JPH0822975B2 - ロイコ染料を含有する油状製品及び油状製品の識別法 - Google Patents

ロイコ染料を含有する油状製品及び油状製品の識別法

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JPH0822975B2
JPH0822975B2 JP3947388A JP3947388A JPH0822975B2 JP H0822975 B2 JPH0822975 B2 JP H0822975B2 JP 3947388 A JP3947388 A JP 3947388A JP 3947388 A JP3947388 A JP 3947388A JP H0822975 B2 JPH0822975 B2 JP H0822975B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は物質の識別法に関する。更に詳しくは油状製
品中に混入された種類を異にする油状製品を簡便に識別
する方法に関する。
従来の技術 石油、石炭及び天然ガスなどから得られる油状製品の代
表的なものとしては、天然ガソリン、直留ガソリン、灯
油、タール軽油、石油軽油、重油などがある。これらは
ガソリンはエンジン用燃料、軽油はジーゼルエンジン用
燃料、バーナー燃料、灯油はストーブ用燃料、信号灯用
燃料などとそれぞれの特性に応じた用途に用いられてい
る。
これらの製品の価格は基本的には、製品の製造方法の
差、及び製品の用途に応じて国の施策により、製品毎に
適性範囲の価格が決定され、市場に流通している。
ところが、これら製品の内、価格の低いものを高いも
のに混在させることにより、製品の性能の劣化させ、か
つ原価をダウンさせながらも高い価格そのもので製品を
市場に流通させるということが一部行なわれ社会問題化
している。
この対策として例えばガソリンに色素を可溶せしめる
ことにより異種製品の混在を検出するという方法が考え
られた。(特開昭55−155058、特開昭58−215462。) しかしながら製品を着色するという方法で異種製品の
混在を識別するには以下の欠点があげられる。
1. 着色剤の添加量が低い濃度に規制されており異種製
品の混合の比率が低くなるほど検出力が落ちる。
2. 異種製品に類似色相を有する着色剤が添加されると
容易に識別が出来なくなる。
3. 識別の為の測定法としては、薄層クロマトグラフィ
ーあるいはフォトメーターによる方法が採用されこれら
はある程度の熟練技術が必要であり、流通現場における
対応が困難である。
発明が解決しようとする課題 石油、石炭及び天然ガス等から得られる油状製品の流
通の段階における異種類製品の混入を防止する観点か
ら、異種製品の混在を簡便に識別出来る方法の開発が求
められている。
課題を解決する為の手段 本発明者らは前記したような課題を解決すべく鋭意努
力した結果、油状製品中の一方に酸物質にて発色しうる
染料(ロイコ染料)を溶解せしめ、他種類の製品中にこ
のものが混入されたか否かの判断を顕色剤により発色さ
せることによって行いうることを見い出し本発明を完成
させた。
即ち本発明は、 酸性物質によって発色しうる染料(ロイコ染料)を含
有した油状製品着色用炭化水素液及びロイコ染料を含有
せしめた油状製品とロイコ染料を含有しない油状製品又
は前記とは別種のロイコ染料を含有せしめた油状製品と
からなる油状製品混合物を酸性物質により発色せしめ発
色されたロイコ染料の種類から該混合物中の油状製品の
種類を識別する方法を提供する。本発明を詳細に説明す
る。
本発明において油状製品としてはガソリン、灯油、軽
油、重油、潤滑油等石油留分のうち液状品として流通さ
れているものの他、石炭、天然ガス等から製造される油
状製品であってもよい。本発明を実施する上で特に好ま
しい油状製品は通常わずかな着色乃至は無色の液体とし
て販売されているガソリン、灯油、軽油等の石油留分で
ある。
本発明で用いられる酸性物質(顕色性物質)にて発色
しうる染料(ロイコ染料)の例として次の様のものが挙
げられる即ちキサンテン系化合物、トリアリールメタン
系化合物、ジフエニルメタン系化合物、チアジン系化合
物等などである。次にそれらの具体例をあげる。キサン
テン化合物としての2−アニリノ−3−メチル−6−ジ
エチルアミノフルオラン、2−ジベンジルアミノ−6−
ジエチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル
−6−(メチルシクロヘキシルアミノ)−フルオラン、
2−アニリノ−3−メチル−6−(エチルイソペンチル
アミノ)−6−ジブチルアミノフルオラン、2−アニリ
ノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラン、2−
(p−クロロアニリノ)−3−メチル−6−ジエチルア
ミノフルオラン、2−(p−フルオロアニリノ)−3−
メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−アニリノ
−3−メチル−6−(p−トルイジノエチルアミノ)フ
ルオラン、2−(p−トルイジノ)−3−メチル−6−
ジエチルアミノフルオラン、2−(o−クロロアニリ
ノ)−6−ジブチルアミノフルオラン、2−(o−フル
オロアニリノ)−6−ジエチルアミノフルオラン、2−
(o−フルオロアニリノ)−6−ジブチルアミノフルオ
ラン、3−(4−フエニルアミノフエニルアミノ)−ベ
ンズ〔C〕フルオラン等、トリアリールメタン系化合物
としての3,3−ビス(p−ジメチルアミノフエニル)−
6−ジメチルアミノフタリド(別名:クリスタルバイオ
レットラクトン)、3,3−ビス−(p−ジメチルアミノ
フエニル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフエニ
ル)−3−(1,2−ジメチルアミノインドール−3−イ
ル)フタリド等、ジフエニルメタン系化合物としてのN
−ハロフエニル−ロイコオーラミン、4,4′−ビス−ジ
メチルアミノベンズヒドリンベンジルエーテル等、チア
ジン系化合物としてのベンゾイルロイコメチレンブル
ー、p−ニトロベンジルロイコメチレンブルー等であ
る。これらのロイコ染料は、単独もしくは混合して用い
られる。
本発明における酸性物質(顕色性物質)としてはp−
オクチルフエノール、p−tert−ブチルフエノール、p
−フエニルフエノール1,1−ビス(p−ヒドロキシフエ
ニル)プロパンp−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、酢酸
活性白土、クレー、炭酸カルシウム等の他ロイコ染料を
顕色せしめるのに通常使用される酸性物質が用いられ
る。
本発明でロイコ染料を油状製品に溶解する方法として
は直接添加又はより好ましい方法としてベンゼン、キシ
レン、メチルナフタレン等の炭化水素系溶剤に高濃度に
一端溶解後その高濃度溶液を油状製品に添加する方法等
が挙げられる。添加するロイコ染料の量は通常油状製品
に対して1〜50ppmより好ましくは2〜30ppmである。又
ロイコ染料を炭化水素系溶剤に溶解する場合の濃度は通
常0.1〜10%(重量)より好ましくは1〜5%(重量)
である。更にロイコ染料を前記の方法にてある油状製品
に添加せしめ、このものが他の油状製品中に混入されて
いるか否かを検出する方法としては該油状製品中に直接
酸性物質を添加してもよいし、又酸性物質をポリビニル
アルコール、ポリアクリル酸等の水溶性又はポリ酢酸ビ
ニル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体等の非水溶性エ
マルジョン等の縮合樹脂を用い、紙、フィルム等のシー
ト基材上に塗布し乾燥することによってシート状に加工
し、このシートを該製品中に浸すことによってロイコ染
料を顕色せしめる方法等が挙げられる。
更に定量的検出を行う場合には、実際に使用した染料
の検量標準溶液を作成することによってフオトメーター
で行うことが出来るし通常のガスクロマトグラフィー等
の分析技術によっても分析が可能である。又別種のロイ
コ染料が含有されている2種又はそれ以上の油状製品の
混合物の場合は顕色剤でロイコ染料を発色せしめたのち
えられた発色ロイコ染料の種類を分析(薄層クロマト、
ガスクロマト等による)することによって混合されてい
る油状製品の種類を識別することも出来る。
本発明による識別法は各油状製品の性能を劣化せしめ
ることがなく、又従来の識別法に比べ、製品の外観を変
えずにすみ、更に簡素かつスムーズに流通段階のどの段
階でも検出することが出来るという特徴がある。
実施例 以下実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例1. クリスタルバイオレットラクトン(ロイコ染料)1gを
99gのキシレンに溶解せしめ、次いでこの溶液1gを99gの
灯油中に混合し、ロイコ染料濃度が10ppmとなるサンプ
ルAを調製した。サンプルA5gを95gの軽油と混合し、10
0gの軽油、灯油混合物(サンプルB)を得た。
サンプルB中へ0.1gの活性白土(酸性物質)を添加す
るとサンプルBは紫色に顕色しサンプルB中に灯油が混
入されていることが確認された。
実施例2. 2−(o−フルオロアニリノ)−6−ジエチルアミノ
フルオラン(ロイコ染料)3gをベンゼン97gに溶解し、
次いでこの溶液1gを99gの灯油に混合し染料濃度が30ppm
となるサンプルCを調製した。
サンプルC5gを95gの軽油と混合し100gの混合製品(サ
ンプルD)を得た。
サンプルD中に1ccの酢酸(酸性物質)を添加すると
サンプルDは黒色に顕色しサンプルD中に灯油が混入さ
れていることが確認された。
実施例3. ベンゾイルロイコメチレンブルー(ロイコ染料)2gを
メチルナフタレン98gに溶解し、次いでこの溶液1gを99g
の軽油に混合し染料濃度が2ppmとなるサンプルEを調製
した。サンプルE10gを90gのガソリンと混合し100gの混
合製品(サンプルF)を得た。
サンプルF中に後述する検出紙を浸したところこの検
出紙は青色に顕色されサンプルE中に軽油が混入されて
いることが確認された。
検出紙の作成:下記組成物をサンドグラインダーを用
いて平均粒子が1〜3μになるように粉砕、分散化しコ
ート液を調製した。
秤量約50g/m2の上質紙表面に乾燥固形分が20g/m2とな
る様に塗布、乾燥し検出紙を得た。
実施例4〜7. 表1に示されるロイコ染料及び酸性物質を用いて実施
例と同様にロイコ染料を灯油側へ溶解せしめ、次にこの
ものを軽油中に混合せしめた混合製品を作りこのものに
つき酸性物質によって顕色せしめたところ、第1表の
「顕色した色相」に示す如く発色し該製品中に灯油が混
入されていることが確認された。
実施例8. N−ハロフエニル−ロイコオーラミン(発色色相、
黄)1gをメチルナフタレン99gに溶解し、次いでこの溶
液1gを99gの軽油に混合し染料濃度が10ppmとなるサンプ
ルGを調製した。
更に3−(4−フエニルアミノフエニルアミノ)ベン
ズ〔C〕フルオラン3gをメチルナフタレン(発色色相、
黄)97gに溶解せしめ、次いでこの溶液1gを99gの灯油中
に混合し、染料濃度が30ppmとなるサンプルHを調製し
た。サンプルH、20gをサンプルG80gと混合し、100gの
軽油、灯油混合サンプルIを得た。
サンプルI中に0.1gの活性白土を添加したところサン
プルIは緑色に顕色し、サンプルIは軽油、灯油の混合
製品であることが確認された。又この緑色を呈したサン
プルを薄層クロマトグラフィーによって展開したところ
黄と青のスポットに分離し軽油と灯油の混合物であるこ
とが確認された。
発明の効果 油状製品が混合物であるか否かを検出し、油状製品混
合物に混合されている油状製品の種類を簡単に識別する
方法が確立された。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸性物質によって発色しうる染料(ロイコ
    染料)を含有した油状製品着色用炭化水素液
  2. 【請求項2】ロイコ染料を含有せしめた油状製品とロイ
    コ染料を含有しない油状製品又は前記とは別種のロイコ
    染料を含有せしめた油状製品とからなる油状製品混合物
    を酸性物質により発色せしめ発色されたロイコ染料の種
    類から該混合物中の油状製品の種類を識別する方法
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