JP3250622B2 - カロリー計付き心拍測定装置 - Google Patents

カロリー計付き心拍測定装置

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JP3250622B2
JP3250622B2 JP02377292A JP2377292A JP3250622B2 JP 3250622 B2 JP3250622 B2 JP 3250622B2 JP 02377292 A JP02377292 A JP 02377292A JP 2377292 A JP2377292 A JP 2377292A JP 3250622 B2 JP3250622 B2 JP 3250622B2
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  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は測定した心拍数と共に消
費カロリーも同時に表示するカロリー計付き心拍測定装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在の健康を考えると、予防医学の観点
からも人間が食物を摂取し体内に取り込んだカロリー
と、これを日常生活により消費するカロリーのバランス
が保たれていることが重要である。
【0003】ところが、現在の交通機関等の発達により
人間の日常生活でのカロリー消費量が減少している。こ
れに対して、食物によるカロリー摂取量は減ることな
く、むしろ増える方向にあり、カロリー消費量と摂取量
とのバランスが崩れてきている。このため、積極的に運
動を行ってカロリー消費量を増やすことが重要となり、
運動をする人が増加している。
【0004】この運動を考えると、各個人が適当に行う
のではなく、消費カロリーという立場からの運動メニュ
ーをつくり、それに基づいて管理していくことが重要に
である。
【0005】この観点から、従来においては各個人の運
動によるカロリー消費量を算出する方法として、次のよ
うなものがあった。
【0006】(1) 酸素消費量測定装置により酸素の
消費量を直接測定し、この測定値を消費カロリーに換算
する。
【0007】(2) 運動負荷試験等により、心拍数と
酸素消費量を測定して消費カロリーとの相関直線を計算
し、これに測定した心拍数を代入して計算する。
【0008】(3) ある運動を何分間行うと何カロリ
ー消費するという一般に公開されている表から、カロリ
ー消費量を算出する。
【0009】(4) 特開昭54ー160280号公報
記載の技術のように、代表的な相関直線を1つだけ決定
し、これに基づいて心拍数の測定と同時に消費カロリー
を計算する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記各従来
技術では次のような問題点がある。
【0011】(1) 前記(1),(2)の方法では、
測定値は正確だが、高価な測定装置と専門知識が必要と
なると共に運動量、運動の種類等が規制されるために、
個人で日常的に使用することはたいへん困難である。
【0012】(2) また(3)の方法では、運動の種
類、方法、時間を正確に管理して行うため、運動に対す
る自由度が規制され、個人が日常生活において行う運動
に対しては規制感が強く、なじまない。
【0013】(3) さらに、(4)の方法では相関直
線が一つしかないため、多くの被験者を測定調査した場
合、個人差(性別、体力等)によって測定値が大幅にず
れてしまうことがある。即ち、同じ測定心拍数であって
も個人差により、単位体重あたりのカロリー消費量が最
高と最低で3倍以上の違いが生じることがあり、一つの
相関直線だけで計算するのは誤差が大きすぎて実用に適
しない。
【0014】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
で、専門的知識及び複雑で高価な測定機器を必要とせ
ず、簡単で、各個人の体力(最大酸素摂取能力)を考慮
したより少ない誤差で、各種の運動に対して、最適近似
値としてのカロリー消費量を計算できるカロリー計付き
心拍測定装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】測定した心拍数から消費
カロリーを求め、被測定者の心拍数と同時に消費カロリ
ーも表示するカロリー計付き心拍測定装置において、
拍数と消費カロリーに対応する酸素消費量との関係を示
す相関直線であって、体力の異なる多数人を対象にした
実験によって体力に応じて求められた複数の相関直線を
記憶した記憶手段と、この記憶手段に記憶した複数の相
関直線のうちから、前記被測定者の体重、性別、年令に
加えて各個人に固有の体力に関係する複数の個人情報を
入力することによってその個人に最適な相関直線を選択
する相関直線選択手段と、この相関直線選択手段により
選択した相関直線に基づいて測定心拍数に対応した消費
カロリーを演算するカロリー演算手段とから構成された
ことを特徴とする。
【0016】
【作用】相関直線選択手段により、記憶手段に記憶され
た複数の相関直線から被験者に最適な相関直線を選択
し、カロリー演算手段で前記相関直線に基づいて心拍数
に対応した消費カロリーを演算し、心拍数と共に消費カ
ロリーを表示する。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面を参照し
ながら説明する。
【0018】本実施例に係るカロリー計付き心拍測定装
置は、個人差のある心拍数と消費カロリーとの関係を統
計的に分析して不特定多数の個人に適応し得る複数の相
関直線を設定し、この設定した複数の相関直線のうちか
ら、個々人に最適な相関直線を選択し、この選択した相
関直線に基づいて消費カロリーを演算し、表示するもの
である。
【0019】具体的には、それぞれ体力の異なる多数人
を対象にして行った実験により、心拍数とカロリー消費
量(最大酸素摂取量から換算したもの)との相関関係を
検出して統計分析し、個々人の相関関係線が一定の誤差
範囲内になるような平均的な相関関係線を複数求めてお
く。なお、この相関関係線は直線になる。
【0020】さらに、前記複数の相関直線のうち、個々
人の特性に近い相関直線を選択するための手段として、
次の個人情報を参照する。
【0021】(1)安静心拍数 (2)質問形式の点数 (3)運動テストの数値 各個人のこれら3つの情報(詳しい説明は後述する)と
前記複数の相関直線との関係を統計計算して、これらの
数値の特定値に対して特定の相関直線を選択するように
予め設定しておく。さらに、年令、性別、体重等で決ま
るエネルギーの基礎消費量も考慮する。
【0022】そして、上記個人情報(1),(2),
(3)のうち、いずれか一つ、又は二つ以上及び被験者
の年令、性別、体重が測定装置に入力される。これらの
入力された数値で、被測定者固有の相関直線と近似して
いる相関直線を選択し、この相関直線を基に測定心拍数
から個人のカロリー消費量を計算し、心拍数と同時に個
人のカロリー消費量を表示するものである。
【0023】次にカロリー計付き心拍測定装置の具体的
構成について説明する。
【0024】図1はカロリー計付き心拍測定装置の全体
構成を示すブロック図、図2は運動をする者(被測定
者)が本実施例のカロリー計付き心拍測定装置を身体に
取り付けた状態を示す図、図3は心拍数表示装置を示す
斜視図である。
【0025】このカロリー計付き心拍測定装置は、図1
及び図2に示すように主に心拍検出器1と心拍数表示装
置5とから構成されている。
【0026】心拍検出器1は、被測定者の胴部に巻くバ
ンド2と、このバンド2に取付けられ心拍数を検出する
一対の心拍検出電極3と、この電極3で検出した心拍信
号を心拍表示装置5に送信する送信器4とから構成され
ている。
【0027】心拍表示装置5は主に、心拍検出器1の送
信器4から送信される心拍信号の弱い電波を受信する受
信器6と、受信した信号から心拍数を検出する心拍数検
出回路7と、受信した心拍数からカロリー消費量を計算
するカロリー消費量計算部8と、心拍数検出回路7で検
出した心拍数及びカロリー消費量計算部8で計算したカ
ロリー消費量を表示する表示器9とから構成されてい
る。この心拍表示装置5は腕にバンド10で取り付け
る。
【0028】カロリー消費量計算部8は、各種の個人に
関する条件値を入力する条件値入力スイッチ12と、こ
の条件値入力スイッチ12にそれぞれ接続され、入力さ
れた個人情報に対応して一定条件(この条件については
後述する)の下で後述する各論理記憶回路16〜20の
いずれを起動させるかを選択する第1〜第3選択回路1
3,14,15と、個人差のある心拍数と消費カロリー
との関係を統計的に分析して設定した不特定多数の個人
に近似的に適応し得る複数の相関直線を論理式として記
憶した記憶手段としての第1〜第5論理記憶回路16〜
20と、各選択回路13〜15により論理記憶回路16
〜20が複数選択されたときにこれらを比較して1つの
論理記憶回路を特定する比較回路21と、この比較回路
21により特定した1つの回路(相関直線)に基づい
て、心拍検出器1で検出した心拍数からカロリー消費量
を演算するカロリー演算手段としてのカロリー演算回路
22とから構成されている。なお、前記選択回路13〜
15及び比較回路21で相関直線選択手段が構成されて
いる。また、各論理記憶回路16〜20にはそれぞれ1
つずつ論理式(相関直線)が記憶されている。
【0029】条件値入力スイッチ12は、図3に示すよ
うに、心拍表示装置5の表面に表示器9と共に配設され
た各スイッチによって構成されている。具体的には設定
値入力モード切替スイッチ25と、年令、安静心拍数、
体重、性別等の項目を選択して切り替える設定項目切替
スイッチ26と、選択した項目の数値を入力する数値設
定スイッチ27とからなる。また、28は心拍表示装置
5の電源スイッチである。
【0030】次に選択回路13〜15、各論理記憶回路
16〜20及び比較回路21における具体的な処理内容
を説明する。
【0031】論理記憶回路16〜20 各論理記憶回路16〜20にそれぞれ記憶されている相
関直線は、次のようにして求める。
【0032】この相関直線は統計的に母集団を推定、計
算して求める直線で、多数の被験者の測定値を統計的に
分析し、この分析結果に応じて複数の母集団に分けて各
個人の相関直線にそれぞれ近似した平均的な相関直線を
算出するものである。
【0033】まず実験により各被験者の体重1Kgあた
りの最大酸素摂取量を求め、これを体力値(最大酸素摂
取能力)として5つの評価のグループに分ける。この各
グループの集団を統計的に解析し、平均の回帰直線を求
める。実験により求めたこの回帰直線を図4に示す。な
お、図4は男性の場合の数値である。男と女では体力に
差があるので、男女別々に回帰直線を求める。
【0034】また、この直線を次の式で表す。
【0035】評価1 y=b1+a1*x 評価2 y=b2+a2*x 評価3 y=b3+a3*x 評価4 y=b4+a4*x 評価5 y=b5+a5*x y:酸素消費量 x:心拍数 a1〜a5:定数 b1〜
b5:定数 ここで、b1…b5は一次直線の切片にあたり、この値は
母集団においてはb1=b2=b3=b4=b5と考えら
れ、さらにこれらはカロリー計算して運動を管理するに
はほとんど問題がない誤差なので、b1=b2=b3=b4
=b5とする。
【0036】このため、各個人の体力(最大酸素摂取能
力)の違いは、一次直線の傾きa1〜a5によって顕著に
現れてくる。また、傾きa1〜a5はこの値が大きくなる
ほど体力(最大酸素摂取能力)が大きくなる。
【0037】ここでは、体力の大きい方から順に評価5
>評価4>評価3>評価2>評価1としている。
【0038】そして、前記5つの理論直線(理論式)
を、予め各論理記憶回路16〜20に記憶しておく。即
ち、評価1の理論直線を第1理論記憶回路16に、評価
2の理論直線を第2理論記憶回路17に、評価3の理論
直線を第3理論記憶回路18に、評価4の理論直線を第
4理論記憶回路19に、評価5の理論直線を第5理論記
憶回路20にそれぞれ記憶させておく。
【0039】なお、被験者を前記5段階の評価に分けた
ときに、いずれかの段階での被験者数が少なくてその段
階での統計を取ることができないときには、次のように
して評価値を求める。ここでは、評価1の統計値を取る
ことができなかったものとする。
【0040】前記評価2〜5のグループの被験者の安静
心拍数の平均を取り、この平均値と各相関直線の傾きa
との関係を調べると、図5に示すようになる。この図か
ら分るように、安静心拍数の平均値と各相関直線の傾き
aとの関係は、図示する二次曲線が最も良く表してい
る。この二次曲線を表す二次方程式は a=d1*c2+d2*c+d3 a:傾き c:安静心拍数 d1,d2,d3:定数 となる。
【0041】この式から評価1の値及びそれに対応する
安静心拍数の値を求める。具体的には、図5中の二次曲
線上の評価5〜2に対応する点F5〜F2において、F
5とF4との間隔、F4とF3との間隔及びF3とF2
との間隔を考慮して評価1の点F1を求める。例えば、
これらの間隔の平均値を出し、この平均値の分だけ二次
曲線上でF2からずれた位置をF1とする。これによ
り、評価1での値を出す。これは他の評価2〜5の統計
値が取れなかった場合においても同様である。
【0042】第1選択回路13 第1選択回路13では次の処理がなされる。即ち、安静
心拍数と傾きa1〜a5との関係が決定される。
【0043】傾きa1〜a5、即ち評価1〜5を、以下の
安静心拍数pの幅に対応させる。
【0044】 評価1 p1以上 評価2 p2からp1より小さい 評価3 p3からp2より小さい 評価4 p4からp3より小さい 評価5 p4以下 なお、p1〜p4は次のように設定する。即ち、図4のグ
ラフにおいて安静時における酸素消費量、(例えば5.53
32ml/分・Kg、図4参照)における、評価1と評価
2の心拍数の中間値をp1、評価2と評価3との中間値
をp2、評価3と評価4との中間値をp3、評価4と評価
5との中間値をp4とする。
【0045】また、安静心拍数の大小はp1>p2>p3
>p4の順序になる。即ち、心拍数が大きいほど、体力
(最大酸素摂取能力)が小さく、評価は下がる。この関
係は性別により異なるため、男女別々に求める。
【0046】以上の条件を第1選択回路13に記憶さ
せ、入力された安静心拍数等により評価値を定める。実
際に使用するには、性別、体重、安静心拍数を条件値入
力スイッチ12により入力する。この入力した性別等に
基づいて第1選択回路13が被験者の相関直線に最も近
い相関直線を選択し、いずれかの論理記憶回路16〜2
0を特定する。
【0047】なお、前記p1〜p4の値としては図5のグ
ラフを用いて設定してもよい。即ち、このグラフの二次
曲線上において、各評価に対応する点F1,F2,F
3,F4,F5のそれぞれの中間点としてもよい。
【0048】第2選択回路14 第2選択回路14では次の処理がなされる。即ち、質問
形式での点数と傾きa1〜a5との関係が決定される。
【0049】被験者個人の日常生活の行動により、その
個人の最大酸素摂取量が決定される。最大酸素摂取量の
少ない人でも継続的なトレーニングにより能力が改善さ
れ、少ない心拍数で多くの酸素が摂取できるようにな
る。また、逆に運動選手等が現役を引退し運動を長期間
にわたり休むと、最大酸素摂取量は減少してくる。即
ち、その人の最大酸素摂取量は生活の中での運動によっ
てほぼ決定する。
【0050】このことは、運動生活を質問形式で調査す
ることにより、これを点数にして傾きa1〜a5を選択で
きることを意味する。
【0051】この質問形式の一例を以下に示す。
【0052】1.通勤や買い物でどのくらい運動してい
ますか? 歩 行:何 分、何 回/週 自転車:何 分、何 回/週 2.現在なにか運動をしていますか? 運動の種類、 何 分、何 回/週 3.……… 上記のような酸素消費量に関する10項目くらいの質問
を行い、その答えにより点数を算出する。第2選択回路
14には被験者が獲得した点数、被験者の体重、性別及
び実際に調べた被験者の酸素消費量の関係を記録してお
く。
【0053】これにより、前記被験者が条件値入力スイ
ッチ12から体重、性別を入力すると共に前記質問に答
えることで、獲得した点数から酸素消費量を判断する。
そして、この酸素消費量から前記理論式を特定し、各個
人に適応する相関直線を各論理記憶回路16〜20から
呼出す。
【0054】第3選択回路15 第3選択回路15では次の処理がなされる。即ち、運動
テストの数値と傾きa1〜a5との関係が決定される。
【0055】運動テストは、一般に公開されているハー
バード・ステップ・テストによって行う。
【0056】このテストは被験者に、20インチ(5
0.8cm)の台を毎分30回のテンポで5分間昇降運
動を行わせ、運動後の回復期心拍数と運動持続時間から
体力を評価するものである。
【0057】被験者は、例えばメトロノームのリズムに
合せて、2秒に1回の割合で台の昇降運動を5分間行
う。次いで、運動後1分から1分30秒まで、2分から
2分30秒まで、3分から3分30秒まで、3回脈拍数
を測定する。なお、途中で運動を中断した場合は、直ち
にその時間を記録し、前記同様にして運動後の脈拍数を
測定する。
【0058】この測定値を基に次の式で体力指数を算出
する。
【0059】体力指数={運動継続時間(秒)×10
0}/{2×(3回の脈拍数の合計)} この式により各被験者の得点が得られる。得られた各被
験者の得点を統計計算して下記の評価基準に合せて5段
階の評価に分ける。
【0060】55以下 評価1 55〜64 評価2 65〜79 評価3 80〜89 評価4 90以上 評価5 この関係を第3選択回路15に記録する。
【0061】なお、これは一例で、性別等によって他の
複数の関係が第3選択回路15にそれぞれ記録されてい
る。
【0062】以上の関係によって、被測定者が運動テス
トによる心拍数を性別等と共に第3選択回路15に条件
値入力スイッチ12で入力すると、第3選択回路15に
よって入力した情報に対応した評価値が決定され、被測
定者固有の相関直線と近似する相関直線が選択される。
【0063】比較回路21 比較回路21においては次の処理がなされる。なお、こ
の処理においては、各選択回路13〜15においていず
れか1つの回路だけが起動して1つの相関直線が特定さ
れる場合と、2つ又は3つの回路が起動してそれぞれの
回路で相関直線が特定される場合とがあり、それぞれの
場合に分けて説明する。
【0064】まず、1つの選択回路だけが起動する場合
について説明する。
【0065】各選択回路13〜15にうちの1つの回路
によって選択された相関直線を特定する信号(特定信
号)は比較回路21へ送信される。
【0066】比較回路21は、1つの選択回路からの特
定信号だけを受信し、他の選択回路からの特定信号が受
信されていなければ、その旨の通知信号を選択回路に送
信する。これにより、選択回路では対応する論理記憶回
路16〜20から相関直線が呼出され、カロリー演算回
路22に送出される。
【0067】次に2つ又は3つの選択回路13〜15が
起動する場合について説明する。
【0068】被測定者に対応した相関直線の選択をそれ
ぞれ単独で行った場合、その選択精度が必ずしも十分で
ないことがある。例えば、第1選択回路13を用いるた
め、被測定者が自己の安静心拍数を測定する場合におい
て、知識や経験がないときは測定条件(体調、測定環境
など)の一般化ができずに測定誤差が大きくなることが
ある。また、第3選択回路15の運動テストの方法が正
確に実行されていないと測定誤差が大きくなり、相関直
線の選択も不正確なものとなる。
【0069】そこで、不正確な相関直線の選択を解消し
選択精度を上げるために、各選択回路13〜15のうち
2つ又は3つを共用して判断する。
【0070】この場合、被測定者が自己の安静心拍数、
運動能力等を知っているか否かの知識の程度によって個
人情報の入力数が異なるため、個人情報が入力された選
択回路だけを用いて比較する。このため、2つの選択回
路を共用する場合と3つの選択回路を共用する場合とが
ある。
【0071】2つの回路を共用する場合、例えば第1選
択回路13での安静心拍数と第2選択回路14の質問形
式での点数とを共用する場合には、まず使用者は第1,
第2選択回路13,14に必要とされる前述した数値を
入力する。各選択回路13,14では入力された数値に
よってそれぞれ相関直線が選択され、比較回路21に通
知される。
【0072】そして、比較回路21では、2つの特定信
号を受信したため、各選択回路13,14へ前記通知信
号の送信を行わない。これにより、各選択回路13,1
4で独自に相関直線の選択が行われることはなく、各選
択回路13,14によってそれぞれ選択された相関直線
が比較回路21において比較される。
【0073】そして、二つの回路13,14で選択され
た相関直線が一致した場合はその評価に決定される。二
つの回路13,14での選択が異なった場合は、入力を
やり直す指示を表示器9に表示させる。これに対して被
測定者が個人情報を再入力した場合、それによっても判
断が異なったときは、二つの回路13,14の選択した
相関直線の中間に値する相関直線の傾きを計算により新
たに作り、これを相関直線として決定する。
【0074】三つの回路を共用する場合では、少なくと
も二つの回路が同じ評価を選択したとき、その評価を相
関直線として決定する。三つとも異なった場合は、表示
器9に再入力を指示する。そして、再入力された個人情
報に対する評価を比較し、二つ以上の回路が同じ評価を
選択したとき、その評価を相関直線として決定する。ま
た、再入力によっても三つの選択が異なるときは、中間
の評価を相関直線として決定する。
【0075】以上のように、被験者の酸素摂取量、運
動、安静心拍数などの消費カロリーに関係のある数値の
知識量、理解度によって二つ又は三つの回路を共用する
ことで測定精度を上げる。
【0076】カロリー演算回路22 カロリー演算回路22においては、選択回路13〜15
又は比較回路21で選択した相関直線により、下記の計
算式に従ってカロリー消費量を計算する。
【0077】消費カロリー(単位時間あたり)=最大酸
素摂取量*E*体重 E:酸素1リットルあたりのエネルギー量 この式に前記理論式を代入して 消費カロリー(単位時間あたり)=(b+ax)*E*
体重 この式に基づいて、測定した心拍数xから消費カロリー
を算出する。さらに、単位時間あたりの消費カロリーを
積算し、全カロリー消費量を表示器9に表示させる。
【0078】以上のように、被測定者は予め個人情報と
して安静心拍数、質問形式の点数又は運動テストの数値
を条件値入力スイッチ12から入力しておくことによ
り、選択回路13〜15のいずれかが単独で又は2以上
の回路が起動したときは比較回路21がいずれかの回路
13〜15による結果を比較して、特定の論理記憶回路
16〜20を選択し(または中間値を取り)、選択した
論理記憶回路16〜20内の相関直線に基づいてカロリ
ー演算回路22で、測定心拍数から消費カロリーを算出
するようにしたので、専門的知識及び複雑で高価な測定
機器を必要とせず、簡単な操作でカロリー消費量を計算
でき、手軽に扱うことができるようになる。
【0079】また、各個人の体力(最大酸素摂取能力)
を考慮したより誤差の少なく、各種の運動に対して最適
近似値としてのカロリー消費量を計算できるようにな
る。
【0080】なお、本実施例では心拍表示装置5を腕に
付けた場合を例に説明したが、ホルダーにより腰に付け
たり、トレーニングマシーンに取付けて使用するように
してもよい。
【0081】また、本実施例では心拍検出器1をバンド
2によって胴部に巻いたが、心拍数を検出できる態様で
あれば他の手段でもよい。例えば、心拍数検出電極3を
両手に配設したり、光学式の心拍数検出器を耳や指先に
付けるようにしてもよい。
【0082】さらに、本実施例では複数の相関直線を各
論理記憶回路16〜20にそれぞれ記憶させるようにし
たが、記憶容量、処理能力等の高い1つの論理記憶回路
に記憶させるようにしてもよい。
【0083】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明のカロリ
ー計付き心拍測定装置によれば次のような効果を奏す
る。
【0084】(1) 専門的知識及び複雑で高価な測定
機器を必要とせず、簡単な操作でカロリー消費量を計算
できると共にこの心拍測定装置を手軽に扱うことができ
るようになる。
【0085】(2) また、各個人の体力(最大酸素摂
取能力)を考慮したより誤差の少なく、各種の運動に対
して最適近似値としてのカロリー消費量を計算できるよ
うになる。
【0086】(3) 測定装置の構造が簡単で、小型化
できると共にコストの低減を図ることができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】カロリー計付き心拍測定装置の全体構成を示す
ブロック図である。
【図2】運動をする者(被測定者)カロリー計付き心拍
測定装置を身体に取り付けた状態を示す図である。
【図3】心拍数表示装置を示す斜視図である。
【図4】酸素消費量と心拍数との関係を示すグラフであ
る。
【図5】相関直線の傾きと安静心拍数との関係を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
1 心拍検出器 5 心拍表示装置 7 心拍数検出回路 8 カロリー消費量計算部 9 表示器 12 条件値入力スイッチ 13〜15 選択回路 16〜20 論理記憶回路 21 比較回路 22 カロリー演算回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−80029(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/0245 A61B 5/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測定した心拍数から消費カロリーを求め、
    被測定者の心拍数と同時に消費カロリーも表示するカロ
    リー計付き心拍測定装置において、心拍数と消費カロリ
    ーに対応する酸素消費量との関係を示す相関直線であっ
    て、体力の異なる多数人を対象にした実験によって体力
    に応じて求められた複数の相関直線を記憶した記憶手段
    と、この記憶手段に記憶した複数の相関直線のうちか
    ら、前記被測定者の体重、性別、年令に加えて各個人に
    固有の体力に関係する複数の個人情報を入力することに
    よってその個人に最適な相関直線を選択する相関直線選
    択手段と、この相関直線選択手段により選択した相関直
    線に基づいて測定心拍数に対応した消費カロリーを演算
    するカロリー演算手段とから構成されたことを特徴とす
    るカロリー計付き心拍測定装置。
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