JPH08229584A - 洗浄手段を備える温水循環式浴槽装置の洗浄方法 - Google Patents

洗浄手段を備える温水循環式浴槽装置の洗浄方法

Info

Publication number
JPH08229584A
JPH08229584A JP8050873A JP5087396A JPH08229584A JP H08229584 A JPH08229584 A JP H08229584A JP 8050873 A JP8050873 A JP 8050873A JP 5087396 A JP5087396 A JP 5087396A JP H08229584 A JPH08229584 A JP H08229584A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot water
filtration tank
water
cleaning
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8050873A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3065241B2 (ja
Inventor
Hiroshi Hori
弘 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Corona Kogyo Corp
Original Assignee
Corona Kogyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Corona Kogyo Corp filed Critical Corona Kogyo Corp
Priority to JP8050873A priority Critical patent/JP3065241B2/ja
Publication of JPH08229584A publication Critical patent/JPH08229584A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3065241B2 publication Critical patent/JP3065241B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Landscapes

  • Details Of Fluid Heaters (AREA)
  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 天然石を洗浄した直後から温水を清澄に保持
し、天然石を再々洗浄して、1年、365日毎日清澄な
温水に入浴できるようにする。 【解決手段】 濾過タンク4に加圧した洗浄水を圧入す
る洗浄水圧入手段10から圧入される洗浄水で、天然の
石を粉砕して所定の外形に結合した多孔質の天然石27
を水浸状態として洗浄し、洗浄した汚濁洗浄水を洗浄水
排水弁11から排出し、多孔質の天然石27にバクテリ
アを生息させる状態で、天然石27に付着、堆積する異
物を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、温水をフィルターで
濾過すると共に、温水温度を一定値に保持するボイラー
を備えている温水循環式浴槽装置の洗浄方法に関し、特
に、濾過タンクの洗浄手段を有する温水循環式浴槽装置
の洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】温水の温度を一定に保持する加熱手段
と、温水内に存在する異物を濾過するフィルターとを備
えている温水循環式浴槽装置は実用化されている。この
温水循環式浴槽装置は、温水温度を一定の温度に保持す
ると共に、温水を連続的に濾過して、垢等の異物を除去
して清澄に保持するので、浴槽内の温水を交換すること
なく、24時間いつでも入浴できる極めて便利で、しか
も節水効果が高い装置である。
【0003】この温水循環式浴槽装置は、温水を濾過す
るフィルターとして、一般的に、温水に含まれる髪の毛
等の大きな塵を除去する1次フィルターと、温水に含ま
れる微細な異物を除去すると共に、温水中に含まれる細
菌を殺菌する天然石のフィルターとが使用される。1次
フィルターは、浴槽の吸入口に脱着自在に取り付けられ
るので簡単に洗浄できる。
【0004】天然石のフィルターは、多孔質の石、例え
ば、「麦飯石」、あるいは、石を粉砕して多孔質の状態
に焼結した石が使用される。この天然石のフィルター
は、人体から出るアンモニア(汗)や、タンパク質
(垢)等を効率よく除去できる。天然石フィルターが、
温水に含まれるアンモニアやタンパク質を除去できるの
は、次の状態によることが解明されている。
【0005】すなわち、温水を循環させる天然石フィル
ターは、バクテリアの繁殖に快適な環境となり、ここに
バクテリアが寄生し、このバクテリアを餌とする原生虫
が発生する。バクテリアは、温水に含まれるアンモニア
やタンパク質を餌として食べて分解し、このバクテリア
を、原生虫が食べるので、温水中の汗や垢が効果的に天
然石フィルターによって除去される。
【0006】この状態で温水を清澄化する天然石フィル
ターは、単に機械的に異物を除去する濾過フィルターと
異なり、短時間では目詰まりせず、温水の洗浄期間を長
くできる。例えば、200リットルの温水を、平均粒子
径が10〜40mmである「麦飯石」を10〜20Kg使用
した天然石のフィルターで連続的に濾過する場合、1日
に入浴する人数を5〜10人として、数カ月〜1年もの
長い間洗浄しないで使用できる。
【0007】したがって、この温水循環式浴槽装置は、
通常の一般家庭で使用する場合、濾過タンクの洗浄回数
を極めて少なく出来る。このため、この種の温水循環式
浴槽装置の濾過タンクは、ケーシングを分解して内部の
天然石を取り出し、これを洗浄して天日乾燥して再びケ
ーシング内に収納して洗浄する構造をしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】1日に数十人も入浴す
る営業用の温水循環式浴槽装置の場合、濾過タンクの洗
浄期間が短く、洗浄に著しく手間が掛かり、また、家庭
用の温水循環式浴槽装置の場合も、数年に1回の割合で
洗浄する必要があって濾過タンクの洗浄に手間が掛かる
欠点があった。
【0009】濾過タンクが目詰まりした状態で使用する
と、温水の濾過能力が低下して、甚だしい時には濁りを
生じ、また、濾過タンクの温水透過損失が増加して温水
の循環量が減少する弊害がある。
【0010】また、従来の温水循環式浴槽装置は、濾過
タンクを洗浄する時に、浴槽内の温水を排水する必要が
あるので、濾過タンク洗浄後直ちに入浴出来ない欠点が
あった。すなわち、濾過タンクのケーシングを開いて天
然石を取り出す時に、浴槽の温水を排水しないと、天然
石に堆積する汚れが温水中に混入して浴槽内の温水を著
しく汚す欠点があった。
【0011】さらにまた、この構造の温水循環式浴槽装
置は、天然石フィルターを洗浄した後、1〜2日は温水
が白濁して清澄に濾過出来なくなる欠点があり、天然石
フィルター洗浄後、数日は白濁して不透明な温水に入浴
しなければならなくなり、さらに困ったことに、白濁、
不透明な汚れた感じの温水循環式浴槽装置で濾過した温
水が澄み切るまで入浴しない場合、温水が透明になる迄
にさらに時間が掛かる欠点があった。
【0012】このため、業務用の温水循環式浴槽装置で
頻繁に天然石を洗浄する場合、温水の白濁状態となる日
数が長く、常時連続して清澄な風呂に入浴出来ない欠点
があった。
【0013】本発明者は、天然石を奇麗に洗浄するにも
拘らず、天然石フィルターが温水を清澄に濾過できない
原因が究明できず、数日は白濁した状態が解消出来ない
家庭用の装置を製品化した。
【0014】ところが、業務用の温水循環式浴槽装置は
洗浄回数が多いので、何とか天然石フィルター洗浄後の
白濁を解消すべく、さらに実験を重ねた。その結果、天
然石フィルターが、アンモニアとタンパク質とを分離す
る動作原理から、簡単な構造で一挙に白濁状態を解消す
ることに成功した。
【0015】天然石フィルターが、洗浄後数日もの長い
間、温水を清澄に濾過出来ない理由は、天然石フィルタ
ーが、通常の異物を物理的に濾過する濾材と異なり、バ
クテリアと原生虫とを利用するので、天然石フィルター
は、天然石を洗浄して天日乾燥した場合、天然石の汚れ
は除去できるが、天然石に生息していたバクテリアと原
生虫も死滅するので、これ等が、繁殖する迄の間、温水
が清澄に濾過出来ない。また、天然石フィルターを洗浄
した後、白濁した温水に入浴しないと、汗や垢等のバク
テリアの餌が温水に含まれず、バクテリアの繁殖が遅く
なって温水が清澄化するのが遅くなる欠点があった。
【0016】この発明は従来のこれ等の欠点を解消する
ことを目的に開発されたもので、この発明の重要な目的
は、天然石を洗浄した直後から温水を清澄に保持でき、
天然石を再々洗浄して、1年、365日毎日清澄な温水
に入浴できる洗浄手段を備えた温水循環式浴槽装置の洗
浄方法を提供するにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の洗浄手段を備え
る温水循環式浴槽装置の洗浄方法は、前述の目的を達成
するために下記のようにして洗浄手段を洗浄する。すな
わち、本発明の洗浄方法は、浴槽1と、この浴槽1に循
環管2と循環ポンプ3とを介して連結されており、か
つ、内部に天然の石を粉砕して所定の外形に結合した多
孔質の天然石27が充填されており、この天然石27に
バクテリアを繁殖させて温水に含まれるアンモニアとタ
ンパク質とを除去する温水の濾過タンク4と、濾過タン
ク4と循環ポンプ3とで循環される温水の通路に配設さ
れて温水を一定の温度に加熱する加熱手段5と、温水温
度を検出して加熱手段5を制御する温度センサー6と、
濾過タンク4の天然石27を洗浄する洗浄手段とを備え
る温水循環式浴槽装置を洗浄する方法であって、
【0018】濾過タンク4に加圧した洗浄水を圧入する
洗浄水圧入手段10から圧入される洗浄水で濾過タンク
4の天然石27を水浸状態として洗浄し、洗浄した汚濁
洗浄水を洗浄水排水弁11から排出し、天然の石を粉砕
して所定の外形に結合した多孔質の天然石27にバクテ
リアを生息させる状態で、天然石27に付着、堆積する
異物を除去することを特徴とする。
【0019】さらに、本発明の請求項2に記載される温
水循環式浴槽装置の洗浄方法は、浴槽1と、この浴槽1
に循環管2と循環ポンプ3とを介して連結されており、
かつ、内部に天然の石を粉砕して所定の外形に結合した
多孔質の天然石27が充填されており、この天然石27
にバクテリアを繁殖させて温水に含まれるアンモニアと
タンパク質とを除去する温水の濾過タンク4と、濾過タ
ンク4と循環ポンプ3とで循環される温水の通路に配設
されて温水を一定の温度に加熱する加熱手段5と、温水
温度を検出して加熱手段5を制御する温度センサー6
と、濾過タンク4の天然石27を洗浄する洗浄手段とを
備える温水循環式浴槽装置の洗浄方法であって、
【0020】循環ポンプ3が、浴槽1の温水を強制的に
濾過タンク4に流入させ、循環ポンプ3によって流入さ
れる温水が、濾過タンク4内の天然石27を水浸状態で
洗浄し、天然石27を洗浄した汚濁洗浄水を洗浄水排水
弁11から排出して、天然の石を粉砕して所定の外形に
結合した多孔質の天然石27にバクテリアを生息させる
状態で、天然石27に付着、堆積する異物を除去するこ
とを特徴とする。
【0021】
【作用】この発明の方法で洗浄する温水循環式浴槽装置
は、濾過タンク4の天然石27に温水を連続的に循環さ
せ、天然の石を粉砕して所定の外形に結合した多孔質の
天然石27に生息するバクテリア等の微生物で温水を清
澄に保持する。したがって、浴槽1の水を入れ換えるこ
となく毎日いつでも24時間入浴できる状態となる。温
水はヒータ等で一定の温度に保持される。
【0022】濾過タンク4は、内部に充填されている天
然の石を粉砕して所定の外形に結合した多孔質の天然石
27で温水を清澄に保持する。天然の石を粉砕して所定
の外形に結合した多孔質の天然石27は、微細な空隙に
バクテリアと原生虫とが生息する。これらの微生物は、
温水に含まれる垢(人体から出るアンモニアやタンパク
質)を除去する。天然石27に生息するバクテリアは、
温水に含まれる垢を餌として繁殖し、このバクテリアを
原生虫が食べて温水が清澄化される。したがって、温水
に全く垢が含まれない場合、バクテリアが繁殖しない
が、温水循環式浴槽装置を使用して、温水に人体から垢
が出ると、これによってバクテリアが繁殖して、天然石
27の濾過能力が向上する。天然石27に生息するバク
テリアは、餌が多量にあるとより多く繁殖するので、温
水に含まれるアンモニアやタンパク質、すなわち、垢の
量で天然石27の濾過能力が自動的に調整される。た
だ、天然石27の濾過能力の限界を超えると、温水は白
濁する。
【0023】バクテリアと原生虫が生息して温水を濾過
する天然石27は、単に物理的に温水中の異物を除去す
る活性炭等のフィルターに比べると、長期間にわたっ
て、優れた温水清澄化作用を持続する。言い替えれば、
目詰まりを起こし難い。それは、垢を分解して温水を清
澄にするからである。しかしながら、長期間使用するに
したがって、徐々に温水透過圧力損失が増加する。
【0024】ただ、この状態に於ても、天然石にはバク
テリアと原生虫とが生息するので、天然石がアンモニア
とタンパク質とを除去する能力はそれほど低下しない。
しかしながら、温水透過圧力損失が増加すると、温水透
過循環量が減少して温水透過率が低下する。
【0025】温水透過率が低下した濾過タンクは、下記
のように洗浄して濾過能力を回復する。図1に示す装置
の濾過タンク4は次の工程で洗浄される。 循環弁12と給水弁7と排水弁8とが閉弁される状
態で、洗浄弁9と洗浄液排水弁11とを開弁して、洗浄
水圧入手段10が洗浄液を濾過タンク4に供給する。こ
の状態で、洗浄液は、濾過タンク4内を、通常の温水流
動方向と反対に逆流して、濾過タンク4の天然石27を
水浸状態として表面に付着堆積する異物を効率よく逆洗
する。異物を除去した汚濁洗浄水は、浴槽1に流入され
ることなく、洗浄液排水弁11を通って濾過タンク4外
に排出される。洗浄液には、バクテリアと原生虫とを死
滅させずに天然石27を洗浄出来る全ての液体、普通
は、水道水を使用するが、水に多少塩等を混合した洗浄
液も使用できる。
【0026】 濾過タンク4に一定時間洗浄液が供給
されて逆洗が完了すると、循環弁12を閉弁状態に保持
して、洗浄弁9と洗浄液排水弁11とを閉弁し、給水弁
7と排水弁8とを開弁する。この状態で、給水弁7から
供給された補給水は、濾過タンク4内を温水の通過方向
に通過して、濾過タンク4内の洗浄液を排出する。
【0027】 濾過タンク4から洗浄液を完全に排出
した後、給水弁7と排水弁8とを閉弁し、その後循環弁
12を開いて浴槽1の温水を濾過タンク4と加熱手段5
とに循環させる。
【0028】このように、濾過タンク4洗浄後、一定の
時間、濾過タンク4内に、温水通過方向に清澄な水を流
した後温水を通過させる装置は、洗浄後、濾過タンク4
から汚れが浴槽1に流入するのを最も少なくできる特長
がある。
【0029】図5に示す装置は、次の工程で濾過タンク
4を洗浄する。 弁付バイパス回路33の三方弁34、35を、図の
鎖線位置に切り換えて、循環ポンプ3の排出側を濾過タ
ンク4の排出側に連結し、洗浄液排水弁11を開弁す
る。この状態で循環ポンプ3は浴槽1から温水を吸入
し、この温水を濾過タンク4の排出側に圧入し、濾過タ
ンク4の天然石27を水浸状態で逆洗する。
【0030】 濾過タンク4の逆洗が完了すると、弁
付バイパス回路33の三方弁34、35を実線位置に切
り換えると共に、洗浄液排水弁11を閉弁する。この状
態で、循環ポンプ3は浴槽1から温水を吸入して濾過タ
ンク4の吸入側に供給し、濾過タンク4を通過する温水
が天然石27で濾過される。
【0031】さらに、図7に示す装置は、次の工程で濾
過タンク4を洗浄する。 弁付バイパス回路33の四方切換弁36を、図の鎖
線位置に切り換えて、循環ポンプ3の排出側を濾過タン
ク4の排出側に連結し、循環ポンプ3の吸入側を浴槽1
に連結し、循環弁12を閉弁して、洗浄液排水弁11を
開弁する。この状態で循環ポンプ3は浴槽1から温水を
吸入し、温水を濾過タンク4の排出側に圧入して、濾過
タンク4の天然石27を水浸状態で逆洗する。濾過タン
ク4を通過した汚濁洗浄水は、閉弁状態にある循環弁1
2によって浴槽1に流入せず、洗浄液排水弁11を通っ
て外部に排出される。
【0032】 濾過タンク4の逆洗が完了すると、弁
付バイパス回路33の四方弁36を実線位置に切り換え
ると共に、洗浄液排水弁11を閉弁して、循環弁12を
開弁する。この状態で、循環ポンプ3は濾過タンク4を
介して浴槽1から温水を吸入して、濾過タンク4を通過
する温水が、濾過タンク4の天然石27で濾過される。
【0033】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。ただし、以下に示す実施例は、この発明の技
術思想を具体化するための洗浄方法を例示するものであ
って、この発明の洗浄方法は、構成部品の材質、形状、
構造、配置、洗浄方法等を下記のものに特定するもので
ない。この発明の洗浄方法は、特許請求の範囲に記載の
範囲に於て、種々の変更が加えられる。
【0034】さらに、この明細書は、特許請求の範囲が
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、「従来の問題点を解決
する為の手段の欄」および「作用の欄」に示される部材
に付記している。ただ、特許請求の範囲に記述される部
材を、実施例に示す部材に特定するものでは決してな
い。図1に示す洗浄手段を備えた温水循環式浴槽装置
は、浴槽1と、この浴槽1の底部に1次フィルター13
と循環管2とを介して吸入側を連結している循環ポンプ
3と、この循環ポンプ3の吐出側に連結されている濾過
タンク4と、この濾過タンク4の吸入側に循環ポンプ3
を介して連結されている給水弁7と、循環ポンプ3の排
出側と濾過タンク4の吸入側との間に連結されている洗
浄液排水弁11と、濾過タンク4の排出側に連結されて
いる排水弁8と、洗浄弁9を備える洗浄水圧入手段10
と、濾過タンク4の温水通路に配設されている加熱手段
5と、濾過タンク4の排出側を浴槽1に連結する循環管
2と、循環管2に連結されている循環弁12とを備え
る。
【0035】加熱手段5は、熱交換器14と、この熱交
換器14を介して温水を加温する石油バーナー15とを
備えるボイラーが使用できる。ボイラーの石油バーナー
15は、温水温度を、設定温度に保持するように、温度
センサー6で点火、消火状態が制御される。
【0036】温度センサー6は、なるべく浴槽1内の温
水の温度に近い温度が検出できるように、1段目の濾過
タンク4内に配設されている。温度センサー6が濾過タ
ンク4内の温水温度を検出し、温水温度が設定値以下で
石油バーナー15は点火し、設定値以上で消火する。
【0037】加熱手段5には、ボイラーに代わって電気
ヒータを有する加熱手段5も使用できる。この加熱手段
5は、温度センサー6でもって、ヒータの通電状態が制
御されて温水温度を一定に保持する。
【0038】電気ヒータである加熱手段5は、図3ない
し図8に示すように、濾過タンク4内に配設され、通電
状態が温度センサー6によって制御されて、温水を一定
の温度に調整する。
【0039】温度センサー6は、なるべく浴槽1内の温
水の温度に近い温度が検出できるように、1段目の濾過
タンク4内に配設されている。温度センサー6がフィル
ター内の温水温度を検出し、温水温度が設定値以下でヒ
ータに通電し、設定値以上で通電を停止する。
【0040】ボイラーやヒータ等の加熱手段5は、温水
温度を、例えば、39℃〜46℃の設定温度に保持する
ように、温度センサー6で動作状態が制御される。
【0041】1次フィルター13は、循環管2の浴槽1
内開口端に、脱着自在に取り付けられる。1次フィルタ
ー13のフィルター素材には、例えば連続気泡を有する
合成樹脂発泡体、耐水性の濾紙、不織布、網材等が使用
でき、例えば、網目が0.3〜5mm程度のものが使用で
きる。
【0042】濾過タンク4は、ヒータが内蔵される以
外、内部構造が同一である2段の濾過タンク4が直列に
連結され濾過能力を向上させている。濾過タンク4の断
面形状を図2に示す。この濾過タンク4は、細高い筒状
のケーシング16と、ケーシング16内に配設されてい
る天然石フィルター18と、温水の流入口に連結されて
温水をケーシング16上部に押し上げる温水管19とを
備えている。
【0043】ケーシング16は、外筒と内筒とで2重円
筒状に形成され、外筒と内筒との間に断熱材20が充填
され断熱処理され、内筒が水密構造の温水路の一部を形
成する。
【0044】ケーシング16は、内筒内に、上方から収
納された複数段の天然石フィルター18を取り出して清
掃できるように、上端が開閉自在な蓋21で閉塞されて
いる。蓋21は、これを固定した状態で、内筒の上端を
水密に密閉する。
【0045】蓋21には空気抜弁22が連結され、空気
抜弁22でもって、内筒の上部に溜る空気を外部に排出
する。
【0046】内筒の下部は底板23で水密に閉塞されて
おり、この底板23を貫通して排出管24が固定されて
いる。内筒の中心を垂直に貫通して上端開口の温水管1
9が固定されている。
【0047】天然石フィルター18は内筒に引き出し自
在に装着されている。上方から流入した温水が、これを
上下に貫通して流下することによって、温水が粒状の天
然石27で濾過されるように、上方が開口され、底に通
水孔が穿設された円筒状に形成されて、中心に、温水管
19が貫通されるパイプ28を固定している。
【0048】天然石27は、温水を透過させることによ
って、ここにバクテリアと原生虫とが生息できるよう
に、多孔質である天然石27、例えば、「麦飯石」等の
天然の石を粉砕して所定の外形に焼結した多孔質のもの
が使用される。
【0049】図3ないし図8に示される2段連結の濾過
タンク4は、一方の濾過タンク4の温水通路にヒータと
温度センサー6とが配設され、温度センサー6は、ヒー
タ通過前の温度が測定できるように、ヒータよりも浴槽
側に配設される。
【0050】循環ポンプ3は、浴槽1の大きさと加熱手
段5の発熱量とを考慮して温水循環量が決定されるが、
浴槽1の大きさが、例えば500リットルの場合、循環
ポンプ3には1/4〜1馬力程度のモーターで駆動され
るポンプが使用される。
【0051】循環ポンプ3の温水循環量が多い程、加熱
手段5の熱交換器14で加熱される温水の温度差を少な
く出来る。ただ、この循環ポンプ3は24時間連続運転
されるので、大きすぎると消費電力が多くなりランニン
グコストが高くなる。したがって、循環ポンプ3の容量
は、温水循環式浴槽装置の使用状態を考慮して最適値に
決定される。
【0052】加熱手段5にボイラーを使用する場合、ボ
イラーの熱交換器14を通過する温水の温度差を少なく
する為には、複数のノズルを有する石油バーナーのボイ
ラーを使用することが出来る。複数の、例えば、ふたつ
のノズルを有する石油バーナーは、温水温度が低い時に
両方のノズルから石油を噴射して発生熱量を多くし、温
水が設定温度に近付くと、片方のノズルから燃料を噴霧
するのを止めて発生熱量を少なくし、温水が設定温度以
上に上昇するのを防止して温水の温度差を少なくできる
特長がある。
【0053】給水弁7は、循環ポンプ3の吸入側が2分
岐されて一方の分岐路に連結され、給水弁7を介して水
道等の補給水路に連結されている。この給水弁7は、循
環ポンプ3に補給水を供給して、洗浄工程に於ては、濾
過タンク4から洗浄液を排出し、浴槽1の温水面レベル
が低下した時には、濾過タンク4を介して浴槽1に補給
して温水面レベルを一定に保持させる。したがって、こ
の給水弁7は、弁の制御手段29と浴槽1のレベルセン
サー30で開閉状態が制御される。
【0054】温水循環状態、言い替えれば、濾過タンク
4を洗浄しない状態で、浴槽1の温水レベルが設定値以
下に下がると、このことがレベルセンサー30で検出さ
れて給水弁7が開弁され、浴槽1の温水面レベルが一定
以上になると、給水弁7は閉弁される。
【0055】給水弁7が開弁した状態で、循環ポンプ3
は、補給水と浴槽1からの温水とを混合して吸入する。
循環ポンプ3が、補給水と浴槽1からの温水とを混合し
て吸入する比率は、例えば、補給水1に対して、浴槽1
の温水を2〜20の範囲とするのが良い。補給水に対す
る浴槽内温水の比率が高い程、加熱手段5から排出され
る温水温度は、浴槽1内の温水温度近くに加温される。
【0056】図1に示す温水循環式浴槽装置は、給水弁
7が循環ポンプ3を介して濾過タンク4の吸入側に連結
されている。給水弁7は、図示しないが、直接濾過タン
ク4の吸入側に連結することも可能である。
【0057】洗浄液排水弁11と洗浄水圧入手段10と
は、濾過タンク4内に、洗浄水を供給し、この洗浄水を
浴槽1に還流させることなく、濾過タンク4通過後に外
部に排出する。
【0058】洗浄水圧入手段10は、通常、濾過タンク
4に水道水を供給する。ただ、洗浄液に、天然石27に
生息するバクテリアと原生虫とを死滅させない濃度の塩
水などを使用することもできる。洗浄液に塩水を使用す
る場合、洗浄水圧入手段10は、洗浄液を蓄える洗浄液
タンク31と、この洗浄液タンク31から洗浄液を濾過
タンク4に圧入する洗浄液ポンプ32とを備えている。
【0059】洗浄液タンク31は、例えば、塩分濃度が
0.5〜5重量%の塩水である洗浄液を蓄えている。洗
浄液に塩水を使用すると、濾過タンク4内が能率よく洗
浄できると共に、万一これが誤って浴槽1に流入して
も、人体に全く悪害を与えることがなく安心して使用で
きる特長がある。
【0060】洗浄液排水弁11は、通常、循環ポンプ3
の排出側に連結されるが、循環ポンプ3の吸入側に連結
することによって、洗浄液で循環ポンプ3内を洗浄する
ことができる。ただ、図1に示すように、循環ポンプ3
の排出側に洗浄液排水弁11を連結する場合、洗浄液が
循環ポンプ3を通過しないので、塩水の洗浄液が、循環
ポンプ3のインペラやケーシング16を腐食させること
がない。
【0061】循環弁12は、洗浄工程に於て浴槽1内に
温水が循環するのを停止させるものであるから、洗浄工
程に於て、浴槽1に循環水が流入するのを停止できる全
ての弁、例えば、図1の鎖線で示すように、循環弁12
には三方弁12’が使用できる。濾過タンク4の排出側
に連結されている三方弁12’は、濾過タンク4の排出
側を、加熱手段5と、排水弁8および洗浄弁9の何れか
一方に連結し、循環ポンプ3の吸入側に連結されている
三方弁12’は、循環ポンプ3の吸入側を、浴槽1と給
水弁7の何れか一方に連結する。
【0062】三方弁12’は、通常の温水循環状態にあ
っては、濾過タンク4の排出側を加熱手段5に、循環ポ
ンプ3の吸入側を浴槽1に連結し、濾過タンク4を洗浄
する時には、加熱手段5と浴槽1とを濾過タンク4に連
結せず、濾過タンク4の排出側を排水弁8と洗浄弁9と
に連結し、循環ポンプ3の吸入側を給水弁7に連結す
る。
【0063】循環弁12に開閉弁を使用する場合、図1
の実線で示すように、濾過タンク4と加熱手段5との間
と、循環ポンプ3と浴槽1との間とに連結される。この
循環弁12は、濾過タンク4を洗浄する時には閉弁さ
れ、洗浄が完了した後開弁されて浴槽1の温水を濾過タ
ンク4と加熱手段5とに循環させる。
【0064】循環弁12と排水弁8と洗浄弁9と洗浄液
排水弁11と給水弁7と洗浄水圧入手段10とは、手動
で切り換えて濾過タンク4を洗浄することができる。し
かしながら、これ等の弁を、タイマーを有する弁の制御
手段29で一定の時間毎に切り換えて、自動的に濾過タ
ンク4を洗浄する温水循環式浴槽装置が便利に使用でき
る。
【0065】弁の制御手段29は、予め設定されている
時間になると、浴槽1の温水循環を停止して濾過タンク
4を洗浄するように、各弁と洗浄水圧入手段10とを制
御する。
【0066】この制御手段29は、次の工程で濾過タン
ク4を洗浄する。 通常の運転状態、すなわち、浴槽1内の温水が濾過
タンク4と加熱手段5とに循環される状態で、排水弁
8、洗浄弁9、洗浄液排水弁11、給水弁7は閉弁さ
れ、洗浄水圧入手段10の洗浄液ポンプ32の運転は停
止される。循環弁12が三方弁12’の場合、濾過タン
ク4の排出側の三方弁12’は、濾過タンク4を加熱手
段5に連結し、循環ポンプ3の吸入側の三方弁12’
は、浴槽1に連結される。循環弁12が開閉弁の場合、
開閉弁は、開弁される。この状態で浴槽1内の温水は一
定の温度とレベルに保持される。したがって、温水温度
が低下すると、加熱手段5が温水を加熱し、温水レベル
が低下すると、給水弁7が開弁される。
【0067】 一定時間経過後、弁の制御手段29
は、濾過タンク4の洗浄を開始する。この工程に於て、
循環弁12が三方弁12’の場合、濾過タンク4の排出
側を、排水弁8と洗浄弁9とに連結し、循環ポンプ3の
吸入側を給水弁7に連結する。循環弁12が開閉弁の場
合、閉弁して浴槽1内の温水が濾過タンク4に循環され
るのを停止する。この状態で排水弁8と給水弁7とを閉
弁状態に保持して、洗浄液排水弁11と洗浄弁9とを開
き、洗浄液を濾過タンク4に供給する。洗浄液は濾過タ
ンク4内を、温水通過方向と逆の方向に流動して、濾過
タンク4に堆積する異物を効率良く逆洗し、洗浄液排水
弁11から外部に排出される。この状態に一定時間保持
されて、濾過タンク4が逆洗されると、洗浄液排水弁1
1と洗浄弁9とを閉弁する。
【0068】 濾過タンク4が洗浄された後、濾過タ
ンク4内の洗浄液を排出すると共に、その後に、浴槽1
からの温水が通過する状態で、濾過タンク4の異物が浴
槽1内に流入しないように、濾過タンク4に、温水の通
過方向と同方向に補給水を流入させる。すなわち、弁の
制御手段29は、洗浄液排水弁11と洗浄弁9とを閉弁
状態に保持して、排水弁8と給水弁7とを開弁し、給水
弁7から濾過タンク4に清澄な補給水を供給する。補給
水は濾過タンク4内を温水通過方向に通過して、排水弁
8から外部に排出される。濾過タンク4から洗浄液が完
全に排出され、補給水が濾過タンク4に通過された後、
給水弁7と排水弁8とが閉弁される。
【0069】 その後、循環弁12が切り換えられ
て、の状態となり、濾過タンク4の排出側を加熱手段
5に、循環ポンプ3の吸入側が浴槽1に連結されて浴槽
1内の温水が濾過タンク4と加熱手段5とに循環され
る。弁の制御手段29がない場合、手動で、〜の状
態に各弁を切り換える。
【0070】図3ないし図8に示す温水循環式浴槽装置
は、加熱手段5を濾過タンク4内に配設し、図5ないし
図8の装置は、浴槽1内の温水を濾過タンク4の洗浄に
使用している。
【0071】図3に示す温水循環式浴槽装置は、濾過タ
ンク4の排出側と浴槽1との間に三方弁37を連結し、
循環ポンプ3の排出側と濾過タンク4の吸入側とが分岐
されて洗浄液排水弁11が連結されている。この装置は
濾過タンク4洗浄工程に於ては、循環ポンプ3の運転を
停止して、三方弁37を鎖線位置に切り換え、三方弁3
7に水道水等の洗浄水を供給して、この洗浄水を濾過タ
ンク4に逆向きに流し、濾過タンク4内を逆洗した洗浄
水を洗浄液排水弁11から排水する。
【0072】濾過タンク4洗浄後、三方弁37を実線位
置に切り換えると共に、洗浄液排水弁11を閉弁して循
環ポンプ3を運転し、浴槽1の温水を濾過タンク4に循
環させて濾過する。
【0073】図4の温水循環式浴槽装置は、図3の三方
弁37に代わって、切換弁38、39を使用できる。こ
の温水循環式浴槽装置は、濾過タンク4の洗浄工程に於
ては、循環ポンプ3の運転を停止して、切換弁39と洗
浄液排水弁11とを開弁、切換弁38と循環弁12とを
閉弁し、温水の濾過工程に於ては、循環ポンプ3を運転
して、切換弁39と洗浄液排水弁11とを閉弁、切換弁
38と循環弁12とを開弁する。
【0074】さらに、図5に示す温水循環式浴槽装置
は、濾過タンク4の吸入側が循環ポンプ3を介して浴槽
1に連結され、通常の温水濾過工程にあっては、循環ポ
ンプ3が浴槽1から温水を吸入し、この温水を浴槽1に
圧入する。この温水循環式浴槽装置は、循環ポンプ3の
排出側を濾過タンク4の吸入側から排出側に切り換えて
連結する弁付バイパス回路33と、濾過タンク4の吸入
側に連結されている洗浄液排水弁11とを備えている。
【0075】弁付バイパス回路33は、濾過タンク4の
吸入側と排出側とに連結されている三方弁34、35
と、両三方弁34、35を連結するバイパス管40とを
備えている。
【0076】この弁付バイパス回路33は、三方弁3
4、35が実線に示す位置にあっては、濾過タンク4が
温水を濾過し、三方弁34、35が鎖線位置に切り換え
られると、濾過タンク4が温水で逆洗される。
【0077】三方弁34、35は、濾過タンク4の排出
側を浴槽1とバイパス管40の何れか一方に、吸入側を
循環ポンプ3と洗浄液排水弁11の何れか一方に連結し
ている。
【0078】この三方弁34、35と同様の作用は、3
個の切換弁41A、41B、41Cで実現できる。3個
の切換弁は、図3に示すように、バイパス管40と、濾
過タンク4と浴槽1との間、濾過タンク4と循環ポンプ
3との間とに連結される。
【0079】3個の切換弁は、濾過タンク4の洗浄工程
に於て切換弁41Aを開弁して、切換弁41Bと41C
を閉弁する(洗浄液排水弁11は開弁)。この状態で、
循環ポンプ3は温水を濾過タンク4の排出側に圧入して
これを逆洗し、洗浄液排水弁11から排出する。濾過タ
ンク4が温水を濾過する工程に於ては、切換弁41Aと
洗浄液排水弁11とを閉弁し、切換弁41B、41Cを
開弁し、温水が濾過タンク4の天然石フィルター18で
濾過される。
【0080】さらに図7に示す温水循環式浴槽装置は、
循環ポンプ3が濾過タンク4の排出側に連結されてお
り、さらに、循環ポンプ3の排出側を濾過タンク4の吸
入側から排出側に切り換え、循環ポンプ3の吸入側を濾
過タンク4の排出側から浴槽1に切り換えて連結する弁
付バイパス回路33と、濾過タンク4の吸入側と浴槽1
との間に連結されている循環弁12と、濾過タンク4の
吸入側に連結されている洗浄液排水弁11とを備えてい
る。
【0081】この弁付バイパス回路33は、四方切換弁
36を備えており、四方切換弁36は、互いに対向する
ポートが循環ポンプ3の吸入側と排出側とに連結され、
残りの2ポートが濾過タンク4の排出側と浴槽1とに連
結されている。
【0082】四方切換弁36が実線位置にあっては、循
環ポンプ3の吸入側が濾過タンク4に、排出側が浴槽1
に連結され、循環ポンプ3は濾過タンク4を介して温水
を吸入し、濾過タンク4を通過する温水が天然石フィル
ター18で濾過される。この状態に於ては、循環弁12
は開弁され、洗浄液排水弁11は閉弁される。
【0083】四方切換弁36が鎖線位置に切り換えられ
ると、循環ポンプ3は浴槽1から温水を吸入して濾過タ
ンク4の排出側に圧入し、温水が濾過タンク4内を逆流
して濾過タンク4が洗浄される。この状態に於ては、循
環弁12は閉弁され、洗浄液排水弁11は開弁され、濾
過タンク4を逆洗した温水は洗浄液排水弁11から排水
されて浴槽1に還流されない。
【0084】さらに、図8に示す温水循環式浴槽装置は
弁付バイパス回路33、四方切換弁36に代わって4個
の切換弁42D、42E、42F、42Gを備えてい
る。この温水循環式浴槽装置は、濾過タンク4の天然石
フィルター18が温水を濾過する工程にあっては、切換
弁42D、42Eと循環弁12とが開弁され、切換弁4
2F、42Gと洗浄液排水弁11とが閉弁される。ま
た、濾過タンク4の洗浄工程にあっては、切換弁42
E、42Fと洗浄液排水弁11とが開弁され、切換弁4
2D、42Eと循環弁12とが閉弁される。
【0085】図3ないし図8に示す温水循環式浴槽装置
は、循環ポンプ3が空気を吸入しないように、循環ポン
プ3は、浴槽1の温水レベルが一定以下に低下すると自
動的に停止し濾過タンク4の洗浄を停止する。すなわ
ち、循環ポンプ3は、レベルセンサー30(図示せず)
によって運転状態が制御される。
【0086】ところで、浴槽1の温水を使用して濾過タ
ンク4を洗浄する装置は、洗浄工程に於て、浴槽1の温
水レベルが低下するが、濾過タンク4を再々洗浄する場
合、極めて短時間の洗浄で濾過タンク4が奇麗に洗浄で
きるので、洗浄工程における温水レベルの低下を少な
く、例えば、5〜20cm温水面の低下で濾過タンク4を
洗浄することが可能である。
【0087】温水面レベルが低下した浴槽1は、温水器
で温水を補給し、あるいは、水道水を補給してヒータや
ボイラーで加熱する。補給水は、入浴者が手動で供給
し、あるいは、レベルセンサー30で給水弁7を制御し
て自動的に供給する。
【0088】図5ないし図8に示す温水循環式浴槽装置
は、浴槽1の温水を濾過タンク4の洗浄に使用するの
で、洗浄工程に於て、浴槽1の温水の一部を新しい水に
入れ換えできると共に、濾過タンク4の洗浄工程に於て
も、天然石27に生息するバクテリア等が活発に活動す
る特長が実現できる。
【0089】図3ないし図8に示す温水循環式浴槽装置
は、各弁と循環ポンプ3との運転を、図1に示す温水循
環式浴槽装置と同様に、制御手段29でもって制御する
ことも可能である。
【0090】
【発明の効果】この発明の温水循環式浴槽装置の洗浄方
法は、濾過タンクの天然石に付着する異物と、天然石に
生息するバクテリア等の微生物とを選択的に除去する。
このことを実現するために、この発明の温水循環式浴槽
装置の洗浄方法は、天然石を水浸状態で洗浄する。水浸
状態で洗浄される天然石は、内部に生息するバクテリア
等を除去することなく、表面に付着する異物を除去す
る。すなわち、この発明の温水循環式浴槽装置は、濾過
タンク内に堆積する異物とバクテリアとを選択的に除去
できる。天然石の表面に付着し堆積した異物は、温水を
物理的に濾過して除去されたものであるから、できる限
り除去する必要がある。これに対して、天然の石を粉砕
して所定の外形に結合した多孔質の天然石の空隙に生息
するバクテリア等の微生物は、異物とは異なり、温水に
含まれる垢等を分解して清澄にするもであるから、濾過
タンクの洗浄工程に於て、除去してはならない。好都合
なことに、温水を物理的に濾過した異物は天然石の表
面、いいかえると、隣接する天然石との空隙に堆積す
る。これに対して、バクテリア等の微生物は多孔質天然
石の内部に設けられた極めて微細な空隙に生息する。バ
クテリア等の微生物が、異物と同じように、隣接する天
然石の空隙に生息するのであれば、濾過タンク内を洗浄
するときに、異物と一緒に除去されてしまう。ところ
が、バクテリア等の微生物は、天然石の内部に生息す
る。このことを実現するために、天然石は、内部にバク
テリア等の微生物の生息空間を設ける必要がある。すな
わち、天然石には多孔質のものを使用しなければならな
い。本発明者は、このことを下記の実験で確認してい
る。すなわち、本発明者も、最初は、バクテリア等の微
生物が天然石の表面に生息すると考え、濾材に多孔質で
ない天然石を使用した。しかしながら、この装置は、2
4時間連続して温水を濾材に循環させるにもかかわら
ず、いつまでたっても温水を清澄にすることができず白
濁した。白濁した温水を清澄にできないのは、温水を清
澄にするバクテリア等の微生物が発生しないからであ
る。天然の石を粉砕して所定の外形に結合した多孔質の
天然石を使用した装置も、微生物が発生しない状態では
同じ状態となって温水が白濁する。すなわち、装置を浴
槽に接続して最初に使用するときには、天然石に微生物
が繁殖していないので、天然石に微生物が繁殖するまで
の間は、温水が白濁して清澄に濾過できない。しかしな
がら、天然の石を粉砕して所定の外形に結合した多孔質
の天然石を使用する装置は、数日も使用すると、天然石
に微生物が繁殖し、これが温水を清澄化して、白濁した
温水を極めて綺麗に澄み切った状態とする。このこと
は、バクテリア等の微生物が、多孔質である天然石の微
細な空隙に生息することを実証する。この発明の洗浄方
法は、温水を清澄に保持するバクテリア等の微生物と、
温水から除去した異物とが、天然石の異なる部分に位置
することを巧妙に応用して、濾過タンクの天然石を洗浄
する。すなわち、この発明の洗浄方法は、濾過タンク内
の天然石を水浸状態で洗浄することによって、天然石の
内部に生息するバクテリア等の微生物を除去することな
く、異物を除去する。水浸状態で洗浄される天然石は、
乾燥されることがないので、内部に生息するバクテリア
等の微生物を死滅させない。また、洗浄水は、多孔質で
ある天然石の内部に流入することがなく、内部の極めて
微細な空隙に生息するバクテリア等を洗浄して除去する
ことはない。すなわち、天然石の水浸状態における洗浄
工程に於て、バクテリア等は天然石の内部にそのまま残
り、表面の異物のみが選択的に除去される。このため、
この発明の温水循環式浴槽装置の洗浄方法は、洗浄工程
が完了した直後でも、天然石には多量のバクテリア等の
微生物が生息しており、これらの微生物でもって温水に
含まれるアンモニアとタンパク質とを効率よく除去す
る。このため、従来の装置ではどうしても解決できなか
った「洗浄直後から数日間に発生した温水の白濁」を解
消できる卓効が実現できる。したがって、この発明の温
水循環式浴槽装置の洗浄方法は、天然石を再々洗浄で
き、1年365日連続して清澄な温水に入浴できる特長
を実現する。
【0091】また、この発明の温水循環式浴槽装置の洗
浄方法は、浴槽内に温水を蓄えた状態で濾過タンクを洗
浄することもできる。このため、濾過タンクを洗浄した
後、直ちに入浴できる特長も実現できる。洗浄後直ちに
入浴出来ない温水循環式浴槽装置は、風呂の使用時間を
考慮して濾過タンクを洗浄する必要があるので洗浄回数
を多くするのが難しい欠点があるが、洗浄後直ちに入浴
できる温水循環式浴槽装置は、洗浄回数を多くでき、濾
過タンクの目詰まりを防止して、常時能率よく濾過でき
る特長が実現できる。
【0092】さらに、本発明の温水循環式浴槽装置の洗
浄方法は、天然の石を粉砕して所定の外形に結合した多
孔質の天然石の無数の空隙にバクテリア等の微生物を生
息させて微生物の作用で温水を清澄に保持し、この天然
石に微生物を残して、表面に付着、堆積する異物を除去
する。この方法は、天然の石を粉砕して所定の外形に結
合した多孔質の天然石を洗浄して、温水を清澄に保持す
る能力を回復させるので、天然石を製造するときに、天
然石の空隙率と空隙の大きさとを、理想的な状態で調整
できる。天然の石を粉砕して所定の外形に結合した多孔
質の天然石は、空隙率を大きくすると共に、空隙を小さ
くして、微生物の生息環境を快適にできる。天然の石を
粉砕して所定の外形に結合した多孔質の天然石は、微生
物の生息と、表面に付着する異物除去に理想の環境とす
ることができる特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す温水循環式浴槽装置
の概略断面図
【図2】濾過タンク4の断面図
【図3】他の実施例を示す浴槽装置の概略断面図
【図4】他の実施例を示す浴槽装置の概略断面図
【図5】他の実施例を示す浴槽装置の概略断面図
【図6】他の実施例を示す浴槽装置の概略断面図
【図7】他の実施例を示す浴槽装置の概略断面図
【図8】他の実施例を示す浴槽装置の概略断面図
【符号の説明】
1……浴槽 2……循環管 3……循環ポンプ 4……濾過タンク 5……加熱手段 6……温度センサー 7……給水弁 8……排水弁 9……洗浄弁 10……洗浄水圧入手段 11……洗浄液排水弁 12……循環弁 12’…三方弁 13……一次フィルタ
ー 14……熱交換器 15……石油バーナー 16……ケーシング 18……天然石フィル
ター 19……温水管 20……断熱材 21……蓋 22……空気抜弁 23……底板 24……排出管 27……天然石 28……パイプ 29……制御手段 30……レベルセンサ
ー 31……洗浄液タンク 32……洗浄液ポンプ 33……弁付バイパス回路 34……三方弁 35……三方弁 36……四方切換弁 37……三方弁 38……切換弁 39……切換弁 40……バイパス管 41……切換弁 42……切換弁
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年3月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 洗浄手段を備える温水循環式浴槽装置
の洗浄方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、温水をフィルターで
濾過すると共に、温水温度を一定値に保持するボイラー
を備えている温水循環式浴槽装置の洗浄方法に関し、特
に、濾過タンクの洗浄手段を有する温水循環式浴槽装置
の洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】温水の温度を一定に保持する加熱手段
と、温水内に存在する異物を濾過するフィルターとを備
えている温水循環式浴槽装置は実用化されている。この
温水循環式浴槽装置は、温水温度を一定の温度に保持す
ると共に、温水を連続的に濾過して、垢等の異物を除去
して清澄に保持するので、浴槽内の温水を交換すること
なく、24時間いつでも入浴できる極めて便利で、しか
も節水効果が高い装置である。
【0003】この温水循環式浴槽装置は、温水を濾過す
るフィルターとして、一般的に、温水に含まれる髪の毛
等の大きな塵を除去する1次フィルターと、温水に含ま
れる微細な異物を除去すると共に、温水中に含まれる細
菌を殺菌する天然石のフィルターとが使用される。1次
フィルターは、浴槽の吸入口に脱着自在に取り付けられ
るので簡単に洗浄できる。
【0004】天然石のフィルターは、多孔質の石、例え
ば、「麦飯石」、あるいは、石を粉砕して多孔質の状態
に焼結した石が使用される。この天然石のフィルター
は、人体から出るアンモニア(汗)や、タンパク質
(垢)等を効率よく除去できる。天然石フィルターが、
温水に含まれるアンモニアやタンパク質を除去できるの
は、次の状態によることが解明されている。
【0005】すなわち、温水を循環させる天然石フィル
ターは、バクテリアの繁殖に快適な環境となり、ここに
バクテリアが寄生し、このバクテリアを餌とする原生虫
が発生する。バクテリアは、温水に含まれるアンモニア
やタンパク質を餌として食べて分解し、このバクテリア
を、原生虫が食べるので、温水中の汗や垢が効果的に天
然石フィルターによって除去される。
【0006】この状態で温水を清澄化する天然石フィル
ターは、単に機械的に異物を除去する濾過フィルターと
異なり、短時間では目詰まりせず、温水の洗浄期間を長
くできる。例えば、200リットルの温水を、平均粒子
径が10〜40mmである「麦飯石」を10〜20Kg
使用した天然石のフィルターで連続的に濾過する場合、
1日に入浴する人数を5〜10人として、数カ月〜1年
もの長い間洗浄しないで使用できる。
【0007】したがって、この温水循環式浴槽装置は、
通常の一般家庭で使用する場合、濾過タンクの洗浄回数
を極めて少なく出来る。このため、この種の温水循環式
浴槽装置の濾過タンクは、ケーシングを分解して内部の
天然石を取り出し、これを洗浄して天日乾燥して再びケ
ーシング内に収納して洗浄する構造をしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】1日こ数十人も入浴す
る営業用の温水循環式浴槽装置の場合、濾過タンクの洗
浄期間が短く、洗浄に著しく手間が掛かり、また、家庭
用の温水循環式浴槽装置の場合も、数年に1回の割合で
洗浄する必要があって濾過タンクの洗浄に手間が掛かる
欠点があった。
【0009】濾過タンクが目詰まりした状態で使用する
と、温水の濾過能力が低下して、甚だしい時には濁りを
生じ、また、濾過タンクの温水透過損失が増加して温水
の循環量が減少する弊害がある。
【0010】また、従来の温水循環式浴槽装置は、濾過
タンクを洗浄する時に、浴槽内の温水を排水する必要が
あるので、濾過タンク洗浄後直ちに入浴出来ない欠点が
あった。すなわち、濾過タンクのケーシングを開いて天
然石を取り出す時に、浴槽の温水を排水しないと、天然
石に堆積する汚れが温水中に混入して浴槽内の温水を著
しく汚す欠点があった。
【0011】さらにまた、この構造の温水循環式浴槽装
置は、天然石フィルターを洗浄した後、1〜2日は温水
が白濁して清澄に濾過出来なくなる欠点があり、天然石
フィルター洗浄後、数日は白濁して不透明な温水に入浴
しなければならなくなり、さらに困ったことに、白濁、
不透明な汚れた感じの温水循環式浴槽装置で濾過した温
水が澄み切るまで入浴しない場合、温水が透明になる迄
にさらに時間が掛かる欠点があった。
【0012】このため、業務用の温水循環式浴槽装置で
頻繁に天然石を洗浄する場合、温水の白濁状態となる日
数が長く、常時連続して清澄な風呂に入浴出来ない欠点
があった。
【0013】本発明者は、天然石を奇麗に洗浄するにも
拘らず、天然石フィルターが温水を清澄に濾過できない
原因が究明できず、数日は白濁した状態が解消出来ない
家庭用の装置を製品化した。
【0014】ところが、業務用の温水循環式浴槽装置は
洗浄回数が多いので、何とか天然石フィルター洗浄後の
白濁を解消すべく、さらに実験を重ねた。その結果、天
然石フィルターが、アンモニアとタンパク質とを分離す
る動作原理から、簡単な構造で一挙に白濁状態を解消す
ることに成功した。
【0015】天然石フィルターが、洗浄後数日もの長い
間、温水を清澄に濾過出来ない理由は、天然石フィルタ
ーが、通常の異物を物理的に濾過する濾材と異なり、バ
クテリアと原生虫とを利用するので、天然石フィルター
は、天然石を洗浄して天日乾燥した場合、天然石の汚れ
は除去できるが、天然石に生息していたバクテリアと原
生虫も死滅するので、これ等が、繁殖する迄の間、温水
が清澄に濾過出来ない。また、天然石フィルターを洗浄
した後、白濁した温水に入浴しないと、汗や垢等のバク
テリアの餌が温水に含まれず、バクテリアの繁殖が遅く
なって温水が清澄化するのが遅くなる欠点があった。
【0016】この発明は従来のこれ等の欠点を解消する
ことを目的に開発されたもので、この発明の重要な目的
は、天然石を洗浄した直後から温水を清澄に保持でき、
天然石を再々洗浄して、1年、365日毎日清澄な温水
に入浴できる洗浄手段を備えた温水循環式浴槽装置の洗
浄方法を提供するにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の洗浄手段を備え
る温水循環式浴槽装置の洗浄方法は、前述の目的を達成
するために下記のようにして洗浄手段を洗浄する。すな
わち、本発明の洗浄方法は、浴槽1と、この浴槽1に循
環管2と循環ポンプ3とを介して連結されており、か
つ、内部に天然の石を粉砕して所定の外形に結合した多
孔質の天然石27が充填されており、この天然石27に
バクテリアを繁殖させて温水に含まれるアンモニアとタ
ンパク質とを除去する温水の濾過タンク4と、濾過タン
ク4と循環ポンプ3とで循環される温水の通路に配設さ
れて温水を一定の温度に加熱する加熱手段5と、温水温
度を検出して加熱手段5を制御する温度センサー6と、
濾過タンク4の天然石27を洗浄する洗浄手段とを備え
る温水循環式浴槽装置を洗浄する方法であって、
【0018】濾過タンク4に加圧した洗浄水を圧入する
洗浄水圧入手段10から圧入される洗浄水で濾過タンク
4の天然石27を水浸状態として洗浄し、洗浄した汚濁
洗浄水を洗浄水排水弁11から排出し、天然の石を粉砕
して所定の外形に結合した多孔質の天然石27にバクテ
リアを生息させる状態で、天然石27に付着、堆積する
異物を除去することを特徴とする。
【0019】さらに、本発明の請求項2に記載される温
水循環式浴槽装置の洗浄方法は、浴槽1と、この浴槽1
に循環管2と循環ポンプ3とを介して連結されており、
かつ、内部に天然の石を粉砕して所定の外形に結合した
多孔質の天然石27が充填されており、この天然石27
にバクテリアを繁殖させて温水に含まれるアンモニアと
タンパク質とを除去する温水の濾過タンク4と、濾過タ
ンク4と循環ポンプ3とで循環される温水の通路に配設
されて温水を一定の温度に加熱する加熱手段5と、温水
温度を検出して加熱手段5を制御する温度センサー6
と、濾過タンク4の天然石27を洗浄する洗浄手段とを
備える温水循環式浴槽装置の洗浄方法である。
【0020】循環ポンプ3が、浴槽1の温水を強制的に
濾過タンク4に流入させ、循環ポンプ3によって流入さ
れる温水が、濾過タンク4内の天然石27を水浸状態で
洗浄し、天然石27を洗浄した汚濁洗浄水を洗浄水排水
弁11から排出して、天然の石を粉砕して所定の外形に
結合した多孔質の天然石27にバクテリアを生息させる
状態で、天然石27に付着、堆積する異物を除去するこ
とを特徴とする。
【0021】
【作用】この発明の方法で洗浄する温水循環式浴槽装置
は、濾過タンク4の天然石27に温水を連続的に循環さ
せ、天然の石を粉砕して所定の外形に結合した多孔質の
天然石27に生息するバクテリア等の微生物で温水を清
澄に保持する。したがって、浴槽1の水を入れ換えるこ
となく毎日いつでも24時間入浴できる状態となる。温
水はヒータ等で一定の温度に保持される。
【0022】濾過タンク4は、内部に充填されている天
然の石を粉砕して所定の外形に結合した多孔質の天然石
27で温水を清澄に保持する。天然の石を粉砕して所定
の外形に結合した多孔質の天然石27は、微細な空隙に
バクテリアと原生虫とが生息する。これらの微生物は、
温水に含まれる垢(人体から出るアンモニアやタンパク
質)を除去する。天然石27に生息するバクテリアは、
温水に含まれる垢を餌として繁殖し、このバクテリアを
原生虫が食べて温水が清澄化される。したがって、温水
に全く垢が含まれない場合、バクテリアが繁殖しない
が、温水循環式浴槽装置を使用して、温水に人体から垢
が出ると、これによってバクテリアが繁殖して、天然石
27の濾過能力が向上する。天然石27に生息するバク
テリアは、餌が多量にあるとより多く繁殖するので、温
水に含まれるアンモニアやタンパク質、すなわち、垢の
量で天然石27の濾過能力が自動的に調整される。た
だ、天然石27の濾過能力の限界を超えると、温水は白
濁する。
【0023】バクテリアと原生虫が生息して温水を濾過
する天然石27は、単に物理的に温水中の異物を除去す
る活性炭等のフィルターに比べると、長期間にわたっ
て、優れた温水清澄化作用を持続する。言い替えれば、
目詰まりを起こし難い。それは、垢を分解して温水を清
澄にするからである。しかしながら、長期間使用するに
したがって、徐々に温水透過圧力損失が増加する。
【0024】ただ、この状態に於ても、天然石にはバク
テリアと原生虫とが生息するので、天然石がアンモニア
とタンパク質とを除去する能力はそれほど低下しない。
しかしながら、温水透過圧力損失が増加すると、温水透
過循環量が減少して温水透過率が低下する。
【0025】温水透過率が低下した濾過タンクは、下記
のように洗浄して濾過能力を回復する。図1に示す装置
の濾過タンク4は次の工程で洗浄される。 循環弁12と給水弁7と排水弁8とが閉弁される状
態で、洗浄弁9と洗浄液排水弁11とを開弁して、洗浄
水圧入手段10が洗浄液を濾過タンク4に供給する。こ
の状態で、洗浄液は、濾過タンク4内を、通常の温水流
動方向と反対に逆流して、濾過タンク4の天然石27を
水浸状態として表面に付着堆積する異物を効率よく逆洗
する。異物を除去した汚濁洗浄水は、浴槽1に流入され
ることなく、洗浄液排水弁11を通って濾過タンク4外
に排出される。洗浄液には、バクテリアと原生虫とを死
滅させずに天然石27を洗浄出来る全ての液体、普通
は、水道水を使用するが、水に多少塩等を混合した洗浄
液も使用できる。
【0026】 濾過タンク4に一定時間洗浄液が供給
されて逆洗が完了すると、循環弁12を閉弁状態に保持
して、洗浄弁9と洗浄液排水弁11とを閉弁し、給水弁
7と排水弁8とを開弁する。この状態で、給水弁7から
供給された補給水は、濾過タンク4内を温水の通過方向
に通過して、濾過タンク4内の洗浄液を排出する。
【0027】 濾過タンク4から洗浄液を完全に排出
した後、給水弁7と排水弁8とを閉弁し、その後循環弁
12を開いて浴槽1の温水を濾過タンク4と加熱手段5
とに循環させる。
【0028】このように、濾過タンク4洗浄後、一定の
時間、濾過タンク4内に、温水通過方向に清澄な水を流
した後温水を通過させる装置は、洗浄後、濾過タンク4
から汚れが浴槽1に流入するのを最も少なくできる特長
がある。
【0029】図5に示す装置は、次の工程で濾過タンク
4を洗浄する。 弁付バイパス回路33の三方弁34、35を、図の
鎖線位置に切り換えて、循環ポンプ3の排出側を濾過タ
ンク4の排出側に連結し、洗浄液排水弁11を開弁す
る。この状態で循環ポンプ3は浴槽1から温水を吸入
し、この温水を濾過タンク4の排出側に圧入し、濾過タ
ンク4の天然石27を水浸状態で逆洗する。
【0030】 濾過タンク4の逆洗が完了すると、弁
付バイパス回路33の三方弁34、35を実線位置に切
り換えると共に、洗浄液排水弁11を閉弁する。この状
態で、循環ポンプ3は浴槽1から温水を吸入して濾過タ
ンク4の吸入側に供給し、濾過タンク4を通過する温水
が天然石27で濾過される。
【0031】さらに、図7に示す装置は、次の工程で濾
過タンク4を洗浄する。 弁付バイパス回路33の四方切換弁36を、図の鎖
線位置に切り換えて、循環ポンプ3の排出側を濾過タン
ク4の排出側に連結し、循環ポンプ3の吸入側を浴槽1
に連結し、循環弁12を閉弁して、洗浄液排水弁11を
開弁する。この状態で循環ポンプ3は浴槽1から温水を
吸入し、温水を濾過タンク4の排出側に圧入して、濾過
タンク4の天然石27を水浸状態で逆洗する。濾過タン
ク4を通過した汚濁洗浄水は、閉弁状態にある循環弁1
2によって浴槽1に流入せず、洗浄液排水弁11を通っ
て外部に排出される。
【0032】 濾過タンク4の逆洗が完了すると、弁
付バイパス回路33の四方弁36を実線位置に切り換え
ると共に、洗浄液排水弁11を閉弁して、循環弁12を
開弁する。この状態で、循環ポンプ3は濾過タンク4を
介して浴槽1から温水を吸入して、濾過タンク4を通過
する温水が、濾過タンク4の天然石27で濾過される。
【0033】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。ただし、以下に示す実施例は、この発明の技
術思想を具体化するための洗浄方法を例示するものであ
って、この発明の洗浄方法は、構成部品の材質、形状、
構造、配置、洗浄方法等を下記のものに特定するもので
ない。この発明の洗浄方法は、特許請求の範囲に記載の
範囲に於て、種々の変更が加えられる。
【0034】さらに、この明細書は、特許請求の範囲が
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、「従来の問題点を解決
する為の手段の欄」および「作用の欄」に示される部材
に付記している。ただ、特許請求の範囲に記述される部
材を、実施例に示す部材に特定するものでは決してな
い。図1に示す洗浄手段を備えた温水循環式浴槽装置
は、浴槽1と、この浴槽1の底部に1次フィルター13
と循環管2とを介して吸入側を連結している循環ポンプ
3と、この循環ポンプ3の吐出側に連結されている濾過
タンク4と、この濾過タンク4の吸入側に循環ポンプ3
を介して連結されている給水弁7と、循環ポンプ3の排
出側と濾過タンク4の吸入側との間に連結されている洗
浄液排水弁11と、濾過タンク4の排出側に連結されて
いる排水弁8と、洗浄弁9を備える洗浄水圧入手段10
と、濾過タンク4の温水通路に配設されている加熱手段
5と、濾過タンク4の排出側を浴槽1に連結する循環管
2と、循環管2に連結されている循環弁12とを備え
る。
【0035】加熱手段5は、熱交換器14と、この熱交
換器14を介して温水を加温する石油バーナー15とを
備えるボイラーが使用できる。ボイラーの石油バーナー
15は、温水温度を、設定温度に保持するように、温度
センサー6で点火、消火状態が制御される。
【0036】温度センサー6は、なるべく浴槽1内の温
水の温度に近い温度が検出できるように、1段目の濾過
タンク4内に配設されている。温度センサー6が濾過タ
ンク4内の温水温度を検出し、温水温度が設定値以下で
石油バーナー15は点火し、設定値以上で消火する。
【0037】加熱手段5には、ボイラーに代わって電気
ヒータを有する加熱手段5も使用できる。この加熱手段
5は、温度センサー6でもって、ヒータの通電状態が制
御されて温水温度を一定に保持する。
【0038】電気ヒータである加熱手段5は、図3ない
し図8に示すように、濾過タンク4内に配設され、通電
状態が温度センサー6によって制御されて、温水を一定
の温度に調整する。
【0039】温度センサー6は、なるべく浴槽1内の温
水の温度に近い温度が検出できるように、1段目の濾過
タンク4内に配設されている。温度センサー6がフィル
ター内の温水温度を検出し、温水温度が設定値以下でヒ
ータに通電し、設定値以上で通電を停止する。
【0040】ボイラーやヒータ等の加熱手段5は、温水
温度を、例えば、39℃〜46℃の設定温度に保持する
ように、温度センサー6で動作状態が制御される。
【0041】1次フィルター13は、循環管2の浴槽1
内開口端に、脱着自在に取り付けられる。1次フィルタ
ー13のフィルター素材には、例えば連続気泡を有する
合成樹脂発泡体、耐水性の濾紙、不織布、網材等が使用
でき、例えば、網目が0.3〜5mm程度のものが使用
できる。
【0042】濾過タンク4は、ヒータが内蔵される以
列、内部構造が同一である2段の濾過タンク4が直列に
連結され濾過能力を向上させている。濾過タンク4の断
面形状を図2に示す。この濾過タンク4は、細高い筒状
のケーシング16と、ケーシング16内に配設されてい
る天然石フィルター18と、温水の流入口に連結されて
温水をケーシング16上部に押し上げる温水管19とを
備えている。
【0043】ケーシング16は、外筒と内筒とで2重円
筒状に形成され、外筒と内筒との間に断熱材20が充填
され断熱処理され、内筒が水密構造の温水路の一部を形
成する。
【0044】ケーシング16は、内筒内に、上方から収
納された複数段の天然石フィルター18を取り出して清
掃できるように、上端が開閉自在な蓋21で閉塞されて
いる。蓋21は、これを固定した状態で、内筒の上端を
水密に密閉する。
【0045】蓋21には空気抜弁22が連結され、空気
抜弁22でもって、内筒の上部に溜る空気を外部に排出
する。
【0046】内筒の下部は底板23で水密に閉塞されて
おり、この底板23を貫通して排出管24が固定されて
いる。内筒の中心を垂直に貫通して上端開口の温水管1
9が固定されている。
【0047】天然石フィルター18は内筒に引き出し自
在に装着されている。上方から流入した温水が、これを
上下に貫通して流下することによって、温水が粒状の天
然石27で濾過されるように、上方が開口され、底に通
水孔が穿設された円筒状に形成されて、中心に、温水管
19が貫通されるパイプ28を固定している。
【0048】天然石27は、温水を透過させることによ
って、ここにバクテリアと原生虫とが生息できるよう
に、多孔質である天然石27、例えば、「麦飯石」等の
天然の石を粉砕して所定の外形に焼結した多孔質のもの
が使用される。
【0049】図3ないし図8に示される2段連結の濾過
タンク4は、一方の濾過タンク4の温水通路にヒータと
温度センサー6とが配設され、温度センサー6は、ヒー
タ通過前の温度が測定できるように、ヒータよりも浴槽
側に配設される。
【0050】循環ポンプ3は、浴槽1の大きさと加熱手
段5の発熱量とを考慮して温水循環量が決定されるが、
浴槽1の大きさが、例えば500リットルの場合、循環
ポンプ3には1/4〜1馬力程度のモーターで駆動され
るポンプが使用される。
【0051】循環ポンプ3の温水循環量が多い程、加熱
手段5の熱交換器14で加熱される温水の温度差を少な
く出来る。ただ、この循環ポンプ3は24時間連続運転
されるので、大きすぎると消費電力が多くなりランニン
グコストが高くなる。したがって、循環ポンプ3の容量
は、温水循環式浴槽装置の使用状態を考慮して最適値に
決定される。
【0052】加熱手段5にボイラーを使用する場合、ボ
イラーの熱交換器14を通過する温水の温度差を少なく
する為には、複数のノズルを有する石油バーナーのボイ
ラーを使用することが出来る。複数の、例えば、ふたつ
のノズルを有する石油バーナーは、温水温度が低い時に
両方のノズルから石油を噴射して発生熱量を多くし、温
水が設定温度に近付くと、片方のノズルから燃料を噴霧
するのを止めて発生熱量を少なくし、温水が設定温度以
上に上昇するのを防止して温水の温度差を少なくできる
特長がある。
【0053】給水弁7は、循環ポンプ3の吸入側が2分
岐されて一方の分岐路に連結され、給水弁7を介して水
道等の補給水路に連結されている。この給水弁7は、循
環ポンプ3に補給水を供給して、洗浄工程に於ては、濾
過タンク4から洗浄液を排出し、浴槽1の温水面レベル
が低下した時には、濾過タンク4を介して浴槽1に補給
して温水面レベルを一定に保持させる。したがって、こ
の給水弁7は、弁の制御手段29と浴槽1のレベルセン
サー30で開閉状態が制御される。
【0054】温水循環状態、言い替えれば、濾過タンク
4を洗浄しない状態で、浴槽1の温水レベルが設定値以
下に下がると、このことがレベルセンサー30で検出さ
れて給水弁7が開弁され、浴槽1の温水面レベルが一定
以上になると、給水弁7は閉弁される。
【0055】給水弁7が開弁した状態で、循環ポンプ3
は、補給水と浴槽1からの温水とを混合して吸入する。
循環ポンプ3が、補給水と浴槽1からの温水とを混合し
て吸入する比率は、例えば、補給水1に対して、浴槽1
の温水を2〜20の範囲とするのが良い。補給水に対す
る浴槽内温水の比率が高い程、加熱手段5から排出され
る温水温度は、浴槽1内の温水温度近くに加温される。
【0056】図1に示す温水循環式浴槽装置は、給水弁
7が循環ポンプ3を介して濾過タンク4の吸入側に連結
されている。給水弁7は、図示しないが、直接濾過タン
ク4の吸入側に連結することも可能である。
【0057】洗浄液排水弁11と洗浄水圧入手段10と
は、濾過タンク4内に、洗浄水を供給し、この洗浄水を
浴槽1に還流させることなく、濾過タンク4通過後に外
部に排出する。
【0058】洗浄水圧入手段10は、通常、濾過タンク
4に水道水を供給する。ただ、洗浄液に、天然石27に
生息するバクテリアと原生虫とを死滅させない濃度の塩
水などを使用することもできる。洗浄液に塩水を使用す
る場合、洗浄水圧入手段10は、洗浄液を蓄える洗浄液
タンク31と、この洗浄液タンク31から洗浄液を濾過
タンク4に圧入する洗浄液ポンプ32とを備えている。
【0059】洗浄液タンク31は、例えば、塩分濃度が
0.5〜5重量%の塩水である洗浄液を蓄えている。洗
浄液に塩水を使用すると、濾過タンク4内が能率よく洗
浄できると共に、万一これが誤って浴槽1に流入して
も、人体に全く悪害を与えることがなく安心して使用で
きる特長がある。
【0060】洗浄液排水弁11は、通常、循環ポンプ3
の排出側に連結されるが、循環ポンプ3の吸入側に連結
することによって、洗浄液で循環ポンプ3内を洗浄する
ことができる。ただ、図1に示すように、循環ポンプ3
の排出側に洗浄液排水弁11を連結する場合、洗浄液が
循環ポンプ3を通過しないので、塩水の洗浄液が、循環
ポンプ3のインペラやケーシングを腐食させることがな
い。
【0061】循環弁12は、洗浄工程に於て浴槽1内に
温水が循環するのを停止させるものであるから、洗浄工
程に於て、浴槽1に循環水が流入するのを停止できる全
ての弁、例えば、図1の鎖線で示すように、循環弁12
には三方弁12’が使用できる。濾過タンク4の排出側
に連結されている三方弁12’は、濾過タンク4の排出
側を、加熱手段5と、排水弁8および洗浄弁9の何れか
一方に連結し、循環ポンプ3の吸入側に連結されている
三方弁12’は、循環ポンプ3の吸入側を、浴槽1と給
水弁7の何れか一方に連結する。
【0062】三方弁12’は、通常の温水循環状態にあ
っては、濾過タンク4の排出側を加熱手段5に、循環ポ
ンプ3の吸入側を浴槽1に連結し、濾過タンク4を洗浄
する時には、加熱手段5と浴槽1とを濾過タンク4に連
結せず、濾過タンク4の排出側を排水弁8と洗浄弁9と
に連結し、循環ポンプ3の吸入側を給水弁7に連結す
る。
【0063】循環弁12に開閉弁を使用する場合、図1
の実線で示すように、濾過タンク4と加熱手段5との間
と、循環ポンプ3と浴槽1との間とに連結される。この
循環弁12は、濾過タンク4を洗浄する時には閉弁さ
れ、洗浄が完了した後開弁されて浴槽1の温水を濾過タ
ンク4と加熱手段5とに循環させる。
【0064】循環弁12と排水弁8と洗浄弁9と洗浄液
排水弁11と給水弁7と洗浄水圧入手段10とは、手動
で切り換えて濾過タンク4を洗浄することができる。し
かしながら、これ等の弁を、タイマーを有する弁の制御
手段29で一定の時間毎に切り換えて、自動的に濾過タ
ンク4を洗浄する温水循環式浴槽装置が便利に使用でき
る。
【0065】弁の制御手段29は、予め設定されている
時間になると、浴槽1の温水循環を停止して濾過タンク
4を洗浄するように、各弁と洗浄水圧入手段10とを制
御する。
【0066】この制御手段29は、次の工程で濾過タン
ク4を洗浄する。 通常の運転状態、すなわち、浴槽1内の温水が濾過
タンク4と加熱手段5とに循環される状態で、排水弁
8、洗浄弁9、洗浄液排水弁11、給水弁7は閉弁さ
れ、洗浄水圧入手段10の洗浄液ポンプ32の運転は停
止される。循環弁12が三方弁12’の場合、濾過タン
ク4の排出側の三方弁12’は、濾過タンク4を加熱手
段5に連結し、循環ポンプ3の吸入側の三方弁12’
は、浴槽1に連結される。循環弁12が開閉弁の場合、
開閉弁は、開弁される。この状態で浴槽1内の温水は一
定の温度とレベルに保持される。したがって、温水温度
が低下すると、加熱手段5が温水を加熱し、温水レベル
が低下すると、給水弁7が開弁される。
【0067】 一定時間経過後、弁の制御手段29
は、濾過タンク4の洗浄を開始する。この工程に於て、
循環弁12が三方弁12’の場合、濾過タンク4の排出
側を、排水弁8と洗浄弁9とに連結し、循環ポンプ3の
吸入側を給水弁7に連結する。循環弁12が開閉弁の場
合、閉弁して浴槽1内の温水が濾過タンク4に循環され
るのを停止する。この状態で排水弁8と給水弁7とを閉
弁状態に保持して、洗浄液排水弁11と洗浄弁9とを開
き、洗浄液を濾過タンク4に供給する。洗浄液は濾過タ
ンク4内を、温水通過方向と逆の方向に流動して、濾過
タンク4に堆積する異物を効率良く逆洗し、洗浄液排水
弁11から外部に排出される。この状態に一定時間保持
されて、濾過タンク4が逆洗されると、洗浄液排水弁1
1と洗浄弁9とを閉弁する。
【0068】 濾過タンク4が洗浄された後、濾過タ
ンク4内の洗浄液を排出すると共に、その後に、浴槽1
からの温水が通過する状態で、濾過タンク4の異物が浴
槽1内に流入しないように、濾過タンク4に、温水の通
過方向と同方向に補給水を流入させる。すなわち、弁の
制御手段29は、洗浄液排水弁11と洗浄弁9とを閉弁
状態に保持して、排水弁8と給水弁7とを開弁し、給水
弁7から濾過タンク4に清澄な補給水を供給する。補給
水は濾過タンク4内を温水通過方向に通過して、排水弁
8から外部に排出される。濾過タンク4から洗浄液が完
全に排出され、補給水が濾過タンク4に通過された後、
給水弁7と排水弁8とが閉弁される。
【0069】 その後、循環弁12が切り換えられ
て、の状態となり、濾過タンク4の排出側を加熱手段
5に、循環ポンプ3の吸入側が浴槽1に連結されて浴槽
1内の温水が濾過タンク4と加熱手段5とに循環され
る。弁の制御手段29がない場合、手動で、〜の状
態に各弁を切り換える。
【0070】図3ないし図8に示す温水循環式浴槽装置
は、加熱手段5を濾過タンク4内に配設し、図5ないし
図8の装置は、浴槽1内の温水を濾過タンク4の洗浄に
使用している。
【0071】図3に示す温水循環式浴槽装置は、濾過タ
ンク4の排出側と浴槽1との間に三方弁37を連結し、
循環ポンプ3の排出側と濾過タンク4の吸入側とが分岐
されて洗浄液排水弁11が連結されている。この装置は
濾過タンク4洗浄工程に於ては、循環ポンプ3の運転を
停止して、三方弁37を鎖線位置に切り換え、三方弁3
7に水道水等の洗浄水を供給して、この洗浄水を濾過タ
ンク4に逆向きに流し、濾過タンク4内を逆洗した洗浄
水を洗浄液排水弁11から排水する。
【0072】濾過タンク4洗浄後、三方弁37を実線位
置に切り換えると共に、洗浄液排水弁11を閉弁して循
環ポンプ3を運転し、浴槽1の温水を濾過タンク4に循
環させて濾過する。
【0073】図4の温水循環式浴槽装置は、図3の三方
弁37に代わって、切換弁38、39を使用できる。こ
の温水循環式浴槽装置は、濾過タンク4の洗浄工程に於
ては、循環ポンプ3の運転を停止して、切換弁39と洗
浄液排水弁11とを開弁、切換弁38と循環弁12とを
閉弁し、温水の濾過工程に於ては、循環ポンプ3を運転
して、切換弁39と洗浄液排水弁11とを閉弁、切換弁
38と循環弁12とを開弁する。
【0074】さらに、図5に示す温水循環式浴槽装置
は、濾過タンク4の吸入側が循環ポンプ3を介して浴槽
1に連結され、通常の温水濾過工程にあっては、循環ポ
ンプ3が浴槽1から温水を吸入し、この温水を浴槽1に
圧入する。この温水循環式浴槽装置は、循環ポンプ3の
排出側を濾過タンク4の吸入側から排出側に切り換えて
連結する弁付バイパス回路33と、濾過タンク4の吸入
側に連結されている洗浄液排水弁11とを備えている。
【0075】弁付バイパス回路33は、濾過タンク4の
吸入側と排出側とに連結されている三方弁34、35
と、両三方弁34、35を連結するバイパス管40とを
備えている。
【0076】この弁付バイパス回路33は、三方弁3
4、35が実線に示す位置にあっては、濾過タンク4が
温水を濾過し、三方弁34、35が鎖線位置に切り換え
られると、濾過タンク4が温水で逆洗される。
【0077】三方弁34、35は、濾過タンク4の排出
側を浴槽1とバイパス管40の何れか一方に、循環ポン
プ3の排出側を濾過タンク4の吸入1とバイパス管40
何れか一方に連結している。
【0078】この三方弁34、35と同様の作用は、3
個の切換弁41A、41B、41Cで実現できる。3個
の切換弁は、図に示すように、バイパス管40と、濾
過タンク4と浴槽1との間、濾過タンク4と循環ポンプ
3との間とに連結される。
【0079】3個の切換弁は、濾過タンク4の洗浄工程
に於て切換弁41Aを開弁して、切換弁41Bと41C
を閉弁する(洗浄液排水弁11は開弁)。この状態で、
循環ポンプ3は温水を濾過タンク4の排出側に圧入して
これを逆洗し、洗浄液排水弁11から排出する。濾過タ
ンク4が温水を濾過する工程に於ては、切換弁41Aと
洗浄液排水弁11とを閉弁し、切換弁41B,41Cを
開弁し、温水が濾過タンク4の天然石フィルター18で
濾過される。
【0080】さらに図7に示す温水循環式浴槽装置は、
循環ポンプ3が濾過タンク4の排出側に連結されてお
り、さらに、循環ポンプ3の排出側を濾過タンク4の吸
入側から排出側に切り換え、循環ポンプ3の吸入側を濾
過タンク4の排出側から浴槽1に切り換えて連結する弁
付バイパス回路33と、濾過タンク4の吸入側と浴槽1
との間に連結されている循環弁12と、濾過タンク4の
吸入側に連結されている洗浄液排水弁11とを備えてい
る。
【0081】この弁付バイパス回路33は、四方切換弁
36を備えており、四方切換弁36は、互いに対向する
ポートが循環ポンプ3の吸入側と排出側とに連結され、
残りの2ポートが濾過タンク4の排出側と浴槽1とに連
結されている。
【0082】四方切換弁36が実線位置にあっては、循
環ポンプ3の吸入側が濾過タンク4に、排出側が浴槽1
に連結され、循環ポンプ3は濾過タンク4を介して温水
を吸入し、濾過タンク4を通過する温水が天然石フィル
ーで濾過される。この状態に於ては、循環弁12は開
弁され、洗浄液排水弁11は閉弁される。
【0083】四方切換弁36が鎖線位置に切り換えられ
ると、循環ポンプ3は浴槽1から温水を吸入して濾過タ
ンク4の排出側に圧入し、温水が濾過タンク4内を逆流
して濾過タンク4が洗浄される。この状態に於ては、循
環弁12は閉弁され、洗浄液排水弁11は開弁され、濾
過タンク4を逆洗した温水は洗浄液排水弁11から排水
されて浴槽1に還流されない。
【0084】さらに、図8に示す温水循環式浴槽装置は
弁付バイパス回路33、四方切換弁36に代わって4個
の切換弁42D、42E、42F、42Gを備えてい
る。この温水循環式浴槽装置は、濾過タンク4の天然石
フィルターが温水を濾過する工程にあっては、切換弁4
2D、42Eと循環弁12とが開弁され、切換弁42
F、42Gと洗浄液排水弁11とが閉弁される。また、
濾過タンク4の洗浄工程にあっては、切換弁42G、
2Fと洗浄液排水弁11とが開弁され、切換弁42D、
42Eと循環弁12とが閉弁される。
【0085】図3ないし図8に示す温水循環式浴槽装置
は、循環ポンプ3が空気を吸入しないように、循環ポン
ブ3は、浴槽1の温水レベルが一定以下に低下すると自
動的に停止し濾過タンク4の洗浄を停止する。すなわ
ち、循環ポンプ3は、レベルセンサー30(図示せず)
によって運転状態が制御される。
【0086】ところで、浴槽1の温水を使用して濾過タ
ンク4を洗浄する装置は、洗浄工程に於て、浴槽1の温
水レベルが低下するが、濾過タンク4を再々洗浄する場
合、極めて短時間の洗浄で濾過タンク4が奇麗に洗浄で
きるので、洗浄工程における温水レベルの低下を少な
く、例えば、5〜20cm温水面の低下で濾過タンク4
を洗浄することが可能である。
【0087】温水面レベルが低下した浴槽1は、温水器
で温水を補給し、あるいは、水道水を補給してヒータや
ボイラーで加熱する。補給水は、入浴者が手動で供給
し、あるいは、レベルセンサー30で給水弁7を制御し
て自動的に供給する。
【0088】図5ないし図8に示す温水循環式浴槽装置
は、浴槽1の温水を濾過タンク4の洗浄に使用するの
で、洗浄工程に於て、浴槽1の温水の一部を新しい水に
入れ換えできると共に、濾過タンク4の洗浄工程に於て
も、天然石に生息するバクテリア等が活発に活動する特
長が実現できる。
【0089】図3ないし図8に示す温水循環式浴槽装置
は、各弁と循環ポンプ3との運転を、図1に示す温水循
環式浴槽装置と同様に、制御手段29でもって制御する
ことも可能である。
【0090】
【発明の効果】この発明の温水循環式浴槽装置の洗浄方
法は、濾過タンクの天然石に付着する異物と、天然石に
生息するバクテリア等の微生物とを選択的に除去する。
このことを実現するために、この発明の温水循環式浴槽
装置の洗浄方法は、天然石を水浸状態で洗浄する。水浸
状態で洗浄される天然石は、内部に生息するバクテリア
等を除去することなく、表面に付着する異物を除去す
る。すなわち、この発明の温水循環式浴槽装置は、濾過
タンク内に堆積する異物とバクテリアとを選択的に除去
できる。天然石の表面に付着し堆積した異物は、温水を
物理的に濾過して除去されたものであるから、できる限
り除去する必要がある。これに対して、天然の石を粉砕
して所定の外形に結合した多孔質の天然石の空隙に生息
するバクテリア等の微生物は、異物とは異なり、温水に
含まれる垢等を分解して清澄にするもであるから、濾過
タンクの洗浄工程に於て、除去してはならない。好都合
なことに、温水を物理的に濾過した異物は天然石の表
面、いいかえると、隣接する天然石との空隙に堆積す
る。これに対して、バクテリア等の微生物は多孔質天然
石の内部に設けられた極めて微細な空隙に生息する。バ
クテリア等の微生物が、異物と同じように、隣接する天
然石の空隙に生息するのであれば、濾過タンク内を洗浄
するときに、異物と一緒に除去されてしまう。ところ
が、バクテリア等の微生物は、天然石の内部に生息す
る。このことを実現するために、天然石は、内部にバク
テリア等の微生物の生息空間を設ける必要がある。すな
わち、天然石には多孔質のものを使用しなければならな
い。本発明者は、このことを下記の実験で確認してい
る。すなわち、本発明者も、最初は、バクテリア等の微
生物が天然石の表面に生息すると考え、濾材に多孔質で
ない天然石を使用した。しかしながら、この装置は、2
4時間連続して温水を濾材に循環させるにもかかわら
ず、いつまでたっても温水を清澄にすることができず白
濁した。白濁した温水を清澄にできないのは、温水を清
澄にするバクテリア等の微生物が発生しないからであ
る。天然の石を粉砕して所定の外形に結合した多孔質の
天然石を使用した装置も、微生物が発生しない状態では
同じ状態となって温水力泊濁する。すなわち、装置を浴
槽に接続して最初に使用するときには、天然石に微生物
が繁殖していないので、天然石に微生物が繁殖するまで
の間は、温水が白濁して清澄に濾過できない。しかしな
がら、天然の石を粉砕して所定の外形に結合した多孔質
の天然石を使用する装置は、数日も使用すると、天然石
に微生物が繁殖し、これが温水を清澄化して、白濁した
温水を極めて綺麗に澄み切った状態とする。このこと
は、バクテリア等の微生物が、多孔質である天然石の微
細な空隙に生息することを実証する。この発明の洗浄方
法は、温水を清澄に保持するバクテリア等の微生物と、
温水から除去した異物とが、天然石の異なる部分に位置
することを巧妙に応用して、濾過タンクの天然石を洗浄
する。すなわち、この発明の洗浄方法は、濾過タンク内
の天然石を水浸状態で洗浄することによって、天然石の
内部に生息するバクテリア等の微生物を除去することな
く、異物を除去する。水浸状態で洗浄される天然石は、
乾燥されることがないので、内部に生息するバクテリア
等の微生物を死滅させない。また、洗浄水は、多孔質で
ある天然石の内部に流入することがなく、内部の極めて
微細な空隙に生息するバクテリア等を洗浄して除去する
ことはない。すなわち、天然石の水浸状態における洗浄
工程に於て、バクテリア等は天然石の内部にそのまま残
り、表面の異物のみが選択的に除去される。このため、
この発明の温水循環式浴槽装置の洗浄方法は、洗浄工程
が完了した直後でも、天然石には多量のバクテリア等の
微生物が生息しており、これらの微生物でもって温水に
含まれるアンモニアとタンパク質とを効率よく除去す
る。このため、従来の装置ではどうしても解決できなか
った「洗浄直後から数日間に発生した温水の白濁」を解
消できる卓効が実現できる。したがって、この発明の温
水循環式浴槽装置の洗浄方法は、天然石を再々洗浄で
き、1年365日連続して清澄な温水に入浴できる特長
を実現する。
【0091】また、この発明の温水循環式浴槽装置の洗
浄方法は、浴槽内に温水を蓄えた状態で濾過タンクを洗
浄することもできる。このため、濾過タンクを洗浄した
後、直ちに入浴できる特長も実現できる。洗浄後直ちに
入浴出来ない温水循環式浴槽装置は、風呂の使用時間を
考慮して濾過タンクを洗浄する必要があるので洗浄回数
を多くするのが難しい欠点があるが、洗浄後直ちに入浴
できる温水循環式浴槽装置は、洗浄回数を多くでき、濾
過タンクの目詰まりを防止して、常時能率よく濾過でき
る特長が実現できる。
【0092】さらに、本発明の温水循環式浴槽装置の洗
浄方法は、天然の石を粉砕して所定の外形に結合した多
孔質の天然石の無数の空隙にバクテリア等の微生物を生
息させて微生物の作用で温水を清澄に保持し、この天然
石に微生物を残して、表面に付着、堆積する異物を除去
する。この方法は、天然の石を粉砕して所定の外形に結
合した多孔質の天然石を洗浄して、温水を清澄に保持す
る能力を回復させるので、天然石を製造するときに、天
然石の空隙率と空隙の大きさとを、理想的な状態で調整
できる。天然の石を粉砕して所定の外形に結合した多孔
質の天然石は、空隙率を大きくすると共に、空隙を小さ
くして、微生物の生息環境を快適にできる。天然の石を
粉砕して所定の外形に結合した多孔質の天然石は、微生
物の生息と、表面に付着する異物除去に理想の環境とす
ることができる特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す温水循環式浴槽装置
の概略断面図
【図2】濾過タンク4の断面図
【図3】他の実施例を示す浴槽装置の概略断面図
【図4】他の実施例を示す浴槽装置の概略断面図
【図5】他の実施例を示す浴槽装置の概略断面図
【図6】他の実施例を示す浴槽装置の概略断面図
【図7】他の実施例を示す浴槽装置の概略断面図
【図8】他の実施例を示す浴槽装置の概略断面図
【符号の説明】 1……浴槽 2……循環管 3……循環ポンプ 4……濾過タンク 5……加熱手段 6……温度センサー 7……給水弁 8……排水弁 9……洗浄弁 10……洗浄水圧入手段 11……洗浄液排水弁 12……循環弁 12’…三方弁 13……一次フィルタ
ー 14……熱交換器 15……石油バーナー 16……ケーシング 18……天然石フィル
ター 19……温水管 20……断熱材 21……蓋 22……空気抜弁 23……底板 24……排出管 27……天然石 28……パイプ 29……制御手段 30……レベルセンサ
ー 31……洗浄液タンク 32……洗浄液ポンプ 33……弁付バイパス回路 34……三方弁 35……三方弁 36……四方切換弁 37……三方弁 38……切換弁 39……切換弁 40……バイパス管 41……切換弁 42……切換弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽(1)と、この浴槽(1)に循環管(2)と
    循環ポンプ(3)とを介して連結されており、かつ、天然
    の石を粉砕して所定の外形に結合した多孔質の天然石(2
    7)が内部に充填されており、この天然石(27)にバクテリ
    アを繁殖させて温水に含まれるアンモニアとタンパク質
    とを除去する温水の濾過タンク(4)と、温水を一定の温
    度に加熱する加熱手段(5)と、温水温度を検出して加熱
    手段(5)を制御する温度センサー(6)と、濾過タンク(4)
    の天然石(27)を洗浄する洗浄手段とを備える毎日いつで
    も入浴できる温水循環式浴槽装置の洗浄方法であって、 濾過タンク(4)に加圧した洗浄水を圧入する洗浄水圧入
    手段(10)から圧入される洗浄水で濾過タンク(4)の天然
    石(27)を水浸状態として洗浄し、洗浄した汚濁洗浄水を
    洗浄水排水弁(11)から排出し、天然の石を粉砕して所定
    の外形に結合した多孔質の天然石(27)にバクテリアを生
    息させる状態で、天然石(27)に付着、堆積する異物を除
    去することを特徴とする洗浄手段を備える温水循環式浴
    槽装置の洗浄方法。
  2. 【請求項2】 浴槽(1)と、この浴槽(1)に循環管(2)と
    循環ポンプ(3)とを介して連結されており、かつ、内部
    に天然の石を粉砕して所定の外形に結合した多孔質の天
    然石(27)が充填されており、この天然石(27)にバクテリ
    アを繁殖させて温水に含まれるアンモニアとタンパク質
    とを除去する温水の濾過タンク(4)と、温水を一定の温
    度に加熱する加熱手段(5)と、温水温度を検出して加熱
    手段(5)を制御する温度センサー(6)と、濾過タンク(4)
    の天然石(27)を洗浄する洗浄手段とを備える毎日いつで
    も入浴できる温水循環式浴槽装置の洗浄方法であって、 循環ポンプ(3)が、浴槽(1)の温水を強制的に濾過タンク
    (4)に流入させ、循環ポンプ(3)によって流入される温水
    が、濾過タンク(4)内の天然石(27)を水浸状態で洗浄
    し、天然石(27)を洗浄した汚濁洗浄水を洗浄水排水弁(1
    1)から排出して、天然の石を粉砕して所定の外形に結合
    した多孔質の天然石(27)にバクテリアを生息させる状態
    で、天然石(27)に付着、堆積する異物を除去することを
    特徴とする洗浄手段を備える温水循環式浴槽装置の洗浄
    方法。
JP8050873A 1996-02-13 1996-02-13 洗浄手段を備える温水循環式浴槽装置の洗浄方法 Expired - Fee Related JP3065241B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8050873A JP3065241B2 (ja) 1996-02-13 1996-02-13 洗浄手段を備える温水循環式浴槽装置の洗浄方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8050873A JP3065241B2 (ja) 1996-02-13 1996-02-13 洗浄手段を備える温水循環式浴槽装置の洗浄方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5095595A Division JPH0712406B2 (ja) 1993-03-29 1993-03-29 洗浄手段を備える温水循環式浴槽装置の洗浄方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08229584A true JPH08229584A (ja) 1996-09-10
JP3065241B2 JP3065241B2 (ja) 2000-07-17

Family

ID=12870849

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8050873A Expired - Fee Related JP3065241B2 (ja) 1996-02-13 1996-02-13 洗浄手段を備える温水循環式浴槽装置の洗浄方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3065241B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06190216A (ja) * 1993-03-29 1994-07-12 Corona Kogyo Kk 洗浄手段を備える温水循環式浴槽装置の洗浄方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06190216A (ja) * 1993-03-29 1994-07-12 Corona Kogyo Kk 洗浄手段を備える温水循環式浴槽装置の洗浄方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3065241B2 (ja) 2000-07-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4828709A (en) Recirculating shower using limited water supply
US4537149A (en) Method and apparatus for cleaning tainted shellfish
US4859345A (en) Bath water heater and circulator-purifier apparatus
US7077272B2 (en) Antibacterial member, method of preparing the same, antibacterial filter and antibacterial container
JPH08229584A (ja) 洗浄手段を備える温水循環式浴槽装置の洗浄方法
JPH0730101Y2 (ja) 洗浄手段を備える温水循環式浴槽装置
JPH06190216A (ja) 洗浄手段を備える温水循環式浴槽装置の洗浄方法
CN203219815U (zh) 一种淡水鱼食用前饲养净化处理的装置
KR19980067547U (ko) 수족관 물정화장치
CN103098747B (zh) 一种淡水鱼食用前饲养净化处理的装置
JPH0331376Y2 (ja)
JPH0646386Y2 (ja) 洗浄手段を備える温水循環式浴槽装置
JPH0712841Y2 (ja) ボイラーを備える温水循環式浴槽装置
JPH0847610A (ja) 浴湯の調整装置
JPH0212124B2 (ja)
JPH09141285A (ja) 汚染液体の循環浄化装置
CN219088149U (zh) 一种鱼类养殖的流动水养殖池
JPH0433933Y2 (ja)
JPH09298980A (ja) 清掃栓付二重魚槽
JPH07185574A (ja) 浴湯の循環調整装置
JP2865630B2 (ja) 温水循環式の浴槽装置
JPH0751136Y2 (ja) 洗浄手段を備える温水循環式浴槽装置
JPH09141282A (ja) 汚染液体の循環浄化装置
JPH0433932Y2 (ja)
JPH03118066A (ja) 気泡発生機構を備える温水循環式浴槽装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees