JPH08231331A - フッ化物放出合成物質 - Google Patents

フッ化物放出合成物質

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JPH08231331A
JPH08231331A JP7349080A JP34908095A JPH08231331A JP H08231331 A JPH08231331 A JP H08231331A JP 7349080 A JP7349080 A JP 7349080A JP 34908095 A JP34908095 A JP 34908095A JP H08231331 A JPH08231331 A JP H08231331A
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ヴァーネク エーリッヒ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラスイオノマーセメントに匹敵し得るフッ
化物イオン放出度を有する合成歯牙材料を提供する。 【解決手段】 重合可能な歯牙材料で、(a)二官能性
あるいは多官能性(メタ)アクリレートを基本とする重
合可能な不飽和のエチレン性モノマー、(b)開始剤お
よび必要に応じて活性化剤、及び(c)一般的に使用さ
れている充填剤、並びに必要に応じて顔料、チキソトロ
ピー助剤、軟化剤およびその他の助剤に加えて、更に
(d)一般式An MFm (ここでAは一価のカチオン、
Mは III−V主属あるいはII−V亜属の金属、nは1な
いし3の整数、並びにmは3ないし6の整数を表してい
る)で表される可水溶性の(無機)錯フッ化物を含有す
るものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラスイオノマー
セメントに匹敵し得るフッ化物イオン放出度を有する、
重合可能な歯牙材料に関する。
【0002】
【従来の技術】歯の耐久的充填材の周辺部に二次的に虫
歯が発生することは、古くから知られており、これは歯
科分野において積年の問題となっている。歯の充填物質
における二次的虫歯の発生は、充填物質として周囲の歯
牙本体に対してフッ化物を放出し得る物質を使用するこ
とによって抑えられることが、立証されている。これは
おそらく歯のヒドロキシルアパタイト(水酸化リン灰
石)と遊離のフッ化物が反応することによって、齲食に
耐性のあるフルオロアパタイト(フッ素化リン灰石)が
形成されることによるものと思われる(R.S.Lev
ine、齲食予防におけるフッ化物の働き、Briti
sh Dental Journal 140 (19
76) 9− 14)。
【0003】この場合に、齲食を確実に阻止するために
は、どれくらいの量のフッ化物が充填物質から放出され
なければならないかという問いに対して、文献には一致
した見解が示されていない(R.W.Phillip
s、フッ化物含有修復材料、Journal of A
mericna Dental Associatio
n 116 (1988) 762−763)。しかし
フッ化物を放出し得るいろいろな充填物質を用いた臨床
経験に基づいて、ガラスイオノマーセメントによって放
出される多量のフッ化物によって二次的虫歯の発生が臨
床的に適切に阻止され得ることが確認されている(G.
Wesenberg他、J.Oral Rehabil
7 (1980) 175−184)。さらにフッ化
物を放出しない、あるいは非常に少量しか放出しない、
いわゆる合成充填材料の場合は、二次的虫歯が非常に発
生しやすいことも明らかにされている(E.A.M.K
idd、British Dental Journa
l 144 (1978)139−142)。合成樹脂
は硬化時に収縮するが、この収縮によって周辺部に隙間
が生じやすい。そしてこの隙間が虫歯の形成を助長す
る。
【0004】このような状況に基づいて、フッ化物の放
出量がガラスイオノマーセメントに匹敵し得るようなフ
ッ化物放出合成充填材料を提供しようという試みが、多
数なされてきた。
【0005】フッ化物の多量放出は、ガラスイオノマー
セメントにおいては、比較的簡単に実現されている。フ
ッ化物含有ガラスとポリカルボン酸水溶液の反応によっ
て硬化する物質は、固形状態において、フッ化物の供給
および浸出に対して理想的な条件を備えた水和セメント
を形成する。
【0006】プラスチック−充填材とも呼ばれている合
成−充填物質の場合、フッ化物の放出は非常に困難であ
る。合成物は、硬化した状態においては、実質的に(メ
タ)アクリレート−モノマーを基本とする高分子プラス
チック−母体と高い含有割合の充填剤とによって構成さ
れる。水による有害な作用(加水分解)に対してプラス
チック−母体と充填剤間の結合を保護するために、合成
物は通常非極性および疎水性を示すように処方されてい
る。
【0007】しかし、水を含むガラスイオノマーセメン
トの親水性母体と違って、合成物の疎水性母体はフッ化
物の放出および浸出を阻害する。さらに合成物系が疎水
性および非極性であるために、このような合成物中にフ
ッ化物を含む添加物を混入することは難しい。この問題
性は、B.F.Zimmermann等、J.Den
t.Res.63 (1984) 689−692に、
「低極性のポリマー樹脂に高極性の無機フッ化物塩を合
体させる場合の最大の問題点は、相の分離とその結果生
じる機械的性質の不完全さである・・・」として非常に
明確に記載されている。
【0008】US−A−4515910およびUS−A
−4572920(Rawls等)には、フッ化物含有
モノマーと(メタ)アクリレートの共重合によって得ら
れるポリマーについて記載がある。
【0009】US−A−5037638(Hammer
等)には、特殊なフッ化物を含有する単一重合可能なモ
ノマーとしてモルホリノエチル−メタアクリロイル−フ
ッ化水素酸塩(MEM HF)を含有する歯牙材料が記
載されている。しかしガラスイオノマーセメントと同等
のフッ化物イオン放出作用を示すほど、多量の有機フッ
化物を混入することは、ポリマー母体を弱める結果とな
る。そしてこのような材料では、機械的安定度に関して
プラスチック−充填材料に課せられる高度な条件を満足
させることはできない。
【0010】EP−B−O238025(Gasser
等)には、たとえばバリウムヘキサフルオロジルコネー
トのような水に難溶性の錯化重金属−フッ化物および/
あるいはフッ化イットリウムを含有する、重合可能な、
レントゲン不透明化歯牙材料が記載されている。これら
の化合物はもっぱら歯牙材料のレントゲン不透明度の増
大に使用される。
【0011】K.Aleksieva等(CA103
(6):42608e)は、ポリメチルメタアクリレ−
トを基本とし、その上にフッ化ナトリウムあるいはカリ
ウムヘキサフルオロチタネートを含有する義歯用プラス
チックについて、述べている。彼らは、カリウムヘキサ
フルオロチタネートが、フッ化ナトリウムとは反対に、
ポリマーの引張り強度を低下させることを見い出してい
る。そして彼らは、フッ化ナトリウム含有材料に比べ
て、カリウムヘキサフルオロチタネート含有材料は義歯
製造に対する適性に欠けるという結論を導き出してい
る。しかしながら周知のようにフッ化ナトリウムは毒性
を有する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ガラスイオ
ノマーセメントに匹敵し得るフッ化物イオン放出度を有
する合成歯牙材料を提供すること、および耐久的充填剤
として良好な機械的安定度を有する合成歯牙材料を提供
すること課題としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題は、 (a)二官能性あるいは多官能性(メタ)アクリレート
を基本とする重合可能な不飽和のエチレン性モノマーを
一個あるいは複数個; (b)開始剤および必要に応じて活性化剤; (c)一般に使用されている充填剤、並びに必要に応じ
て顔料、チキソトロピー助剤、軟化剤およびその他の助
剤を含有する重合可能な歯牙材料において、これらに加
えてさらに (d)一般式 An MFm (ここでAは一価のカチオン、Mは III−V主属あるい
はII−V亜属の金属、nは1ないし3の整数、並びにm
は3ないし6の整数を表している)で表される可水溶性
の(無機)錯フッ化物を一個あるいは複数個含有するこ
とを特徴とする歯牙材料によって解決される。
【0014】Aはアルカリ金属イオンあるいはNR4 +
(R=C1 −C18のアルキル基、フェニル基あるいは置
換基を有するフェニル基)であることが好ましい。
【0015】フェニル基に対する置換基は、C1 −C6
のアルキル基;ハロゲン化物、あるいは窒素あるいは酸
素含有基によって置換されたC1 −C6 のアルキル基;
ハロゲン化物;C1 −C6 のオキシアルキル基およびC
1 −C6 のアゾアルキル基の中から選択されていること
が好ましい。
【0016】Aは特にナトリウムイオン、カリウムイオ
ンであるのが好ましく、またRが特にC1 −C6 のアル
キル基を示すのが好ましい。
【0017】MFm はSiF6 2- 、TiF6 2- 、ZrF
6 2- 、AlF6 3- 、 ZnF3 - 、PF6 - およびBF
4 - の中から選択されていることが好ましい。これらの
中でも特にZnF3 - が好ましい。
【0018】錯フッ化物は材料中に、材料((a) ない
し(d) 成分)の合計重量に関して、2ないし25重量
パーセント、望ましくは5ないし15重量パーセント、
特に望ましくは5ないし10重量パーセント含有されて
いることが好ましい。
【0019】(b)成分における開始剤および必要に応
じて活性化剤は、材料((a) ないし(d) 成分)の合
計重量に関して、0.01ないし10重量パーセント、
特に0.1ないし5重量パーセント含有されていること
が好ましい。また本発明による材料中に充填剤は、全材
料((a) ないし(b) 成分)の合計重量に関して、4
0ないし85重量パーセント、特に50ないし80重量
パーセント含有されていることが好ましい。
【0020】本発明において(a)成分として使用され
る二価以上の官能基を有するアクリル酸エステルおよび
/あるいはメタアクリル酸エステルには、アクリレート
およびメタアクリレートのモノマーおよびポリマーが含
まれる。たとえばUS−A−3066112に記載のビ
スフェノールA、グリシジルメタアクリレートあるいは
これらの、イソシアネートの付加によって得られる誘導
体に基づく長鎖のモノマーが有効に使用される。さらに
ビスフェノール−A−ジエチルオキシ(メタ)アクリレ
ートおよびビスフェノール−A−ジプロピルオキシ(メ
タ)アクリレート型の化合物も適する。さらにまたオリ
ゴ−エトキシル化およびオリゴ−プロポキシル化ビスフ
ェノール−A−ジアクリル酸エステルおよび−ジメタア
クリル酸エステルも使用することができる。
【0021】さらに、二価以上の官能基を有する脂肪族
アルコールのアクリル酸エステルおよびメタアクリル酸
エステル、たとえばトリエチレングリコール−ジ(メ
タ)−アクリレート、エチレングリコール−ジ(メタ)
−アクリレート、ヘキサンジオール−ジ(メタ)−アク
リレートおよびトリメチロールプロパン−トリ(メタ)
−アクリレートも良好に使用することができる。
【0022】さらに非常に適するものとして、DE−C
−2816823に挙げられている、ビス(ヒロドロキ
シメチル)−トリシクロ[5.2.1.02,6 ]−デカ
ンのジアクリル酸エステルおよびジメタアクリル酸エス
テル、およびビス(ヒドロキシメチル)−トリシクロ
[5.2.1.02,6 ]−デカンのエチレンオキサイド
および/あるいはプロピレンオキサイド1ないし3単位
で延長された化合物のジアクリル酸エステルおよびジメ
タアクリル酸エステルを挙げることができる。
【0023】またEP−A−0235826に記載され
ているメタアクリル酸エステル、例えばトリグリコール
酸−ビス[3(4)−メタアクリルオキシメチル−8
(9)−トリシクロ[5.2.1.02,6 ]デシルメチ
ルエステル]も有用である。
【0024】自明のことであるが、モノマー混合物およ
び/あるいはこれから製造される不飽和のポリマーも使
用することができる。
【0025】(b)成分としては、二価以上の官能基を
有するモノマーのラジカル重合を誘発する開始剤、たと
えば光開始剤あるいはいわゆる酸化還元系開始剤が適し
ている。
【0026】光開始剤としては、たとえばカンフルキノ
ンのようなα−ジケトンと第二あるいは第三アミンの組
合せ、2、4、6−トリメチルベンゾイルジフェニル−
ホスフィンオキサイドおよびビス−(2、6−ジクロル
−ベンゾイル)−4−n−プロピルフェニル−ホスフィ
ンオキサイドのようなモノ−およびビス−アシルホスフ
ィンオキサイドが有用である。しかしこれらの他に、ヨ
ーロッパ特許公開明細書EP−A−0073413、E
P−A−0007508、EP−A−0047902、
EP−A−0057474およびEP−A−01840
95に記載されている型の化合物も適している。
【0027】光開始剤の使用濃度は、材料の合計重量
(a)+(b)+(c)+(d)に関して、好ましくは
0.1ないし3重量パーセント、特に好ましくは0.1
ないし3重量パーセントである。
【0028】酸化還元系開始剤としては、有機過酸化物
といわゆる活性化剤の組合せが適している。この場合有
機過酸化物として、特にラウロイルパーオキサイド、ベ
ンゾイルパーオキサイド、p−クロルベンゾイルパーオ
キサイドおよびp−メチルベンゾイルパーオキサイドを
挙げることができる。
【0029】活性化剤としては、たとえばUS−A−3
541068において公知のN、N−ビス−(ヒドロキ
シアルキル)−3、5−キシリジン、並びにDE−A−
2658530において公知のN、N−ビス−(ヒドロ
キシアルキル)−3、5−ジ−t−ブチルアニリン、特
にN、N−ビス−(β−オキシブチル)−3、5−ジ−
t−ブチルアニリン並びにN、N−ビス−(ヒドロキシ
アルキル)−3、4、5−トリメチルアニリンのような
芳香族第三アミンが有用である。
【0030】活性化剤として、さらに、DE−B−14
95520に記載されているバルビタール酸およびバル
ビタール酸誘導体、並びにEP−A−0059451に
記載されているマロニルスルファミドも良好に使用する
ことができる。好ましいマロニルスルファミドとして、
2、6−ジメチル−4−イソブチルマロニルスルファミ
ド、2、6−ジイソブチル−4−プロピルマロニルスル
ファミド、2、6−ジブチル−4−プロピルマロニルス
ルファミド、2、6−ジメチル−4−エチルマロニルス
ルファミド、並びに2、6−ジオクチル−4−イソブチ
ルマロニルスルファミドを挙げることができる。
【0031】この場合重合をさらに加速するために、重
金属化合物およびイオン化ハロゲンあるいは擬ハロゲン
の存在下に重合を行うことが好ましい。重金属として
銅、ハロゲン化物として塩化物イオンが特に有用であ
る。重金属は可溶性有機化合物の形態で使用することが
好ましい。同様にハロゲン化物イオンおよび擬ハロゲン
化物イオンは可溶性塩の形態で、たとえば可溶性塩化水
素酸アミン並びに第四塩化アンモニウム化合物の形態で
使用することが好ましい。
【0032】本発明による重合可能な歯牙材料において
(b)成分として有機過酸化物および活性化剤からなる
酸化還元系開始剤が使用される場合、過酸化物および活
性剤は本発明による歯牙材料中において空間的に互いに
分離した状態に維持されていて、歯牙材料使用直前に相
互が均一に混合されることが好ましい。本発明による歯
牙材料において(b)成分として有機過酸化物、銅化合
物、ハロゲン化物およびマロニルスルファミドが併用さ
れる場合は、有機過酸化物、マロニルスルファミドおよ
び銅化合物とハロゲン化物の組み合せ物の三つの要素に
分けられて、それらが空間的に互いに分離した状態に維
持されていることが重要である。たとえば有機過酸化
物、重合可能なモノマー並びに充填剤を練り合わせて一
つのペーストとし、他方上記のように残りの成分をそれ
ぞれ別々に、少量の充填剤あるいは特に好ましくはシラ
ン化硅酸のようなチキソトロピー・助剤、およびフタレ
ートのような軟化剤と一緒に練り合わせて二つの別のペ
ーストとするという方法を採用することができる。ある
いはまた重合可能なモノマーを銅化合物/ハロゲン化物
および充填剤と一緒に提供するという方法も可能であ
る。本発明による歯牙材料が空間的に互いに分離した要
素として提供されることによって、(d)成分はこれら
の分離した状態の要素それぞれに含有させることができ
る。
【0033】(a)成分の二価以上の官能基を有するア
クリル酸エステルあるいはメタアクリル酸エステルおよ
び(b)成分の開始剤系の他に、有機および/あるいは
無機充填剤、顔料、染料、チクソトロピー−助剤、軟化
剤およびその他の助剤が、全材料(a)+(b)+
(c)+(d)の合計重量に関して85重量パーセント
以下の量において、含有されている。
【0034】無機充填剤として、たとえば石英、粉末ガ
ラス、CaF2 あるいはSrF2 のような非水溶性フッ
化物、シリカゲル、および硅酸、特に発熱性硅酸、ある
いはこれらの顆粒物を挙げることができる。これらは歯
牙材料中に、全材料(a)+(b)+(c)+(d)の
合計重量に関して、40ないし85重量パーセント、特
に50ないし80重量パーセント含有されていることが
好ましい。ポリマー母体中に良好に混入することができ
るように、充填剤および必要に応じてレントゲン不透明
化添加剤を疎水化することが好ましい。望ましい実施形
態においては、使用される無機充填剤はすべて、好まし
くはトリメトキシメタアクリルオキシプロピルシランを
用いて、シラン化される。シランの使用量は、無機充填
剤に関して、通常 0.5ないし10重量パーセント、
好ましくは1ないし6重量パーセント、特に好ましくは
2ないし5重量パーセントである。一般的な疎水化剤と
して、シラン、たとえばトリメトシメタアクリルオキシ
プロピルシランが使用される。無機充填剤の平均粒度は
15μm以下、特に8μm以下であることが好ましい。
しかしながら平均粒度が3μm以下の充填剤を使用する
ことが特に好ましい。
【0035】さらに充填剤として、予め着色されたポリ
メチルメタアクリレート粒子あるいはその他の粉末状有
機重合体も有用である。材料の柔軟性を高めるために、
可溶性有機ポリマーを有効に使用することもできる。こ
れに対して、たとえばポリ酢酸ビニル、および塩化ビニ
ル/酢酸ビニル、塩化ビニル/ビニルイソブチルエーテ
ルおよび酢酸ビニル/マレイン酸ジブチルエーテルに基
づくコポリマーが適している。補助的に添加される軟化
剤としては、たとえばジブチルフタレート、ジオクチル
フタレートおよびジノニルフタレートが適している。
【0036】本発明による材料は特に耐久充填材料、密
閉材料、セメント、一時的充填材料、歯冠材料およびブ
リッジ材料として使用することができる。
【0037】本発明による重合可能なフッ化物放出歯牙
材料は、良好な機械的特性(圧縮強度および屈曲強
度)、硬化物質に対して良好な長期安定性および良好な
美観を備えている。このフッ化物放出度は現在使用され
ているガラスイオノマーセメントのフッ化物放出度に匹
敵し得る。
【0038】
【発明の実施の形態】
実施例 第1シリーズ: 歯牙様着色した、従来の着色合成歯牙
充填材料およびフッ化物放出着色合成歯牙充填材料の製
造および試験予備混合物の製造 ビス−アクリルオキシメチルトリシクロ(2.5.1.
2,6 )−デカン70重量部、2、2−ビス−4−(3
−メタアクリルオキシプロポキシ)−フェニルプロパン
(変性ビス−GMA)30重量部、シラン化された発熱
性硅酸24重量部、カンフル・キノン0.3重量部、N
−ジメチルアミノエチルメタアクリレート3重量部およ
びYF3 110重量部を混和して、予備混合物を製造す
る。標準例 上記の予備混合物3.9gおよび歯似着色されたシラン
化石英(粒面幅約3μm、平均粒度約1.5μm)6.
1gを混和して、従来の均質なペースト状の歯牙充填材
料を製造する。
【0039】実施例および比較例1 上記の予備混合物3.9gを、本発明によるペースト用
にカリウムヘキサフルオロチタネート粉末1.6gと、
比較ペースト用にフッ化ナトリウム粉末1.6gと、さ
らにそれぞれ歯似着色されたシラン化石英(平均粒度
1.5μm)4.5gと混和し、均一なペースト状の歯
牙充填材料を製造する。
【0040】比較例2 上記の予備混合物3.9gをフッ化ナトリウム粉末0.
4gおよび歯似着色されたシラン化石英(平均粒度1.
5μm)5.7gと混和し、均一なペースト状の歯牙充
填材料を製造する。
【0041】標準例、本発明に対する実施例、および比
較例1ないし2の歯似着色ペーストを、下記表1に示さ
れている規定に従って、成形、硬化させることによって
試験用粒子を造った。ついでこの試験用粒子を用いて圧
縮強度、屈曲強度および乳白度の測定を行った。これら
の測定結果は下記表1の通りである。
【0042】
【表1】
【0043】別の試験において標準例、本発明に対する
実施例、比較例1および比較例2の歯似着色硬化合成
物、並びに市販のガラスイオノマーセメントに対するフ
ッ化物イオン放出度を調べた。この結果は下記表2の通
りである。これはさらに図1にグラフで示されている。
フッ化物イオンの放出は非常に多く、市販のガラスイオ
ノマーセメントと比較し得る。
【0044】
【表2】
【0045】第2シリーズ: 従来の無着色合成歯牙充
填材料およびフッ化物放出無着色合成歯牙充填材料の製
造および試験予備混合物の製造 ビス−アクリルオキシメチルトリシクロ(2.5.1.
2,6 )−デカン70重量部、2、2−ビス−4−(3
−メタアクリルオキシプロポキシ)フェニルプロパン3
0重量部、シラン化発熱性硅酸24重量部、カンフルキ
ノン0.3重量部、N−ジメチルアミノエチルメタアク
リレート3重量部およびYF3 110重量部を混和し
て、予備混合物を製造する。
【0046】合成ペーストの製造 表3に示されている量の予備混合物を、同様に表3に示
されている量のフッ化物放出充填剤および無着色の石英
と混和して、ペースト状の歯牙充填材料を製造する。こ
の合成物について粘度調整を行う。
【0047】合成物の特性 表3は第2シリーズにおける実施例1および2と、標準
例および比較例1ないし4に対する成分組成を表してい
る。フッ化物放出充填剤の含有量および粘度(加工処理
特性)が比較可能な範囲である場合、本発明による合成
物は全充填剤に対して高い含有量を示す。充填剤の低含
有量系と違って、このように充填剤が高含有量であるこ
とによって、プラスチック母体に起因する重合時の収縮
を阻止することができる(表4参照)。そしてこれによ
って周辺部における隙間の形成を阻止することができ
る。
【0048】表4は、本発明による合成物が良好な機械
的特性を有すると共に無着色状態においても良好な美観
(=低不透明度)を有することを示している。光沢がな
く、生気のないフッ化ナトリウムを含有する材料(比較
例2および3)と違って、本発明による材料は歯に類似
する透明さと美観を備えている。
【0049】K.Aleksievaらは、特にK2
iF6 含有材料とNaF含有材料を比較した場合、フッ
化物放出成分としてのNaFは、 K2 TiF6 に比べ
て、PMMA−義歯プラスチックの機械的数値が明らか
に劣っていることを、驚きをもって報告している。予想
に反して、二官能性(メタ)アクリレートを基本とする
合成材料について反対の見地である。
【0050】表5は、加水分解試験(水中、100℃に
おいて10時間保持)において本発明による材料の表面
硬度が、比較例の場合に比べて、明らかに上昇している
ことを示している(いわゆる後熱処理効果)。
【0051】表6は合成物のフッ化物放出度に関する一
覧表である。図2はこれをグラフで表してものである。
本発明による合成物を用いることによって、市販のガラ
スイオノマーセメント(たとえばESPE社のKeta
c Fil)と比較し得る程度のフッ化物放出効果を得
ることができる。フッ化物放出充填剤としてNaFを使
用した場合(比較例2参照)、確かに高フッ化物放出効
果を得ることができるが、NaF含有材料は、機械的特
性が劣ることおよび美観的特性が不備であることから
(表3および4参照)、明らかに本発明による合成物に
劣る。
【0052】これらに基づいて、本発明による調合材料
は、下記の条件を良好に満たす歯科素材として定義づけ
ることができ: −ガラスイオノマーセメントに匹敵するフッ化物放出度 −良好な機械的特性 −良好な美観 −水性環境下における高安定性 従って本発明による調合材料は現技術水準を明らかに上
回っている。
【0053】
【表3】
【0054】
【表4】
【0055】
【表5】
【0056】
【表6】
【図面の簡単な説明】
【図1】第一シリーズにおける製品のフッ化物放出度に
関するグラフである。
【図2】第二シリーズにおける製品のフッ化物放出度に
関するグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ラインホルト ノヴァク ドイツ連邦共和国、デー‐82276 アーデ ルスホーフェン、アム ヘルナッケル 5 (72)発明者 エーリッヒ ヴァーネク ドイツ連邦共和国、デー‐86916 カオフ ェリンク、エッシェンシュトラーセ 15 (72)発明者 ベルント ガングヌス ドイツ連邦共和国、デー‐82211 ヘルシ ング、レッシングシュトラーセ 24

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)二官能性あるいは多官能性(メ
    タ)アクリレートを基本とする重合可能な不飽和のエチ
    レン性モノマーを一個あるいは複数個; (b)開始剤および必要に応じて活性化剤; (c)一般的に使用されている充填剤、並びに必要に応
    じて顔料、チキソトロピー助剤、軟化剤およびその他の
    助剤を含有する重合可能な歯牙材料において、これらに
    加えてさらに (d)一般式 An MFm (ここでAは一価のカチオン、Mは III−V主属あるい
    はII−V亜属の金属、nは1ないし3の整数、並びにm
    は3ないし6の整数を表している)で表される可水溶性
    の(無機)錯フッ化物を一個あるいは複数個含有するこ
    とを特徴とする重合可能な歯牙材料。
  2. 【請求項2】 Aがアルカリ金属イオン、好ましくはナ
    トリウムイオンあるいはカリウムイオン、あるいはNR
    4 + (R=C1 −C18 のアルキル基、フェニル基ある
    いは置換基を有するフェニル基)を表していることを特
    徴とする、請求項1に記載の歯牙材料。
  3. 【請求項3】 Rが置換基を有するフェニルを表してお
    り、その場合にフェニル基に対する置換基がC1 −C6
    のアルキル基;ハロゲン化物、あるいは窒素あるいは酸
    素含有残基によって置換されたC1 −C6 のアルキル
    基;ハロゲン化物;C1 −C6 のオキシアルキル基およ
    びC1 −C6 のアゾアルキル基の中から選択されている
    ことを特徴とする、請求項2に記載の歯牙材料。
  4. 【請求項4】 RがC1 −C6 のアルキル基を表してい
    ることを特徴とする、請求項2に記載の歯牙材料。
  5. 【請求項5】 MFm 基がSiF6 2- 、TiF6 2- 、Z
    rF6 2- 、AlF6 3-、ZnF3 - 、PF6 - およびB
    4 - の中から選択されていることを特徴とする、請求
    項1ないし4いずれか1項に記載の歯牙材料。
  6. 【請求項6】 (a)成分が10ないし55重量パーセ
    ント、(b)成分が0.01ないし10重量パーセン
    ト、(c)成分が40ないし85重量パーセント、およ
    び(d)成分が2ないし25重量パーセント含有されて
    いることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれ1項
    に記載の歯牙材料。
  7. 【請求項7】 (a)成分が14ないし44重量パーセ
    ント、(b)成分が0.1ないし5重量パーセント、
    (c)成分が50ないし80重量パーセント、および
    (d)成分が5ないし15重量パーセント、特に好まし
    くは5ないし10重量パーセント含有されていることを
    特徴とする、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の
    歯牙材料。
  8. 【請求項8】 重合可能な、フッ化物を放出し得る、歯
    牙材料を製造するために、 (a)二官能性あるいは多官能性(メタ)アクリレート
    を基本とする重合可能な不飽和のエチレン性モノマー
    一個あるいは複数個; (b)開始剤および必要に応じて活性化剤;および (c)一般的に使用されている充填剤、並びに必要に応
    じて顔料、チキソトロピー助剤、軟化剤およびその他の
    助剤の三者と並んで(無機)錯フッ化物を含有する歯牙
    材料において、一般式 An MFm (ここでAは一価のカチオン、Mは III−V主属あるい
    はII−V亜属の金属,nは1ないし3の整数、並びにm
    は3ないし6の整数を表している)で表される可水溶性
    の(無機)錯フッ化物を一個あるいは複数個使用するこ
    と。
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