JPH0822649A - バイアス磁界発生装置 - Google Patents

バイアス磁界発生装置

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JPH0822649A
JPH0822649A JP15385094A JP15385094A JPH0822649A JP H0822649 A JPH0822649 A JP H0822649A JP 15385094 A JP15385094 A JP 15385094A JP 15385094 A JP15385094 A JP 15385094A JP H0822649 A JPH0822649 A JP H0822649A
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JP
Japan
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magnetic head
arm
magneto
end side
magnetic field
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Application number
JP15385094A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Miyake
知之 三宅
Seiichi Nagatome
誠一 永留
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 磁気ヘッド部1を上下方向で弾性的に相対変
位可能となるように支持する板バネ12と、一端側を支
点として上下に傾動自在に支持され、他端側で上記板バ
ネ12を固定する磁気ヘッド支持部材14と、一端側が
上記磁気ヘッド支持部材14に固定され、他端側の規制
部13aが上記スライダ4に設けられた上部可動範囲規
制部材10と下部可動範囲規制部材11とに介在する規
制アーム13とを備える。 【効果】 磁気ヘッド部1を支持する板バネ12の変形
を小さくすることができ、この結果、板バネ12の破損
を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報を光学的に記録・
再生する装置であって、特に磁界を変調して記録を行
う、いわゆるオーバーライト方式を採用した光磁気記録
再生装置に用いられるバイアス磁界発生装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報の記録・再生・消去可能なメ
モリ素子の開発が進められており、このうち、大容量、
高密度を特徴とするメモリ素子として光ディスクがあ
る。また、光ディスクの中でも光磁気ディスクは、大容
量、高密度の記録媒体の代表となっている。
【0003】また、光ディスクは、ディスクの交換性を
特徴としている。ところが、従来では密閉構造で装置内
部に固定されていた磁気記録媒体としてのハードディス
ク等の固定ディスクにおいても近年では交換可能なカー
トリッジにディスクを収納したハードディスクも登場し
つつある。
【0004】したがって、上記光磁気ディスクが上記ハ
ードディスクに対抗するには、データの高速転送や高速
アクセスを実現する必要がある。このため、現在では、
記録済の光磁気ディスクに情報を書き換える場合に、旧
情報の消去過程を経ずに旧情報に重ねて新情報の記録を
行う、いわゆるオーバーライト技術が開発されている。
【0005】上記オーバーライト技術として、例えば一
定強度のレーザ光を照射しながら、記録すべき情報に応
じて磁気ヘッドを用いて光磁気ディスクの外部磁場の向
きを反転させることにより光磁気ディスクに情報の記録
を行う磁界変調記録方式がある。
【0006】この磁界変調記録方式には、例えば、光磁
気ディスクに摺動する摺動部材としてのスライダを板バ
ネ等により光磁気ディスクの一方の表面側に付勢するよ
うに支持し、光磁気ディスクの回転に伴って生じる空気
流れによって上記スライダを光磁気ディスク表面から一
定の距離を保って浮上させる浮上型磁気ヘッドや、スラ
イダを光磁気ディスクの面振れによって接触しないよう
に、光磁気ディスクとスライダとの間に一定のギャップ
を付与してスライダを保持する固定型の磁気ヘッドが利
用されている。
【0007】さらに、光磁気ディスクの回転数があまり
大きくない場合、例えば記録再生可能なコンパクトディ
スク(CD)等の回転数が190rpm〜200rpm
のように小さい場合では、光磁気ディスクに磁気ヘッド
を接触させる磁界変調記録方式もある。このように磁気
ヘッドを光磁気ディスクに接触させる方式を採用した磁
気ヘッドとして、例えば特開平2−227812号公報
に、板バネの先端部で支持された磁気ヘッド本体に、光
磁気ディスクに一定の圧力で押圧されて摺接する部材を
設けた「磁界変調用ヘッド」が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報の
磁気ヘッドでは、磁気ヘッドが板バネの先端で支持され
ているため、外部振動やこの磁気ヘッドを備えた装置の
落下時等における衝撃により板バネが変形し易くなって
いる。これは、磁気ヘッドを構成する磁気コアおよびコ
イルの重量が大きく、これらの部材により衝撃時に大き
な変位を板バネに与えるためである。この板バネに与え
る大きな変位は、磁気ヘッドと板バネとの支持部におい
て大きなストレスとなり、衝撃が繰り返されると板バネ
の変形が大きくなり、板バネが上記支持部近傍において
破損する虞がある。
【0009】また、衝撃時において、上記したように板
バネが大きく変位した場合、磁気ヘッドが装置の外装部
材と衝突して、磁気ヘッドのコイルと磁気ヘッド駆動回
路までの回路基板(FPC)との半田付け部の損傷が生
じ、この損傷によるコイル電流の漏電が生じる虞があ
る。
【0010】本発明は、上記の問題点に鑑みなされたも
のであって、その目的は、衝撃時の磁気ヘッドの変位量
を小さくし、これによって、磁気ヘッドを支持する板バ
ネの変形および破損を無くし、磁気ヘッドのコイル電流
の漏電を防止し得るバイアス磁界発生装置を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1のバイアス磁界
発生装置は、磁気ヘッドが内設され、情報の記録あるい
は再生動作時に光磁気記録媒体に摺動する摺動部材と、
上記摺動部材を上下方向で弾性的に相対変位可能となる
ように支持する支持アームと、光磁気記録媒体の上方に
配置されるとともに、一端側を支点として上下に傾動自
在に支持され、他端側で上記支持アームを固定する固定
アームと、上記摺動部材の外側部の上端側に設けられた
上部規制部材と、下端側に設けられた下部規制部材と、
一端側が上記固定アームの支持アーム固定側に固定さ
れ、他端側が上記摺動部材の上部規制部材と下部規制部
材とに介在する規制アームとが備えられていることを特
徴としている。
【0012】また、請求項2のバイアス磁界発生装置
は、請求項1記載のバイアス磁界発生装置において、上
部規制部材と下部規制部材との離間距離が、少なくとも
上記規制アームの厚みと、光磁気記録媒体の面振れ量と
を加えた長さよりも大きく設定されていることを特徴と
している。
【0013】さらに、請求項3のバイアス磁界発生装置
は、請求項1または2記載のバイアス磁界発生装置にお
いて、摺動部材は、少なくとも磁気ヘッドを形成する磁
気コアの高さと、磁気コア上部に垂設されたコイル線引
出し部材の高さとを加えた長さより高く形成されている
ことを特徴としている。
【0014】
【作用】請求項1の構成によれば、規制アームは、一端
側が摺動部材の上部規制部材と下部規制部材とに介在し
ているので、揺動部材の上下可動の範囲を上部規制部材
と下部規制部材との離間距離として規制することができ
る。これにより、バイアス磁界発生装置に外部から衝撃
が加えられても、摺動部材の上下可動量を所定の範囲内
で規制することができるので、摺動部材を支持する支持
アームの変形を小さくすることができる。したがって、
支持アームの摺動部材支持部分での摺動部材の上下変位
による負担を軽減することができ、摺動部材支持部分で
の支持アームの破損を防止することができる。
【0015】また、請求項2の構成によれば、摺動部材
の上部規制部材と下部規制部材との離間距離が、少なく
とも上記規制アームの厚みと光磁気記録媒体の面振れ範
囲とを加えた長さよりも大きく設定されていることで、
衝撃による摺動部材の上下変位を充分に吸収することが
でき、摺動部材の衝撃性能を向上させることができる。
したがって、摺動部材の衝撃性能を向上し得る最低限の
上部規制部材と下部規制部材との離間距離を設定するこ
とができるので、摺動部材の薄型化を図ることができ、
この結果、このバイアス磁界発生装置を備えた光磁気記
録再生装置の薄型化を図ることができる。
【0016】さらに、請求項3の構成によれば、摺動部
材は、少なくとも磁気ヘッドを形成する磁気コアの高さ
と、磁気コア上部に垂設されたコイル線引出し部材の高
さとを加えた長さより高く形成されていることで、装置
に衝撃が加わった場合、摺動部材により、コイル線引出
し部材あるいはこのコイル線引出し部材と磁気ヘッド駆
動回路の回路基板との半田付け部の装置の外装部材への
衝突を防止することができる。この結果、コイル線引出
し部材および半田付け部の損傷が無くなるので、損傷に
よるコイル電流の漏電等を無くすことができる。
【0017】
【実施例】
〔実施例1〕本発明の一実施例について図1ないし図7
に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0018】本実施例に係るバイアス磁界発生装置は、
図1および図2に示すように、記録媒体の外部磁界を反
転させるバイアス磁界を発生する磁気ヘッド部1と、こ
の磁気ヘッド部1を上下方向に揺動自在に支持するヘッ
ド支持機構部2とで構成されている。
【0019】上記磁気ヘッド部1は、図3に示すよう
に、この磁気ヘッド3が内設され、記録媒体に摺動する
摺動部材としてのスライダ4とで構成されている。
【0020】磁気ヘッド3は、図4(a)(b)に示す
ように、磁気コア5と、この磁気コア5に近接して設け
られたボビン6にコイル線としての導線7を巻回して形
成されたコイル8とで構成されている。ボビン6の上部
には、コイル8からの導線7に接続されたコイル線引出
しピン9が垂設されている。このコイル線引出しピン9
は、図示しない磁気ヘッド駆動回路に接続されたFPC
(Flexible Printed Circiuts :フレキシブルプリント
基板)に半田付け等により接続される。
【0021】スライダ4は、内部が略直方体状に穿設さ
れた合成樹脂等の非導電性部材により形成されており、
底部で磁気ヘッド3を固定するようになっている。
【0022】また、スライダ4は、図4(b)に示すよ
うに、矢印X方向およびその反対方向に向う上端側の外
側に板状の上部可動範囲規制部材10が形成されるとと
もに、下端部側の外側に板状の下部可動範囲規制部材1
1が形成されている。
【0023】上記ヘッド支持機構部2は、図1および図
2に示すように、上記磁気ヘッド部1を下方側、即ち記
録媒体(図示せず)側に付勢する板バネ(支持アーム)
12と、一端側で磁気ヘッド部1の上下可動範囲を規制
する板状の規制アーム13と、上記板バネ12および上
記規制アーム4の他端側を固定する板状の磁気ヘッド支
持部材(固定アーム)14とからなっている。
【0024】板バネ12は、例えば厚さ30〜100μ
mの極薄のステンレス鋼板により形成されており、その
一端には略長方形状の開口部12aが形成され、この開
口部12aの矢印X方向の端部側には、開口部12a側
を臨むべく折り返した折り返しバネ15が形成されてい
る。折り返しバネ15には、穿設15aが形成されてお
り、この穿設15aに、スライダ4の下部可動範囲規制
部材11上に形成された突起部11aが嵌着するように
なっている。これにより、板バネ12は、矢印Z方向お
よびその反対方向に揺動自在に磁気ヘッド部1を支持す
るようになっている。
【0025】規制アーム13は、帯状の板体により形成
されており、その端部側は平面略コの字状の規制部13
aが形成されている。
【0026】規制部13aは、図5に示すように、スラ
イダ4の上部可動範囲規制部材10と下部可動範囲規制
部材11との間に配置されている。これにより、磁気ヘ
ッド部1の上下方向、即ち矢印X方向およびその反対方
向への可動を規制するようになっている。つまり、スラ
イダ4の上部可動範囲規制部材10の下面に規制部13
aの上面が当接することで、磁気ヘッド部1の下方への
可動を規制し、スライダ4の下部可動範囲規制部材11
の上面に規制部13aの下面が当接することで、磁気ヘ
ッド部1の上方への可動を規制している。
【0027】磁気ヘッド支持部材14は、図1および図
2に示すように、板バネ12および規制アーム13が固
定された側と反対側の他端側が磁気ヘッド支持部材14
そのものを矢印Z方向およびその反対方向の所定角度範
囲で傾動させる駆動装置(図示せず)に取り付けられて
いる。
【0028】上記の構成において、バイアス磁界発生装
置を光磁気ディスクドライブ装置に利用した場合の動作
を説明する。
【0029】先ず、動作時、即ち情報を再生あるいは記
録する時、図6(a)に示すように、磁気ヘッド支持部
材14により、磁気ヘッド部1が光磁気ディスク17に
押圧される。このとき、ディスクカートリッジ16の窓
部16aから露出する光磁気ディスク17に磁気ヘッド
部1のスライダ4が押圧され光磁気ディスク17に磁界
を印加する。
【0030】この場合、磁気ヘッド部1は板バネ12に
より揺動自在に支持されているので、光磁気ディスク1
7が例えば上下に面振れしたときでも、光磁気ディスク
17の動きに磁気ヘッド部1を柔軟に追従させることが
できる。
【0031】次に、非動作時、図6(b)に示すよう
に、磁気ヘッド支持部材14により、磁気ヘッド部1が
光磁気ディスク17から離脱される。このとき、磁気ヘ
ッド支持部材14の上方への傾動に伴い、磁気ヘッド部
1は板バネ12により上方に持ち上げられるとともに、
スライダ4の上部可動範囲規制部材10の下面に規制部
13aの上面が当接されて、規制アーム13によっても
持ち上げられている。
【0032】この場合、装置全体への衝撃等によりバイ
アス磁界発生装置全体が揺れたとき、磁気ヘッド部1
は、下方への揺れに対しては、スライダ4の上部可動範
囲規制部材10の下面に規制部13aの上面が当接する
ことで下方への可動が規制され、上方への揺れに対して
は、スライダ4の下部可動範囲規制部材11の上面に規
制部13aの下面が当接することで上方への可動が規制
されるようになる。
【0033】ここで、上記磁気ヘッド部1のスライダ4
に設けられた規制部材としての上部可動範囲規制部材1
0および下部可動範囲規制部材11について、図5を参
照しながら以下に説明する。
【0034】スライダ4において、光磁気ディスク17
の面振れ量を±α、規制アーム13の厚みをβとすれ
ば、上部可動範囲規制部材10と下部可動範囲規制部材
11との離間距離Lが少なくとも2α+βよりも大きく
設定されている。このように上部可動範囲規制部材10
と下部可動範囲規制部材11との離間距離Lを設定する
ことで、光磁気ディスク17の面振れおよび衝撃による
磁気ヘッド部1の揺れを充分吸収することができ、この
結果、バイアス磁界発生装置の衝撃性能、いわゆる衝撃
耐性を向上をさせることができる。
【0035】例えば、光磁気ディスク17単独の最大面
振れ量を±0.3mm、スピンドル等の駆動装置による
回転時の面振れ量を±0.4mmとすれば、最大面振れ
量は±0.7mmとなる。したがって、この場合のスラ
イダ4の上部可動範囲規制部材10と下部可動範囲規制
部材11との離間距離Lは、規制アーム13の厚みβを
0.5mmとすれば、少なくとも1.9mmあれば、衝
撃耐性を向上をさせることができる。また、上記の場
合、上部可動範囲規制部材10および下部可動範囲規制
部材11の厚みをそれぞれ0.3mmとすれば、磁気ヘ
ッド部1の厚みは2.5mmとなり、これを磁気ヘッド
部1の最小の厚みとすることができる。したがって、ス
ライダ4の薄型化を図ることができ、この結果、このバ
イアス磁界発生装置を備えた光磁気記録再生装置の薄型
化を図ることができる。
【0036】ここで、バイアス磁界発生装置において、
スライダ4に上部可動範囲規制部材10および下部可動
範囲規制部材11等の規制部材が形成された場合と、形
成されていない場合とで衝撃試験を行った。尚、与える
衝撃は、図1に示す矢印X・Y・Z方向で、加速度20
0G、周期15msの正弦半波パルスである。また、比
較対象となるバイアス磁界発生装置は、スライダ4に規
制部材が形成されているか否かだけが異なり、その他の
構成は同じものとする。
【0037】上記衝撃試験から、規制部材の設けられな
いスライダ4を有するバイアス磁界発生装置では、磁気
ヘッド部1を支持する折り返しバネ15の角度変化量は
0.7°となり、規制部材の設けられたスライダ4を有
するバイアス磁界発生装置では、磁気ヘッド部1を支持
する折り返しバネ15の角度変化量は0.5°であり、
これら2つの場合において、折り返しバネ15の角度変
化量の差がほとんど見られず、スライダ4に規制部材を
設けた場合と設けない場合とのバイアス磁界発生装置の
耐衝撃性能はほぼ同等であることが分かった。
【0038】次いで、図1に示す矢印X・Y・Z方向
で、加速度240G、周期15msの正弦半波パルスか
らなる衝撃を20回繰り返してバイアス磁界発生装置に
与えて、耐振動性試験を行った。この場合、規制部材の
設けられないスライダ4を有するバイアス磁界発生装置
では折り返しバネ15が磁気ヘッド部1の支持部近傍に
おいて破損したが、規制部材の設けられたスライダ4を
有するバイアス磁界発生装置では折り返しバネ15の破
損は見られなかった。
【0039】以上のことから、スライダ4に規制部材と
しての上部可動範囲規制部材10および下部可動範囲規
制部材11を設けることにより、磁気ヘッド部1の上下
可動の範囲が規制されるので、磁気ヘッド部1を支持し
ている折り返しバネ15の支持部へのストレスを軽減す
ることができる。これにより、バイアス磁界発生装置に
おける折り返しバネ15の耐衝撃性だけでなく繰り返し
の振動による耐振動性の向上を図ることができる。
【0040】このように、上記構成のバイアス磁界発生
装置では、衝撃時において磁気ヘッド部1の変動を小さ
くすることができるので、例えば磁気ヘッド部1のコイ
ル線引出しピン9等が光磁気記録再生装置の外装部材に
衝突を無くすことができる。
【0041】これにより、コイル線引出しピン9の外装
部材への衝突による損傷を防止することができ、この結
果、磁気ヘッド3のコイル8におけるコイル電流の漏電
を防止することができる。
【0042】尚、コイル線引出しピン9の保護および漏
電防止のためであれば、図3に示す磁気ヘッド部1の代
わりに、例えば図7に示す磁気ヘッド部21を用いても
良い。上記磁気ヘッド部21は、図3に示すスライダ4
の代わりにスライダ22を用いており、スライダ22の
下端部側の一方のみ下部可動範囲規制部材23を設けた
構造となっている。また、スライダ22は、少なくとも
磁気ヘッド3の磁気コア5の高さと、コイル線引出しピ
ン9の高さとを加えた高さよりも高く成されている。こ
れにより、コイル線引出しピン9のFPC接続部の半田
付け部分が衝撃時に装置外装部材等への衝突を防止する
ことができるとともに、装置外装部材が導電性部材の場
合の漏電を防止することができる。
【0043】また、本実施例のように、スライダ4に上
部可動範囲規制部材10および下部可動範囲規制部材1
1を一体成形したとき、磁気ヘッド3が小さい場合で
は、磁気ヘッド3のコイル線引出しピン9へのFPC等
の回路基板の取り付けが困難となる。このため、スライ
ダ4の規制部材のうち上部可動範囲規制部材10を別部
材として形成したものが考えられている。この場合で
は、別に形成された上部可動範囲規制部材10に予めF
PC等の回路基板を接続し、回路基板が接続された状態
の上部可動範囲規制部材10をスライダ4に接続するこ
とにより、磁気ヘッド3が小さい場合でのコイル線引出
しピン9への回路基板の接続を容易にしている。そこ
で、上部可動範囲規制部材10を別部材として設けた場
合のバイアス磁界発生装置について、次の実施例2にそ
の詳細を述べる。
【0044】〔実施例2〕本発明の他の実施例につい
て、図8および図9に基づいて説明すれば以下の通りで
ある。尚、上記実施例1と同一の機能を有する部材に
は、同一の符号を付記し、その説明は省略する。
【0045】本実施例に係るバイアス磁界発生装置は、
上記実施例1の図1に示す磁気ヘッド部1に代えて、図
8に示すように、磁気ヘッド部31が備えられている。
【0046】磁気ヘッド部31は、実施例1の図1に示
すスライダ4に代えてスライダ32を備えている。スラ
イダ32は、矢印X方向およびその反対方向に向う下端
部側の外側に下部可動範囲規制部材33が一体成形され
ており、上端部側の外側に上部可動範囲規制部材34が
スライダ32とは別部材として形成されている。この上
部可動範囲規制部材34は、接着剤等によりスライダ3
2の上部側に取り付けられている。
【0047】上部可動範囲規制部材34は、図9(a)
(b)に示すように、平面略コの字状に形成された板状
部材からなり、この下面に駆動回路に接続されたFPC
35が取り付けられている。FPC35は、図9(a)
に示すように、その一端部に形成された接続端部35a
が上部可動範囲規制部材34の開放部34aに露出する
ようにして取り付けられている。接続端部35aには、
コイル線引出しピン9が貫通する穿孔36・36が形成
されており、この穿孔36の周りには、図中網掛けで示
す半田付け部37が形成されている。
【0048】半田付け部37は、FPC35の導線部に
電気的に接続された導電性の部材からなっており、これ
によって、図8に示すように、コイル線引出しピン9が
穿孔36に貫通した状態で半田38により半田付けされ
たときに、FPC35とコイル線引出しピン9とが電気
的に接続された状態となる。
【0049】このとき、コイル線引出しピン9は、上部
可動範囲規制部材34をスライダ32に取り付けたとき
に、コイル線引出しピン9が接続端部35aの穿孔36
に突出し、且つ上部可動範囲規制部材34を取り付けた
スライダ32の高さよりも小さくなる長さに形成されて
いる。これにより、磁気ヘッド部31の上下動におい
て、コイル線引出しピン9および半田付け部分の装置の
外装部材への衝突を低減することができ、この結果、コ
イル線引出しピン9の保護、およびコイル電流の漏電を
防止することができる。
【0050】上記構成の磁気ヘッド部31では、上部可
動範囲規制部材34をスライダ32に取り付けた状態に
おいて、FPC35は一定高さに保持されるので、コイ
ル線引出しピン9と接続端部35aとの半田付けを容易
に行うことができる。
【0051】尚、上記の構成の磁気ヘッド部31におい
ても、実施例1に示した磁気ヘッド部1と同様に、上部
可動範囲規制部材34および下部可動範囲規制部材33
が設けられたスライダ32となっているので、磁気ヘッ
ド部31の上下動変化を小さくし、例えば磁気ヘッド部
31のコイル線引出しピン9等が光磁気記録再生装置の
外装部材に衝突するのを無くすことができる。
【0052】これにより、コイル線引出しピン9の外装
部材への衝突による損傷を防止することができ、この結
果、磁気ヘッド3のコイル8におけるコイル電流の漏電
を防止することができる。
【0053】
【発明の効果】請求項1の発明のバイアス磁界発生装置
は、以上のように、磁気ヘッドを内設し、記録あるいは
再生動作時に光磁気記録媒体に摺動する摺動部材と、上
記摺動部材を上下方向で弾性的に相対変位可能となるよ
うに支持する支持アームと、光磁気記録媒体の上方に配
置されるとともに、一端側を支点として上下に傾動自在
に支持され、他端側で上記支持アームを固定する固定ア
ームと、上記摺動部材の外側部の上端側に設けられた上
部規制部材と、下端側に設けられた下部規制部材と、一
端側が上記固定アームの支持アーム固定側に固定され、
他端側が上記摺動部材の上部規制部材と下部規制部材と
に介在する規制アームとを備えた構成である。
【0054】これにより、バイアス磁界発生装置に外部
から衝撃が加えられても、摺動部材の上下可動量を所定
の範囲内で規制することができるので、摺動部材を支持
する支持アームの変形を小さくすることができる。
【0055】したがって、支持アームの摺動部材支持部
分での摺動部材の上下変位による負担を軽減することが
でき、摺動部材支持部分での支持アームの破損を防止す
ることができるという効果を奏する。
【0056】また、請求項2の発明のバイアス磁界発生
装置は、以上のように、上部規制部材と下部規制部材と
の離間距離が、少なくとも上記規制アームの厚みと、光
磁気記録媒体の面振れ量とを加えた長さよりも大きく設
定されている構成である。
【0057】これにより、摺動部材の衝撃性能を向上し
得る最低限度の上部規制部材と下部規制部材との離間距
離を設定することができ、この結果、摺動部材の薄型化
を図ることができるとともに、装置の薄型化を図ること
ができるという効果を奏する。
【0058】さらに、請求項3の発明のバイアス磁界発
生装置は、以上のように、摺動部材は、磁気ヘッドを形
成する磁気コアの高さと、磁気コア上部に垂設されたコ
イル線引出し部材の高さとを加えた長さより高く形成さ
れている構成である。
【0059】これにより、コイル線引出し部材あるいは
このコイル線引出し部材と磁気ヘッド駆動回路の回路基
板との半田付け部の装置の外装部材への衝突を防止する
ことができ、この結果、コイル線引出し部材および半田
付け部の損傷が無くなるので、損傷によるコイル電流の
漏電等を無くすことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のバイアス磁界発生装置の斜
視図である。
【図2】図1に示すバイアス磁界発生装置の平面図であ
る。
【図3】図1に示すバイアス磁界発生装置に備えられて
いる磁気ヘッド部の斜視図である。
【図4】図3に示す磁気ヘッド部の概略構成を示すもの
であって、同図(a)は図3に示すAA線矢視断面図で
あり、同図(b)は上記(a)に示すBB線矢視断面図
である。
【図5】図3に示す磁気ヘッド部にヘッド支持機構部の
規制アームの規制部が配置された状態を示す概略断面図
である。
【図6】図1に示すバイアス磁界発生装置の光磁気ディ
スクへの作動状態を示すものであって、同図(a)は磁
気ヘッド部の光記録ディスクへの押圧状態を示す説明図
であり、同図(b)は磁気ヘッド部の光記録ディスクへ
の押圧解除状態を示す説明図である。
【図7】本発明の他の実施例のバイアス磁界発生装置に
備えられている磁気ヘッド部の断面図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例のバイアス磁界発生
装置に備えられている磁気ヘッド部の断面図である。
【図9】図8に示す磁気ヘッド部に備えられている上部
可動範囲規制部材とFPCとの接続状態を示すものであ
って、同図(a)は平面図、同図(b)は側面図であ
る。
【符号の説明】
1 磁気ヘッド部 2 ヘッド支持機構部 3 磁気ヘッド 4 スライダ(摺動部材) 10 上部可動範囲規制部材(上部規制部材) 11 下部可動範囲規制部材(下部規制部材) 12 板バネ(支持アーム) 13 規制アーム 14 磁気ヘッド支持部材(固定アーム)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ヘッドが内設され、情報の記録あるい
    は再生動作時に光磁気記録媒体に摺動する摺動部材と、 上記摺動部材を上下方向で弾性的に相対変位可能となる
    ように支持する支持アームと、 光磁気記録媒体の上方に配置されるとともに、一端側を
    支点として上下に傾動自在に支持され、他端側で上記支
    持アームを固定する固定アームと、 上記摺動部材の外側部の上端側に設けられた上部規制部
    材と、下端側に設けられた下部規制部材と、 一端側が上記固定アームの支持アーム固定側に固定さ
    れ、他端側が上記摺動部材の上部規制部材と下部規制部
    材とに介在する規制アームとが備えられていることを特
    徴とするバイアス磁界発生装置。
  2. 【請求項2】上記上部規制部材と下部規制部材との離間
    距離が、少なくとも上記規制アームの厚みと、光磁気記
    録媒体の面振れ量とを加えた長さよりも大きく設定され
    ていることを特徴とする請求項1記載のバイアス磁界発
    生装置。
  3. 【請求項3】上記摺動部材は、少なくとも磁気ヘッドを
    形成する磁気コアの高さと、磁気コア上部に垂設された
    コイル線引出し部材の高さとを加えた長さより高く形成
    されていることを特徴とする請求項1または2記載のバ
    イアス磁界発生装置。
JP15385094A 1994-07-05 1994-07-05 バイアス磁界発生装置 Pending JPH0822649A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7230798B2 (en) * 2003-03-20 2007-06-12 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Head support device and disk drive using the same

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