JPH08228372A - 複数の移動通信の統合を可能とする移動通信の通信方 法とシステム - Google Patents

複数の移動通信の統合を可能とする移動通信の通信方 法とシステム

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JPH08228372A
JPH08228372A JP7070307A JP7030795A JPH08228372A JP H08228372 A JPH08228372 A JP H08228372A JP 7070307 A JP7070307 A JP 7070307A JP 7030795 A JP7030795 A JP 7030795A JP H08228372 A JPH08228372 A JP H08228372A
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mobile
radio
signal
mobile communication
base station
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JP7070307A
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Toshiaki Yamada
利昭 山田
Sadao Ito
貞男 伊藤
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ITEC KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 一つの移動無線機を複数の無線システム内で
使用可能とするため複数の無線システムを統合する新シ
ステムの実現。 【構成】 一つの移動無線システムにおいては、移動無
線機100A、無線基地局300無線制御局200およ
び、それとインタフェースを有する電話網10とで構成
される。移動無線機100Aの使用可能な場所、すなわ
ちサービスエリアは各システム毎に定められており、そ
れ以外ではたとえ他のシステムのサービスエリアであっ
ても使用出来ない。これを改良し他のシステムのサービ
スエリアにおいても使用を可能とするため、システムの
無線基地局300に複数のシステムに属する移動無線機
と交信を可能とする無線送受信機能・制御機能を具備さ
せると共に、複数の移動無線システムを統合制御するた
めの統合無線制御局200を設置した。 【効果】 移動無線機を従来のサービスエリア外におい
ても使用可能となりサービス性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無線通信システム、特に
公衆用移動通信システムの統合に関する。詳しくは複数
の移動通信システムがあり、これらを統合して1つの移
動通信システムとして動作可能とするため、移動無線電
話機(以下移動無線機)と対向して通信する無線基地局
並びに、システム動作を制御する無線制御局等にシステ
ム統合に必要な機能を付加し、異なる移動無線通信シス
テムに属していた移動無線機相互間、並びに無線通信シ
ステムと固定電話網内の電話機との間の通信を可能とす
るシステム構成ならびに通信法に関する。
【0002】
【従来の技術】無線通信システムの用途、特に移動無線
通信の用途或いはサービス性や経済性はそのシステムに
おいて使用される周波数帯に大きく依存すると言って過
言ではない。すなわち、使用が認められた周波数帯が定
まると、用途或いはサービス性や経済性からシステム設
計が定まり、無線通信用の各機器に要求される諸特性は
これを満たすように設計されてきた。すなわち無線基地
局の送信周波数、或いは移動無線機の送信周波数は定め
られた周波数の無線信号が出力されるよう設計されてい
る。すなわち、送信信号の信号形式、信号の変調方法、
無線信号の送出は定められた周波数・周波数帯域内で定
められた送信電力で出力される。一方、無線基地局の受
信信号、すなわち移動無線機からの送信信号は無線基地
局からと同様に作成され、無線基地局のアンテナで受信
され、送信機側で無線信号が作成され送出されたのと逆
の方法を用いて解読され、もとの電話信号が取り出され
る。また、これら無線基地局と対向して通信する移動無
線機との通信方法は各システムにより定められており、
さらに一般の公衆電話網に接続されている場合は、その
インタフェースをなす交換機・無線制御局により接続・
制御され、移動無線機と電話網に収容されている電話機
との通信が可能となる。
【0003】移動無線システムにおいては、そのシステ
ムに収容されている移動無線機の使用可能な場所はサー
ビスエリアと呼ばれているが、このサービスエリアは各
システム毎に定められており、ある移動無線システムに
属している移動無線機がそのサービスエリア外ではある
が、他の移動無線システムのサービスエリア内になる場
所で、他の移動無線システムの無線基地局と交信する事
は一般には不可能である。ただし、移動無線機に機能を
付加し、その属するシステム以外の移動無線システムに
属する無線基地局と交信を可能とする事はすでに外国で
実施例があり、これについては後述する。
【0004】以下複数システムにまたがる従来の実施例
を説明する。図14は従来の複数の移動通信システムが
電話網10に接続されているシステム構成図を示す。図
14で、第一の移動通信システム(以下システムA)を
自動車・携帯電話とし、ある無線周波数、具体的には
1.5GHz帯を使用して複数の移動無線機(100A
−1)、(100A−2)、・・・、(100A−n)
が無線基地局(30A)と無線で交信し、無線基地局
(30A)と接続されている無線制御局(20A)を介
して電話網(10)に接続されている図である。次に、
第二の移動通信システム(以下システムB)をデジタル
コードレス電話とし、ある無線周波数、具体的には1.
9GHz帯を使用して複数の移動無線機(100B−
1)、(100B−2)、・・・、(100B−n)が
無線基地局(30B)と無線で交信し、無線基地局(3
0B)と接続されている無線制御局(20B)を介して
電話網(10)に接続されている場合を示している。
【0005】以下システムAに関する通信動作を中心に
説明するが、システムBにおいても同様な機能が具備さ
れており、システムAと同様の通信が可能である。ただ
し、通信に使用されている周波数、信号形式、信号の変
調方法、さらには通信の制御法は一般にシステムAとは
異なるがシステムAとシステムBとの相互接続について
は後で詳述する。さて、システムAに属する移動無線機
(100A−1)が同一のシステムに属する移動無線機
(100A−2)、或いは、電話網10に含まれている
電話に電話を掛ける場合のシステム動作はすでに定めら
れているシステム動作で可能である。同様にシステムB
に属する移動無線機(100B−1)が同一のシステム
に属する移動無線機(100B−2)、或いは、電話網
10に含まれている電話に電話を掛ける場合のシステム
動作もすでに定められているシステム動作で可能であ
る。また、システムAに属する移動無線機(100A−
1)と、システムBに属する移動無線機(100B−
1)との相互発着呼も後述する方法で可能である。
【0006】従来の実施例のシステム動作を、図15な
いし図16により説明する。図15には、従来使用され
ているシステムAの無線基地局30Aとの間で交信する
移動無線機100Aの回路構成が示されている。図15
左端のアンテナ部に受けた通話(電話、ファックス、デ
ータを含むものとする)信号や制御信号等の受信信号
は、受信ミクサ136Aと検波信回路137Aを含む無
線受信回路135Aに入り検波される。その出力の内、
制御信号やタイミング信号は制御部140Aへ、通話信
号は復号化回路139Aへそれぞれ送られる。前者の制
御信号は、移動無線機100Aの各部の動作の制御とタ
イミングに供される。すなわち、制御部140Aへ送ら
れた制御信号等は制御部140Aの各種制御機能を発揮
するために使用される。制御部140Aが出力するタイ
ミング信号はシンセサイザ121−1Aおよび121−
2Aを始め、復号化回路139A、符号化回路152
A、デコーダ138A、コーダ151A等のタイミング
を取るために使用される。
【0007】一方、後者の復号化回路139Aへ入力さ
れた通話信号は、信号に含まれていたタイミング等が調
整(デフレーミング)された後デコーダ138Aへ送ら
れる。デコーダ138Aでは送られてきた信号の内から
誤り符号の訂正等を実施した後、デジタル−アナログ変
換を行って電話機部101Aの受話器へ通話信号を送
る。基準水晶発信器120Aは安定な周波数を発生して
シンセサイザ121−1Aおよび121−2Aへ供給す
る。シンセサイザ121−1A、或いは121−2Aか
ら出力される周波数は制御部140Aの指示する値に従
っており、受信ミクサ136Aおよび送信ミクサ133
Aへ供給される。さて、電話機部101Aの送話器から
の通話信号はコーダ151Aへ送られる。コーダ151
Aではアナログ−デジタル変換や誤り訂正用の信号が加
えられ、符号化回路152Aへ送られる。符号化回路1
52Aでは制御部140Aからの制御信号とタイミング
により、デジタル信号のタイミング等が調整され(フレ
ーミング)、制御信号等が加えられた後、送信ミクサ1
33Aと変調回路134Aを含む無線送信回路132A
へ送られる。そして、まず変調回路134Aでは信号が
高周波に変換され、ついで送信ミクサ133Aでは、シ
ンセサイザ121A−2の周波数と混合され、規定の周
波数になってアンテナ部へ送られ、無線基地局30Aに
宛て送信される。
【0008】図16は、従来使用されているシステムA
の無線基地局30Aの構成を示している。図14に示す
無線制御局20Aとの間の電話(通話)回線22に含ま
れたnチャネルの通話信号22−1〜22−nは、伝送
路とのインタフェースをなす信号処理部31Aへ接続さ
れる。そこで無線制御局20Aから送られてきた通話信
号22−1〜22−nは、無線基地局30Aの信号処理
部31Aへ入力される。信号処理部31Aでは伝送損失
を補償するための増幅器等が具備されており、レベルア
ップされた後、コーダ群51Aへ送られる。コーダ群5
1Aにはコーダ51一1A、51−2A、・・・、51
−nA等が含まれており、それぞれ電話チャネル対応に
事前に各コーダ51Aと無線制御局20A間で発生する
エコーを除去する動作や、アナログーデジタル変換を行
った後、誤り訂正用の信号が加えられ、符号化回路52
−1A、52−2A、・・・52−nAを含む符号化回
路群52Aへ送られる。符号化回路52Aでの動作は入
力された信号群をフレーム化する作業が行われる。すな
わち、それぞれ電話チャネル対応に制御信号等が加えら
れた後、フレーム内におかれる位置が決定される。
【0009】上記の処理でフレーム化が完了し時間多重
された信号は、送信ミキサと変調回路とを含む無線送信
回路32Aへ送られる。無線送信回路32Aでは、制御
部40Aからの、システム全体に関する(フレーム対応
等の)制御信号等が加えられた後、規定の周波数に変換
されてアンテナ部へ送られ、各移動無線機100Aに宛
て送信される。無線基地局30Aにはクロック発生器4
1Aやタイミング発生回路42Aを具備しており、それ
ぞれクロックの発生やタイミングの発生を行い、制御部
40Aやコーダ群51A、符号化回路52A、デコーダ
群38A、復号化回路群39A等へ印加される。さて、
移動無線機100Aから送信されて来た通話信号や制御
信号はアンテナ部で受信され、無線受信回路35Aに導
かれる。無線受信回路35Aは移動無線機100Aの無
線受信回路135Aと同様の機能を有しており、受信信
号の周波数を変換して増幅した後、変調波が検波され
る。検波された信号は通話信号と制御信号に分けられ、
制御信号は制御部40Aに、通話信号は復号化回路39
Aへそれぞれ入力される。前者の制御信号は、無線基地
局30Aの各部の動作の制御に供されるが、一部の制御
信号は信号処理部31Aを経て無線制御局20Aへ送ら
れる。一方、復号化回路39Aへ入力された通話信号
は、信号に含まれていたタイミング等が調整(デフレー
ミング)された後デコーダ群38Aへ送られる。デコー
ダ群38Aでは送られてきた信号の内から誤符号の訂正
等を実施した後、信号処理部31Aへ送られる。信号処
理部31Aでは、他の通話信号と多重化され、無線制御
局20Aへ送られる。
【0010】無線基地局30Aから送られてきた信号の
うち、制御信号は無線制御局20Aの各部の制御動作に
供されるが、一部の制御信号は信号に加工を行ってから
着呼先が電話網10に含まれている電話機ならば電話網
10に、無線制御局20Aの管理する移動無線システム
内の他の移動無線機であれば、その移動無線機の在圏す
る無線基地局宛てに送信される。また、通話信号も同様
に着呼先が電話網10に含まれている電話機ならば電話
網10に、無線制御局20Aの管理する移動無線システ
ム内の他の移動無線機であれば、その移動無線機の在圏
する無線基地局宛てに送信される。
【0011】一方、無線制御局20Aは無線基地局30
Aと伝送路で接続されている。無線制御局20Aの役目
は移動無線機100Aの有する識別情報の識別、発着呼
制御信号の解読、移動無線機の現在位置の記憶、移動無
線網と電話網とのインタフェース等である。すなわち無
線制御局20Aを介して電話網10内の電話機と移動無
線機100Aとの発着呼の実行、或いは無線制御局20
Aの管理する移動無線システム内の移動無線機相互間の
発着呼の実行等が行われる。具体的に説明すると、無線
基地局30Aから送られてきた信号のうち制御信号は無
線制御局20Aの各部の制御動作に供されるが、一部の
制御信号は着呼先が電話網10に含まれている電話機な
らば電話網10に、無線制御局20Aの管理する移動無
線システム内の他の移動無線機であれば、その移動無線
機の在圏する無線基地局宛てに送信される。また、通話
信号も同様に着呼先が電話網10に含まれている電話機
ならば電話網10に、無線制御局20Aの管理する移動
無線システム内の他の移動無線機であれば、その移動無
線機の在圏する無線基地局宛てに送信される。図14の
無線制御局20Bにおける機能も同様である。
【0012】さらに、システムAに属する移動無線機
(100A−1)から、システムBに属する移動無線機
(100B−1)への発呼動作を説明する。まず、移動
無線機(100A−1)からの発呼信号が無線基地局3
0Aを経由して無線制御局20Aへ送られる。無線制御
局20Aでは無線基地局30Aから送られてきた信号を
解読し、移動無線機(100A−1)から移動無線機
(100B−1)への発呼信号であることを認識し、発
呼信号を電話網10へ送信する。この信号は電話網10
に含まれている交換機(図示せず)の記憶部に入り、着
呼移動無線機(100B−1)の識別番号を検索する。
その結果、システムBに属する移動無線機(100B−
1)であることが判明すると、着呼信号を無線制御局
(20B)宛て送信する。この信号を受信して無線制御
局(20B)では移動無線機(100B−1)の所在を
確認し、その近傍の無線基地局(30B−1)に対し、
移動無線機100Bへ着呼信号を送信するよう要求す
る。この着呼信号を受信した無線基地局(30B−1)
では自己のサービスエリア内の移動無線機(100B−
1)に対し着呼信号を送信する。移動無線機(100B
−1)がこの信号を受信し利用者が受話器をあげると通
信が開始される。上記のような各機能の動作によりシス
テムAに属する移動無線機(100A−1)から同一シ
ステムに属する他の移動無線機100への通信、或いは
電話網10に含まれている電話機との通信は可能とな
る。
【0013】以下の例は上記とは異なり、1つの移動無
線システムに属している移動無線機が、他の移動無線シ
ステムに属する無線基地局と交信を可能とする米国での
実施例を説明する。それは900MHz帯アナログ携帯
・自動車電話と900MHz帯デジタル携帯・自動車電
話のシステム統合(デュアルシステムと称された)であ
り、以下図面を用いて説明する。図17にデュアルシス
テムとして使用された移動無線機の構成を示す。左方の
アンテナから入来した無線信号はスイッチ部1に入力さ
れる。スイッチ部1はスイッチ部2と連動するように構
成されており、アンテナからの入来信号がアナログ形式
の場合は同図上部のアナログ信号送受信部に入力され
る。そしてこの出力は電話機部へ入力され、受話器から
通話者へ音声信号が送られる。一方、通話者からの音声
信号は電話機部の送話器からスイッチ部2へ送られ、ア
ナログ信号送受信部に入力される。そしてこの出力はス
イッチ部1を経てアンテナ部へ送られ、アンテナから相
手先の無線基地局宛て送信される。図17のデュアルシ
ステム移動無線機への入力がデジタル形式の場合は、同
図下部のデジタル信号送受信部に入力され、以下の動作
はうえのアナログ形式の場合と同様に処理される。ま
た、送信されて来る信号がアナログ形式かデジタル形式
可の判断は、一度スイッチ部1およびスイッチ部2をア
ナログ形式の信号受信状態にしてみて、良好に受信すれ
ばそれでよし、受信出来なければ、デジタル形式の信号
受信状態にスイッチを変更するという人手を使用してい
るようである(もっとも自動的に選定することも当然可
能であるが)。以上説明したデュアルシステム移動無線
機を使用すると、同一周波数帯でデジタル及びアナログ
形式の携帯・自動車電話システムとサービスエリアが2
分割されたいずれのサービスエリアにおいても、同一の
移動無線機が使用可能であり、便利さは向上されてい
る。ただし、このシステムはあくまで移動無線機に機能
追加したシステム共用であり、以下説明する無線基地局
に機能追加したシステム共用とは技術的内容が大いに異
なる点がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記の場合は、各々の
場合とも使用条件が満たされた場合であるが、条件が満
たされない次のような場合には通話不能となる。それ
は、移動無線システムのサービスエリア外からの発着呼
であり、具体的には自動車・携帯電話システムに属する
移動無線機を携帯して、大規模建物内の奥深からの発呼
(への着呼)である。現在はまだ大規模建物内はデジタ
ルコードレス電話或いはPHS(パーソナルハンディシ
ステム)のサービスエリアとはなっていないが、早晩急
速な発展が期待されており、大規模建物内は広範囲にサ
ービスエリアが展開されるものと思われる。一方、自動
車・携帯電話システムは通常大規模建物内はサービスエ
リア外であるから、そこからの発着呼は不可能である。
したがって利用者から見れば自動車内を始め、街路上や
大規模建物内等大都市のほとんどの場所からの発着呼サ
ービスを受けようとするためには自動車・携帯電話シス
テム用の携帯端末とデジタルコードレス電話或いはPH
S用の携帯端末とを同時に携行しなければならない。こ
れは利用者からすれば大変煩わしい事である。また、利
用者が2つの端末を携行することの不便さを除去するた
め、大規模建物内を自動車・携帯電話システムのサービ
スエリアにする試みは、システムの経済性に問題を生じ
る他、周波数有効利用度のうえから見ても効率の良くな
い事になる。それは、同一サービスエリアに類似の移動
無線システムが並存すること自体、単一システムに比較
してシステム経済性を損なっており、周波数有効率のう
えから見ても発呼制御動作を別々に行うこと自体有効利
用度を低下せしめていると言い得るからである。
【0015】例えば、次のような各移動無線システムの
システム共用を説明する。すなわち以下の4つのシステ
ム、 アナログコードレス電話(250/400MHz
帯) 自動車・携帯電話(800MHz帯) デジタル自動車・携帯電話(1、500MHz帯) デジタルコードレス電話システム、もしくはPHS
(パーソナルハンディホーンシステム、いずれも1、9
00MHz帯) 等の各移動無線システムのいずれかに属する移動無線機
を他の無線システムでも使用できるかという問題であ
る。
【0016】具体的に説明すると、に属する移動無線
機が、大規模建物内の奥深く歩行中とする。なるシス
テムは通常大規模建物内はサービスエリア外であるか
ら、そこからの発着呼は不可能である。一方、なるシ
ステムは今後システムが拡大していく事が予想され、長
期的には大規模建物内はサービスエリア内となるから、
に属する移動無線機は当然、そこからの発着呼は可能
である。そこで問題はに属する移動無線機が、大規模
建物内の奥深く歩行中になるシステムに技術的にアク
セス可能とならないかと言う事である。また、なるシ
ステムもなるシステムも繁華街の路上ではサービスエ
リアとしているであろう。この場合、何等かの原因で
なるシステムの繁華街のサービスエリアにおける通話ト
ラフィックが輻輳し発着呼が不可能になる場合がある。
このとき、もしもに属する移動無線機がなるシステ
ムにアクセス可能となると、トラフィック輻輳対策とな
り、利用者に対するサービス性は大きく向上することに
なる。しかしながら、上記の2つの場合のいずれもに
属する移動無線機が、なるシステムにアクセスするこ
とは現状では不可能である。
【0017】逆に、のデジタルコードレス電話(1、
900MHz帯)の移動無線機での自動車・携帯電話
(800MHz帯)の移動無線機の動作をさせることが
できないかと言う問題がある。すなわち、デジタルコー
ドレス電話を携行している人が自動車に乗り込んで、高
速で移動している自動車からの発呼が出来ないかと言う
ことである。この場合、自動車の走行しているエリアは
通常の自動車・携帯電話システムのサービスエリア内
であろう。しかしながら、のシステムも繁華街の路上
ではサービスエリアとはなっているが、高速で移動する
移動無線機に対してのサービス提供は考えられていない
であろう。或いは、郊外ではのシステムは屋外サービ
スはほとんど考慮されていないであろう。従って上記の
2つの場合のいずれもに属する移動無線機が、なる
システムにアクセスすることは現状では不可能である。
【0018】上記は4つのシステム、〜の間のと
の2つのシステム間に生じた問題の1例であったが、
〜システムの組合わせは他にも多種あり、そのそれ
ぞれに対しても上記と同様の問題が発生することにな
る。これは技術的には、システムの異なる移動無線機が
他システムにアクセスすること、すなわちシステム統合
がなされていない事から発生する問題と言う事ができ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】使用する無線周波数帯が
異なる2つの無線システムがあり、これらのシステムに
含まれている移動無線機には何等変更を行う事なく、無
線基地局、無線制御局等網側の変更だけで、従来移動無
線機が使用不可能であったエリアにおいても、移動無線
機が送信可能な無線出力の能力に応じて通信可能な方法
を実現した。すなわち、無線基地局においては、2つの
異なる無線周波数帯の信号を送受信可能としたうえ、そ
の信号に含まれている信号を分析し、それぞれの無線シ
ステムの無線基地局が存在するのと同等の作用をする統
合化された無線基地局機能を具備させた。また、無線制
御局においても、移動無線機がどのシステムに属するか
を識別し、それに応じた制御信号を統合化された無線基
地局を介して移動無線機に伝える機能を有する統合無線
制御局を設置した。上記の機能を具備させることによ
り、移動無線機から見れば、今まで通信不可能であった
別システムに属する無線基地局の近傍においても、その
無線基地局にアクセス可能となり、今まで与えられてい
たサービスエリア外においてもサービスを受ける事が可
能となった。
【0020】
【作用】複数の無線システムがあり、その内の1つは上
記のデジタル自動車電話(1、500MHz帯)、他
の1つは上記のデジタルコードレス電話(PHSシス
テムを含む、1、900MHz帯)とし、本発明によ
る、これら2つのシステムを統合した1つの無線システ
ムの動作を説明する。この統合無線システムでは上記で
説明したような無線機器構成ならびに、ソフトウエア構
成がなされているとする。
【0021】さて、前者ののシステムに属する移動無
線機が、当初大規模建物内の窓際近くを移動中で待機中
(電源オン)とする。以下、移動無線機の発着呼動作、
通信中に移動に伴う動作を、本来のシステムのサービス
エリアの内外で分けて説明する。まず、移動無線機の発
着呼動作が、本来のシステムのサービスエリアの内で行
われる場合は従来通り行われるから、特に新しく説明す
る必要はない。ただし、この場合でも、何等かの原因で
本来のシステムの通話トラフィックが輻輳し発着呼が不
可能になっている場合で、のシステムのサービスエリ
ア内であれば、のシステムでの発着呼動作が行われる
事になる。これについては以下説明する場合と同様にな
る。
【0022】次に、移動無線機の発着呼動作が、本来の
のシステムのサービスエリアの外で行われる場合の発
呼動作を説明する。これは移動無線機が移動に伴い、大
規模建物内の窓際近くから内部奥深くへ移動した場合で
あるが、この場合のシステムの無線基地局から送られ
てくる制御信号は大きな減衰を受けており移動無線機で
は受信不能である。しかしながら、のシステムに属す
る無機基地局が近傍に存在すればこの無線基地局からも
のシステムの無線基地局から送られてくる制御信号と
同様の信号が送信されており、移動無線機の発呼動作は
この無線基地局を対象に実行される。移動無線機からの
発呼動作は本来ののシステムの手順にしたがって行わ
れ、その発呼信号は最寄りののシステムに属する無機
基地局で受信することになる。すなわち、のシステム
に属する無機基地局では、のシステムに属する移動無
線機からの発呼信号を受信し、信号内容を分析して、発
呼移動無線機はのシステムに属しており、また、発呼
先の電話番号等の発呼情報も解読可能であるので、これ
らの信号を前記の統合無線制御局宛て送信する。この信
号を受信した統合無線制御局では発呼移動無線機のI
D,発呼先の電話番号等の発呼情報を解読し、それにし
たがって発呼情報等を電話網もしくはシステムまたは
に属する無機基地局へ転送する。以下の動作は本来の
システムの動作で発呼動作が進行する事になる。次
に、のシステムに属する移動無線機への着呼動作は以
下のように実行される。電話網内等の電話機からシステ
ム統合された移動無線機に着呼があるとする。この信号
を受信した統合無線制御局では着呼先移動無線機のID
から移動無線機がのシステムに属するものであること
を認識し、その位置確認の結果対向して通信させる無線
基地局を決定する。一方着呼先移動無線機では通話可能
な無機基地局(統合前はのシステムに属していた)か
ら送られてくる制御信号を受信中であり、この制御信号
に自移動無線機への着呼信号を認識することにより着呼
が可能となる。さらに、のシステムに属する移動無線
機が通話中に本来ののシステムのサービスエリアの外
へ移行した場合も、のシステムに属する無機基地局が
のシステムに属する無機基地局の代行をすることで通
話の持続が可能となる。
【0023】上記とは逆にのシステムに属する移動無
線機が、高速で移動する自動車等に乗込んで行う発着呼
動作も同様に可能であるが、この場合、移動無線機の有
する無線送信電力の制約等があり、システム構成に留意
が必要である。これについては後述の実施例の中で説明
する。
【0024】
【実施例】以下本発明の詳細を数種の実施例について説
明する。本発明が適用される移動通信システムの統合の
方法は、統合される移動通信システムに使用されている
使用周波数帯や帯域幅、信号形式、信号の変調方法、さ
らには通信の制御法により異なるため、それぞれの代表
的な方法を説明する。システム統合が容易な場合から順
に並べると、 a 無線周波数は異なるがその他のシステムの構成や動
作方法は全く同一と見なせる場合。 b 無線周波数やシステムの構成・動作方法は若干異な
るが、無線基地局構成の1部を変更すれば他の部分は共
通使用が可能な場合 c 無線周波数やシステムの構成・動作方法がかなり異
なるため、無線基地局構成の1部は共通使用が可能なも
のの、他の多くの部分は独立に設置しなければならない
場合
【0025】aに属する例は800MHz帯デジタル自
動車・携帯電話におけるA社と他社(新移動通信業者)
の1.5GHz帯デジタル自動車・携帯電話とのシステ
ム統合をはかる場合である。ただし、aに属する最も簡
単な例は800MHz帯アナログ自動車電話におけるB
社とC社の800MHz帯アナログ自動車電話のシステ
ム統合であり、これはすでに実施例があるが比較のうえ
で説明に使用する。後者の場合は周波数帯が同一(ただ
し電波免許上の割当て周波数帯域は割当可能帯域のうち
から分割して業者へ与えられており、同一地域に全く同
一の周波数帯域が割当られている事はない)、無線送信
電力、信号形式、制御方式がほぼ同一であり統合が容易
である。前者では周波数帯は異なるが、無線送信電力や
信号形式、さらには制御方式がほぼ同一である場合であ
る。bに属する例はA社の800MHz帯デジタル自動
車電話、或いは、1.5GHz帯デジタル自動車電話と
他社の1.9GHz帯デジタルコードレス電話、或いは
PHSシステムとのシステム統合をはかる場合である。
この場合、信号形式はほぼ同一(デジタル)であるが、
無線送信電力が異なる外、制御方式が前者は集中制御な
のに対し、後者では分散制御を使用していることが異な
っている。cに属する例はA社の800MHz帯アナロ
グ自動車電話と他社の1.9GHz帯デジタルコードレ
ス電話、或いはPHSシステムとのシステム統合をはか
る場合である。この場合、信号形式や、制御方式が異な
っており、システム統合に当たってはかなりの考慮が必
要になる。
【0026】以下、a〜cに対する本発明の適用を順次
説明する。aのケースとして、800MHz帯アナログ
自動車電話におけるA社と他社(新移動通信業者)の8
00MHz帯アナログ自動車電話とのシステム統合と、
B社の800MHz帯デジタル自動車・携帯電話とA社
の1.5GHz帯デジタル自動車・携帯電話とのシステ
ム統合をはかる場合を説明する。
【0027】図1に統合されたシステム構成を示す。図
1で移動無線機(100A−1)〜移動無線機(100
A−n)は図15と全く同一の構成・機能を有するもの
とする。また,移動無線機(100B−1)〜移動無線
機(100B−m)も本来属していたシステムと全く変
化ない構成とする。その構成は図15とほぼ同一の構成
・機能を有する事になる(図示せず)。以下、説明上支
障がない場合は移動無線機(100A−1)〜移動無線
機(100A−n)を単に移動無線機100A,移動無
線機(100B−1)〜移動無線機(100B−m)を
移動無線機100Bであらわす事とする。電話網10の
構成・機能も図14とかわりがないが、前述の交換機
(図示せず)の記憶部が後述の統合無線制御局200に
も新設されている等の変更がある。
【0028】次に無線基地局(300)の構成・機能を
説明する。まず機能として、図16の無線基地局(30
A)および、無線基地局(30B、図示せず)の両機能
を兼ね備えた機能を有する。その結果では移動無線機
(100A)、移動無線機(100B)の双方の群から
の発着呼が可能となる。以下、図2を用いて説明する。
図2は無線基地局(300)の構成を示す。同図で図1
6の無線基地局(30A)と異なる点は以下である。
【0029】アンテナ、アンテナ給電系,帯域通過瀘波
器は各システムの使用周波数を送受信可能であること。
特記すべきは、これらの回路は設計に留意すれば各シス
テムの信号が共通に通過させ得る部分であり、上記a〜
cのどの様なシステム統合に際しても、各システムごと
にアンテナ、アンテナ給電系等を別々に設置するよりも
経済的になる。次に無線送信回路332は各システムの
使用周波数を送信可能であること。無線受信回路335
は各システムの使用周波数を受信可能であること。さら
に符号化回路352、コーダ351は各システムに送信
するに適する信号に加工可能であること。復号化回路3
39、デコーダ338は各システムから送られてきた信
号を所期の目的に加工可能であること。ただし、ここで
言う加工とはすでに従来の技術の項でこれらに対応した
所で説明したのと同様な意味である。同様に制御部34
0、クロック発生器341、タイミング発生回路34
2、信号処理部331はそれぞれ、図16で説明したの
と同一の目的達成に適する機能を有すること。
【0030】上記の各構成の内、主要な部分をさらに詳
細に説明する。図3は図2の無線送信回路332を詳細
に説明する図である。同図で符号化回路352よりの入
力は変調回路360により変調され無線信号となるが、
定められた無線周波数に変換するため、送信ミクサ36
1へ入力される。送信ミクサ361へはシンセサイザ3
45−1、もしくはシンセサイザ345−2により、局
部発振周波数が加えられる。この発振周波数は、例えば
シンセサイザ345−1からの出力は信号の無線周波数
を第一のシステム(この例では800MHz帯)に、シ
ンセサイザ345−2からの出力は信号の無線周波数を
第二のシステム(この例では1.5GHz帯)に、それ
ぞれ周波数変換する機能を有する。また、シンセサイザ
345−1、もしくはシンセサイザ345−2のいずれ
を動作させるかは制御部340からの制御信号による。
【0031】同様に無線受信回路335を図4によりさ
らに詳細に説明する。図4は無線受信回路335の機能
を詳細に説明する図である。同図でアンテナからの受信
信号は受信ミクサ371へ入力される。受信ミクサ37
1へはシンセサイザ365−1、もしくはシンセサイザ
365−2により、局部発振周波数が加えられる。この
発振周波数は例えばシンセサイザ365−1からの出力
は信号の無線周波数を第一のシステム(この例では80
0MHz帯)に、シンセサイザ346−2からの出力は
信号の無線周波数を第二のシステム(この例では1.5
GHz帯)に、それぞれ周波数変換する機能を有する。
この結果、入力信号は検波回路の入力に適する無線信号
に変換され、検波後の出力は復号化回路339へ入力さ
れる。また、シンセサイザ365−1、もしくはシンセ
サイザ365−2のいずれを動作させるかは制御部34
0からの制御信号による。
【0032】図5は図15の統合無線制御局200の機
能を説明する図である。以下図5を説明する。制御部2
11Aは図14の無線制御局20A、制御部211Bは
図14の無線制御局20Bと同等の機能を有する。共通
制御部210は次の機能を有する。 (a) 電話網10と、無線基地局300とのインタフ
ェースを有すること。すなわち、電話網10と統合無線
制御局200との間、無線基地局300と統合無線制御
局200との間で制御・通話信号の授受が可能なこと。 (b) 発呼が移動無線機(100A)からか、或いは
移動無線機(100B)からかを判別する機能 (c) 発呼が移動無線機(100A)からの場合は制
御信号を制御回路211Aへ送信する機能、或いは発呼
が移動無線機(100B)からの場合は制御信号を制御
回路211Bへ送信する機能 (d) 着呼が移動無線機(100A)へか、或いは移
動無線機(100B)へかを判別する機能 (e) 着呼が移動無線機(100A)への場合は制御
信号を制御回路211Aへ送信する機能、或いは着呼が
移動無線機(100B)への場合は制御信号を制御回路
211Bへ送信する機能 (e) 自システム内に収容されている移動無線機の現
在位置を記憶・検索する機能 (f) 通話トラフィックが輻輳しているか否かを判定
し、その結果により通信を実行させるか否かの判断を行
う機能 (g) 制御回路211A或いは、制御回路211Bと
共同して制御信号送信方法に関し、システムAかシステ
ムBによりそれぞれ適する方法を採用する機能、すなわ
ち、例えば分散制御もしくは集中制御方式の採用を決定
する機能
【0033】さてaのケースではシステム統合に際し、
統合前のシステム構成に比較して、どの位無線基地局に
変更が必要かを説明する。この場合、周波数帯が同一な
らば、電波免許上の割当て可能周波数帯域のうち、シス
テム統合に際して2つのシステムに割当てられる周波数
帯域のすべてを無線基地局が送受信すればよい。この場
合は、アンテナ、アンテナ給電系,帯域通過瀘波器はほ
とんど変更を必要としないであろう。また、統合システ
ムの使用周波数を送受信可能とするシンセサイザの構成
も大変簡略化される。すなわち、送信はシンセサイザ3
45−1或いは、シンセサイザ345−2のいずれか1
つであれば十分であり、受信はシンセサイザ365−1
或いは、シンセサイザ365−2のいずれか1つであれ
ば十分となる。ただし、これらのシンセサイザは電波免
許上割当られた周波数帯域のすべてを無線基地局が送受
信可能としなければならないから、若干設計変更とな
る。それ以外の回路は全く変更の必要はないであろう。
一方、ソフトウエアとしては、制御部340の具備すべ
き機能として、発呼が移動無線機(100A)からか、
或いは移動無線機(100B)からかを判別する機能
(着呼も同様)を有し、それに応じてシンセサイザに対
し交信に必要な周波数を発生させる機能等が必要になる
から、図2の回路構成が必要となる。
【0034】次に、周波数帯が異なっている場合、例え
ば800MHz帯デジタル自動車・携帯電話と1.5G
Hz帯デジタル自動車・携帯電話とのシステム統合をは
かる場合は、システム統合に際しては2つの異なる周波
数帯を発生可能とするため、まず、アンテナ、アンテナ
給電系,帯域通過瀘波器は各システムの使用周波数を送
受信可能であることが必要になる。次に送信はシンセサ
イザ345−1と、シンセサイザ345−2を、受信は
シンセサイザ365−1と、シンセサイザ365−2と
をそれぞれ必要としよう。しかしながら、無線送信電力
が同一、信号形式や、制御方式が同一であれば、それ以
外の回路は全く変更の必要はないであろう。一方、ソフ
トウエアとしては、制御部340の具備すべき機能とし
て、上述と同様のものが要求される。
【0035】次に統合無線制御局200の機能は、すで
に説明した機能が必要である。図6〜図12は統合無線
制御局200の動作を中心に移動無線機(100A)も
しくは移動無線機(100B)からの発呼動作の流れ図
であり、以下説明する。まず、図6〜図8は移動無線機
(100A)からの発呼動作の流れ図である。移動無線
機(100A)、無線基地局300、統合無線制御局2
00および電話網10は動作開始しているものとする。
移動無線機(100A)がハングアップ(送受話器をハ
ングアップ)する(S101)と、無線送信部から発呼
制御信号が最寄りの無線基地局300宛て送信される
(S102)。この信号は無線基地局300で受信され
る(S103)。無線基地局300では信号の中身を分
析し(S104)、移動無線機(100A)のIDの確
認したところ、移動無線機(100A)はシステムAに
属していることを認識するので、発呼信号を統合無線制
御局200へ転送する(S105)。ただし、ステップ
(S104)において発呼を要求してきた移動無線機が
システムBに属している場合には図10のステップ(S
157)へ移行し、以下の動作は図10〜図11に示す
システムBで実行される。さて、ステップ(S105)
の動作で無線基地局300よりの発呼信号を受信(S1
06)した統合無線制御局200では、信号の中身を分
析し無線基地局300からの発呼信号であることを認識
し、無線基地局300の近傍における通話トラフィック
が輻輳しているか否か調査する(S107)。その結果
輻輳していなければ、システムAの通話用無線チャネル
(例えばチャネル1)を割当ることに決定し、そのむね
無線基地局300宛て送信する(S108)。もしも、
通話トラフィックが輻輳している場合は図12に示すの
と同様の動作で移動無線機にビジー信号を送り発呼を断
念させることにする。
【0036】次にステップ(S108)により、統合無
線制御局200からの無線チャネル割当信号を受信した
無線基地局300は、信号を移動無線機(100A)へ
転送する(S109)。移動無線機(100A)ではこ
の信号を受信し(S110)、割当られた通話用無線チ
ャネルでダイヤル信号を送信する。このダイヤル信号を
受信した無線基地局300では、これを統合無線制御局
200へ転送する(S111)。統合無線制御局200
ではこの信号を受信し、移動無線機(100A)の希望
する相手先の電話が電話網10に含まれている場合は電
話網10にダイヤル信号を送信する(S112)。この
ダイヤル信号を受信した電話網10では、網内の相手先
の電話を特定し、呼出信号を送信する(S113)。ま
た、これとともに、統合無線制御局200へも呼出信号
を送信する(S114)。統合無線制御局200ではこ
の呼出信号を受信し、無線基地局300へ転送する(S
115)。この呼出信号を受信した無線基地局300で
は、信号を移動無線機(100A)へ転送する(S11
6)。この信号を受信した(S117)移動無線機(1
00A)では、電話機の受話部より呼出信号を送信し、
発呼者に発呼先の電話機に呼出信号が送られていること
を認識させ、着呼者が受話器をハングアップするのを待
機させる。
【0037】次に着呼電話がハングアップ(S118)
すると、発呼者と着呼者の間で通話が実行される(S1
19)。着呼者が受話器をハングオンすると終話となる
(S120)。このとき終話信号が電話網10を経由し
て統合無線制御局200へ送られる(S121)。統合
無線制御局200ではこの終話信号を受信し、これを無
線基地局300へ転送する(S122)。無線基地局3
00ではこの終話信号を受信し、信号を移動無線機(1
00A)宛て送信した後、自無線基地局の移動無線機
(100A)宛ての無線信号の送信を停止する(S12
3)。一方終話信号を受信した移動無線機(100A)
では無線信号の送信を停止する(S124)。以上で、
移動無線機(100A)から電話網10に含まれている
電話機宛ての発呼・通話動作はすべて終了する。
【0038】次に移動無線機(100B)からの発呼動
作を図9〜図11の流れ図を用いて説明する。移動無線
機(100B)、無線基地局300、統合無線制御局2
00および電話網10は動作開始しているものとする。
移動無線機(100B)がハングアップ(送受話器をハ
ングアップ)する(S151)と移動無線機では発呼が
可能か否かを調べるためキャリアセンスを行う(S15
2)。キャリアセンスとは移動無線機(100B)の近
傍で他の移動無線機が発呼動作をしていないかどうかを
調べるためであり、これを行わないと、他の移動無線機
と無線干渉を引き起こす可能性があるからである。これ
はアナログコードレス電話やデジタルコードレス電話等
で分散制御方式を採用するシステムでは必須の動作であ
る。なお、自動車・携帯電話方式等で集中制御方式を採
用するシステムでは、無線基地局から送られる制御信号
にしたがって送信すれば良く、この動作の必要はない。
上記のキャリアセンスの結果、無線チャネル1で発呼可
能であることが分かると、制御チャネル(無線チャネル
1は時分割多重化されており、その内の制御用チャネ
ル)で発呼制御信号を最寄りの無線基地局300宛て送
信する(S153)。
【0039】この信号は無線基地局300で受信され、
送信してきた移動無線機のIDが確認される(S15
4)。無線基地局300ではID確認から、移動無線機
(100B)がシステムBに属しているか否か調査する
(S155)。その結果、移動無線機(100B)がシ
ステムBに属している事を確認した場合(システムAに
属している場合は図6の流れ図のステップ(S105)
以下へ移行する)は、無線基地局300では通話用無線
チャネル(例えばチャネル1)を使用させることに決定
し、そのむね移動無線機(100B)宛て通知する(S
156)。この信号を受信した移動無線機(100B)
では指示に従い通話用無線チャネル1を使用することに
し(S157)、次にこの通話用無線チャネル1でダイ
ヤル信号を無線基地局300宛て送信する(S15
8)。一方、無線基地局300ではこの信号を受信し、
統合無線制御局200へ転送する(S159)。この信
号を受信した統合無線制御局200では、信号の中身を
分析し(S160)無線基地局300からの(発呼)ダ
イヤル信号であることを認識し、無線基地局300の近
傍における通話トラフィックが輻輳しているか否か調査
する(S161)。その結果輻輳していなければ、移動
無線機(100A)の希望する相手先の電話が電話網1
0に含まれている場合は電話網10にダイヤル信号を送
信する(S162)。もしも、通話トラフィックが輻輳
しておれば後述する図12に示す動作で移動無線機(1
00B)へビジー信号を送り発呼を断念させることにす
る(図12のS201)。
【0040】さて、ステップ(S162)の動作で送ら
れてきたダイヤル信号を受信した電話網10では、網内
の相手先の電話を特定し、呼出信号を送信する(S16
3)。また、これとともに、統合無線制御局200へも
呼出信号を送信する(S164)。統合無線制御局20
0ではこの呼出信号を受信し、無線基地局300へ転送
する(S165)。この呼出信号を受信した無線基地局
300では、信号を移動無線機(100B)へ転送する
(S166)。この信号を受信した(S167)移動無
線機(100B)では、電話機の受話部より呼出信号を
送出し、発呼者に発呼先の電話機に呼出信号が送られて
いることを認識させ、着呼者が受話器をハングアップす
るのを待機させる。次に着呼電話がハングアップ(S1
68)すると、発呼者と着呼者の間で通話が実行される
(S169)。
【0041】着呼者が受話器をハングオンすると終話と
なる(S170)。このとき終話信号が電話網10を経
由して統合無線制御局200へ送られる(S171)。
統合無線制御局200ではこの終話信号を受信し、これ
を無線基地局300へ転送する(S172)。無線基地
局300ではこの終話信号を受信し、信号を移動無線機
(100B)宛て送信した後、自無線基地局の移動無線
機(100B)宛ての無線信号の送信を停止する(S1
73)。一方終話信号を受信した移動無線機(100
B)では無線信号の送信を停止する(S174)。以上
で、移動無線機(100B)から電話網10に含まれて
いる電話機宛ての発呼・通話動作はすべて終了する。な
お、移動無線機(100B)からの発呼の相手の電話が
他の移動電話網に含まれている場合の動作もまったく同
様で、電話網10に他の移動電話網に含まれている電話
機宛ての発呼接続が行われることになる。また、発呼の
相手が自システム内の移動無線機である場合はステップ
(S162)で、電話網10にダイヤル信号を送信する
かわり、相手先移動無線機が存在する無線基地局宛てに
ダイヤル信号を送信することになるが、詳細は省略す
る。
【0042】以上の移動無線機からの発呼・通話動作は
通話トラフィックが輻輳していない場合であったが、輻
輳している場合の動作を図12により説明する。図12
は図10のステップ(S201)以下の動作を示してい
る。統合無線制御局200では、無線基地局300の近
傍における通話トラフィックが輻輳しているか否か調査
した(S161)結果、輻輳していることが判明したの
で、無線基地局300宛てビジー信号を送信する(S2
01)。この信号を受信した無線基地局300ではこれ
を移動無線機(100AもしくはB)宛て転送する(S
202)。移動無線機(100AもしくはB)ではこの
信号を受信し、受話器よりビジー信号を鳴動させる(S
203)。その結果、発呼者が(送受話器を)ハングオ
ンする(S204)。すると移動無線機(100Aもし
くはB)では終話信号を無線基地局300宛て送信する
と共に、自移動無線機からの無線信号の送信を停止する
(S205)。移動無線機(100AもしくはB)から
の終話信号を受信した無線基地局300では、この信号
を統合無線制御局200宛て転送すると共に、自無線基
地局300からの無線信号の送信を停止する(S20
6)。また、無線基地局300からの終話信号を受信し
た統合無線制御局200では、終話を確認する(S20
7)。
【0043】以上の動作は移動無線機からの発呼・通話
であったが、移動無線機への着呼動作も同様に行われ
る。この場合、統合無線制御局200は次の機能を発揮
する。 (i) 電話網10からのダイヤル信号を識別し、着呼
移動無線機がシステムAかシステムBかを識別 (ii) 着呼移動無線機の現在位置を位置登録メモリ
を検索して決定 (iii)着呼移動無線機の位置するエリヤにおける通
話トラフィックが輻輳しているか否かの判定 (vi) 制御信号送信方法に関し、システムAかシス
テムBによりそれぞれ適する方法の採用、すなわち、分
散制御もしくは集中制御方式の採用 上記の制御の結果、移動無線機(100A)もしくは
(100B)への着呼は円滑に行われることになるが詳
細は省略する。
【0044】次にbやcの場合のシステム統合について
説明する。bとcに分類したのは無線基地局30の構成
で共通使用可能な回路がどれくらいあるかと言う点であ
り、技術的にはその各々のシステム統合の場合を説明し
なければならなくなる。この組み合わせには、多種多様
あり、すべてを説明することはできない。そこで一般的
な説明にはcを用い、統合すべきシステムによっては共
通使用可能な回路が存在し、それらが多ければbとなる
と言う表現で説明したい。さて、bやcの場合のシステ
ム統合についても、図1に示された統合されたシステム
構成、図14の電話網10の構成、図15の移動無線機
の構成等はそのまま使用可能である。異なるのは図16
の無線基地局30の構成であり、bやcの場合の無線基
地局30Cの構成を図13に示し以下説明する。まず機
能として図14の無線基地局(30A)および、無線基
地局(30B)の両機能を兼ね備えた機能を有する点が
ある。移動無線機(100A)からの信号受信に関し説
明する。
【0045】移動無線機(100A)から送られて来た
信号は無線基地局30Cのアンテナ部で受信される。ア
ンテナ部の出力部にはフィルターが設置(図示せず)さ
れており、周波数によりシステムA(具体的には例え
ば、A社の800MHz帯デジタル自動車・携帯電話)
はシステムA送受信部401へ、また、システムB(他
社の1.9GHz帯デジタルコードレス電話、或いはP
HSシステム)はシステムB送受信部401へそれぞれ
入力される。システムA送受信部401へ入力された後
の信号の流れはすでに説明した通りである。ただし、図
13で図16と異なる点は、 (i) 図13の制御部40以外の構成は図16と全く
同一(システムAの部分) (ii) 図16の制御部40は図13の制御部A41
1とほとんど同一であるが、共通制御部450とインタ
フェースを有する点が異なる。 (iii)共通制御部450は新設であり、以下の機能
を有する。すなわち、発呼が移動無線機(100A)か
らか、或いは移動無線機(100B)からかを判別する
機能(着呼も同様)を有し、それに応じてシステムA送
受信部401を動作させるか、システムB送受信部40
2を動作させるかを決定する。
【0046】以上は、システム統合する2つのシステム
の無線基地局ハードウエア構成に全く共通に使用可能な
回路がない場合であった。実際には程度の差こそあれ、
幾分は存在する。或いは、共通動作可能な設計が可能と
言う事もできよう。以下これらを説明する。 デジタル信号の変復調方式が同一ならば変復調回路
を共通使用可能である。 この場合送受信ミクサも図3、図4で説明したように共
通使用可能である。 デジタル信号の符復号化方式が同一ならば符復号化
回路を共通使用可能である。 デジタル信号のコード化方式が同一ならばコーダ、
デコーダを共通使用可能である。 制御方式が例えば、前者は集中制御なのに対し、後
者では分散制御を使用している場合は制御部の統合は困
難であるが、制御方式が共に集中制御或いは分散制御な
らば制御部A411、制御部B412、および共通制御
部450の統合がやりやすくなる。 また、上記はデジタル方式の例であったがアナログ方式
においても、アナログ−アナログ方式間、アナログ−デ
ジタル方式間等システム統合が同様に実施可能である。
また、統合無線制御局200の機能は、すでに図6〜図
13で説明した動作を行うことになる。
【0047】本発明はまたトラフィック輻輳対策として
も顕著な効果をもたらす事を以下説明する。すでに説明
したように統合無線制御局200は通話トラフィックが
輻輳しているか否かの判定する機能を有する。これを以
下のように活用する。すなわち、統合前の2つのシステ
ムを共にデジタル方式とし、上記のまたはが満たさ
れているとする。1つのシステムの通話トラフィックが
増大し新規の発呼が不能の状態である場合を想定する。
統合システムにおいては、他のもう一つのシステムの通
話トラフィックが平常であるかぎり、共通使用している
符復号化回路またはコーダ、デコーダ等を、平常の使用
配分率よりトラフィックの輻輳しているシステム側に一
時的に多く貸しあたえる事により通話トラフィックの増
大に対処可能となる。
【0048】本発明の実施例で説明した統合無線制御局
200の機能を簡易化するシステムを以下説明する。図
5ではシステムAを制御する制御部A211Aと、シス
テムBを制御する制御部B211Bとを共通制御する共
通制御部201の機能について説明したが、無線基地局
300に移動無線機100A,移動無線機100Bを区
別する機能を持たせると、共通制御部201が不要にな
る。それは移動無線機100Aもしくは,移動無線機1
00Bからの発呼に関しては移動無線機の識別情報を調
査し、移動無線機100Aもしくは移動無線機100B
の区別をする事が可能となるので、発呼信号を統合無線
制御局200へ送信するとき、移動無線機100Aから
の発呼であれば制御部A211Aへ、移動無線機100
Bからの発呼であれば制御部B211Bへ,分けて送信
する事が可能となる。これを受信した統合無線制御局2
00ではすでに移動無線機の種類分別がなされており、
改めて種類分別する必要がなく、発呼信号を電話網10
へ転送することが可能となる。一方、移動無線機への着
呼の場合も統合無線制御局200では移動無線機100
Aもしくは,移動無線機100Bを区別する事なく無線
基地局300へ着呼信号を転送する。この信号を受信し
た無線基地局300では送られてきた移動無線機の識別
情報から、移動無線機がA、Bいずれのシステムに属す
るかを識別し、それぞれのシステムが使用する周波数・
チャネル等を選定し、着呼動作を開始する。その結果、
所望の移動無線機が呼出される事になる。
【0049】次に、移動無線機100Aと、移動無線機
100Bとで送信電力レベルに相違がある場合のシステ
ム統合に関し説明する。一般にシステム統合する2つの
システムの移動無線機の送信電力レベルに相違がある
と、完全な対称は期待できない。完全な対称とはシステ
ム統合されたシステムの全サービスエリアで移動無線機
100Aと、移動無線機100Bとが同一のサービスを
受けられる事を意味する。完全な対称的サービスが期待
可能か否かを次の例で説明する。
【0050】システムAが1.5GHz帯デジタル自動
車・携帯電話、システムBが1.9GHz帯デジタルコ
ードレス電話、或いはPHSシステムとのシステム統合
をはかる場合を想定する。移動無線機100A(システ
ムAの端末)の送信電力レベルは1Wレベルであり、移
動無線機100B(システムBの端末)の送信電力レベ
ルは10mWレベルであるから100倍の相違がある。
したがって、移動無線機100Aを携行して大規模ビル
の奥深く入った場合、システムAはサービスエリア外で
あっても、その場所がシステムBのサービスエリアであ
れば、統合されたシステムでは移動無線機100Aは容
易に通話可能である。送信電力大の移動無線機は小の移
動無線機を兼ねるからである。一方、移動無線機100
Bを携行して屋外のシステムBのサービスエリア外へ歩
行している場合の通信を想定する。この場合、その場所
はシステムAのサービスエリアであろうが、統合された
システムでは移動無線機100Bは必ずしも常に通話可
能とは限らないであろう。それはシステムAの無線基地
局は移動無線機からの1Wの送信電力が受信可能な条件
で置局されており、無線基地局間の間隔がかなり離れて
いる。したがって、移動無線機100BはシステムAの
無線基地局の近くに位置しないかぎり、良好な通話は不
可能となるであろう。
【0051】さらに、携帯機が高速移動する自動車のよ
うな乗り物内へ搭載され通信動作する場合も同様に通話
困難となろう。以上の問題は技術的な問題ではなく経済
上の問題である。すなわち、システムAの無線基地局数
を増大し、無線基地局間の間隔を近づける等で解決する
ことが可能である。ただし、そのためにはシステムコス
トが上昇することになる。なお、以上の説明はシステム
統合が2つのシステム間でなされる場合であったが、3
つ以上のシステム間でも同様に可能な事は当然である。
【0052】
【発明の効果】発明の効果は何と言ってもサービス利用
者、すなわち移動無線機携帯者の利便の向上である。今
まで自動車・携帯電話システムの携帯端末所有者は大規
模ビル内の奥深くでは通話不能であった。しかしなが
ら、デジタルコードレス電話(PHSサービス)の普及
に伴い大規模ビル内はこれらのサービスエリアとなるか
ら、本発明を適用することにより、大規模ビル内でも通
話可能となる。これは利用者にとってデジタルコードレ
ス電話用端末とデジタル自動車・携帯電話用端末と2個
を携行しなければならないと言う事が不要となることを
意味する。次に周波数の有効利用度の向上である。それ
は、同一サービスエリア内に同類のサービス種類、例え
ば電話サービスを提供するシステムが存在すること自
体、周波数有効利用度の面で問題があり統合により利用
度が向上する。また、システムコストの低減の面から、
システム統合されたシステムは、これと同様のサービス
を可能とするための各システムの拡張に伴うコストに比
較して優れている。それは、自動車・携帯電話加入者が
携帯機を携行して大規模建物内を歩行するとする。シス
テム統合することなく通信を可能とするためには、デジ
タルコードレス電話サービスのおこなわれている大規模
建物内に自動車・携帯電話用の基地局を設置しなければ
ならない。これはデジタルコードレス電話と2重投資と
なり、システムコストは上昇する。他方、システム統合
されたシステムのコストは共通部分が大きい程コスト上
昇分は減少する。さらに、統合されたシステムは統合さ
れないシステムがトラフィック輻輳に際しても効果的な
対策を講ずる事ができる。したがって、本発明の効果は
極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における網構成を示す網構成図である。
【図2】図1の構成要素である無線基地局の一実施例の
回路構成を示す図である。
【図3】図1の構成要素である無線基地局の一実施例の
部分回路構成を示す図である。
【図4】図1の構成要素である無線基地局の一実施例の
他の部分回路構成を示す図である。
【図5】図1の構成要素である統合無線制御局の一実施
の回路構成を示す図である。
【図6】本発明によるシステムの発呼動作の流れを示す
フロー・チャートである。
【図7】図6とともに本発明によるシステムの発呼動作
の流れを示すフロー・チャートである。
【図8】図6とともに本発明によるシステムの発呼動作
の流れを示すフロー・チャートである。
【図9】本発明によるシステムの他の発呼動作の流れを
示すフロー・チャートである。
【図10】図9とともに本発明によるシステムの他の発
呼動作の流れを示すフロー・チャートである。
【図11】図9とともに本発明によるシステムの他の発
呼動作の流れを示すフロー・チャートである。
【図12】本発明によるシステムのトラフィック輻輳時
の動作の流れを示すフロー・チャートである。
【図13】図1の構成要素である無線基地局の他の実施
例の回路構成を示す図である。
【図14】実用されている網構成を示す網構成図であ
る。
【図15】図14の構成要素である移動無線機の構成を
示す図である。
【図16】図14の構成要素である無線基地局の構成を
示す図である。
【図17】実用されているヂュアルモードシステムの移
動無線機の構成を示す図である。
【符号の説明】
10 電話網 20A 無線制御局 20B 無線制御局 22 電話回線 30A 無線基地局 30C 無線基地局 31A 信号処理部 32A 無線送信回路 35A 無線受信回路 38A デコーダ 39A 復号化回路群 40A 制御部 41A クロック発生器 42A タイミング発生回路 51A コーダ 52A 符号化回路群 100A−1 移動無線機 100A−2 移動無線機 100A−n 移動無線機 100B−1 移動無線機 100B−2 移動無線機 100B−m 移動無線機 101A 電話機部 120A 基準水晶発信器 121A−1 シンセサイザ 121A−2 シンセサイザ 132A 無線送信回路 135A 無線受信回路 133A 送信ミクサ 134A 変調回路 136A 受信ミクサ 137A 検波回路 139A 復号化回路 140A 制御部 152A 符号化回路 138A デコーダ 151A コーダ 200 統合無線制御局 201 共通制御部 211A 制御部A 211B 制御部B 300 無線基地局 331 信号処理部 332 無線送信回路 335 無線受信回路 338 デコーダ 339 復号化回路 340 制御部 341 クロック発生器 342 タイミング発生回路 344 基準水晶発信器 345−1 シンセサイザ 345−2 シンセサイザ 351 コーダ 352 符号化回路 360 変調回路 361 送信ミクサ 365−1 シンセサイザ 365−2 シンセサイザ 371 受信ミクサ 372 復調回路 401 システムA送受信部 402 システムB送受信部 411 制御部A 412 制御部B 450 共通制御部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ある定められた無線周波数帯域を用いて
    互いに通信する複数の移動無線電話手段(100A)と
    無線基地手段(30A)と、前記複数の無線基地手段
    (30A)を制御・接続する無線制御手段(20A)
    と、電話網(10)とが相互接続され、前記複数の移動
    無線電話手段の相互間および前記移動無線電話手段と前
    記電話網(10)との間の任意の組合わせの通話を可能
    とする第一の移動通信手段があり、 前記第一の移動通信手段とは異なる無線周波数帯域を用
    いて互いに通信する複数の移動無線電話手段(100
    B)と無線基地手段(30B)と、前記複数の無線基地
    手段(30B)を制御・接続する無線制御手段(20
    B)と、電話網(10)とが相互接続され、前記複数の
    移動無線電話手段の相互間および前記移動無線電話手段
    と前記電話網(10)との間の任意の組合わせの通話を
    可能とする第二の移動通信手段があり、 前記第一及び第二の無線基地手段を統合して使用可能と
    するため、前記、無線基地手段(30A)と前記無線基
    地手段(30B)の機能とを合わせて有する無線基地手
    段(30)と,前記無線制御手段(20A)と前記無線
    制御手段(20B)との機能とを合わせて所有する統合
    無線制御手段(200)を持たせる事により複数の移動
    通信手段の統合を可能とする移動通信方法。
  2. 【請求項2】 前記無線基地手段(30)を通過する信
    号を前記無線基地手段(30A)もしくは前記無線基地
    手段(30B)を識別可能とする機能を前記無線基地手
    段(30)に具備させた請求項1の複数の移動通信手段
    の統合を可能とする移動通信方法。
  3. 【請求項3】 前記無線基地手段(30)において、第
    一の移動無線電話手段(100A)と交信する信号と第
    二の移動無線電話手段(100B)信号と交信する信号
    が共通に通過する回路手段を有する請求項1の複数の移
    動通信手段の統合を可能とする移動通信方法。
  4. 【請求項4】 前記第一の移動無線電話手段(100
    A)と前記無線基地手段(30)との通信トラフィック
    が輻輳している場合は、前記無線基地手段(30)にお
    いて、前記第一の移動無線電話手段(100B)との交
    信機能を減じ、交信機能を前記第二の移動無線電話手段
    (100A)との交信に使用することを可能とする請求
    項1の複数の移動通信手段の統合を可能とする移動通信
    方法。
  5. 【請求項5】 前記請求項1において、前記第一もしく
    は第二の移動無線電話電話手段からの発着呼で使用する
    周波数の決定は前記第一もしくは第二の移動通信手段の
    定める手続きで進め、最終的には前記統合無線制御手段
    (20)の制御により決定する請求項1の複数の移動通
    信手段の統合を可能とする移動通信方法。
  6. 【請求項6】 ある定められた無線周波数帯域を用いて
    互いに通信する複数の移動無線電話手段(100A)と
    無線基地手段(30A)と、前記複数の無線基地手段
    (30A)を制御・接続する無線制御手段(20A)
    と、電話網(10)とが相互接続され、前記複数の移動
    無線電話手段の相互間および前記移動無線電話手段と前
    記電話網(10)との間の任意の組合わせの通話を可能
    とする第一の移動通信手段があり、 前記第一の移動通信手段とは異なる無線周波数帯域を用
    いて互いに通信する複数の移動無線電話手段(100
    B)と無線基地手段(30B)と、前記複数の無線基地
    手段(30B)を制御・接続する無線制御手段(20
    B)と、電話網(10)とが相互接続され、前記複数の
    移動無線電話手段の相互間および前記移動無線電話手段
    と前記電話網(10)との間の任意の組合わせの通話を
    可能とする第二の移動通信手段があり、 前記第一と第二の移動通信手段の通信を可能とするサー
    ビスエリアが互いに独立して存在する場合、前記第一の
    無線基地手段には前記第二の無線基地手段の機能を、ま
    た、前記第二の無線基地手段には前記第一の無線基地手
    段の機能を、それぞれ具備させると共に、前記無線制御
    手段(20A)と前記無線制御手段(20B)との機能
    とを合わせ所有する統合無線制御手段(200)を具備
    させる事により、 前記第一もしくは第二の移動通信手段の通信を可能とす
    るサービスエリアのいずれのサービスエリアにおける前
    記第一もしくは第二の移動通信手段に含まれる移動無線
    電話手段(100A)もしくは移動無線電話手段(10
    0B)から発呼を可能とする複数の移動通信手段の統合
    を可能とする移動通信システム。
  7. 【請求項7】 前記請求項6における前記移動無線電話
    手段(100A)もしくは前記移動無線電話手段(10
    0B)からの発呼のとき、移動無線電話手段の有する識
    別情報を前記統合無線制御手段(20)において識別す
    る複数の移動通信手段の統合を可能とする移動通信シス
    テム。
  8. 【請求項8】 前記請求項6における前記移動無線電話
    手段(100A)もしくは前記移動無線電話手段(10
    0B)からの発呼のとき、移動無線電話手段の有する識
    別情報を前記無線基地手段(30)において識別する複
    数の移動通信手段の統合を可能とする移動通信システ
    ム。
JP7070307A 1995-02-21 1995-02-21 複数の移動通信の統合を可能とする移動通信の通信方 法とシステム Pending JPH08228372A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010050534A (ja) * 2008-08-19 2010-03-04 Ntt Docomo Inc 無線基地局システム及び共通機能部装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010050534A (ja) * 2008-08-19 2010-03-04 Ntt Docomo Inc 無線基地局システム及び共通機能部装置
JP4694601B2 (ja) * 2008-08-19 2011-06-08 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 無線通信システム

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