JPH0730101Y2 - 洗浄手段を備える温水循環式浴槽装置 - Google Patents

洗浄手段を備える温水循環式浴槽装置

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JPH0730101Y2
JPH0730101Y2 JP1988028725U JP2872588U JPH0730101Y2 JP H0730101 Y2 JPH0730101 Y2 JP H0730101Y2 JP 1988028725 U JP1988028725 U JP 1988028725U JP 2872588 U JP2872588 U JP 2872588U JP H0730101 Y2 JPH0730101 Y2 JP H0730101Y2
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water
filtration tank
natural stone
valve
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は、温水がフィルターで濾過されると共に、温
水温度が一定値に保持されるボイラーを備えている温水
循環式浴槽装置に関し、特に、濾過タンクの洗浄手段を
有する温水循環式浴槽装置に関する。
【従来の技術】
温水の温度を一定に保持する加熱手段と、温水内を濾過
するフィルターとを備えている温水循環式浴槽装置は実
用化されている。この温水循環式浴槽装置は、温水温度
を一定の温度に保持すると共に、温水を連続的に濾過し
て、垢等の異物を除去して清澄に保持するので、浴槽内
の温水を交換することなく、24時間いつでも入浴できる
極めて便利で、しかも節水効果が高い温水循環式浴槽装
置が実現できる。 この温水循環式浴槽装置は、温水を濾過するフィルター
として、一般的に、温水に含まれる髪の毛等の大きな塵
を除去する1次フィルターと、温水に含まれる微細な異
物を除去すると共に、温水中に含まれる細菌を殺菌する
天然石のフィルターとが使用される。1次フィルター
は、浴槽の吸入口に脱着自在に取り付けられるので簡単
に洗浄できる。 天然石のフィルターは、多孔質の石、例えば、「麦飯
石」や、あるいは、石を粉砕して多孔質の状態に焼結し
た石が使用される。この天然石のフィルターは、人体か
ら出るアンモニア(汗)や、タンパク質(垢)等を吸着
する。天然石フィルターが、温水に含まれるアンモニア
やタンパク質を吸着するのは、次の状態によることが解
明されている。 すなわち、温水が循環する天然石フィルターはバクテリ
アの繁殖に快適な環境となり、ここにバクテリアが寄生
し、このバクテリアを餌とする原生虫が発生する。バク
テリアは、温水に含まれるアンモニアやタンパク質を餌
として食べて分解し、このバクテリアを、原生虫が食べ
るので、温水中の汗や垢が効果的に天然石フィルターに
吸着される。 この状態で温水を清澄化する天然石フィルターは、単に
機械的な異物を濾過するフィルターと異なり、短時間で
は目詰まりせず、洗浄期間を長くできる。例えば、200
リットルリットルの温水を、平均粒子径が10〜40mmであ
る「麦飯石」を10〜20kgを使用した天然石のフィルター
で連続的に濾過する場合、1日の入浴する人数を5〜10
人として、数カ月〜1年もの長い間洗浄しないで使用で
きる。 従って、この温水循環式浴槽装置は、通常の一般家庭で
使用する場合、濾過タンクの洗浄回数を極めて少なく出
来る。この為、従来のこの種の温水循環式浴槽装置の濾
過タンクは、ケーシングを分解して内部の天然石を取り
出し、これを洗浄して天日乾燥して再びケーシング内に
収納して洗浄する構造をしていた。 1日に数十人も入浴する営業用の温水循環式浴槽装置の
場合、濾過タンクの洗浄期間が短く、洗浄に著しく手間
が掛かり、また、家庭用の温水循環式浴槽装置の場合
も、数年に1回の割合で洗浄する必要があって濾過タン
クの洗浄に手間がかかる欠点があった。 濾過タンクが目詰まりした状態で使用すると、温水の濾
過能力が低下して、甚だしい時には濁りを生じ、また、
濾過タンクの温水透過損失が増加して温水の循環量が減
少する弊害がある。 また、従来の温水循環式浴槽装置は、濾過タンクを洗浄
する時に浴槽内の温水が汚れる。このため、汚れた浴槽
内の温水を排水して、洗浄後直ちに入浴出来ない欠点が
あった。すなわち、濾過タンクのケーシングを開いて天
然石を取り出す時に、濾過タンクから流出する汚水が浴
槽に流入する。 更にまた、この構造の温水循環式浴槽装置は、天然石フ
ィルターを洗浄した後、1〜2日は温水が白濁して清澄
に濾過出来ない欠点がある。天然石フィルター洗浄後、
数日は白濁して不透明の温水に入浴する必要がある。更
に困ったことに、白濁、不透明の汚れた感じの温水循環
式浴槽装置が澄み切るまで入浴しない場合、温水が透明
になる迄に更に時間がかかる欠点があった。 この為、業務用の温水循環式浴槽装置で頻繁に天然石を
洗浄する場合、温水の白濁状態となる日数が長く、常時
連続して清澄な風呂に入浴出来ない。 本考案者は、天然石を奇麗に洗浄しても、天然石が温水
を清澄に濾過できない原因が究明できず、数日は白濁し
た状態が解消出来ない家庭用の装置を製品化した。 ところが、業務用の温水循環式浴槽装置は洗浄回数が多
いので、何とか天然石フィルター洗浄後の白濁を解消す
べく、更に実験を重ねた。その結果、天然石フィルター
が、アンモニアとタンパク質とを分離する動作原理か
ら、簡単な機構で一挙に白濁状態を解消することに成功
した。 天然石フィルターが、洗浄後数日もの長い間、温水を清
澄に濾過出来ない理由は、天然石フィルターが、通常の
異物を物理的に濾過する濾材と異なり、バクテリアと原
生虫とを利用するので、天然石フィルターは、天然石を
洗浄して天日乾燥した場合、天然石の汚れは除去できる
が、天然石に生息していたバクテリアと原生虫も死滅す
るので、これ等が、繁殖する迄の間、温水が清澄に濾過
出来ない。また、天然石フィルターを洗浄した後、白濁
した温水に入浴しないと、汗や垢等のバクテリアの餌が
温水に含まれず、バクテリアの繁殖が遅くなって温水が
清澄化するのが遅くなる欠点があった。
【考案が解決しようとする課題】
本考案者は、天然石を乾燥させることなく水浸状態で洗
浄することによって、この欠点を解消することに成功し
た。水浸状態で洗浄される天然石は、天然石の清澄化作
用を失うことなく、表面に付着する異物が除去される。
それは、温水を清澄化するバクテリア等の微生物は天然
石の内部に生息し、異物は天然石の表面に堆積するの
で、乾燥させないで洗浄することによって、異物は除去
さるが、バクテリアを死滅させないからである。 このようにして天然石を洗浄すると、洗浄した直後か
ら、天然石にはバクテリア等が生息しているので、温水
を清澄化する作用がある。しかしながら、実際には、洗
浄直後には多少温水が濁ることがあり、濁りを除去する
のに数時間かかることがある。とくに、汚れのひどい天
然石を洗浄した直後は、温水の濁りが発生しやすい傾向
がある。さらに、天然石の洗浄に、浴槽に蓄えた温水を
使用することがあるが、この場合も、洗浄直後に浴槽内
の温水が汚れ易くなる欠点がある。それは、浴槽内の温
水を使用する場合、洗浄直後から入浴するので、洗浄で
浴槽の温水を全て使用することができず、温水の使用量
が制限され、多量の温水で天然石を充分に洗浄できない
からである。 この考案はさらにこの欠点を解決することを目的に開発
されたもので、この考案の重要な目的は、洗浄直後にお
ける浴槽内温水の汚れを防止できる洗浄手段を備える温
水循環式浴槽装置を提供するにある。
【課題を解決する為の手段】
この考案の洗浄手段を備える温水循環式浴槽装置は、前
述の目的を達成するために下記の構成を備える。すなわ
ち、この考案は、浴槽1と、この浴槽1に循環管2と循
環ポンプ3とを介して連結されており、かつ、内部に多
孔質の天然石27が充填されており、この天然石27)にバ
クテリアを繁殖させて温水に含まれるアンモニアとタン
パク質とを除去する温水の濾過タンク4と、濾過タンク
4と循環ポンプ3とで循環される温水の通路に配設され
て温水を一定の温度に加熱する加熱手段5と、温水温度
を検出して加熱手段5を制御する温度センサー6と、濾
過タンク4に通常の温水濾過方向とは逆の方向に洗浄水
を流して天然石27を逆洗する洗浄手段とを備える温水循
環式浴槽装置を改良したものである。 この考案の温水循環式浴槽装置は、濾過タンク4の排出
側を分岐すると共に、分岐路に、濾過タンク4内の洗浄
水を排出する逆洗水排水弁8を連結することを特徴とす
る。逆洗水排水弁8は、濾過タンク4の天然石27を逆洗
した後に開弁する。開弁した逆洗水排水弁8は、洗浄が
完了した後に、濾過タンク4に圧入される供給水でもっ
て、濾過タンク4に溜っている汚濁洗浄水を排水する。
【作用】
この考案の温水循環式浴槽装置は、濾過タンク4の天然
石27に温水を連続的に循環させ、天然石27に生息するバ
クテリア等の微生物で温水を清澄に保持する。したがっ
て、浴槽水を入れ換えることなく毎日いつでも24時間入
浴できる状態となる。温水はヒータ等で一定の温度に保
持される。 濾過タンク4は、内部に充填されている多孔質の天然石
27で温水を清澄に保持する。多孔質の天然石27は、微細
な空隙にバクテリアと原生虫とが生息する。これらの微
生物は、温水に含まれる垢(人体から出るアンモニアや
タンパク質)を除去する。天然石27に生息するバクテリ
アは、温水に含まれる垢を餌として繁殖し、このバクテ
リアを原生虫が食べて温水が清澄化される。従って、温
水に全く垢が含まれない場合、バクテリアが繁殖しない
が、温水循環式浴槽装置を使用して、温水に人体から垢
が出ると、これによってバクテリアが繁殖して、天然石
27の濾過能力が向上する。天然石27に生息するバクテリ
アは、餌が多量にあるとより多く繁殖するので、温水に
含まれるアンモニアやタンパク質、すなわち、垢の量で
天然石27の濾過能力が自動的に調整される。ただ、天然
石27の濾過能力の限界を超えると、温水は白濁する。 天然石27に多量の異物が堆積すると、通常の状態とは逆
方向に洗浄水を流して、天然石を逆浄できる。ただ、逆
洗することによって、天然石に付着する異物を完全に濾
過タンクから排出することはできない。逆洗の後も、多
少の異物は濾過タンク内に残存する。濾過タンクに残存
する異物が、天然石の表面に付着していると、逆洗後に
通常の状態に温水を循環しても、濾過タンクから排出さ
れて浴槽に流入することはない。しかしながら、逆洗時
に天然石の表面から分離されて濾過タンクに残留する異
物は、通常の温水循環状態に切り換えたときに、濾過タ
ンクから排出された浴槽に流入する。また、天然石を洗
浄するときと、通常の温水循環状態で温水の流動方向が
逆になるので、逆洗のときに天然石の表面に付着してい
た異物が、通常の温水循環状態で天然石から分離されて
浴槽に流入することもある。洗浄後に浴槽に流入する異
物は、浴槽内の温水を濁らせる。この考案の温水循環式
浴槽装置は、この欠点を解消するために、濾過タンクの
排出側を分岐して、分岐炉路に逆洗水排水弁8を接続し
ている。逆洗水排水弁8は、天然石を逆洗した後に開弁
される。逆洗水排水弁8を開弁して、濾過タンク4に通
常の方向に液体を流入することにより、濾過タンク4の
内部に残存する異物を排出する。この状態で濾過タンク
4から異物を排出した後、逆洗水排水弁8を閉弁して通
常の温水循環状態とすると、温水の流動方向は変化せ
ず、濾過タンク4から異物が排出されることはない。第
1図に示す装置の濾過タンク4は次のようにして天然石
27を逆洗し、洗浄後に通常の温水循環状態とする。 天然石を逆洗する工程 循環弁12と給水弁7と逆洗水排水弁8とを閉弁して、洗
浄弁9と洗浄液排水弁11とを開弁し、洗浄水圧入手段10
でもって洗浄液を濾過タンク4に供給する。この状態
で、洗浄液は、濾過タンク4内を、通常の温水流動方法
と反対に逆流して、濾過タンク4の天然石27を水浸状態
として表面に付着堆積する異物を効率よく逆洗する。異
物を除去した汚濁洗浄水は、浴槽1に流入されることな
く、洗浄液排水弁11を通って濾過タンク4外に排出され
る。 洗浄液には、バクテリアと原生虫とを死滅させずに天然
石27を洗浄出来る全ての液体、普通は、水道水を使用す
るが、水に多少塩等を混合した洗浄液も使用できる。 濾過タンクの汚濁洗浄水を排水する工程 濾過タンク4に一定時間洗浄液を供給して天然石27の逆
洗が完了すると、循環弁12を閉弁状態に保持して、洗浄
弁9と洗浄液排水弁11とを閉弁し、給水弁7と逆洗水排
水弁8とを開弁する。この状態で、給水弁7から供給さ
れた補給水は、濾過タンク4内を温水の通過方向に通過
して、濾過タンク4内の洗浄液を排出し、濾過タンク4
に残存する異物を排出する。 通常の温水循環工程 開弁した逆洗水排水弁8から、濾過タンク4から洗浄液
を完全に排出した後、給水弁7と逆洗水排水弁8とを閉
弁し、その後循環弁12を開いて浴槽1の温水を濾過タン
ク4と加熱手段5とに循環させる。 このように、濾過タンク4を洗浄した後、一定の時間、
濾過タンク4内に、温水通過方向に清澄な水を流した後
温水を通過させるので、天然石を洗浄した後、濾過タン
ク4の汚濁洗浄水が浴槽1に流入するのを防止できる。
【実施例】
以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 但し、以下に示す実施例は、この考案の技術思想を具体
化する為の装置を例示するものであって、この考案の装
置は、構成部品の材質、形状、構造、配置を下記の構造
に特定するものでない。この考案の装置は、実用新案登
録請求の範囲に記載の範囲に於て、種々の変更が加えら
れる。 更に、この明細書は、実用新案登録請求の範囲の範囲が
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「実用新案登録請求の範囲の欄」、「従来の問題
点を解決する為の手段の欄」および「作用効果の欄」に
示される部材に付記している。ただ、実用新案登録請求
の範囲に記述される部材を、実施例に示す部材に特定す
るものでは決してない。 第1図に示す洗浄手段を備えた温水循環式浴槽装置は、
浴槽1と、この浴槽1の底部に1次フィルター13と循環
管2を介して吸入側が連結されている循環ポンプ3と、
この循環ポンプ3の吐出側に連結されている濾過タンク
4と、この濾過タンク4の吸入側に循環ポンプ3を介し
て連結されている給水弁7と、循環ポンプ3の排出側と
濾過タンク4の吸入側との間に連結されている洗浄液排
水弁11と、濾過タンク4の排出側に連結されている逆洗
水排水弁8および洗浄弁9と、この洗浄弁9に連結され
ている洗浄液供給手段10と、濾過タンク4の排出側に連
結されている加熱手段5と、加熱手段5の排出側を浴槽
1に連結する循環管2と、循環管2に連結されている循
環弁12とを備える。 加熱手段5は、熱交換器14と、この熱交換器14を介して
温水を加温する石油バーナー15とを備えるボイラーが使
用できる。 ボイラーの石油バーナー15は、温水温度を、例えば、39
℃〜46℃の設定温度に保持するように、温度センサー6
で点火、消火状態が制御される。 温度センサー6は、なるべく浴槽1内の温水に近い温度
が検出できるように、1段目の濾過タンク4内に配設さ
れている。温度センサー6が濾過タンク4内の温水温度
を検出し、温水温度が設定値以下で石油バーナー15を点
火し、設定値以上で消火する。 加熱手段5には、ボイラーに代わって電気ヒータを有す
る加熱手段も使用できる。この加熱手段は、温度センサ
ーでもって、ヒータの通電状態が制御されて温水温度を
一定に保持する。 1次フィルター13は、循環管2の浴槽1内開口端に、脱
着自在に取り付けられる。 1次フィルター13のフィルター素材には、例えば連続気
泡を有する合成樹脂発泡体、耐水性の濾紙、不織布、網
材等が使用でき、例えば、網目が0.3〜5mm程度のものが
使用できる。 濾過タンク4は、内部構造が同一である2段の濾過タン
ク4が直列に連結されて濾過能力を向上している。濾過
タンクの断面形状を第2図に示す。この濾過タンクは、
細高い筒状のケーシング16と、ケーシング16内に配設さ
れている天然石フィルター18と、温水の流入口に連結さ
れて温水をケーシング上部に押し上げる温水管19とを備
えている。 ケーシング16は、外筒と内筒とで2重円筒状に形成さ
れ、外筒と内筒との間に断熱材20が充填され断熱処理さ
れ、内筒が水密構造の温水路の一部を形成する。 ケーシング16は、内筒内に、上方から収納された複数段
の天然石フィルター18を取り出して清掃できるように、
上端が開閉自在な蓋21で閉塞されている。蓋21は、これ
を固定した状態で、内筒の上端を水密に密閉する。 蓋21には空気抜弁22が連結され、空気抜弁22でもつて、
内筒の上部に溜る空気を外部に排出する。 内筒の下部は底板23で水密に閉塞されており、この底板
23を貫通して排出管24が固定されている。 内筒の中心は垂直に貫通して上端開口の温水管19が固定
されている。 天然石フィルター1は内筒に引き出し自在に装着されて
いる。上方から流入した温水が、これを上下に貫通して
流下することによって、温水が粒状の天然石27で濾過さ
れるように、上方が開口され、底に通水孔が穿設された
円筒状に形成されて、中心に、温水管19が貫通されるパ
イプ28が固定されている。 天然石27は、温水を透過させることによって、ここにバ
クテリアと原生虫とが生息できるように、多孔質である
天然石、例えば、「麦飯石」等が使用できる。また、こ
の天然石27には、天然石をそのままの状態で使用せず、
これを粉砕して所定の外形に焼結した多孔質のものも使
用できる。 循環ポンプ3は、浴槽1の大きさと加熱手段5の発熱量
とを考慮して環水循環量が決定されるが、浴槽1の大き
さが、例えば500リットルの場合、循環ポンプ3には1/4
〜1馬力程度のモーターで駆動されるポンプが使用され
る。 循環ポンプ3の温水循環量が多い程、加熱手段5の熱交
換器14で加熱される温水の温度差を少なく出来る。た
だ、この循環ポンプ3は24時間連続運転されるので、大
きすぎると消費電力が多くなりランニングコストが高く
なる。従って、循環ポンプ3の容量は、温水循環式浴槽
装置の使用状態を考慮して最適値に決定される。 加熱手段5の熱交換器14を通過する温水の温度差を少な
くする為には、複数のノズルを有する石油バーナーのボ
イラーを使用することが出来る。複数の、例えば、ふた
つのノズルを有する石油バーナーは、温水温度が低い時
に両方のノズルから石油を噴射して発生熱量を多くし、
温水が設定温度に近付くと、片方のノズルから燃料を噴
霧して発生熱量を少なくし、温水が設定温度以上に上昇
するのを防止して温水の温度差を少なくできる特長があ
る。 給水弁7は、循環ポンプ3の吸入側が2分岐されて一方
の分岐路に連結され、給水弁7を介して水道等の補給水
路に連結されている。この給水弁7は、循環ポンプ3に
補給水を供給して、洗浄工程に於ては、濾過タンク4か
ら洗浄液を排出し、浴槽1の温水面レベルが低下した時
には、濾過タンク4を介して浴槽1に補給して温水面レ
ベルを一定に保持させる。 従って、この給水弁7は、弁の制御手段29と浴槽1のレ
ベルセンサー30で開閉状態が制御される。 温水循環状態、言い替えれば、濾過タンク4を洗浄しな
い状態で、浴槽1の温水レベルが設定値以下に下がる
と、このことがレベルセンサー30で検出されて給水弁7
が開弁され、浴槽1の温水面レベルが一定以上になる
と、給水弁7は閉弁される。 給水弁7が開弁した状態で、循環ポンプ3は、補給水と
浴槽1からの温水とを混合して吸入する。循環ポンプ3
が、補給水と浴槽1からの温水とを混合して吸入する比
率は、例えば、補給水1に対して、浴槽の温水を2〜20
の範囲とするのが良い。補給水に対する浴槽温水の比率
が高い程、加熱手段5から排出される温水温度は、浴槽
内の温水温度近くに加温される。 第1図に示す温水循環式浴槽装置は、給水弁7が循環ポ
ンプ3を介して濾過タンク4の吸入側に連結されてい
る。給水弁7は、図示しないが、直接濾過タンク4の吸
入側に連結することも可能である。 洗浄弁9と洗浄液排水弁11と洗浄液供給手段10とは、濾
過タンク4内に、洗浄水を供給し、この洗浄水を浴槽1
に還流させることなく、濾過タンク4通過後に外部に排
出する。 洗浄液供給手段10は、通常、濾過タンク4に水道水を供
給する。ただ、洗浄液に、天然石に生息するバクテリア
と原生虫とを死滅させない濃度の塩水などを使用するこ
ともできる。洗浄液に塩水を使用する場合、洗浄液供給
手段10は、洗浄液を蓄える洗浄液タンク31と、この洗浄
液タンク31から洗浄液を濾過タンク4に圧入する洗浄液
ポンプ32とを備えている。 洗浄液タンク31は、例えば、塩分濃度が0.5〜5重量%
の塩水である洗浄液を蓄えている。洗浄液に塩水を使用
すると、濾過タンク4内が能率よく洗浄できると共に、
万一これが誤って浴槽1に流入しても、人体に全く悪害
を与えることがなく安心して使用できる特長がある。 洗浄液排水弁11は、通常、循環ポンプ3の排出側に連結
されるが、循環ポンプ3の吸入側に連結することによっ
て、洗浄液で循環ポンプ3内を洗浄することができる。
ただ、第1図に示すように、循環ポンプ3の排出側に洗
浄液排水弁11を連結する場合、洗浄液が循環ポンプ3を
通過しないので、塩水の洗浄液が、循環ポンプ3のイン
ペラやケーシングを腐食させることがない。 循環弁12は、洗浄工程に於て浴槽1内に温水が循環する
のを停止させるものであるから、洗浄工程に於て、浴槽
1に循環水が流入するのが停止できる全ての弁例えば、
第1図の鎖線で示すように、循環弁12には三方弁12′が
使用できる。濾過タンク4の排出側に連結されている三
方弁12′は、濾過タンク4の排出側を、加熱手段5と、
逆洗水排水弁8および洗浄弁9の何れか一方に連結し、
循環ポンプ3の吸入側に連結されている三方弁12′は、
循環ポンプ3の吸入側を、浴槽1と給水弁7の何れか一
方に連結する。 三方弁12′は、通常の温水循環状態にあっては、濾過タ
ンク4の排出側を加熱手段5に、循環ポンプ3の吸入側
を浴槽1に連結し、濾過タンク4を洗浄する時には、加
熱手段5と浴槽1とを濾過タンク4に連結せず、濾過タ
ンク4の排出側を逆洗水排水弁8とを洗浄弁9とに連結
し、循環ポンプ3の吸入側を給水弁7に連結する。 循環弁12に開閉弁を使用する場合、第1図の実線で示す
ように、濾過タンクと加熱手段との間と、循環ポンプと
浴槽との間とに連結される。この洗浄弁12は、濾過タン
ク4を洗浄する時には閉弁され、洗浄が完了した後開弁
されて浴槽1の温水を濾過タンク4と加熱手段とに循環
させる。 循環弁12と逆洗水排水弁8と洗浄弁9と洗浄液排水弁11
と給水弁7と洗浄液供給手段10とは、手動で切り換えて
濾過タンク4を洗浄することができる。しかしながら、
これ等の弁を、タイマーを有する弁の制御手段29で一定
の時間毎に切り換えて、自動的に濾過タンク4を洗浄す
る温水循環式浴槽装置が便利に使用できる。 弁の制御手段29は、予め設定されている時間になると、
浴槽1の温水循環を停止して濾過タンク4を洗浄するよ
うに、各弁と洗浄液供給手段10とを制御する。この弁の
制御手段29は、次の工程で濾過タンク4を洗浄する。 通常の運転状態、すなわち、浴槽1内の温水が濾過タ
ンク4と加熱手段とに循環される状態で、逆洗水排水弁
8、洗浄弁9、洗浄液排水弁11、給水弁7は閉弁され、
洗浄液供給手段10の洗浄液ポンプの運転は停止される。 循環弁12が三方弁の場合、濾過タンク4の排出側の三方
弁12′は、濾過タンク4を加熱手段に連結し、循環ポン
プの吸入側の三方弁12′は、浴槽1に連結される。 循環弁12が開閉弁の場合、開閉弁は、開弁される。 この状態で浴槽1内の温水は一定の温度とレベルに保持
される。従って、温水温度が低下すると、加熱手段5が
温水を加熱し、温水レベルが低下すると、給水弁7が開
弁される。 一定時間経過後、弁の制御手段29は、濾過タンク4の
洗浄を開始する。 この工程に於て、循環弁12が三方弁の場合、濾過タンク
4の排出側を、逆洗水排水弁8と洗浄弁9とに連結し、
循環ポンプ3の吸入側を給水弁7に連結する。循環弁12
が開閉弁の場合、閉弁して浴槽1内の温水が濾過タンク
4に循環されるのを停止する。 この状態で逆洗水排水弁8と給水弁7とを閉弁状態に保
持して、洗浄液排水弁11と洗浄弁9とを開き、洗浄液を
濾過タンク4に供給する。洗浄液は濾過タンク4内を、
温水通過方向と逆の方向に流動して、濾過タンク4に堆
積する異物を効率良く逆洗し、洗浄液排水弁11から外部
に排出される。この状態に一定時間保持されて、濾過タ
ンク4が逆洗されると、洗浄液排水弁11と洗浄弁9とを
閉弁する。 濾過タンク4が洗浄された後、濾過タンク4内の洗浄
液を排出すると共に、その後に、浴槽1からの温水が通
過する状態で、濾過タンク4の異物が浴槽1内に流入し
ないように、濾過タンク4に、温水の通過方向と同方向
に補給水を流入させる。 すなわち、弁の制御手段は、洗浄液排水弁11と洗浄弁9
とを閉弁状態に保持して、逆洗水排水弁8と給水弁7と
を開弁し、給水弁7から濾過タンク4に清澄な補給水を
供給する。補給水は濾過タンク4内を温水通過方向に通
過して、逆洗水排水弁8から外部に排出される。 濾過タンク4から洗浄液が完全に排出される時間補給水
が濾過タンク4に通過された後、給水弁7と逆洗水排水
弁8とが閉弁される。 その後、循環弁12が切り換えられて、の状態とな
り、濾過タンク4の排出側を加熱手段に、循環ポンプの
吸入側が浴槽1に連結されて浴槽1内の温水が濾過タン
ク4と加熱手段とに循環される。 弁の制御手段がない場合、手動で、〜の状態に各弁
を切り換える。
【考案の効果】
この考案の温水循環式浴槽装置は、天然石を逆洗した直
後に浴槽内の温水が濁るのを効果的に解消し、洗浄直後
から温水を清澄にできる特長がある。天然石を逆洗する
と濾過タンク内には多少の異物が残存する。したがっ
て、逆洗後に通常の温水循環状態に戻すと、濾過タンク
の異物が浴槽に流入して温水が汚れる。この考案の温水
循環式浴槽装置は、逆洗後に濾過タンクに残存する汚濁
洗浄水を排水するために、濾過タンクの排出側を分岐し
て分岐路に逆洗水排水弁を接続している。逆洗水排水弁
を開弁し、濾過タンクの液体流動方向を、通常の温水循
環方向とすることによって、濾過タンクに残存する汚濁
洗浄水は浴槽に流入することなく排出され、あるいは、
天然石の表面に、温水の透過方向に吸着させて、浴槽内
に流入するのを防止している。 すなわち、この考案の温水循環式浴槽装置は、濾過タン
クを逆洗した後、温水流動方向に汚濁洗浄水を排出し、
その後、濾過タンク内に温水を循環するので、濾過タン
クに堆積する異物を浴槽に流入させることがなく、洗浄
直後から浴槽内を清澄に保持して濾過タンクを洗浄でき
る特長を実現する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す温水循環式浴槽装置
の概略断面図、第2図は濾過タンクの断面図である。 1……浴槽、2……循環管、3……循環ポンプ、4……
濾過タンク、5……加熱手段、6……温度センサー、7
……給水弁、8……逆洗水排水弁、9……洗浄弁、10…
…洗浄液供給手段、11……洗浄液排水弁、12……循環
弁、12′……三方弁、13……一次フィルター、14……熱
交換器、15……石油バーナー、16……ケーシング、18…
…天然石フィルター、19……温水管、20……断熱材、21
……蓋、22……空気抜弁、23……底板、24……排出管、
27……天然石、28……パイプ、29……制御手段、30……
レベルセンサー、31……洗浄液タンク、32……洗浄液ポ
ンプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F24H 1/00 302 D 9/00 W

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】浴槽(1)と、この浴槽(1)に循環管
    (2)と循環ポンプ(3)とを介して連結されており、
    かつ、内部に多孔質の天然石(27)が充填されており、
    この天然石(27)にバクテリアを繁殖させて温水に含ま
    れるアンモニアとタンパク質とを除去する温水の濾過タ
    ンク(4)と、濾過タンク(4)と循環ポンプ(3)と
    で循環される温水の通路に配設されて温水を一定の温度
    に加熱する加熱手段(5)と、温水温度を検出して加熱
    手段(5)を制御する温度センサー(6)と、濾過タン
    ク(4)に通常の温水濾過方向とは逆の方向に洗浄水を
    流して天然石(27)を逆洗する洗浄手段とを備える温水
    循環式浴槽装置において、 濾過タンク(4)の排出側が分岐されると共に、分岐路
    には濾過タンク(4)内の洗浄水を排出する逆洗水排水
    弁(8)が連結されており、濾過タンク(4)の天然石
    (27)を逆洗した後、逆洗水排水弁(8)を開弁し、濾
    過タンク(4)に圧入される供給水でもって、濾過タン
    ク(4)の汚濁洗浄水が排水されるように構成されたこ
    とを特徴とする洗浄手段を備える温水循環式浴槽装置。
JP1988028725U 1988-03-03 1988-03-03 洗浄手段を備える温水循環式浴槽装置 Expired - Lifetime JPH0730101Y2 (ja)

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