JPH08226117A - 改良土の採取方法及び装置 - Google Patents

改良土の採取方法及び装置

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JPH08226117A
JPH08226117A JP11667395A JP11667395A JPH08226117A JP H08226117 A JPH08226117 A JP H08226117A JP 11667395 A JP11667395 A JP 11667395A JP 11667395 A JP11667395 A JP 11667395A JP H08226117 A JPH08226117 A JP H08226117A
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JP
Japan
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improved soil
soil sampling
cone
cone member
chamber
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Pending
Application number
JP11667395A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Sogo
浩一 十河
Junichi Inoue
淳一 井上
Tetsuji Murakami
哲次 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Raito Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Raito Kogyo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Raito Kogyo Co Ltd filed Critical Raito Kogyo Co Ltd
Priority to JP11667395A priority Critical patent/JPH08226117A/ja
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 改良土が固化する前に、目標採取位置の改良
土を、成分比や純度の信頼性を保ちながら、確実に採取
することができる改良土の採取方法と装置とである。 【構成】 改良土採取室12の下端に、開閉可能な円錐
状のコーン部材11が設けられている改良土採取管1が
ガイドロッド2の下端に設けられている改良土採取装置
と、固化する前の改良土壌中に、上記のコーン部材11
を閉じたまゝ貫入し、目標採取位置でコーン部材11を
開いた後、さらに僅かに貫入して改良土採取室12中に
改良土を取り込み、コーン部材11を閉塞して、地上に
引き上げる改良土採取方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地盤を掘削しながら、
セメントや石灰等の土壌固化材を地盤中に混入し、掘削
土と土壌固化材とを攪拌混合して、掘削された地盤中に
改良土壌を造成してなす地盤改良法を実施した後、この
改良土壌から改良土を試験用試料として採取する改良土
の採取方法とその方法の実施に直接使用する装置とに関
する。
【0002】
【従来の技術】上記した地盤改良法には、機械式攪拌工
法と噴射攪拌工法とがある。
【0003】機械式攪拌工法は、回転ロッドの先端に掘
削刃と攪拌羽根と土壌固化材噴出装置とが設けられた地
盤改良装置を使用し、対象地盤を掘削刃で掘削しなが
ら、回転ロッドの先端付近から土壌固化材を噴出し、攪
拌羽根で土壌と土壌固化材とを混合して、改良土壌を造
成して地盤を改良する工法である。
【0004】噴射攪拌工法は、削孔ロッド下端側方に土
壌固化材高圧噴射装置が設けられたボーリングマシンを
使用し、対象地盤を削孔し、削孔ロッド下端側方に設け
られた土壌固化材高圧噴射装置から土壌固化材を高圧で
噴射し、この高圧噴射のエネルギーを利用して、地盤を
掘削しながら土壌と土壌固化材とを混合して、改良土壌
を造成して地盤を改良する工法である。
【0005】さらに、通常狭義の地盤改良法には含まれ
ないが、地盤を掘削しながら土壌固化材を地盤中に混入
し、掘削土と土壌固化材とを混合して改良土壌を造成し
た後、その改良土壌中に鋼材等の芯材を挿入するソイル
セメント連続壁工法やソイルセメント杭工法等も、広義
の地盤改良法には含まれる。本明細書において云う地盤
改良法には、これらすべてを包含するものとする。
【0006】これらの地盤改良法を使用して造成した改
良土壌の品質管理は、造成された改良土壌が固化した
後、先端にコアチューブが取り付けられているボーリン
グロッドを使用してなすコアボーリングをなして柱状の
コアサンプルを採取し、このコアサンプルに強度試験等
を実施してなしていた。
【0007】このコアボーリングによる品質管理は、目
的位置における正確な強度データを得るには大変有効で
あるが、同時に、下記の欠点を免れない。 イ.固化した改良土壌に削孔する必要があるため、試料
採取工程が繁雑であり、試料採取に長時間を要する。 ロ.高価なボーリング装置を必要として、経済的に不利
である。 ハ.改良土壌が固化した後に試料採取を実行するのであ
るから、試験結果が判明するのはかなり時間を経過した
後であり、地盤改良直後ではない。そのため、続行する
地盤改良工事に、試験の結果を活用することができなか
った。
【0008】これらの欠点を解消するため、コアボーリ
ングを使用してなす改良土の採取方法に代えて、また
は、これを補完するものとして、図8に示される改良土
採取方法が開発された。
【0009】この改良土採取方法は、地盤改良直後に、
下端に試料採取管51を有する試料採取管支持体(例え
ばH型鋼)53を改良土壌中に繰り下げ、目標採取位置
において、試料採取管51の上端に設けられた栓52を
上方に外して、固化する前の改良土を試料採取管51中
に採取し、試料採取管支持体53を地上に引き上げて、
改良土試料を採取する。栓52の外し方は、図示するよ
うに、地上に圧縮機を用意しておき、高圧空気を圧入し
てもよく、紐等を付しておき、これを引いてもよい。
【0010】この方法は使用する装置が簡易であるにも
かゝわらず、固化する前の改良土の試料を採取するとい
う目的を一応達成できるが、下記の欠点を免れない。 イ.栓が外された後、試料は試料採取管周囲から自然に
流入するのであるから、比重の大きい成分が多く入りや
すく、試料の成分比の信頼性が低い。 ロ.目標位置で一度抜かれた栓は再び閉じられることが
ないので、試料採取管を地上に引き上げる途中に、目標
位置以外の位置の改良土が入り込んで、試料の純度の信
頼性が低い。 ハ.試料採取管の上部開口から改良土を流入させて採取
するのであるから、改良土の流動性が低い場合は、改良
土がうまく採取できない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたとおり、従
来技術に係る改良土の採取方法及びこれに使用する装置
はいずれも満足すべきものではなかった。すなわち、先
端にコアチューブが取り付けられているボーリングロッ
ドを使用してなすコアボーリングを使用する方法にあっ
ては、その工程が繁雑であり、その実施に長時間を要
し、経済的にも不利であり、地盤改良後即刻には試験結
果が得られない等多くの欠点を有し、また、地盤改良
後、改良土壌が固化する前に試料採取管を繰り下げて、
固化する前の改良土の試料を採取する方法にあっては、
目標採取位置における改良土の採取が困難であり、施工
管理や品質管理が厳密になしえず、採取される試料の成
分比や純度の信頼性が低く、また、改良土の流動性が低
いときは、改良土がうまく採取できないという欠点があ
る。
【0012】本発明の目的は、このような欠点をともな
うことがなく、改良土が固化する前に改良土を採取する
ため、工程が簡易であり、所要時間が短く、経済的にも
有利であり、地盤改良後即刻試験結果が得られるばかり
でなく、目標採取位置の改良土を確実に採取することが
でき、施工管理や品質管理が厳密にでき、採取される試
料の成分比や純度の信頼性が高く、改良土の流動性が低
い場合でも容易確実に改良土の採取が出来る等多くの利
益を有する、改良土の採取方法とこの方法の実施に直接
使用する装置とを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する第
1の手段(改良土の採取方法)は、地盤を掘削しながら
土壌固化材を地盤中に混入し、掘削土と土壌固化材とを
攪拌混合して、掘削された地盤中に改良土壌を造成した
後、この改良土壌が固化する前に、前記の改良土壌から
改良土を試料として採取する改良土の採取方法におい
て、母線にそって分割可能にされ、底面を支点として頂
点が開閉可能にされた円錐状のコーン部材(11)が改
良土採取室(12)の下端に取り付けられている改良土
採取管(1)がガイドロッド(2)の下端に取り付けら
れている改良土採取装置を、前記のコーン部材(11)
が閉じて円錐状である状態で、固化する前の前記の改良
土壌中に貫入し、前記のコーン部材(11)が改良土採
取位置に到達した時点で、前記のコーン部材(11)を
その母線にそって分割して開き、その状態で、僅少な距
離さらに地盤中に貫入し、前記の改良土を前記の改良土
採取室(12)の内部に取り込み、前記のコーン部材
(11)を閉じて円錐状にし、前記の改良土採取装置を
引き上げ、前記の改良土採取室(12)の内部に取り込
んだ改良土を、地上で回収する改良土の採取方法であ
る。
【0014】上記の目的を達成する第2の手段(改良土
の採取装置)は、筒状をなす改良土採取室(12)の下
方開放端の外周に、母線にそって二つのコーン片(11
A)(11B)に分割可能とされ各コーン片(11A)
(11B)は底面を支点として頂点側が開閉可能にされ
た円錐状のコーン部材(11)が装着され、前記の改良
土採取室(12)中に、前記のコーン部材(11)を開
閉するコーン部材開閉機構(121)が収容され、前記
の改良土採取室(12)の上端近傍にガス抜き孔(12
3)が設けられ、前記の改良土採取室(12)の上端
に、前記のコーン部材開閉機構(121)の駆動機構
(131)を収容する駆動機構室(13)が同心的に連
結されている改良土採取管(1)の上端に、棒状体より
なり上下方向に移動可能であるガイドロッド(2)の下
端が装着されている改良土採取装置である。
【0015】第2の手段において、ガイドロッド(2)
の上端が、地盤改良装置(3)の支柱であり掘削攪拌ロ
ッド(31)の昇降をガイドするリーダー部材(32)
の側面に延設された昇降用ガイド(33)にガイドされ
て上下方向にスライドするホルダー部材(34)に懸架
されていると、機動性が良好になり、施工も容易にな
る。
【0016】
【作用】本発明に係る改良土の採取装置は、上下に移動
するガイドロッド2の下端に改良土採取管1が装着され
ており、この改良土採取管1は改良土採取室12を主体
とするが、この改良土採取室12の下端に、開閉可能な
コーン部材11が装着されており、改良土採取に当たっ
ては、コーン部材11を閉じて下端が円錐の頂点とされ
て改良土壌中に下降され、目標採取位置に達したら、コ
ーン部材11を開き、さらに僅少な距離下降させて、目
標位置の改良土を改良土採取室12内に取り込み、再び
コーン部材11を閉じた後、ガイドロッド2を引き上げ
ることゝされているので、上記の目的のすべてが確実に
達成される。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例に係
る改良土採取装置とこれを使用してなす改良土採取方法
とについて説明する。
【0018】図1参照 図1は、改良土採取装置がコーン部材を開いた状態を示
す。図において、1は改良土採取管である。この改良土
採取管1は、(イ)母線にそって二つのコーン片11A
・11Bに分割可能とされ、各コーン片11A・11B
は底面の1点111を支点として頂点側が開閉可能にさ
れた円錐状のコーン部材11と、(ロ)上記支点(開閉
回転軸)111をもってコーン部材11と連結され、コ
ーン部材11を開閉するコーン部材開閉機構を収容し、
ガス抜き孔をカバーする可撓性スリーブ122が頂部に
嵌められた改良土採取室12と、(ハ)この改良土採取
室12に同心的に連結され、コーン部材開閉機構の駆動
機構を収容する駆動機構室13とよりなる。
【0019】そして、改良土採取管1の上端には、棒状
体よりなり上下方向に移動可能であるガイドロッド2
が、連結ブラケット21を介して装着されている。
【0020】また、ガイドロッド2の外周面に深度目盛
を付けておけば、改良土採取装置の改良土壌への貫入深
度を容易に知ることができる。
【0021】図2参照 図2は、改良土採取管1の縦断面図である。図におい
て、コーン部材11と各コーン片11A・11Bとは、
閉じた状態を実線をもって示し、開いた状態を破線をも
って示してある。各コーン片11A・11Bは、その外
周面の1点が開閉回転軸(支点)111を介して、改良
土採取室12の外壁に連結されている。各コーン片11
A・11Bの内周面にはコーン部材用ブラケット112
が設けられている。
【0022】このコーン部材用ブラケット112は第1
の連結軸124を介して連結棒125に連結され、この
連結棒125は、第2の連結軸126を介して、ブラケ
ット127に連結されている。これらの部材の集合をも
ってコーン部材開閉機構121が構成される。なお、こ
のコーン部材開閉機構121は、改良土採取室12の中
央部に大きな空間を残すように構成することが望まし
い。改良土の流動性が低い場合でも、改良土の取り込み
が容易だからである。
【0023】改良土採取室12の上端近傍の外周面に
は、ガス抜き孔123が設けられている。密閉状態であ
る改良土採取室12中に改良土の取り込みを容易にする
ためである。たゞ、改良土採取装置を地盤中に繰り下げ
るときに、ガス抜き孔123から土壌が改良土採取室1
2中に入ることを防止するため、ガス抜き孔123をカ
バーするように可撓性スリーブ122が設けられてお
り、ガス抜き孔123は常時は閉塞されている。
【0024】改良土採取室12の上端には、コーン部材
開閉機構121を駆動する駆動機構131が収容されて
いる駆動機構室13が、隔壁128を介して連結されて
いる。駆動機構131は、本例においては油圧シリンダ
が示してあり、この油圧シリンダ131がコーン部材開
閉機構121のブラケット127を上下に駆動して、コ
ーン部材11を開閉するようにされている。図示する1
32は油圧シリンダ131に油圧を供給する油圧管であ
る。
【0025】油圧管132の一方に油を圧入し、他方か
ら油を排出すれば、油圧シリンダ131のピストン軸1
33は上下に移動してコーン部材開閉機構121を上下
に移動し、コーン部材11の各コーン片11A・11B
を、図に実線で示す状態と破線で示す状態の間を開閉す
る。
【0026】上記した改良土採取管1は、連結ブラケッ
ト21を介して、図示しないガイドロッド2に連結され
るが、連結ブラケット21は、改良土採取管1の駆動機
構室13に連結されるとゝもに、底部ブラケット22を
介して、上記の油圧シリンダ(駆動機構)131に連結
されている。
【0027】図3参照 図3は、コーン部材開閉機構121が図2に示すものと
は異なる他の実施例に係る改良土採取管1の縦断面図で
ある。
【0028】この改良土採取管が図1に示す改良土採取
管と異なるところは、コーン部材開閉機構の構造が簡略
化されている点である。この実施例においては、コーン
部材開閉機構の連結棒125が平行配置でなく交叉配置
されており、構造は簡略であるが、改良土採取室12の
中央部の空間が小さい。そのため、改良土の流動性が低
い場合には不都合であるが、流動性が高い場合は十分使
用できる。
【0029】次に、本発明に係る改良土採取装置を、地
盤改良装置に取り付けて使用する場合について説明す
る。
【0030】図4参照 図は、本発明に係る改良土採取装置が地盤改良装置に取
り付けられている状態を示す側面図である。図におい
て、地盤改良装置3は、ベースマシン35と、ベースマ
シン35の前面に立設されるリーダー部材32と、支柱
の機能を有するリーダー部材32にワイヤ等41によっ
て懸架され上下方向に移動可能の掘削攪拌ロッド31と
よりなる。掘削攪拌ロッド31の下端には、掘削刃36
と攪拌羽根37とが設けられており、掘削攪拌ロッド3
1の回転によって堀進し、図示しない装置により注入さ
れる土壌固化材と土壌とを攪拌混合して、改良土壌を造
成する。掘削攪拌ロッド31の回転は、支柱であるリー
ダー部材32の側面に延設される回転駆動装置昇降用ガ
イド38にガイドされて上下に昇降する、掘削攪拌ロッ
ド回転駆動装置39によってなされる。
【0031】一方、本発明に係る改良土採取装置のガイ
ドロッド2の上端は、地盤改良装置3の支柱であるリー
ダー部材32の側面(回転駆動装置昇降用ガイド38が
延設される側面とは90°異なる側面)に延設される昇
降用ガイド33にガイドされてロープ等41によって駆
動されて上下に昇降するホルダー部材34によって支持
される。
【0032】図5参照 図は、上記した地盤改良装置の支柱であるリーダー部材
とその側面に上下方向にスライド可能に取り付けられる
掘削攪拌ロッド回転駆動装置ホルダーと、やはり、地盤
改良装置のリーダー部材の側面に上下方向にスライド可
能に取り付けられるホルダー部材との平面図を示す。図
において、32は地盤改良装置の支柱であるリーダー部
材であり、その一方の側面に回転駆動装置昇降用ガイド
38が上下方向(紙面に直交する方向)に延設され、こ
れにガイドされて、掘削攪拌ロッド回転駆動装置ホルダ
ー40が上下方向(紙面に直交する方向)にスライド可
能に支持され、この掘削攪拌ロッド回転駆動装置ホルダ
ー40は掘削攪拌ロッド回転駆動装置39(図4参照)
を支持する。掘削攪拌ロッド31は、この掘削攪拌ロッ
ド回転駆動装置39(図4参照)によって回転される。
また、リーダー部材32の他方の側面には、昇降用ガイ
ド33が上下方向に延設され、これにガイドされて、ホ
ルダー部材34が上下にスライド可能になるように支持
される。本発明に係る改良土採取装置のガイドロッド2
は、ホルダー部材34によって支持される。
【0033】図4再参照 地盤改良に当たっては、本発明に係る改良土採取装置を
図示するように地盤改良装置3に取り付ければ、地盤改
良工事を実行した後、トラクタ35を使用して、本発明
に係る改良土採取装置を地盤改良装置3の掘削攪拌ロッ
ドが今まであった位置に移動すれば、そのまゝ、改良土
採取工程を実行することができる。さもなければ、図6
に示すように、本発明に係る改良土採取装置を懸架する
クレーン等が必要であるが、本実施例のようにすれば、
図6に示すクレーン等が不必要になる。なお、図6にお
いて、1は本発明に係る改良土採取管であり、2はガイ
ドロッドであり、6はクレーンであり、7は改良土壌で
ある。
【0034】次に、本発明に係る改良土採取装置を使用
してなす本発明に係る改良土採取方法について説明す
る。
【0035】図7(a)参照 まず、地盤改良装置を使用して、改良土壌7を造成す
る。
【0036】次に、改良土壌が固化する前に、ガイドロ
ッド2に懸架された本発明に係る改良土採取管1を、コ
ーン部材11を閉じた状態で、改良土壌7中に繰り下げ
る。
【0037】図7(b)参照 本発明に係る改良土採取管1が目標採取位置に到達した
ら、コーン部材11を開き、コーン部材11が開いた状
態でさらに僅かに繰り下げて、本発明に係る改良土採取
管1の改良土採取室中に改良土を取り込み、コーン部材
11を閉じる。
【0038】図7(c)参照 コーン部材11が閉じている状態で、改良土採取管1を
引き上げ、地上にもたらして、改良土採取室13中から
試料を取り出す。その後、改良土が固化する前に成分分
析をしたり、固化した後強度試験を実行したりして、造
成した改良土の品質管理を実行する。
【0039】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明に係る改良
土採取装置は、筒状をなす改良土採取室の下方開放端の
外周に、母線にそって二つのコーン片に分割可能とさ
れ、各コーン片は、底面を支点として頂点側が開閉可能
にされた円錐状のコーン部材が装着され、改良土採取室
中に、コーン部材を開閉するコーン部材開閉機構が収容
され、改良土採取室の上端近傍にガス抜き孔(このガス
抜き孔は可撓性スリーブによってカバーされていると、
さらに好い)が設けられ、改良土採取室の上端に、コー
ン部材開閉機構の駆動機構を収容する駆動機構室が同心
的に連結されている改良土採取管の上端に、棒状体より
なり上下方向に移動可能であるガイドロッドの下端が装
着されているように構成されており、本発明に係る改良
土採取方法は、上記の装置のコーン部材を閉じた状態
で、固化する前の改良土壌中に繰り下げ、目標採取位置
に到達した時点で、コーン部材を開き、さらに僅少な距
離繰り下げて改良土採取室中に改良土を取り込み、コー
ン部材を閉じた後、引き上げることにされているので、
改良土が固化する前に改良土を採取するため、所要時間
が短く、工程が簡易であり、経済的にも有利であり、地
盤改良後即刻試験結果が得られるばかりでなく、目標採
取位置の改良土を確実に採取することができ、施工管理
や品質管理が厳密にでき、採取される試料の成分比や純
度の信頼性が高く、改良土の流動性が低い場合でも容易
確実に改良土の採取が出来る。
【0040】また、ガイドロッドの外周面に深度目盛を
付けてあるときは、改良土採取装置の改良土壌への貫入
深度を容易に知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る改良土採取装置の側面
図である。
【図2】本発明の一実施例に係る改良土採取装置の縦断
面図である。
【図3】本発明の他の実施例に係る改良土採取装置の縦
断面図である。
【図4】本発明の一実施例に係る改良土採取装置を地盤
改良装置に取り付けた状態を示す側面図である。
【図5】地盤改良装置のリーダー部材と、その側面に上
下方向にスライド可能に取り付けられる掘削攪拌ロッド
回転駆動装置ホルダーと、やはり、リーダー部材の側面
に上下方向にスライド可能に取り付けられるホルダー部
材との平面図である。
【図6】本発明に係る改良土採取装置を地盤改良装置に
取り付けるのではなく通常の手法で使用する状態を示す
側面図である。
【図7】(a)は本発明に係る改良土採取方法の第1工
程(コーン部材を閉じて改良土中に繰り下げる工程)の
説明図であり、(b)は本発明に係る改良土採取方法の
第2工程(改良土採取室に改良土を取り込む工程)の説
明図であり、(c)は本発明に係る改良土採取方法の第
3工程(コーン部材を閉じて引き上げる工程)の説明図
である。
【図8】従来技術に係る改良土採取方法(地盤改良後、
改良土壌が固化する前に試料採取管を繰り下げて、固化
する前の改良土の試料を採取する方法)の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 改良土採取管 11 コーン部材 11A・11B コーン片 111 支点(開閉回転軸) 112 コーン部材用ブラケット 12 改良土採取室 121 コーン部材開閉機構 122 可撓性スリーブ 123 ガス抜き孔 124 第1の連結軸 125 連結棒 126 第2の連結軸 127 ブラケット 128 隔壁 13 駆動機構室 131 駆動機構(油圧シリンダ) 132 油圧管 133 ピストン軸 2 ガイドロッド 21 連結ブラケット 22 底部ブラケット 3 地盤改良装置 31 掘削攪拌ロッド 32 リーダー部材 33 昇降用ガイド 34 ホルダー部材 35 ベースマシン 36 掘削刃 37 攪拌羽根 38 回転駆動装置昇降用ガイド 39 掘削攪拌ロッド回転駆動装置 40 掘削攪拌ロッド回転駆動装置ホルダー 41 ワイヤ等 51 試料採取管 52 栓 53 試料採取管支持体 6 クレーン 7 改良土壌

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤を掘削しながら土壌固化材を地盤中
    に混入し、掘削土と土壌固化材とを攪拌混合して、掘削
    された地盤中に改良土壌を造成した後、該改良土壌が固
    化する前に、前記改良土壌から改良土を試料として採取
    する改良土の採取方法において、 母線にそって分割可能にされ、底面を支点として頂点が
    開閉可能にされた円錐状のコーン部材(11)が改良土
    採取室(12)の下端に取り付けられている改良土採取
    管(1)がガイドロッド(2)の下端に取り付けられて
    なる改良土採取装置を、前記コーン部材(11)が閉じ
    て円錐状である状態で、固化する前の前記改良土壌中に
    貫入し、 前記コーン部材(11)が改良土採取位置に到達した時
    点で、前記コーン部材(11)をその母線にそって分割
    して開き、その状態で、僅少な距離さらに地盤中に貫入
    し、前記改良土を前記改良土採取室(12)の内部に取
    り込み、 前記コーン部材(11)を閉じて円錐状にし、 前記改良土採取装置を引き上げ、 前記改良土採取室(12)の内部に取り込んだ改良土
    を、地上で回収することを特徴とする改良土の採取方
    法。
  2. 【請求項2】 筒状をなす改良土採取室(12)の下方
    開放端の外周に、母線にそって二つのコーン片(11
    A)(11B)に分割可能とされ、各コーン片(11
    A)(11B)は、底面を支点として頂点側が開閉可能
    にされた円錐状のコーン部材(11)が装着され、前記
    改良土採取室(12)中に、前記コーン部材(11)を
    開閉するコーン部材開閉機構(121)が収容され、前
    記改良土採取室(12)の上端近傍にガス抜き孔(12
    3)が設けられ、前記改良土採取室(12)の上端に、
    前記コーン部材開閉機構(121)の駆動機構(13
    1)を収容する駆動機構室(13)が同心的に連結され
    てなる改良土採取管(1)の上端に、棒状体よりなり上
    下方向に移動可能であるガイドロッド(2)の下端が装
    着されてなることを特徴とする改良土採取装置。
  3. 【請求項3】 前記ガイドロッド(2)の上端は、地盤
    改良装置(3)の支柱であり掘削攪拌ロッド(31)の
    昇降をガイドするリーダー部材(32)の側面に延設さ
    れた昇降用ガイド(33)にガイドされて上下方向にス
    ライドするホルダー部材(34)に懸架されてなること
    を特徴とする請求項2記載の改良土採取装置。
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