JPH08224030A - 乗用中刈機における送風装置 - Google Patents
乗用中刈機における送風装置Info
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- JPH08224030A JPH08224030A JP30460795A JP30460795A JPH08224030A JP H08224030 A JPH08224030 A JP H08224030A JP 30460795 A JP30460795 A JP 30460795A JP 30460795 A JP30460795 A JP 30460795A JP H08224030 A JPH08224030 A JP H08224030A
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- JP
- Japan
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- pruning
- blower
- cutting
- tea tree
- leaves
- Prior art date
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- Harvesting Machines For Specific Crops (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 中刈機が走行する一行程で茶樹の冠部の細
断,剪枝を連続して行う際に、剪枝された切断枝葉が茶
樹の上に残留する弊害を解消する。 【解決手段】 茶樹の冠部全面を所定深さに細断する複
数のフレール刃36を有した細断機構Dと、この細断機
構Dによって細断された茶樹の表面を所定形状に剪枝し
て整えるための剪枝刃50,51を有した剪枝機構Eと
を有し、走行機構Bの自走による一行程時に細断,剪枝
の両作業を行う乗用中刈機1であって、上記中刈機1に
は、剪枝機構Eによって剪枝された切断枝葉を茶樹両側
の畦間に吹き落とすように送風口を配置した送風機構F
を設けた。
断,剪枝を連続して行う際に、剪枝された切断枝葉が茶
樹の上に残留する弊害を解消する。 【解決手段】 茶樹の冠部全面を所定深さに細断する複
数のフレール刃36を有した細断機構Dと、この細断機
構Dによって細断された茶樹の表面を所定形状に剪枝し
て整えるための剪枝刃50,51を有した剪枝機構Eと
を有し、走行機構Bの自走による一行程時に細断,剪枝
の両作業を行う乗用中刈機1であって、上記中刈機1に
は、剪枝機構Eによって剪枝された切断枝葉を茶樹両側
の畦間に吹き落とすように送風口を配置した送風機構F
を設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中刈機が走行する一行
程で茶樹の冠部の細断,剪枝の両作業を連続的に行うこ
とができ、特にその際に剪枝された切断枝葉を茶樹両側
の畝間に吹き落とすようにした乗用中刈機における送風
装置に関する。
程で茶樹の冠部の細断,剪枝の両作業を連続的に行うこ
とができ、特にその際に剪枝された切断枝葉を茶樹両側
の畝間に吹き落とすようにした乗用中刈機における送風
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に、茶樹の冠部全面を所
定深さに細断する複数のフレール刃を有した細断機構
と、この細断機構によって細断された茶樹の表面を所定
形状に剪枝して整えるための剪枝刃を有した剪枝機構と
を有し、走行機構の駆動による自走の一行程時に細断及
び剪枝の両作業を連続的に行うようにした乗用中刈機を
提案している。
定深さに細断する複数のフレール刃を有した細断機構
と、この細断機構によって細断された茶樹の表面を所定
形状に剪枝して整えるための剪枝刃を有した剪枝機構と
を有し、走行機構の駆動による自走の一行程時に細断及
び剪枝の両作業を連続的に行うようにした乗用中刈機を
提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記先行技術のもの
は、細断後、剪枝された切断枝葉が茶樹の上に乗ったま
ま残ることがあるので、中刈機を操縦する作業者が、中
刈機に乗った状態では剪枝深さを確認(目視)すること
ができない、という問題点があった。また細断,剪枝作
業の終了後、茶樹上に切断枝葉が乗っていると、2〜3
カ月後に行われる刈りならし作業の邪魔になるばかりで
なく、茶葉の育成の障害になるので、これを除去しなけ
ればならない、といった問題点があった。さらに中刈機
による作業中に作業速度を上げると、剪枝機構の剪枝刃
の前側に切断枝葉が溜ってきて剪枝刃の切断機能障害と
なり、これに起因して剪枝跡に凹凸を生じ易く、場合に
よっては再度剪枝作業のみを行う必要がある、といった
問題点もあった。
は、細断後、剪枝された切断枝葉が茶樹の上に乗ったま
ま残ることがあるので、中刈機を操縦する作業者が、中
刈機に乗った状態では剪枝深さを確認(目視)すること
ができない、という問題点があった。また細断,剪枝作
業の終了後、茶樹上に切断枝葉が乗っていると、2〜3
カ月後に行われる刈りならし作業の邪魔になるばかりで
なく、茶葉の育成の障害になるので、これを除去しなけ
ればならない、といった問題点があった。さらに中刈機
による作業中に作業速度を上げると、剪枝機構の剪枝刃
の前側に切断枝葉が溜ってきて剪枝刃の切断機能障害と
なり、これに起因して剪枝跡に凹凸を生じ易く、場合に
よっては再度剪枝作業のみを行う必要がある、といった
問題点もあった。
【0004】本発明は、上記の問題点を解決することを
目的になされたものである。
目的になされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、茶樹の冠部全面を所定深さに細断する複
数のフレール刃を有した細断機構と、この細断機構によ
って細断された茶樹の表面を所定形状に剪枝して整える
ための剪枝刃を有した剪枝機構とを有し、走行機構の駆
動による自走の一行程時に細断及び剪枝の両作業を連続
的に行う乗用中刈機において、上記中刈機には、上記剪
枝機構によって剪枝された切断枝葉を、茶樹の両側の畦
間に吹き落とすように送風口を配置させた送風機構を設
けていることを特徴とするものである。
め、本発明は、茶樹の冠部全面を所定深さに細断する複
数のフレール刃を有した細断機構と、この細断機構によ
って細断された茶樹の表面を所定形状に剪枝して整える
ための剪枝刃を有した剪枝機構とを有し、走行機構の駆
動による自走の一行程時に細断及び剪枝の両作業を連続
的に行う乗用中刈機において、上記中刈機には、上記剪
枝機構によって剪枝された切断枝葉を、茶樹の両側の畦
間に吹き落とすように送風口を配置させた送風機構を設
けていることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】上記の構成によって本発明の乗用中刈機では、
茶樹の冠部全面が、細断機構によって細断された後、剪
枝機構によって剪枝され、この際に剪枝された切断枝葉
が、送風機構によって茶樹両側の畦間に吹き落とされる
ので、中刈機を操縦する作業者が、中刈機に乗った状態
のまま剪枝深さの確認(目視)を適正に行えるようにな
る。また細断,剪枝作業の終了後、茶樹上には切断枝葉
が残っていないので、後作業である刈りならし作業の邪
魔になることがなく、また茶葉の育成の障害になること
もない。
茶樹の冠部全面が、細断機構によって細断された後、剪
枝機構によって剪枝され、この際に剪枝された切断枝葉
が、送風機構によって茶樹両側の畦間に吹き落とされる
ので、中刈機を操縦する作業者が、中刈機に乗った状態
のまま剪枝深さの確認(目視)を適正に行えるようにな
る。また細断,剪枝作業の終了後、茶樹上には切断枝葉
が残っていないので、後作業である刈りならし作業の邪
魔になることがなく、また茶葉の育成の障害になること
もない。
【0007】さらに、中刈機による作業中に作業速度を
上げても、剪枝機構の剪枝刃により切断された枝葉は常
に送風機構によって茶樹両側の畦間に吹き落とされるの
で、剪枝刃の前側に切断枝葉が溜ることがなく、剪枝刃
の切断機能障害となることがない。従って、剪枝跡に凹
凸を生じて再度剪枝作業のみを行わなければならないと
いった事態が生じない。
上げても、剪枝機構の剪枝刃により切断された枝葉は常
に送風機構によって茶樹両側の畦間に吹き落とされるの
で、剪枝刃の前側に切断枝葉が溜ることがなく、剪枝刃
の切断機能障害となることがない。従って、剪枝跡に凹
凸を生じて再度剪枝作業のみを行わなければならないと
いった事態が生じない。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図において1は乗用中刈機であり、この乗用中
刈機1は、駆動機構A、走行機構B、操作機構C、細断
機構D、剪枝機構E及び送風機構Fを備えている。
明する。図において1は乗用中刈機であり、この乗用中
刈機1は、駆動機構A、走行機構B、操作機構C、細断
機構D、剪枝機構E及び送風機構Fを備えている。
【0009】上記駆動機構Aは、機体1aに搭載された
エンジン2の動力が、駆動プーリ3からベルト4を介し
て中間プーリ5に伝動され、中間プーリ5からベルト6
を介して油圧ポンプ7のプーリ8に伝動されると共に、
ベルト9を介して送風機構Fを構成する送風機10のプ
ーリ11に伝動される。ベルト9にはテンションコロ1
2が設けられている。また中間プーリ5からベルト13
を介して変速機14のプーリ15に、ベルト16を介し
て細断機構Dのカッタープーリ17にそれぞれ伝動され
る。ベルト13及びベルト16にはテンションコロ18
及びテンションコロ19が設けられている。
エンジン2の動力が、駆動プーリ3からベルト4を介し
て中間プーリ5に伝動され、中間プーリ5からベルト6
を介して油圧ポンプ7のプーリ8に伝動されると共に、
ベルト9を介して送風機構Fを構成する送風機10のプ
ーリ11に伝動される。ベルト9にはテンションコロ1
2が設けられている。また中間プーリ5からベルト13
を介して変速機14のプーリ15に、ベルト16を介し
て細断機構Dのカッタープーリ17にそれぞれ伝動され
る。ベルト13及びベルト16にはテンションコロ18
及びテンションコロ19が設けられている。
【0010】走行機構Bは、変速機14の駆動歯車20
からチェーン21を介してクローラ車輪の駆動歯車22
に動力伝達される。クローラ車輪の駆動歯車22と反対
側には遊動輪23が設けられ、駆動歯車22と遊動輪2
3との間の下側には、5個の補助輪24が設けられてお
り、これら駆動歯車22、遊動輪23、補助輪24,2
4にベルトクローラ25が巻回されてクローラ車輪を構
成し、このクローラ車輪が左右一対設けられている。
からチェーン21を介してクローラ車輪の駆動歯車22
に動力伝達される。クローラ車輪の駆動歯車22と反対
側には遊動輪23が設けられ、駆動歯車22と遊動輪2
3との間の下側には、5個の補助輪24が設けられてお
り、これら駆動歯車22、遊動輪23、補助輪24,2
4にベルトクローラ25が巻回されてクローラ車輪を構
成し、このクローラ車輪が左右一対設けられている。
【0011】操作機構Cには、操縦座席26が設けら
れ、この操縦座席26の左側に変速レバー27が配設さ
れ、変速レバー27の近傍には、剪枝部駆動レバー28
及び剪枝部上下レバー29が配設されている。ここで、
変速レバー27は、剪枝部駆動レバー28及び剪枝部上
下レバー29より低い位置に設けられている。このこと
により、変速レバー27と、剪枝部駆動レバー28及び
剪枝部上下レバー29との識別が容易となり、誤操作が
防止されるようになっている。
れ、この操縦座席26の左側に変速レバー27が配設さ
れ、変速レバー27の近傍には、剪枝部駆動レバー28
及び剪枝部上下レバー29が配設されている。ここで、
変速レバー27は、剪枝部駆動レバー28及び剪枝部上
下レバー29より低い位置に設けられている。このこと
により、変速レバー27と、剪枝部駆動レバー28及び
剪枝部上下レバー29との識別が容易となり、誤操作が
防止されるようになっている。
【0012】操縦座席26の前方には、操作パネル部3
0が配設されている。操作パネル部30には、サイドク
ラッチレバー31、細断機構D及び剪枝機構Eを駆動さ
せる際に操作される駆動スイッチ32、送風機構Fの送
風機10におけるテンションコロ12を入,切に操作す
る送風機操作レバー33等が設けられている。操縦座席
26の下方には、クラッチペダル34が設けられてい
る。そしてクラッチペダル34を踏み込んで変速レバー
27を操作することにより、走行機構Bへの動力が変速
されるようになっている。
0が配設されている。操作パネル部30には、サイドク
ラッチレバー31、細断機構D及び剪枝機構Eを駆動さ
せる際に操作される駆動スイッチ32、送風機構Fの送
風機10におけるテンションコロ12を入,切に操作す
る送風機操作レバー33等が設けられている。操縦座席
26の下方には、クラッチペダル34が設けられてい
る。そしてクラッチペダル34を踏み込んで変速レバー
27を操作することにより、走行機構Bへの動力が変速
されるようになっている。
【0013】細断機構Dは、カッタープーリ17に取り
付けられた回転軸35が水平方向に軸支され、この回転
軸35の周面には、多数のフレール刃36が周方向に1
20度の間隔で取り付けられ、回転軸35の側端部に電
磁クラッチ37が設けられている。そして電磁クラッチ
37のオン,オフ操作で回転軸35の回転駆動,駆動停
止が行われるようになっている。回転軸35の両端部
は、4個のガイド孔38を有する左右一対の支持プレー
ト39により支持され、両支持プレート39にはネジ部
40を有した高さ調整部材41が取り付けられている。
ネジ部40にはフレーム42に回転自在に取付けられた
調整ネジ43の端部が螺着され、この調整ネジ43を締
めたり緩めたりすることによって回転軸35の高さが変
わり、これにより複数のフレール刃36の高さ、即ち茶
樹の刈り高さが調整されるようになっている。
付けられた回転軸35が水平方向に軸支され、この回転
軸35の周面には、多数のフレール刃36が周方向に1
20度の間隔で取り付けられ、回転軸35の側端部に電
磁クラッチ37が設けられている。そして電磁クラッチ
37のオン,オフ操作で回転軸35の回転駆動,駆動停
止が行われるようになっている。回転軸35の両端部
は、4個のガイド孔38を有する左右一対の支持プレー
ト39により支持され、両支持プレート39にはネジ部
40を有した高さ調整部材41が取り付けられている。
ネジ部40にはフレーム42に回転自在に取付けられた
調整ネジ43の端部が螺着され、この調整ネジ43を締
めたり緩めたりすることによって回転軸35の高さが変
わり、これにより複数のフレール刃36の高さ、即ち茶
樹の刈り高さが調整されるようになっている。
【0014】フレーム42の前縁部には、前部カバー4
4が上端部をヒンジ45を介して回動自在に取付けら
れ、この前部カバー44の端部には、その開度角を調整
するための調整部材46が取付けられている。調整部材
46による開度角の調整に際しては、フレーム42の前
縁部に設けられている複数の位置決め孔47に調整部材
46の位置決めピン(図示省略)を挿入することによ
り、前部カバー44が任意の開度をもって開けられるよ
うにしてある。一方、前部カバー44を閉じる際には、
調整部材46の位置決めピンを位置決め孔47から抜き
取ることにより前部カバー44は、その自重により定位
置まで回動するようになっている。
4が上端部をヒンジ45を介して回動自在に取付けら
れ、この前部カバー44の端部には、その開度角を調整
するための調整部材46が取付けられている。調整部材
46による開度角の調整に際しては、フレーム42の前
縁部に設けられている複数の位置決め孔47に調整部材
46の位置決めピン(図示省略)を挿入することによ
り、前部カバー44が任意の開度をもって開けられるよ
うにしてある。一方、前部カバー44を閉じる際には、
調整部材46の位置決めピンを位置決め孔47から抜き
取ることにより前部カバー44は、その自重により定位
置まで回動するようになっている。
【0015】剪枝機構Fは、弯曲されたフード48が設
けられてあり、このフード48の内部には一端部に油圧
モータを内装したクランクケース49が配設され、該ク
ランクケース49に連繋されたレシプロ式の剪枝上刈刃
50及び剪枝下刈刃51が、フード48の全長にわたっ
て油圧モータにより円弧状に往復運動するように配設さ
れている。フード48の左右両端に、複数の位置決めピ
ンを有する高さ位置調整部材52が取付けられ、フード
48及び剪枝上刈刃50、剪枝下刈刃51を上下調節す
るようになっている。高さ位置調整部材52は、取付け
板53に取付けられ、高さ位置調整部材52と取付け板
53との間に角度調節装置54が設けられていて、フー
ド48及び剪枝上刈刃50、剪枝下刈刃51の垂直方向
における角度が任意に設定されるようになっている。
けられてあり、このフード48の内部には一端部に油圧
モータを内装したクランクケース49が配設され、該ク
ランクケース49に連繋されたレシプロ式の剪枝上刈刃
50及び剪枝下刈刃51が、フード48の全長にわたっ
て油圧モータにより円弧状に往復運動するように配設さ
れている。フード48の左右両端に、複数の位置決めピ
ンを有する高さ位置調整部材52が取付けられ、フード
48及び剪枝上刈刃50、剪枝下刈刃51を上下調節す
るようになっている。高さ位置調整部材52は、取付け
板53に取付けられ、高さ位置調整部材52と取付け板
53との間に角度調節装置54が設けられていて、フー
ド48及び剪枝上刈刃50、剪枝下刈刃51の垂直方向
における角度が任意に設定されるようになっている。
【0016】左右の取付け板53は、機体1aとの間で
平行リンク55により上下動自在に支持されており、左
右の取付け板53,53を連結した連結フレーム56の
中間位置と機体上部1bとの間に油圧シリンダ57が設
けられている。そして剪枝部上下レバー29を操作して
油圧シリンダ57を伸縮作動させることにより、剪枝上
刈刃50及び剪枝下刈刃51の高さ位置、即ち、剪枝深
さが操縦座席26において変えられるようになってい
る。フード48の上面上には、案内板58が立設されて
いる。
平行リンク55により上下動自在に支持されており、左
右の取付け板53,53を連結した連結フレーム56の
中間位置と機体上部1bとの間に油圧シリンダ57が設
けられている。そして剪枝部上下レバー29を操作して
油圧シリンダ57を伸縮作動させることにより、剪枝上
刈刃50及び剪枝下刈刃51の高さ位置、即ち、剪枝深
さが操縦座席26において変えられるようになってい
る。フード48の上面上には、案内板58が立設されて
いる。
【0017】送風機構Fは、送風機10の送風口に、分
岐された2本の送風管59,60を接続し、この送風管
59,60のノズル59a,60aを、フード48上の
ほぼ中間位置における案内板58の前側において、相互
に交差するようにして左右に向けて配設し、剪枝上刈刃
50及び剪枝下刈刃51によって剪枝された茶の枝葉を
左右両側の畦間に吹き落とすようにしている。送風管5
9,60のノズル59a,60aは、支持アーム61,
62を介して連結フレーム56に支持されており、その
取付け部分のネジを調節することによってノズル59
a,60aの方向が調節できるようになっている。送風
機10の作動、作動停止操作は送風機操作レバー33に
よって行われる。
岐された2本の送風管59,60を接続し、この送風管
59,60のノズル59a,60aを、フード48上の
ほぼ中間位置における案内板58の前側において、相互
に交差するようにして左右に向けて配設し、剪枝上刈刃
50及び剪枝下刈刃51によって剪枝された茶の枝葉を
左右両側の畦間に吹き落とすようにしている。送風管5
9,60のノズル59a,60aは、支持アーム61,
62を介して連結フレーム56に支持されており、その
取付け部分のネジを調節することによってノズル59
a,60aの方向が調節できるようになっている。送風
機10の作動、作動停止操作は送風機操作レバー33に
よって行われる。
【0018】このような構成の乗用中刈機1において
は、次のようにして使用される。まず、作業開始前に細
断機構D及び剪枝機構Eにおけるそれぞれの刃高の調整
を行う。すなわち、細断機構Dでは、調整ネジ43を締
めたり緩めたりすることにより、支持プレート39を上
下させる。これにより、支持プレート39に取付けられ
ている回転軸35が上下するため、フレール刃36の位
置が調整される。次いで前部カバー44を回動させ、フ
レーム42の前縁部に設けられている何れかの位置決め
孔47に調整部材46の位置決めピンを挿入する。これ
により前部カバー44が所定の開度をもった状態に保持
される。
は、次のようにして使用される。まず、作業開始前に細
断機構D及び剪枝機構Eにおけるそれぞれの刃高の調整
を行う。すなわち、細断機構Dでは、調整ネジ43を締
めたり緩めたりすることにより、支持プレート39を上
下させる。これにより、支持プレート39に取付けられ
ている回転軸35が上下するため、フレール刃36の位
置が調整される。次いで前部カバー44を回動させ、フ
レーム42の前縁部に設けられている何れかの位置決め
孔47に調整部材46の位置決めピンを挿入する。これ
により前部カバー44が所定の開度をもった状態に保持
される。
【0019】一方、剪枝機構Eにあっては、高さ位置調
整部材52によってフード48及び剪枝上刈刃50、剪
枝下刈刃51の上下調節を行い、また、角度調節装置5
4によって垂直方向における角度調節を行う。この両刈
刃の上下調節を行ってから作業が開始されるが、剪枝機
構Eにおいては、作業中に剪枝部上下レバー29を操作
して油圧シリンダ57を伸縮作動させることにより、剪
枝上刈刃50及び剪枝下刈刃51の高さ位置、すなわち
剪枝深さが操縦座席26において変えることができる。
整部材52によってフード48及び剪枝上刈刃50、剪
枝下刈刃51の上下調節を行い、また、角度調節装置5
4によって垂直方向における角度調節を行う。この両刈
刃の上下調節を行ってから作業が開始されるが、剪枝機
構Eにおいては、作業中に剪枝部上下レバー29を操作
して油圧シリンダ57を伸縮作動させることにより、剪
枝上刈刃50及び剪枝下刈刃51の高さ位置、すなわち
剪枝深さが操縦座席26において変えることができる。
【0020】一方、エンジン2からの駆動動力は、駆動
プーリ3及びベルト4を介して中間プーリ5に伝達さ
れ、中間プーリ5に伝達された駆動力は、この中間プー
リ5からベルト6,9,13,16を介して油圧ポンプ
7、送風機10、変速機14、細断機構Dの回転軸35
に伝達される。走行機構Bにおいては、変速機14の駆
動歯車20からチェーン21を介してクローラ車輪の駆
動歯車22に動力伝達され、ベルトクローラ25を回動
させて走行する。クローラ車輪の変速操作は、変速機1
4の変速レバー27によって行われる。
プーリ3及びベルト4を介して中間プーリ5に伝達さ
れ、中間プーリ5に伝達された駆動力は、この中間プー
リ5からベルト6,9,13,16を介して油圧ポンプ
7、送風機10、変速機14、細断機構Dの回転軸35
に伝達される。走行機構Bにおいては、変速機14の駆
動歯車20からチェーン21を介してクローラ車輪の駆
動歯車22に動力伝達され、ベルトクローラ25を回動
させて走行する。クローラ車輪の変速操作は、変速機1
4の変速レバー27によって行われる。
【0021】機体の操向操作は、サイドクラッチレバー
31により行われる。細断機構Dは電磁クラッチ37の
オン,オフ操作で、回転軸35の回転駆動,駆動停止が
行われる。剪枝機構Eは、剪枝駆動レバー28の操作に
より、クランクケース49内の油圧モータがオン,オフ
して剪枝上刈刃50、剪枝下刈刃51の駆動,駆動停止
が行われる。
31により行われる。細断機構Dは電磁クラッチ37の
オン,オフ操作で、回転軸35の回転駆動,駆動停止が
行われる。剪枝機構Eは、剪枝駆動レバー28の操作に
より、クランクケース49内の油圧モータがオン,オフ
して剪枝上刈刃50、剪枝下刈刃51の駆動,駆動停止
が行われる。
【0022】このような状態で乗用中刈機1は、茶樹列
に沿って前進しながら作業を行う。畝状に栽植された茶
樹は、まず細断機構Dのフレール刃36により、深刈り
部分が細断され、次いで剪枝機構Eの剪枝上刈刃50及
び剪枝下刈刃51によって中切り部分が剪枝される。こ
のとき、多数のフレール刃36が乗用中刈機1の進行方
向に対し、逆方向に高速回転することにより、茶樹が数
ミリの細片として細断されるとともに、後方に向けて放
出される。この放出された茶樹細片は、茶樹の上方から
下方の圃場面に落下する。
に沿って前進しながら作業を行う。畝状に栽植された茶
樹は、まず細断機構Dのフレール刃36により、深刈り
部分が細断され、次いで剪枝機構Eの剪枝上刈刃50及
び剪枝下刈刃51によって中切り部分が剪枝される。こ
のとき、多数のフレール刃36が乗用中刈機1の進行方
向に対し、逆方向に高速回転することにより、茶樹が数
ミリの細片として細断されるとともに、後方に向けて放
出される。この放出された茶樹細片は、茶樹の上方から
下方の圃場面に落下する。
【0023】一方、剪枝機構Eの剪枝刈刃50,51に
よって刈り取られた茶樹の中切り部分の枝葉は、フード
48上に乗り、ここに送風機構Fの送風機10から送風
管59,60を介して送られてくる圧力風が、ノズル5
9a,60aによって吹き付けられ、フード48上に乗
った枝葉を案内板58に沿って左右両側の畦間に吹き落
とす。送風管59,60のノズル59a,60a方向は
支持アーム61,62の取付け部分のネジを調節するこ
とによって調節される。
よって刈り取られた茶樹の中切り部分の枝葉は、フード
48上に乗り、ここに送風機構Fの送風機10から送風
管59,60を介して送られてくる圧力風が、ノズル5
9a,60aによって吹き付けられ、フード48上に乗
った枝葉を案内板58に沿って左右両側の畦間に吹き落
とす。送風管59,60のノズル59a,60a方向は
支持アーム61,62の取付け部分のネジを調節するこ
とによって調節される。
【0024】従って、中刈機1を操縦する作業者が、後
方を見ることによって剪枝深さを確認(目視)すること
ができ、剪枝深さの調整が正確に行える。また細断及び
剪枝作業終了後、茶樹上には切断枝葉が残っていないの
で、後作業である刈りならし作業の邪魔になることがな
く、しかも茶葉の育成の障害にならない。さらに中刈機
1による作業中に作業速度を上げても、剪枝機構Eによ
り切断された枝葉は常に送風機構Fによって茶樹両側の
畦間に吹き落とされているので、剪枝刃の前側に切断枝
葉が溜ることがなく、剪枝刃の切断機能障害とならな
い。このため剪枝跡に凹凸を生じるようなことがない。
方を見ることによって剪枝深さを確認(目視)すること
ができ、剪枝深さの調整が正確に行える。また細断及び
剪枝作業終了後、茶樹上には切断枝葉が残っていないの
で、後作業である刈りならし作業の邪魔になることがな
く、しかも茶葉の育成の障害にならない。さらに中刈機
1による作業中に作業速度を上げても、剪枝機構Eによ
り切断された枝葉は常に送風機構Fによって茶樹両側の
畦間に吹き落とされているので、剪枝刃の前側に切断枝
葉が溜ることがなく、剪枝刃の切断機能障害とならな
い。このため剪枝跡に凹凸を生じるようなことがない。
【0025】また、茶樹下方の圃場面に落下した茶樹細
片は、いずれも極めて細かく細断されているので、風
化、分解が早く、有機肥料としての効果もあり、また茶
樹の根元への日光の直射を防ぐので乾燥を防止し、寒さ
を防ぐ等の効果もある。
片は、いずれも極めて細かく細断されているので、風
化、分解が早く、有機肥料としての効果もあり、また茶
樹の根元への日光の直射を防ぐので乾燥を防止し、寒さ
を防ぐ等の効果もある。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の乗用中刈
機における送風装置によれば、細断機構によって細断さ
れた後、剪枝機構によって剪枝された切断枝葉が、送風
機構によって茶樹の左右両側の畦間に吹き落とされ、中
刈機を操縦する作業者が、中刈機に乗った状態のまま剪
枝深さを確認(目視)することができ、刈り深さの調節
が容易に行えることになり、作業性が良く、精度のよい
細断・剪枝、中刈り作業を能率良く行うことができる。
また、細断及び剪枝作業終了後、茶樹上には切断枝葉が
残っていないので、後作業である刈りならし作業の邪魔
になることがなく、しかも茶葉の育成の障害になるよう
なことがない。
機における送風装置によれば、細断機構によって細断さ
れた後、剪枝機構によって剪枝された切断枝葉が、送風
機構によって茶樹の左右両側の畦間に吹き落とされ、中
刈機を操縦する作業者が、中刈機に乗った状態のまま剪
枝深さを確認(目視)することができ、刈り深さの調節
が容易に行えることになり、作業性が良く、精度のよい
細断・剪枝、中刈り作業を能率良く行うことができる。
また、細断及び剪枝作業終了後、茶樹上には切断枝葉が
残っていないので、後作業である刈りならし作業の邪魔
になることがなく、しかも茶葉の育成の障害になるよう
なことがない。
【0027】さらに、中刈機による作業中に作業速度を
上げても、剪枝機構の剪枝刃により切断された枝葉は、
常に送風機構によって茶樹の左右両側の畦間に吹き落と
されているので、剪枝刃の前側に切断枝葉が溜るような
ことがなく、切断枝葉が剪枝刃の切断機能障害となるよ
うなことがない。従って、作業能率を向上することがで
きると共に、剪枝跡に凹凸を生じて再度剪枝作業を行わ
なければならない、といった事態を生じることがない。
上げても、剪枝機構の剪枝刃により切断された枝葉は、
常に送風機構によって茶樹の左右両側の畦間に吹き落と
されているので、剪枝刃の前側に切断枝葉が溜るような
ことがなく、切断枝葉が剪枝刃の切断機能障害となるよ
うなことがない。従って、作業能率を向上することがで
きると共に、剪枝跡に凹凸を生じて再度剪枝作業を行わ
なければならない、といった事態を生じることがない。
【図1】本発明の乗用中刈機の一実施例を示す右側面図
である。
である。
【図2】図1の乗用中刈機の左側面図である。
【図3】図1及び図2の乗用中刈機を示す背面図であ
る。
る。
【図4】図1及び図2の乗用中刈機を示す部分正面図で
ある。
ある。
1 乗用中刈機 1a機体 1b 上部機体 A 駆動機構 2 エンジン 4,6,9,13,16 ベルト 5 中間プーリ 7 油圧ポンプ 14 変速機 B 走行機構 22 駆動歯車 23 遊動輪 24 補助輪 25 ベルトクローラ C 操作機構 26 操縦座席 27 変速レバー 28 剪枝部駆動レバー 29 剪枝部上下レバー 30 操作パネル 31 サイドクラッチレバー 33 送風機操作レバー D 細断機構 35 回転軸 36 フレール刃 37 電磁クラッチ 41 高さ調整部材 43 調整ネジ 44 前部カバー 46 調整部材 E 剪枝機構 48 フード 49 クランクケース 50,51 剪枝刈刃 52 高さ位置調整部材 54 角度調節装置 55 平行リンク 56 連結フレーム 57 油圧シリンダ 58 案内板 F 送風機構 10 送風機 59,60 送風管 59a,60a ノズル 61,62 支持アーム
Claims (1)
- 【請求項1】 茶樹の冠部全面を所定深さに細断する複
数のフレール刃を有した細断機構と、この細断機構によ
って細断された茶樹の表面を所定形状に剪枝して整える
ための剪枝刃を有した剪枝機構とを有し、走行機構の駆
動による自走の一行程によって細断及び剪枝の両作業を
連続的に行う乗用中刈機において、 上記中刈機には、上記剪枝機構によって剪枝された切断
枝葉を、茶樹の両側の畦間に吹き落とすように送風口を
配置させた送風機構を設けていることを特徴とする乗用
中刈機における送風装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30460795A JPH08224030A (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | 乗用中刈機における送風装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30460795A JPH08224030A (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | 乗用中刈機における送風装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08224030A true JPH08224030A (ja) | 1996-09-03 |
Family
ID=17935047
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30460795A Pending JPH08224030A (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | 乗用中刈機における送風装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08224030A (ja) |
-
1995
- 1995-11-22 JP JP30460795A patent/JPH08224030A/ja active Pending
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