JPH0822526B2 - 中空セラミックス殻の製造方法 - Google Patents
中空セラミックス殻の製造方法Info
- Publication number
- JPH0822526B2 JPH0822526B2 JP63217070A JP21707088A JPH0822526B2 JP H0822526 B2 JPH0822526 B2 JP H0822526B2 JP 63217070 A JP63217070 A JP 63217070A JP 21707088 A JP21707088 A JP 21707088A JP H0822526 B2 JPH0822526 B2 JP H0822526B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- rotary table
- gas
- hollow ceramic
- ceramic shell
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Producing Shaped Articles From Materials (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は中空のセラミツクス殻の製造を行う方法の
改良に関するものである。
改良に関するものである。
第6図(a),(b)は従来の中空セラミツクス殻の
製造方法を示す断面図であり,第6図(a)において,
(1)はセラミツクで成形された第1の半球,(2)は
同じく第2の半球,(3)は第1の半球(1)と第2の
半球(2)の接合面であり,接着剤で第6図(b)に示
すように接合される。
製造方法を示す断面図であり,第6図(a)において,
(1)はセラミツクで成形された第1の半球,(2)は
同じく第2の半球,(3)は第1の半球(1)と第2の
半球(2)の接合面であり,接着剤で第6図(b)に示
すように接合される。
従来の中空セラミツクス殻は上記のように,第1の半
球(1)と第2の半球(2)を接合して構成される。
球(1)と第2の半球(2)を接合して構成される。
上記のような従来の中空セラミツクス殻の製造方法で
は,接合面(3)の接着剤の特性で全体の特性が決まつ
てしまい,例えば耐熱性もガラスの融点1600℃程度が上
限になつてしまい,Al2O3など耐熱性の高いセラミツク
を使用して球を作つても意味の無いものになつてしま
う。
は,接合面(3)の接着剤の特性で全体の特性が決まつ
てしまい,例えば耐熱性もガラスの融点1600℃程度が上
限になつてしまい,Al2O3など耐熱性の高いセラミツク
を使用して球を作つても意味の無いものになつてしま
う。
また,中空セラミツクス殻の中にガスなどを封入しよ
うとする場合,接合面(3)だけではなく,他にガスの
封入のためのシール部を作る必要があり,この部分もま
た強度や耐熱性を悪くする。
うとする場合,接合面(3)だけではなく,他にガスの
封入のためのシール部を作る必要があり,この部分もま
た強度や耐熱性を悪くする。
この発明はこのような課題を解決するためになされた
もので,接合面やシール部のない中空セラミツクス殻を
得ることを目的とする。
もので,接合面やシール部のない中空セラミツクス殻を
得ることを目的とする。
この発明に係る中空セラミックス殻の製造方法は、泥
状のセラミックス液を注入した鋳型と、この鋳型を支持
し、第1の回転台に固定する支持機構と、第1の回転台
に回転力を与える第1のモータと、上記第1の回転台の
回転軸に直交した軸まわりに回転し、上記第1の回転台
が取りつけられた第2の回転台と、この第2の回転台に
回転力を与える第2のモータと、上記鋳型にあけられた
注入口にパイプで接続されたガス注入手段とを備え、上
記鋳型を回転させる前に、あらかじめ上記ガス注入手段
からガスを上記鋳型内部に注入しておき、上記ガスが注
入された鋳型に球回転を与えることにより、上記鋳型の
内面にセラミックス液の層を形成し、内部にガスが充填
された中空セラミックス殻を得るようにしたものであ
る。
状のセラミックス液を注入した鋳型と、この鋳型を支持
し、第1の回転台に固定する支持機構と、第1の回転台
に回転力を与える第1のモータと、上記第1の回転台の
回転軸に直交した軸まわりに回転し、上記第1の回転台
が取りつけられた第2の回転台と、この第2の回転台に
回転力を与える第2のモータと、上記鋳型にあけられた
注入口にパイプで接続されたガス注入手段とを備え、上
記鋳型を回転させる前に、あらかじめ上記ガス注入手段
からガスを上記鋳型内部に注入しておき、上記ガスが注
入された鋳型に球回転を与えることにより、上記鋳型の
内面にセラミックス液の層を形成し、内部にガスが充填
された中空セラミックス殻を得るようにしたものであ
る。
この発明においては,鋳型に直交した2軸又は3軸周
りに球回転を与えることによつて,鋳型の中に注入され
たセラミツク液が鋳型内面に薄い均一な層を成して貼り
付き,鋳型に水分が吸収されて固まり中空セラミツクス
殻が得られる。
りに球回転を与えることによつて,鋳型の中に注入され
たセラミツク液が鋳型内面に薄い均一な層を成して貼り
付き,鋳型に水分が吸収されて固まり中空セラミツクス
殻が得られる。
またこの発明は鋳型の内部にあらかじめガスを注入し
ておき回転によつて中空セラミツク球ができたときに、
その内部にガスを充填せしめるものである。
ておき回転によつて中空セラミツク球ができたときに、
その内部にガスを充填せしめるものである。
第1図はこの発明の一実施例を示す構成図であり,第
2図と第3図は鋳型の断面図である。(4)はアルミナ
などのセラミツク粉末を水などの液体に混ぜ泥状にした
セラミツクス液,(5)は内型を球に成形し,石こうな
ど吸水性の良い素材で作られた鋳型,(6)はこの鋳型
(5)を支持し第1の回転台(7)に固定する支持機
構,(8)は第1の回転台(7)を回転させる第1のモ
ータ,(9)は第2の回転台,(10)を回転させる第2
のモータ,(11)は中空セラミツクス殻である。
2図と第3図は鋳型の断面図である。(4)はアルミナ
などのセラミツク粉末を水などの液体に混ぜ泥状にした
セラミツクス液,(5)は内型を球に成形し,石こうな
ど吸水性の良い素材で作られた鋳型,(6)はこの鋳型
(5)を支持し第1の回転台(7)に固定する支持機
構,(8)は第1の回転台(7)を回転させる第1のモ
ータ,(9)は第2の回転台,(10)を回転させる第2
のモータ,(11)は中空セラミツクス殻である。
上記のように構成された中空セラミツクス殻製造装置
において鋳型(5)を支持機構(6)に取りつけ,第1
の回転台(7)を第1のモータ(8)で回転させ,次い
で,第2の回転台(10)を第2のモータ(9)で回転さ
せる。すると遠心力でセラミツクス液(4)が鋳型
(5)の内面に貼りつき,その水分が吸収されて第3図
のように鋳型(5)の内側に中空セラミツクス(11)殻
ができあがる。
において鋳型(5)を支持機構(6)に取りつけ,第1
の回転台(7)を第1のモータ(8)で回転させ,次い
で,第2の回転台(10)を第2のモータ(9)で回転さ
せる。すると遠心力でセラミツクス液(4)が鋳型
(5)の内面に貼りつき,その水分が吸収されて第3図
のように鋳型(5)の内側に中空セラミツクス(11)殻
ができあがる。
この後,鋳型(5)からセラミツクス殻(11)を取り
出して,高温焼結して硬化させて仕上りとなる。
出して,高温焼結して硬化させて仕上りとなる。
なお,上記実施例では回転を第1の回転第(7)と第
2の回転台(10)とで行つたが,回転を3軸に行つた場
合,さらに均一な厚みの中空セラミツクス殻(11)を得
ることができる。
2の回転台(10)とで行つたが,回転を3軸に行つた場
合,さらに均一な厚みの中空セラミツクス殻(11)を得
ることができる。
第4図は3軸回転の場合の一実施例を示すもので,第
3の回転台(12)の上に第2の回転台(10)を取りつ
け,第3のモータ(13)で回転を与える。
3の回転台(12)の上に第2の回転台(10)を取りつ
け,第3のモータ(13)で回転を与える。
この方法によれば,鋳型(5)の内面に均一な球回転
による遠心力が働き,セラミツクス液(4)が均等な厚
さで貼りつくことができる。
による遠心力が働き,セラミツクス液(4)が均等な厚
さで貼りつくことができる。
さらに,上記実施例において鋳型(5)を回転させる
前に、あらかじめ上記ガス注入装置(16)からガスをパ
イプ(15)、注入口(14)を介して鋳型(5)内部へ送
出してセラミックス液(4)と一緒に注入しておき、そ
の鋳型(5)に球回転を与えることにより、鋳型(5)
内面にセラミックス液(4)の層を形成でき、また、固
定した中空セラミックス殻(11)の内部にガスを充填す
ることができる。
前に、あらかじめ上記ガス注入装置(16)からガスをパ
イプ(15)、注入口(14)を介して鋳型(5)内部へ送
出してセラミックス液(4)と一緒に注入しておき、そ
の鋳型(5)に球回転を与えることにより、鋳型(5)
内面にセラミックス液(4)の層を形成でき、また、固
定した中空セラミックス殻(11)の内部にガスを充填す
ることができる。
ところで,上記発明では,この発明をセラミツクス殻
の製造について述べたが,その他の材質の殻にも利用で
きることは言うまでもない。
の製造について述べたが,その他の材質の殻にも利用で
きることは言うまでもない。
また,球に限らず任意の形状のものに応用できる。
この発明は以上説明したとおり,2軸回転台に鋳型をと
りつけ,2軸周りに球回転を与え,その鋳型内面の遠心力
によつて球状にセラミツクス液を固めるという方法によ
つて、セラミツクスの接着個所を無くし,耐熱性や耐久
性というセラミツクス本来の性能を損うことを防ぐとい
う効果がある。
りつけ,2軸周りに球回転を与え,その鋳型内面の遠心力
によつて球状にセラミツクス液を固めるという方法によ
つて、セラミツクスの接着個所を無くし,耐熱性や耐久
性というセラミツクス本来の性能を損うことを防ぐとい
う効果がある。
また,この発明は,球回転を3軸周りに発生するの
で,より均一な遠心力を得て、中空セラミツクス殻の厚
さを均一にする効果がある。
で,より均一な遠心力を得て、中空セラミツクス殻の厚
さを均一にする効果がある。
さらにこの発明は,ガスの充填を成形と同時に行うこ
とで工程を省力化し,かつセラミツクス殻自体にガスの
注入口を不要とするので,耐熱性などの性能を損なうこ
となくガス充填セラミツクス殻を作れるという効果があ
る。
とで工程を省力化し,かつセラミツクス殻自体にガスの
注入口を不要とするので,耐熱性などの性能を損なうこ
となくガス充填セラミツクス殻を作れるという効果があ
る。
第1図はこの発明の一実施例を示す構成図,第2図及び
第3図は鋳型の断面図,第4図はこの発明の他の実施例
を示す構成図,第5図はさらに他の実施例の構成図,第
6図(a),(b)は従来の中空セラミツクス球製造方
法を示す断面図である。 図において,(1)は第1の半球,(2)は第2の半
球,(3)は接合面,(4)はセラミツクス液,(5)
は鋳型,(6)は支持機構,(7)は第1のモータ,
(8)は第1の回転台,(9)は第2のモータ,(10)
は第2の回転台,(11)は中空セラミツクス殻,(12)
は第3の回転台,(13)は第3のモータ,(14)は注入
口,(15)はパイプ,(16)はガス注入装置である。 なお,各図中同一符号は同一または相当部分を示す。
第3図は鋳型の断面図,第4図はこの発明の他の実施例
を示す構成図,第5図はさらに他の実施例の構成図,第
6図(a),(b)は従来の中空セラミツクス球製造方
法を示す断面図である。 図において,(1)は第1の半球,(2)は第2の半
球,(3)は接合面,(4)はセラミツクス液,(5)
は鋳型,(6)は支持機構,(7)は第1のモータ,
(8)は第1の回転台,(9)は第2のモータ,(10)
は第2の回転台,(11)は中空セラミツクス殻,(12)
は第3の回転台,(13)は第3のモータ,(14)は注入
口,(15)はパイプ,(16)はガス注入装置である。 なお,各図中同一符号は同一または相当部分を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】泥状のセラミックス液を注入した鋳型と、
この鋳型を支持し、第1の回転台に固定する支持機構
と、第1の回転台に回転力を与える第1のモータと、上
記第1の回転台の回転軸に直交した軸まわりに回転し、
上記第1の回転台が取りつけられた第2の回転台と、こ
の第2の回転台に回転力を与える第2のモータと、上記
鋳型にあけられた注入口にパイプで接続されたガス注入
手段とを備え、上記鋳型を回転させる前に、あらかじめ
上記ガス注入手段からガスを上記鋳型内部に注入してお
き、上記ガスが注入された鋳型に球回転を与えることに
より、上記鋳型の内面にセラミックス液の層を形成し、
内部にガスが充填された中空セラミックス殻を得ること
を特徴とする中空セラミックス殻の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63217070A JPH0822526B2 (ja) | 1988-08-31 | 1988-08-31 | 中空セラミックス殻の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63217070A JPH0822526B2 (ja) | 1988-08-31 | 1988-08-31 | 中空セラミックス殻の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0263803A JPH0263803A (ja) | 1990-03-05 |
JPH0822526B2 true JPH0822526B2 (ja) | 1996-03-06 |
Family
ID=16698363
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63217070A Expired - Lifetime JPH0822526B2 (ja) | 1988-08-31 | 1988-08-31 | 中空セラミックス殻の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0822526B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106270404A (zh) * | 2016-08-31 | 2017-01-04 | 山东光大线路器材有限公司 | 一种终端球的加工方法 |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0471943A (ja) * | 1990-07-12 | 1992-03-06 | Taiheiyo Kogyo Kk | ホイールキャップまたはホイールキャップのセンターエンブレム |
WO2002006902A2 (en) | 2000-07-17 | 2002-01-24 | Board Of Regents, The University Of Texas System | Method and system of automatic fluid dispensing for imprint lithography processes |
US20080160129A1 (en) | 2006-05-11 | 2008-07-03 | Molecular Imprints, Inc. | Template Having a Varying Thickness to Facilitate Expelling a Gas Positioned Between a Substrate and the Template |
JP4883887B2 (ja) * | 2004-04-21 | 2012-02-22 | 株式会社ニッカトー | 中空体形状の装飾用ジルコニア質焼結体 |
US20060177535A1 (en) | 2005-02-04 | 2006-08-10 | Molecular Imprints, Inc. | Imprint lithography template to facilitate control of liquid movement |
DE102017111631A1 (de) | 2017-05-29 | 2018-11-29 | Duravit Aktiengesellschaft | Verfahren zur Herstellung eines sanitärkeramischen Gussteils |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5796805A (en) * | 1980-12-08 | 1982-06-16 | Onoda Cement Co Ltd | Method and apparatus for manufacturing cement shape |
EP0219094A1 (en) * | 1985-10-14 | 1987-04-22 | Livio Albor Dupetit Fuentes | Method and apparatus for producing hollow bodies of hardenable material and products produced therewith |
-
1988
- 1988-08-31 JP JP63217070A patent/JPH0822526B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106270404A (zh) * | 2016-08-31 | 2017-01-04 | 山东光大线路器材有限公司 | 一种终端球的加工方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0263803A (ja) | 1990-03-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0822526B2 (ja) | 中空セラミックス殻の製造方法 | |
JPS63147605A (ja) | スリツプキヤステイング用鋳型の製作法及びスリツプキヤステイング成形方法 | |
CN1239448A (zh) | 利用热可逆材料形成陶瓷铸型的方法 | |
WO2000009306A1 (fr) | Procede permettant de produire sur une porterie un decor recouvert d'un grand nombre de petits bords et coins | |
US1373121A (en) | Hollow casting and method of producing same | |
JPH0222006A (ja) | 石質材およびその成形方法 | |
JPH0533123B2 (ja) | ||
KR20020032210A (ko) | 세라믹 볼 성형 방법 및 장치 | |
JPS63209802A (ja) | 多層容器の製造方法 | |
JPS6218227A (ja) | 複層発泡成形品の製造方法 | |
KR19990083139A (ko) | 속이빈 주물의 제조장치 및 그 장치로 제조되는 주물 | |
JPS6034549A (ja) | デイスクダンパの製造方法 | |
JP3327604B2 (ja) | 金属製品の製造方法及びそれに用いる中子材料 | |
JPS6221722A (ja) | 管状体の製造方法 | |
JPH09309119A (ja) | 人体模型の製造方法 | |
JPS6010693Y2 (ja) | 電子部品用塗装ケース | |
JPH0469023B2 (ja) | ||
JPH01210312A (ja) | 光沢を有するコンクリート円柱体の製造方法 | |
JPS6257524A (ja) | 二重陶磁器及びその製造方法 | |
SU850269A1 (ru) | Способ изготовлени керамическойлиТЕйНОй фОРМы | |
JP2557339Y2 (ja) | 研削砥石 | |
JPS61293806A (ja) | 二重構造の陶磁器を無接着で製造する方法 | |
JPH0638594Y2 (ja) | 圧力鋳造用中子 | |
JPH06170870A (ja) | 内部に物体を封入した塩化ビニール製中空ボールの 製造方法 | |
JPH01215434A (ja) | 消失模型鋳造法 |