JPH08226857A - 管路内温度測定用ロッドおよび管路内温度測定用の先端治具付きロッド - Google Patents

管路内温度測定用ロッドおよび管路内温度測定用の先端治具付きロッド

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JPH08226857A
JPH08226857A JP7056448A JP5644895A JPH08226857A JP H08226857 A JPH08226857 A JP H08226857A JP 7056448 A JP7056448 A JP 7056448A JP 5644895 A JP5644895 A JP 5644895A JP H08226857 A JPH08226857 A JP H08226857A
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JP
Japan
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rod
temperature
pipe
optical fiber
temperature measuring
Prior art date
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Pending
Application number
JP7056448A
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English (en)
Inventor
Toru Wada
亨 和田
Satoru Sadahiro
哲 貞廣
Hiromitsu Matsuda
裕充 松田
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電力ケーブル既設管路などの管路内温度の測
定を容易にする。 【構成】 温度測定用ロッド20Aは,可撓性線条体で
あるFRPロッド25と温度測定用の光ファイバ27と
を複合させた構造を持つ。光ファイバ27は光ファイバ
分布型温度計測器に接続されている。温度測定用ロッド
20Aを管路内に押し込むと,管路内に光ファイバ27
が布設される。光ファイバ27が温度センサとなり,光
ファイバ分布型温度計測器により管路内の温度分布が測
定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,ケーブル管路等の管
路内の温度を測定するための管路内温度測定用ロッドお
よび管路内温度測定用の先端治具付きロッドに関する。
【0002】
【従来の技術】近年,ケーブル管路に布設された電力ケ
ーブルの温度を測定して送電容量の見直しを図るという
ニーズが高まっている。すなわち,電力ケーブルの温度
に余裕があれば,送電容量に余裕があるということなの
で,さらに電流を多く流し,余裕がなければ,ケーブル
をより送電容量の大なるものに引き換える。この目的の
管路内温度測定方法として,図9(ニ)に示すように,
電力ケーブル1が既に布設されている管路(ケーブル既
設管路)2内に光ケーブル3を引き入れ,この光ケーブ
ル3を光成端箱4を介して光ファイバ分布型温度計測器
5に接続し,この光ファイバ分布型温度計測器5により
光ケーブル3の長手方向の各部における温度を計測し,
管路内の長手方向の温度分布を測定する方法があり,最
近実用化されつつある。この場合の具体的作業として
は,まず,図9(イ)に示すように,可撓性線条体であ
るFRPによる通線ロッド7をその先端にガイド用の先
端治具12を取り付けて開口部8aから管路2内に押し
込む。9は通線ロッド7を巻いた状態で保持しこれを繰
り出すロッド架台である。次いで,同図(ロ)に示すよ
うに,前方の開口部8b側で通線ロッド7にパイロット
ワイヤ10を連結し通線ロッド7を引き戻して,パイロ
ットワイヤ10を管路2内に引き入れる。11はワイヤ
架台である。次いで,同図(ハ)に示すように,光ケー
ブル3を前記パイロットワイヤ10に連結し,ワイヤ架
台11の軸をウインチにより回転させて,光ケーブル3
を管路2内に引き入れる。その後,前述した同図(ニ)
の通り,光ケーブル3を光成端箱4を介して光ファイバ
分布型温度計測器5に接続する成端処理を行って,光フ
ァイバ分布型温度計測器5により管路2内の温度分布を
測定可能な状態にセットする。この光ファイバ分布型温
度計測器5は,出射した光の反射光(いわゆるラマン反
射光)を受光しその強度を検知することで,温度に対応
する材料(光ファイバ)の分子レベルでの状態変化を検
知し,これにより反射位置(反射位置は反射光の戻って
くる時間により検出する)の温度を測定する(この方法
は公知であり詳細説明は省く)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の管路内温度
測定方法は,作業工程が多く,しかも光ケーブル3の成
端処理(光ファイバの融着等)が必要であり,管路内温
度測定のためにきわめて煩雑な準備作業を行わなければ
ならないものである。また,従来は温度測定用の光ケー
ブル3を通常,恒久的に布設しているが,電力需要は一
年を通じて均等ではなく,一般に夏場にピークがくるの
で,実質的に夏場の短期間のみ温度測定を行えばよいと
考えられる。そうすると,温度測定用の光ケーブル3を
恒久的に布設しておくことはむだであり,そのため短期
間の温度測定の後これを撤去することになるが,この場
合は撤去作業がさらに必要となり,煩雑かつコスト高と
なる。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で,管路内温度測定のための作業を簡略化することので
きる管路内温度測定用ロッドおよび管路内温度測定用の
先端治具付きロッドを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の管路内温度測定用ロッドは,可撓性線条体と,この
可撓性線条体に添って設けられた温度測定用の光ファイ
バとからなることを特徴とする。
【0006】請求項2の管路内温度測定用ロッドは,可
撓性線条体と,この可撓性線条体の長手方向の1または
2以上の箇所の外周に配置された熱電対と,前記可撓性
線条体に添って設けられた前記熱電対用のリード線とか
らなることを特徴とする。
【0007】請求項3の管路内温度測定用の先端治具付
きロッドは,可撓性線条体の先端に取り付けられたガイ
ド用の先端治具と,この先端治具に設けられた熱電対
と,前記可撓性線条体に添って設けられた前記熱電対用
のリード線とからなることを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1の管路内温度測定用ロッドを管路内に
押し込めば,温度測定用の光ファイバが管路内に布設さ
れ,管路内の任意の位置の温度測定が可能な状態とな
る。すなわち,温度分布が測定可能になる。
【0009】請求項2の管路内温度測定用ロッドを管路
内に押し込めば,温度測定用の熱電対が管路の長手方向
の適宜の位置に配置され,管路内の熱電対位置の温度測
定が可能な状態となる。
【0010】請求項3の管路内温度測定用の先端治具付
きロッドを管路内に押し込めば,管路内のロッド先端位
置に温度測定用の熱電対が存在することになり,管路内
のロッド先端位置の温度測定が可能な状態となる。
【0011】
【実施例】以下,本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の管路内温度測定用ロッド(以下,
温度測定用ロッドと略す)20を用いた管路内温度測定
装置21を示すもので,22は温度測定用ロッド20を
巻いた状態で保持しこれを繰り出すロッド架台,23は
温度測定用ロッド20の先端に取り付けられたガイド用
の先端治具である。また,24は前述した光ファイバ分
布型の温度計測器または熱電対型の温度計測器である。
24aは温度測定用ロッド20から引き出した後述の光
ファイバまたはリード線である。
【0012】請求項1の温度測定用ロッドの4つの実施
例を,図2,図3,図4,図5にそれぞれ示す。図2の
温度測定用ロッド20Aは,可撓性線条体としてのFR
P(繊維強化プラスチック)ロッド25の外周にロッド
長手方向に伸びる1本の突条26aを持つ被覆26を形
成するとともに,この被覆26の前記突条26a内に温
度測定用の光ファイバ27を挿通させた構造である。こ
の光ファイバ27は被覆26と一体モールドしている。
【0013】図3に示す温度測定用ロッド20Bは,F
RPロッド25の外周の被覆28にロッド長手方向に伸
びる溝28aを形成し,この溝28a内に光ファイバ2
7を収容した構造である。
【0014】図4に示す温度測定用ロッド20Cは,F
RPロッド25の外周の被覆29にロッド長手方向に伸
びてスプライン状をなす複数の溝29aを形成し,各溝
29aにそれぞれ光ファイバ27を収容した構造であ
る。この構造は,複数の光ファイバ27を用いることが
好ましい場合に採用するとよい。
【0015】図5に示す温度測定用ロッド20Dは,F
RPロッド25の中心部に光ファイバ27を挿通させた
構造である。この場合,光ファイバ27はFRPロッド
25と一体モールドしたもの,または中空のFRPロッ
ドの中空部に光ファイバを挿入したもの等とする。
【0016】なお,前記図2,図3,図4の各温度測定
用ロッド20A,20B,20Cにおける被覆26,2
8,29は,例えば塩化ビニル樹脂やポリエチレン樹脂
等の合成樹脂で形成する。また,これらの温度測定用ロ
ッド20A,20B,20Cはいずれも,光ファイバ2
7を螺旋状やSZ撚り状に配置する構造とすることも可
能である。
【0017】請求項2の温度測定用ロッドの一実施例を
図6に示す。この温度測定用ロッド20Eは,中空のF
RPロッド30の外周の長手方向等間隔の複数箇所に凹
所30aを形成し,この凹所30aに温度測定用の熱電
対31を設置し,各熱電対31にFRPロッド30の中
空部30bを通した各リード線32を接続した構造であ
る。なお,図において熱電対は記号的に表示している
(次の図7においても同じ)。
【0018】請求項3の先端治具付きロッドの一実施例
を図7に示す。この先端治具付きロッド40は,中空の
FRPロッド41の先端に取り付けたガイド用の先端治
具42に温度測定用の熱電対43を設置し,FRPロッ
ド41の中空部に通したリード線44を前記熱電対43
に接続した構造である。この先端治具付きロッド40の
FRPロッド41および先端治具42は,図1の管路内
温度測定装置21における温度測定用ロッド20および
先端治具23に対応する。前記先端治具42は,既設の
ケーブル上に乗って滑らかにスライドできるように,か
つ管路の内壁に接触しても円滑にスライドできるよう
に,断面形状が丸みのある下向き三日月形をなしてお
り,また,中央部が熱電対設置スペースのためおよび軽
量化のための抜かれており,例えばアルミ鋳造により製
作されている。この先端治具42の後端部にFRPロッ
ド41が連結される。
【0019】上記の温度測定装置21を用いて,ケーブ
ル既設管路内の温度測定を行う場合,単に温度測定用ロ
ッド20を管路内に押し込めば,管路内温度測定が可能
な状態となる。すなわち,図2〜図5の温度測定用ロッ
ド20A,20B,20C,20Dの場合は,管路内に
温度測定用の光ファイバ27が布設されたことになり,
新たな成端処理を必要とせずに,予め接続されている前
述の光ファイバ分布型温度計測器(温度計測器24)に
より,管路内の温度測定が可能となる。この場合,管路
内の温度分布測定が可能である。また,図6の温度測定
用ロッド20Eの場合は,管路内に一定間隔で温度測定
用の熱電対31が配置されたことになり,熱電対用の温
度計測器により,管路内の温度測定が可能となる。この
場合は,配置された熱電対31の間隔で温度測定が可能
であり,また,温度測定用ロッド20Eを移動させれ
ば,当然管路内の温度分布の測定が可能である。また,
図7の先端治具付きロッド40の場合は,ロッド先端位
置に熱電対43が置かれたことになり,ロッド先端位置
における温度測定が可能である。
【0020】なお,本発明は電力ケーブルを布設した管
路に限らず,温度測定を必要とする種々の管路に適応す
ることができる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば,従来のような光ケーブ
ルの新規布設工事を行うという煩雑な準備作業が不要で
あり,単に管路内温度測定用ロッドまたは先端治具付き
ロッドを管路内に押し込むだけで,管路内温度測定が可
能な状態となり,管路内温度測定のための準備作業の工
事が大幅に簡略化される。また,従来のような光ケーブ
ルの撤去作業工事も不要であり,ロッドを引き抜くだけ
で,何度も再利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の管路内温度測定用ロッドを
用いた管路内温度測定装置の斜視図である。
【図2】請求項1の管路内温度測定用ロッドの一実施例
を示す斜視図である。
【図3】請求項1の管路内温度測定用ロッドの他の実施
例を示す斜視図である。
【図4】請求項1の管路内温度測定用ロッドのさらに他
の実施例を示す斜視図である。
【図5】請求項1の管路内温度測定用ロッドのさらに他
の実施例を示す斜視図である。
【図6】請求項2の管路内温度測定用ロッドの一実施例
を示す斜視図である。
【図7】請求項3の管路内温度測定用の先端治具付きロ
ッドの一実施例を示す要部の斜視図である。
【図8】(イ)は図7に示した管路内温度測定用の先端
治具付きロッドの正面図,(ロ)は平面図,(ハ)は左
側面図である。
【図9】従来の管路内温度測定用ロッドによる管路内温
度測定方法を説明する図であり,同図(イ),(ロ),
(ハ),(ニ)の手順で管路内の温度測定を行う。
【符号の説明】
20,20A,20B,20C,20D,20E
温度測定用ロッド(管路内温度測定用ロッド) 21 管路内温度測定装置 22 ロッド架台 23,42 先端治具 24 温度計測器(光ファイバ分布型温度計測器など) 25,30,41 FRPロッド 26,28,29 被覆 30a 凹所 30b 中空部 26a 突状 27 光ファイバ 28a 溝 32,44 リード線 40 先端治具付きロッド 43 熱電対
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性線条体と,この可撓性線条体に添
    って設けられた温度測定用の光ファイバとからなること
    を特徴とする管路内温度測定用ロッド。
  2. 【請求項2】 可撓性線条体と,この可撓性線条体の長
    手方向の1または2以上の箇所の外周に配置された熱電
    対と,前記可撓性線条体に添って設けられた前記熱電対
    用のリード線とからなることを特徴とする管路内温度測
    定用ロッド。
  3. 【請求項3】 可撓性線条体の先端に取り付けられたガ
    イド用の先端治具と,この先端治具に設けられた熱電対
    と,前記可撓性線条体に添って設けられた前記熱電対用
    のリード線とからなることを特徴とする管路内温度測定
    用の先端治具付きロッド。
JP7056448A 1995-02-21 1995-02-21 管路内温度測定用ロッドおよび管路内温度測定用の先端治具付きロッド Pending JPH08226857A (ja)

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