JPH08225475A - 光学活性ハロメチルフェニルカルビノール類の製造方法 - Google Patents

光学活性ハロメチルフェニルカルビノール類の製造方法

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JPH08225475A
JPH08225475A JP17616995A JP17616995A JPH08225475A JP H08225475 A JPH08225475 A JP H08225475A JP 17616995 A JP17616995 A JP 17616995A JP 17616995 A JP17616995 A JP 17616995A JP H08225475 A JPH08225475 A JP H08225475A
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borane
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JP17616995A
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English (en)
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Kenji Saito
憲治 齋藤
Norio Yonetani
徳郎 米谷
Azusa Fujiwara
あずさ 藤原
Yukio Komeyoshi
幸夫 米由
Takeo Suzukamo
剛夫 鈴鴨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumika Fine Chemicals Co Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumika Fine Chemicals Co Ltd
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ハロメチルフェニルケトン類から光学純度の高
い光学活性ハロメチルフェニルカルビノール類が得ら
れ、かつ、回収リサイクルが容易なアミノアルコールと
ボラン類から得られる不斉還元剤を用いる方法を提供す
る。 【解決手段】ハロメチルフェニルケトン類〔I〕を、 ボラン類と光学活性α−非置換−β−アミノアルコール
類〔III 〕 から得られる不斉還元剤を用いて還元することを特徴と
する光学活性ハロメチルフェニルカルビノール類〔II〕
の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般式〔II〕
【0002】(式中、Xは、塩素原子又は臭素原子を表
し、R1 、R2 、R3 はそれぞれ水素原子、ハロゲン原
子、低級アルキル基又は低級アルコキシ基を表す。)で
示される光学活性ハロメチルフェニルカルビノール類の
製造方法に関する。
【0003】
【従来の技術、発明が解決しようとする課題】光学活性
ハロメチルフェニルカルビノール類は、糖尿病治療薬、
高血糖症治療薬、肥満の予防・治療薬の合成中間体とし
て知られた化合物である。従来より、光学活性クロロメ
チルフェニルカルビノール、ブロモメチルフェニルカル
ビノール等の製法としては、対応するハロメチルフェニ
ルケトンを、ボランとβ−アミノアルコールのα−位に
フェニル基が2個置換された光学活性2-アミノ-3- メチ
ル-1,1- ジフエニルペンタン-1- オールとから得られる
不斉還元剤を用いて、還元することにより製造すること
は知られており、この方法によれば、メチルフェニルケ
トンを還元した場合の95%eeと同程度の83〜96%eeと高
い光学純度のカルビノールが得られることも知られてい
る( 例えばJ.Chem.Soc.PERKIN TRANS.I.,2039(1985))。
【0004】しかしながら、α−位にフェニル基が2個
置換されているβ−アミノアルコールから得られる不斉
還元剤を用いた場合は、反応後、β−アミノアルコール
と目的物であるカルビノールとを酸で分離する際に、水
に難溶の塩が生成し濾過が必要となる等の後処理が煩雑
になるという工業上の難点があった。一方、β−アミノ
アルコールとして、上記のα−位にフェニル基が2個置
換された光学活性アミノアルコールの代わりに、α−位
に置換基を有しない光学活性2-アミノ-3- メチルブタン
-1- オールを使用して、メチルフェニルケトンを還元し
た場合は、生成物の光学純度が、49%eeと著しく低くな
ることが知られており( 例えばJ.Chem.Soc.PERKIN TRAN
S.I.,2039(1985))、α−位に置換基を有しないα−非置
換−β−アミノアルコール類から得られる不斉還元剤を
用いて、ハロメチルフェニルケトン類を還元した場合も
同程度の光学純度の著しく低い生成物が得られることが
予想された。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような状況下に、よ
り工業的に有利な光学活性ハロメチルフェニルカルビノ
ール類の製造方法を見出すべく、β−アミノアルコール
から得られる不斉還元剤について鋭意検討を重ねた結
果、α−位に置換基を有しないα−非置換−β−アミノ
アルコール類という特定のβ−アミノアルコールとボラ
ン類から得られる不斉還元剤が、反応後の後処理が容易
であるのみならず予想に反し光学純度の高い光学活性ハ
ロメチルフェニルカルビノール類を与えることを見出す
とともに、さらに種々の検討を加え本発明を完成した。
【0006】すなわち本発明は、一般式〔I〕 (式中、Xは、塩素原子又は臭素原子を表し、R1 、R
2 、R3 はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、低級アル
キル基又は低級アルコキシ基を表す。)で示されるハロ
メチルフェニルケトン類を、ボラン類と一般式〔III 〕
【0007】 (式中、R4 は炭素数1〜6のアルキル基、低級アルキ
ル基もしくは低級アルコキシ基で置換されていることも
あるアリール基、又は低級アルキル基もしくは低級アル
コキシ基で置換されていることもあるアラルキル基を表
し、R5 は水素原子、低級アルキル基、置換されている
こともあるアラルキル基もしくはR4 と一緒になって低
級アルキレン基を表す。*は不斉炭素を表す。)で示さ
れる光学活性α−非置換−β−アミノアルコール類から
得られる不斉還元剤を用いて還元することを特徴とする
一般式〔II〕
【0008】 (式中、X、R1 、R2 、R3 、*はそれぞれ前記と同
じ意味を表す。)で示される工業的に優れた光学活性ハ
ロメチルフェニルカルビノール類の製造方法を提供する
ものである。
【0009】以下、本発明について詳細に説明する。一
般式〔I〕で示されるハロメチルフェニルケトン類にお
けるXは、塩素原子、臭素原子を表すが、好ましくは臭
素原子である。また、R1 、R2 、R3 としては、例え
ば水素原子、フッソ、塩素、臭素等のハロゲン原子、メ
チル、エチル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-
ブチル、sec-ブチル、t-ブチル等の低級アルキル基、メ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ等の低級アル
コキシ基が挙げられる。
【0010】ハロメチルフェニルケトン類〔I〕の代表
例を、Xが臭素原子の場合で示すと、例えば2-ブロモア
セトフェノン、2-ブロモ-3'-クロロアセトフェノン、2-
ブロモ-3'-ブロモアセトフェノン、2-ブロモ-3'-フルオ
ロアセトフェノン、2-ブロモ-3'-メチルアセトフェノ
ン、2-ブロモ-3'-エチルアセトフェノン、2-ブロモ-3'-
プロピルアセトフェノン、2-ブロモ-3'-ブチルアセトフ
ェノン、2-ブロモ-3'-メトキシアセトフェノン、2-ブロ
モ-3'-エトキシアセトフェノン、2-ブロモ-3'-プロポキ
シアセトフェノン、2-ブロモ-3'-ブトキシアセトフェノ
ン、2-ブロモ-4'-クロロアセトフェノン、2-ブロモ-4'-
ブロモアセトフェノン、2-ブロモ-4'-フルオロアセトフ
ェノン、2-ブロモ-4'-メチルアセトフェノン、2-ブロモ
-4'-エチルアセトフェノン、2-ブロモ-4'-プロピルアセ
トフェノン、2-ブロモ-4'-ブチルアセトフェノン、2-ブ
ロモ-4'-メトキシアセトフェノン、
【0011】2-ブロモ-4'-エトキシアセトフェノン、2-
ブロモ-4'-プロポキシアセトフェノン、2-ブロモ-4'-ブ
トキシアセトフェノン、2-ブロモ-2'-クロロアセトフェ
ノン、2-ブロモ-2'-ブロモアセトフェノン、2-ブロモ-
2'-フルオロアセトフェノン、2-ブロモ-2'-メチルアセ
トフェノン、2-ブロモ-2'-エチルアセトフェノン、2-ブ
ロモ-2'-プロピルアセトフェノン、2-ブロモ-2'-ブチル
アセトフェノン、2-ブロモ-2'-メトキシアセトフェノ
ン、2-ブロモ-2'-エトキシアセトフェノン、2-ブロモ-
2'-プロポキシアセトフェノン、2-ブロモ-2'-ブトキシ
アセトフェノン、2-ブロモ-2'-クロロ-3'-メトキシアセ
トフェノン、2-ブロモ-2'-ブロモ-3'-メトキシアセトフ
ェノン、2-ブロモ-2'-フルオロ-3'-メトキシアセトフェ
ノン、2-ブロモ-3'-メトキシ-2'-メチルアセトフェノ
ン、2-ブロモ-2',3'-ジメトキシアセトフェノン、2-ブ
ロモ-2'-エトキシ-3'-メトキシアセトフェノン、2-ブロ
モ-2',3'- ジクロロアセトフェノン、2-ブロモ-2'-ブロ
モ-3'-クロロアセトフェノン、2-ブロモ-3'-クロロ-2'-
フルオロアセトフェノン、
【0012】2-ブロモ-3'-クロロ-2'-フルオロアセトフ
ェノン、2-ブロモ-3'-クロロ-2'-メチルアセトフェノ
ン、2-ブロモ-3'-クロロ-2'-メトキシアセトフェノン、
2-ブロモ-3'-クロロ-2'-エトキシアセトフェノン、2-ブ
ロモ-3'-ブロモ 4'-クロロアセトフェノン、2-ブロモ-
2',4'- ジブロモアセトフェノン、2-ブロモ-2'-ブロモ-
4'-フルオロアセトフェノン、2-ブロモ-2'-ブロモ-4'-
メチルアセトフェノン、2-ブロモ-2'-ブロモ-4'-メトキ
シアセトフェノン、2-ブロモ-4'-クロロ-2'-フルオロア
セトフェノン、2-ブロモ-2',4'- ジフルオロアセトフェ
ノン、2-ブロモ-4'-ブロモ-2'-フルオロアセトフェノ
ン、2-ブロモ-2'-フルオロ-4'-メチルアセトフェノン、
2-ブロモ-2'-フルオロ-4'-メトキシアセトフェノン、2-
ブロモ-4'-エトキシ-2'-フルオロアセトフェノン、2-ブ
ロモ-4'-クロロ-2'-エトキシアセトフェノン、2-ブロモ
-4'-ブロモ-2'-エトキシアセトフェノン、2-ブロモ-4'-
フルオロ-2'-エトキシアセトフェノン、2-ブロモ-4'-メ
チル-2'-エトキシアセトフェノン、2-ブロモ-4'-メトキ
シ-2'-エトキシアセトフェノン、2-ブロモ-4',2'- ジエ
トキシアセトフェノン、2-ブロモ-4'-クロロ-3'-エトキ
シアセトフェノン、2-ブロモ-4'-ブロモ-3'-エトキシア
セトフェノン、
【0013】2-ブロモ-4'-フルオロ-3'-エトキシアセト
フェノン、2-ブロモ-3'-エトキシ-4'-メチルアセトフェ
ノン、2-ブロモ-3'-エトキシ-4'-メトキシアセトフェノ
ン、2-ブロモ-3',4'- ジエトキシアセトフェノン、2-ブ
ロモ-5'-ブロモ-3'-クロロアセトフェノン、2-ブロモ-
3',5'- ジブロモアセトフェノン、2-ブロモ-5'-ブロモ-
3'-フルオロアセトフェノン、2-ブロモ-5'-ブロモ-3'-
メチルアセトフェノン、2-ブロモ-5'-ブロモ-3'-メトキ
シアセトフェノン、2-ブロモ-5'-ブロモ-3'-エトキシア
セトフェノン、2-ブロモ-3'-クロロ-5'-エトキシアセト
フェノン、2-ブロモ-3'-ブロモ-5'-エトキシアセトフェ
ノン、2-ブロモ-5'-エトキシ-3'-フルオロアセトフェノ
ン、2-ブロモ-5'-エトキシ-3'-メチルアセトフェノン、
2-ブロモ-5'-エトキシ-3'-メトキシアセトフェノン、
【0014】2-ブロモ-3',5'- ジメトキシアセトフェノ
ン、2-ブロモ-3',5'- ジエトキシアセトフェノン、2-ブ
ロモ-3',5'- ジクロロアセトフェノン、2-ブロモ-3',5'
-ジフルオロアセトフェノン、2-ブロモ-2',6'- ジクロ
ロアセトフェノン、2-ブロモ-2',4',6'-トリクロロアセ
トフェノン、2-ブロモ-3',4',5'-トリクロロアセトフェ
ノン等が挙げられる。Xが塩素原子の場合は、例えば、
上記化合物における2-ブロモを2-クロルに代えた化合物
等が挙げられる。
【0015】ハロメチルフェニルケトン類〔I〕は、例
えば対応するメチルフェニルケトン類〔V〕に塩化スル
フリル又は臭素を作用させることにより、製造し得る。 (式中、R1 、R2 、R3 はそれぞれ前記と同じ意味を
表す。)例えば、メチルフェニルケトン類〔V〕に臭素
を作用させる場合は、溶媒としてメタノールを使用する
ことが好ましく、これにより副生成物を殆ど伴うことな
く、高い収率で目的とするブロモメチルフェニルケトン
類〔IV〕を製造し得る。ここで、溶媒として、エタノー
ル、プロパノール等を使用すると、ジブロモ体等の副生
成物が多量生成し、収率が著しく低下する。
【0016】 (式中、R1 、R2 、R3 はそれぞれ前記と同じ意味を
表す。)
【0017】メタノールは、無水のものが通常使用れれ
るが、その使用量は、メチルフェニルケトン類〔V〕に
対して、通常0.5 〜20重量倍、好ましくは1.5 〜10重量
倍である。 メチルフェニルケトン類〔V〕に臭素を作
用させるにあたっては、メチルフェニルケトン類〔V〕
のメタノール溶液に臭素を加えることにより、通常実施
される。臭素は、メチルフェニルケトン類〔V〕に対し
て、通常0.5 〜1.2 倍程度、好ましくは0.8 〜0.99モル
倍使用さる。反応は、通常20〜60℃、好ましくは30〜45
℃下に、臭素を0.1 〜5 時間程度かけて加えた後、0.1
〜3 時間程度攪拌を続け、次いでメタノールと等重量程
度の水を加えて、0.1 〜3 時間程度攪拌を続けることに
より、通常実施される。反応マスから目的物を取り出す
にあたっては、例えばメチルフェニルケトン類〔V〕の
1/2 重量以上の水を加えて、目的物を固体として析出せ
しめ、これを濾過、洗浄することにより実施し得る。必
要に応じて、ヘキサン、ヘプタン、i-プロパノール等の
有機溶媒より再結晶することにより精製することもでき
る。
【0018】本発明は、前記のようなハロメチルフェニ
ルケトン類〔I〕を、光学活性α−非置換−β−アミノ
アルコール類〔III 〕とボラン類から得られる不斉還元
剤を用いて還元することを特徴とするものであるが、光
学活性α−非置換−β−アミノアルコール類〔III 〕に
おけるR4 としては、例えばメチル、エチル、n-プロピ
ル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、sec-ブチル、t-
ブチル、ペンチル、ヘキシル等の炭素数1〜6のアルキ
ル基、フェニル、ナフチル、p-メチルフェニル、p-メト
キシフェニル等の低級アルキル基もしくは低級アルコキ
シ基で置換されていることもあるアリール基、ベンジ
ル、フェニルエチル、p-メチルベンジル、p-メトキシベ
ンジル等の低級アルキル基もしくは低級アルコキシ基で
置換されていることもあるアラルキル基が挙げられる。
5 としては、例えば水素原子、メチル、エチル、n-プ
ロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、sec-ブチ
ル、t-ブチル等の低級アルキル基、上記と同様の置換さ
れていることもあるアラルキル基が挙げられる。またR
4 、R5 は一緒にになってメチレン、ジメチレン、トリ
メチレン、テトラメチレン等の低級アルキレン基である
こともできる。
【0019】光学活性α−非置換−β−アミノアルコー
ル類〔III 〕の代表例としては、例えば、光学活性なバ
リノール、ロイシノール、アラニノール、フェニルアラ
ニノール、フェニルグリシノール、プロリノール、2-ア
ゼチジンメタノール、2-アジリジンメタノール、2-ピロ
リジンメタノール及びこれらのN-アルキル、N-アラルキ
ル置換体等が挙げられる。β−アミノアルコール類〔II
I 〕は、ハロメチルフェニルケトン類〔I〕に対して、
通常0.01〜1モル倍、好ましくは0.02〜0.25モル倍使用
される。
【0020】またボラン類としては、例えば、ジボラ
ン、テトラボラン、ヘキサボラン、テトラヒドロフラン
ボラン錯体、ジメチルスルフィドボラン錯体、チオキサ
ンボラン錯体、アルキルボラン、カテコールボラン等が
挙げられる。ボラン類は、β−アミノアルコール類〔II
I 〕に対して、ホウ素換算で通常0.8 〜2モル倍程度、
好ましくは1.0 〜1.5 モル倍程度使用される。又ハロメ
チルフェニルケトン類〔I〕に対して、ホウ素換算で通
常0.3 〜2モル倍程度、好ましくは0.5 〜1.5 モル倍程
度使用される。
【0021】β−アミノアルコール類〔III 〕とボラン
類を反応させて不斉還元剤を製造するにあたっては、通
常溶媒中で実施される。かかる溶媒としては,例えばテ
トラヒドロフラン、1,3-ジオキサン、1,4-ジオキサン、
1,3-ジオキソラン、チオキサン、エチレングコールジメ
チルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテ
ル、メチル-t- ブチルエーテル等のエーテル類、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、クロルベンゼン等の芳香族
類、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン等の炭化水素
類、メチレンクロリド、エチレンクロリド、四塩化炭素
等のハロゲン化炭化水素類、これらの混合物などが挙げ
られる。溶媒は、β−アミノアルコール類〔III 〕に対
して、通常0.5 〜50重量倍程度である。反応温度は、通
常-20 〜80℃、好ましくは0〜60℃、反応時間は反応温
度にもよるが、通常10分〜3時間程度である。
【0022】ハロメチルフェニルケトン類〔I〕を還元
するにあたっては、β−アミノアルコール類〔III 〕と
ボラン類から得られる不斉還元剤は、単離して用いても
良いが、通常はそのまま用いられる。還元は、通常、不
斉還元剤と溶媒の混合物にハロメチルフェニルケトン類
〔I〕もしくはこれと溶媒との混合物を加える、又はハ
ロメチルフェニルケトン類〔I〕と溶媒との混合物に不
斉還元剤と溶媒の混合物を加えることにより実施され
る。ここで、ハロメチルフェニルケトン類〔I〕の溶媒
としては、例えば不斉還元剤調製工程で示したと同様の
溶媒が挙げられる。溶媒を使用する場合、その使用量は
ハロメチルフェニルケトン類〔I〕に対して、通常0.1
〜20重量倍程度、好ましくは1〜18重量倍程度である。
反応温度は、通常-76 〜100 ℃程度、好ましくは10〜80
℃程度である。反応時間は、反応温度、還元剤調整時に
用いたボラン類、β−アミノアルコール類〔III 〕等の
使用量等にもよるが、通常1 〜10時間程度である。
【0023】目的とする光学活性ハロメチルフェニルカ
ルビノール類〔II〕を単離するにあたっては、例えば反
応マスに塩酸などの酸を加えて還元剤を分解した後、必
要に応じて溶媒を留去し、トルエン等の抽出溶媒と塩酸
などの酸の水溶液を加えてβ−アミノアルコール類〔II
I 〕と酸との塩を水層に除去し、分液した有機層の溶媒
を留去することにより、容易に単離し得る。また水層に
除去したβ−アミノアルコール類〔III 〕と酸との塩
を、塩基性にした後、トルエン等の抽出溶媒で抽出、溶
媒留去することにより、β−アミノアルコール類〔III
〕を回収し得る。単離した光学活性ハロメチルフェニ
ルカルビノール類〔II〕は、蒸留、各種クロマトグラフ
ィー等の精製手段に付すことにより更に精製することも
できる。
【0024】かくして、目的物である光学活性ハロメチ
ルフェニルカルビノール類〔II〕がえられるが、具体的
な化合物としては、例えば光学活性なブロモメチルフェ
ニルカルビノール、ブロモメチル-3'-クロロフェニルカ
ルビノール、ブロモメチル-3'-ブロモフェニルカルビノ
ール、ブロモメチル-3'-フルオロフェニルカルビノー
ル、ブロモメチル-3'-メチルフェニルカルビノール、ブ
ロモメチル-3'-メトキシフェニルカルビノール、ブロモ
メチル-3'-エトキシフェニルカルビノール、クロロメチ
ルフェニルカルビノール、クロロメチル-3'-クロロフェ
ニルカルビノール、クロロメチル-3'-ブロモフェニルカ
ルビノール、クロロメチル-3'-フルオロフェニルカルビ
ノール、クロロメチル-3'-メチルフェニルカルビノー
ル、クロロメチル-3'-メトキシフェニルカルビノール、
クロロメチル-3'-エトキシフェニルカルビノール、ブロ
モメチル-4'-クロロフェニルカルビノール、ブロモメチ
ル-4'-ブロモフェニルカルビノール、ブロモメチル-4'-
フルオロフェニルカルビノール、ブロモメチル-4'-メチ
ルフェニルカルビノール、ブロモメチル-4'-メトキシフ
ェニルカルビノール、ブロモメチル-4'-エトキシフェニ
ルカルビノール、
【0025】クロロメチル-4'-クロロフェニルカルビノ
ール、クロロメチル-4'-ブロモフェニルカルビノール、
クロロメチル-4'-フルオロフェニルカルビノール、クロ
ロメチル-4'-メチルフェニルカルビノール、クロロメチ
ル-4'-メトキシフェニルカルビノール、クロロメチル-
4'-エトキシフェニルカルビノール、ブロモメチル-2'-
クロロフェニルカルビノール、ブロモメチル-2'-ブロモ
フェニルカルビノール、ブロモメチル-2'-フルオロフェ
ニルカルビノール、ブロモメチル-2'-メチルフェニルカ
ルビノール、ブロモメチル-2'-メトキシフェニルカルビ
ノール、ブロモメチル-2'-エトキシフェニルカルビノー
ル、クロロメチル-2'-クロロフェニルカルビノール、ク
ロロメチル-2'-ブロモフェニルカルビノール、クロロメ
チル-2'-フルオロフェニルカルビノール、クロロメチル
-2'-メチルフェニルカルビノール、クロロメチル-2'-メ
トキシフェニルカルビノール、クロロメチル-2'-エトキ
シフェニルカルビノール、ブロモメチル-3'-クロロ-2'-
メトキシフェニルカルビノール、ブロモメチル-3'-ブロ
モ-2'-メトキシフェニルカルビノール、ブロモメチル-
3'-フルオロ-2'-メトキシフェニルカルビノール、ブロ
モメチル-2'-フルオロ-3'-メチルフェニルカルビノー
ル、
【0026】ブロモメチル-2',3'- ジメトキシフェニル
カルビノール、ブロモメチル-3'-エトキシ-2'-メトキシ
フェニルカルビノール、クロロメチル-3'-クロロ-2'-メ
トキシフェニルカルビノール、クロロメチル-3'-ブロモ
-2'-メトキシフェニルカルビノール、クロロメチル-3'-
フルオロ-2'-メトキシフェニルカルビノール、クロロメ
チル-2'-フルオロ-3'-メチルフェニルカルビノール、ク
ロロメチル-2',3'- ジメトキシフェニルカルビノール、
クロロメチル-3'-エトキシ-2'-メトキシフェニルカルビ
ノール、ブロモメチル-2',4'- ジクロロフェニルカルビ
ノール、ブロモメチル-4'-ブロモ-2'-クロロフェニルカ
ルビノール、ブロモメチル-2'-クロロ-4'-フルオロフェ
ニルカルビノール、ブロモメチル-2'-クロロ-4'-メトキ
シフェニルカルビノール、ブロモメチル-2'-クロロ-4'-
メチルフェニルカルビノール、ブロモメチル-2'-クロロ
-4'-エトキシフェニルカルビノール、クロロメチル-2',
4'-ジクロロフェニルカルビノール、クロロメチル-4'-
ブロモ-2'-クロロフェニルカルビノール、クロロメチル
-2'-クロロ-4'-フルオロフェニルカルビノール、クロロ
メチル-2'-クロロ-4'-メトキシフェニルカルビノール、
クロロメチル-2'-クロロ-4'-メチルフェニルカルビノー
ル、クロロメチル-2'-クロロ-4'-エトキシフェニルカル
ビノール、
【0027】ブロモメチル-3'-クロロ-5'-エトキシフェ
ニルカルビノール、ブロモメチル-3'-ブロモ-5'-エトキ
シフェニルカルビノール、ブロモメチル-5'-エトキシ-
3'-フルオロフェニルカルビノール、ブロモメチル-5'-
エトキシ-3'-メチルフェニルカルビノール、ブロモメチ
ル-5'-エトキシ-3'-メトキシフェニルカルビノール、ブ
ロモメチル-3',5'- ジエトキシフェニルカルビノール、
クロロメチル-3'-クロロ-5'-エトキシフェニルカルビノ
ール、クロロメチル-3'-ブロモ-5'-エトキシフェニルカ
ルビノール、クロロメチル-5'-エトキシ-3'-フルオロフ
ェニルカルビノール、クロロメチル-5'-エトキシ-3'-メ
チルフェニルカルビノール、クロロメチル-5'-エトキシ
-3'-メトキシフェニルカルビノール、クロロメチル-3',
5'- ジエトキシフェニルカルビノール、ブロモメチル-
3',5'- ジクロロフェニルカルビノール、ブロモメチル-
3',5'- ジブロモフェニルカルビノール、ブロモメチル-
3',5'-ジフルオロフェニルカルビノール、ブロモメチル
-2',4',6'-トリフルオロフェニルカルビノール、ブロモ
メチル-2',4',6'-トリクロロフェニルカルビノール、
【0028】ブロモメチル-2',4',6'-トリブロモフェニ
ルカルビノール、ブロモメチル-3',4'- ジクロロフェニ
ルカルビノール、ブロモメチル-3',4'- ジブロモフェニ
ルカルビノール、ブロモメチル-3',4'- ジフルオロフェ
ニルカルビノール、クロロメチル-3',5'- ジクロロフェ
ニルカルビノール、クロロメチル-3',5'- ジブロモフェ
ニルカルビノール、クロロメチル-3',5'- ジフルオロフ
ェニルカルビノール、クロロメチル-2',4',6'-トリフル
オロフェニルカルビノール、クロロメチル-2',4',6'-ト
リクロロフェニルカルビノール、クロロメチル-2',4',
6'-トリブロモフェニルカルビノール、クロロメチル-
3',4'- ジクロロフェニルカルビノール、クロロメチル-
3',4'- ジブロモフェニルカルビノール、クロロメチル-
3',4'- ジフルオロフェニルカルビノール等が挙げられ
る。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、α−位に置換基を有し
ないα−非置換−β−アミノアルコール類〔III 〕とい
う特定のβ−アミノアルコールとボラン類から得られる
不斉還元剤を用いることにより、ハロメチルフェニルケ
トン類〔I〕から光学純度の高い光学活性ハロメチルフ
ェニルカルビノール類〔II〕を製造し得る。そのうえ、
反応後の後処理も容易であるので、本発明はこの点でも
工業的に有利である。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
でないことは言うまでもない。
【0031】参考例1 3'-クロロアセトフェノン 154.6g と無水メタノール(
モレキュラーシーブス4Aを用いて乾燥)310mlとをフラス
コに入れ、30〜45℃、攪拌下に臭素158.2gを1時間かけ
て滴下した。同温度で10分間攪拌を続けた後、水160gを
加えて攪拌を1時間続けた。次いで、-10 ℃まで冷却し
た後、析出した結晶を濾過することにより250gの固体を
得た。この固体をヘプタン750gに溶解し、200gの水で2
回洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥、濾過、濾液を-3
0 ℃迄冷却、結晶を濾過、乾燥することにより2-ブロモ
-3'-クロロアセトフェノン212.5gを得た。ガスクロマト
グラフィーにより分析したところ、不純物は認められな
かった。 収率91%
【0032】実施例1 シュリンク管を窒素置換した後、(R)-バリノール0.853m
mol(0.088g) と乾燥テトラヒドロフラン(THF)20ml を入
れ、次いで、攪拌下にTHF-BH31M 溶液9.4mmol(9.4ml)を
加えて、45〜50℃に昇温して同温度で90分間攪拌を続け
た。次いで、同温度下、これに上記で得られた2-ブロモ
-3'-クロロアセトフェノン4.28mmol(1g)と乾燥THF20ml
からなる溶液を90分間かけて滴下し、10分間同温度で攪
拌を続けた。10℃まで冷却した後、濃塩酸をエタノール
で1M溶液になるように希釈した液2ml を発泡に注意しな
がら加えた。次いで溶媒を留去した後、トルエン190gと
7 %塩酸 20gを加えて水層を分液し、有機層を7 %塩酸
20gで洗浄、水20g で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥、濾過、溶媒留去することにより、(R)-ブロモメチ
ル-3'-クロロフェニルカルビノール 0.93gを得た。 収
率93%このものの光学純度を光学活性カラムを用いた液
体クロマトグラフィーにより求めたところ、光学純度は
89%eeであった。
【0033】 表 1実施例 アセトフェノン アミノアルコール 光学純度 3 2-ブロモ- (R)-バリノール 96(R)%ee 4 2-ブロモ- (S)-ロイシノール 90(S) 5 2-ブロモ- (R)-フェニルグリシノール 90(R) 6 2-ブロモ- (S)-フェニルアラニノール 84(S) 7 2-ブロモ- (R)-アラニノール 85(R) 8 2-ブロモ- (S)-プロリノール 91(S) 9 2-ブロモ-4'-メトキシ- (R)-フェニルグリシノール 88(R) 10 2-ブロモ-3'-メトキシ- (R)-フェニルグリシノール 88(R) 11 2-クロロ-2'-4'- ジクロロ- (S)-ロイシノール 51(S) 12 2-クロロ-4'-クロロ- (S)-バリノール 94(S) 13 2-ブロモ-4'-メチル- (S)-ロイシノール 81(S)
【0034】実施例2 実施例1において、(R)-バリノールの代わりに(S)-ロイ
シノール0.853mmol(0.1g) を用いる以外は実施例1に準
拠することにより、(S)-ブロモメチル-3'-クロロフェニ
ルカルビノール 0.94gを得た。 収率は94%、光学純度
は92%eeであった。
【0035】実施例3〜13 実施例1において、基質、光学活性アミノアルコール類
を変更する以外は実施例1に準拠することにより、光学
活性ハロメチルフェニルカルビノール類を得た。結果を
表1に示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07M 7:00 (72)発明者 藤原 あずさ 大阪府大阪市西淀川区歌島3丁目1番21号 住化ファインケム株式会社内 (72)発明者 米由 幸夫 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友化 学工業株式会社内 (72)発明者 鈴鴨 剛夫 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友化 学工業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式〔I〕 (式中、Xは、塩素原子又は臭素原子を表し、R1 、R
    2 、R3 はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、低級アル
    キル基又は低級アルコキシ基を表す。)で示されるハロ
    メチルフェニルケトン類を、ボラン類と一般式〔III 〕 (式中、R4 は炭素数1〜6のアルキル基、低級アルキ
    ル基もしくは低級アルコキシ基で置換されていることも
    あるアリール基、又は低級アルキル基もしくは低級アル
    コキシ基で置換されていることもあるアラルキル基を表
    し、R5 は水素原子、低級アルキル基、置換されている
    こともあるアラルキル基もしくはR4 と一緒になって低
    級アルキレン基を表す。*は不斉炭素を表す。)で示さ
    れる光学活性α−非置換−β−アミノアルコール類から
    得られる不斉還元剤を用いて還元することを特徴とする
    一般式〔II〕 (式中、X、R1 、R2 、R3 、*はそれぞれ前記と同
    じ意味を表す。)で示される光学活性ハロメチルフェニ
    ルカルビノール類の製造方法。
  2. 【請求項2】光学活性α−非置換−β−アミノアルコー
    ル類〔III 〕が、光学活性なバリノール、ロイシノー
    ル、アラニノール、フェニルアラニノール、フェニルグ
    リシノール、プロリノールから選ばれる少なくとも1種
    である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】不斉還元剤が、光学活性α−非置換−β−
    アミノアルコール類〔III 〕をハロメチルフェニルケト
    ン類〔I〕に対して0.01〜1モル倍用いて調製した不斉
    還元剤である請求項1〜2記載の方法。
  4. 【請求項4】ボラン類がジボラン、テトラボラン、ヘキ
    サボラン、テトラヒドロフランボラン錯体、ジメチルス
    ルフィドボラン錯体、、チオキサンボラン錯体、アルキ
    ルボラン、カテコールボランから選ばれる少なくとも1
    種である請求項1〜3記載の方法。
  5. 【請求項5】不斉還元剤が、ボラン類を光学活性α−非
    置換−β−アミノアルコール類〔III 〕に対して、ホウ
    素換算で0.8 〜2モル倍使用して調製した不斉還元剤で
    ある請求項1〜4記載の方法。
  6. 【請求項6】不斉還元剤が、ボラン類をハロメチルフェ
    ニルケトン類〔I〕に対して、ホウ素換算で0.3 〜2モ
    ル倍使用して調製した不斉還元剤である請求項1〜4記
    載の方法。
  7. 【請求項7】ハロメチルフェニルケトン類〔I〕とし
    て、一般式〔IV〕 (式中、R1 、R2 、R3 はそれぞれ水素原子、ハロゲ
    ン原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ基を表
    す。)で示されるブロモメチルフェニルケトン類を使用
    することを特徴とする請求項1〜6記載の方法。
  8. 【請求項8】ブロモメチルフェニルケトン類〔IV〕が、
    メタノール溶媒中で、一般式〔V〕 (式中、R1 、R2 、R3 はそれぞれ水素原子、ハロゲ
    ン原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ基を表
    す。)で示されるメチルフェニルケトン類に臭素を作用
    させて得られたものである請求項7記載の方法。
JP17616995A 1994-10-28 1995-07-12 光学活性ハロメチルフェニルカルビノール類の製造方法 Pending JPH08225475A (ja)

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US08/549,399 US5831132A (en) 1994-10-28 1995-10-27 Process for producing optically active carbinols
EP95116951A EP0713848B1 (en) 1994-10-28 1995-10-27 Process for producing optically active carbinols
DE69512002T DE69512002T2 (de) 1994-10-28 1995-10-27 Verfahren zur Herstellung von optisch aktiven Carbinolen
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997045391A1 (fr) * 1996-05-31 1997-12-04 Kaneka Corporation Procede de preparation de composes alcooliques actifs sur le plan optique
WO1998012155A1 (fr) * 1996-09-18 1998-03-26 Shionogi & Co., Ltd. Procede de preparation d'un alcool actif sur plan optique faisant appel a une reduction a l'aide de borane asymetrique

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1997045391A1 (fr) * 1996-05-31 1997-12-04 Kaneka Corporation Procede de preparation de composes alcooliques actifs sur le plan optique
WO1998012155A1 (fr) * 1996-09-18 1998-03-26 Shionogi & Co., Ltd. Procede de preparation d'un alcool actif sur plan optique faisant appel a une reduction a l'aide de borane asymetrique

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