JPH08230037A - 接着性チューブ、複合チューブ及びそれを用いた封止方法 - Google Patents
接着性チューブ、複合チューブ及びそれを用いた封止方法Info
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- JPH08230037A JPH08230037A JP7309863A JP30986395A JPH08230037A JP H08230037 A JPH08230037 A JP H08230037A JP 7309863 A JP7309863 A JP 7309863A JP 30986395 A JP30986395 A JP 30986395A JP H08230037 A JPH08230037 A JP H08230037A
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- JP
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 接着剤として働く熱可塑性樹脂量を変えるこ
となく、熱可塑性樹脂層の外径変動を抑えるとともに、
作業性の改善、品質の信頼性を高めた接着性チューブ、
複合チューブ及びそれを用いた封止方法を提供する。 【解決手段】 二層の熱可塑性樹脂層よりなり外層のメ
ルトインデックスが内層のメルトインデックスより小さ
い接着性チューブ、及び該接着性チューブを熱収縮チュ
ーブの内側に挿入した複合チューブ。
となく、熱可塑性樹脂層の外径変動を抑えるとともに、
作業性の改善、品質の信頼性を高めた接着性チューブ、
複合チューブ及びそれを用いた封止方法を提供する。 【解決手段】 二層の熱可塑性樹脂層よりなり外層のメ
ルトインデックスが内層のメルトインデックスより小さ
い接着性チューブ、及び該接着性チューブを熱収縮チュ
ーブの内側に挿入した複合チューブ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線、ケーブル類
の接続部の防水や絶縁又は複数の電線、ケーブル類の結
束等に用いられる熱収縮チューブの内側に積層する接着
性チューブ、及び該接着性チューブを熱収縮チューブの
内側に積層した複合チューブ、さらに該複合チューブを
用いた封止方法に関するものである。
の接続部の防水や絶縁又は複数の電線、ケーブル類の結
束等に用いられる熱収縮チューブの内側に積層する接着
性チューブ、及び該接着性チューブを熱収縮チューブの
内側に積層した複合チューブ、さらに該複合チューブを
用いた封止方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】電線、
ケーブル類の接続部の防水や絶縁又は複数の電線、ケー
ブル類の結束の従来の方法の一つとして、テープ巻きに
よる方法がある。しかし、この方法は作業性が悪く、又
長期間にわたって十分に保護されているとは限らず、信
頼性に乏しい。
ケーブル類の接続部の防水や絶縁又は複数の電線、ケー
ブル類の結束の従来の方法の一つとして、テープ巻きに
よる方法がある。しかし、この方法は作業性が悪く、又
長期間にわたって十分に保護されているとは限らず、信
頼性に乏しい。
【0003】又複数の電線、ケーブル類を結束する方法
として、例えば特開平1-236268号公報に示されるよう
に、熱可塑性樹脂からなるスリットを有する基材中にケ
ーブルの湿気ブロックを挿入し、上記基材をコイル状に
し、その外側に熱収縮スリーブを施し、加熱して外側の
スリーブを熱収縮させると同時に、スリーブ内の基材を
流動させて湿気ブロックを封止する方法がある。
として、例えば特開平1-236268号公報に示されるよう
に、熱可塑性樹脂からなるスリットを有する基材中にケ
ーブルの湿気ブロックを挿入し、上記基材をコイル状に
し、その外側に熱収縮スリーブを施し、加熱して外側の
スリーブを熱収縮させると同時に、スリーブ内の基材を
流動させて湿気ブロックを封止する方法がある。
【0004】しかし、この方法では基材中にケーブルの
湿気ブロックを挿入するのに多大の手間と時間を必要と
し作業性が悪い。又ケーブル外径と熱収縮スリーブ内径
の間に大きな差があり、隙間が多分にあいている場合に
は、加熱により熱可塑性樹脂が十分に流れ込まず、十分
な封止状態が得られず隙間が生じるおそれがある。
湿気ブロックを挿入するのに多大の手間と時間を必要と
し作業性が悪い。又ケーブル外径と熱収縮スリーブ内径
の間に大きな差があり、隙間が多分にあいている場合に
は、加熱により熱可塑性樹脂が十分に流れ込まず、十分
な封止状態が得られず隙間が生じるおそれがある。
【0005】さらに、電線、ケーブル類の接続部の防水
や絶縁の方法として、例えば特公平6-6341号公報に示さ
れるように、シーラント材及びホットメルト接着剤層を
有する熱収縮チューブを接続部に施し、加熱収縮させて
ホットメルト接着剤を流動させ、隙間を封止する方法が
ある。しかし、この方法においても、ケーブル外径と熱
収縮チューブ内径の間に大きな差があり、隙間が多分に
あいている場合には、加熱により熱可塑性樹脂が十分に
流れ込まず、十分な封止状態が得られず、隙間が生じる
という問題がある。
や絶縁の方法として、例えば特公平6-6341号公報に示さ
れるように、シーラント材及びホットメルト接着剤層を
有する熱収縮チューブを接続部に施し、加熱収縮させて
ホットメルト接着剤を流動させ、隙間を封止する方法が
ある。しかし、この方法においても、ケーブル外径と熱
収縮チューブ内径の間に大きな差があり、隙間が多分に
あいている場合には、加熱により熱可塑性樹脂が十分に
流れ込まず、十分な封止状態が得られず、隙間が生じる
という問題がある。
【0006】このような問題を解決し、ケーブルと熱収
縮チューブ間に隙間が生じることのないようにするに
は、ホットメルト接着剤層の厚さを増やし、加熱時に流
動する接着剤層の量を十分にして隙間を生ずることのな
いようにすることが好ましいが、流れ性の大きい熱可塑
性樹脂は外径変動が大きく、又製造時にチューブ表面同
士の密着が発生し、押出成形性が悪いという問題があ
る。
縮チューブ間に隙間が生じることのないようにするに
は、ホットメルト接着剤層の厚さを増やし、加熱時に流
動する接着剤層の量を十分にして隙間を生ずることのな
いようにすることが好ましいが、流れ性の大きい熱可塑
性樹脂は外径変動が大きく、又製造時にチューブ表面同
士の密着が発生し、押出成形性が悪いという問題があ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題点を
解消し、接着剤として働く熱可塑性樹脂層の量を変える
ことなく、熱可塑性樹脂層の外径変動を抑え、作業性の
改善、品質の信頼性を高めた接着性チューブとそれを用
いた複合チューブを提供するもので、その特徴は、二層
の熱可塑性樹脂よりなり外層のメルトインデックスが内
層のメルトインデックスより小さい接着性シート、及び
該接着性シートを熱収縮チューブの内側に挿入した複合
チューブ、さらに該複合チューブを加熱することにより
凹凸のある基材を封止する封止方法にある。
解消し、接着剤として働く熱可塑性樹脂層の量を変える
ことなく、熱可塑性樹脂層の外径変動を抑え、作業性の
改善、品質の信頼性を高めた接着性チューブとそれを用
いた複合チューブを提供するもので、その特徴は、二層
の熱可塑性樹脂よりなり外層のメルトインデックスが内
層のメルトインデックスより小さい接着性シート、及び
該接着性シートを熱収縮チューブの内側に挿入した複合
チューブ、さらに該複合チューブを加熱することにより
凹凸のある基材を封止する封止方法にある。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の接着性チューブの
横断面図、図2は本発明の複合チューブの横断面図であ
る。図面に示すように、接着性チューブ10は二層の熱可
塑性樹脂層からなっており、外層チューブ12のメルトイ
ンデックスは内層チューブ11のメルトインデックスより
小さい。又複合チューブは熱収縮チューブ20の内側に図
1に示す接着性チューブ10を積層して形成されている。
横断面図、図2は本発明の複合チューブの横断面図であ
る。図面に示すように、接着性チューブ10は二層の熱可
塑性樹脂層からなっており、外層チューブ12のメルトイ
ンデックスは内層チューブ11のメルトインデックスより
小さい。又複合チューブは熱収縮チューブ20の内側に図
1に示す接着性チューブ10を積層して形成されている。
【0009】本発明の複合チューブは十分な加熱により
熱収縮チューブは完全収納し、内側の接着性チューブは
熱可塑性を保っているため、収縮後においても熱収縮チ
ューブの内周及び外周部分に凹凸面が発生することがな
い。本発明の複合チューブは、電線、ケーブル等の挿入
物の外径がほぼ熱収縮チューブの完全収縮後の内径寸法
に等しければ、内層チューブが熱可塑性を保っているた
め外層チューブからはみ出し、挿入物を覆い挿入物とチ
ューブ間の隙間を完全に埋めることができる。
熱収縮チューブは完全収納し、内側の接着性チューブは
熱可塑性を保っているため、収縮後においても熱収縮チ
ューブの内周及び外周部分に凹凸面が発生することがな
い。本発明の複合チューブは、電線、ケーブル等の挿入
物の外径がほぼ熱収縮チューブの完全収縮後の内径寸法
に等しければ、内層チューブが熱可塑性を保っているた
め外層チューブからはみ出し、挿入物を覆い挿入物とチ
ューブ間の隙間を完全に埋めることができる。
【0010】接着性チューブの熱可塑性樹脂としては、
ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン
アクリル酸エチル共重合体、エチレンアクリル酸メチル
共重合体、ポリアミド等が使用でき、熱収縮時に溶融し
て隙間を埋めるために架橋していないものである。熱収
縮チューブとしては、エチレン酢酸ビニル共重合体、エ
チレンアクリル酸エチル共重合体等のポリオレフィンを
電子線の照射により架橋させたものが用いられる。
ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン
アクリル酸エチル共重合体、エチレンアクリル酸メチル
共重合体、ポリアミド等が使用でき、熱収縮時に溶融し
て隙間を埋めるために架橋していないものである。熱収
縮チューブとしては、エチレン酢酸ビニル共重合体、エ
チレンアクリル酸エチル共重合体等のポリオレフィンを
電子線の照射により架橋させたものが用いられる。
【0011】熱収縮チューブに使用する樹脂と、接着性
チューブの熱可塑性樹脂のうち、熱収縮チューブと接す
る外層チューブの樹脂に使用する樹脂は、密着性の点か
ら同じものが好ましいが、収縮後に完全に密着すれば特
に規定されない。又接着性チューブの内外層の熱可塑性
樹脂も同様に収縮後に完全に密着すれば特に規定されな
い。接着性チューブの内外層チューブの厚さは、合計で
0.2mm以上あれば、凹凸面を有する挿入物を封止するの
に適している。
チューブの熱可塑性樹脂のうち、熱収縮チューブと接す
る外層チューブの樹脂に使用する樹脂は、密着性の点か
ら同じものが好ましいが、収縮後に完全に密着すれば特
に規定されない。又接着性チューブの内外層の熱可塑性
樹脂も同様に収縮後に完全に密着すれば特に規定されな
い。接着性チューブの内外層チューブの厚さは、合計で
0.2mm以上あれば、凹凸面を有する挿入物を封止するの
に適している。
【0012】接着性チューブにおいて、外層チューブに
はメルトインデックス〔 190℃、2160g荷重下でノズル
(JIS K-6730に準ずる)から流出する量をg/10分の単
位で表した指数〕が 0.1〜10と、内層チューブよりも小
さい熱可塑性樹脂を使用することにより、長手方向での
外径精度の高いチューブが同時押出成形できる。これに
より、最内層の内径が 0.7mm以上、熱収縮チューブの外
径が 1.3mm以上の複合チューブを得ることができる。
はメルトインデックス〔 190℃、2160g荷重下でノズル
(JIS K-6730に準ずる)から流出する量をg/10分の単
位で表した指数〕が 0.1〜10と、内層チューブよりも小
さい熱可塑性樹脂を使用することにより、長手方向での
外径精度の高いチューブが同時押出成形できる。これに
より、最内層の内径が 0.7mm以上、熱収縮チューブの外
径が 1.3mm以上の複合チューブを得ることができる。
【0013】又接着性チューブの内層チューブの熱可塑
性樹脂の選択により、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニ
ル共重合体、エチレンアクリル酸エチル共重合体、エチ
レンアクリル酸メチル共重合体、ポリアミド等に対し接
着力をもたせることができる。
性樹脂の選択により、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニ
ル共重合体、エチレンアクリル酸エチル共重合体、エチ
レンアクリル酸メチル共重合体、ポリアミド等に対し接
着力をもたせることができる。
【0014】
(実施例1)メルトインデックスが5のエチレンアクリ
ル酸エチル共重合体(エバフレックスA701 、三井デュ
ポンケミカル社)からなる長さ数10mm、内径 7.1mm、外
径 7.6mmで径方向に1/2に収縮する熱収縮チューブの
中に、外層チューブがメルトインデックス5のエチレン
アクリル酸エチル共重合体(エバフレックスA701 、三
井デュポンケミカル社)、内層チューブが70のポリアミ
ド(バーサロンDPX−1301、ヘンケル白水社)からな
る内径 5.8mm、外径 6.8mm、内層の肉厚 0.4mmの未架橋
の接着性チューブを上記熱収縮チューブと同じ切断長に
して完全に挿入する。この複合チューブを 125℃で熱収
縮させると、収縮後の熱収縮チューブ内の空間を接着性
チューブの内層チューブが隙間なく完全に埋めることが
できた。
ル酸エチル共重合体(エバフレックスA701 、三井デュ
ポンケミカル社)からなる長さ数10mm、内径 7.1mm、外
径 7.6mmで径方向に1/2に収縮する熱収縮チューブの
中に、外層チューブがメルトインデックス5のエチレン
アクリル酸エチル共重合体(エバフレックスA701 、三
井デュポンケミカル社)、内層チューブが70のポリアミ
ド(バーサロンDPX−1301、ヘンケル白水社)からな
る内径 5.8mm、外径 6.8mm、内層の肉厚 0.4mmの未架橋
の接着性チューブを上記熱収縮チューブと同じ切断長に
して完全に挿入する。この複合チューブを 125℃で熱収
縮させると、収縮後の熱収縮チューブ内の空間を接着性
チューブの内層チューブが隙間なく完全に埋めることが
できた。
【0015】(実施例2)メルトインデックスが6のエ
チレンアクリル酸メチル共重合体(ユカロンXG− 500
M、三菱化学社)からなる長さ数10mm、内径 7.1mm、外
径 7.6mmで径方向に1/2に収縮する熱収縮チューブの
中に、外層チューブがメルトインデックス 1.4のポリエ
チレン(スミカセンC215 、住友化学社)、内層チュー
ブがメルトインデックス50以上のポリアミド(バーサロ
ンDPX−1301、ヘンケル白水社)からなる内径 5.8m
m、外径 6.8mm、内層の肉厚 0.4mmの未架橋の接着性チ
ューブを上記熱収縮チューブと同じ切断長にして完全に
挿入する。この複合チューブを 120℃で熱収縮させる
と、収縮後の熱収縮チューブ内の空間を接着性チューブ
の内層チューブが隙間なく完全に埋めることができた。
チレンアクリル酸メチル共重合体(ユカロンXG− 500
M、三菱化学社)からなる長さ数10mm、内径 7.1mm、外
径 7.6mmで径方向に1/2に収縮する熱収縮チューブの
中に、外層チューブがメルトインデックス 1.4のポリエ
チレン(スミカセンC215 、住友化学社)、内層チュー
ブがメルトインデックス50以上のポリアミド(バーサロ
ンDPX−1301、ヘンケル白水社)からなる内径 5.8m
m、外径 6.8mm、内層の肉厚 0.4mmの未架橋の接着性チ
ューブを上記熱収縮チューブと同じ切断長にして完全に
挿入する。この複合チューブを 120℃で熱収縮させる
と、収縮後の熱収縮チューブ内の空間を接着性チューブ
の内層チューブが隙間なく完全に埋めることができた。
【0016】(実施例3)メルトインデックスが 1.5の
エチレン酢酸ビニル共重合体(エバテートH2020F、住
友化学社)からなる長さ数10mm、内径 7.1mm、外径 7.6
mmで径方向に1/2に収縮する熱収縮チューブの中に、
外層チューブがメルトインデックス5のエチレンアクリ
ル酸エチル共重合体(エバフレックスA701 、三井デュ
ポンケミカル社)、内層チューブがメルトインデックス
70のポリアミド(バーサロンDPX−1301、ヘンケル白
水社)からなる内径 5.8mm、外径 6.8mm、内層の肉厚
0.4mmの未架橋の接着性チューブを上記熱収縮チューブ
と同じ切断長にして完全に挿入する。この複合チューブ
を 125℃で熱収縮させると、収縮後の熱収縮チューブ内
の空間を接着性チューブの内層チューブが隙間なく完全
に埋めることができた。
エチレン酢酸ビニル共重合体(エバテートH2020F、住
友化学社)からなる長さ数10mm、内径 7.1mm、外径 7.6
mmで径方向に1/2に収縮する熱収縮チューブの中に、
外層チューブがメルトインデックス5のエチレンアクリ
ル酸エチル共重合体(エバフレックスA701 、三井デュ
ポンケミカル社)、内層チューブがメルトインデックス
70のポリアミド(バーサロンDPX−1301、ヘンケル白
水社)からなる内径 5.8mm、外径 6.8mm、内層の肉厚
0.4mmの未架橋の接着性チューブを上記熱収縮チューブ
と同じ切断長にして完全に挿入する。この複合チューブ
を 125℃で熱収縮させると、収縮後の熱収縮チューブ内
の空間を接着性チューブの内層チューブが隙間なく完全
に埋めることができた。
【0017】(比較例)メルトインデックスが70のポリ
アミド(バーサロンDPX−1301、ヘンケル白水社)か
らなる内径 5.8mm、外径 6.7mmの1層の内層チューブを
押出成形すると径変動が激しくおこった。この内層チュ
ーブを、メルトインデックスが5のエチレンアクリル酸
エチル共重合体(エバフレックスA701 、三井デュポン
ケミカル社)からなる内径 6.8mm、外径 7.7mm、長さ数
10mmの熱収縮チューブの中に、同じ切断長にして挿入す
ると、50%以上が挿入できず歩留まりが悪かった。又上
記内層チューブは押出し直後にはチューブ表面同士がべ
とつき、押出し直後にチューブを切断しチューブ表面同
士を隔離しておく作業が必要で、膨大な手間を要した。
アミド(バーサロンDPX−1301、ヘンケル白水社)か
らなる内径 5.8mm、外径 6.7mmの1層の内層チューブを
押出成形すると径変動が激しくおこった。この内層チュ
ーブを、メルトインデックスが5のエチレンアクリル酸
エチル共重合体(エバフレックスA701 、三井デュポン
ケミカル社)からなる内径 6.8mm、外径 7.7mm、長さ数
10mmの熱収縮チューブの中に、同じ切断長にして挿入す
ると、50%以上が挿入できず歩留まりが悪かった。又上
記内層チューブは押出し直後にはチューブ表面同士がべ
とつき、押出し直後にチューブを切断しチューブ表面同
士を隔離しておく作業が必要で、膨大な手間を要した。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の接着性チ
ューブによれば長さ方向の外径寸法精度にすぐれるとと
もに、作業性の改善、品質の向上に著しく貢献する。又
このような接着性チューブを熱収縮チューブの内側に挿
入した複合チューブは、接着性チューブの内外層及び熱
収縮チューブの樹脂の選択により各種接着力及び特性を
もった熱収縮物品とすることが可能であり、電線、ケー
ブル類の接続部や複数の電線、ケーブル類の結束等、凹
凸面を有する基材の封止に利用するとき極めて効果的で
ある。
ューブによれば長さ方向の外径寸法精度にすぐれるとと
もに、作業性の改善、品質の向上に著しく貢献する。又
このような接着性チューブを熱収縮チューブの内側に挿
入した複合チューブは、接着性チューブの内外層及び熱
収縮チューブの樹脂の選択により各種接着力及び特性を
もった熱収縮物品とすることが可能であり、電線、ケー
ブル類の接続部や複数の電線、ケーブル類の結束等、凹
凸面を有する基材の封止に利用するとき極めて効果的で
ある。
【図1】本発明の接着性チューブの横断面図である。
【図2】本発明の複合チューブの横断面図である。
10 接着性チューブ 11 内層チューブ 12 外層チューブ 20 熱収縮チューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 7/10 B32B 7/10 27/00 27/00 B 27/08 27/08 F16L 11/04 F16L 11/04 H02G 15/08 H02G 15/08 // H01B 7/00 308 H01B 7/00 308
Claims (3)
- 【請求項1】 二層の熱可塑性樹脂層よりなり外層のメ
ルトインデックスが内層のメルトインデックスより小さ
いことを特徴とする接着性チューブ。 - 【請求項2】 請求項1記載の接着性チューブを熱収縮
チューブの内側に挿入したことを特徴とする複合チュー
ブ。 - 【請求項3】 請求項2記載の複合チューブを加熱する
ことによって凹凸のある基材を封止することを特徴とす
る封止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7309863A JPH08230037A (ja) | 1994-11-04 | 1995-11-02 | 接着性チューブ、複合チューブ及びそれを用いた封止方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29564094 | 1994-11-04 | ||
JP6-295640 | 1994-11-04 | ||
JP7309863A JPH08230037A (ja) | 1994-11-04 | 1995-11-02 | 接着性チューブ、複合チューブ及びそれを用いた封止方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08230037A true JPH08230037A (ja) | 1996-09-10 |
Family
ID=26560345
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7309863A Pending JPH08230037A (ja) | 1994-11-04 | 1995-11-02 | 接着性チューブ、複合チューブ及びそれを用いた封止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08230037A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014054409A1 (ja) | 2012-10-01 | 2014-04-10 | 住友電気工業株式会社 | 多層熱回復物品 |
WO2014097695A1 (ja) | 2012-12-20 | 2014-06-26 | 住友電気工業株式会社 | 多層熱回復物品、ワイヤスプライス及びワイヤハーネス |
US9525281B2 (en) | 2012-12-20 | 2016-12-20 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Multilayered heat-recoverable article, wire splice, and wire harness |
CN112092425A (zh) * | 2020-09-03 | 2020-12-18 | 爱索尔(广州)包装有限公司 | 一种边料控制系统及其软管焊接工艺 |
-
1995
- 1995-11-02 JP JP7309863A patent/JPH08230037A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014054409A1 (ja) | 2012-10-01 | 2014-04-10 | 住友電気工業株式会社 | 多層熱回復物品 |
CN103974828A (zh) * | 2012-10-01 | 2014-08-06 | 住友电气工业株式会社 | 多层可热恢复物品 |
WO2014097695A1 (ja) | 2012-12-20 | 2014-06-26 | 住友電気工業株式会社 | 多層熱回復物品、ワイヤスプライス及びワイヤハーネス |
US9525281B2 (en) | 2012-12-20 | 2016-12-20 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Multilayered heat-recoverable article, wire splice, and wire harness |
US9536637B2 (en) | 2012-12-20 | 2017-01-03 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Multilayered heat-recoverable article, wire splice, and wire harness |
CN112092425A (zh) * | 2020-09-03 | 2020-12-18 | 爱索尔(广州)包装有限公司 | 一种边料控制系统及其软管焊接工艺 |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050202 |
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A521 | Written amendment |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050509 |