JPH08228314A - 固体撮像素子 - Google Patents

固体撮像素子

Info

Publication number
JPH08228314A
JPH08228314A JP7055168A JP5516895A JPH08228314A JP H08228314 A JPH08228314 A JP H08228314A JP 7055168 A JP7055168 A JP 7055168A JP 5516895 A JP5516895 A JP 5516895A JP H08228314 A JPH08228314 A JP H08228314A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
gate
voltage
output
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7055168A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuro Izawa
哲朗 伊沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP7055168A priority Critical patent/JPH08228314A/ja
Publication of JPH08228314A publication Critical patent/JPH08228314A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成の2値化出力機能を備えた固体撮
像素子を提供する。 【構成】 CCD転送路を通して出力ゲート部に転送さ
れた信号電荷のうち所定量を超えて電荷を転送させるし
きい値設定用ゲートを設け、かかるしきい値設定用ゲー
トを超えて転送されて信号電荷を受けて電圧信号に変換
する拡散層の電圧を高利得の増幅出力回路を通して出力
させる。 【効果】 増幅出力回路が大きな増幅利得を持つのでし
きい値設定用ゲートに対応したポテンシャルを超えるよ
うな信号電荷があるか否かに対応した2値信号を得るこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、固体撮像素子に関
し、特にCCDを用いて光電変換された信号電荷を転送
させて、それを順次に電圧信号に変換して出力させるラ
インセンサ又はエリアセンサに利用して有効な技術に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】CCDにより転送された信号電荷を出力
拡散層(構造上等価的にダイオードDの形態で示され
る)に供給し、その接合容量からなるキャパシタにより
信号電圧の形態に変換し、浮遊拡散層型増幅器(FDA;Fl
oating Diffusion Amplifier)と呼ばれる増幅回路を通
して出力させるラインセンサ又はエリアセンサがある。
上記のようなFDAに関しては、例えばラジオ技術社昭
和61年11月3日発行『CCDカメラ技術』頁64が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなラインセ
ンサをバーコードリーダ等に用いるときには、出力され
るアナログ信号を2値信号に変換するための2値化回路
が設けられる。本願発明者においては、外部回路の簡素
化等のためにCCD転送路の出力部において2値化させ
ることを考えた。
【0004】この発明の目的は、簡単な構成の2値化出
力機能を備えた固体撮像素子を提供することにある。こ
の発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は、
本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろ
う。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、CCD転送路を通して出力
ゲート部に転送された信号電荷のうち所定量を超えて電
荷を転送させるしきい値設定用ゲートを設け、かかるし
きい値設定用ゲートを超えて転送されて信号電荷を受け
て電圧信号に変換する拡散層の電圧を高利得の増幅出力
回路を通して出力させる。
【0006】
【作用】上記した手段によれば、増幅出力回路が大きな
増幅利得を持つのでしきい値設定用ゲートに対応したポ
テンシャルを超えるような信号電荷があるか否かに対応
した2値信号を得ることができる。
【0007】
【実施例】図1には、この発明に係る固体撮像素子にお
ける出力部の概略構成図が示されている。CCD(電荷
移送素子ともいう)では、電子(又は正孔)が通り易い
転送チャンネルがシリコン基板中に作られる。シリコン
基板の表面に酸化膜を挟み、転送ゲートと蓄積ゲートと
が対とされて信号転送路にそって形成される。これらの
転送ゲートと蓄積ゲートには、転送用のクロックパルス
φ2とφ1が交互に供給される。転送ゲートのチャンネ
ルと蓄積ゲート下のチャンネルとでは不純物濃度が異な
り、ゲートに電圧を印加していない状態のときに、内部
電位に差が生じ、蓄積ゲート下に電子(又は正孔)が集
まり易くしてある。
【0008】同図のポテンシャルに示すようにシリコン
基板表面のゲートに適当な電圧を加え、転送チャンネル
内の電荷に対するポテンシャルを「波」形に出来たとす
ると、電荷(電子又は正孔)はその「波」の谷に集ま
る。ゲートにかかる電圧をパルスφ1とφ2とし、適当
に高電位/低電位に変化させ、上記「波」形を一方向に
移動させて「波」の谷に集まった電荷を転送チャンネル
内に移送させる。
【0009】以下、電子を転送電荷とする場合について
述べる。正孔を転送電荷とする場合は、電子を転送電荷
とする場合から容易に推論できるので略す。例えば、P
型シリコン基板の表面にチャンネル幅を残して酸化膜を
形成し、リン原子イオンをイオン打ち込み法で注入させ
る。次いで熱処理を行い約0.7μm程度の深さ方向の
厚みを持つN型の導電性(電子を主荷電子とする)チャ
ンネルを形成する。
【0010】次に、その表面全体を酸化させ、チャンネ
ル部表面に500〜1000Åのシリコン酸化膜を形成
する。酸化膜の上にポリシリコンからなる0.5μm程
度の膜を積層し、蓄積ゲートをホトリソグラフィ技術に
よって形成する。これらの蓄積ゲートのゲート長(転送
チャンネルの長手方向に向かっての寸法)は出来るだけ
短いことが転送効率の点から望まれる。これらの各蓄積
ゲートの繰り返しピッチは、ゲート長の1.5〜2.0
倍である。上記各蓄積ゲートの間にはボロン原子イオン
をイオン打ち込みし、N型導電性を少しキャンセルし、
その上に転送ゲートを蓄積ゲートと同様に酸化膜、ポリ
シリコン膜をホトリソグラフィ技術により形成する。
【0011】転送ゲートと蓄積ゲートを相隣合うものを
結合させて同じタイミングで同一電位を加えるように
し、かつこられの電極群を1つおきに2つのグループに
分け、一方に低電位(例えば0V)を、他方に高電位
(12V)を与える。すなわち、クロックパルスφ1と
クロックパルスφ2を供給する。
【0012】例えば、クロックパルスφ1を0Vとし、
クロックパルスφ2を12Vにすると、同図に実線で示
したような内部ポテンシャル分布が形成される。これに
より、(イ)から(ロ)のように電子が移動して谷の部
分に電荷が集まり、電子の転送が行われる。クロックパ
ルスφ1が12Vになり、クロックパルスφ2が0Vに
なると、同図に点線で示すようなポテンシャル分布とな
り、電子が半クロック分だけ右方向に移動させられる。
【0013】この実施例では、クロックパルスφ2に対
応して変化させられるタイミングパルスφAGが供給され
た出力ゲートと、信号電荷を電圧信号に変換する拡散層
(FDA)との間には、しきい値設定ゲートTHが設け
られる。このしきい値設定ゲートTHには、2値化設定
のための所定のバイアス電圧が供給される。特に制限さ
れないが、このバイアス電圧は、外部端子から供給され
るようにされる。
【0014】上記拡散層FDAと電源電圧VDDが印加
された拡散層との間には、リセットゲートが設けられ、
リセットパルスφRが供給される。リセットパルスφR
を上記のような12Vの電圧を供給すると、そのポテン
シャル分布が同図に点線で示すように低くなっている。
そして、出力ゲート部のタイミングパルスφAGもそれに
同期して12Vのようなハイレベルが供給されて、同図
に点線で示すようなポテンシャル分布となっているた
め、上記しきい値設定用ゲートTHを超えない電子もし
きい値設定ゲートTHを超えてFDAに転送させて、そ
の前のタイミングで上記しきい値設定用ゲートを超えて
電子が転送されていたならそれといっしょに電源電圧V
DDに掃き出されることになる。
【0015】第2図には、この発明に係る固体撮像素子
に設けられる増幅出力回路の一実施例の回路図が示され
ている。同図の各回路素子は、公知の半導体集積回路の
製造技術により、上記CCD固体撮像素子を構成する他
の素子とともに単結晶シリコンのような1個の半導体基
板上において形成される。
【0016】転送パルスφ1とφ2によりCCD転送回
路及び上記のような出力ゲート及びしきい値設定用ゲー
トを通して転送された信号電荷は、出力拡散層FDAに
入力される。この出力拡散層FDAにより電圧信号に変
換されて、増幅MOSFETQ1と負荷MOSFETQ
2からなるソースフォロワ回路により電力増幅される。
ここで、上記負荷MOSFETQ2は、ディプレッショ
ン型MOSFETから構成され、そのゲートとソースが
共通化されることによって定電流負荷として作用する。
【0017】この実施例では、ソースフォロワ回路によ
り電力増幅された電圧信号を、電圧増幅するためにソー
ス接地増幅MOSFETQ5のゲートに伝えられる。こ
の場合、ソースフォロワ回路の電圧信号に含まれる直流
電圧に対して無関係にソース接地増幅MOSFETQ5
の動作点を最適に設定するため、ソースフォロワ回路の
出力とソース接地増幅MOSFETQ5のゲートとの間
には、結合容量としてのキャパシタC1が設けられる。
【0018】上記増幅MOSFETQ5のゲートにはス
イッチMOSFETQ3を介して間欠的にバイアス電圧
VBが与えられる。すなわち、スイッチMOSFETQ
3は、そのゲートにタイミングパルスφCPが供給され、
後述するように上記出力拡散層FDAをリセットするタ
イミングにほゞ同期して、言い換えるならば、信号電荷
の出力期間以外の期間においてスイッチMOSFETQ
3がオン状態にされてソース接地増幅MOSFETQ5
のゲートにバイアス電圧VBを供給する。
【0019】特に制限されないが、ソース接地増幅MO
SFETQ5のドレインには、ゲートとドレインが共通
接続された負荷MOSFETQ4が設けられる。この増
幅MOSFETQ4とQ5のコンダクタンス比に従っ
て、増幅MOSFETQ5のゲートに供給された電圧信
号が電圧増幅され、電力増幅を行う増幅MOSFETQ
6とデプレッション型負荷MOSFETQ7からなるソ
ースフォロワ出力回路を通して出力される。
【0020】この実施例のようにキャパシタC1を介し
てソースフォロワ回路の出力とソース接地増幅MOSF
ETQ5を用いた反転増幅回路の入力とを直流的に分離
したのは、次のような理由による。ソースフォロワ出力
回路の出力と反転増幅回路の入力とを直結すると、反転
増幅回路の動作点が合わなくなる。CCDの性能を保っ
て信号電荷を効率よく引き出すためには出力拡散層(F
DA)を約12V程度の高い電圧VDDにリセットする
必要がある。このため、ソースフォロワ回路の出力電圧
は、電圧VDDよりソースフォロワ増幅MOSFETQ
1のしきい値電圧だけレベル低下した電圧を基準にして
低下するものとなる。そこで、ソースフォロワ増幅MO
SFETQ1のしきい値電圧を高くして、反転増幅回路
に入力される電圧レベルを低下させることも考えられ
る。しかしながら、このようにすると、ソースフォロワ
増幅MOSFETQ1の動作としては、電源電圧VDD
に対して出力電圧が約半分以下になるような条件では特
性が劣化してしまう。
【0021】上記のようにソースフォロワ回路と反転増
幅回路を直結したのでは、リセットパルスφR をハイレ
ベルからロウレベルにしてリセットMOSFETをオフ
状態にするときのフィードスルー成分も反転増幅回路が
増幅してしまい、熱雑音もそのまま増幅してしまうなど
実用上難点が多くとうてい実用に供し得なくなってしま
う。そこで、この実施例では上述のようにキャパシタC
1を介してソースフォロワ回路の出力とソース接地増幅
MOSFETQ5を用いた反転増幅回路の入力とを直流
的に分離し、それぞれ2つの増幅回路を最適な条件で動
作させるようにするものである。
【0022】図3には、上記反転増幅回路の入出力特性
図が示されている。上記バイアス電圧VBを基準にし
て、FDAに転送された信号電圧がΔVより大きく負方
向に変化したなら出力信号はハイレベルとなり、信号電
荷が内ならバイアス電圧VBのままとなるのでロウレベ
ルの出力信号が得られる。つまり、FDAに信号電荷が
あるか無いかにより、ハイレベル/ロウレベルの2値信
号が出力される。
【0023】図4には、この発明に係る固体撮像素子の
出力動作を説明するための波形図が示されている。時刻
t0からt1まではクロックパルスφ1とφCPがハイレ
ベルで、クロックパルスφ2とφAGがロウレベルとな
り、リセットパルスφRがその間にハイレベルからロウ
レベルに変化させられる。つまり、図1において点線で
示すようなポテンシャル分布とされ、FDAに出力ゲー
トからの電子の転送とリセット動作とが行われる。増幅
出力回路では、増幅MOSFETQ5のゲートにバイア
ス電圧VBがセットされる。
【0024】時刻t1からt2まではクロックパルスφ
1とφCPがロウレベルで、クロックパルスφ2とφAGが
ハイレベルとなる。これは、図1において実線で示すよ
うなポテンシャル分布とされ、出力ゲートからFDAへ
の電子の転送が行われる。このとき、しきい値ゲートT
Hをポテンシャルを超える電子量のみがFDAに出力さ
れる。このときの出力ゲート部の電子が上記しきい値ゲ
ートTHを超える量だけないときには、出力信号OUT
はロウレベルにされる。
【0025】時刻t2からt4まではクロックパルスφ
1とφCPがハイレベルで、クロックパルスφ2とφAGが
ロウレベルとなり、クロック期間の前周期である時刻t
2からt3まではリセットパルスφRがハイレベルにさ
せられ、後周期である時刻t3からt4まではロウレベ
ルにされる。つまり、図1において点線で示すようなポ
テンシャル分布とされ、FDAに出力ゲートからの電子
の転送とリセット動作とが行われる。増幅出力回路で
は、前半周期間に増幅MOSFETQ5のゲートにバイ
アス電圧VBがセットされる。
【0026】時刻t4からt5まではクロックパルスφ
1とφCPがロウレベルで、クロックパルスφ2とφAGが
ハイレベルとなる。これは、図1において実線で示すよ
うなポテンシャル分布とされ、出力ゲートからFDAへ
の電子の転送が行われる。このときの出力ゲート部の電
子が上記しきい値ゲートTHを少しでも超えてFDAに
転送させられると増幅出力回路により増幅されて出力信
号OUTはハイレベルにされる。
【0027】図5には、この発明に係るラインセンサの
一実施例の要部回路図が示されている。同図の各回路
は、公知の半導体集積回路の製造技術によって、特に制
限されないが、単結晶シリコンのような1個の半導体基
板上において形成される。同図においては、転送ゲート
を示すMOSFETに付された回路記号が、前記図2の
増幅出力回路と重複しているが、それぞれは別個の回路
機能を実現するために設けられたものである。
【0028】光電変換素子としてのフォトダイオードD
1、D2〜D3は、例示的に示されているように横方向
に並べられて配置される。フォトダイオードD1〜D3
は、一列に配列されることによって一次元フォトトダイ
オードアレイを構成する。上記フォトダイオードD1〜
D3のアノード電極側には、回路の接地電位点に結合さ
れる。上記フォトダイオードD1のカソード側の電極
は、特に制限されないが、ゲート手段として用いられる
MOSFETQ1と、転送用のMOSFETQ2を通し
て転送回路CCDの対応する転送段の蓄積ゲート下の半
導体領域に結合される。他の例示的に示されているフォ
トダイオードD2及びD3のカソード電極も、上記同様
にMOSFETQ3、Q4及びQ5、Q6を介して上記
転送回路CCDの対応する転送段に結合される。
【0029】上記MOSFETQ1、Q3及びQ5のゲ
ートには、タイミングパルスPGが共通に供給される。
また、MOSFETQ2、Q4及びQ6のゲートには、
転送用のタイミングパルスTGが共通に供給される。特
に制限されないが、上記タイミングパルスPGは、5V
系のタイミングパルスとされ、上記転送用のタイミング
パルスTGは12V系のタイミングパルスとされる。
【0030】上記フォトダイオードアレイにおいて、1
つのフォトダイオードの占有面積に対して後述する転送
回路CCDの単位のCCD転送チャンネルの長さが大き
い場合、上記フォトダイオードを高密度に配置させるた
めに、転送回路CCDを上記フォトダイオードアレイに
対して上下に分割して配置するものとしてもよい。すな
わち、奇数段のフォトダイオードD1等からの読み出し
信号は、上側に配置される転送回路CCDによって転送
し、偶数段のフォトダイオードD2等は、下側に配置さ
れる転送回路CCDによって転送するものとしてもよ
い。この場合、上記転送回路CCDの分割に応じて、そ
れに対応したMOSFETを上下に分けて配置される。
【0031】上記フォトダイオードD1〜D3により光
電変換された電子は、上記MOSFETの形態で示され
てゲートを通してパラレルにCCDに読み出され、上記
のようなCCDの動作によってシリアルに転送され、出
力部に設けられた増幅出力回路AMPを通して2値化さ
れて出力される。
【0032】上記の実施例から得られる作用効果は、下
記の通りである。すなわち、 (1) CCD転送路を通して出力ゲート部に転送され
た信号電荷のうち所定量を超えて電荷を転送させるしき
い値設定用ゲートを設け、かかるしきい値設定用ゲート
を超えて転送されて信号電荷を受けて電圧信号に変換す
るキャパシタ電圧を高利得の増幅出力回路を通して出力
させることにより、しきい値設定用ゲートに対応したポ
テンシャルを超えるような信号電荷があるか否かに対応
した2値信号を得ることができるという効果が得られ
る。
【0033】(2) 上記(1)により、バーコードリ
ーダとして用いるときには、外部回路に2値化回路が省
略でき、小型軽量化と低消費電力化が可能になるという
効果が得られる。
【0034】以上本発明者よりなされた発明を実施例に
基づき具体的に説明したが、本願発明は前記実施例に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種
々変更可能であることはいうまでもない。例えば、反転
増幅回路としてはCMOSインバータ回路を利用するも
のであってもよい。しきい値設定用ゲートは、電源電圧
を分圧して内部回路で固定的に設定したものであっても
よい。外部端子からしきい値設定用電圧を供給するもの
では、定常的にハイレベルを供給してゲート機能を無効
にしてアナログ信号を出力させるようにできるものであ
る。
【0035】カラー化する場合には、フォトダイオード
を赤、青及び緑に対応してそれぞれ設け、それぞれのカ
ラー画素信号に対応してCCDと増幅出力回路を設ける
ようにすればよい。エリアセンサにおいては、上記CC
Dは水平転送路とされ、それぞれには垂直転送用CCD
を介してマトリックス配置されたフォトダイオードから
の光電変換信号を上記のように2値化させて出力させる
ことができる。この発明は、上記のようなラインサンサ
又はエリアセンサとしての固体撮像素子に広く利用でき
る。
【0036】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、CCD転送路を通して出力
ゲート部に転送された信号電荷のうち所定量を超えて電
荷を転送させるしきい値設定用ゲートを設け、かかるし
きい値設定用ゲートを超えて転送されて信号電荷を受け
て電圧信号に変換するキャパシタ電圧を高利得の増幅出
力回路を通して出力させることにより、しきい値設定用
ゲートに対応したポテンシャルを超えるような信号電荷
があるか否かに対応した2値信号を得ることができる。
【0037】上記により、バーコードリーダとして用い
るときには、外部回路に2値化回路が省略でき、小型軽
量化と低消費電力化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る固体撮像素子における出力部の
一実施例を示す概略構成図である。
【図2】この発明に係る固体撮像素子に設けられる増幅
出力回路の一実施例を示す回路図である。
【図3】図2の増幅出力回路における反転増幅回路の動
作を説明するための入出力特性図である。
【図4】この発明に係る固体撮像素子の出力動作を説明
するためのタイミング波形図である。
【図5】この発明に係るラインセンサの一実施例を示す
要部回路図である。
【符号の説明】
CCD…電荷移送素子、Q1〜Q7…MOSFET、C
1…キャパシタ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光電変換された信号電荷を転送させるC
    CD転送路と、かかるCCD転送路の出力ゲート部に転
    送された信号電荷のうち所定量を超えた電荷だけを転送
    させるしきい値設定用ゲートと、上記しきい値設定用ゲ
    ートを超えて転送されて信号電荷を受けて電圧信号に変
    換する拡散層と、この拡散層の電圧を高利得で増幅して
    出力させる増幅出力回路とを備えてなることを特徴とす
    る固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 上記増幅出力回路は、上記拡散層により
    形成された電圧信号を受けるソースフォロワ回路と、こ
    のソースフォロワ回路の出力信号が結合用キャパシタを
    介してゲートに供給されるソース接地形態の増幅MOS
    FETと、上記拡散層の信号電荷をリセットさせる間に
    おいて上記増幅MOSFETのゲートに所定のバイアス
    電圧を供給するスイッチ素子とを含み、上記増幅MOS
    FETのドレインから増幅信号を形成する増幅回路と、
    かかる増幅回路の増幅信号を電流増幅して出力させるソ
    ースフォロワの出力回路とを含むものであることを特徴
    とする請求項1の固体撮像素子。
  3. 【請求項3】 上記固体撮像素子は、バーコードリーダ
    として用いられるものであることを特徴とする請求項1
    又は請求項2の固体撮像素子。
JP7055168A 1995-02-20 1995-02-20 固体撮像素子 Pending JPH08228314A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7055168A JPH08228314A (ja) 1995-02-20 1995-02-20 固体撮像素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7055168A JPH08228314A (ja) 1995-02-20 1995-02-20 固体撮像素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08228314A true JPH08228314A (ja) 1996-09-03

Family

ID=12991212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7055168A Pending JPH08228314A (ja) 1995-02-20 1995-02-20 固体撮像素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08228314A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3410016B2 (ja) 増幅型固体撮像装置
US5324958A (en) Integrating imaging systgem having wide dynamic range with sample/hold circuits
KR100283638B1 (ko) Mos형 촬상 소자를 이용한 촬상 장치
US5856686A (en) Amplifying type solid-state imaging apparatus and method for driving the same
US7238993B2 (en) CMOS pixel with dual gate PMOS
US5614740A (en) High-speed peristaltic CCD imager with GaAs fet output
US5854100A (en) Method of forming a new bipolar/CMOS pixel for high resolution imagers
JP2005167579A (ja) 増幅型固体撮像装置およびその駆動方法
US6064053A (en) Operation methods for active BiCMOS pixel for electronic shutter and image-lag elimination
JPH11313257A (ja) 固体撮像装置
JPH05235665A (ja) 増幅回路
JP2003333431A (ja) 固体撮像装置とその駆動方法
JPH08264743A (ja) 固体撮像装置
JPH0714042B2 (ja) 固体撮像素子
EP0784346A2 (en) Charge transfer device and solid-state imaging apparatus using the same device
JPH08228314A (ja) 固体撮像素子
JPH11284911A (ja) 固体撮像装置
JP3363528B2 (ja) 光電変換装置及びその駆動方法
JPH07297295A (ja) Mosトランジスタ構造およびこれを用いた電荷転送装置
JPH05191734A (ja) Ccd型固体撮像素子
TW425723B (en) A new bipolar/CMOS pixel for high resolution imagers
JP2613227B2 (ja) ラインセンサ
JP4618170B2 (ja) 固体撮像装置
JPH04206742A (ja) 増幅回路
JP2664171B2 (ja) 固体撮像素子