均分子量19,000、重量平均分子量7
5,000のポリマーA−1が得られた。この分散(重
量平均分子量/数平均分子量)は通常のポリマーのデー
タに比較すると相当に大きく、その理由としては上記の
ポリマーPが平均で2官能性であり、ポリマー中でオル
ガノシルセスキオキサンは主として橋かけ構造をなし、
全体として網状に近い構造をとっているものが多いと推
定される。
【0043】[(A)−2成分の合成](A)−1成分
の合成において、ポリマーPにかえて両末端メタクリル
変性ジメチルオルガノポリシロキサン(信越化学工業X
−22−164B分子量3200)を用いる以外は
(A)−1成分の合成と同じ操作、処方により数平均分
子量13,000、重量平均分子量58,000のポリ
マーA−2が得られた。
の合成において、ポリマーPにかえて両末端メタクリル
変性ジメチルオルガノポリシロキサン(信越化学工業X
−22−164B分子量3200)を用いる以外は
(A)−1成分の合成と同じ操作、処方により数平均分
子量13,000、重量平均分子量58,000のポリ
マーA−2が得られた。
【0044】[(A)−3成分]市販フッ素樹脂を用い
た。(旭硝子 ルミフロンLF−200) このものはフルオロエチレンとビニルエーテルとの共重
合体であり、水酸基価は32(mgKOH/g・ワニ
ス)、数平均分子量は約8,000、重量平均分子量1
9,000である。
た。(旭硝子 ルミフロンLF−200) このものはフルオロエチレンとビニルエーテルとの共重
合体であり、水酸基価は32(mgKOH/g・ワニ
ス)、数平均分子量は約8,000、重量平均分子量1
9,000である。
【0045】(B成分の合成) [(B)成分の合成]温度計、撹拌装置、還流冷却器を
取り付けた0.5リットルのフラスコに、キシレン80
g、一般式(II)
取り付けた0.5リットルのフラスコに、キシレン80
g、一般式(II)
【化3】 に示すような構造のオルガノポリシロキサン100g
(0.031モル)、アリルアルコール28.8gを入
れ、白金を触媒として用い、フラスコ内の温度を60℃
まで昇温し、撹拌しながら3時間保持した。次いでこの
ものを温度計、撹拌装置、還流冷却器を取り付けた0.
5リットルのステンレス製オートクレープに移し、トリ
エチルアミン0.5gを添加した後、オキシエチレン1
75gを吹き込んで60℃×1.5時間反応せしめた
後、エバポレーターを用いて溶剤を除去し、一般式
(I)において、m=30,n=16,a=3,b=
0,c=8であるようなポリアルキレンシリコーンB−
1を合成した。また、同様の手法を用い原料の反応モル
比等を変えて、表1に示すようなB−2からB−11ま
での各種アルキレンシリコーンを合成した。
(0.031モル)、アリルアルコール28.8gを入
れ、白金を触媒として用い、フラスコ内の温度を60℃
まで昇温し、撹拌しながら3時間保持した。次いでこの
ものを温度計、撹拌装置、還流冷却器を取り付けた0.
5リットルのステンレス製オートクレープに移し、トリ
エチルアミン0.5gを添加した後、オキシエチレン1
75gを吹き込んで60℃×1.5時間反応せしめた
後、エバポレーターを用いて溶剤を除去し、一般式
(I)において、m=30,n=16,a=3,b=
0,c=8であるようなポリアルキレンシリコーンB−
1を合成した。また、同様の手法を用い原料の反応モル
比等を変えて、表1に示すようなB−2からB−11ま
での各種アルキレンシリコーンを合成した。
【0046】(C成分) [(C)−1成分] ヘキサメチレンジイソシアネート系ポリイソシアネート スミジュールN−3500 (住友バイエル社製品) [(C)−2成分] ブタノール変性メラミン樹脂 ユーバン 61 (三井東圧化学製品)
【0047】実施例1 燐酸亜鉛処理した鋼鈑(0.8mm厚さ)に白エナメル
ウレタン樹脂塗料(ウレタンカラー、エスケー化研株式
会社製品)を乾燥膜厚が20μmになるように塗装後、
室温で3日間放置し基材を作成した。次に下記成分を均
一に混合し、上述の基材表面に乾燥後膜厚が20μmに
なるように塗装後、室温で一昼夜放置後50℃、2時間
の加熱硬化を行なった。 ポリマーA−1 47重量部 ポリアルキレンシリコーンコポリマーB−2 3重量部 架橋剤 (C)−1 10重量部 硬化促進剤 ジブチル錫ジラウレート 0.1重量部 酢酸ブチル 20重量部 キシレン 20重量部 この硬化被膜の性能評価結果を表2に示す。
ウレタン樹脂塗料(ウレタンカラー、エスケー化研株式
会社製品)を乾燥膜厚が20μmになるように塗装後、
室温で3日間放置し基材を作成した。次に下記成分を均
一に混合し、上述の基材表面に乾燥後膜厚が20μmに
なるように塗装後、室温で一昼夜放置後50℃、2時間
の加熱硬化を行なった。 ポリマーA−1 47重量部 ポリアルキレンシリコーンコポリマーB−2 3重量部 架橋剤 (C)−1 10重量部 硬化促進剤 ジブチル錫ジラウレート 0.1重量部 酢酸ブチル 20重量部 キシレン 20重量部 この硬化被膜の性能評価結果を表2に示す。
【0048】実施例2 実施例1における上塗り塗膜成分を下記組成とする以外
は全て実施例1と同様の操作、処方により硬化被膜を得
た。この硬化被膜の性能評価結果を表2に示す。 ポリマーA−2 46.5重量部 ポリアルキレンシリコーンコポリマーB−1 3重量部 ポリアルキレンシリコーンコポリマーB−3 0.5重量部 架橋剤 (C)−1 10重量部 硬化促進剤 ジブチル錫ジウレート 0.1重量部 酢酸ブチル 20重量部 キシレン 20重量部
は全て実施例1と同様の操作、処方により硬化被膜を得
た。この硬化被膜の性能評価結果を表2に示す。 ポリマーA−2 46.5重量部 ポリアルキレンシリコーンコポリマーB−1 3重量部 ポリアルキレンシリコーンコポリマーB−3 0.5重量部 架橋剤 (C)−1 10重量部 硬化促進剤 ジブチル錫ジウレート 0.1重量部 酢酸ブチル 20重量部 キシレン 20重量部
【0049】実施例3 実施例1における上塗り塗膜成分を下記組成とする以外
は全て実施例1と同様の操作、処方により硬化被膜を得
た。この硬化被膜の性能評価結果を表2に示す。 ポリマーA−3 47重量部 ポリアルキレンシリコーンコポリマーB−6 3重量部 架橋剤 (C)−1 10重量部 硬化促進剤 ジブチル錫ジラウレート 0.1重量部 酢酸ブチル 20重量部 キシレン 20重量部
は全て実施例1と同様の操作、処方により硬化被膜を得
た。この硬化被膜の性能評価結果を表2に示す。 ポリマーA−3 47重量部 ポリアルキレンシリコーンコポリマーB−6 3重量部 架橋剤 (C)−1 10重量部 硬化促進剤 ジブチル錫ジラウレート 0.1重量部 酢酸ブチル 20重量部 キシレン 20重量部
【0050】実施例4 ステンレス鈑(SUS−304,0.6mm厚さ)表面
に、下記成分を均一に混合した塗料を乾燥後膜厚が20
μmになるように塗装後、250℃、2分間の加熱硬化
を行なった。 ポリマーA−1 56.5重量部 ポリアルキレンシリコーンコポリマーB−4 3重量部 ポリアルキレンシリコーンコポリマーB−5 0.5重量部 架橋剤 (C)−2 10重量部 硬化促進剤 パラトルエンスルホン酸 0.1重量部 エリレングリコールモノブチルエーテル 15重量部 シクロヘキサノン 15重量部 実施例により得られた硬化被膜の性能評価結果を表2に
示す。
に、下記成分を均一に混合した塗料を乾燥後膜厚が20
μmになるように塗装後、250℃、2分間の加熱硬化
を行なった。 ポリマーA−1 56.5重量部 ポリアルキレンシリコーンコポリマーB−4 3重量部 ポリアルキレンシリコーンコポリマーB−5 0.5重量部 架橋剤 (C)−2 10重量部 硬化促進剤 パラトルエンスルホン酸 0.1重量部 エリレングリコールモノブチルエーテル 15重量部 シクロヘキサノン 15重量部 実施例により得られた硬化被膜の性能評価結果を表2に
示す。
【0051】比較例1 実施例1における上塗り塗膜成分を下記組成とする以外
は全て実施例1と同様の操作、処方により硬化被膜を得
た。 ポリマーA−1 50重量部 ポリアルキレンシリコーンコポリマーB−2 0.05重量部 架橋剤 (C)−1 10重量部 硬化促進剤 ジブチル錫ジラウレート 0.1重量部 この硬化被膜の性能評価結果を表2に示す。
は全て実施例1と同様の操作、処方により硬化被膜を得
た。 ポリマーA−1 50重量部 ポリアルキレンシリコーンコポリマーB−2 0.05重量部 架橋剤 (C)−1 10重量部 硬化促進剤 ジブチル錫ジラウレート 0.1重量部 この硬化被膜の性能評価結果を表2に示す。
【0052】比較例2 実施例1における上塗り塗膜成分を下記組成とする以外
は全て実施例1と同様の操作、処方により硬化被膜を得
た。 ポリマーA−1 50重量部 ポリアルキレンシリコーンコポリマーB−2 0.05重量部 架橋剤 (C)−1 10重量部 硬化促進剤 ジブチル錫ジラウレート 0.1重量部 酢酸ブチル 20重量部 キシレン 20重量部 この硬化被膜の水に対する接触角は99度と高く、ポリ
アルキレンシリコーンコポリマーを含まない場合の接触
角99度にほとんど等しく、ポリアルキレンシリコーン
コポリマー複合効果が認められなかった。
は全て実施例1と同様の操作、処方により硬化被膜を得
た。 ポリマーA−1 50重量部 ポリアルキレンシリコーンコポリマーB−2 0.05重量部 架橋剤 (C)−1 10重量部 硬化促進剤 ジブチル錫ジラウレート 0.1重量部 酢酸ブチル 20重量部 キシレン 20重量部 この硬化被膜の水に対する接触角は99度と高く、ポリ
アルキレンシリコーンコポリマーを含まない場合の接触
角99度にほとんど等しく、ポリアルキレンシリコーン
コポリマー複合効果が認められなかった。
【0053】比較例3 実施例1における上塗り塗膜成分を下記組成とする以外
は全て実施例1と同様の操作、処方により硬化被膜を得
た。 ポリマーA−1 39.5重量部 ポリアルキレンシリコーンコポリマーB−2 15重量部 架橋剤 (C)−1 8.5重量部 硬化促進剤 ジブチル錫ジラウレート 0.1重量部 酢酸ブチル 20重量部 キシレン 20重量部 この硬化被膜は基材との密着性に問題があり、耐水性試
験の途中段階、すなわち80℃で2時間浸漬したときに
被膜が基板から剥離してしまったため、その他の被膜物
件の測定を中止した。
は全て実施例1と同様の操作、処方により硬化被膜を得
た。 ポリマーA−1 39.5重量部 ポリアルキレンシリコーンコポリマーB−2 15重量部 架橋剤 (C)−1 8.5重量部 硬化促進剤 ジブチル錫ジラウレート 0.1重量部 酢酸ブチル 20重量部 キシレン 20重量部 この硬化被膜は基材との密着性に問題があり、耐水性試
験の途中段階、すなわち80℃で2時間浸漬したときに
被膜が基板から剥離してしまったため、その他の被膜物
件の測定を中止した。
【0054】比較例4 実施例1における上塗り塗膜成分を下記組成とする以外
は全て実施例1と同様の操作、処方により硬化被膜を得
た。 ポリマーA−1 47重量部 ポリアルキレンシリコーンコポリマーB−7 3重量部 架橋剤 (C)−1 10重量部 硬化促進剤 ジブチル錫ジラウレート 0.1重量部 酢酸ブチル 20重量部 キシレン 20重量部 この硬化被膜の水に対する接触角は99度と高く、ポリ
アルキレンシリコーンコポリマーを含まない場合の接触
角99度に等しく、ポリアルキレンシリコーンコポリマ
ー複合効果が全く認められなかった。
は全て実施例1と同様の操作、処方により硬化被膜を得
た。 ポリマーA−1 47重量部 ポリアルキレンシリコーンコポリマーB−7 3重量部 架橋剤 (C)−1 10重量部 硬化促進剤 ジブチル錫ジラウレート 0.1重量部 酢酸ブチル 20重量部 キシレン 20重量部 この硬化被膜の水に対する接触角は99度と高く、ポリ
アルキレンシリコーンコポリマーを含まない場合の接触
角99度に等しく、ポリアルキレンシリコーンコポリマ
ー複合効果が全く認められなかった。
【0055】比較例5 実施例1における上塗り塗膜成分を下記組成とする以外
は全て実施例1と同様な操作、処置により硬化被膜を得
た。 ポリマーA−1 47重量部 ポリアルキレンシリコーンコポリマーB−8 3重量部 架橋剤 (C)−1 10重量部 硬化促進剤 ジブチル錫ジラウレート 0.1重量部 酢酸ブチル 20重量部 キシレン 20重量部 この硬化被膜の水に対する接触角は52度と低かった
が、耐水試験後では92度と高くなり、表面にアルキレ
ンシリコーンが単に分離偏折しているだけで、被膜の耐
久性がないことが判明したため、その他の被膜物性の測
定を中止した。
は全て実施例1と同様な操作、処置により硬化被膜を得
た。 ポリマーA−1 47重量部 ポリアルキレンシリコーンコポリマーB−8 3重量部 架橋剤 (C)−1 10重量部 硬化促進剤 ジブチル錫ジラウレート 0.1重量部 酢酸ブチル 20重量部 キシレン 20重量部 この硬化被膜の水に対する接触角は52度と低かった
が、耐水試験後では92度と高くなり、表面にアルキレ
ンシリコーンが単に分離偏折しているだけで、被膜の耐
久性がないことが判明したため、その他の被膜物性の測
定を中止した。
【0056】比較例6 実施例1における上塗り塗膜成分を下記組成とする以外
は全て実施例1と同様の操作、処方により硬化被膜を得
た。 ポリマーA−1 47重量部 ポリアルキレンシリコーンコポリマーB−9 3重量部 架橋剤 (C)−1 10重量部 硬化促進剤 ジブチル錫ジラウレート 0.1重量部 酢酸ブチル 20重量部 キシレン 20重量部 この硬化被膜の水に対する接触角は98度と高く、ポリ
アルキレンシリコーンコポリマーを含まない場合の接触
角99度にほとんど等しく、ポリアルキレンシリコーン
コポリマー複合効果が全く認められなかった。
は全て実施例1と同様の操作、処方により硬化被膜を得
た。 ポリマーA−1 47重量部 ポリアルキレンシリコーンコポリマーB−9 3重量部 架橋剤 (C)−1 10重量部 硬化促進剤 ジブチル錫ジラウレート 0.1重量部 酢酸ブチル 20重量部 キシレン 20重量部 この硬化被膜の水に対する接触角は98度と高く、ポリ
アルキレンシリコーンコポリマーを含まない場合の接触
角99度にほとんど等しく、ポリアルキレンシリコーン
コポリマー複合効果が全く認められなかった。
【0057】比較例7 実施例1における上塗り塗膜成分を下記組成とする以外
は全て実施例1と同様の操作、処方により硬化被膜を得
た。 ポリマーA−1 47重量部 ポリアルキレンシリコーンコポリマーB−10 3重量部 架橋剤 (C)−1 10重量部 硬化促進剤 ジブチル錫ジラウレート 0.1重量部 酢酸ブチル 20重量部 キシレン 20重量部 この硬化被膜の水に対する接触角は97度と高く、ポリ
アルキレンシリコーンコポリマーを含まない場合の接触
角99度にほとんど等しく、ポリアルキレンシリコーン
コポリマー複合効果が全く認められなかった。
は全て実施例1と同様の操作、処方により硬化被膜を得
た。 ポリマーA−1 47重量部 ポリアルキレンシリコーンコポリマーB−10 3重量部 架橋剤 (C)−1 10重量部 硬化促進剤 ジブチル錫ジラウレート 0.1重量部 酢酸ブチル 20重量部 キシレン 20重量部 この硬化被膜の水に対する接触角は97度と高く、ポリ
アルキレンシリコーンコポリマーを含まない場合の接触
角99度にほとんど等しく、ポリアルキレンシリコーン
コポリマー複合効果が全く認められなかった。
【0058】比較例8 実施例1における上塗り塗膜成分を下記組成とする以外
は全て実施例1と同様の操作、処方により硬化被膜を得
た。 ポリマーA−1 47重量部 ポリアルキレンシリコーンコポリマーB−11 3重量部 架橋剤 (C)−1 10重量部 硬化促進剤 ジブチル錫ジラウレート 0.1重量部 酢酸ブチル 20重量部 キシレン 20重量部 この硬化被膜の水に対する接触角は96度と高く、ポリ
アルキレンシリコーンコポリマーを含まない場合の接触
角99度にほとんど等しく、ポリアルキレンシリコーン
コポリマー複合効果が全く認められなかった。
は全て実施例1と同様の操作、処方により硬化被膜を得
た。 ポリマーA−1 47重量部 ポリアルキレンシリコーンコポリマーB−11 3重量部 架橋剤 (C)−1 10重量部 硬化促進剤 ジブチル錫ジラウレート 0.1重量部 酢酸ブチル 20重量部 キシレン 20重量部 この硬化被膜の水に対する接触角は96度と高く、ポリ
アルキレンシリコーンコポリマーを含まない場合の接触
角99度にほとんど等しく、ポリアルキレンシリコーン
コポリマー複合効果が全く認められなかった。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】
【発明の効果】本発明の被膜用樹脂組成物によって、オ
ルガノシロキサン、オルガノシルセスキオキサン、フル
オロアルキレンからなる結合の一種または二種以上を含
有する有機樹脂に、その本来の特徴である高耐候性を損
なうことなく、親水性機能を付与することができ、その
結果として低汚染性の特徴も具備させることが可能とな
る。従って、本発明の被膜用樹脂組成物は特に土木、建
築、車両等の屋外用途の塗料に広く応用することが期待
しうる。
ルガノシロキサン、オルガノシルセスキオキサン、フル
オロアルキレンからなる結合の一種または二種以上を含
有する有機樹脂に、その本来の特徴である高耐候性を損
なうことなく、親水性機能を付与することができ、その
結果として低汚染性の特徴も具備させることが可能とな
る。従って、本発明の被膜用樹脂組成物は特に土木、建
築、車両等の屋外用途の塗料に広く応用することが期待
しうる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 201/10 PDP C09D 201/10 PDP (72)発明者 鴨居 徳俊 千葉県千葉市緑区大野台1−1−1昭和電 工株式会社総合研究所内 (72)発明者 松岡 正己 千葉県千葉市緑区大野台1−1−1昭和電 工株式会社総合研究所内
Claims (4)
- 【請求項1】 (A)活性水素を含む官能基を有し、か
つ骨格構造の主鎖および/または側鎖の一部にオルガノ
シロキサン、オルガノシルセスキオキサン、フルオロア
ルキレンからなる結合の一種または二種以上を含有する
有機樹脂99.6〜50重量部と、(B)一般式(I) 【化1】 [但し、mは2〜80、nは2〜20、aは1〜6であ
り、またbは0〜40、cは0〜30であり、かつb+
cは1〜70であるような数である。(b、cは同時に
0とはならない。)]で示されるポリアルキレンシリコ
ーン共重合体0.2〜20重量部と、(C)活性水素と
反応して架橋構造を形成しうるような反応基を分子内に
2個以上有する架橋剤0.2〜30重量部(総和が10
0重量部)とからなることを特徴とする被膜用樹脂組成
物。 - 【請求項2】 (A)成分である有機樹脂中の活性水素
を含む官能基がアルコール性水酸基および/またはカル
ボキシル基を有するビニルモノマーの共重合により導入
されている請求項1に記載の被膜用樹脂組成物。 - 【請求項3】 (B)成分であるポリアルキレンシリコ
ーン共重合体がオキシアルキレン含有量の異なる二種以
上のポリアルキレンシリコーン共重合体の組み合わせか
らなる請求項1に記載の被膜用樹脂組成物。 - 【請求項4】 (C)成分である活性水素と反応して架
橋構造を形成しうるような反応基を分子内に2個以上含
有する架橋剤の反応基が、イソシアネートまたはメチロ
ールメラミンのいずれか、またはこれらの組み合わせで
ある請求項1に記載の被膜用樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5972895A JPH08231924A (ja) | 1995-02-22 | 1995-02-22 | 表面性状が改良された被膜用樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5972895A JPH08231924A (ja) | 1995-02-22 | 1995-02-22 | 表面性状が改良された被膜用樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08231924A true JPH08231924A (ja) | 1996-09-10 |
Family
ID=13121559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5972895A Pending JPH08231924A (ja) | 1995-02-22 | 1995-02-22 | 表面性状が改良された被膜用樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08231924A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002003785A (ja) * | 2000-04-13 | 2002-01-09 | Jsr Corp | コーティング組成物およびその製造方法 |
JP2002294157A (ja) * | 2001-04-03 | 2002-10-09 | Jsr Corp | コーティング用組成物および硬化体 |
US7402648B2 (en) | 2004-11-05 | 2008-07-22 | Toagosei Co., Ltd. | Method for producing cyclic organic silicon compound and organic silicon resin having alcoholic hydroxyl group |
-
1995
- 1995-02-22 JP JP5972895A patent/JPH08231924A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002003785A (ja) * | 2000-04-13 | 2002-01-09 | Jsr Corp | コーティング組成物およびその製造方法 |
JP2002294157A (ja) * | 2001-04-03 | 2002-10-09 | Jsr Corp | コーティング用組成物および硬化体 |
US7402648B2 (en) | 2004-11-05 | 2008-07-22 | Toagosei Co., Ltd. | Method for producing cyclic organic silicon compound and organic silicon resin having alcoholic hydroxyl group |
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