JPH08230090A

JPH08230090A - 繊維強化プラスチック用化粧紙

Info

Publication number: JPH08230090A
Application number: JP6523695A
Authority: JP
Inventors: Michiko Nezu; 美智子根津; Takehiko Seki; 武彦関
Original assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Current assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date: 1995-03-01
Filing date: 1995-03-01
Publication date: 1996-09-10

Abstract

(57)【要約】【目的】欠陥がある化粧紙を用いて行ＦＲＰ成形にお
いて、一種類で、周辺との違和感がない欠陥の補修をで
きる化粧紙を提供する。【構成】樹脂を含浸することにより透明となる被含侵
紙１に、必要に応じて絵柄層２や着色層を設け、更に含
浸樹脂３を設けＦＲＰ用化粧紙１２とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂成型品の絵付
け用化粧紙に係わり、更に詳しくは、熱可塑性樹脂又は
硬化型樹脂の成型品表面に積層して絵付けを行うための
樹脂含浸化粧紙又は該化粧紙の欠落部の補修を行うため
の化粧紙に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、合成樹脂成型品の絵付けは次のよ
うな方法がある。例えば、成型品への直接印刷。支持体シート上に剥離性の絵柄層を設けた転写フィル
ムによる画像転写。絵柄層を設けたフィルムの貼着。絵柄層を設けた被含浸紙に、樹脂を含浸して積層一体
化させて行う同時成形。特に、絵柄層を設けた被含浸紙に、成形用樹脂を含浸し
て行う同時成形絵付け方法は、メラミン化粧板、ポリエ
ステル化粧板、ヂアリルフタレート化粧板、エポキシ樹
脂成型品、ポリウレタン成型品、各種の繊維強化プラス
チック（ＦＲＰ）などの硬化型樹脂の成型品に適用され
ている。

【０００３】本発明は、絵柄層を設けた被含浸紙に、成
形用樹脂を含浸して行う同時成形法に関するものであ
る。被含浸紙としては、成形用樹脂を含浸するために比
較的多孔質に構成され、酸化チタンなどの着色料を含む
着色又は白色紙がある。そして必要に応じて着色層、絵
柄層を設け、合成樹脂を含浸した化粧紙と、成型品の加
工とを同時に行ない、絵付けをするものである。

【０００４】従来の被含浸紙は、樹脂含浸がし易く構成
されているために、紙間の強度が弱く、所謂、紙むけを
生じ易い欠点があり、特に樹脂含浸を行った後のもの
は、積み重ねたり、巻取りにしたりした場合に樹脂間の
接着により、再び、積層された紙を剥がす際に、絵柄層
あるいは着色層が紙層とともに欠落するという問題点が
あった。硬化型樹脂、特に繊維強化プラスチック（以下
本明細書では、熱可塑性樹脂、又は熱硬化性樹脂の繊維
強化プラスチックを単にＦＲＰと記載する。）による大
型成型品の場合、絵柄の欠落部を補修するという問題点
があった。

【０００５】絵柄の欠落部を補修するために、白色の被
含浸紙であるチタン紙に所望の着色層、又は絵柄層を設
け、更に必要に応じ樹脂を含浸して補修用樹脂含浸化粧
紙を作成して化粧紙の欠落部を覆うように貼合せ、そし
てＦＲＰの成形と同時に加飾することが行われていた。
また、ＦＲＰの基礎色と適合した着色チタン紙に絵柄層
を設け、更に必要に応じ樹脂を含浸してＦＲＰの成形と
同時に加飾することが行われていた。

【０００６】しかしながら、白色のチタン紙に、着色を
した補修用樹脂含浸化粧紙を用いた場合は、補修部の周
辺（特に切断面）が白く見えるため、逆に欠点が強調さ
れるという問題点があった。また、ＦＲＰ成型品の基礎
色と適合した着色チタン紙に絵柄層を設けた補修用樹脂
含浸化粧紙を使用した場合は、着色チタン紙が厚いため
樹脂層が多くなり、補修部が部分的に盛り上がり、光沢
が若干相違したりはする欠点はあるものの、その周辺が
白く見えるなどの欠点もなく比較的良好なものではあ
る。しかしながら、意匠毎に色が異なる原反を容易する
必要があり、必ずしも実用的ではないという問題点があ
った。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、ＦＲＰの成
型において、化粧紙の絵柄欠落部を補修したとき、その
周辺が白く見えるなどの色変化がなく、一種類の被含浸
紙によるＦＲＰ用化粧紙を提供することを目的とするも
のである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、樹脂を含浸した状態で透明となる被含浸紙
に一方の側に着色層及び／又は絵柄層を設けたＦＲＰ用
化粧紙である。また、第２の発明は、前記被含浸紙の一
方の側に絵柄層を設け、他の側に着色層及び／又は絵柄
層を設けたＦＲＰ用化粧紙である。そして、第３の発明
は、上記の化粧紙に必要に応じて該樹脂を含浸したもの
である。

【０００９】本発明のＦＲＰ用化粧紙は、図１(a) 、
(b) に示すとおりの、樹脂を含浸することにより透明と
なる被含浸紙１の一方の側に着色層２１及び／又は絵柄
層２を設けたＦＲＰ用化粧紙１２である。また、図１
(c) に示すように、被含浸紙１の一方の面に絵柄層２を
設け、他の側に着色層２１及び／又は絵柄層２を設けた
ＦＲＰ用化粧紙１２である。そして、必要に応じて実施
例の図２〜図７に示すように樹脂３を含浸して樹脂含浸
化粧紙として使用するＦＲＰ用化粧紙１２である。

【００１０】被含浸紙は、樹脂を含浸した状態で透明に
なり、そして印刷と成形加工ができるものであるなら
ば、木材、綿、麻などの天然パルプ、ビニロン、ポリエ
ステルなどの合成パルプなどその種類を問わない。未含
浸の状態で透明であってもよいし、不透明であっても樹
脂を含浸した後に始めて透明化するものであってもよ
い。しかしながら、本発明のＦＲＰ成型品のを加飾を目
的とする場合に使用する被含浸紙は、ＦＲＰ成形前に被
含浸紙に含浸する樹脂、あるいはＦＲＰ成形時に浸透す
るＦＲＰ用樹脂が紙の繊維の間にムラなく含浸、浸透で
きると同時に強固な繊維／樹脂間の接着を必要とするも
のである。そのために紙の繊維にポリイソシアネートな
どで処理を施すこともある。その坪量（厚さ）は、紙の
材質によっても異なるが、３０〜１５０ｇ／ｍ²、より
好ましくは５０〜１００ｇ／ｍ²である。３０ｇ／ｍ²
より薄い場合は、樹脂含浸や印刷の工程で紙切れを生じ
やすく、また、１５０ｇ／ｍ²以上では、樹脂の含浸含
浸量が過剰となり，欠落部を補修したときに非補修部と
光沢の差を生じたり、補修部に盛り上がりを生じたりす
るという問題がある。好ましい被含浸紙は、サイズ剤、
酸化チタンなどの隠蔽性を与える充填剤を含まないもの
を用いる。パルプとしては、針葉樹パルプ材（Ｎ材パル
プ）のほうが透明度が高くなり好ましい。但し、その反
面Ｎ材パルプは樹脂含浸性が低い欠点がある。したがっ
て、樹脂含浸性が高く、透明性がよい広葉樹パルプ（Ｌ
材パルプ）を適当な割合で混抄してもよい。また、サイ
ズ剤を用いた紙でも、透明性の高いサイズ剤をパルプ成
分１００重量部に対して１重量部以下添加した低サイズ
紙も用いられる。例えば、ロジンを用いたエンジンサイ
ズ紙、あるいは膠、でんぷん、ポリビニルアルコールな
どを用いた表面サイズ紙がある。その他、リンター紙、
特に精製リンターのαーセルロースが９６％以上よりな
るものが好ましい。

【００１１】ＦＲＰ用化粧紙１２あるいは樹脂含浸化粧
紙３１を欠落部の補修に使用する補修用樹脂含浸化粧紙
３２は、該化粧紙図３〜図７のように欠落部を被覆でき
る所望の形状を有し、且つ欠落部の絵柄に相当する部分
を切り抜いて、好ましくは、それぞれのＦＲＰ用樹脂を
含浸して補修用樹脂含浸化粧紙３２として補修される樹
脂含浸化粧紙３１の欠落箇所を被覆するように貼着す
る。しかるのち、ＦＲＰの樹脂上に補修済みの樹脂含浸
化粧紙を重ね合わせ、必要によっては加熱、加圧してＦ
ＲＰ樹脂を硬化させ化粧紙とＦＲＰとを接着一体化させ
る。ＦＲＰ用化粧紙に樹脂含浸を施した補修用樹脂含浸
化粧紙３２は、化粧紙への貼着、型への挿入などの作業
性が容易になるばかりでなく、樹脂含浸化粧紙３１、Ｆ
ＲＰの成型品４との接着も良好となる。含浸樹脂３は、
ＦＲＰ成型品の樹脂との接着が優れ、化粧紙に浸透し易
いものであればよく、粘度調整が容易な材料が好まし
い。補修用樹脂含浸化粧紙と化粧紙との接着性の点から
は、含浸樹脂が未硬化状態でＦＲＰ成形を行うとよい。
通常は、不飽和ポリエステルの他に飽和ポリエステル、
エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ヂアリルフタレート樹
脂、ウレタン樹脂、グアナミン樹脂などのモノマー又は
プレポリマーを主体とし、これに必要に応じて水又は有
機溶剤を加えた溶液が使用される。また、図８のよう
に、ＦＲＰ成形時に、樹脂含浸化粧紙３１あるいはＦＲ
Ｐ成型品から浸透してくる樹脂が、補修用化粧紙３３に
充分に浸透、含浸されるときは、未含浸の補修用化粧紙
３３を使用することができる。

【００１２】樹脂含浸したＦＲＰ用化粧紙を成形に用い
るときは、成形後に表面となる面の型に該含浸化粧紙を
表面に向けてセットし、次いで、該化粧紙の型５と反対
側に成型用樹脂である、反応硬化型樹脂例えば不飽和ポ
リエステル、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹
脂などと、それぞれの硬化剤、反応促進剤、硝子繊維な
どの補強用繊維などよりなる成型用樹脂を注入又は積層
し、必要によっては、加熱、加圧、加熱加圧、電子線照
射、あるいは紫外線照射などの作用により反応、硬化さ
せ、該化粧紙と成型用樹脂とを一体化して接着、積層す
るものである。反応を終えた後、化粧紙を表面に積層し
たＦＲＰ化粧成型品を離型する。そして、絵柄層、ある
いは紙むけなどの欠落部については、補修用樹脂含浸化
粧紙を、型面に載置したり、ＦＲＰ用化粧紙に貼着した
りして成形し積層するものである。

【００１３】

【作用】本発明に使用するＦＲＰ用化粧紙は、樹脂を含
浸し、硬化することにより透明となるものである。した
がって、成型品の化粧紙の厚み方向全層が欠落した部分
に樹脂を含浸したＦＲＰ用樹脂含浸化粧紙を貼着して嵌
め込んで補修成形すれば、欠落部は、正常の部分と同量
の樹脂で加工され、そして色、光沢の変化を生じないも
のである。また、絵柄層が脱落した部分には、絵柄を設
けたＦＲＰ用化粧紙を被覆し、貼着することにより、被
覆補修部の端部側断面が目立つことなく、絵柄層とその
周辺の樹脂との違和感がなく補修されるという作用を奏
する。

【００１４】

【実施例】

（比較例）図２(a) に示す被含浸紙となる１２０ｇ／ｍ
²の興人（株）製リンター紙１の長尺帯状シートの一方
の側に、グラビア輪転印刷でザ・インクテック（株）製
のセルロース系樹脂をバインダーとするＭＤＬ型インキ
を用いて、石目模様の絵柄層２を設けたＦＲＰ用化粧紙
１２を使い、次いでこれに不飽和ポリエステルプレポリ
マー３を含浸して溶剤を乾燥後、未硬化状態で巻取って
樹脂含浸化粧紙３１を作成した。該樹脂含浸化粧紙３１
を巻きほぐし必要の大きさに断裁したところブロッキン
グにより紙むけしている部分２６Ｐや、極く一部絵柄層
が欠落している部分２６Ｇをもつ欠落部２６が見出され
たが、そのまま該化粧紙を３１の絵柄層を型側に向けて
型内に載置して、強化繊維として硝子繊維４１を含む不
飽和ポリエステルプレポリマー４０を該化粧紙上に流し
込み加熱加圧成型を行い、図２(b) に示すＦＲＰ成型品
４に絵付けしたＦＲＰの化粧成型品６を得た。成型品６
を絵柄層の面から表面状態を観察すると成型された欠落
部の成形部２８のうち、紙むけ部の成形部２７Ｐは、痕
跡程度の欠点のみを判別できた。しかしながら、欠落絵
柄層の成形部２７Ｇは、欠点としてＦＲＰ化粧成型品６
の面で判別することができた。

【００１５】（実施例１）先ず、坪量３０ｇ／ｍ²のＮ
材パルプよりなる無サイズ紙に不飽和ポリエステルを含
浸させ、溶剤を揮発し指触乾燥後、補修用樹脂含浸紙３
２を得た。これを用いて、比較例で得た樹脂含浸化粧紙
３１を、図３(a) に示すように型側５に絵柄層２を相対
して載置し、更に欠落部分２６の絵柄層２６Ｇ及び紙む
け部２６Ｐに対応する絵柄層をもった補修用樹脂含浸化
粧紙３２を貼着して、実施例１の条件で成形を行い、図
３(b) に示すＦＲＰ成型品４に絵付けしたＦＲＰ化粧成
型品６を得た。成型品６の表面状態を観察すると成型さ
れた欠落の補修部２７は、成型品６の部分で若干の盛り
上がりはあるものの、紙むけ部の成形部２７Ｐ及び欠落
絵柄層の成形部２７Ｇは欠点としてＦＲＰ化粧成型品６
の面で判別することができなかった。

【００１６】（実施例２）図４(a) に示すように型側５
に、比較例で得た欠落部２６をもつ樹脂含浸化粧紙３１
の欠落部２６に対応する部分をもつ絵柄層をもつ実施例
１と同様の補修用樹脂含浸化粧紙３２を貼着し、更に、
樹脂含浸化粧紙３１の絵柄層に合せて貼着し比較例と同
条件で成型し、図４(b) に示すＦＲＰ成型品４に絵付け
したＦＲＰ化粧成型品６を得た。成型品６の表面状態を
観察すると、欠落の補修部２７は、成型品６の部分で若
干の盛り上がりはあるものの、紙むけ部の成形部２７Ｐ
及び欠落絵柄層の成形部２７Ｇは欠点としてＦＲＰ成型
品６の面で判別することができなかった。

【００１７】（実施例３）図５(a) に示すように型側に
欠落部をもつ樹脂含浸化粧紙３２の欠落部２６に対応す
る補修用樹脂含浸化粧紙３２として、坪量５０ｇ／ｍ²
の興人（株）製リンター紙に比較例と同様に印刷し後、
樹脂含浸して構成し、実施例１と同一条件で成型し、図
５(b) に示すＦＲＰ成型品４に絵付けしたＦＲＰ化粧成
型品６を得た。成型品６の表面状態を観察すると補修部
２７の周辺は段差もなく、紙むけ部の成形部２７Ｐ及び
欠落絵柄層の成形部２７Ｇは欠点としてＦＲＰ成型品６
の面で判別することがでなかった。

【００１８】（実施例４）図６(a) に示すように型側に
欠落部をもつ樹脂含浸化粧紙３２の欠落部２６に対応は
するが絵柄層を設けない補修用化粧紙３２として、坪量
５０ｇ／ｍ²の興人（株）製リンター紙に比較例と同様
の樹脂含浸して構成し、実施例１と同一条件で成型し、
図６(b) に示すＦＲＰ成型品４に絵付けしたＦＲＰ化粧
成型品６を得た。成型品６の表面状態を観察すると補修
部の周辺は段差もなく、紙むけ部の成形部２７Ｐは光沢
の差がないものではあったが、欠落絵柄層の成形部２７
Ｇは欠点としてＦＲＰ成型品６の面で判別することがき
るものであった。

【００１９】（実施例５）図７(a) に示す被含浸紙とな
る坪量１２０ｇ／ｍ²の興人（株）製リンター紙１の一
方の側に、比較例と同様にグラビア輪転印刷でザ・イン
クテック（株）製ＭＤＬ型インキで着色層２１及び抽象
模様の絵柄層２を設けたＦＲＰ用化粧紙１２に、実施例
１と同様に不飽和ポリエステル３を含浸して含浸紙３１
を作成した。該含浸紙３１を巻きほぐし必要の大きさに
断裁したところ、ブロッキングにより紙むけしている部
分２６Ｐや、極く一部絵柄層が欠落している部分２６Ｇ
が見出された。該含浸化粧紙３２を、図７(a) に示すよ
うに型側に絵柄層２を相対して載置し、更に欠落部分２
６の絵柄層２６Ｇ及び紙むけ部２６Ｐに対応する絵柄層
をもった着色層をもつ上記補修用樹脂含浸化粧紙３２を
貼着して、実施例２の条件で成型を行い、図７(b) に示
すＦＲＰ成型品４に絵付けしたＦＲＰ化粧成型品６を得
た。成型品６の表面状態を観察すると、欠落の補修部２
７は成型品６の部分で若干の盛り上がりはあるものの、
紙むけ部の成型部２７Ｐ及び欠落絵柄層の成形部２７Ｇ
は欠点としてＦＲＰ成型品６の面で判別することができ
なかった。

【００２０】

【発明の効果】本発明に使用するＦＲＰ用化粧紙は、樹
脂を含浸し、硬化した時点で透明となるものである。し
たがって、これを用いて化粧紙の絵柄欠落部を補修した
とき、その周辺端部が白く見える補修部の段差が目立つ
などの色変化もなく、一種類の被含浸紙によるＦＲＰ用
化粧紙を提供することができる。そして、紙むけや、絵
柄層が欠落した化粧紙に欠落部があっても、本発明の樹
脂を含浸したＦＲＰ用化粧紙を貼着して成形すれば、欠
落部は、正常の部分と同量の樹脂で加工され、そして
色、光沢変化など違和感のない補修ができる効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】(a) 被含浸紙に絵柄層を設けた化粧紙の断面概
略図である。 (b) 被含浸紙の一方の側に着色層及び絵柄層を順に設け
た化粧紙の断面概略図である。 (c) 被含浸紙の一方の側に着色層、他の側に絵柄層を設
けた化粧紙の断面概略図である。

【図２】(a) 紙と絵柄層に欠落部をもつ化粧紙の断面概
略図である。 (b) 上記欠落部をもつ化粧紙の成型品の断面概略図であ
る。

【図３】(a) 欠落部を補修用樹脂含浸化粧紙で補修する
化粧紙の位置関係を示す断面概略図である。 (b) 上記欠落部をもつ化粧紙を補修した成型品の断面概
略図である。

【図４】(a) 絵柄層の面より欠落部を補修用樹脂含浸化
粧紙で補修する化粧紙の位置関係を示す断面概略図であ
る。 (b) 上記欠落部をもつ化粧紙を補修した成型品の断面概
略図である。

【図５】(a) 薄い化粧紙で構成した補修用樹脂含浸化粧
紙で、欠落部を補修する化粧紙の位置関係を示す断面概
略図である。 (b) 上記方法で化粧紙を補修した成型品の断面概略図で
ある。

【図６】(a) 被含浸紙のみで、欠落部を補修する化粧紙
の位置関係を示す断面概略図である。 (b) 上記方法で化粧紙を補修した成型品の断面概略図で
ある。

【図７】(a) 着色層と絵柄層とを設けた化粧紙で、欠落
部を補修する化粧紙の位置関係を示す断面概略図であ
る。 (b) 上記欠落部をもつ化粧紙を補修した成型品の断面概
略図である。

【図８】(a) 樹脂未含浸紙を用いて、欠落部を補修する
ときの位置関係を示す断面概略図である。 (b) 上記方法で補修した成型品の断面概略図である。

【符号の説明】

１被含浸紙１２ＦＲＰ用化粧紙２絵柄層２１着色層２６欠落部２６Ｇ絵柄層の欠落部２６Ｐ紙むけ部２６Ｔ着色層の欠落部２７、２８欠落部の補修部２７Ｇ欠落絵柄層の成型部２７Ｐ紙むけ部の成型部２７Ｔ着色層の成形部３含浸樹脂３１樹脂含浸化粧紙３２補修用樹脂含浸化粧紙３３補修用化粧紙３７成型樹脂４ＦＲＰ成型品４０ＦＲＰ成型用樹脂４１強化繊維５成型用型６ＦＲＰ化粧成型品

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】樹脂を含浸した状態で透明となる被含浸
紙に一方の側に着色層及び／又は絵柄層を設けたもので
あることを特徴とする繊維強化プラスチック用化粧紙。
【請求項２】請求項１記載の被含浸紙の一方の側に絵
柄層を設け、他の側に着色層及び／又は絵柄層を設けた
ものであることを特徴とする繊維強化プラスチック用化
粧紙。
【請求項３】請求項１又は２記載の化粧紙に樹脂を含
浸したものであることを特徴とする繊維強化プラスチッ
ク用化粧紙。