JPH08225798A - 固形石鹸組成物 - Google Patents

固形石鹸組成物

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JPH08225798A
JPH08225798A JP5515595A JP5515595A JPH08225798A JP H08225798 A JPH08225798 A JP H08225798A JP 5515595 A JP5515595 A JP 5515595A JP 5515595 A JP5515595 A JP 5515595A JP H08225798 A JPH08225798 A JP H08225798A
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弘明 蒲原
Yoshihiro Ohata
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長期間に亘って優れた香り保持性を有すると
ともに、泡立ち等が良好で使用感に優れた固形石鹸組成
物を提供する。 【構成】 (A)ポリオキシプロピレンメチルグルコシ
ドを0.01〜5.0重量%、(B)1−ヒドロキシエ
タン−1,1−ジホスホン酸またはその塩を0.01〜
2.0重量%、(C)エチレンジアミン四酢酸(EDT
A)またはその塩を0.01〜2.0重量%、および
(D)高級脂肪酸を0.5〜10.0重量%配合してな
る、固形石鹸組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固形石鹸組成物に係り、
特に、長期間に亘って優れた香り保持性を有するととも
に、泡立ち等が良好で使用感に優れた固形石鹸組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】固形石鹸組成物は、牛脂、ヤシ油等の混
合油脂を苛性ソーダと反応させる(鹸化)か、あるいは
牛脂、ヤシ油等を分解して得られる混合脂肪酸を苛性ソ
ーダで中和させて得られる石鹸素地に、香料等の添加成
分を配合して製造される。かかる固形石鹸組成物は、そ
の商品特性上、石鹸としての機能(例えば、泡立ち等)
のみならず香り等も商品価値に大きな影響を与えるた
め、香り保持性に優れることが望ましい。
【0003】しかるに、固形石鹸組成物を長期間に亘っ
て保管あるいは使用したりすると、匂い立ちが徐々に低
下し、石鹸組成物本来の香りが弱まることが一般に知ら
れている。このような問題点に対処するために、従来よ
りキレート剤や酸化防止剤等の安定化剤を配合したり、
メチルグルコシド誘導体を単独で配合させる(米国特許
第4,264,478号)、あるいはこれをキレート剤
等と組み合わせて配合させること等が行われている。し
かしながらこれら従来のものはいずれも、長期間に亘っ
ても香り保持効果を維持し得る程度にまでは至っていな
いというのが実情である。
【0004】そのため、経時での香り保持性に優れると
ともに、泡立ち等が良好で使用感に優れた固形石鹸組成
物の製造が要望されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みてなされたもので、その目的とするところは、長期間
に亘って優れた香り保持性を有するとともに、泡立ち等
が良好で使用感に優れた固形石鹸組成物を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決するために鋭意研究を行った結果、ポリオキシ
プロピレンメチルグルコシド、1−ヒドロキシエタン−
1,1−ジホスホン酸またはその塩、エチレンジアミン
四酢酸(EDTA)またはその塩、および高級脂肪酸を
それぞれ所定量配合させることによって上記目的を達成
できるということを見出し、この知見に基づいて本発明
を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明によれば、(A)ポリオ
キシプロピレンメチルグルコシドを0.01〜5.0重
量%、(B)1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホ
ン酸またはその塩を0.01〜2.0重量%、(C)エ
チレンジアミン四酢酸(EDTA)またはその塩を0.
01〜2.0重量%、および(D)高級脂肪酸を0.5
〜10.0重量%配合してなる固形石鹸組成物が提供さ
れる。
【0008】以下に、本発明の固形石鹸組成物について
詳述する。
【0009】本発明の(A)成分であるポリオキシプロ
ピレンメチルグルコシドは下記の化1
【0010】
【化1】 で表される。上記式中、ポリオキシプロピレンの平均付
加モル数(n)は8〜30であるのが好ましく、特には
n=20が好ましい。nが上記範囲から外れると香り保
持効果が十分でない場合がある。このポリオキシプロピ
レンメチルグルコシドの配合量は、固形石鹸組成物全量
中0.01〜5.0重量%であり、好ましくは0.01
〜3.0重量%、より好ましくは0.03〜2.0重量
%である。配合量が0.01重量%未満では香り保持性
の向上がみられず、一方、5.0重量%を超えて配合さ
せても香り保持性の効果のさらなる向上はほとんど望め
ない。
【0011】(B)成分の1−ヒドロキシエタン−1,
1−ジホスホン酸(以下、「HEDP」と略記)は、下
記の化2
【0012】
【化2】 で表される化合物で、このHEDPの塩としては、ナト
リウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等が好ましい例
として挙げられる。これらHEDPまたはその塩の配合
量は、固形石鹸組成物全量中0.01〜2.0重量%で
あり、好ましくは0.05〜1.0重量%、より好まし
くは0.08〜0.5重量%である。配合量が0.01
重量%未満では固形石鹸組成物の安定化が図れず、香り
の保持性が悪くなる。一方、2.0重量%を超えて配合
させても香り保持性効果のさらなる向上はほとんど望め
ない。これらHEDPおよびその塩は、単独で用いても
よく、あるいは2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0013】(C)成分であるエチレンジアミン四酢酸
(EDTA)またはその塩の配合量は、固形石鹸組成物
全量中0.01〜2.0重量%であり、好ましくは0.
05〜1.0重量%、より好ましくは0.1〜0.5重
量%である。配合量が0.01重量%未満では固形石鹸
の安定化が図れず、香りの保持性が悪くなる。一方、
2.0重量%を超えて配合させても香りの保持性効果の
さらなる向上はほとんど望めない。塩としては、ナトリ
ウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等が好ましい例と
して挙げられる。これらEDTAおよびその塩は、単独
で用いてもよく、あるいは2種以上を組み合わせて用い
てもよい。
【0014】(D)成分である高級脂肪酸としては、石
鹸組成物に通常用いられ得るものであれば特に制限され
ずに使用することができ、例えば炭素数8〜24の高級
脂肪酸が挙げられ、具体的には、ラウリン酸、ミリスチ
ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン
酸、オレイン酸、ベヘン酸等の単一脂肪酸の他、ヤシ油
脂肪酸、牛脂脂肪酸、パーム油脂肪酸、パーム核油脂肪
酸、およびこれらの脂肪酸の混合物等が挙げられる。こ
の(D)成分の配合量は固形石鹸組成物全量中に0.5
〜10.0重量%であり、好ましくは2.0〜7.0重
量%、さらに好ましくは3.0〜6.0重量%である。
配合量が0.5重量%未満では固形石鹸の泡立ちがよく
なく、一方、10.0重量%を超えると石鹸が軟らかく
なって成型しづらくなり、生産性に問題がみられる。
【0015】本発明では、上記(A)〜(D)成分を本
発明範囲内の配合量にて配合することによって初めて、
本発明の目的が達成し得る。特に、(A)〜(C)成分
のうちいずれかの成分が本発明範囲外のものになると、
長期間に亘っての香り保持性の十分な効果が得られな
い。また(D)成分が本発明範囲外のものになると、泡
立ちの点において十分な効果が得られない。
【0016】本発明の固形石鹸組成物は常法により製造
することができる。すなわち、例えばまず、牛脂、羊脂
等に代表される動物油脂、またはヤシ油、パーム油、パ
ーム核油、大豆油、オリーブ油、綿実油等に代表される
植物油脂の各単独ないし混合物を苛性ソーダ、苛性カリ
ウム等で鹸化するか、あるいはこれらの油脂を分解して
得られる脂肪酸の単独ないし混合物を苛性ソーダ、苛性
カリウム、アルカノールアミン等で完全に中和すること
によって石鹸素地を製造する。あるいはまた、完全に中
和を行わずに、高級脂肪酸を含む石鹸素地を製造しても
よい。次いでこの石鹸素地に(A)〜(D)成分を添
加、混合し、混練、押出し、型打ちを行って本発明の固
形石鹸組成物を製造することができる。
【0017】なお、本発明の固形石鹸組成物には、本発
明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、肌への残
油効果や皮膚保護などを目的として以下のような成分を
配合することができる。例えば、スクワラン、オレフィ
ンオリゴマー、ワセリン、流動パラフィン等の炭化水素
類、シュガーエステル、ラノリン、イソプロピルミリス
テート等のエステル、アセチルアルコール、ステアリル
アルコール、オレイルアルコール等の脂肪族アルコール
の他、脂肪族アルコールや脂肪酸のエトキシレート、陽
イオン性高分子、シリコン油類、ビタミン類、消炎剤等
である。また、保湿剤としてプロピレングリコール、グ
リセリン、ポリエチレングリコール、ソルビトール、マ
ルチトール、グリセリンのプロピレンオキシド付加物、
ジグリセリン等を配合することができる。さらにまた、
洗浄剤に常用されている各種成分、例えばキレート剤、
防腐剤、殺菌剤、緩衝剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、
色素、香料等を配合することができる。
【0018】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明はこれによりなんら限定されるも
のではない。なお、配合量(%)は重量%を示す。
【0019】下記表1に示す組成の固形石鹸組成物を常
法により製造した。
【0020】これら各固形石鹸組成物を試料として、下
記試験方法および評価基準に従って、香り保持性、泡立
ちの評価を行った。 [香り保持性]各試料を裸で30日、60日、100日
間室温放置した。これを、あらかじめ冷暗所に保存して
おいた対照見本(コントロール)と比べ、匂い立ちを下
記評価基準により評価した。結果を表1に示す。
【0021】◎: 対照見本と全く差がない(匂い立ち
が非常によい) ○: 対照見本とあまり差がない(匂い立ちがよい) △: 対照見本より少し悪い(匂い立ちがあまりよくな
い) ×: 対照見本よりかなり悪い(匂い立ちが悪い) [泡立ち]各試料について、男女各10名、計20名の
パネラーに2週間、体洗いに使用してもらい、その泡立
ちを下記評価基準により官能評価した。結果を表1に示
す。
【0022】◎: 泡立ちが非常によい ○: 泡立ちがよい △: 泡立ちがあまりよくない ×: 泡立ちが悪い
【0023】
【表1】 表1から明らかなように、本発明品は、長期間に亘って
優れた香り保持性を有するとともに、泡立ち等の使用感
も良好な固形石鹸組成物であるということがわかる。
【0024】一方、比較品においては、香り保持性、泡
立ちのいずれかにおいて不具合が生じた。特に(A)、
(B)、(C)成分のいずれかを含まない場合、若しく
はいずれかの配合量が本発明範囲外である場合は、長期
に亘っての香り保持性効果が得られないことがわかる。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ポ
リオキシプロピレンメチルグルコシド、1−ヒドロキシ
エタン−1,1−ジホスホン酸またはその塩、エチレン
ジアミン四酢酸(EDTA)またはその塩、および高級
脂肪酸をそれぞれ所定量配合するよう構成したので、長
期間に亘って優れた香り保持性を有するとともに、泡立
ち等が良好で使用感に優れた固形石鹸組成物を提供する
ことができるという効果を奏する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ポリオキシプロピレンメチルグルコ
    シドを0.01〜5.0重量%、 (B)1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸ま
    たはその塩を0.01〜2.0重量%、 (C)エチレンジアミン四酢酸(EDTA)またはその
    塩を0.01〜2.0重量%、および (D)高級脂肪酸を0.5〜10.0重量% 配合してなる、固形石鹸組成物。
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