JPH09315385A - 船底及び岸壁等の清掃装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 船底及び岸壁等に繁殖している、藤壺やその
他の貝類及び藻類を潜水夫等に仕事させずに清掃作業を
行える装置を提供すること。 【構成】 回転ブラシ１を伸縮・角度可変が行えるアー
ム備えた移動装置に具備させ、水中カメラ７を監視しな
がら作業を行えるようにし、なおかつ、駆除した貝類及
び藻類を回収する装置を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、各種船舶の船底及び港
湾の岸壁を清掃する機器に係り、特に藤壺、その他の貝
類及び藻類が繁殖している岸壁に使用することにより、
停泊中の船舶の船底に貝類及び藻類が付着、繁殖するこ
とを防ぐ機械に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、船舶の船底を清掃する機器は発明
されているが、藤壺やその他の貝類及び藻類を除去でき
る程度の効果はない。また、貝類を付着させない塗料が
あるが高価であるだけでなく環境汚染の原因となるとさ
れている。また、港湾の岸壁を清掃することができる機
器は実用化されていない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】港湾の岸壁において
は、海水その他の影響によって相当数の貝類及び藻類が
繁殖していることが多い。これは悪臭の原因となるだけ
でなく、長年繁殖すると岸壁のコンクリート等を腐食
し、やがては補修の必要に迫られることになる。

【０００４】また、繁殖した貝類及び藻類からは胞子が
放出されるため、停泊中の船舶の船底にも貝類及び藻類
が繁殖してしまう。これは船舶の航行の際に抵抗となる
ために、船舶の速度を減少させるだけでなく、航行中に
船体がローリングやピッチングを発生させた際の復元力
が低下する恐れが生じる、もしくは船舶の燃料消費量が
増加する等、経済的ではない。

【０００５】さらに、船底に付着した貝類及び藻類は船
舶の航行によって分離することは少なく、岸壁の場合と
同様に船体の腐食の原因となっている。このままでは船
体の寿命を縮めることになるため、小型船舶の場合、定
期的に船体を陸上に上架させて除去作業を行っている。

【０００６】この陸上に上架させる作業は、船舶を定置
させることができる広さの土地を必要とし、なおかつ港
湾から船舶を引き上げる、または降ろすといった手間を
要する。また、大型船舶の場合はドックに格納させるこ
とになるため、大変大掛かりであるだけでなく、費用も
かさむ。

【０００７】特に大都市における港湾に停泊している船
舶においては、小型、大型を問わずに貝類及び藻類の繁
殖速度が早いため、除去作業を頻繁に行う必要に迫られ
ている。しかし、経済的負担が大きいためにやむなく放
置させている船舶も多い。これは業務に従事している船
舶ではなく、プレジャーボート等の個人所有の船舶に多
く見られる。

【０００８】本発明は、かかる現状に鑑みなされたもの
で、港湾の岸壁もしくは船底に繁殖している藤壺、ない
し貝類及び藻類を容易に除去することができ、併せてそ
れらを海底に落下、放置させずに回収することができる
船底及び岸壁等の清掃装置、及び清掃装置を用いた船底
及び岸壁等の清掃方法を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、清掃装置において作業船もしくはその他の移
動装置に装着され、船底及び岸壁を清掃すべく複数の回
転ブラシを有し、回転ブラシはその作業角度及び回転数
を制御させるべく遠隔制御機構を備え、回転ブラシを清
掃を要する対象物に接触させるために、回転ブラシ部に
水中カメラを具備し、移動装置は伸縮アーム等の長さ及
び角度を可変できる機構を具備する、もしくは具備され
た装置を用いることによって清掃装置を単独に移動させ
るようにしたことを特徴とする。

【００１０】本発明はまた、清掃の対象物の生物ないし
ゴミを清掃、もしくは駆除した際に生ずる廃棄物を回収
する装置を設けたことを特徴とする。

【００１１】本発明はまた、駆除ないし清掃された生物
ないしゴミを確実に回収装置に収納すべく、清掃装置側
部に飛散防止用のガードを具備したことを特徴とする。

【００１２】本発明はまた、清掃の対象物の生物ないし
ゴミを清掃、もしくは駆除した際にに生ずる廃棄物を回
収する装置に、開閉式の吐出孔を設けたことを特徴とす
る。

【００１３】本発明はまた、清掃装置において回転ブラ
シを回転させる回転体として油圧モーターないし、その
他の回転体を清掃装置本体に具備し、回転力を回転ブラ
シに伝達する機構に減速機を具備し、もしくは回転体及
び減速機を有する他の回転装置を具備できる取付部材を
備え、回転ブラシに対象物表面を保護する回転板を具備
したことを特徴とする。

【００１４】

【作用】本発明においては、清掃装置本体は作業船ない
しその他の移動装置に装着されていて、複数の回転ブラ
シを備えている。回転ブラシは伸縮アーム等の長さを可
変できる機構によって対象物に容易に接触でき、なおか
つ油圧ないし空圧シリンダー等により伸縮アームの角度
も可変できるようになっている。そのため、貝類及び藻
類の繁殖している岸壁や船底に自由に接近し、回転ブラ
シを表面に押圧させることが可能となる。なお、これら
は回転ブラシ部に設けられた水中カメラの映像を見なが
ら操作するため、ダイバー等の潜水要員を必要としな
い。

【００１５】本発明においてはまた、船底ないし岸壁等
の貝類を除去した際に生ずる廃棄物を回収する機構を設
けているため、除去した貝類を海底に放置させないよう
に回収することが可能となる。

【００１６】本発明においてはまた、清掃装置側部に飛
散防止用のガードを具備することにより、回転ブラシの
回転によって生ずる駆除物が周囲に飛散し、回収装置内
に収納されなくなることを防ぐことができる。

【００１７】本発明においてはまた、清掃の対象物表面
の生物ないしゴミを清掃、もしくは駆除した際に生ずる
廃棄物を回収する装置に、開閉式の吐出孔を設けたこと
により、廃棄物をトラック等の運搬機械に容易に搭載さ
せることができる。

【００１８】本発明においてはまた、清掃装置における
回転ブラシを回転させる回転体として油圧モーターない
しその他の回転体を清掃装置本体に具備し、回転力を回
転ブラシに伝達する機構に減速機を具備し、もしくは回
転体及び減速機を有する他の回転装置を具備できる取付
部材を備えたため、清掃装置の移動装置の動力源を利用
して作業が行え、また、回転ブラシに駆除する対象物表
面を保護する回転板を具備したことにより、対象物表面
に付着した異物のみを駆除することができる。

【００１９】本発明においてはまた、以上の構成にてな
された清掃装置により簡便な船底及び岸壁等に繁殖した
貝類及び昆布等の藻類の駆除作業を行うことが可能とな
る。

【００２０】

【実施例】以下、本発明を図面を参照して説明する。

【００２１】図１は本発明の実施例に係る船底及び岸壁
等の清掃装置を示すもので、清掃装置は回転ブラシ１、
ブラシケーシング２、ワイヤーブラシ３、ブラシ回転モ
ーター４、角度可変ブラケット５にて構成されていて、
油圧ショベル６のアーム先端に取り付けられ、水中カメ
ラ７は回転ブラシ１を監視できる位置に設けられてい
る。

【００２２】回転ブラシ１におけるワイヤーブラシ３
は、図２に示す、既に特許が出願されている刷子部分が
交換可能なワイヤーブラシ３ｂを使用する。このワイヤ
ーブラシは刷子部分における刷子の配列を、円周方向に
対して正弦波を描くように工夫されている。そのため、
通常のブラシと異なり、貝類及び藻類を除去する際に目
づまりを起こすことがない。

【００２３】また、このブラシは刷子の線材を適度な反
発力と切削力を備える長さ、線径及び材質のものにする
ことが容易なため、船底及び岸壁に繁殖している貝類及
び藻類の量や種別によって、作業現場にて適当なワイヤ
ーブラシを選択できる。

【００２４】図３は回転ブラシ１の説明図である。ブラ
シ回転モーター４はワイヤーブラシ３に直結されて具備
されている。モーターの動力は油圧を用いるとモーター
本体を小型化できる。この場合の油圧源は油圧ショベル
６に装備されているものを利用することができる。

【００２５】また、回転ブラシ側部には表面保護回転板
１８が設けられている。この表面保護回転板は回転ブラ
シの刷子の毛丈を含めた直径と同一の直径となっている
ため、回転ブラシの刷子は清掃する船底及び岸壁の表面
を損傷することがない。すなわち、清掃する対象物表面
に付着ないし繁殖する貝類及び昆布等の藻類のみを除去
することができる。なお、この表面保護回転板１８は回
転ブラシの取付シャフトに固定するか、回転ブラシの回
転に関係なく自由に回転できるように具備させてもよ
い。

【００２６】なお、現在の油圧ショベルはサービス弁と
呼ばれる油圧取出し弁が具備されているものが多いた
め、清掃装置をアーム先端に取りつけた場合において、
改造又は配管等が簡単に行える。

【００２７】さらに、回転ブラシ１の回転数又は回転方
向等の操作も油圧ショベルの運転室内において行えるよ
うにすることも可能である。この場合、清掃装置の動力
供給と制御は一つの油圧回路によって行うことができ
る。すなわち、外部の動力源を必要としないため装置全
体を小型化できる。

【００２８】また、油圧ショベル６の先端にエクステン
ションアームと呼ばれる、アーム延長部材を取りつける
ことによって、地上より深い箇所における作業が容易に
行えるほか、作業現場によっては陸上からの清掃作業が
できない場合は、油圧ショベルを作業台船に乗せて水上
から作業することも可能である。この場合は市販されて
いる取り付け角度を１８０゜反転させる機構を具備した
アームを使用する。

【００２９】図５は本発明に係る第２の実施例を示すも
のである。バケット支持部材１３ａは市販の油圧ショベ
ルの先端に設けられているバケットの角度可変機構に対
応させるための支持部材である。通常、油圧ショベルに
は油圧シリンダーと回転ブラケットが具備されていて、
油圧シリンダーの伸縮によってバケットの角度を可変さ
せる。このバケット角度可変機構に合致できるように、
本発明の清掃装置にバケットと同様の支持部材１３ｂを
設け、なおかつ使用する油圧ショベルの仕様に対応でき
るように、バケットと同一のシャフトが貫通するシャフ
ト孔１４を、同様にバケットと同一の位置に開口させる
ことにより、清掃装置本体に角度可変機構である回転ブ
ラケットを設ける必要がなく、回転ブラシの駆除する対
象物に対する角度を油圧ショベルのバケット角度可変機
構により決定することができる。

【００３０】また、油圧ショベルを用いて穴掘り作業を
行うオーガーと呼ばれる機器が市販されている。このオ
ーガーは油圧モーターと減速機、及びバケット取り付け
シャフトにて構成されている。このオーガー１５を図５
に示す位置に取りつけることにより、本発明における回
転ブラシの回転装置に置き換えることが可能となる。

【００３１】駆除した貝類及び藻類を回収する機構８
は、図１に示すように油圧ショベル６のアーム先端に連
結機構９を介して設けられている。そのため、駆除した
貝類及び藻類が回収機構８に回収しきれなくなった際に
は、ショベルを操作するだけで陸揚げできる。

【００３２】また、回収機構８の形状は貝類及び藻類を
溜めることができれば、図４の形状に左右されることが
ない。

【００３３】また、図６に示すように回収装置下部に開
閉式の吐出孔１６を設けることにより、運搬機械に容易
に廃棄物を移動させることができる。なお、吐出孔の開
閉は手動ないし、油圧シリンダー等による自動式と両方
の方式も製作可能である。

【００３４】さらに、本発明においては駆除体に回転ブ
ラシを用いているため、水中に駆除物が飛散し、回収作
業が困難になる恐れがある。そのため、図７に示す飛散
防止用のガード１７を駆除装置本体に設けることによ
り、駆除物を確実に回収装置に収納できるように工夫さ
れている。なお、回収装置及び飛散防止用ガードは金属
板のような板状の部材のほか、水中における抵抗を減少
させる、もしくは駆除物の水分を回収装置を水上に引き
上げた際に少なくするために、網状の部材を用いるとよ
り効果的である。

【００３５】また、この飛散防止用ガードは清掃装置本
体に具備させるほか、駆除物回収装置の上部に起立させ
ても同様の効果が期待できる。

【００３６】この清掃装置を用いて、港湾における岸壁
の貝類及び藻類を駆除する場合は、清掃するべき岸壁に
平行させるように油圧ショベルを設置し、油圧ショベル
におけるアームを操作して回転ブラシを清掃するべき岸
壁に接触させる。なお、その際には、図１に示すアーム
先端に設けた水中カメラ７の映像を監視しつつ操作を行
うことにより、誤りのない作業が可能となる。

【００３７】また、清掃作業を行う場合の回転ブラシ１
の回転数が適当であるか、といった判断もこの水中カメ
ラ７の映像を監視することによって、オペレータが容易
に判断することができる。

【００３８】また、回収機構８に貝類及び藻類が満載さ
れたときの警告として、回収機構８の上部にセンサーを
設けることにより、回収機構８から貝類及び藻類が溢れ
ることがないようにすることも可能である。

【００３９】また、この清掃装置を用いて、船舶におけ
る船底に付着した貝類及び藻類を駆除する場合は、図４
に示すように油圧ショベルを台船等の作業船の甲板に設
置、固定することにより岸壁を清掃する場合と同様の作
業を行うことができる。なお、船底を清掃する場合は回
転ブラシ１の取り付け角度を、１８０゜ないし９０゜反
転させて行えばよい。

【００４０】なお、船舶の大きさによって回転ブラシの
規模を変える必要があるが、その製作は容易に行うこと
が可能であり、その刷子の材質もその船舶に適した材料
を選択することも容易である。

【００４１】また、回転ブラシを船底に接触させるため
に、市販されている油圧ショベルのアームでは届かない
船舶の場合は、油圧ショベルと同様の伸縮アームを備え
た移動装置を製造するだけでよい。なお、現状では岸壁
を清掃する場合に特別の移動装置は必要とされない。

【００４２】また、前記実施例では特に説明しなかった
が、この清掃装置における回転ブラシは図２に示したワ
イヤーブラシでなくても作業が行える場合は、必ずしも
使用することはなく、形状、材質も適宜選択すればよ
い。

【００４３】同様に、前記実施例では特に説明しなかっ
たが、回転ブラシを回転させる装置は油圧モーター、及
びオーガーの他、他の動力を用いた回転装置に置き換え
ることも可能であり、特に低回転数、高トルクを必要と
する場合には減速機を具備するとよい。

【００４４】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、刷
子部分を正弦波状に成形されたワイヤーブラシを複数重
ねて回転ブラシとしたことにより、また、油圧ショベル
等の長さや角度を自由に変えることができるアームを備
えた機械、もしくはそれらと同様の機構を備える専用の
移動装置に清掃装置を具備させることによって、貝類及
び藻類の繁殖している岸壁、船底の清掃を簡単かつ短時
間に行うことができ、経済的であるばかりか、作業員の
仕事量を少なくすることができる。

【００４５】本発明ではまた、回転ブラシによって駆除
された貝類及び藻類を回収する装置を具備させたため、
貝類及び藻類の繁殖速度を最低限に抑えることができる
ほか、回収した貝類及び藻類を他の目的に再利用するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例に係る船底及び岸壁等の清掃装
置を示す全体構成図

【図２】回転ブラシに用いるワイヤーブラシの説明図

【図３】回転ブラシ部の構成を示した詳細図

【図４】船底を清掃する場合の清掃装置の使用方法を示
した説明図

【図５】油圧ショベル先端取り付け部、及びオーガーの
取付位置を示した説明図

【図６】駆除物回収装置下部の開閉式吐出孔を示した説
明図

【図７】駆除物飛散防止用ガードを示した説明図

【符号の説明】

１ 回収ブラシ ２ ブラシケーシング ３ ワイヤーブラシ ３ｂ 波形に刷子が配列されたワイヤーブラシ ４ ブラシ回転モーター ５ 角度可変ブラケット ６ 油圧ショベル ７ 水中カメラ ８ 駆除した貝類及び藻類の回収装置 ９ 連結機構 １０ 清掃するべき岸壁 １１ 台船 １２ 清掃するべき船体 １３ａ 油圧ショベル取り付け支持部材 ｌ３ｂ 清掃装置支持部材 １４ シャフト孔 １５ オーガー １６ 開閉式駆除物吐出孔 １７ 駆除物飛散防止用ガード １８ 表面保護回転板

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】清掃装置において、清掃装置は作業船もし
   くはその他の移動装置に装着され、船底及び岸壁の表面
   を清掃すべく複数の回転ブラシを有し、 回転ブラシはその作業角度及び回転数を制御させるべく
   遠隔制御機構を備え、回転ブラシを清掃を要する対象物
   に接触させるために、回転ブラシ部に水中カメラを具備
   し、移動装置は伸縮アーム等の長さ及び角度を可変でき
   る機構を具備する、または具備された装置を用いること
   によって、ブラシを単独に移動させるようにしたことを
   特徴とする船底及び岸壁等の清掃装置。
2. 【請求項２】清掃装置において、清掃の対象物表面の生
   物ないしゴミを清掃、もしくは駆除した際に生ずる廃棄
   物を回収する装置を設けたことを特徴とする請求項１に
   記載の船底及び岸壁等の清掃装置。
3. 【請求項３】清掃装置において、駆除ないし清掃された
   生物ないしゴミを確実に回収装置に収納すべく、清掃装
   置側部に飛散防止用のガードを具備したことを特徴とす
   る請求項１、ないし請求項２に記載の船底及び岸壁等の
   清掃装置。
4. 【請求項４】清掃装置において、清掃の対象物表面の生
   物ないしゴミを清掃、もしくは駆除した際に生ずる廃棄
   物を回収する装置に、開閉式の吐出孔を設けたことを特
   徴とする請求項１、請求項２ないし請求項３に記載の船
   底及び岸壁等の清掃装置。
5. 【請求項５】清掃装置において、回転ブラシを回転させ
   る回転体として油圧モーターないし、その他の回転体を
   清掃装置本体に具備し、回転力を回転ブラシに伝達する
   機構に減速機を具備し、もしくは回転体及び減速機を有
   する他の回転装置を具備できる取付部材を備え、回転ブ
   ラシに対象物表面を保護する回転板を具備した、請求項
   １、２、３、及び請求項４に記載の船底及び岸壁等の清
   掃装置。
6. 【請求項６】請求項１、２、３、４ないし請求項５に記
   載の船底及び岸壁等の清掃装置を用いた船底及び岸壁等
   の清掃方法。