JPH08227112A - 原稿用シート部材及び画像形成装置 - Google Patents

原稿用シート部材及び画像形成装置

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JPH08227112A
JPH08227112A JP7272544A JP27254495A JPH08227112A JP H08227112 A JPH08227112 A JP H08227112A JP 7272544 A JP7272544 A JP 7272544A JP 27254495 A JP27254495 A JP 27254495A JP H08227112 A JPH08227112 A JP H08227112A
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Kazuhiro Ando
和弘 安藤
Tatsuo Tani
達雄 谷
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】原稿上の貼り合わせ部分の縁を露光することに
より生じる影等の画像品質の低下を防止することができ
且つ自動原稿送り装置で搬送可能な原稿用シート部材を
提供し、且つそのシート部材を使用可能な画像形成装置
を提供する。 【解決手段】画像形成装置において貼り合わせ原稿等の
原稿像の露光時に、原稿載置台と原稿105との間に介
在されるシート部材120であって、該シート部材は原
稿面側を粗面化処理した半透明部材であり且つ屈曲性の
ある材質からなり、原稿の固定手段121を有し、自動
原稿送り装置で搬送可能である。また本発明の画像形成
装置は、上記原稿用シート部材120を使用することが
でき、原稿用シート部材の使用時に該シート部材を用い
ていることを検知する手段と、該検知手段からの検知情
報あるいは操作部からの入力情報に基づいて原稿用シー
ト部材の使用時とそれ以外の時の複写条件を変更する手
段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やファクシ
ミリ等の画像形成装置あるいは画像読み取り機構を有す
る装置において、貼り合わせ原稿の影消しや原稿搬送に
用いられる原稿用シート部材、及びその原稿用シート部
材を使用することができる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機等の画像形成装置において
は、原稿載置台(コンタクトガラス等)に載置された原
稿に対して照明装置によって光が照射され、原稿からの
反射光が反射ミラーや結像光学系を介して感光体に直接
露光されるか、あるいは画像読み取り部の撮像素子(C
CD等)によって画像が読み取られその画像情報に基づ
いて光書き込み装置により感光体上に光書き込みが行な
われるが、原稿が貼り合わせ原稿のような場合、照明装
置により原稿面に対し一方向から照明光を当てられる
と、原稿の一部に貼られている物の縁に影が生じてしま
い、この影がそのまま露光、現像され、見苦しい画像が
できてしまう。
【0003】そこで、この対策として、 フラッシュランプを用いた露光装置で、ランプを分散
して配置し、各方向から均一に光を照射することにより
原稿の影消しを行なうことや、 原稿載置台(コンタクトガラス)の表面(原稿側)を
微細な凹凸面とし、ランプの光線を拡散させることによ
り原稿の影消しを行なうこと(実開昭61−79326
号)、等が知られている。
【0004】また、複写機やファクシミリ等の画像形成
装置において、極薄シート原稿、小形シート原稿、特殊
な形状をしたシート原稿、裏面にカーボン剤を有したよ
うな扱いにくいシート原稿や、複数の原稿を貼り合わせ
等により合成して作成した原稿等の配設を容易あるいは
自動的に行なえるように、原稿読み取り部で読み取られ
る原稿を2枚のシート間に挾持して、上記読み取り部に
配設する原稿用キャリアシートが知られており、例え
ば、 キャリアシートの原稿の読み取るべき側を支持するシ
ートを透明シートとし、この原稿の他面を支持するシー
トに乱反射層を有した半透明樹脂シートとし、これらの
透明シートと半透明樹脂シートを少なくとも一箇所で固
定したものや、さらに上記乱反射層を有した半透明樹脂
シートの原稿支持面とは反対側を粗面化処理したもの
(実開昭56−159333号)、 キャリアシートを挾持タイプとして粘着材にてシート
を閉じられるようにしたもの(実開平3−84172
号)、等がある。さらにまた、 プリント基板や金属プレートを複写機で複写する目的
で、2枚のシート部材を重ねたケースを使用したものも
知られている(特開昭63−131132号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記に示した原稿影
消し対策では、複数のランプを分散して配置するため、
画像形成装置の構造がより大きく複雑になり、光軸調
整、照度ムラ調整が煩雑になるという問題がある。前記
に示した原稿影消し対策では、コンタクトガラスの凹
凸面に、原稿に付いている画像(トナーなど)の一部が
付着し露光不可状態に陥る虞れがある。またコンタクト
ガラスの凹凸面に付着した汚れの清掃に手間が掛かり、
汚れがひどい場合はコンタクトガラスを交換せねばなら
ないが、この方法では、大量のガラス代、交換時間が発
生する。
【0006】また、前記,の原稿用キャリアシート
では、原稿載置台と原稿との間のシートは透明であるた
め、貼り合わせ原稿の場合、貼り合わせの縁を露光する
ことにより生じる影を消すことができず、画像品質の低
下の問題がある。さらに、前記ではプリント基板や金
属プレートを複写するというような圧板モードで使用す
ることでしかシート部材を使用しておらず、通常の原稿
複写において使用頻度の高い自動原稿送り装置(AD
F)等を使用することは考慮していない。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その第一の目的は、貼り合わせ原稿上の貼り合わ
せ部分の縁を露光することにより生じる影等の画像品質
の低下を防止することができ、且つ自動原稿送り装置で
搬送可能な原稿用シート部材を提供し、従来方式による
手間や時間の無駄、ガラス交換等の問題を無くすことに
ある。
【0008】ところで、貼り合わせ原稿等の影を消す目
的で原稿と光源の間に凹凸面を設け拡散光を用いる方法
があるが、この方法では拡散光を用いることにより画像
形成のプロセス条件(複写条件)が大きく変わる。その
ため、このような方法で形成された画像は通常の画像よ
り品質が劣ることが多い(拡散光になることで原稿に照
射される光が不足し、地肌汚れが発生する)。従って、
貼り合わせ原稿等の影を消す場合、画像形成のプロセス
条件を変更する必要が有る。
【0009】また、上記のような貼り合わせ原稿も普通
の原稿(何も切り貼りされていない原稿)と混合して処
理されることが多く、自動原稿送り装置(ADF)など
の原稿処理機能を用い、複写生産性を大幅に向上するこ
とが期待されている。しかし、貼り合わせ原稿と普通の
原稿を混合して処理する場合、上述したように貼り合わ
せ原稿と普通の原稿とでは画像形成のプロセス条件を変
えなくてはならず、貼り合わせ原稿のプロセス条件を一
枚ずつマニュアル設定入力していては、自動原稿送り装
置(ADF)も使用できず、生産性の向上は望めない。
【0010】そこで本発明の第2の目的は、拡散光を用
いた貼り合わせ原稿等の影消し方法に対し適切なプロセ
ス条件にて画像形成させることができ、且つ貼り合わせ
原稿に対する複写生産性を向上させることができ、貼り
合わせ原稿と普通原稿とを混載して処理する場合にも複
写生産性を落すことが無い画像形成装置を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、画像形成装置あるいは画像
読み取り機構を有する装置において貼り合わせ原稿等の
原稿像の露光時あるいは原稿像の読み取り時に、原稿載
置台と原稿との間に介在されるシート部材であって、該
シート部材は原稿面側を粗面化処理した半透明部材であ
り且つ屈曲性のある材質からなり、原稿の固定手段を有
し、自動原稿送り装置で搬送可能であることを特徴とし
ている。
【0012】請求項2記載の発明は、画像形成装置ある
いは画像読み取り機構を有する装置において貼り合わせ
原稿等の原稿像の露光時あるいは原稿像の読み取り時
に、原稿載置台と原稿との間に介在されるシート部材で
あって、該シート部材は、原稿面側を粗面化処理した半
透明部材であり且つ屈曲性のある材質からなり、少なく
とも一端部に原稿保持部材を有し、自動原稿送り装置で
搬送可能であることを特徴としている。
【0013】請求項3記載の発明は、画像形成装置ある
いは画像読み取り機構を有する装置において貼り合わせ
原稿等の原稿像の露光時あるいは原稿像の読み取り時
に、原稿載置台と原稿との間に介在されるシート材と、
該シート材と共に原稿を挾持するシート材からなる原稿
用シート部材であって、少なくとも原稿載置台側に位置
するシート材は原稿面側を粗面化処理した半透明部材で
あり、且つ上記2枚のシート材は屈曲性のある材質から
なり、自動原稿送り装置で搬送可能であることを特徴と
している。
【0014】請求項4記載の発明は、手差しあるいは自
動原稿送り装置により原稿載置台上に載置された原稿の
複写画像を転写材上に形成する画像形成装置において、
請求項1〜3記載の原稿用シート部材を使用することが
でき、原稿用シート部材の使用時に該シート部材を用い
ていることを検知する手段と、該検知手段からの検知情
報あるいは操作部からの入力情報に基づいて原稿用シー
ト部材の使用時とそれ以外の時の複写条件を変更する手
段を有することを特徴としている。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項4記載の画
像形成装置において、自動原稿送り装置を具備し、原稿
載置台よりも原稿搬送方向上流側に原稿用シート部材の
検知手段を有し、該検知手段を通紙するときにシート部
材を検知することを特徴としている。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項4記載の画
像形成装置において、原稿用シート部材の検知手段を原
稿載置台下に設け、プリントキーを押下されたときに原
稿載置台上のシート部材を検知することを特徴としてい
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。まず、本発明の貼り合わせ
原稿用シート部材に用いられる原稿用シートの基本構成
及び影消しの原理について図6〜8を参照して説明す
る。図6に示すように、原稿載置台(コンタクトガラス
等)110に原稿用シート120と貼り合わせ部分10
6を有する原稿105を載せ、貼り合わせ部分106は
原稿用シート120側にする。原稿用シート120の原
稿面側は微細な凹凸の粗面化処理がなされた半透明状態
である。
【0018】ここで、原稿用シートを用いない場合の、
貼り合わせ原稿の影のできる様子を図8に示す。原稿1
05の貼り合わせ部分106に対し、原稿載置台内の照
明装置から露光光線Aが照射される。この時、原稿載置
台(コンタクトガラス等)110が通常の透明ガラスで
あり従来技術ののような粗面化処理が施して無い場
合、貼り合わせの縁の部分に照射による影107が発生
する。このため、この影107の部分も画像として処理
されてしまい、見苦しい画像となってしまう。
【0019】これに対して本発明の場合、原稿用シート
120の原稿面側は凹凸の粗面化処理がなされた半透明
状態であるため、図7に示すように、上記と同様の光線
Aに対し光の拡散が粗面にて行なわれ、貼り合わせの縁
の影の部分に拡散光線が照射される。このため、本発明
による原稿用シート120を用いた場合、貼り合わせ部
106の縁の部分に影はできない。そして、原稿105
からの反射光は再び粗面化処理した原稿用シート120
に入射、屈折し画像形成装置内にて結像し、影の無い画
像を得ることができる。
【0020】本発明による原稿用シート120は、自動
原稿送り装置(ADF)を利用することや耐久性を考慮
して屈曲性を有する材質からなり、例えば、ある程度の
屈曲に対する耐久性を有する樹脂シート(ポリエステ
ル、塩化ビニール等)が望ましい。また、粗面化処理に
ついては、有機溶剤、アルカリ溶液、塩化物等を用いて
化学的に粗面化処理する方法や、サンドララスト法や微
細な凹凸面を有する圧延ロールによりシートを圧延する
等の機械的に粗面化処理する方法が有る。尚、上記以外
のいずれの材質、粗面化処理方法においても本発明はこ
れらを限定しない。
【0021】次に、本発明の原稿用シート部材の実施例
を説明する。図1は本発明による原稿用シート部材の一
実施例を示す図であり、上述の原稿用シート120に原
稿の固定手段を設けた例である。すなわち、図6に示し
た原稿用シートは、手差しで原稿を原稿載置台上にセッ
トする場合は問題ないが、自動原稿送り装置(ADF)
で搬送する場合に、原稿とシートとがずれてしまう恐れ
があるが、図1に示す原稿用シート部材では、原稿用シ
ート120の一端に原稿固定用の粘着材121を設け、
該粘着材121により原稿105を原稿用シート120
に固定することにより、自動原稿送り装置(ADF)に
よる搬送を可能したものである。この粘着材121は紙
の着脱に際し、紙の繊維を傷めない程度の粘着力である
が、原稿105の簡単な固定には充分である。また、粘
着材121には、原稿の着脱を多数回自在に行なうこと
が可能な粘着力を維持する材料が用いられ、繰り返し使
用が可能である。
【0022】次に図2は本発明による原稿用シート部材
の別の実施例を示す図であり、原稿用シート120の一
端に原稿保持部材として原稿105を挾むクリップ12
2を設けた例である。上記と同様、原稿105は簡単に
着脱可能である。クリップ122は事務用として汎用さ
れている金属板バネを利用したような物で良いが、自動
原稿送り装置(ADF)による搬送を可能とするため、
シート面との段差が極力小さくなるように、薄く形成す
る必要がある。
【0023】尚、図1,2の実施例の場合、原稿の一端
側のみの固定であるため、搬送経路が複雑な自動原稿送
り装置では、原稿用シート120と原稿がずれてしまっ
たり搬送不良を起こす恐れがあるが、原稿の搬送経路が
曲率を持たない(直線的搬送経路の)自動原稿送り装置
を使う画像形成装置等には有効である。ここで、自動原
稿送り装置(ADF)の例を図15と図16〜18に示
すが、図15の自動原稿送り装置(ADF)は片面原稿
モードでの原稿搬送経路が図中の矢印で示すように直線
的であるため、図1,2の原稿用シート部材に貼り合わ
せ原稿を固定して搬送することができる。また、図16
〜18に示すADFは循環式のADFの例であるが、こ
の循環式のADF33では、図16に示すように原稿を
1枚ずつセットして図中の矢印の方向に直線的に搬送さ
せるセミ自動原稿送り(SADF)モードと、図17,
18に示すように、原稿テーブル34にスタックされた
原稿を1枚ずつ自動給紙し、図中の矢印で示す搬送経路
で原稿を循環して元の原稿テーブルに戻すというADF
モードがあり(図17は片面原稿の場合、図18は両面
原稿の場合の搬送経路である)、図16のSADFモー
ドの場合は、直線的な搬送経路であるため、図1,2の
原稿用シート部材を用いて搬送できるが、ADFモード
時における図17の片面原稿モードや図18の両面原稿
モードでは、搬送経路が曲率を多く持つため、図1や図
2の原稿用シート部材を用いた搬送には不向きである。
【0024】次に、本発明による原稿用シート部材のさ
らに別の実施例を図3に示す。図3に示すように、本実
施例の原稿用シート部材100は原稿を挾持する少なく
とも2枚のシート材101,102からなり、一方のシ
ート101は前述の原稿用シート120と同様の半透明
シート、他方のシート102は白色シートで構成され、
両シート共に屈曲性を有する樹脂等の材質からなり、互
いに一辺部104で固着されて重なり合う状態で開閉自
在に構成されている。また、半透明シート101と白色
シート102の固着辺104以外の白色シート102側
の2辺端部で且つ原稿105の載置領域外には、何回で
も上記白色シート102と半透明シート101を粘着に
より開封自在にできる粘着材103が塗布されている。
原稿105を電子写真方式の画像形成装置によって複写
するときは、白色シート102から、粘着材103の粘
着力に抗して半透明シート101を開き、図4に示すよ
うに上記白色シート102の所定位置に上記原稿105
を、その原稿の貼り合わせ部分106を半透明シート1
01側にして矢印方向に挾み込むようにして載置する。
その後、再び半透明シート101を白色シート102に
対して重なり合うように閉じ、白色シート102上の粘
着材103の塗布してある部分を手で押して白色シート
102と半透明シート101を接着し、原稿用シート部
材100の中に原稿105を固定する。そして、原稿用
シート部材100の半透明シート101側が画像形成装
置の原稿載置台に向くようにセットすれば、貼り合わせ
部分106の縁による影が生じない画像が得られる。
【0025】また、図5は本発明の原稿用シート部材の
さらに別の実施例を示しており、本実施例の原稿用シー
ト部材130は、原稿を挾持する少なくとも2枚のシー
ト材131,132からなり、一方のシート131は前
述の原稿用シート120と同様の半透明シート、他方の
シート132は白色シートで構成され、両シート共に屈
曲性を有する樹脂等の材質からなり、白色シート132
と半透明シート131の3箇所の辺部を予め固着し、原
稿用シート部材130自体を袋状に構成したものであ
る。原稿135の貼り合わせ部分136は前述と同様に
半透明シート131側の面に向かわせてセットする。
尚、上記半透明シート101,131の原稿を保持する
面は、表面に微細な凹凸の粗面化処理が施してあり、結
果的に半透明状態になっているものである。従って、前
述した原稿用シート120と同様に、貼り合わせ原稿に
おける影消し効果が得られる。
【0026】さて、図4,5に示す原稿用シート部材1
00,130は原稿を2枚のシートで挾持する構成のた
め、原稿搬送経路に曲率を多く持つ自動原稿送り装置
(例えば、前述の循環式のADF33で図17,18に
示すモードで使用する場合)を有する画像形成装置に用
いることが可能であり、このようなADF33で使用す
るので有れば、上述のように2枚のシートの3辺を固定
した構成の原稿用シート部材100,130に原稿を固
定することが望ましい。一方、原稿搬送経路が直線的な
ADF(図15のADFや図16のSADFモードの場
合)のみで使用するだけなら、もっと簡易的に図4の一
辺104のみ固着した原稿用シート部材でも良い。
【0027】尚、以上の場合は、貼り合わせが片面にあ
る原稿に使用する原稿用シート部材であるが、図4,5
に示す原稿用シート部材100,130の白色シート1
02,132側も半透明シートで構成すれば、貼り合わ
せが両面にある原稿に使用することができる原稿用シー
ト部材になる。従って、この場合は、両面原稿対応の自
動原稿送り装置(例えば、図18に示す循環方式のAD
F33の両面原稿モード)にも使用できる。
【0028】さて、複写機等の画像形成装置でこのよう
な原稿用シート部材を用いて、貼り合わせ原稿から複写
するときには、露光光源から原稿に至る光量は通常の複
写時よりも少ない(半透明なシート材で光が拡散される
ため)。従って、感光体上に形成された潜像も白い画像
部分の電荷は残り気味になる。それがそのまま現像され
ると、原稿の白い部分などに対応する画像部分にはうっ
すらとトナーが残ることになる(=地肌汚れ、地汚
れ)。つまり、このようなシート部材を用いるときに
は、通常の複写プロセスとは異なった条件が必要であ
る。
【0029】そこで本発明では、拡散光を用いた貼り合
わせ原稿等の影消し方法(すなわち、原稿用シート部材
を使用する場合)に対し適切なプロセス条件にて画像形
成させることができ、且つ貼り合わせ原稿に対する複写
生産性を向上させることができ、貼り合わせ原稿と普通
原稿とを混載して処理する場合にも複写生産性を落すこ
とが無い画像形成装置を提供するものである。
【0030】以下、本発明による画像形成装置の実施例
を図面を参照して説明する。図9は本発明の一実施例を
示す画像形成装置の概略構成図である。この画像形成装
置は複写機の例であり、透明な原稿載置台(コンタクト
ガラス)11上に原稿が載置され、原稿画像の露光が行
なわれるが、この複写機には自動原稿送り装置(図示の
例では図16〜18に示す循環式のADF)33が設け
られており、原稿の載置は手差しで行なう場合と、自動
原稿送り装置33にて搬送して原稿載置台11上に自動
的に載置する場合とが選択でき、自動原稿送り装置33
にて多数枚の原稿を自動搬送する場合には、原稿は自動
原稿送り装置内の原稿給紙トレイ(原稿テーブル)34
にスタックされる。
【0031】手差しあるいは自動原稿送り装置33で原
稿載置台11上に載置された原稿は、露光ランプ12に
より照明されてその反射光が光学像として第1ミラー1
3、レンズ14、レンズフィルタ15、第2ミラー16
を介して感光体ベルト17に照射される。感光体ベルト
17は、OPC感光体を用いて構成され、モータにより
回転駆動されて、帯電用コロナ放電器18により暗中で
均一に帯電された後に、上述のように原稿画像が露光さ
れて静電潜像が形成される。
【0032】次に感光体ベルト17は、イレーサと呼ば
れる光照射装置19により画像領域外の帯電されている
不要な電荷が消去され、現像部20により画像の黒部に
相当する所(黒部)へ現像剤のトナーと呼ばれる黒色粉
末が現像バイアス電圧と黒部電位のポテンシャルに従っ
て付着されて静電潜像が現像される。一方、給紙装置2
1から転写紙が給紙されて、感光体ベルト17へ搬送さ
れ、この転写紙は転写用コロナ放電器22により背面か
ら帯電されて、感光体ベルト17上のトナーが転写され
る。次いで、転写紙は除電用コロナ放電器23により除
電されて、分離爪24により感光体ベルト17から分離
され、搬送装置25により定着器26へ搬送されて定着
器26の定着ローラ対によりトナーが定着され、コピー
トレイ27またはソータ28に排出される。また、感光
体ベルト17は転写紙分離後に残留トナーがクリーニン
グ装置29により除去される。
【0033】さて、以上のような構成の複写機におい
て、本発明の原稿用シート部材を用いて、貼り合わせ原
稿から複写するときには、前述したような理由(シート
部材による光の拡散のため露光光量が不足する)により
地肌汚れが発生することがある。そこで本発明では、原
稿用シート部材の使用時に該シート部材を用いているこ
とを検知する手段と、該検知手段からの検知情報あるい
は操作部からの入力情報に基づいて原稿用シート部材の
使用時とそれ以外の時の複写条件を変更する手段を複写
機に設けたものである。以下、複写機の制御系及び複写
プロセスの制御について説明する。
【0034】図10に本実施例による複写機の制御系の
ブロック図を示す。本装置は、交流電源(AC200
V)200から電源供給されており、メインスイッチ2
01をONすると直流電源203に通電される。直流電
源203からは、マイクロCPU208及び周辺LSI
の電源と、モータやリレー及び高圧電源類(現像バイア
ス電源205、帯電用電源206)の電源との2系統の
出力となる。さて、マイクロCPU208の電源が立ち
上がると、ROM209に書き込まれているプログラム
によって装置全体が制御される。クロック(CLK)2
11はマイクロCPU208に基準クロックを与える。
バスライン214はアドレス・データをCPUと他の周
辺LSI間に走らせる。シリアルインターフェイス21
2はパラレルのバスラインのデータをシリアル化して操
作表示部の制御部213との通信を司る。一方、バスラ
インにはパラレルインターフェイス215も接続されて
おり、その先には各負荷がパラレル状につながってい
る。前述の複写プロセスもこれらの負荷によって稼働し
ている。ここにドライバー219を介して、全体の紙搬
送系を駆動するメインモータ220、給紙部のみ駆動す
る給紙モータ221、入力部リレー接点202を駆動す
るリレーコイル222、が制御されている。また、露光
ランプ電源204、現像バイアス用電源205、帯電用
電源206の出力制御もこのパラレルインターフェイス
を通して行なわれる。
【0035】次に、マニュアル操作にて操作表示部に本
発明の原稿用シート部材の使用が入力される場合を説明
する。図12に示すように、操作表示部42は、LCD
入力表示装置とその他キー入力装置に分けられる。LC
D入力表示装置はLCD表示部43とLCD表示部43
に重なるように位置している入力タッチキー44とによ
り構成されている。その他のキー入力は、テンキー(0
〜9)45、ストップ・クリアキー47、スタートキー
46、エンターキー48、割り込みキー49、予熱キー
50である。また、LCD表示部43には図13に示す
ように、複写動作モードに関する設定情報が表示され
る。また、この上から各絵柄の上を押下すると入力タッ
チキー44が反応しそこの絵柄の色表示を変え、入力設
定されたことを示す。図示の例では、片面原稿から片面
複写(片面:1、両面:2の意味)、綴じしろは5m
m、変倍は115%ズーム、上段の転写紙給紙トレイか
らB5サイズの転写紙を使用となっている。
【0036】このように操作表示部42からの入力は、
図10に示したように操作表示部制御部213を介して
シリアルインターフェイス212を通じて、マイクロC
PU208に読み込まれ、RAM210に書き込まれ
る。原稿用シート部材使用時のプロセス条件は、予めR
OM209に書き込まれてあってもよいし、操作表示部
42より入力してRAM210に書き込んでも良い。操
作表示部42より入力する場合は、影消しキーを押下
し、図14に示すような”シート使用時の条件”画面を
開き、プロセス条件を入力する。露光ランプ電圧、現像
バイアス、帯電の各出力値は画面の数字に予め対応した
値でROM209に設定されている。
【0037】原稿用シート部材を用いる場合のプロセス
条件データは、露光ランプ用電源204に入力され露光
ランプ216の印加電圧を指定する。原稿面では拡散光
により光量不足のため印加電圧を上げ、ランプ光量を増
加させる。このランプ印加電圧は前述のように予め経験
値的にROM209に書き込んで置くか、その都度操作
入力部にて変化させてRAM210に書き込むこともで
きるので、画像入手側にとってはたいへん都合が良い。
何れにしても地肌汚れが無くなる程度に調整を行なう。
このRAMに、バッテリー等によりバックアップ機能を
持たせて置けば、このデータは保持される。
【0038】現像バイアス用電源205には、現像器2
0内の現像スリーブ217が接続され、感光体帯電電位
に対しその現像濃度を制御する機能がある。この場合の
CPUの制御方法、入力設定は上記の露光の場合と同じ
である。前述の原稿用シート部材を用いた場合の拡散光
による露光不足には、拡散減衰分だけ露光照射量をアッ
プさせるのが最も良いが、露光ランプ印加電圧も、出力
限度が存在するのが普通である。感光体は経時変化によ
って光感度が落ちるので、通常、露光ランプは感光体の
電位を測り、一定の電位を保つように制御させることは
良く行なわれている。そのため、露光ランプは感光体の
劣化に伴い、光量アップを行ない印加電圧を増加させ、
ついには出力上限に到る。さらにランプ印加電圧の上昇
はランプの寿命を著しく低下する。このような理由によ
り、露光不足による地肌汚れには現像バイアスの調整も
必要となる。すなわち、現像バイアス値と感光体帯電電
位値の差を少なくする(バイアス値を減少する)ことで
露光量の補正を行なう。
【0039】帯電用電源206には、帯電用コロナ放電
器18内の帯電チャージャー218が接続され、感光体
に対し帯電電位を制御する機能がある(制御方法、利用
背景は上記の現像バイアスの場合と同じ)。原稿用シー
ト部材を用いた場合の拡散光による露光不足に対し、帯
電電位を減少させ、電位差の少ない潜像を作り、地肌と
ベタ部の画像バランスをとることで露光量の補正を行な
う。以上の現像、帯電の調整は、露光の補完的役割であ
るが、画像の微調整という面ではたいへん重要である。
【0040】影消し原稿用シート部材を自動的に検知す
る手段としては、例として図3,4,5に示すように、
原稿用シート部材100,130の貼り合わせ原稿面側
のシート材101,131の外側(原稿載置台側)に検
知用のマーク108を付けておく。そして、原稿の載置
を手で行なう圧板モード時は、そのマーク108を図9
に示すように本体側の原稿載置台11下に設けたシート
部材検知センサー(光学センサー)32で読み取る方法
がある。当然の如くこのマーク108は、非画像領域に
あり、感光体上に潜像として写ることはない。また、自
動原稿送り装置(ADF)33の使用時にもこのセンサ
ー32でマーク108を検知してシート部材を読み込め
るが、コンタクトガラス11上で読み込んでからのプロ
セス条件設定では、作像タイミングが遅れてしまい、複
写生産性が悪くなる。そのため、自動原稿送り装置(A
DF)33の使用時には、コンタクトガラス11より上
流側、すなわち本実施例ではADF33の原稿給紙トレ
イ34内にシート部材検知センサー35を設けて、原稿
として給紙する時、もしくは給紙直前にシート部材の有
無を検知して作像タイミングに間にあわせる。
【0041】図10に示した制御系において、シート部
材検知センサー223(32,35)の出力は、パラレ
ルインターフェイス215に入力され、バスライン21
4を通じてマイクロCPU208に認識された後、シー
ト部材の有無によって違ったプロセス条件をROM20
9、または、RAM210から選びだす。その後、前述
した各プロセス条件出力手段(露光ランプ電源、現像バ
イアス電源、帯電電源)にデータを送り、それぞれの条
件(条件:シート有り=影消し、条件:シート無し
=通常)にて複写動作が実行される。その条件は、マニ
ュアル入力の時と同様に設定方法は様々である。また、
露光、現像、帯電のそれぞれの出力条件は、シート部材
の粗面化処理の程度、拡散光による原稿照射光量によっ
て変化させる必要がある。
【0042】ここで、図11は原稿用シート部材を使用
する場合に複写条件を変更する制御動作の一例を示すフ
ローチャートである。図11において、複写機の制御が
開始され、プリントキーが押下されると、ADF33の
原稿給紙トレイ34上に原稿が有るか否かが検知され、
原稿が有る場合はADFモードとなり、無い場合は圧板
モードとなる。
【0043】ADFモードの場合、ADF33による原
稿フィードが行なわれ、シート部材検知センサー35に
よりマーク108の検知が行なわれ、シート材と判別さ
れた場合は、前述のプロセス条件(シート材用条件)
が設定され、複写動作が開始される。また、シート材無
しと判別された場合は、プロセス条件(通常の原稿用
条件)が設定され、複写動作が開始される。そして、何
れの場合も設定コピー枚数分の複写を実行後、再びAD
Fのトレイに原稿が有るが否かが検知され、原稿が無く
なるまで(あるいは設定原稿枚数分)上記動作を繰り返
し実行する。
【0044】また、厚板モードの場合は、コンタクトガ
ラス11の下に設置されたシート部材検知センサー32
によりマーク108の検知が行なわれ、シート材と判別
された場合は、プロセス条件(シート材用条件)が設
定され、複写動作が開始される。また、シート材無しと
判別された場合は、プロセス条件(通常の原稿用条
件)が設定され、複写動作が開始される。そして、設定
コピー枚数分の複写を実行後、動作を終了する。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1,2記載
の原稿用シート部材においては、シート部材の原稿面側
を粗面化処理した半透明部材としたことにより、照明装
置からの照射光は粗面化処理された面で拡散されて原稿
を照射することになり、原稿が貼り合わせ原稿の場合で
も、貼り合わせの縁の部分に影が生じることがなく、良
好な画像形成、画像読み取りが行なわれる。従って、本
発明の原稿用シート部材を用いることにより、画像形成
装置側には何等手を加えずとも貼り合わせ原稿における
影消し効果を得ることができ、従来方式のような手間や
時間の無駄、ガラス交換等を無くすことができる。ま
た、複写機やスキャナーにて貼り合わせ原稿を読み取り
処理する場合、原稿用シートと原稿がズレてしまい、原
稿用シートから貼り合わせ部分がはみ出して照射される
恐れがあるが、粘着材を用いてシートの一部に原稿を固
定する手段や、あるいはシート部材に原稿保持部材を設
けることにより、原稿と上記シートとをシートの一部に
て固定することができるので、複写機の圧板モードでの
使用操作が簡単、確実になる。また、シート部材を屈曲
性の有る材質で構成し且つ原稿の固定手段や原稿保持部
材を設けているので、原稿の搬送経路が直線的な自動原
稿送り装置による搬送が可能となり複写の生産性が向上
する。
【0046】請求項3記載の原稿用シート部材において
は、原稿を挾持する2枚のシート材のうち、少なくとも
原稿載置台側のシート材を、原稿面側を粗面化処理した
半透明部材としたことにより、照明装置からの照射光は
粗面化処理された面で拡散されて原稿を照射することに
なり、原稿が貼り合わせ原稿の場合でも、貼り合わせの
縁の部分に影が生じることがなく、良好な画像形成、画
像読み取りが行なわれる。従って、本発明の原稿用シー
ト部材を用いることにより、画像形成装置側には何等手
を加えずとも貼り合わせ原稿における影消し効果を得る
ことができ、従来方式のような手間や時間の無駄、ガラ
ス交換等を無くすことができる。また、上記2枚のシー
ト材を屈曲性の有る材質で形成し、該2枚のシート材で
原稿を挾持する構成では、原稿が表裏共シートにて保護
されているので、自動原稿送り装置等の搬送コロ、搬送
ベルト等から原稿をより保護することができる。従っ
て、原稿搬送経路に多数の曲率を有するような自動原稿
送り装置による貼り合わせ原稿の給紙が可能となり、画
像処理の生産性を向上することができる。また、請求項
3の原稿用シート部材では、原稿に対し両面のシート材
を半透明部材で構成し、表裏どちらでも使用可能とする
ことで、原稿セットがどちらでもセット”可”にでき、
貼り合わせ面を粗面側にしないようなセット時のミスを
防ぐことができる。さらに、両面とも貼り合わせの原稿
にも一度に対応でき、自動両面複写機構付きの複写機等
での生産性を上げることができる。
【0047】請求項4記載の画像形成装置においては、
請求項1〜3記載の原稿用シート部材を使用することが
できるため、貼り合わせ原稿の影消し効果を得ることが
でき、さらに、原稿用シート部材の使用時に該シート部
材を用いていることを検知する手段と、該検知手段から
の検知情報あるいは操作部からの入力情報に基づいて原
稿用シート部材の使用時とそれ以外の時の複写条件を変
更する手段を有することにより、原稿用シート部材を使
用した時にも、普通原稿と同様に地肌汚れ等の無い良好
な複写画像を得ることができる。
【0048】請求項5記載の画像形成装置においては、
請求項4の構成に加え、自動原稿送り装置を具備し、原
稿載置台よりも原稿搬送方向上流側に原稿用シート部材
の検知手段を有し、該検知手段を通紙するときにシート
部材を検知することにより、自動原稿送り装置による原
稿搬送時に原稿用シート部材を使用しているか否かが検
知され、複写条件がそれに応じて自動的に設定されるた
め、原稿用シート部材を使用した場合にも地肌汚れ等の
無い良好な複写画像を得ることができ、しかも、貼り合
わせ原稿と普通原稿とを混合して自動原稿送り装置で処
理することが可能となり、複写生産性を大幅に向上する
ことができる。
【0049】請求項6記載の画像形成装置においては、
原稿用シート部材の検知手段を原稿載置台下に設け、プ
リントキーを押下されたときに原稿載置台上のシート材
を検知することにより、手差しで原稿をセットする際に
も原稿毎に複写条件をマニュアル設定する必要がなく、
自動的に原稿用シート部材が使用されているか否かが判
別されてそれに応じた複写条件に変更されるため、生産
性を向上することができ、複写条件の設定ミスも防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による原稿用シート部材の一実施例を示
す図であって、(a)はシート部材に貼り合わせ原稿を
粘着材で固定した状態を示す斜視図、(b)は断面図で
ある。
【図2】本発明による原稿用シート部材の別の実施例を
示す図であって、(a)はシート部材に貼り合わせ原稿
をクリップで固定した状態を示す斜視図、(b)は断面
図である。
【図3】本発明による原稿用シート部材のさらに別の実
施例を示す図であって、2枚のシート材を用いた原稿用
シート部材の斜視図である。
【図4】図4に示す原稿用シート部材の原稿セット時の
状態を示す断面図である。
【図5】本発明による原稿用シート部材のさらに別の実
施例を示す図であって、2枚のシート材を用いて袋状に
構成した原稿用シート部材の斜視図である。
【図6】本発明による原稿用シート部材の基本構成の説
明図であって、(a)は貼り合わせ原稿を載置した原稿
用シート部材の斜視図、(b)は(a)に示す原稿用シ
ート部材を画像形成装置の原稿載置台に載せた状態を示
す断面図である。
【図7】本発明による原稿用シート部材の粗面による光
の拡散の説明図である。
【図8】透明なコンタクトガラス上に載置された貼り合
わせ原稿に光を照射した際に、貼り合わせの縁の部分に
影ができる様子を示した図である。
【図9】本発明の一実施例を示す画像形成装置の概略構
成図である。
【図10】本発明による画像形成装置の制御系の一例を
示すブロック図である。
【図11】本発明による画像形成装置において原稿用シ
ート部材を使用する場合に複写条件を変更する制御動作
の一例を示すフローチャートである。
【図12】本発明による画像形成装置の操作表示部の説
明図であり、(a)は操作表示部の平面図、(b)は操
作表示部のLCD入力表示装置部分の断面図である。
【図13】図12に示す操作表示部のLCD表示部に表
示される設定情報の表示例を示す図である。
【図14】図13に示す表示中の影消しキーが押下され
た時にLCD表示部に表示されるシート使用時の条件設
定画面を示す図である。
【図15】直線的な原稿搬送を行なう自動原稿送り装置
の構成及び搬送経路の一例を示す断面図である。
【図16】循環式の自動原稿送り装置の断面図であっ
て、該装置で直線的な原稿搬送を行なうSADFモード
での原稿搬送経路を示す図である。
【図17】図16に示す循環式の自動原稿送り装置で、
片面原稿を循環式に自動搬送するADF片面原稿モード
での原稿搬送経路を示す図である。
【図18】図16に示す循環式の自動原稿送り装置で、
両面原稿を循環式に自動搬送するADF両面原稿モード
での原稿搬送経路を示す図である。
【符号の説明】
11:原稿載置台(コンタクトガラス) 12:露光ランプ 13:第1ミラー 14:レンズ 15:レンズフィルタ 16:第2ミラー 17:感光体ベルト 18:帯電用コロナ放電器 19:光照射装置 20:現像部 21:給紙装置 22:転写用コロナ放電器 23:除電用コロナ放電器 24:分離爪 25:搬送装置 26:定着器 27:コピートレイ 28:ソータ 29:クリーニング装置 32,35:シート材検知センサー 33:自動原稿送り装置(ADF) 34:原稿給紙トレイ 42:操作表示部 43:LCD表示部 44:入力タッチキー 45:テンキー 46:スタートキー 47:ストップ・クリアキー 48:エンターキー 49:割り込みキー 50:予熱キー 100,130:原稿用シート部材 101,131:半透明シート 102,132:白色シート 103:粘着材 104:固着辺 105,135:原稿 106,136:貼り合わせ部分 108:マーク 110:原稿載置台(コンタクトガラス) 120:原稿用シート 121:粘着材(原稿固定手段) 122:クリップ(原稿保持部材) 200:交流電源 201:メインスイッチ 202:入力部リレー接点 203:直流電源 204:露光ランプ電源 205:現像バイアス電源 206:帯電用電源 208:マイクロCPU 209:ROM 210:RAM 211:クロック(CLK) 212:シリアルインターフェイス 213:操作表示部制御部 214:バスライン 215:パラレルインターフェイス 216:露光ランプ 217:現像スリーブ 218:帯電チャージャー 219:ドライバー 220:メインモータ 221:給紙モータ 222:リレーコイル 223:シート材検知センサー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像形成装置あるいは画像読み取り機構を
    有する装置において貼り合わせ原稿等の原稿像の露光時
    あるいは原稿像の読み取り時に、原稿載置台と原稿との
    間に介在されるシート部材であって、該シート部材は原
    稿面側を粗面化処理した半透明部材であり且つ屈曲性の
    ある材質からなり、原稿の固定手段を有し、自動原稿送
    り装置で搬送可能であることを特徴とする原稿用シート
    部材。
  2. 【請求項2】画像形成装置あるいは画像読み取り機構を
    有する装置において貼り合わせ原稿等の原稿像の露光時
    あるいは原稿像の読み取り時に、原稿載置台と原稿との
    間に介在されるシート部材であって、該シート部材は、
    原稿面側を粗面化処理した半透明部材であり且つ屈曲性
    のある材質からなり、少なくとも一端部に原稿保持部材
    を有し、自動原稿送り装置で搬送可能であることを特徴
    とする原稿用シート部材。
  3. 【請求項3】画像形成装置あるいは画像読み取り機構を
    有する装置において貼り合わせ原稿等の原稿像の露光時
    あるいは原稿像の読み取り時に、原稿載置台と原稿との
    間に介在されるシート材と、該シート材と共に原稿を挾
    持するシート材からなる原稿用シート部材であって、少
    なくとも原稿載置台側に位置するシート材は原稿面側を
    粗面化処理した半透明部材であり、且つ上記2枚のシー
    ト材は屈曲性のある材質からなり、自動原稿送り装置で
    搬送可能であることを特徴とする原稿用シート部材。
  4. 【請求項4】手差しあるいは自動原稿送り装置により原
    稿載置台上に載置された原稿の複写画像を転写材上に形
    成する画像形成装置において、 請求項1〜3記載の原稿用シート部材を使用することが
    でき、原稿用シート部材の使用時に該シート部材を用い
    ていることを検知する手段と、該検知手段からの検知情
    報あるいは操作部からの入力情報に基づいて原稿用シー
    ト部材の使用時とそれ以外の時の複写条件を変更する手
    段を有することを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の画像形成装置において、自
    動原稿送り装置を具備し、原稿載置台よりも原稿搬送方
    向上流側に原稿用シート部材の検知手段を有し、該検知
    手段を通紙するときにシート部材を検知することを特徴
    とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項4記載の画像形成装置において、原
    稿用シート部材の検知手段を原稿載置台下に設け、プリ
    ントキーを押下されたときに原稿載置台上のシート部材
    を検知することを特徴とする画像形成装置。
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