JPH08224224A - 重心動揺計 - Google Patents

重心動揺計

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JPH08224224A
JPH08224224A JP7032602A JP3260295A JPH08224224A JP H08224224 A JPH08224224 A JP H08224224A JP 7032602 A JP7032602 A JP 7032602A JP 3260295 A JP3260295 A JP 3260295A JP H08224224 A JPH08224224 A JP H08224224A
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JP
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JP7032602A
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Toshihito Okuda
敏仁 奥田
Hitoshi Murase
仁 村瀬
Takao Nakajima
孝男 中島
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Original Assignee
Anima Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 荷重センサーから出力されるアナログ荷重デ
ータ信号が受けるノイズの影響を軽減し、正確な重心動
揺の測定・解析を行うことのできる重心動揺計を提供す
ることを目的とする。 【構成】 荷重データ計測装置と、重心動揺データ解析
装置とを備えて構成された重心動揺計である。そして、
前記荷重データ計測装置を、アナログ計測部(例えば、
ロードセル12‥)と、アナログ/デジタル変換部(例
えば、AD変換部19)と、デジタル信号送信部(例え
ば、デジタル送信部21)とを備えた構成とした。一
方、前記重心動揺データ解析装置を、前記デジタル信号
送信部から送信されるデジタル値の信号を受信するデジ
タル信号受信部(例えば、デジタル受信部22)を備え
た構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医学的平衡機能検査、
バランス機能回復訓練、運動工学、人間工学等の分野に
おいて被検体の重心を測定する場合などに用いられる重
心動揺計に関する。
【0002】
【従来の技術】めまい、平衡障害の診断において中心と
なる平衡機能検査や、リハビリテーション医学、体育・
スポーツ医学の分野では、直立姿勢に現れる身体動揺を
重心の動揺として記録する重心動揺計が用いられてい
る。
【0003】従来の重心動揺計は例えば図3に示すよう
なものである。
【0004】この重心動揺計1は、患者が両足を乗せる
検出板2及び、複数の荷重検出センサ3‥を備えた重心
動揺データ計測装置1aと、この重心動揺データ計測装
置1aの荷重検出センサ3‥によって検出されたアナロ
グデータ信号を伝送するためのアナログ伝送ケーブル6
と、このアナログ伝送ケーブル6を介して伝送された前
記アナログデータ信号をデジタルデータに変換し、該デ
ジタルデータから荷重中心を求め、これを患者の重心中
心とする等の解析を行う演算部4を備えた重心動揺デー
タ解析装置1bと、この重心動揺データ解析装置1bに
よって求められた重心中心を表示するプリンター5とを
有して構成されたものである。そして、このような構成
により重心動揺計1は、患者が検出板2に両足を乗せて
立位姿勢をとると、各荷重検出センサ3‥がそれぞれの
位置にかかる荷重を検出し、それぞれに検出された検出
値から重心動揺データ解析装置1bの演算部4により患
者の荷重中心(重心)を求め、さらに求められた重心を
プリンター5により、例えば図4に示すような重心の移
動を示す軌跡Kとして表示することができるようになっ
ている。
【0005】このような重心動揺計によれば、プリンタ
ー5に表示される軌跡Kを見ることによって患者の重心
の変動の状態が分かることから、患者の平衡機能の状態
を把握することができるようになっている。すなわち、
図4中に示す軌跡Kの外形線L1によって形成される図
形より、その中心点を推定してこれを患者の見掛け上の
重心中心位置G1として特定し、この重心中心位置G1
から前後左右のいずれに多く、あるいは少なく重心が移
るかなどをみることにより、患者の平衡機能の状態が分
かるのである。
【0006】上記重心中心位置G1と軌跡Kによる評価
以外では、測定中の被検体の重心位置の軌跡の総軌跡長
L、当該軌跡によって形成された軌跡図形の最外周線L
1の内側の面積(外周面積D)等も平衡障害の病態評価
に用いられており、このような評価に用いられる重心動
揺計においては、最近では、測定時間中の重心位置を一
定のサンプリング時間毎に記録してゆき、その重心位置
のデータを基に重心中心位置を自動計算し、総軌跡長
L、外周面積Dを自動的に算出し、出力するものなども
造られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記重
心動揺計1による測定においては以下に述べる不都合が
ある。
【0008】重心動揺データ計測装置1aの各荷重検出
センサー3‥により検出されたアナログデータ信号は、
一定の長さ(普通、約1m以上)を持つアナログ伝送ケ
ーブル6中を伝送されて重心動揺データ解析装置1bの
演算部4に入力され、演算部4中のアンプによって増幅
され、フィルタによって不要周波数帯域がカットされ、
さらに重心動揺データ解析装置1bのAD変換器によっ
てデジタルデータに変換された後、重心位置の算出以降
の計算に用いられるのであるが、該アナログデータ信号
にはアナログ伝送ケーブル6中を伝送される間にノイズ
が混入しやすい。
【0009】例えば、図4中に示すような重心位置の軌
跡の総軌跡長を算出する場合は、上記のAD変換された
デジタルデータを基に、50ミリ秒毎といったような単
位時間毎に重心位置を求める演算処理がなされ、その重
心位置の測定時間中の総移動距離を総軌跡長として算出
しているが、このAD変換されたデジタルデータには、
アナログデータ信号が長いアナログ伝送ケーブル6中を
伝送される際に混入したノイズの影響が除去されずに含
まれており、ノイズが含まれない場合(図5)と比較し
て、図4に示すように、軌跡の総軌跡長Lが長くなった
り、軌跡図形の最外周線L1の形が変わったりすること
が起こる。
【0010】このように、重心動揺データ計測装置1a
から重心動揺データ解析装置1bに送られる重心動揺デ
ータはアナログ信号で送られていたので、重心動揺デー
タ計測装置1aから重心動揺データ解析装置1bに送ら
れる間にノイズの影響を受けやすく、正確な重心動揺の
測定が妨げられるという問題点があった。また、上記ノ
イズの影響を除去した解析をしようとする場合、除去す
るための手続きが複雑化してしまうという問題点があっ
た。
【0011】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、重心動揺データ計
測装置から重心動揺データ解析装置に送られる重心動揺
データ信号が受けるノイズの影響を軽減し、正確な重心
動揺の測定解析を行うことのできる重心動揺計を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明における請求項1
記載の重心動揺計では、重心動揺データを計測する重心
動揺データ計測装置と、該重心動揺データ計測装置によ
り計測された重心動揺データを基に重心動揺解析データ
を作成する重心動揺データ解析装置とを備えて構成され
た重心動揺計であって、前記重心動揺データ計測装置
が、アナログ計測部(例えば、ロードセル12‥)と、
該アナログ計測部で計測されたアナログ値のデータ信号
をデジタル値のデータ信号に変換するアナログ/デジタ
ル変換部(例えば、AD変換部19)と、該アナログ/
デジタル変換部により変換されたデジタル値のデータ信
号を送信するデジタル信号送信部(例えば、デジタル送
信部21)と、を備える一方、前記重心動揺データ解析
装置が、前記デジタル信号送信部から送信されるデジタ
ル値の信号を受信するデジタル信号受信部(例えば、デ
ジタル受信部22)を備えている、ことを前記課題の解
決手段とした。
【0013】請求項2記載の重心動揺計では、請求項1
記載の重心動揺計において、前記デジタル信号送信部と
前記デジタル信号受信部との信号のやりとりが有線で行
われることを前記課題の解決手段とした。
【0014】請求項3記載の重心動揺計では、請求項1
記載の重心動揺計において、前記デジタル信号送信部と
前記デジタル信号受信部との信号のやりとりが無線で行
われることを前記課題の解決手段とした。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明によれば、重心動揺データ
計測装置中のアナログ計測部で計測されたアナログ値の
データ信号は、重心動揺データ計測装置が自らの内に備
えるアナログ/デジタル変換部において直ちにデジタル
値のデータ信号に変換され、その後、該デジタル値のデ
ータ信号は、重心動揺データ計測装置が自らの内に備え
るデジタル信号送信部によって重心動揺データ解析装置
へと送信される。そして、該重心動揺データ解析装置中
では、デジタル信号受信部で受信した前記デジタル値の
データ信号を用いて、重心動揺データの解析が行われ
る。
【0016】このように、重心動揺データ計測装置から
重心動揺データ解析装置へ伝送されるデータ信号を、従
来のアナログ信号でなく、デジタル信号としたため、重
心動揺データ計測装置から重心動揺データ解析装置に送
られる重心動揺データ信号が受けるノイズの影響が少な
く、正確な重心動揺の測定解析を行うことのできる重心
動揺計とすることができる。
【0017】請求項2記載の発明によれば、前記重心動
揺データ計測装置から前記重心動揺データ解析装置へと
ケーブル中を伝送されるデータ信号を、従来のアナログ
信号でなく、デジタル信号としたため、重心動揺データ
計測装置から重心動揺データ解析装置に送られる重心動
揺データ信号が受けるノイズの影響が少なく、正確な重
心動揺の測定解析を行うことのできる重心動揺計とする
ことができる。
【0018】請求項3記載の発明によれば、前記重心動
揺データ計測装置から前記重心動揺データ解析装置への
データ信号のやりとりが、ノイズの影響を受けにくいデ
ジタル無線で行われるので、前記重心動揺データ計測装
置と前記重心動揺データ解析装置とを離れた場所に設置
する場合や、ケーブルの取り回しが困難な場所に設置す
る場合等にも用いることのできる、ノイズの影響を受け
にくい、正確な重心動揺の測定・解析を行うことのでき
る重心動揺計とすることができる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を詳しく説明す
る。図1は本発明の重心動揺計の一実施例を示す図であ
り、この図において符号10は重心動揺計である。
【0020】重心動揺の測定による評価項目は目的によ
り様々に設定できるが、本実施例の重心動揺計として
は、一例として、測定される被検体の重心位置を逐次算
出し、測定時間中の該重心位置のX座標とY座標の度数
分布により重心中心位置G0を決定し、また、該重心位
置の時間の経過に伴う軌跡の総軌跡長Lと、当該軌跡に
よって形成された軌跡図形Kの最外周線の内側の面積D
及び、L/D値(単位面積軌跡長)を決定して、出力す
るものについて示すこととする。被検体の平衡障害の病
態の評価には、上記軌跡図形K、重心中心位置G0、及
びL/D値(単位面積軌跡長)を用いるものである。
【0021】この重心動揺計10は、重心動揺データを
計測する重心動揺データ計測装置10aと、該重心動揺
データ計測装置により計測された重心動揺データを基に
重心動揺解析データを作成する重心動揺データ解析装置
10b、及び表示装置10cとを備えている。
【0022】前記重心動揺データ計測装置10aは、被
検者(患者)の両足が乗せられる略三角形状の検出板1
1と、該検出板11に設けられて患者の両足にかかる荷
重中心を連続的に検出する3個のロードセル12‥と、
該ロードセルからのアナログ値のデータ信号を増幅する
アンプ17と、信号の不要周波数帯域をカットするフィ
ルタ18と、該フィルタ18を通過したアナログ信号を
デジタルデータに変換するAD変換部19及び、該デジ
タルデータを送信するデジタル送信部21とを備えて構
成されている。
【0023】また、前記重心動揺データ解析装置10b
は、前記デジタル送信部21より発信されたデジタルデ
ータを受信し、受信した該デジタルデーターを演算手段
13に供給するするデジタル受信部22と、該デジタル
データに基づき、患者の重心位置を算出する演算手段1
3と、演算手段13によって算出された重心位置を予め
設定されたX−Y座標上の位置に変換するとともに、変
換されたXY座標位置を予め設定された単位時間毎に認
識された多数のXY座標として記憶するXY座標位置記
憶手段14及び、XY座標位置記憶手段14によって記
憶された測定中の多数のXY座標位置を基に、 1.X座標位置、Y座標位置の度数分布により算出され
る重心中心位置G0 2.時間の経過に伴う重心位置の軌跡の総軌跡長L 3.前記軌跡によって形成された軌跡図形の最外周線の
内側の面積である外周面積D 4.前記総軌跡長Lと外周面積Dの比であるL/D値
(単位面積軌跡長) を決定する決定手段15とを備えて構成されている。
【0024】また、表示装置10cは、前記XY座標位
置記憶手段14によって記憶された多数のXY座標位置
の軌跡Kと、前記決定手段15によって決定された重心
中心位置G0、総軌跡長L、外周面積D、及びL/D値
(単位面積軌跡長)を表示するものである。
【0025】ここで、演算手段13及び決定手段15
は、中央演算処理ユニット(CPU)、およびRAM、
ROM等のメモリを備えた演算処理装置(コンピュータ
ー)であり、またXY座標位置記憶手段14は、この演
算処理装置(コンピューター)の備えるRAM等のメモ
リである。
【0026】ロードセル12‥は、略三角形状の検出板
11の各隅部に、正三角形の各頂点をなすようにしてそ
れぞれ配設されたものであり、これらロードセル12‥
にはそれぞれその出力を増幅するためのアンプ17が接
続され、さらにこれらアンプ17‥にはフィルタ18、
AD変換部19を介してデジタル送信部21が接続され
ている。なお、検出板11の足を乗せる面には、3個の
ロードセル12‥の重心となる位置に点、あるいは丸と
いった足の位置を合わせるための目印20が設けられて
いる。
【0027】演算手段13は、デジタル受信部22が受
信したデジタルデータを入力し、これにより各ロードセ
ル12‥が受けた荷重からその重心位置を実時間、すな
わちリアルタイムに算出するものである。なお、ロード
セル12‥では連続的に荷重が検出されるが、演算手段
13ではこれを50ミリ秒といったような単位時間毎
に、すなわち断続的に演算処理してその重心位置を算出
している。そして、このようにして断続的に処理されて
得られた重心位置のデータは、その個々のデータがCR
T等からなる表示装置10cによって連続的(ミクロ的
には断続的)に表示され、これにより測定開始時からの
重心位置の移動が図2に示すような軌跡Kとして表示さ
れるようになっている。
【0028】また、XY座標位置記憶手段14は、演算
手段13によって算出された重心位置を予め設定された
X−Y座標上の位置に変換する変換機能14aと、変換
されたXY座標位置を予め設定された単位時間毎に認識
された多数のXY座標として記憶する記憶機能14bと
からなるものである。ここで、予め設定されたX−Y座
標とは、この例では、前記目印20の位置を原点とし、
ロードセル12‥が形成する正三角形の底辺(足を検出
板11に乗せた際踵が向く側の辺)がX軸と平行となる
ように設定されたものであり、また、このX−Y座標軸
も図2に示すように表示装置10cに表示されるように
なっている。
【0029】また、決定手段15は、XY座標位置記憶
手段14によって記憶された多数のXY座標位置を基
に、それぞれX座標位置、Y座標位置毎にその度数分布
を求めて重心中心位置G0を算出し、また、軌跡Kの総
軌跡長Lを算出し、外周面積Dを画像処理等の手段によ
って算出し、そしてL/D値(単位面積軌跡長)を算出
する算出機能15aと、算出機能15aによって得られ
た重心中心位置G0、総軌跡長L、外周面積D、及びL
/D値(単位面積軌跡長)を信号として出力する出力機
能15bとからなるもので、出力機能15bによって出
力した信号を表示装置10cに送り、重心位置の軌跡K
とともに、該軌跡K内に重心中心位置G0を表示し、ま
た、総軌跡長L、外周面積D、及びL/D値(単位面積
軌跡長)を表示できるように構成されたものである。
【0030】ここで、算出手段15aおよび出力機能1
5bは、測定時間、あるいはXY座標位置記憶手段14
によって得られたデータの数が予め設定された時間ある
いは数になったら、自動的に重心中心位置G0、総軌跡
長L、外周面積D、及びL/D値(単位面積軌跡長)を
算出し、結果を出力するようになっており、したがって
例えば測定時間をそのまま設定時間にすれば、測定終了
後、測定中の重心中心位置G0、総軌跡長L、外周面積
D、及びL/D値(単位面積軌跡長)が出力されるよう
になっている。
【0031】なお、本実施例の重心動揺計10には、演
算手段13、XY座標位置記憶手段14、決定手段15
を構成するコンピューターシステムにプリンター(図示
略)が連携されており、これによって表示装置10cに
表示される画像と同様のデータ、すなわちX−Y座標
軸、重心位置の軌跡、重心中心位置G0、総軌跡長L、
外周面積D、及びL/D値(単位面積軌跡長)がプリン
トアウトされるようになっている。
【0032】次に、このような構成の重心動揺計10を
用いて患者(被検体)の重心位置を測定する方法、及
び、本実施例の重心動揺計の動作について説明する。
【0033】まず、重心動揺データ計測装置10aの検
出板11の上に患者を乗せるとともに、図1中二点鎖線
で示すようにその両足間の中心位置を目印20に合わ
せ、その状態で重心動揺計10の測定系のスイッチをオ
ンする。すると、以降測定時間中、患者の両足にかかる
荷重が三個のロードセル12…によって検出され続け
る。
【0034】三個のロードセル12…それぞれのアナロ
グ検出信号はアンプ17、フィルタ18を経由し、AD
変換部19においてデジタルデータに形成され、デジタ
ル送信部21により送信される。
【0035】上記デジタル送信部21により送信された
デジタルデータは、重心動揺データ解析装置10bに設
けられたデジタル受信部22により受信されて演算手段
13に送られる。
【0036】演算手段13では、送られてきたデジタル
データを入力し、従来の重心動揺計と同様の演算処理に
よって各ロードセル12‥が受けた荷重から患者の重心
位置を予め設定された単位時間毎に算出し、得られた結
果を表示装置10cに送ってこれを表示する。したがっ
て、表示装置10cでは、演算手段15で算出された重
心位置が順次表示されていき、これにより患者の測定開
始後の重心の移動が図2中の軌跡Kとして表示される。
【0037】また、このようにして演算手段13で算出
された重心位置は、XY座標位置記憶手段14の変換機
能14aによって予め設定されたX−Y座標上の位置に
変換され、単位時間毎に認識された多数のXY座標とし
て記憶される。
【0038】そして、重心位置測定が終了すると、算出
機能15a、出力機能15bが起動し、XY座標位置記
憶手段14により記憶された多数のXY座標から算出機
能15aによってそれぞれX座標位置、Y座標位置毎に
その度数分布が求められ、重心中心位置G0が算出さ
れ、また、軌跡Kの総軌跡長L、外周面積D、及びL/
D値(単位面積軌跡長)が算出される。
【0039】さらに、算出された重心中心位置G0、総
軌跡長L、外周面積D、及びL/D値(単位面積軌跡
長)は、出力機能15bによって表示装置10cやプリ
ンタに出力され、図2に示すように重心位置の軌跡Kと
ともに表示される。
【0040】上記のように、本実施例に示した重心動揺
計10にあっては、ロードセル12で検出されたアナロ
グの重心動揺データが、重心動揺データ計測装置10a
が自らの内に備えるAD変換部19によりデジタルデー
タ化された後に重心動揺データ解析装置10bへと伝送
されるので、従来例のように微弱なアナログ信号が長い
ケーブル間を伝送される場合と異なり、データがノイズ
の影響を受けず、正確な重心中心位置G0、総軌跡長
L、外周面積D、及びL/D値(単位面積軌跡長)の計
算ができる。
【0041】また、本実施例の場合、重心動揺データ計
測装置10aから重心動揺データ解析装置10bへのデ
ータ信号のやりとりを、無線で行っているので、前記重
心動揺データ計測装置と前記重心動揺データ解析装置と
を離れた場所に設置する場合や、ケーブルの取り回しが
困難な場所に設置する場合等にも対応して、正確な重心
動揺の測定・解析を行うことができる。
【0042】なお、上記実施例では、被検体の平衡障害
の病態評価用に、軌跡図形K、重心中心位置G0、総軌
跡長L、及び外周面積Dを決定する重心動揺計の場合を
示したが、本発明は他の評価項目を決定する重心動揺計
の場合にも適用できることはいうまでもない。
【0043】また、上記実施例では重心動揺データ計測
装置のデジタル信号送信部から重心動揺データ解析装置
のデジタル信号受信部へのデジタルデータの伝送を無線
で行う例を示したが、有線で行ってもよい。
【0044】また、上記実施例では被検体の各足にかか
る荷重中心を検出するためのロードセル12が3個備え
られている例を示したが、ロードセルを4個としてもよ
く、その場合には検出板11を矩形状にしてその四隅部
にそれぞれロードセルが配設されるように構成するのが
好ましい。また、検出板についても、一つでなく両足に
それぞれ対応するよう二つ用いてもよい。
【0045】また、上記実施例(図1)では重心動揺デ
ータ解析装置10bと表示装置10cを別体としたが、
表示装置10cは重心動揺データ解析装置10bの一部
に設けてもよい。
【0046】また、上記実施例では本発明の重心動揺計
を主に平衡機能検査を目的として使用したが、運動工
学、人間工学等の分野において被検者の重心を測定する
場合などにも用いることができるのはもちろん、人間以
外の動物の重心の動揺を調べるのにも用いることができ
る。
【0047】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、重心動揺
データ計測装置から重心動揺データ解析装置に送られる
重心動揺データ信号が受けるノイズの影響が少なく、正
確な重心動揺の測定解析を行うことのできる重心動揺計
とすることができる。
【0048】請求項2記載の発明によれば、重心動揺デ
ータ計測装置から重心動揺データ解析装置にケーブル中
を送られる重心動揺データ信号が受けるノイズの影響が
少なく、正確な重心動揺の測定解析を行うことのできる
重心動揺計とすることができる。
【0049】請求項3記載の発明によれば、重心動揺デ
ータ計測装置と重心動揺データ解析装置とを離れた場所
に設置する場合や、ケーブルの取り回しが困難な場所に
設置する場合等にも用いることのできる、ノイズの影響
を受けにくい、正確な重心動揺の測定解析を行うことの
できる重心動揺計とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の重心動揺計の一実施例を示す概略構成
図。
【図2】図1に示した重心動揺計によって得られる重心
位置の軌跡を示す図。
【図3】従来の重心動揺計の一例を示す概略構成図。
【図4】図3に示した重心動揺計によって得られる重心
位置の軌跡を示す図。
【図5】図3に示した重心動揺計によって得られる、ノ
イズが無い場合の重心位置の軌跡を示す図。
【符号の説明】
10 重心動揺計 10a 重心動揺データ計測装置 10b 重心動揺データ解析装置 12 ロードセル(アナログ計測部) 19 AD変換部(アナログ/デジタル変換部) 21 デジタル送信部(デジタル信号送信部) 22 デジタル受信部(デジタル信号受信部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重心動揺データを計測する重心動揺データ
    計測装置と、該重心動揺データ計測装置により計測され
    た重心動揺データを基に重心動揺解析データを作成する
    重心動揺データ解析装置とを備えて構成され、 前記重心動揺データ計測装置が、 アナログ計測部と、 該アナログ計測部で計測されたアナログ値のデータ信号
    をデジタル値のデータ信号に変換するアナログ/デジタ
    ル変換部と、 該アナログ/デジタル変換部により変換されたデジタル
    値のデータ信号を送信するデジタル信号送信部と、を備
    える一方、 前記重心動揺データ解析装置が、前記デジタル信号送信
    部から送信されるデジタル値の信号を受信するデジタル
    信号受信部を備えている、ことを特徴とする重心動揺
    計。
  2. 【請求項2】前記デジタル信号送信部と前記デジタル信
    号受信部との信号のやりとりが有線で行われることを特
    徴とする請求項1記載の重心動揺計。
  3. 【請求項3】前記デジタル信号送信部と前記デジタル信
    号受信部との信号のやりとりが無線で行われることを特
    徴とする請求項1記載の重心動揺計。
JP7032602A 1995-02-21 1995-02-21 重心動揺計 Pending JPH08224224A (ja)

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5027422A (ja) * 1973-07-10 1975-03-20
JPH02102651A (ja) * 1988-10-11 1990-04-16 Anima Kk 立体バランス機能訓練装置
JPH042331A (ja) * 1990-04-20 1992-01-07 Mitsubishi Electric Corp 呼吸計測装置
JP3114209B2 (ja) * 1990-01-25 2000-12-04 セイコーエプソン株式会社 情報処理装置および表示部の高速化方法および表示制御ワンチップic

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