JPH08228641A - 養殖イケス金網の清掃装置 - Google Patents

養殖イケス金網の清掃装置

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JPH08228641A
JPH08228641A JP7064915A JP6491595A JPH08228641A JP H08228641 A JPH08228641 A JP H08228641A JP 7064915 A JP7064915 A JP 7064915A JP 6491595 A JP6491595 A JP 6491595A JP H08228641 A JPH08228641 A JP H08228641A
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JP
Japan
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brush
wire
cleaning device
cleaning
frame
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7064915A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsugio Miki
次夫 三木
Ken Yoshida
謙 吉田
Junichi Shiraishi
潤一 白石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Kobe Mechatronics Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Kobe Mechatronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 養殖イケス金網の清掃装置の軽量化をはか
る。 【構成】 作業船からワイヤ12で吊下されてイケス金網
31に沿って上下動移動可能な枠体5の内部に、互いに反
対方向へ回転する2台の電動モータ3を取付け、各モー
タ3にブラシ2とブラシ2の押付力を発生する羽根板8
とをそなえたブラシ枠10を直結することにより、清掃機
1によるイケス金網31の確実な捕捉を行なわせ、これに
よりイケス金網に対して清掃機を一定の位置に保たせる
ための機構を省略でき、清掃装置の軽量化を可能にし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、養殖イケス金網の清掃
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、沿海漁業の主力であるハマチ,
タイなどの養殖に使用されるイケスは、亜鉛メッキされ
た鋼線の金網が用いられており、大きさとしては10m平
方,深さ10m程度のものが多い。イケスは常時海水中に
設置されているため、ムラサキイガイ,フジツボなどの
貝類やワカメなどの海草が付着・成長することが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】イケス金網に貝,海草
類が付着すると、イケス内の海水の入れ替りが阻害され
酸欠状態となって、養殖中の魚の大量死に至る恐れがあ
り、そのため、貝類や海草を清掃する必要がある。
【0004】従来は、潜水具をつけた作業員が潜水しな
がらノズルを使って、船上のポンプよりの高圧の水流に
て貝類や海草の除去を行なっているが、この作業者の確
保の困難さと老齢化とにより、この作業を機械化する傾
向にある。なお、一部には機械式の掃除装置も提案され
ているが、油圧や圧縮空気を用いた構造が複雑で、重量
が大きくまた高価なため、広く一般に普及されていな
い。本発明は、このような状態に鑑み、安価で構造が簡
単かつ軽量な養殖イケス金網の清掃装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の養殖イケス金網の清掃装置は、イケス金網
に沿って上下動可能に吊下される清掃機をそなえ、同清
掃機に互いに反対方向へ回転する2台の電動機が取付け
られ、同各電動機にブラシ枠が直結され、同ブラシ枠
に、上記イケス金網に当接して同イケス金網の清掃を行
なうブラシと、同ブラシを所定の押圧力で上記イケス金
網に押圧するための推力を発生し得る羽根板とが設けら
れていることを特徴としている。
【0006】
【作用】上述の本発明の養殖イケス金網の清掃装置で
は、イケス金網の清掃時に、2つのブラシおよび羽根板
が互いに反対方向へ回転するため、ブラシおよび羽根板
が1台の場合に起こると予想されるブラシとイケス金網
との接触の不均一等による外側方向への不規則な動きが
相互に打消され、これにより清掃機によるイケス金網の
確実な捕捉が行なわれる。
【0007】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例について
説明すると、図1はその作業状態を示す模式図、図2は
その清掃機の側面図、図3はその清掃機の正面図、図4
はその清掃機の平面図、図5はそのブラシ枠の正面図、
図6はそのブラシ枠の側面図、図7はそのウインチ取付
け部を拡大して示す斜視図である。
【0008】図1において、符号31はイケス金網を示し
ていて、このイケス金網31はイケス枠32に固定され、イ
ケス枠32に取付けられたフロート33により、海面下に吊
下げられている。符号1は清掃機を示しており、この清
掃機1は作業船35よりワイヤ12で吊下げられ、ワイヤ12
を捲回した作業船35上のウインチ11により上下移動可能
に構成されている。
【0009】なおウインチ11は、架台13により作業船35
の舟べりに、船長方向へ移動可能に取付けられており、
また清掃機1には、作業船35上の発電機34あるいはバッ
テリ(図示せず)により、電源コード14を介して電力供
給が行なわれるようになっている。清掃機1は、図2〜
4に示すように、パイプ材の枠材から形成されたほぼ直
方体状の枠体5をそなえるとともに、枠体5の内部に2
台の電動モータ3が格納されている。
【0010】各電動モータ3は防水カバー4で被覆さ
れ、各電動モータ3の各回転軸にブラシ枠10が直結され
ている。なお減速歯車装置が介設されることもある。こ
こで、2台の電動モータ3は互いに反対方向に回転する
ようになっており、各電動モータ3には電源コード14に
より作業船35上の電源から電力が供給される。また枠体
5の上部枠材には、ワイヤ12が取付けられており、さら
に枠体5の周囲には危険防止用の防護網9が取付けられ
ている。
【0011】ブラシ枠10は円板状に形成され(図3参
照)、その外周部に4枚の羽根板8が取付けられてい
る。なおブラシ枠10の外表面(図2の左端面)に、ブラ
シ2が植設されている。この羽根板8は、回転すること
により推力を発生し、この推力によりイケス金網31にブ
ラシ2を適当な接触力で押圧する機能をもつものであ
る。清掃機1の枠体5には、さらにライト付き水中テレ
ビカメラ7が取付台6を介して取付けられている(図
3,4参照)。
【0012】ブラシ枠10の外表面10aには、図5,6に
示すように、放物線2a上に均等に複数のブラシ穴が形
成されるとともに、各ブラシ穴にポリプロピレン製で適
当な硬さとイケス金網に対して良好ななじみを有し、か
つイケス金網のメッキ皮膜を損なわない、線径が約2mm
のブラシ素線が約10本程度束ねられて植設されている。
ブラシの1例としては、ブラシ枠10の外径が300mmの場
合、ブラシ(素線)は線径が2.0mm,毛長さ50mm,1
ブラシ穴当たりの毛数(素線数)は11、ブラシ全体の毛
数は396(36×11)が適当である。なおブラシ素線の材
料,寸法などは実験により決定される。
【0013】ウインチ11を取付けられた架台13は、図7
に示すように、作業船35の舟べりに船長方向に取付けら
れたレール15に嵌合して船長方向へ移動可能に取付けら
れている。レール15には架台13の位置固定用の穴15aが
複数個形成され、この穴15aに架台13を貫通してピン16
を嵌入させて架台13の位置固定が行なえるようになって
いる。上述の構成において、枠体13を所定位置に固定し
た後、ウインチ11を操作して清掃機1の上下位置の調節
を行なう。
【0014】次いで、2台の電動モータ3に通電する
と、羽根板8の回転に伴って発生した推力でブラシ2が
イケス金網31に適当な押圧力のもとで押付けられながら
回転して、イケス金網31に付着した貝類や海草を落とす
作用が行なわれる。このとき、2台の電動モータ3は互
いに反対方向に回転するため、2つのブラシ2および羽
根板8もともに互いに反対方向に回転する。
【0015】したがって、電動モータ3、すなわちブラ
シ2および羽根板8が1台の場合に起こると予想される
ブラシ2とイケス金網31との接触の不均一等による外側
方向への不規則な動きが相互に打消されることになっ
て、ワイヤ12による清掃機1の上下方向の容易かつ簡単
な移動が可能となる。このことは、清掃機1によりイケ
ス金網31を確実に捕捉でき、これにより簡単かつ容易な
清掃機1の移動を可能ならしめるための、重要な要素で
ある。
【0016】そして、ブラシ2によるイケス金網31の清
掃状態がライト付き水中テレビカメラ7を介して、作業
船35上のモニタテレビ(図示せず)により、視認するこ
とができ、これにより清掃機を上下および左右方向に移
動させてイケス金網31の清掃作業が行なわれる。このよ
うに、この実施例の養殖イケス金網の清掃装置では、ブ
ラシの回転を電動モータ直結としたため、最小の寸法と
することができる。また電動モータは防水カバー4内に
収納され、海水の浸入から保護されている。
【0017】さらに互いに反対回転する2つのブラシに
よりイケス金網の清掃を行なうようにしたため、単独の
ブラシのとき起こる清掃装置の不規則な動きを防止で
き、これによりイケス金網に対して清掃機を一定の位置
に保つための機構(例えば車輪など)を省略でき、装置
の簡素化,軽量化が可能となる。さらにまた回転ブラシ
に直接複数個の羽根板を設けたため、専用のスラスト発
生機構が不要となり、装置の簡素化・軽量化が可能にな
る。
【0018】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の養殖イケ
ス金網の清掃装置によれば、次のような効果ないし利点
が得られる。 (1) 互いに反対方向に回転する2つのブラシを設けて清
掃機の不規則な動きを抑制するようにしたため、吊下げ
ワイヤによる清掃機の上下の移動が可能となり、また清
掃機をイケス金網に対して一定に保ちながら移動させる
ための車輪等が不要となる。 (2) ブラシを金網に適当な圧力で押圧する推力を得るた
めの羽根板をブラシ枠に取付けるとともに、電動モータ
にブラシ枠を直結した構成とすることにより、機構の単
純化と軽量化とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例としての養殖イケス金網の
清掃装置の作業状態を示す模式図。
【図2】同清掃機の側面図。
【図3】同清掃機の正面図。
【図4】同清掃機の平面図。
【図5】同ブラシ枠の正面図。
【図6】同ブラシ枠の側面図。
【図7】同ウインチ取付け部を拡大して示す斜視図。
【符号の説明】
1 清掃機 2 ブラシ 3 電動モータ 4 防水カバー 5 枠体 6 取付台 7 ライト付き水中テレビカメラ 8 羽根板 9 防護網 10 ブラシ枠 11 ウインチ 12 ワイヤ 13 架台 14 電源コード 15 レール 16 ピン 31 イケス金網 32 イケス枠 33 フロート 34 発電機 35 作業船
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白石 潤一 神戸市中央区栄町通2丁目4−13 神栄ビ ル 神戸メカトロニクス株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イケス金網に沿って上下動可能に吊下さ
    れる清掃機をそなえ、 同清掃機に互いに反対方向へ回転する2台の電動機が取
    付けられ、 同各電動機にブラシ枠が直結され、 同ブラシ枠に、上記イケス金網に当接して同イケス金網
    の清掃を行なうブラシと、同ブラシを所定の押圧力で上
    記イケス金網に押圧するための推力を発生し得る羽根板
    とが設けられていることを特徴とする、養殖イケス金網
    の清掃装置。
JP7064915A 1995-02-28 1995-02-28 養殖イケス金網の清掃装置 Withdrawn JPH08228641A (ja)

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