JP2002219117A - 反応時間測定装置 - Google Patents

反応時間測定装置

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JP2002219117A
JP2002219117A JP2001017863A JP2001017863A JP2002219117A JP 2002219117 A JP2002219117 A JP 2002219117A JP 2001017863 A JP2001017863 A JP 2001017863A JP 2001017863 A JP2001017863 A JP 2001017863A JP 2002219117 A JP2002219117 A JP 2002219117A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被験者の反応時間を測定し、その測定された反
応時間が自分自身にとって、どの程度の速さであるか、
どのように変化しているか、あるいは反応時間に応じた
最も動き易い理想的な体重、筋肉量を理解させる。 【解決手段】被験者にある刺激をランダムに与え、その
刺激に応じた動作を検出するまでの反応時間を求める。
また、被験者の体重を測定することができる荷重検出器
を設け、反応時間の測定と同時に体重も測定する。更に
は、生体電気インピーダンス測定も同時に行い、入力さ
れた個人身体情報と測定値から、被験者の筋肉に関する
指標を求める。これらの値から、被験者が動き易い理想
的な体重、筋肉量を報知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被験者の体重、筋
肉量に関する指標と刺激に対する反応時間を評価する装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、反射神経・反応能力の評価を行う
こと、自分で的確に把握しておくことが重要視されてい
る。これは高齢化社会に伴い高齢者の人口が増えている
が、反応能力は加齢に伴い衰えてくると言われ、それら
の能力低下により事故や怪我が起き易く、大怪我の場合
にはそのまま寝たきり状態となってしまい、本人や家族
にとっては大きな負担となる。つまり自分の反応能力を
把握しておき、それに応じた生活を送ることが望ましい
が、反応能力の衰えに気づかず、事故に遭遇することが
多々あるとされる。従って、自分の反応能力を適切に把
握しておくことが重要とされている。
【0003】また反応能力は自動車の運転や、俊敏性を
必要とする様々なスポーツにおける判断能力の評価とし
ても採用され、その能力を簡単に測定できる装置が必要
とされている。
【0004】体力測定の項目として反応時間の測定があ
り、それは刺激−反応系のシステムに見られる刺激の受
容から生体の応答までの経過を時間測定するもので、神
経・筋の協応作用機能で俊敏な反応動作の基礎となる体
力要因の一つとして評価される。
【0005】一般的な体力測定では、圧力検知マットを
用いて反応時間を測定する全身反応時間測定が行われて
いる。これは、訓練者が光源の点灯を認識したときにジ
ャンプを行うもので、光源の点灯からジャンプ動作まで
の経過時間を反応時間として評価するものであるが、こ
の評価は単一刺激に対する単一反応を観測しているだけ
であり、反応能力を正しく評価し難いと言われている。
【0006】そこで特開平8−184474号公報に
は、高度な判断能力が必要な刺激表示を行い、荷重値の
変化が生じるまでの反応時間から反応能力を評価する反
応時間測定装置が開示されており、これにより高次レベ
ルにおける判断を含めた反応時間の測定を可能としてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述の特開平8−18
4474号公報に記載の反応時間測定装置は、高次レベ
ルの反応時間を測定することは可能であるが、その反応
時間が早いのか遅いのかを客観的に判定するわけではな
く、単にその反応時間を報知するだけであり、被験者の
体重との関係は示されていない。
【0008】本発明はこれらの問題点に鑑みてなされた
ものであり、被験者の反応時間を測定し、その測定され
た反応時間が自分自身にとって、どの程度の速さである
か、どのように変化しているかを、被験者の体重と共に
報知することである。
【0009】あるいは、反応時間に応じた理想的な体
重、筋肉量を報知することで被験者の最も動き易い状態
を教えることでもある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の反応時間測定装
置は、被験者の体重を測定する体重測定手段と、被験者
に対する外界刺激を発生する刺激発生手段と、刺激が発
生してからそれに応じた被験者の動作を検出する動作検
出手段と、刺激が発生してから動作検出手段による動作
検出までの反応時間を測定する時間測定手段と、測定さ
れた反応時間および体重を表示する表示手段を備える。
【0011】また本発明の反応時間測定装置は、更に被
験者の生体電気インピーダンスを測定する生体電気イン
ピーダンス測定手段と、被験者の身体情報を設定する設
定手段と、測定された生体電気インピーダンス値と設定
された身体情報から被験者の筋肉に関する指標を算出す
る演算手段とを備え、前記表示手段には演算された筋肉
に関する指標も表示する。
【0012】また本発明の反応時間測定装置は、前記体
重測定手段と動作検出手段は同一であることとする。
【0013】また本発明の反応時間測定装置は、前記刺
激発生手段から発生する外界刺激は被験者の視覚に対す
る刺激であり、その刺激は前記表示手段に表示する。
【0014】また本発明の反応時間測定装置は、更に測
定された体重と筋肉に関する指標及び反応時間を記憶し
ておく測定値記憶手段を備える。
【0015】また本発明の反応時間測定装置は、前記表
示手段は、前記測定値記憶手段に記憶された過去に測定
された反応時間が最も短いときの体重を表示する。
【0016】また本発明の反応時間測定装置は、前記表
示手段は、前記測定値記憶手段に記憶された過去に測定
された反応時間が最も短いときの筋肉に関する指標を表
示する。
【0017】また本発明の反応時間測定装置は、更に年
齢に応じた反応時間に関する情報を記憶している年齢別
反応時間記憶手段と、測定された現在の反応時間とその
年齢別反応時間測定手段に記憶された年齢に応じた反応
時間を比較することで反応能力を判断する反応能力判断
手段を備える。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の反応時間測定装置では、
被験者にある刺激をランダムに与え、その刺激に応じた
動作を検出するまでの反応時間を求める。
【0019】また、被験者の体重を測定することができ
る荷重検出器を設け、反応時間の測定と同時に体重も測
定する。更には、生体電気インピーダンス(以下BIと
する)測定も同時に行い、入力された個人身体情報と、
測定されたBIと個人身体情報とから、被験者の筋肉量
に関する指標であるLMI(Lean Mass In
dex:除脂肪量/身長)を求める。除脂肪組織に占
める筋肉量の割合はほぼ一定とされおり、本発明ではL
MIを筋肉に関する指標として用いる。
【0020】本発明者は、20歳代の男性20名を被験
者として、発光信号を与えてからジャンプを行うまでの
全身反応時間の測定と共に被験者の体重を測定した。
【0021】図1は、体重と反応時間の関係を示すグラ
フである。系列1は、日頃から運動を行っているアスリ
ートタイプ10名、系列2は殆ど運動を行っていないタ
イプ10名で共に5回の測定値の平均値を用いている。
図1のグラフを見ると、系列1のグループの方が系列2
のグループより反応時間が短い。また、同じグループ内
で比較してみると、体重の軽い人の方が重い人に比べて
反応時間が短い。尚、これらのデータの相関係数は系列
1でr≒0.64、系列2ではr≒0.76と相関があ
ることを示している。従って一般的に体重が重くなり過
ぎると、反応能力が低下していると推定される。体重が
多い人でも系列1の人と系列2の人を比較すると反応時
間に違いが見られる。これは個人の筋肉量の差により、
反応能力に差が生じていると考えられる。
【0022】実際に、運動神経線維である軸索が太い
程、神経細胞の伝達スピードは高いとされ、人間の神経
の伝導スピードは約60m/秒であり、生後4〜5歳で
最高値に達し、それ以降は身長が伸びてもスピードは増
加しない。神経細胞でのインパルスの伝導スピードを高
めることは困難とされる。つまり、何らかの合図が起き
てから、動かそうとする情報が筋肉に伝達するまでの反
応開始時間は殆ど差が見られないが、その後の筋肉を素
早く活動させる能力が個人の筋肉量の差等により異なる
とされる。
【0023】また、シナプス(神経細胞接合部)におい
て神経の情報が他の神経に伝達される際に、情報を伝え
る側の神経に反復刺激を加えた後、しばらくの間は情報
伝達の効果が著しく高まる。運動機能においても同じ様
な現象があり、筋肉を繰り返して使えば使う程、運動機
能が上手く発揮される。つまり筋肉を使い続けることに
よって情報伝達能力は維持出来るが、老年期になり運動
を止めてしまうと一層反応能力は低下する。
【0024】尚、全身反応時間は通常、次式のように表
せられる。全身反応時間=反応開始時間+筋収縮時間こ
こで反応開始時間は刺激が与えられた時点から動作が起
こり始める時点までの時間であり、筋収縮時間は動作が
起こり始めてから実際に台から足が離れるまでの時間で
ある。この筋収縮時間が筋肉量の差や使用頻度等により
変化すると考えられる。
【0025】ここで測定した被験者は全て20歳代と比
較的若いため、日頃の運動量の差による反応時間の違い
は僅かしか生じていないが、高齢者になるに従って、日
頃から運動を行っているかによる違いは筋肉量の差とし
て現れ、反応能力の差が顕著に生じると考えられる。
【0026】以上のように、刺激が与えられた時に瞬時
に反応して体を動かすことが出来る体重は、生活上理想
的な体重であり、また、体重が重すぎても筋肉量が多く
て重い体質であれば俊敏に動くことは可能である。
【0027】従って、本発明の反応時間測定装置では、
反応時間と体重、筋肉量に関係する除脂肪量を測定し記
憶していくことで、その人が最も俊敏に反応することが
可能な体重、筋肉量を求め報知する。
【0028】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。図2は本発明の反応時間測定装置の外観を示す図で
ある。図2に示す通り、反応時間測定装置10は、体重
計付き生体電気インピーダンス計20と、この体重計付
き生体電気インピーダンス計20に電気ケーブル30を
介して接続された制御ボックス40とから構成されてい
る。本実施例では、体重計付き生体電気インピーダンス
計20と制御ボックス40とは通常の電気ケーブル30
を介して相互に接続されているが、例えば赤外線や電磁
波による無線通信を介して接続されても良い。
【0029】体重計付き生体電気インピーダンス計20
の上面には、電流供給用電極21a、21b及び電圧測
定用電極22a、22bが設けられており、また、制御
ボックス40の前面には、電源スイッチ41a、測定キ
ー41b、アップキー41c、ダウンキー41d、設定
キー41eといった一群の操作キー及び、表示装置42
が設けられている。
【0030】図3は、図2に示した反応時間測定装置1
0の機能構成を示すブロック図である。図3に示される
ように、体重計付き生体電気インピーダンス計20に
は、電流供給用電極21a、21bと、電流供給用電極
21a、21bに印加される高周波の微弱な定電流を生
成するための高周波定電流回路23と、電圧測定用電極
22a、22bと、電圧測定用電極22a、22b間の
電圧を測定するための生体電気インピーダンス測定手段
である電圧測定回路24とが備えられている。また、被
判定者の体重を測定するための体重測定手段であり、動
作検出手段である体重測定装置25は4つの荷重センサ
から成り、測定された電圧及び体重をA/D変換するた
めのA/D変換器28に繋がれている。4つの荷重セン
サは、体重計付き生体電気インピーダンス計20内の四
隅に設置されており、体重を測定することが可能なのは
勿論、被験者の重心位置も検知することが可能である。
【0031】また、制御ボックス40には、測定開始の
指示やデータの入力等のための一群の操作キー41aか
ら41eを含む設定手段であるデータ入力装置41と、
外界刺激や判定された判定結果等を表示するための表示
手段である表示装置42と、現在日時の管理や反応時間
の測定の際にその時間を測定する時間測定手段である時
計装置43と、測定された反応時間や体重、LMI等を
記憶している測定値記憶手段であり、年代毎の全身反応
時間の平均値が記憶されている年齢別反応時間記憶手段
である記憶装置44と、反応時間の測定や入力装置41
によって入力されたデータや測定されたBI及び体重等
のデータに基づいてLMI等を判定したり、記憶装置4
4への各種データの記憶や表示装置42への外界刺激や
各種データの表示を制御したりするための、刺激発生手
段であり演算制御手段であるCPU45とが備えられて
いる。
【0032】本実施例では、各機能要素が上述のように
体重計付き生体電気インピーダンス計20と制御ボック
ス40とに分離されているが、本発明はこれに限られ
ず、例えばCPU45は制御ボックス40ではなく体重
計付き生体電気インピーダンス計20に備えられていて
も良く、また、体重計付き生体電気インピーダンス計2
0と制御ボックス40とが一体となった構成とされてい
ても良い。
【0033】次に、上述したような実施例の反応時間測
定装置10の動作について詳述する。図4は、本発明に
係る反応時間を測定するための手順を示すフローチャー
トである。被判定者は電源スイッチ41aを押下して反
応時間測定装置10の電源をオンにする(ステップS
1)。
【0034】ここで被測定者が設定キー41eを押下し
たならば、反応時間測定装置10は設定モードに移る
(ステップS2)。
【0035】設定モードでは、被測定者の身体情報設定
を行う。アップキー41c及びダウンキー41dを用い
て表示装置42に表示される身長、性別、年齢を変更し
ていく。変更された値は、再度設定キー41eを押下す
ることで順次決定される(ステップS3)。
【0036】被測定者が測定キー41bを押下したなら
ば、反応時間測定装置10は測定モードとなってステッ
プS5に移り、押下しなければ設定キー41eを押下し
ているかを確認するステップS2に戻る(ステップS
4)。
【0037】ここで測定モードが始まる。被判定者が左
足裏及び右足裏のつま先を電流供給用電極21a及び2
1bにそれぞれ接触させ、また、左足裏及び右足裏のか
かとを電圧測定用電極22a、22bにそれぞれ接触さ
せて、体重計付き生体電気インピーダンス計20に素足
で乗ると、体重測定装置25は重量を検知して被判定者
の体重の測定を開始する。これは生体電気インピーダン
ス計内の四隅に設けられた4つの荷重センサを用いて体
重を測定するが、各センサで得られた荷重信号の合計が
被判定者の体重値となる(ステップS5)。
【0038】続いて、高周波定電流回路23によって生
成された高周波の微弱な定電流が、電流供給用電極21
a及び21bを介して被判定者のつま先に印加され、被
判定者の下腹部を含む両足間に流される。そして、電圧
測定回路24によって電圧測定用電極22a、22b間
の電圧が測定され、BIが測定される(ステップS
6)。
【0039】測定された体重とBI及び設定されている
身長に基づいて被判定者の筋肉量に関する指標としてL
MIを算出する(ステップS7)。
【0040】ここで、LMIを算出する過程の一例を説
明する。 LMIは脂肪量:LBM(Lean Body Mas
s)を算出し、この算出されたLBMを用いて演算す
る。
【0041】被測定者の体重をM(kg)、身長をL
(cm)、部分インピーダンスをR(Ω)とすると、体
密度と脂肪量は以下の式で求める。 体密度:Db=1.1554×0.0841×R×M×(L/10
0) 脂肪量:Fat=M×(4.95/Db−4.5)×100 従って、LBM及びLMIは LBM=M−Fat LMI=LBM/L
【0042】ここでLMIが高い場合には、筋肉や骨等
の除脂肪組織が多くを占めているため肥満とは言えず、
むしろ体格の良いアスリート体型であり、たとえ体重が
重くとも俊敏に動くことは可能である。
【0043】次に反応時間の測定が開始される。表示装
置42には、図5(a)に示すように、測定が開始され
ることを知らせる表示が行われる(ステップS8)。被
験者は、図6に示すように、体重計付き生体電気インピ
ーダンス計20に載ったまま、刺激が表示されるのを待
つ。このとき、重心の移動が行い易いように、軽く膝を
曲げておくのが望ましい。
【0044】ここで、ランダムなインターバルタイムが
経過した後(ステップS9)、表示装置42には、重心
移動を行うことを示す刺激が表示される。ここでは図5
(b)に示すように、体重計付き生体電気インピーダン
ス計20をイメージした外形と、重心の移動方向を示す
矢印が表示される。この図5(b)の場合は、重心を前
方に移動することを示している。この矢印の方向も、決
まった方向ではなく、前後左右いずれか一方がランダム
に表示される。この時同時に、時計装置43において時
間を測定するためのタイマがスタートする(ステップS
10)。
【0045】ここで被測定者は、表示された刺激に応じ
た方向に自身の重心を素早く移動させる。この重心の移
動を体重測定装置25の4つの荷重センサにおいて検知
する。つまり重心の移動により、4つのセンサにおける
検知信号に変化が生じる。例えば、前方に重心を移動し
たら、前側に取り付けられているセンサの方が、後側に
取り付けられたセンサよりも、大きな荷重を検出する。
この変化を捉えることで、刺激に応じた反応が行われて
いるかを判断できる(ステップS11)。この荷重の変
化が起きるまで検出を続け(ステップS12)、検出さ
れるまではステップS11の荷重変化の検出状態が続
く。尚、荷重検出による反応時間の検出は、前述の特開
平8−184474号公報に記載されているので詳しく
は記載しないが、荷重値の変化率があるしきい値を超え
たときに、刺激に反応して意識的に動作したと見なすも
のである。
【0046】荷重変化の検出が行われると、直ぐにタイ
マはストップされ、タイマがスタートしてからストップ
するまでの時間を反応時間とする(ステップS13)。
この反応時間は記憶装置44に記憶される(ステップS
14)。
【0047】反応時間の測定回数が5回を超えているか
を判断する。超えてない場合には、インターバルタイム
が経過するステップS9に戻る(ステップS15)。
【0048】ステップS15において反応時間の測定が
5回に達したら、記憶装置44に記憶されている5回分
の反応時間タイムの平均値を算出する。この平均値の算
出は、5回の反応時間タイムの合計値を測定回数の5で
割った値である(ステップS16)。尚、この測定回数
は限定する必要はない。
【0049】算出された時間は今回の反応時間であり、
記憶装置44に記憶されている前回の反応時間及び基準
タイムと比較する(ステップS17)。ここで基準タイ
ムとは各年代における全身反応時間の値であり、この基
準タイムと今回の反応時間を比較し、その差を算出する
ことで、自分が一般同年代の人と比べてどの程度の反射
能力であるかを把握できるようにするものである。
【0050】次に測定された結果及び比較結果等につい
て表示する(ステップS18)。図5(c)に示すよう
に、今回測定した日付、反応時間、体重、LMIを前回
の測定値の差と共に表示する。また、過去の反応時間が
一番早かったときの同じ値も表示する。ただし、この一
番早かったときのデータは、過去1年以内に測定された
データの中から選ばれる。一般的に全身反応時間は、1
6〜20歳をピークとし、その後、年齢が高くなるにつ
れ徐々に遅くなるため、あまり古いデータは参考になら
ないためである。
【0051】更に、一定時間経過後に図5(d)に示す
ように表示が切り替わる。ここでは被験者と同年代の全
身反応時間の平均値と共に、その値と今回の測定値とを
比較した差が表示される。また、現在の傾向に基づいた
アドバイスも表示される。
【0052】次に測定された今回の反応時間、体重、L
MIは記憶装置44に記憶され(ステップS19)、測
定は終了となる(ステップS20)。
【0053】以上、本発明の実施例を説明したが、ここ
では表示する刺激として矢印を用いたが、これに限ら
ず、簡単な図形やあるいは言葉であってもよい。
【0054】また、ここでは刺激として視覚刺激を用い
た場合で説明したが、音を鳴らす聴覚刺激や、あるいは
実際に身体を触れる知覚刺激といったその他の刺激を用
いてもよい。
【0055】また、反応時間の測定として、前後左右の
四方向への荷重移動を検知することで、刺激に応じた高
次レベルにおける反応を捉えたが、これに限らず一方向
や二方向の荷重検出でも刺激に応じた反応時間の測定は
可能である。
【0056】また、過去に測定された反応時間の変化を
時系列的にグラフ表示する構成とし、反応時間がどのよ
うに変化しているかを解るような構成とすれば、継続的
に運動をしている運動選手や高齢者にとっては、その効
果を把握することができる。
【0057】また、本実施例の反応時間測定装置は体重
計付きインピーダンス計と制御ボックスから構成されて
いるが、制御ボックスの変わりにパーソナルコンピュー
タを用い、パーソナルコンピュータと体重計付きインピ
ーダンス計を接続した構成として、各種の演算、制御、
表示はパーソナルコンピュータで行う構成としてもよ
い。
【0058】
【発明の効果】本発明の反応時間測定装置であれば、被
験者の反応時間の測定と同時に体重も測定するので、反
応能力が高いときの体重を理解することができ、反応能
力と共に自分が最も動きやすい理想的な体重を把握する
ことが可能となる。
【0059】また、本発明の反応時間測定装置を生体電
気インピーダンスを測定し、測定した生体電気インピー
ダンスと設定された身体情報とから被験者の筋肉に関す
る指標を算出する構成とすれば、反応能力と筋肉と体重
の関係を把握することが可能となり、反応能力と共に被
験者が最も動きやすい理想的な体重及び筋肉量を把握す
ることが可能となる。
【0060】また、被験者と同年代の反応時間と比較す
る構成とすれば、自分の反応能力を客観的に判断でき、
その能力を十分に把握して生活を送るよう促せば、高齢
者の事故や怪我を防ぐことができる。
【0061】また、俊敏性を必要とする運動選手に本装
置を用いて測定を行えば、運動能力の判断や、トレーニ
ングの判断材料としても役立つものとなる。
【0062】また、本発明の反応時間測定装置は、一般
的な体重計に刺激発生手段とタイマを設ければ、体重の
測定と、刺激の発生から荷重の変化までの反応時間を測
定することが可能であり、簡単な構成で実現できる。
【0063】また、体重と共に筋肉量に関する指標を測
定する場合にも、既に知られている生体電気インピーダ
ンスを測定する体重計付き体脂肪計に刺激発生手段とタ
イマを設け、若干の回路やソフトの変更を加えれば測定
することが可能であり、簡単な構成で実現できる。
【0064】以上のような反応時間測定装置であれば、
自宅で簡単に反応能力を測定でき、自己の反応能力を把
握できるため、高齢者であれば事故や怪我を未然に防ぐ
よう注意することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】体重と反応時間の関係を示す図
【図2】本発明の一実施例における反応時間測定装置の
外観図
【図3】本発明の一実施例における反応時間測定装置の
ブロック図
【図4】本発明の一実施例における反応時間測定装置の
フローチャート
【図5】本発明の一実施例における反応時間測定装置の
表示例を示す図
【図6】本発明の一実施例における反応時間測定装置の
使用状態を示す図
【符号の説明】
10 反応時間測定装置 20 体重計付きインピーダンス計 21a、21b 電流供給用電極 22a、22b 電圧測定用電極 23 高周波定電流回路 24 電圧測定回路 25 体重測定回路 28 A/D変換器 30 電気ケーブル 40 制御ボックス 41 データ入力装置 41a 電源スイッチ 41b 測定キー 41c アップキー 41d ダウンキー 41e 設定キー 42 表示装置 43 時計装置 44 記憶装置 45 CPU

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被験者の体重を測定する体重測定手段
    と、被験者に対する外界刺激を発生する刺激発生手段
    と、刺激が発生してからそれに応じた被験者の動作を検
    出する動作検出手段と、刺激が発生してから動作検出手
    段による動作検出までの反応時間を測定する時間測定手
    段と、測定された反応時間および体重を表示する表示手
    段を備える反応時間測定装置。
  2. 【請求項2】 更に被験者の生体電気インピーダンスを
    測定する生体電気インピーダンス測定手段と、被験者の
    身体情報を設定する設定手段と、測定された生体電気イ
    ンピーダンス値と設定された身体情報から被験者の筋肉
    に関する指標を算出する演算手段とを備え、前記表示手
    段には演算された筋肉に関する指標も表示することを特
    徴とする請求項1に記載の反応時間測定装置。
  3. 【請求項3】 前記体重測定手段と動作検出手段は同一
    であることを特徴とする請求項1または2に記載の反応
    時間測定装置。
  4. 【請求項4】 前記刺激発生手段から発生する外界刺激
    は被験者の視覚に対する刺激であり、その刺激は前記表
    示手段に表示することを特徴とする請求項1または2に
    記載の反応時間測定装置。
  5. 【請求項5】 更に測定された体重と筋肉に関する指標
    及び反応時間を記憶しておく測定値記憶手段を備えるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の反応時間測定装置。
  6. 【請求項6】 前記表示手段は、前記測定値記憶手段に
    記憶された過去に測定された反応時間が最も短いときの
    体重を表示することを特徴とする請求項5に記載の反応
    時間測定装置。
  7. 【請求項7】 前記表示手段は、前記測定値記憶手段に
    記憶された過去に測定された反応時間が最も短いときの
    筋肉に関する指標を表示することを特徴とする請求項5
    または6に記載の反応時間測定装置。
  8. 【請求項8】 更に年齢に応じた反応時間に関する情報
    を記憶している年齢別反応時間記憶手段と、測定された
    現在の反応時間とその年齢別反応時間測定手段に記憶さ
    れた年齢に応じた反応時間を比較することで反応能力を
    判断する反応能力判断手段を備える請求項2に記載の反
    応時間測定装置。
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