JPH0827490A - 固形石鹸 - Google Patents
固形石鹸Info
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- JPH0827490A JPH0827490A JP18773594A JP18773594A JPH0827490A JP H0827490 A JPH0827490 A JP H0827490A JP 18773594 A JP18773594 A JP 18773594A JP 18773594 A JP18773594 A JP 18773594A JP H0827490 A JPH0827490 A JP H0827490A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】安定性、泡質のクリーミィーさ、使用中のなめ
らかな使用感に優れた固形石鹸を提供することを目的と
する。 【構成】(A) ジブチルヒドロキシトルエン及び/又はブ
チルヒドロキシアニソールと、(B) クエン酸と、(C) 石
鹸素地とを含有する固形石鹸。更に、これに(D) 高級脂
肪酸を含有することを特徴とする固形石鹸。
らかな使用感に優れた固形石鹸を提供することを目的と
する。 【構成】(A) ジブチルヒドロキシトルエン及び/又はブ
チルヒドロキシアニソールと、(B) クエン酸と、(C) 石
鹸素地とを含有する固形石鹸。更に、これに(D) 高級脂
肪酸を含有することを特徴とする固形石鹸。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固形石鹸に関し、更に詳
しくは身体洗浄用の固形石鹸に関する。
しくは身体洗浄用の固形石鹸に関する。
【0002】
【従来の技術および課題】固形石鹸は、最近において
も、日常生活において必須のものであるが、使用開始
前、使用開始後において、長期間にわたって保存するこ
とが多く、近頃は、固形石鹸以外の洗浄料が現れ、固形
石鹸の使用頻度の低下等からか、使用開始後の保存期間
が従来に比べるとさらに長くなっているようである。ま
た、この長期間の保存によって、変質、変色、変臭等が
生じることは一般に良く知られていることである。従来
より、この固形石鹸の変質、変色、変臭を防止するため
に、キレート剤や酸化防止剤等を石鹸に配合させること
が行なわれており、例えば、EDTA又はその塩等と1-
ヒドロキシエタン-1,1- ジホスホン酸又はその塩とを併
用することで石鹸を安定にする方法(特開昭57-3899
号)、1-ヒドロキシエタン-1,1- ジホスホン酸又はその
塩と有機多塩基酸又はその塩とを含有したもの(特開昭
58-117297 号)、1-ヒドロキシエタン-1,1- ジホスホン
酸又はその塩とシュウ酸、コハク酸、クエン酸等と高級
脂肪酸とを含有させたもの(特開平4-130198号)等が挙
げられる。しかし、EDTAや1-ヒドロキシエタン-1,1
- ジホスホン酸等のキレート剤を配合させて、安定性の
効果を発揮させるためにはある程度多量に配合しなけれ
ばならず、また、これらを多量に配合させることで安定
性の効果を発揮することができても、固形石鹸の泡質の
クリーミィーさが不充分になることがあった。また、最
近の固形石鹸の石鹸素地は、従来より用いられてきた、
牛脂とヤシ油、パーム油とヤシ油等の組み合わせの油脂
から製造される脂肪酸石鹸の石鹸素地から、パーム油と
パーム核油の組み合わせの油脂から製造される脂肪酸石
鹸が石鹸素地として多用されるようになり、この石鹸素
地を含有する固形石鹸に適した安定性向上の効果を発揮
させる手段が求められていた。
も、日常生活において必須のものであるが、使用開始
前、使用開始後において、長期間にわたって保存するこ
とが多く、近頃は、固形石鹸以外の洗浄料が現れ、固形
石鹸の使用頻度の低下等からか、使用開始後の保存期間
が従来に比べるとさらに長くなっているようである。ま
た、この長期間の保存によって、変質、変色、変臭等が
生じることは一般に良く知られていることである。従来
より、この固形石鹸の変質、変色、変臭を防止するため
に、キレート剤や酸化防止剤等を石鹸に配合させること
が行なわれており、例えば、EDTA又はその塩等と1-
ヒドロキシエタン-1,1- ジホスホン酸又はその塩とを併
用することで石鹸を安定にする方法(特開昭57-3899
号)、1-ヒドロキシエタン-1,1- ジホスホン酸又はその
塩と有機多塩基酸又はその塩とを含有したもの(特開昭
58-117297 号)、1-ヒドロキシエタン-1,1- ジホスホン
酸又はその塩とシュウ酸、コハク酸、クエン酸等と高級
脂肪酸とを含有させたもの(特開平4-130198号)等が挙
げられる。しかし、EDTAや1-ヒドロキシエタン-1,1
- ジホスホン酸等のキレート剤を配合させて、安定性の
効果を発揮させるためにはある程度多量に配合しなけれ
ばならず、また、これらを多量に配合させることで安定
性の効果を発揮することができても、固形石鹸の泡質の
クリーミィーさが不充分になることがあった。また、最
近の固形石鹸の石鹸素地は、従来より用いられてきた、
牛脂とヤシ油、パーム油とヤシ油等の組み合わせの油脂
から製造される脂肪酸石鹸の石鹸素地から、パーム油と
パーム核油の組み合わせの油脂から製造される脂肪酸石
鹸が石鹸素地として多用されるようになり、この石鹸素
地を含有する固形石鹸に適した安定性向上の効果を発揮
させる手段が求められていた。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、このよう
な実情を鑑み、長期間保存することで、変質、変色、変
臭等が発生しない、すなわち安定性に優れていて、泡質
がクリーミィな固形石鹸を、また、これら効果を有しな
がらさらに使用感がなめらかである固形石鹸を求めると
いう前記技術的課題を達成すべく鋭意研究を重ねた結
果、ジブチルヒドロキシトルエン及び/又はブチルヒド
ロキシアニソールと、クエン酸とを石鹸素地と共に含有
させることで、安定性が高く、泡質のクリーミィーさに
優れた固形石鹸が得られ、さらに高級脂肪酸を配合させ
ることで、安定性、泡質を向上させる効果を有したまま
で、なめらかな使用感が得られるという事実を見出し、
また、この組み合わせの配合が石鹸素地の中でも、パー
ム油とパーム核油の組み合わせの油脂から製造される石
鹸素地に対して特に有効であるという事実を見出しこの
新知見に基づいて本発明を完成するに至った。
な実情を鑑み、長期間保存することで、変質、変色、変
臭等が発生しない、すなわち安定性に優れていて、泡質
がクリーミィな固形石鹸を、また、これら効果を有しな
がらさらに使用感がなめらかである固形石鹸を求めると
いう前記技術的課題を達成すべく鋭意研究を重ねた結
果、ジブチルヒドロキシトルエン及び/又はブチルヒド
ロキシアニソールと、クエン酸とを石鹸素地と共に含有
させることで、安定性が高く、泡質のクリーミィーさに
優れた固形石鹸が得られ、さらに高級脂肪酸を配合させ
ることで、安定性、泡質を向上させる効果を有したまま
で、なめらかな使用感が得られるという事実を見出し、
また、この組み合わせの配合が石鹸素地の中でも、パー
ム油とパーム核油の組み合わせの油脂から製造される石
鹸素地に対して特に有効であるという事実を見出しこの
新知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0004】すなわち、本発明は、(A) ジブチルヒドロ
キシトルエン及び/又はブチルヒドロキシアニソール
と、(B) クエン酸とを(C) 石鹸素地と共に含有し、さら
に(D)高級脂肪酸を含有する固形石鹸である。
キシトルエン及び/又はブチルヒドロキシアニソール
と、(B) クエン酸とを(C) 石鹸素地と共に含有し、さら
に(D)高級脂肪酸を含有する固形石鹸である。
【0005】以下本発明の構成について詳述する。本発
明の固形石鹸に用いられる(A) ジブチルヒドロキシトル
エン、ブチルヒドロキシアニソールは、医薬品、食品、
化粧品の分野において市販、用いられているものであれ
ばいずれでも良く、これらジブチルヒドロキシトルエン
及び/又はブチルヒドロキシアニソールの固形石鹸中の
含有量は固形石鹸全量に対して、0.001〜0.1重
量%が好ましく、0.002〜0.02重量%が特に好
ましい。これらジブチルヒドロキシトルエン及び/又は
ブチルヒドロキシアニソールの固形石鹸中の含有量が、
0.001重量%未満の場合には、安定性の効果が充分
ではなく、0.1重量%を越えて含有する場合には安定
性の効果と泡質のクリーミィーさが充分でなくなること
があり、安全性の面でもあまり好ましくはない。
明の固形石鹸に用いられる(A) ジブチルヒドロキシトル
エン、ブチルヒドロキシアニソールは、医薬品、食品、
化粧品の分野において市販、用いられているものであれ
ばいずれでも良く、これらジブチルヒドロキシトルエン
及び/又はブチルヒドロキシアニソールの固形石鹸中の
含有量は固形石鹸全量に対して、0.001〜0.1重
量%が好ましく、0.002〜0.02重量%が特に好
ましい。これらジブチルヒドロキシトルエン及び/又は
ブチルヒドロキシアニソールの固形石鹸中の含有量が、
0.001重量%未満の場合には、安定性の効果が充分
ではなく、0.1重量%を越えて含有する場合には安定
性の効果と泡質のクリーミィーさが充分でなくなること
があり、安全性の面でもあまり好ましくはない。
【0006】本発明の固形石鹸に用いられる(B) クエン
酸は、医薬品、食品、化粧品の分野にて市販、用いられ
ているものであればいずれでも良く、クエン酸の固形石
鹸中の含有量は、固形石鹸全量に対して、0.005〜
0.5重量%が好ましく、0.01〜0.1重量%が特
に好ましい。このクエン酸の固形石鹸中の含有量が0.
005重量%未満の場合には、安定性の効果が充分でな
くなることがあり、0.5重量%を越えて含有すると泡
質のクリーミィーさが充分でなくなることもある。
酸は、医薬品、食品、化粧品の分野にて市販、用いられ
ているものであればいずれでも良く、クエン酸の固形石
鹸中の含有量は、固形石鹸全量に対して、0.005〜
0.5重量%が好ましく、0.01〜0.1重量%が特
に好ましい。このクエン酸の固形石鹸中の含有量が0.
005重量%未満の場合には、安定性の効果が充分でな
くなることがあり、0.5重量%を越えて含有すると泡
質のクリーミィーさが充分でなくなることもある。
【0007】本発明の固形石鹸で用いられる(C) 石鹸素
地は、例えば、牛脂、羊脂等の動物油脂、ヤシ油、パー
ム油、パーム核油、大豆油、オリーブ油、綿実油等の植
物油脂、の各単独もしくは混合物を苛性ソーダでけん化
するか、あるいはこれらの油脂を分解して得られる脂肪
酸の各単独もしくは混合物を苛性ソーダ、苛性カリ、ア
ルカノールアミン等で中和することによって石鹸素地を
得ることができる。本発明の固形石鹸においては、この
ようにして得られる石鹸素地の中でも、牛脂とヤシ油、
ヤシ油とパーム油、パーム油とパーム核油の各油脂の混
合物から製造される石鹸素地が好ましく、本発明におい
ては、(A) ジブチルヒドロキシトルエン及び/又はブチ
ルヒドロキシアニソールと、(B) クエン酸とを組み合わ
せて、さらには(D) 高級脂肪酸を含有させる固形石鹸に
係る技術が、この石鹸素地の中でも、パーム油とパーム
核油の油脂の混合物から製造される石鹸素地が、本発明
の目的の効果を達成させるために特に好ましい。
地は、例えば、牛脂、羊脂等の動物油脂、ヤシ油、パー
ム油、パーム核油、大豆油、オリーブ油、綿実油等の植
物油脂、の各単独もしくは混合物を苛性ソーダでけん化
するか、あるいはこれらの油脂を分解して得られる脂肪
酸の各単独もしくは混合物を苛性ソーダ、苛性カリ、ア
ルカノールアミン等で中和することによって石鹸素地を
得ることができる。本発明の固形石鹸においては、この
ようにして得られる石鹸素地の中でも、牛脂とヤシ油、
ヤシ油とパーム油、パーム油とパーム核油の各油脂の混
合物から製造される石鹸素地が好ましく、本発明におい
ては、(A) ジブチルヒドロキシトルエン及び/又はブチ
ルヒドロキシアニソールと、(B) クエン酸とを組み合わ
せて、さらには(D) 高級脂肪酸を含有させる固形石鹸に
係る技術が、この石鹸素地の中でも、パーム油とパーム
核油の油脂の混合物から製造される石鹸素地が、本発明
の目的の効果を達成させるために特に好ましい。
【0008】本発明の固形石鹸に用いられる(D) 高級脂
肪酸としては、例えば、炭素数8〜24の高級脂肪酸が
挙げられ、更に具体的にはラウリン酸、ミリスチン酸、
パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレ
イン酸、ベヘニン酸等の高級脂肪酸の単独もしくは混合
物、牛脂脂肪酸、羊脂脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、パーム油
脂肪酸、パーム核油脂肪酸、大豆油脂肪酸、オリーブ油
脂肪酸、綿実油脂肪酸等の各動物油脂もしくは植物油脂
から得られる高級脂肪酸の混合物単位の単独もしくはこ
れらの混合物単位の混合物等が挙げられる。また、これ
ら高級脂肪酸の固形石鹸中の含有量は、固形石鹸全量に
対して、0.1〜15重量%であり、好ましくは、1〜
8重量%である。高級脂肪酸の含有量が0.1重量%未
満の場合にはクリーミィーな泡質となめらかな使用感が
充分でなく、15重量%を越えて含有するとクリーミィ
ーな泡質が充分でなく、また固形石鹸がやわらくなり、
使用中に溶け崩れを生じることもある。本発明の固形石
鹸において、これら(D) 高級脂肪酸は、石鹸素地を製造
する際に、完全中和を行わずに一部の高級脂肪酸を残し
て高級脂肪酸を含む石鹸素地を製造し、石鹸素地と同じ
由来である高級脂肪酸を含有させる方法や、完全中和を
行った後もしくは前記のような不完全中和を行った後更
に、高級脂肪酸を添加させることで含有させる方法のい
ずれの方法でも固形石鹸に含有させることができる。ま
た、本発明の固形石鹸において、石鹸素地がパーム油と
パーム核油由来の石鹸素地の場合には、どの様な原理か
らは明らかにしていないが、パーム油とパーム核油の組
み合わせの油脂から得られる混合高級脂肪酸もしくはラ
ウリン酸を含有させた場合が、特になめらかな使用感を
付与する効果に優れていた。
肪酸としては、例えば、炭素数8〜24の高級脂肪酸が
挙げられ、更に具体的にはラウリン酸、ミリスチン酸、
パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレ
イン酸、ベヘニン酸等の高級脂肪酸の単独もしくは混合
物、牛脂脂肪酸、羊脂脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、パーム油
脂肪酸、パーム核油脂肪酸、大豆油脂肪酸、オリーブ油
脂肪酸、綿実油脂肪酸等の各動物油脂もしくは植物油脂
から得られる高級脂肪酸の混合物単位の単独もしくはこ
れらの混合物単位の混合物等が挙げられる。また、これ
ら高級脂肪酸の固形石鹸中の含有量は、固形石鹸全量に
対して、0.1〜15重量%であり、好ましくは、1〜
8重量%である。高級脂肪酸の含有量が0.1重量%未
満の場合にはクリーミィーな泡質となめらかな使用感が
充分でなく、15重量%を越えて含有するとクリーミィ
ーな泡質が充分でなく、また固形石鹸がやわらくなり、
使用中に溶け崩れを生じることもある。本発明の固形石
鹸において、これら(D) 高級脂肪酸は、石鹸素地を製造
する際に、完全中和を行わずに一部の高級脂肪酸を残し
て高級脂肪酸を含む石鹸素地を製造し、石鹸素地と同じ
由来である高級脂肪酸を含有させる方法や、完全中和を
行った後もしくは前記のような不完全中和を行った後更
に、高級脂肪酸を添加させることで含有させる方法のい
ずれの方法でも固形石鹸に含有させることができる。ま
た、本発明の固形石鹸において、石鹸素地がパーム油と
パーム核油由来の石鹸素地の場合には、どの様な原理か
らは明らかにしていないが、パーム油とパーム核油の組
み合わせの油脂から得られる混合高級脂肪酸もしくはラ
ウリン酸を含有させた場合が、特になめらかな使用感を
付与する効果に優れていた。
【0009】本発明の固形石鹸は、上記のような通常の
方法(完全中和、不完全中和のどちらの方法を用いても
良い)によって石鹸素地を製造し、これに、通常皮膚洗
浄料に用いられる各種添加剤、本発明の必須成分である
ジブチルヒドロキシトルエン及び/又はブチルヒドロキ
シアニソールと、クエン酸と、高級脂肪酸(不完全中和
法にて石鹸素地を製造する場合には更に添加しなくても
良いが)を添加、混合し、混練、押し出し、型打ちを行
う通常の固形石鹸の製造方法にて得ることができる。
方法(完全中和、不完全中和のどちらの方法を用いても
良い)によって石鹸素地を製造し、これに、通常皮膚洗
浄料に用いられる各種添加剤、本発明の必須成分である
ジブチルヒドロキシトルエン及び/又はブチルヒドロキ
シアニソールと、クエン酸と、高級脂肪酸(不完全中和
法にて石鹸素地を製造する場合には更に添加しなくても
良いが)を添加、混合し、混練、押し出し、型打ちを行
う通常の固形石鹸の製造方法にて得ることができる。
【0010】本発明の固形石鹸には上記必須成分に加え
て、必要に応じて通常皮膚洗浄料にに用いられる配合成
分を含有させることができる。例えば、プロピレングリ
コール、1,3-ブチレングリコール、グリセリン等の保湿
成分、炭化水素、高級アルコール、エステル油、シリコ
ーン等の油分、香料、色素、酸化防止剤、キレート剤、
紫外線吸収剤、殺菌剤、抗菌剤、防腐剤、非イオン性界
面活性剤、両性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽
イオン性界面活性剤等の各種界面活性剤、等が挙げられ
る。これらの配合成分を含有させるばあいには、本発明
の目的の効果を損なわない質的、量的範囲内でなければ
ならないのは当然のことである。
て、必要に応じて通常皮膚洗浄料にに用いられる配合成
分を含有させることができる。例えば、プロピレングリ
コール、1,3-ブチレングリコール、グリセリン等の保湿
成分、炭化水素、高級アルコール、エステル油、シリコ
ーン等の油分、香料、色素、酸化防止剤、キレート剤、
紫外線吸収剤、殺菌剤、抗菌剤、防腐剤、非イオン性界
面活性剤、両性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽
イオン性界面活性剤等の各種界面活性剤、等が挙げられ
る。これらの配合成分を含有させるばあいには、本発明
の目的の効果を損なわない質的、量的範囲内でなければ
ならないのは当然のことである。
【0011】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はこれにより限定されるものではない。
配合量は全て重量%である。
するが、本発明はこれにより限定されるものではない。
配合量は全て重量%である。
【0012】実施例に先立ち、本発明において用いた効
果の測定方法及び評価基準について述べる。 〔安定性の評価〕常法によって、実施例、比較例の処方
にて示した固形石鹸を製造し、各試料10個づつを50
℃の恒温槽に2か月間保存し、専門研究員の官能および
目視により、見た目の変質、変臭、色調の変化がないか
どうかについて、製造直後の物を比較対称として評価し
た。尚、評価基準は以下に従った。 ◎:10個の内、変質、変臭、色調の変化のあるものが
全くなかった。 ○:10個の内、変質、変臭、色調の変化のあるものが
1個であった。 △:10個の内、変質、変臭、色調の変化のあるものが
2個であった。 ×:10個の内、変質、変臭、色調の変化のあるものが
3個以上であった。 〔泡質のクリーミィーさ、使用感(なめらかさ)の評
価〕常法によって、実施例、比較例の処方にて示した固
形石鹸を製造し、専門パネラー10人による実使用テス
トを行い、泡質のクリーミィーさと、なめらかな使用感
があるかないかについて評価した。尚、評価基準は以下
に従った。 ◎:10人の内、9名以上があると答えた。 ○:10人の内、7〜8名があると答えた。 △:10人の内、5〜6名があると答えた。 ×:10人の内、4名以下があると答えた。
果の測定方法及び評価基準について述べる。 〔安定性の評価〕常法によって、実施例、比較例の処方
にて示した固形石鹸を製造し、各試料10個づつを50
℃の恒温槽に2か月間保存し、専門研究員の官能および
目視により、見た目の変質、変臭、色調の変化がないか
どうかについて、製造直後の物を比較対称として評価し
た。尚、評価基準は以下に従った。 ◎:10個の内、変質、変臭、色調の変化のあるものが
全くなかった。 ○:10個の内、変質、変臭、色調の変化のあるものが
1個であった。 △:10個の内、変質、変臭、色調の変化のあるものが
2個であった。 ×:10個の内、変質、変臭、色調の変化のあるものが
3個以上であった。 〔泡質のクリーミィーさ、使用感(なめらかさ)の評
価〕常法によって、実施例、比較例の処方にて示した固
形石鹸を製造し、専門パネラー10人による実使用テス
トを行い、泡質のクリーミィーさと、なめらかな使用感
があるかないかについて評価した。尚、評価基準は以下
に従った。 ◎:10人の内、9名以上があると答えた。 ○:10人の内、7〜8名があると答えた。 △:10人の内、5〜6名があると答えた。 ×:10人の内、4名以下があると答えた。
【0013】実施例1〜26、比較例1〜10 下記表1〜6に記載の実施例1〜26及び比較例1〜1
0の固形石鹸を常法により製造し、安定性、泡質のクリ
ーミィーさ、使用感について上記方法にて効果を測定
し、結果を下記表1〜6に記載した。
0の固形石鹸を常法により製造し、安定性、泡質のクリ
ーミィーさ、使用感について上記方法にて効果を測定
し、結果を下記表1〜6に記載した。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】
【表3】
【0017】
【表4】
【0018】
【表5】
【0019】
【表6】
【0020】(注1)BHTは、ジブチルヒドロキシト
ルエンを表す。 (注2)BHAは、ブチルヒドロキシアニソールを表
す。 (注3)NDGAは、ノルジヒドログアイアレク酸を表
す。 (注4)HEDPは、1-ハイドロキシエタン-1,1- ジフ
ォスホン酸を表す。
ルエンを表す。 (注2)BHAは、ブチルヒドロキシアニソールを表
す。 (注3)NDGAは、ノルジヒドログアイアレク酸を表
す。 (注4)HEDPは、1-ハイドロキシエタン-1,1- ジフ
ォスホン酸を表す。
【0021】表1〜6の結果からもわかるとおり、ジブ
チルヒドロキシトルエン及び/又はブチルヒドロキシア
ニソールと、クエン酸とを組み合わせて含有した固形石
鹸は、ジブチルヒドロキシトルエン及び/又はブチルヒ
ドロキシアニソール以外の抗酸化剤、キレート剤や、ク
エン酸以外の有機酸を組み合わせて含有させた固形石鹸
に比べて、安定性、泡質のクリーミィーさにおいて優れ
ており、さらに、石鹸素地がパーム油とパーム核油の組
み合わせの油脂から製造される脂肪酸石鹸を用いる場合
には、他の石鹸素地を用いた場合に比べて、安定性の面
で優れていることがわかる。また、これら固形石鹸に高
級脂肪酸をさらに含有させると、安定性、泡質のクリー
ミィーさの効果を落とさずに、使用感(なめらかさ)が
向上し、石鹸素地がパーム油とパーム核油由来の石鹸素
地の場合に、高級脂肪酸がパーム油脂肪酸とパーム核油
脂肪酸との混合脂肪酸及びラウリン酸である場合には、
この使用感の効果がさらに向上すことがわかる。
チルヒドロキシトルエン及び/又はブチルヒドロキシア
ニソールと、クエン酸とを組み合わせて含有した固形石
鹸は、ジブチルヒドロキシトルエン及び/又はブチルヒ
ドロキシアニソール以外の抗酸化剤、キレート剤や、ク
エン酸以外の有機酸を組み合わせて含有させた固形石鹸
に比べて、安定性、泡質のクリーミィーさにおいて優れ
ており、さらに、石鹸素地がパーム油とパーム核油の組
み合わせの油脂から製造される脂肪酸石鹸を用いる場合
には、他の石鹸素地を用いた場合に比べて、安定性の面
で優れていることがわかる。また、これら固形石鹸に高
級脂肪酸をさらに含有させると、安定性、泡質のクリー
ミィーさの効果を落とさずに、使用感(なめらかさ)が
向上し、石鹸素地がパーム油とパーム核油由来の石鹸素
地の場合に、高級脂肪酸がパーム油脂肪酸とパーム核油
脂肪酸との混合脂肪酸及びラウリン酸である場合には、
この使用感の効果がさらに向上すことがわかる。
【0022】 実施例27 固形石鹸 (1)石鹸素地(パーム油/パーム核油=7:3) 95.29 (2)パーム油脂肪酸 3.0 (3)パーム核油脂肪酸 1.0 (4)酸化チタン 0.1 (5)ジブチルヒドロキシトルエン 0.005 (6)ブチルヒドロキシアニソール 0.01 (7)クエン酸 0.1 (8)EDTA−3Na 0.2 (9)色素 適量 (10)香料 適量 (1)に(2)(3)(5)(6)(7)を添加し、ミ
キサーにて均一に混合する。その後、(4)(8)
(9)(10)を添加しさらに均一に混合を行い、次工
程にて混練、型打ちをして上記固形石鹸を得た。得られ
た固形石鹸は、変質、変臭、色調の変化等が無く総合的
に安定性が優れ、泡質のクリーミィーさ、なめらかな使
用感の全てにおいて優れたものであった。
キサーにて均一に混合する。その後、(4)(8)
(9)(10)を添加しさらに均一に混合を行い、次工
程にて混練、型打ちをして上記固形石鹸を得た。得られ
た固形石鹸は、変質、変臭、色調の変化等が無く総合的
に安定性が優れ、泡質のクリーミィーさ、なめらかな使
用感の全てにおいて優れたものであった。
【0023】
【発明の効果】本発明の固形石鹸は、安定性、泡質のク
リミィーさ、使用中のなめらかな使用感にすぐれた固形
石鹸である。
リミィーさ、使用中のなめらかな使用感にすぐれた固形
石鹸である。
Claims (3)
- 【請求項1】 (A) ジブチルヒドロキシトルエン及び/
又はブチルヒドロキシアニソールと、(B) クエン酸と、
(C) 石鹸素地とを含有することを特徴とする固形石鹸。 - 【請求項2】 請求項1記載の固形石鹸において、さら
に(D) 高級脂肪酸を含有することを特徴とする固形石
鹸。 - 【請求項3】 (C) 石鹸素地が、パーム油及び/又はパ
ーム核油の油脂由来の脂肪酸石けんからなることを特徴
とする請求項1ないし2に記載の固形石鹸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18773594A JPH0827490A (ja) | 1994-07-18 | 1994-07-18 | 固形石鹸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18773594A JPH0827490A (ja) | 1994-07-18 | 1994-07-18 | 固形石鹸 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0827490A true JPH0827490A (ja) | 1996-01-30 |
Family
ID=16211279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18773594A Pending JPH0827490A (ja) | 1994-07-18 | 1994-07-18 | 固形石鹸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0827490A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0912442A (ja) * | 1995-06-26 | 1997-01-14 | L'oreal Sa | 皮膚を薄色化するα−ヒドロキシ酸と酸化チタンの組み合わせの使用 |
JP2010202615A (ja) * | 2009-03-05 | 2010-09-16 | Nof Corp | 固形石けん |
CN104906003A (zh) * | 2015-06-07 | 2015-09-16 | 王丹切 | 康春护面脂 |
-
1994
- 1994-07-18 JP JP18773594A patent/JPH0827490A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0912442A (ja) * | 1995-06-26 | 1997-01-14 | L'oreal Sa | 皮膚を薄色化するα−ヒドロキシ酸と酸化チタンの組み合わせの使用 |
JP2010202615A (ja) * | 2009-03-05 | 2010-09-16 | Nof Corp | 固形石けん |
CN104906003A (zh) * | 2015-06-07 | 2015-09-16 | 王丹切 | 康春护面脂 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20021119 |