JPH0822889A - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

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JPH0822889A
JPH0822889A JP15859594A JP15859594A JPH0822889A JP H0822889 A JPH0822889 A JP H0822889A JP 15859594 A JP15859594 A JP 15859594A JP 15859594 A JP15859594 A JP 15859594A JP H0822889 A JPH0822889 A JP H0822889A
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JP
Japan
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temperature
heating
microcomputer
microwave oscillator
heating function
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JP15859594A
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Hideki Yamaguchi
英樹 山口
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高圧ダイオードやマイクロ波発振器のアノー
ド−カソードが短絡故障した場合、高圧トランスの巻線
の異常加熱を防止した高周波加熱装置を提供することを
目的とする。 【構成】 使用者の操作によりマイクロ波発振器35の
加熱機能行程の開始の操作後にマイクロ波発振器35へ
の給電前に温度検出器の出力をマイクロコンピュータ2
8に取り込み、マイクロ波発振器35の加熱機能行程開
始後から所定時間の後に温度検出器36の出力をマイク
ロコンピュータ28に取り込み、マイクロ波発振器35
の加熱機能行程に異常があるとマイクロコンピュータ2
8が判断した際に、マイクロ波発振器35の加熱機能行
程を停止する構成とした。この構成により短絡事故が発
生しても異常の検出が可能となり、高圧トランスの異常
加熱や異常過加熱による絶縁劣化による感電事故を防止
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高周波加熱装置における
安全装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の高周波加熱装置では、高圧ダイオ
ードやマイクロ波発振器のアノードとカソードが短絡故
障して、高圧トランスの異常加熱を防止するために高圧
トランスのコイル線径を太くしたり、高圧トランスの高
圧コイル巻き線側に電流ヒューズを入れたり、高圧コン
デンサーの端子部分に保護ダイオードを設けたり、高圧
トランスへの入力電流をチェックする等の対応をとるこ
とが必要であり、その構造は複雑であり課題も多かっ
た。
【0003】以下図8、図9とともに従来例について説
明する。図8は従来の高周波加熱装置の正面断面図で、
加熱室1の側面には高周波加熱手段であるマグネトロン
3が導波管2によって結合されており、被加熱物5はマ
イクロ波発振器3による高周波加熱により加熱される。
マグネトロン3には異常加熱防止用の温度スイッチ4が
設けられている。
【0004】図9は上記従来例の高周波加熱装置の回路
図で、使用者のキーボード25の操作によって、制御回
路23上に設けたマイクロコンピュータ24により主制
御リレー12、モーター制御リレー21および庫内灯リ
レー22が制御され、高圧トランス16、高圧コンデン
サー17および高圧ダイオード19により構成された半
波倍電圧整流回路によってマグネトロン20が駆動され
る。さらに、マグネトロン20には異常加熱防止用の温
度スイッチ9が取り付けられ、異常時には入力電流を遮
断し、マグネトロン20の発振を停止させるようになっ
ている。
【0005】また、高圧コンデンサー17には保護ダイ
オード18を併設させ、高圧ダイオード19の短絡やマ
グネトロン20のアノード(以下、Aと記す)とカソー
ド(以下、Kと記す)の短絡事故の場合には保護ダイオ
ード18の働きにより高圧コンデンサー17の両端が短
絡状態になったようになるために、高圧トランス16の
1次側には大電流が瞬間的に流れ、電流ヒューズ8が溶
断することにより装置を停止する。
【0006】例えば、高周波加熱装置において約1kW
の高周波出力を発生するマグネトロン20の動作には約
4kV、300mA(DC)の高電圧電流が必要とされ
るが、この高電圧電流を効率的に得るのには一般的に半
波倍電圧整流回路の電源方式が採用されている。半波倍
電圧整流回路の電源回路は高圧トランス16の2次コイ
ルに高圧コンデンサー17および高圧ダイオード19と
マグネトロン20が接続されている。マグネトロン20
は2極電子管の一種で、アノード(A)とカソード
(K)の間にある程度の電圧が印加されるとアノード電
流が流れる非線形素子である。
【0007】次にマグネトロン20のA−K間または高
圧ダイオード19が短絡故障を起こした場合を考えてみ
る。この場合、高圧トランス16の負荷は高圧コンデン
サー17のみとなり、主に高圧トランス17の持つ2次
コイルの持つ抵抗分のみとなる。高圧トランス16の2
次コイルには正常時の約1.2倍の電流が流れることと
なる。高圧コンデンサー17のキャパシタンス(C)と
高圧トランスの2次巻き線のインダクタンス(L)には
無効電流が流れるが電力は消費せず、高圧トランス16
の抵抗分(R)で電力が消費され、高圧トランス16の
2次コイルでは電流×電流×抵抗分(R)で電力が消費
され、正常時の約1.4倍(1.2×1.2×抵抗)で
加熱され、高圧トランス16の2次コイルは急激に加熱
され、温度限度規格値を短時間の間でオーバーしてしま
う。
【0008】この問題を解決するために、従来の高周波
加熱装置では、高圧トランス16の2次コイルの線径を
太くしたり、高圧トランス16の2次コイルと直列に電
流ヒューズを接続したり、高圧トランス16の1次コイ
ル電流を検出して高圧トランス16への通電を遮断した
り、また、図9のように保護ダイオード18を取り付け
ていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この構
成においては、温度スイッチ9の動作温度範囲が大きい
ために、マグネトロン20の異常温度上昇時のために、
高周波加熱機能の定格電圧動作時のマグネトロン20の
温度を低く抑えなければならなかった。また、温度スイ
ッチ9は電源回路の入力側に挿入されるため、大電流を
流さなければならないためにコストが高くなっていた。
また、2次側高圧回路に挿入した保護ダイオード18は
高電圧回路上で特性を発揮しなければならないために、
耐電圧を高める必要があり、コストが高くなる等の課題
があった。
【0010】そこで、本発明は高周波加熱装置の電源回
路における高圧ダイオードやマグネトロンA−Kが短絡
故障した場合の高圧トランスの異常加熱を防止すること
ができ、かつ、低価格にてこの目的を実施した高周波加
熱装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は被加熱物を収納する加熱室と、加熱室にマ
イクロ波を供給するマイクロ波発振器と、マイクロ波発
振器の温度をモニターする温度検出器と、マイクロ波発
振器による加熱機能を制御するマイクロコンピュータを
備えた構成において、使用者の操作によりマイクロ波発
振器の加熱機能行程の開始の操作後にマイクロ波発振器
への給電前に温度検出器の出力をマイクロコンピュータ
に取り込み、マイクロ波発振器の加熱機能行程開始後か
ら所定時間の後に温度検出器の出力をマイクロコンピュ
ータに取り込み、マイクロ波発振器の加熱機能行程に異
常があるとマイクロコンピュータが判断した際に、マイ
クロ波発振器の加熱機能行程を停止するものである。
【0012】また使用者の操作によりマイクロ波発振器
の加熱機能行程開始後から所定時間の間毎に加熱機能行
程の機能中の間、マイクロ波発振器の温度をモニターす
る温度検出器の出力をマイクロコンピュータに取り込
み、マイクロ波発振器の加熱機能行程に異常があるとマ
イクロコンピュータが判断した際に、マイクロ波発振器
の加熱機能行程を停止するものである。
【0013】また使用者の操作により選択された加熱モ
ードに基づき、マイクロ波発振器の加熱機能行程開始前
に取り込んだ温度検出器の出力に基づいて加熱機能開始
後から所定時間の期間、マイクロ波発振器の温度をモニ
ターする温度検出器の出力をマイクロコンピュータに取
り込まない期間を設けたものである。
【0014】またマイクロ波発振器の加熱機能行程を表
示する表示管とその表示管を表示させるマイクロコンピ
ュータとを備え、マイクロ波発振器の加熱機能行程に異
常が発生した際に、表示管に異常モードである旨を表示
し、使用者に使用の禁止を訴える表示手段を設けると同
時に新たな加熱機能行程の入力を禁止する行程を設けた
ものである。
【0015】
【作用】本発明の高周波加熱装置は、高周波加熱の開始
前にマイクロ波発振器の温度を温度検出器でモニター
し、高周波加熱の開始後に所定時間後にモニターした温
度検出器の出力との比較を行い、マイクロ波発振器およ
び電源回路の2次側回路の異常を検出して運転を停止す
ると同時に、使用者に対しても異常を知らせる表示を行
い、使用の禁止を促すことにより感電事故等も防止でき
る。
【0016】
【実施例】以下に本発明の一実施例における高周波加熱
装置について図面とともに説明する。
【0017】図1は本発明の一実施例である高周波加熱
装置の回路図で、使用者がキーボード26の操作によっ
て、制御回路27上に設けたマイクロコンピュータ28
により主制御リレー29、モーター制御リレー30およ
び庫内灯リレー31が制御され、高圧トランス32、高
圧コンデンサー33および高圧ダイオード34により構
成された半波倍電圧整流回路によってマグネトロン35
が駆動される。さらに、マグネトロン35にはこの温度
をモニターする温度検出用の温度サーミスタ36を設け
ている。
【0018】上記の回路において高周波加熱を行った場
合において途中時間に断続期間が含まれている場合の温
度サーミスタ36の温度変化は図2に示す実線43a、
43b、43cのような温度−時間変化を示す。
【0019】しかしながら、2点鎖線44の場合は高周
波加熱をスタートした時間(A)の以前にマグネトロン
35のA−Kが短絡故障を起こしていたり、または、高
圧ダイオード34が短絡故障を起こしていた場合の温度
サーミスタ36の検出温度である温度−時間曲線であ
る。
【0020】また、温度−時間曲線45においては、高
周波加熱を行っている行程の途中時間(E)の時点でマ
グネトロン35のA−K短絡事故や高圧ダイオード34
が短絡故障を起こした場合の温度サーミスタ36部分の
検出温度についての温度−時間曲線である。
【0021】そして、温度−時間曲線46は本一実施例
である高周波加熱装置が制御回路27上に設けられたマ
イクロコンピュータ28からの制御信号により主制御リ
レー30の断続運転を行って、高周波加熱行程にデュー
ティ制御が加わっている経過時間中で、主制御リレー3
0がOFFしている期間の間にマグネトロン30のA−
K短絡や高圧ダイオード34が短絡故障を起こした場合
の温度サーミスタ36の検出温度の温度−時間曲線であ
る。
【0022】この上記記載の曲線46は高周波加熱が時
間(B)で終了して放置されていた状態において、使用
者が時間(C)より高周波加熱を再スタートさせた場合
にも同様の温度−時間曲線を示すことになる。
【0023】図3においては、図2における温度−時間
特性図における時間(C)の部分47の詳細図であり、
部品の正常な場合の温度−時間曲線43cと部品異常時
の温度−時間曲線の分岐点48付近の特性を示したもの
である。
【0024】図4においては、上記図3の加熱スタート
(A)および加熱再スタート(C)の時点におけるマイ
クロコンピュータ28の条件判定行程の一実施例を説明
する。
【0025】電源投入49が行われた後、キーボード2
6からの加熱モード設定50を実行された後、加熱時間
の設定がされるのを待つ51。そして、加熱時間が設定
されるとマイクロコンピュータ28内部のタイマーT、
Tthをリセット52する。
【0026】スタートキーが押されるのを待ち53、ス
タートキーが押されるとT、Tthタイマーのセットア
ップ54しを、各タイマーのカウントダウンを開始する
と温度サーミスタ36の温度Temp1を取り込み5
5、その直後からマイクロ波加熱をスタートさせる56
ためにマイクロコンピュータ28は制御回路27を介し
てマグネトロン35を発振させるための制御信号を送
る。
【0027】マイクロ波加熱がスタートしてからTth
タイマーがタイムアップするまで待ち続け57、この間
にTタイマーのタイムアップ59も同時に監視する。
【0028】Tthタイマーがタイムアップ57すれ
ば、温度サーミスタ36の温度Temp2を取り込み5
8、Temp1とTemp2を比較60し、事前にマイ
クロコンピュータ28内に組み込まれた判定値により正
常と判断された場合はTタイマーがタイムアップ62す
るのを待ってマイクロ波加熱を終了する61。また、T
emp1とTemp2の比較60において異常と判断さ
れた場合は即刻マイクロ波加熱を終了61する。その
後、また加熱モードの設定の実行50待ち状態に戻って
いる。
【0029】高周波加熱のスタート時は使用者の使用状
況により、図2の加熱スタート(A)のようにマグネト
ロン35の温度が室温と同じ程度になっている場合もあ
れば、加熱再スタート(C)のように前回の高周波加熱
によってマグネトロン35が高温状態から室温に馴染ん
でいる途中期間から高周波加熱が行われる場合もあり、
図3に加熱再スタート(C)部分の拡大詳細図に示すよ
うにマグネトロン35自身は高周波加熱の再スタート
(C)の時点から温度上昇を開始するが、温度サーミス
タ36の検出部分の温度−時間変化は正常時の場合、実
際の実験結果から実線43cのように加熱再スタート
(C)の時点からは温度が下がってから上昇を開始する
ために、高周波加熱開始前の温度サーミスタ36の温度
Temp1と所定の時間Tth経過後の温度サーミスタ
36の温度Temp2を比較する行程60を設けること
で、異常時の温度−時間変化である2点鎖線46との差
異を検出することができ、このような高周波加熱装置全
体が温まった状態にある場合の異常判定を行うことがで
きる。
【0030】この所定時間Tthは使用者により設定さ
れた加熱モードとマイクロ波加熱をスタートさせる56
直前に温度サーミスタ36の温度Temp1の取り込み
55により検出した絶対温度によってマイクロコンピュ
ータ28が計算を行って決定する。前記マイクロコンピ
ュータにより計算されたTth時間経過後の温度サーミ
スタ36の温度Temp2とマイクロ波加熱スタート5
6直前の温度サーミスタ36の温度Temp1の比較を
した相対温度を基にして、マイクロコンピュータ28が
高周波加熱装置の正常か異常かを判定する。
【0031】また、図5は本発明の一実施例である高周
波加熱装置の高周波加熱行程の一実施例で、電源投入6
3が行われた後、使用者によるキーボード26からの加
熱モード設定64が実行された後、加熱時間の設定がさ
れるのを待つ65。その後、加熱時間が設定されるとマ
イクロコンピュータ28内部のタイマーT、Tthをリ
セット66する。
【0032】使用者によって、スタートキーが押される
のを待ち67、スタートキーが押されるとマイクロコン
ピュータ28内部のT、Tthタイマーのセットアップ
68をし、T、Tthの各タイマーのカウントダウンを
開始すると温度サーミスタ36の温度Temp1を取り
込み69、その直後からマイクロ波加熱行程をスタート
させる70ためにマイクロコンピュータ28は制御回路
27を介して主制御リレー29、モーター制御リレー3
0、庫内灯リレー31を制御させるための制御信号を送
る。
【0033】マイクロ波加熱がスタートしてからTth
タイマーがタイムアップするまでの期間待ち続け71、
この間にTタイマーのタイムアップ73も同時に監視す
る。
【0034】Tthタイマーがタイムアップ71すれ
ば、温度サーミスタ36の温度Temp2を取り込み7
2、Temp1とTemp2を比較行程74を行い、事
前にマイクロコンピュータ28内に組み込まれた判定条
件値により正常と判断された場合はTタイマーがタイム
アップ79するまでの間、マイクロ波加熱行程を継続
し、マイクロコンピュータ28内部のTth2タイマー
をリセット75してTth2タイマーのセットアップ7
6を行い、Tth2タイマーのカウントダウンを開始す
る。そしてマイクロコンピュータ28内部で記憶されて
いるTemp2の値をTemp1に代入77した後にT
th2タイマーがタイムアップ78するのを待ち、Tt
h2タイマーがタイムアップ78すれば温度サーミスタ
36の温度Temp2を取り込み72、Temp1とT
emp2を比較行程74により比較し、マイクロコンピ
ュータ28の判定条件を基づいて高周波か熱行程が正常
であるか異常であるかを判定する行程を繰り返す。
【0035】Temp1とTemp2の比較行程74に
よって異常と判断された場合は即刻マイクロ波加熱を終
了80する。その後、また加熱モードの設定の実行64
待ち状態に戻っている。
【0036】上記図5に示す一実施例である行程を行う
ことにより、高周波加熱のスタート時は使用者の使用状
況により、図2の加熱スタート(A)のようにマグネト
ロン35の温度が室温と同じ程度になっている場合もあ
れば、加熱再スタート(C)のように前回の高周波加熱
によってマグネトロン35が高温状態から室温に馴染ん
でいる途中期間から高周波加熱が行われる場合もあり、
図3に加熱再スタート(C)部分の拡大詳細図に示すよ
うにマグネトロン35自身は高周波加熱の再スタート
(C)の時点から温度上昇を開始するが、温度サーミス
タ36の検出部分の温度−時間変化は正常時の場合、実
際の実験結果から実線43cのように加熱再スタート
(C)の時点からは温度が下がってから上昇を開始する
ために、高周波加熱開始前の温度サーミスタ36の温度
Temp1と所定の時間Tth経過後の温度サーミスタ
36の温度Temp2を比較する行程60を設けること
で、異常時の温度−時間変化である2点鎖線46との差
異を検出することができ、このような高周波加熱装置全
体が温まった状態にある場合の異常判定を行うことがで
きる。
【0037】また、高周波加熱中にTth2で設定され
る時間毎にマグネトロン35の温度サーミスタ36の温
度を検出して比較を繰り返すことにより高周波加熱行程
中の途中時間(E)に高圧コンデンサー34の短絡事故
等によりマグネトロン35の発振が停止した場合の温度
−時間曲線45に至った場合の故障モードの検出が可能
となる。
【0038】図6は本発明の高周波加熱装置における高
圧トランスの2次巻き線温度上昇の一例を示す図で、高
周波加熱モードHIGH設定時の温度特性曲線81、高
周波加熱モードMID.設定時の温度特性曲線82、高
周波加熱モードLOW設定時の温度特性曲線83と高周
波加熱のモードによって高圧トランスの2次巻き線の温
度上昇値の温度勾配が違うため、正常時の高圧トランス
巻き線の温度浄書うちが法律的規定値に達するまでの時
間は高周波加熱モードの設定によって時間差が発生する
ことがこの図6の例によって明かである。このため、高
周波設定モード毎にマイクロ波発振器の温度をモニター
する温度検出器の取り込みをマイクロコンピュータ28
に既に設定した所定時間の間取り込まなくすることによ
り、マイクロコンピュータ28の処理機能を休止するこ
とができ、マイクロコンピュータ28自体の消費電力を
抑えると同時にマイクロコンピュータ28自身からの発
熱も抑えることができるため、安定した動作保証を実現
できる高周波加熱装置であり、さらにこの行程後は図5
に示す行程を実施し、高周波加熱中にTth2で設定さ
れる時間毎にマグネトロン35の温度サーミスタ36の
温度を検出して比較を繰り返すことにより、図2に示す
高周波加熱行程中の途中時間(E)において高圧コンデ
ンサー34の短絡事故等によりマグネトロン35の発振
が停止した場合の温度−時間曲線45に至った場合の故
障モードをも検出が可能となる。
【0039】図7は本発明の一実施例である高周波加熱
装置の正面斜視図であり、加熱室84の開口部84aに
はドア85が支点を中心に開閉運動が自由にできるよう
に設けられている。前部にはキーボード86を設け使用
者の希望する加熱モードや加熱時間を設定できるように
している。加熱モードや加熱時間の情報を使用者に知ら
せるためにキーボード86の上部には表示管87が設け
られている。上記に記載した加熱機能行程においてマイ
クロコンピュータ28が異常を検出した場合は表示管8
7上に異常である旨の表示を行い使用者に知らせると同
時にマイクロコンピュータ28により高周波加熱行程の
キーボード86からの指示を受け付けなくすることによ
り、高圧トランス32の異常加熱や異常加熱による絶縁
不良による使用者の感電事故を防止する高周波加熱装置
を実現するものである。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明の高周波加熱装置に
おいては、以下のような効果が得られる。
【0041】(1)使用者の操作によりマイクロ波発振
器の加熱機能行程の開始のキーボード操作後のマイクロ
波発振器への給電を行う前に温度検出器の出力をマイク
ロコンピュータに取り込み、マイクロ波発振器の加熱機
能行程開始後から所定時間の後に温度検出器の出力をマ
イクロコンピュータに取り込むことにより、マイクロ波
発振器の加熱機能行程にマイクロ波発振器のアノード−
カソード間が短絡したり高圧ダイオードが短絡事故を起
こす等の異常が発生しているとマイクロコンピュータが
判断した際に、マイクロ波発振器の加熱機能行程を停止
することができる。
【0042】(2)マイクロ波加熱の機能行程の開始前
後において、温度検出器の絶対温度を取り込み相対温度
を計算することにより、高周波加熱装置が使用者が使用
する以前に何らかの形で使用されていた場合において
も、高圧ダイオードの短絡事故やマイクロ波発振器のア
ノードとカソード間が短絡事故が発生していても異常の
検出が可能である。
【0043】(3)使用者の操作によりマイクロ波発振
器の加熱機能行程開始後から所定時間の期間毎に加熱機
能行程の機能中の間、マイクロ波発振器の温度をモニタ
ーする温度検出器の出力をマイクロコンピュータに取り
込み絶対温度と相対温度の比較を行うので、マイクロ波
発振器の加熱機能行程が行われている状態でのマイクロ
波発振器のアノードとカソードの短絡事故や高圧ダイオ
ードの短絡事故等の異常が発生した場合においても、マ
イクロコンピュータが異常を判断できる高周波加熱装置
を提供できる。
【0044】(4)使用者がどの高周波加熱機能モード
を設定しても、加熱機能行程開始後から所定時間の期間
毎に加熱機能行程の機能の作動中にマイクロ波発振器の
温度をモニターする温度検出器の出力をマイクロコンピ
ュータに取り込むため、マイクロ波発振器が断続運転を
行われていた場合においても、マイクロ波発振器のアノ
ードとカソードの短絡事故や高圧ダイオードの短絡事故
等の異常の発生をマイクロ波発振器の温度検出器の相対
温度の比較を行うことにより、マイクロコンピュータが
容易に高周波加熱機能の異常を判断することできる。
【0045】(5)高周波加熱のモードによって高圧ト
ランスの2次巻き線の温度上昇値の温度勾配が違うた
め、法律的規定値に達するまでの時間は高周波加熱モー
ドの設定によって時間差が発生することはこの例によっ
て明かである。このため、高周波設定モード毎にマイク
ロ波発振器の温度をモニターする温度検出器の取り込み
をマイクロコンピュータ28に既に設定した所定時間の
間取り込まなくすることにより、マイクロコンピュータ
の処理機能を休止することができ、マイクロコンピュー
タ自体の消費電力を抑えると共に同時にマイクロコンピ
ュータ自身からの自己発熱も抑えることができるため、
マイクロコンピュータとして安定した動作保証を実現で
きる高周波加熱装置である。
【0046】(6)高周波加熱モードや高周波加熱時間
の情報を使用者に知らせるために設けた表示管上に加熱
機能行程中におけるマイクロコンピュータが異常を検出
した場合の表示を表示管上に示すことで、高周波加熱装
置が異常である旨を使用者に知らせることにより、高圧
トランスの異常加熱や異常過加熱による絶縁不良による
使用者の感電事故をも事前に防止することができるもの
である。
【0047】(7)表示管上に異常表示を行うと同時に
キーボードからの使用者による高周波加熱行程の新たな
入力を禁止することにより、使用者による無理な高周波
か熱行程の実行を防止するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である高周波加熱装置の回路
【図2】同高周波加熱装置におけるマイクロ波発振器の
温度検出器の部分の温度−時間特性図
【図3】同高周波加熱装置におけるマイクロ波発振器の
温度検出器の部分の詳細な温度−時間特性図
【図4】同高周波加熱装置の高周波加熱スタート時の条
件判定行程のフローチャート
【図5】同高周波加熱装置の高周波加熱スタート時およ
び高周波加熱中の条件判定行程のフローチャート
【図6】同高周波加熱装置の高圧トランスの2次巻き線
の温度特性図
【図7】同高周波加熱装置の正面斜視図
【図8】同高周波加熱装置の正面断面図
【図9】図9は従来例の高周波加熱装置の回路図
【符号の説明】
28 マイクロコンピュータ 35 マグネトロン 36 温度サーミスタ 84 加熱室 87 表示管 44 異常モード1 45 異常モード2

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被加熱物を収納する加熱室と、前記加熱室
    にマイクロ波を供給するマイクロ波発振器と、前記マイ
    クロ波発振器の温度をモニターする温度検出器と、前記
    マイクロ波発振器による加熱機能行程を制御するマイク
    ロコンピュータを備えた構成において、使用者の操作に
    より前記マイクロ波発振器の加熱機能行程の開始の操作
    後に前記マイクロ波発振器への給電を行う前に前記温度
    検出器の出力を前記マイクロコンピュータに取り込み、
    前記マイクロ波発振器の加熱機能行程開始後から所定時
    間の後に前記温度検出器の出力を前記マイクロコンピュ
    ータに取り込み、前記マイクロ波発振器の加熱機能行程
    に異常があると前記マイクロコンピュータが判断した際
    は、前記マイクロ波発振器の加熱機能行程を停止する構
    成とした高周波加熱装置。
  2. 【請求項2】使用者の操作によりマイクロ波発振器の加
    熱機能行程開始後から所定時間の期間毎に前記加熱機能
    行程の機能中の間、前記マイクロ波発振器の温度をモニ
    ターする温度検出器の出力を前記マイクロコンピュータ
    に取り込み、前記マイクロ波発振器の加熱機能行程に異
    常があると前記マイクロコンピュータが判断した際は、
    前記マイクロ波発振器の加熱機能行程を停止する構成と
    した請求項1記載の高周波加熱装置。
  3. 【請求項3】使用者の操作により選択された加熱機能行
    程のモードに基づき、マイクロ波発振器の加熱機能行程
    開始前に取り込んだ温度検出器の出力に応じて加熱機能
    行程の開始後から所定時間の期間、前記マイクロ波発振
    器の温度をモニターする前記温度検出器の出力をマイク
    ロコンピュータに取り込まない期間を設ける構成とした
    請求項2記載の高周波加熱装置。
  4. 【請求項4】マイクロ波発振器の加熱機能行程を表示す
    る表示管と前記表示管を表示させるマイクロコンピュー
    タとを備え、マイクロ波発振器の加熱機能行程に異常が
    発生した際に、前記表示管に異常モードである旨を表示
    し、使用者に使用の禁止を訴える表示手段を設けると同
    時に新たな加熱機能行程の入力を禁止する行程を設ける
    構成とした請求項1記載の高周波加熱装置。
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