JPH0822481A

JPH0822481A - 配線径路修正支援装置

Info

Publication number: JPH0822481A
Application number: JP6154432A
Authority: JP
Inventors: Shinichi Ariyoshi; 信一有▲吉▼; Hachidai Nagase; 八大永瀬
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1994-07-06
Filing date: 1994-07-06
Publication date: 1996-01-23

Abstract

(57)【要約】【目的】ＬＳＩ、プリント基板等の配線径路の修正にお
いて、配線径路を探索し、記憶装置に格納し、表示装置
に表示する従来の方法では、既配線が多数存在する場合
は余剰配線を多数生成するため配線の修正に多大な時間
を費やすという問題があった。本発明はこの問題点を解
決し、短時間に最適な配線径路を決定できる装置を構築
することを目的とする。【構成】結線要求通りに配線径路が決定できない場合は
探索した配線径路を配線候補として格納する記憶装置
と、配線候補及び障害箇所を表示画面等に表示する表示
装置と、配線候補を配線径路として記憶装置に格納で
き、また、配線候補に余剰配線があれば該余剰配線を自
動的に削除して格納する記憶装置とを備えた配線径路修
正支援装置より成る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はＬＳＩ、プリント基板等
の配線径路の修正方法ならび装置に係り、特に既配線、
配線禁止領域等が障害となり結線要求通りの配線径路が
発見できないため未配線となった信号単位に配線追加を
行う場合あるいは複数の未配線信号に対して同時に配線
追加を行う場合において、中継点として指示した点を通
る配線候補を探索する自動配線機能を持ち、自動配線に
より探索した１つあるいは複数の配線候補を同時に表示
装置に表示し、その後人手によりルート変更等の既配線
の修正を行って未配線を配線できるルートを空け、未配
線信号の配線を追加し、未配線となっていた配線用端子
間が中断なく配線候補あるいは既配線部分を含む配線候
補により結線できた時点で信号単位に配線候補を配線径
路として記憶装置に格納し、また、配線候補に余剰配線
があれば該余剰配線を自動的に削除して格納する記憶装
置とを備えた配線径路修正支援装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ＬＳＩ、プリント基板等における従来の
配線径路の設計を支援する配線径路修正支援装置は、特
開平2-6102号公報のごとく配線径路を自動探索する径路
探索装置を用いて、配線可能な範囲において誤りなく配
線径路を発見し、記憶装置に格納するものである。図７
(a)は従来法により詳細に配線径路を表示した一実施例
であり、図７(b)は従来法により配線径路を自動探索し
た一実施例である。線分１、２はそれぞれ既配線の第１
層配線径路、既配線の第２層配線径路であり、矩形３は
第１層配線径路と第２層配線径路を電気的に接続するス
ルーホールであり、点Ａ、Ｂ、Ｃはそれぞれ人手で指示
した追加したい配線径路の始点、中継点、終点であり、
線分11、12はそれぞれ径路探索装置による自動探索によ
り得られた第１層配線径路、第２層配線径路であり、矩
形13は自動探索により得られたスルーホールである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、配線
径路を自動探索後、その結果を配線径路として記憶装置
に格納し、表示装置に表示していた。この方法は任意の
区間が一度あるいは数回で結線できる追加に対しては有
効である。しかし、ほとんどの配線が終了した後の未配
線修正のような場合は既配線が多数存在するため、既配
線を取り外し再配線して配線を追加できる空き領域を確
保しなければ未配線の修正は困難である。従来の配線径
路の自動探索は空き領域を確保せずに繰返し探索するた
め、追加した径路の一部分が余剰配線となり、いま一度
該余剰配線を削除するという操作が必要であった。図８
(a)、(b)、図９は従来法により順次詳細に配線を追加す
る際の一実施例であり、図８(a)は未配線を修正する直
前の状態であり、図８(b)は第１回目の自動探索で発見
した配線径路と未配線であり、図９は第２回目の自動探
索で発見した配線径路と未配線である。図８(b)、図９
は既配線L1、スルーホールTH1が障害となり、これ以上繰
返し自動探索を行っても結線できない状態である。この
ような場合、人手により既配線L1、スルーホールTH1を自
動探索の障害とならない場所まで移動して空き領域を確
保し、かつ、ACD間あるいは AE間のルートのいずれか一
方が余剰配線となるため、人手によりいずれかを削除し
なければならなかった。

【０００４】このように、探索した配線径路を記憶装置
に格納し、表示装置に表示する従来の方法では、既配線
が多数存在する場合は配線の修正に多大な時間を費やす
という問題点があった。

【０００５】本発明の目的は上記問題点を克服すること
にある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的は、配線用端子
情報、端子間配線情報、配線禁止情報等を格納した記憶
装置からこれらの情報を取り出して表示画面等に表示
し、配線径路の設計を支援する装置において、既配線、
配線禁止領域等が障害となり結線要求通りの配線径路が
発見できないため未配線となった信号単位に配線追加を
行う場合あるいは複数の未配線信号に対して同時に配線
追加を行う場合において、中継点として指示した点を通
る配線候補を探索する自動配線機能を持ち、自動配線に
より探索した１つあるいは複数の配線候補を同時に表示
装置に表示し、その後人手によりルート変更等の既配線
の修正を行って未配線を配線できるルートを空け、未配
線信号の配線を追加し、未配線となっていた配線用端子
間が中断なく配線候補あるいは既配線部分を含む配線候
補により結線できた時点で信号単位に配線候補を配線径
路として記憶装置に格納し、また、配線候補に余剰配線
があれば該余剰配線を自動的に削除して格納する記憶装
置とを備えた配線径路修正支援装置により達成される。

【０００７】

【作用】本発明によれば、配線用端子間の配線径路決定
においては複数の径路を同時に探索することができ、そ
の中で結線できた経路のみを正式な配線径路として選択
することができるため、短時間で最適な配線径路を発見
することができる。また、余剰配線を作成することがな
いため余剰配線の削除工程が不要であり、短時間で最適
な配線径路を決定できる。

【０００８】

【実施例】本発明の方法を実現する一実施例を図１から
図２を用いて説明する。

【０００９】図１は、本発明に基づく詳細に配線径路を
表示し配線径路を自動探索した一実施例であり、線分
１、２はそれぞれ既配線第１層配線径路、既配線第２層
配線径路であり、矩形３は第１層配線径路と第２層配線
径路を電気的に接続するスルーホールであり、点Ａ、
Ｂ、Ｃはそれぞれ人手で指示した追加する配線径路の始
点、中継点、終点であり、線分４、５はそれぞれ径路探
索装置による自動探索により得られた第１層配線候補、
第２層配線候補であり、破線６は自動探索で未配線とな
った区間である。

【００１０】図２は、本発明に基づく配線候補を配線径
路として格納する際の一実施例であり、線分11、12はそ
れぞれ配線候補から詳細な配線径路として記憶装置に格
納され、かつ、表示装置に表示された第１層配線径路、
第２層配線径路であり、矩形13は配線径路と共に追加さ
れたスルーホールである。

【００１１】図３は、本発明に基づく任意の個数、任意
の位置に指定した中継点が既配線、配線禁止領域等の配
線障害上であった場合は、最寄りの空チャネル上の点に
自動的に中継点を移動させる一実施例であり、点Ｂ´、
Ｃ´はそれぞれ人手で指示した追加する配線径路の中継
点、終点であり、点Ｂ、Ｃはそれぞれ人手で指示した追
加する配線径路の中継点、終点が配線障害上であるた
め、最寄りの空チャネル上の点に自動的に中継点を移動
させた一実施例である。

【００１２】図４は、本発明に基づく配線径路探索方
法、配線径路格納方法を実現するブロック図の一実施例
であり、21は表示装置、22は入力装置、23は記憶装置、
24は配線径路修正支援装置、25は入力点補正機能、26は
自動径路探索装置、27は配線候補格納機能、28は未配線
格納機能、29は配線候補表示機能、30は未配線表示機
能、31は結線チェック機能、32は配線径路格納機能、33
は配線径路表示機能である。

【００１３】図５は、本発明に基づく配線径路を自動探
索し、結線できた場合には配線径路、未配線がある場合
は配線候補として格納、表示する方法のフローチャート
の一実施例である。

【００１４】図６は、本発明に基づく配線候補を配線径
路として格納、表示する方法のフローチャートの一実施
例である。

【００１５】以下では、本発明に基づく配線径路を自動
探索し、結線できた場合には配線径路、未配線がある場
合は配線候補として格納、表示する一実施例の動作、及
び、本発明に基づく配線候補を配線径路として格納、表
示する一実施例の動作、及び、本発明に基づく任意の個
数、任意の位置に指定した中継点が配線障害上であった
場合は最寄りの空チャネル上の点に自動的に中継点を移
動させる一実施例の動作を図１から図６を用いて説明す
る。

【００１６】まず、図１に示す本発明を実現するための
アルゴリズムを図４及び図５を用いて説明する。

【００１７】設計者は図１(a)に示すように、表示装置2
1上に表示された修正する範囲の配線径路を見ながら入
力装置22から追加する配線径路の始点Ａ、中継点Ｃ、終
点Ｂを指示する。これに基づき、配線径路修正支援装置
24中の入力点補正機能25が動作し、指示した始点Ａ、中
継点Ｃ、終点Ｂが配線障害上であった場合は配線の障害
とならない位置に指示点を移動させる。次に自動径路探
索装置26が動作し、指示した２点間すなわちAC間、CB間
に対してそれぞれ配線径路を自動探索する。配線径路の
自動探索において既配線、配線禁止領域等が障害となり
配線要求通りに配線径路が決定できない場合、すなわち
未配線が発生した場合は、配線候補格納機能27が動作し
障害箇所に至るまで探索した配線径路を配線候補として
記憶装置23に格納し、続いて未配線格納機能28が動作し
探索の結果未配線となった区間を記憶装置23に格納す
る。その後、配線候補表示機能29が動作し配線候補を表
示装置21上に表示し、続いて未配線表示機能30が動作し
未配線となった区間を表示装置21上に表示する。また、
途中に障害なく結線できた場合、すなわち未配線が発生
しなかった場合は、配線径路格納機能32が動作し探索し
た径路を配線径路として記憶装置23に格納し、最後に配
線径路表示機能33が動作し探索した径路を配線径路とし
て表示装置21上に表示する。

【００１８】以上のようなアルゴリズムにより、図１に
示す本発明に基づく配線径路の自動探索方法の一実施例
を実現できる。

【００１９】次に、図２に示す本発明を実現するための
アルゴリズムを図４及び図６を用いて説明する。

【００２０】設計者は図２(a)に示すように、表示装置2
1上に表示された配線径路を見ながら入力装置22から配
線径路として格納したい配線候補、例えば配線候補CDを
指示する。これに基づき、配線径路修正支援装置24は指
示された配線候補の信号を調べ、記憶装置23から該配線
候補と同一信号の配線候補情報を取り出す。次に、結線
チェック機能31が動作し、修正信号が配線径路及び配線
候補で閉じるかどうかをチェックする。閉じない場合は
該信号での処理を終了する。閉じる場合は該信号に余剰
配線候補が存在するかどうかをチェックし、存在する場
合は該余剰配線候補情報を記憶装置23から削除する。続
いて修正信号の余剰配線候補以外の配線候補情報を記憶
装置23から削除する。この配線候補情報は後続の処理で
配線径路として記憶装置23に格納する。続いて修正信号
の未配線情報を記憶装置23から削除する。その後、記憶
装置23から削除した全ての配線候補、未配線の表示パタ
ーンを表示装置21上から削除する。続いて配線径路格納
機能32が動作し、記憶装置23から削除された配線候補の
中で余剰配線候補以外の配線候補情報を新たに配線径路
として記憶装置23に格納し、最後に配線径路表示機能33
が動作し記憶装置23に格納した配線径路を表示装置21上
に表示する。以上のような処理を、指示した配線候補の
信号数だけ繰り返す。

【００２１】以上のようなアルゴリズムにより、図２に
示す本発明に基づく配線候補を配線径路として格納する
方法の一実施例を実現できる。

【００２２】最後に、図４の入力点補正機能25で実現し
ている、図３に示す本発明を実現するためのアルゴリズ
ムを説明する。

【００２３】まず、配線径路修正支援装置24は設計者が
入力装置22から入力した点の座標を読み込む。次に、記
憶装置23から配線径路情報、すなわち配線用端子情報、
端子間配線情報、配線禁止情報を取り出し、該入力点が
配線径路上に載っているかどうかを調べる。また同時
に、該入力点を中心として±20格子の範囲の格子点に対
しても配線径路上に載っているかどうかを調べる。該入
力点が配線径路上に載っていない場合には入力点は補正
しない。該入力点が配線径路上に載っている場合は、該
入力点を中心として±20格子の範囲の格子点に対して、
該入力点に最も近く配線径路上に載っていない点を選択
することで入力点の補正を行う。

【００２４】以上のようなアルゴリズムにより、図３に
示す本発明に基づく任意の個数、任意の位置に指定した
中継点が既配線、配線禁止領域等の配線障害上であった
場合、最寄りの空チャネル上の点に自動的に中継点を移
動させる一実施例を実現できる。

【００２５】

【発明の効果】本発明によれば配線径路の設計を支援す
る装置において、既配線、配線禁止領域等が障害となり
結線要求通りの配線径路が発見できないため未配線とな
った信号単位に配線追加を行う場合あるいは複数の未配
線信号に対して同時に配線追加を行う場合において、中
継点として指示した点を通る配線候補を探索する自動配
線機能を持ち、自動配線により探索した１つあるいは複
数の配線候補を同時に表示装置に表示し、その後人手に
よりルート変更等の既配線の修正を行って未配線を配線
できるルートを空け、未配線信号の配線を追加し、未配
線となっていた配線用端子間が中断なく配線候補あるい
は既配線部分を含む配線候補により結線できた時点で信
号単位に配線候補を配線径路として記憶装置に格納し、
また、配線候補に余剰配線があれば該余剰配線を自動的
に削除して格納する記憶装置とを備えた配線径路修正支
援装置により、既配線が多数存在する場合でも短時間に
最適な配線径路を発見することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に基づく配線径路の自動探索方法の一実
施例である。

【図２】本発明に基づく配線候補を配線径路として格納
する方法の一実施例である。

【図３】本発明に基づく任意の個数、任意の位置に指定
した中継点が既配線、配線禁止領域等の配線障害上であ
る場合、最寄りの空チャネル上の点に自動的に中継点を
移動させる一実施例である。

【図４】本発明に基づく配線径路探索方法、配線径路格
納方法を実現するブロック図の一実施例である。

【図５】本発明に基づく配線径路を自動探索し、結線で
きた場合には配線径路、未配線がある場合は配線候補と
して格納、表示する方法のフローチャートの一実施例で
ある。

【図６】本発明に基づく配線候補を配線径路として格
納、表示する方法のフローチャートの一実施例である。

【図７】従来法により詳細に配線径路を表示し、障害な
く配線径路を自動探索できた一実施例である。

【図８】従来法により詳細に配線径路を表示し、自動探
索した配線径路に障害区間を持つ一実施例である。

【図９】従来法により詳細に配線径路を表示し、自動探
索した配線径路に障害区間を持つ一実施例である。

【符号の説明】

１…第１層配線径路、２…第２層配線径路、３…スルーホール、４…第１層配線候補、５…第２層配線候補、６…未配線、Ａ…追加配線径路の始点、Ｂ、Ｂ´…追加配線径路の中継点、Ｃ、Ｃ´…追加配線径路の終点、 11…追加した第１層配線径路、 12…追加した第２層配線径路、 13…追加したスルーホール、 21…表示装置、 22…入力装置、 23…記憶装置、 24…配線径路修正支援装置、 25…入力点補正機能、 26…自動径路探索装置、 27…配線候補格納機能、 28…未配線格納機能、 29…配線候補表示機能、 30…未配線表示機能、 31…結線チェック機能、 32…配線径路格納機能、 33…配線径路表示機能。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】配線用端子情報、端子間配線情報、配線禁
止情報等を格納した記憶装置からこれらの情報を取り出
して表示画面等に表示し、ＬＳＩ、プリント基板等の配
線径路の設計を支援する装置において、既配線、配線禁
止領域等が障害となり結線要求通りの配線径路が発見で
きないため未配線となった信号単位に配線追加を行う場
合あるいは複数の未配線信号に対して同時に配線追加を
行う場合において、中継点として指示した点を通る配線
候補を探索する自動配線機能を持ち、自動配線により探索した１つあるいは複数の配線候補を
同時に表示装置に表示し、その後人手によりルート変更
等の既配線の修正を行って未配線を配線できるルートを
空け、未配線信号の配線を追加し、未配線となっていた
配線用端子間が中断なく配線候補あるいは既配線部分を
含む配線候補により結線できた時点で信号単位に配線候
補を配線径路として記憶装置に格納し、また、配線候補
に余剰配線があれば該余剰配線を自動的に削除して格納
する記憶装置とを備えた配線径路修正支援装置。
【請求項２】請求項１の自動配線機能において、指示し
た点が既配線、配線禁止領域等の配線障害上であった場
合は、配線障害とならない位置に指示点を自動的に移動
する自動配線機能。
【請求項３】請求項１において、配線候補と既配線とを
分けて管理する表示装置及び記憶装置。