JPH08224873A - インクジェット記録ヘッドおよび印刷方法 - Google Patents

インクジェット記録ヘッドおよび印刷方法

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JPH08224873A
JPH08224873A JP3330495A JP3330495A JPH08224873A JP H08224873 A JPH08224873 A JP H08224873A JP 3330495 A JP3330495 A JP 3330495A JP 3330495 A JP3330495 A JP 3330495A JP H08224873 A JPH08224873 A JP H08224873A
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JP
Japan
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ink
head
recording head
printing
width
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JP3330495A
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English (en)
Inventor
Haruo Kawakami
春雄 川上
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】インク流路が短く、小型のインクジェット記録
ヘッドおよびこれを用いて走査距離の短く、印刷装置の
幅を小さくできる印刷方式を提供する。 【構成】インク吐出ノズル2,インク供給路3、加圧室
4,インク供給路5およびフィルタ流路6が連通してな
るインク流路が形成されており、加圧室4の外側面に電
気機械変換素子10を有し、その運動により吐出させる
インクジェット記録ヘッドH1において、インク吐出ノ
ズル2は、加圧室4の幅以上でドットピッチの整数倍の
一定間隔で、被印刷物の幅相当の長さにわたり一直線上
に配列されている。前記ヘッドH1は、前記インク吐出
ノズル2の配列方向が、被印刷面Pと平行で被印刷面の
移動方向Bに垂直な方向に一致し、この方向Aに前記一
定間隔だけ走査され、走査中は、記録ヘッドH1はイン
クを吐出し、被印刷面は静止している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタやファックス
などの印刷装置に用いられるインクジェット記録ヘッド
およびその印刷方法に関する。
【0002】
【従来技術】インクジェット記録ヘッド(以下、記録ヘ
ッドと略記する)機構を用いた印刷装置は構成が簡単で
あるという利点から、小型軽量性が要求される卓上プリ
ンタ、ファクス等の分野に広く用いられている。記録ヘ
ッド機構にはいくつかの方法が提案されているが、振動
板に圧電素子を接着し、圧電素子に電界を印加すること
により圧電素子を伸縮させ振動板を振動させる方法は、
ヘッド寿命が半永久的でありランニングコストが低い等
の長所を有するものであり、今後広く用いられようとし
ている。 この場合、表面にインク供給路、フィルタ流
路、加圧室、インクノズル等からなるインク流路が溝部
として形成される基板(キャビティ板と言う)にシート
状振動板を接合してインク流路を形成させ、この振動板
の加圧室の外側に圧電素子を接着してその伸縮運動と振
動板とのバイモルフ作用によりインクを噴出させる方法
が一般的である。圧電素子と振動板は接着強度、信頼
性、作業性の観点から、熱硬化性接着剤により接着する
のが一般的である。
【0003】図6は従来例の記録ヘッドであり、(a)
はキャビティ板の平面図、(b)は記録ヘッドのインク
流路に沿っての断面図である。キャビティ板1の一方の
平面には、インクノズル2、噴射流路3、インク加圧室
4、インク供給路5,フィルター流路6、インク溜7か
らなるインク流路が溝部として形成されている。キャビ
ティ板1に振動板8は重ね合わせられ、接着されてイン
ク流路が完成し、記録ヘッドHは形成される。
【0004】そして、インク加圧室4に対応する、振動
板8のインク流路の外側の面に電気機械変換素子として
の圧電素子10が、導電層9を介して接着され、記録ヘ
ッドは形成される。なお、圧電素子10の接着面と反対
側の面は電極である。導電層9と圧電素子10の電極に
は駆動電源11が接続される。圧電素子10に適正波形
の駆動電圧を印加し変形させバイモルフ作用により振動
板を面に垂直な方向に振動させインク加圧室4の体積を
急激に減少させ、インクノズル2よりインク液滴を吐出
させて記録紙等の被印刷面に到達させ印刷がなされる。
通常は、1インクノズルからの1パルス駆動による1回
のバイモルフ作用により、被印刷面上の1ドットが記録
される。
【0005】記録ヘッドとその走査方向と、被印刷面と
の関係などを図7によって説明する。図7はインクジェ
ット記録装置の要部破断斜視図である。記録ヘッドH
は、モータP2により駆動されるベルトP3に取り付け
られ、枠P1に固定されているガイドP4に沿って、方
向Aの直進走査できる。記録紙Pは方向Aに垂直な方向
Bにフィードされる。ヘッドHのインクノズル(この場
合ヘッドの下面にあり図には現れていない)は記録紙P
から常に一定の距離にある。インクノズルから高速で吐
出されるインク液滴が記録紙Pに到達して印刷が行われ
る。インクの記録ヘッドHへの供給は、他の位置に固定
されているインク容器P5からインクチューブP6を介
して行われる。
【0006】上記のような構造の記録ヘッドでは、バイ
モルフ運動の振幅は加圧室幅Wの2乗に比例しているこ
とが知られている。この振幅はμm 程度と小さいにもか
かわらず、インクノズルの径は10μm 程度と大きいの
で、印刷に必要なインク吐出量を得るためには、加圧室
幅Wはインクノズルの径よりかなり大きくなくてはなら
ない。すなわち、インク加圧室4の寸法が、所要のドッ
ト密度を得るためのドットピッチに対して大きい事が必
要である。例えば、400dpi(dot per inchの略)
のドット密度の場合について試算すると、印刷ドットピ
ッチは約0.064mmであるが、この場合の加圧室幅W
は、最低でも0.5mm以上が必要である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このことは、記録ヘッ
ド当たりのインクノズルの数を増やし、記録ヘッドの走
査回数を減らして、印刷速度を向上させる場合や、記録
ヘッドのサイズ、重量の削減を図る場合に問題となって
いる。以下にその例を挙げ説明する。従来は次に例を示
すような記録ヘッドおよび印刷方法が行われていたが、
これらの記録ヘッドのノズルの配置方法にはそれぞれ問
題点がある。いずれの記録ヘッドにおいても、同じ構成
要素からなっているので、前記の従来記録ヘッドと同じ
符号を付すことにする。それぞれの記録ヘッドに対応す
る印刷方法も、印刷に際しては被印刷物の移動方向(B
方向)に垂直に(A方向)、被印刷物の幅相当の距離を
ヘッドが走査する。
【0008】図8は従来の記録ヘッドh1の平面図であ
る。記録ヘッドh1の場合は、ドットピッチと同じ密度
でインクノズル2を直線配置しノズル列n1とされ、ヘ
ッドを走査して印刷を行うものである。ノズル列Nは走
査方向Aに垂直である。この記録ヘッドでは、加圧室の
ピッチに比してノズルのピッチが小さいため、加圧室と
ノズルを結ぶための長いインク噴射路3とインク供給路
5を形成する必要があり、必然的にヘッド面積が大きく
なり、かつインク流路が長くなる。これにより、基板と
振動板の接合歩留りの低下、流体抵抗増加によるインク
吐出特性の低下等の問題が生じる他、ヘッド全体が大型
化して製造コストも上昇する。
【0009】図9は記録ヘッドh1と被印刷物との関係
を示した図である。Hs,Heはそれぞれ記録ヘッドは
走査開始位置Hsおよび走査終了位置Heの間を走査さ
れる。記録ヘッドh1の場合は、走査終了位置Heで、
記録ヘッドの大部分が被印刷物Pの外側にはみだし、は
み出し分だけ印刷装置の幅は大きくなる。図10は従来
の他の記録ヘッドh2の平面図である。記録ヘッドh2
の場合は、ノズル2の密度をドット密度の整数分の1と
し、走査方向Aに垂直なノズル列n2はその整数本だけ
備えられ、ノズル列間のノズル列方向のノズル位置のず
れは1ドットピッチである。この記録ヘッドh2をA方
向に走査することにより、所要のドット密度を得るもの
である。この場合、インク流路が長くなるという問題は
回避できるものの、複数のノズル列を形成するため、そ
れぞれのノズル列に対応したインク溜め系を形成する必
要があり、インクタンクの設計が煩雑になる。またヘッ
ドが大型化するという問題点は避けられない。例えば、
上記の400dpiの場合、この方法ではノズルの密度
はドット密度の1/8〜1/10(分母≒加圧室幅0.
6/ドットピッチ0.064)となり8〜10個のノズ
ル列が必要となる。
【0010】図11は記録ヘッド2と被印刷物との関係
を示した図である。この場合は、記録ヘッドの被印刷物
Pからのはみ出しは走査開始位置Hsおよび走査終了位
置Heの両側となり、はみ出し分だけ印刷装置の幅は大
きくなる。図12は従来の記録ヘッドh3の平面図であ
り、図13は記録ヘッドh3と被印刷物との関係を示し
た図である。記録ヘッドh3の場合は、ノズル間隔が1
ドットピッチ以上で直線に配置されているノズル列n3
をヘッドの走査方向に対して傾斜させてA方向に走査
し、B方向に所要のドット密度を得るものである。この
場合、必然的にヘッドが走査方向に長くなる。印刷装置
としては、被印刷物の幅に加えてその両側にヘッドの長
さ分の幅を確保する必要があるため、印刷装置本体の幅
も大きくなるという問題がある。
【0011】この他、図14はさらに別の従来の記録ヘ
ッドh4と被印刷物との関係を示した図である。記録ヘ
ッドh4の場合は、従来の記録ヘッドh2のノズル配列
の方向を90度回転させたものであり、ノズル列n4の
長さを被印刷物Pの幅相当の長さで配置する方法であ
る。この場合はヘッドを走査する必要はなく、印刷装置
設計は簡単になるが、基本的には記録ヘッドh1、h2
の方法において膨大なノズル数のヘッド(例えばA4横
幅約205mm、400dpiで約3200ノズル)を備
えたものであり、実用的ではない。
【0012】以上に述べたように、既に提案されている
インクジェットヘッド構造ではそれぞれ、インク流路
が長くなる、複数のノズル列へのインク供給、印刷
装置本体の幅の長大化等の問題点があり、印刷装置性能
の向上、低コスト化の障害となっていた。本発明の目的
は、前記の問題点の無い、インク供給路およびインク噴
射路が短く、印刷装置本体の幅を小さくできる記録ヘッ
ドおよびこれを用いた走査距離のの短い印刷方法を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は前記の目的を
達成するために、インク溜、加圧室およびインクノズル
が連通してインク流路を形成し、加圧室の外側面に電気
機械変換素子を有してその運動作用によりインクを吐出
させるインクジェット記録ヘッドにおいて、インクノズ
ルは、加圧室の幅以上でドットピッチの整数倍の一定間
隔で一直線上に配列されているものとする。
【0014】また、ドットピッチの整数倍の一定間隔で
一直線上に配列された複数のインクノズルの配列方向
が、被印刷面と平行で被印刷面の移動方向に垂直な方向
に一致するインクジェット記録ヘッドによる印刷方法に
おいて、前記配列方向に前記一定間隔だけ走査して、走
査中に前記複数のインクノズルからインクを選択的に吐
出して静止された被印刷面に各ドットを印刷し、走査
後、被印刷面をドットピッチだけ移動する動作を繰り返
すことにより、印刷を行うこととする。
【0015】
【作用】本発明によれば、インクノズルは、加圧室の幅
以上でドットピッチの整数倍の一定間隔で一直線上に配
列されるので、記録ヘッドの走査は前記一定間隔で良
く、さらに次の作用が生ずる。インク加圧室間隔とノズ
ル間隔とを一致させることができるため、加圧室とノズ
ルとを連絡するインク流路を極めて短く、精度良く同じ
長さにすることが可能である。そのため、インク流れの
抵抗を低く、抵抗のばらつきを小さくでき、高速のイン
ク吐出が可能であり、印刷品質が高く、高速印刷のでき
る印刷装置が可能となる。
【0016】また、インク加圧室が一直線上に配置され
るため、構造が単純であり、インク供給が容易となる。
さらに、本発明のヘッドでは走査距離がノズル間の短い
距離に限定されるため、本ヘッドの被印刷物からのはみ
出し部は小さく、印刷装置として被印刷物の幅に加えて
確保すべき幅が小さくてすむ可能性がある。
【0017】
【実施例】本発明の記録ヘッドについて、代表的なドッ
ト密度400dpiの場合の、インクノズル数とノズル
間隔および走査ドット数との関係の試算を行った。その
結果のいくつかは実施し後述する。図1は本発明に係る
記録ヘッドH1の平面図である。各流路の名称は従来の
記録ヘッドと同じなので説明を省略する。記録ヘッドH
1の加圧室の配列は従来の記録ヘッドh3(図12参
照)と同様直線であり、ノズル2は加圧室10の極く近
傍に形成可能であり、噴射流路3およびインク供給路5
はほとんど不必要となる。図2は記録ヘッドH1と被印
刷物との関係を示した図である。インクノズル列N1の
方向と記録ヘッドH1の走査方向Aとは一致しており、
被印刷物Pの移動方向Bは走査方向Aに垂直である。
【0018】ノズル間隔Wの下限値は、必要吐出インク
量とそれに依存した加圧室幅の下限値により決定され
る。例えば、ドット密度400dpiに対する加圧室幅
の下限値は前述のように約0.5mmとなるので、ノズル
間隔Wの下限値は、隣接する加圧室間の境界壁が加圧時
に変形しない下限値約0.1mmを加えた、約0.6mmと
なる。被印刷物42の幅を205mm(A4サイズの横幅
に相当)とした場合の、ノズル間隔とノズル数、及び走
査必要ドット数の関係を表1に示す。
【0019】
【表1】 すなわち、ヘッドHがA方向に走査する間に、各ノズル
より最大、ノズル間隔Wに相当した走査ドット数分の回
数の吐出を行う。走査距離はノズル間隔Wである。この
間、被印刷物Pは静止しているが、1走査完了後、B方
向へ1 ドット分だけ移動し、その後記録ヘッドHは再度
走査し印刷を行う。以降、その動作の繰り返しにより印
刷を行う。記録ヘッドH1の走査は往復運動となるが、
往復路とも印刷動作をしてもよいし、往路のみ印刷動作
とし、被印刷物Pの移動時に復路走査をする構成として
もよい。
【0020】次に、ドット密度400dpi、ノズル数
100個の場合の本発明および従来の3方法での記録ヘ
ッド寸法、必要プリンタ幅等の試算結果を表2に示す。
【0021】
【表2】 試算に用いた条件は次の〜である。
【0022】 加圧室寸法 :0.5mm x 4mm とした。 ヘッド横幅 : 従来の記録ヘッド1の方法では、 加圧室寸法(4mm) + インク溜まり等(2mm) + 噴射流路(4mm) 従来の記録ヘッド2の方法では、 加圧室寸法(4mm) + インク溜まり等(2mm))×ノズル列数 従来の記録ヘッド3の方法では、 ノズル間隔 × ノズル数 走査: 従来の記録ヘッド1の方法では、A4幅 従来の記録ヘッド2,3の方法では、A4幅+ヘッド横幅。
【0023】 本発明の方法では、ノズル間隔 印刷装置幅:走査距離+ヘッド横幅。 走査距離、印刷装置幅とも、本発明の方法が最小であ
る。また、ノズル数が増えるに従い、従来の方法ではヘ
ッドが大型化し、印刷装置幅も増加する方向になるが、
本発明の方法ではヘッドは変わらず、走査幅が減少する
分だけ印刷装置幅は減少する方向になる。
【0024】このように、本発明の方法を用いることに
より、ヘッドの印刷性能の向上、印刷装置の小型、低コ
スト化が可能となる。 実施例1 表面にインク供給路、フィルタ流路、加圧室、インクノ
ズル等からなるインク流路が溝部として形成される非結
晶性熱可塑性樹脂等のプラスチック材料からなる基板
(キャビティ板と言う)を射出成形等により作製し、こ
れにシート状振動板を接合してインク流路を形成させ、
この振動板の加圧室の外側に圧電素子を接着してヘッド
を作製した。圧電素子と振動板は、熱硬化性接着剤によ
り接着した。振動板、基板材料としてはポリサルホンを
用いた。
【0025】ヘッド仕様は、A4幅対応、ドット密度4
00dpi、ノズル数は200個とした。この時のノズ
ル間隔は1.02mmであり、ドット間隔では16ドット
分に相当する。印刷装置幅の下限値は206mmとなる。
各ノズルの吐出周波数を5kHzとすることにより、一
走査の所要時間は3.2ms,A41枚の印刷は被印刷
物の移動時間を含めて20秒で可能であった。 実施例2 実施例1と同様の流路、加圧室構成を用い、A4幅対
応、ドット密度400dpiの記録ヘッドH2を作製し
た。記録ヘッドH2はノズル数50個の部分ヘッドH
p、4個を連結し、ノズルを一列配置としたものであ
る。図3は本発明の他の実施例に係る部分ヘッド連結型
の記録ヘッドH2と被印刷物との関係を示した図であ
る。部分ヘッドHpは連結され、ノズル列は4本の部分
ノズル列Npからなり、等間隔で一直線である。この様
に部分ヘッドを連結することにより、部分ヘッドのアラ
インメントの必要は生ずるが、ヘッド製造の歩留りが向
上しコストの更なる低減が可能となる。 実施例3 実施例1と同様の流路、加圧室構成を用い、A4幅対
応、ドット密度400dpiで、2本のノズル列の記録
ヘッドH3を作製した。図4は本発明の別の実施例に係
る2本のノズル列の記録ヘッドH3と被印刷物との関係
を示した図である。ノズル列N3のノズル数を200個
とした。2本のノズル列のノズル位置は走査方向Aには
ずらしていない。この様な記録ヘッドH3を用いて、印
刷時の走査距離は1.02mm、一走査の所要時間は1.
6msとなり、A41枚の印刷は被印刷物の移動時間を含
めて15秒で可能となった。
【0026】2本のノズル列のノズル位置を走査方向A
にはノズル間隔の半分だけずらし、記録ヘッドの走査距
離をノズル間隔の半分とすることも可能である。 実施例4 実施例1と同様の流路、加圧室構成を用い、A4幅対
応、ドット密度400dpiのカラー用記録ヘッドH4
を作製した。図5はの異なる実施例に係るカラー用記録
ヘッドと被印刷物との関係を示した図である。ノズル列
N4は4色に対応して4列とし、各列に200個のノズ
ルを並べた。これにより、A4版フルカラー印刷が、2
0秒で可能となった。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、インクノズルは、加圧
室の幅以上でドットピッチの整数倍の一定間隔で、被印
刷物の幅相当の長さにわたり一直線上に配列されてい
て、記録ヘッドの走査は前記一定間隔で良いため、次の
効果が得られる。加圧室とノズルとを連絡するインク流
路を極めて短く、精度良く同じ長さにすることが可能で
ある。そのため、インク流れの抵抗を低く、抵抗のばら
つきを小さくでき、高速のインク吐出が可能であり、印
刷品質が高く、高速印刷のできる印刷装置が得られる。
【0028】また、インク加圧室が一直線上に配置され
るため、構造が単純であり、インク供給が容易である。
さらに、本発明のヘッドでは走査距離がノズル間の短い
距離に限定されるため、本ヘッドの被印刷物からのはみ
出し部は小さく、印刷装置として被印刷物の幅に加えて
確保すべき幅が小さくてすむ。
【0029】上記効果より、記録ヘッドの印刷性能の向
上、印刷装置の高速化、小型、低コスト化ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録ヘッドH1の平面図
【図2】本発明に係る記録ヘッドH1と被印刷物との関
係を示した図
【図3】本発明の他の実施例に係る部分ヘッド連結型の
記録ヘッドH2と被印刷物との関係を示した図
【図4】本発明の別の実施例に係る2本のノズル列の記
録ヘッドH3と被印刷物との関係を示した図
【図5】本発明の異なる実施例に係るカラー用記録ヘッ
ドH4と被印刷物との関係を示した図
【図6】従来例の記録ヘッドであり、(a)はキャビテ
ィ板の平面図、(b)は記録ヘッドのインク流路に沿っ
ての断面図
【図7】インクジェット記録装置の要部破断斜視図
【図8】従来の記録ヘッドh1の平面図
【図9】従来の記録ヘッドh1と被印刷物との関係を示
した図
【図10】従来の記録ヘッドh2の平面図
【図11】従来の記録ヘッドh2と被印刷物との関係を
示した図
【図12】従来の記録ヘッドh3の平面図
【図13】従来の記録ヘッドh3と被印刷物との関係を
示した図
【図14】従来の記録ヘッドh4と被印刷物との関係を
示した図
【符号の説明】
1 キャビティ板 2 インクノズル 3 噴射流路 4 インク加圧室 5 インク供給路 6 フィルター流路 7 インク溜め 8 振動板 9 導電膜 10 圧電素子 11 電源 P 被印刷物 A ヘッド走査方向 B 被印刷物移動方向 H1 記録ヘッド Hp 部分ヘッド h1 記録ヘッド Hs ヘッド走査開始位置 He ヘッド走査終了位置 W ノズル間隔 N ノズル列 Np 部分ノズル列 n ノズル列 P1 枠 P2 モータ P3 ベルト P4 ガイド P5 インク容器 P6 インクチューブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インク溜、加圧室およびインクノズルが連
    通してインク流路を形成し、加圧室の外側面に電気機械
    変換素子を有してその運動作用によりインクを吐出させ
    るインクジェット記録ヘッドにおいて、インクノズル
    は、加圧室の幅以上でドットピッチの整数倍の一定間隔
    で一直線上に配列されていることを特徴とするインクジ
    ェット記録ヘッド。
  2. 【請求項2】ドットピッチの整数倍の一定間隔で一直線
    上に配列された複数のインクノズルの配列方向が、被印
    刷面と平行で被印刷面の移動方向に垂直な方向に一致す
    るインクジェット記録ヘッドによる印刷方法において、
    前記配列方向に前記一定間隔だけ走査して、走査中に前
    記複数のインクノズルからインクを選択的に吐出して静
    止された被印刷面に各ドットを印刷し、走査後、被印刷
    面をドットピッチだけ移動する動作を繰り返すことによ
    り、印刷を行うことを特徴とするインクジェット記録ヘ
    ッドによる印刷方法。
JP3330495A 1995-02-22 1995-02-22 インクジェット記録ヘッドおよび印刷方法 Pending JPH08224873A (ja)

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