JPH08225997A - 電気めっき用電極 - Google Patents
電気めっき用電極Info
- Publication number
- JPH08225997A JPH08225997A JP3345895A JP3345895A JPH08225997A JP H08225997 A JPH08225997 A JP H08225997A JP 3345895 A JP3345895 A JP 3345895A JP 3345895 A JP3345895 A JP 3345895A JP H08225997 A JPH08225997 A JP H08225997A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- electroplating
- upper layer
- lower layer
- anode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目 的】 可溶性陽極を用いた場合の電気めっき鋼板
等の製造時のめっき原材料費低減に有利な電気めっき用
電極の提供。 【構 成】 下層が不溶性陽極５、上層が可溶性陽極４
からなる電気めっき用電極２であり、例えば、下層がＰ
ｂ、上層がＺｎからなるＺｎ系電気めっき用電極であ
る。
等の製造時のめっき原材料費低減に有利な電気めっき用
電極の提供。 【構 成】 下層が不溶性陽極５、上層が可溶性陽極４
からなる電気めっき用電極２であり、例えば、下層がＰ
ｂ、上層がＺｎからなるＺｎ系電気めっき用電極であ
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電解液中で鋼板等に亜
鉛めっきや錫めっき等を施す際に用いられる電気めっき
用可溶性電極に関するものである。
鉛めっきや錫めっき等を施す際に用いられる電気めっき
用可溶性電極に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、電解液中で鋼板等に可溶性陽極
を用いて亜鉛めっきや錫めっき等を施す場合、可溶性陽
極はめっき浴へのイオン供給源であると同時に電解電極
でもあるため、電解浴中で１００％電解させるのは不可
能であり、使用済み電極の抜き取り作業等を考慮して、
使用前電極重量に対して５０〜９０％程度しか電解させ
ていないのが現状である。
を用いて亜鉛めっきや錫めっき等を施す場合、可溶性陽
極はめっき浴へのイオン供給源であると同時に電解電極
でもあるため、電解浴中で１００％電解させるのは不可
能であり、使用済み電極の抜き取り作業等を考慮して、
使用前電極重量に対して５０〜９０％程度しか電解させ
ていないのが現状である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ように使用前電極重量に対して５０〜９０％程度しか電
解させられないため、電気めっき鋼板製造時の原材料費
低減に不利であるという問題があった。また、誤って適
正量以上電解した場合、抜き取り作業時に電極が折損し
て危険であるという問題があった。
ように使用前電極重量に対して５０〜９０％程度しか電
解させられないため、電気めっき鋼板製造時の原材料費
低減に不利であるという問題があった。また、誤って適
正量以上電解した場合、抜き取り作業時に電極が折損し
て危険であるという問題があった。
【０００４】本発明は、可溶性陽極を用いた場合の電気
めっき鋼板等の製造時の原材料費低減に有利な電気めっ
き用電極を提供することを目的とするものである。
めっき鋼板等の製造時の原材料費低減に有利な電気めっ
き用電極を提供することを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、下層が不溶性
陽極、上層が可溶性陽極からなることを特徴とする電気
めっき用電極であり、例えば、下層がＰｂ、上層がＺｎ
からなるＺｎ系電気めっき用電極である。
陽極、上層が可溶性陽極からなることを特徴とする電気
めっき用電極であり、例えば、下層がＰｂ、上層がＺｎ
からなるＺｎ系電気めっき用電極である。
【０００６】
【作用】本発明によれば、下層を電解浴中で溶解しない
不溶性陽極とし、上層をめっき用の可溶性陽極としたの
で、めっき浴のイオン供給源として上層を電解浴中で１
００％電解させることができ、かつ下層は溶解しないた
め抜き取り時の折損の危険性は無くなる。
不溶性陽極とし、上層をめっき用の可溶性陽極としたの
で、めっき浴のイオン供給源として上層を電解浴中で１
００％電解させることができ、かつ下層は溶解しないた
め抜き取り時の折損の危険性は無くなる。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図１に基づいて説
明する。図１に示す電気めっき用電極２は、図３に示す
カローゼルタイプの電気めっき装置で用いられる電極で
あり、下層の不溶性陽極５上に上層の可溶性陽極４が一
体的に設けられている。
明する。図１に示す電気めっき用電極２は、図３に示す
カローゼルタイプの電気めっき装置で用いられる電極で
あり、下層の不溶性陽極５上に上層の可溶性陽極４が一
体的に設けられている。
【０００８】一方、図２に示す電気めっき用電極３は、
従来のカローゼルタイプ電気めっき装置用の電極であ
り、全体が可溶性陽極４で構成されている。因みに、図
３に示す電気めっきラインにて、図１の本発明の電気め
っき用電極２と図２の従来の電気めっき用電極３とを用
いて、鋼板１に表１に示すめっき条件で電気めっき試験
を行ったところ、表２に示す結果を得た。なお、６は通
電ロールである。
従来のカローゼルタイプ電気めっき装置用の電極であ
り、全体が可溶性陽極４で構成されている。因みに、図
３に示す電気めっきラインにて、図１の本発明の電気め
っき用電極２と図２の従来の電気めっき用電極３とを用
いて、鋼板１に表１に示すめっき条件で電気めっき試験
を行ったところ、表２に示す結果を得た。なお、６は通
電ロールである。
【０００９】
【表１】
【００１０】
【表２】
【００１１】この場合、本発明の電気めっき用電極２は
下層をＰｂ、上層をＺｎとし、従来の電気めっき用電極
３は全体をＺｎとしたが、本発明の電気めっき用電極２
の場合、Ｚｎ溶解率を１００％とすることができた。一
方、従来の電気めっき用電極３の場合、電極交換時の折
損防止のため、Ｚｎ溶解率を６０％以上とすることは危
険であった。
下層をＰｂ、上層をＺｎとし、従来の電気めっき用電極
３は全体をＺｎとしたが、本発明の電気めっき用電極２
の場合、Ｚｎ溶解率を１００％とすることができた。一
方、従来の電気めっき用電極３の場合、電極交換時の折
損防止のため、Ｚｎ溶解率を６０％以上とすることは危
険であった。
【００１２】なお、この実施例では、カローゼルタイプ
の電気めっき装置用の電極の例を示したが、鋼板のパス
ラインが水平型または縦型の場合の電気めっき装置用の
電極にも本発明の電気めっき用電極を用いることができ
る。また、この実施例では、下層をＰｂ、上層をＺｎと
したが、不溶性陽極としての下層はＰｂに限定されるこ
となく、Ｔｉ、Ｐｔ等が用いられ、めっき条件に合わせ
て適宜選択すればよい。また、上層のめっき金属は、Ｎ
ｉ、Ｓｎ等あるいはＺｎ−Ｎｉ合金等、めっき条件によ
って選択することは当然である。
の電気めっき装置用の電極の例を示したが、鋼板のパス
ラインが水平型または縦型の場合の電気めっき装置用の
電極にも本発明の電気めっき用電極を用いることができ
る。また、この実施例では、下層をＰｂ、上層をＺｎと
したが、不溶性陽極としての下層はＰｂに限定されるこ
となく、Ｔｉ、Ｐｔ等が用いられ、めっき条件に合わせ
て適宜選択すればよい。また、上層のめっき金属は、Ｎ
ｉ、Ｓｎ等あるいはＺｎ−Ｎｉ合金等、めっき条件によ
って選択することは当然である。
【００１３】なお、下層の不溶性陽極は、新たに上層の
めっき金属を補給することにより、何度も使用可能であ
る。上層のめっき金属の補給方法は、特に限定されない
が、下層を予めセットした鋳型中に上層のめっき金属を
鋳込む方法等が採用できる。
めっき金属を補給することにより、何度も使用可能であ
る。上層のめっき金属の補給方法は、特に限定されない
が、下層を予めセットした鋳型中に上層のめっき金属を
鋳込む方法等が採用できる。
【００１４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
下層をめっき液中で電解しない不溶性陽極とし、上層を
電解浴中へ電解させる金属からなる可溶性陽極としたの
で、電極交換時の折損を心配することなく、上層をめっ
き浴へのイオン供給源として１００％溶解できるので、
めっき金属の原材料費を低減することができる。
下層をめっき液中で電解しない不溶性陽極とし、上層を
電解浴中へ電解させる金属からなる可溶性陽極としたの
で、電極交換時の折損を心配することなく、上層をめっ
き浴へのイオン供給源として１００％溶解できるので、
めっき金属の原材料費を低減することができる。
【図１】本発明の電気めっき用電極の一実施例を示す概
略説明図である。
略説明図である。
【図２】従来の電気めっき用電極の一実施例を示す概略
説明図である。
説明図である。
【図３】カローゼルタイプの電気めっき装置の概略説明
図である。
図である。
１ 鋼板 ２ 電気めっき用電極 ３ 電気めっき用電極 ４ 可溶性陽極 ５ 不溶性陽極 ６ 通電ロール
Claims (2)
- 【請求項１】 下層が不溶性陽極、上層が可溶性陽極か
らなることを特徴とする電気めっき用電極。 - 【請求項２】 下層がＰｂ、上層がＺｎからなることを
特徴とするＺｎ系電気めっき用電極。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3345895A JPH08225997A (ja) | 1995-02-22 | 1995-02-22 | 電気めっき用電極 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3345895A JPH08225997A (ja) | 1995-02-22 | 1995-02-22 | 電気めっき用電極 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08225997A true JPH08225997A (ja) | 1996-09-03 |
Family
ID=12387106
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3345895A Pending JPH08225997A (ja) | 1995-02-22 | 1995-02-22 | 電気めっき用電極 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08225997A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2022516243A (ja) * | 2018-12-21 | 2022-02-25 | マシーネンファブリック カスパル ヴァルター ゲーエムベーハー ウント ツェーオー カーゲー | 電解液とクロム層の製造方法 |
-
1995
- 1995-02-22 JP JP3345895A patent/JPH08225997A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2022516243A (ja) * | 2018-12-21 | 2022-02-25 | マシーネンファブリック カスパル ヴァルター ゲーエムベーハー ウント ツェーオー カーゲー | 電解液とクロム層の製造方法 |
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