JPH0745145Y2 - 乗用中刈機 - Google Patents

乗用中刈機

Info

Publication number
JPH0745145Y2
JPH0745145Y2 JP1991059183U JP5918391U JPH0745145Y2 JP H0745145 Y2 JPH0745145 Y2 JP H0745145Y2 JP 1991059183 U JP1991059183 U JP 1991059183U JP 5918391 U JP5918391 U JP 5918391U JP H0745145 Y2 JPH0745145 Y2 JP H0745145Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pruning
blade
height
shredding
shredded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1991059183U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH052630U (ja
Inventor
鋼司 松村
勝也 加藤
Original Assignee
落合刃物工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 落合刃物工業株式会社 filed Critical 落合刃物工業株式会社
Priority to JP1991059183U priority Critical patent/JPH0745145Y2/ja
Publication of JPH052630U publication Critical patent/JPH052630U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0745145Y2 publication Critical patent/JPH0745145Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、茶樹の冠部を所定形状
に整えるための乗用中刈機に関する。
【0002】
【従来の技術】茶樹の冠部を細断する細断機構と、茶樹
の冠部を所定の形状に整える剪枝機構とを有し、一行程
で細断及び剪枝の両作業を行うようにした茶樹剪枝機
が、たとえば実開昭53−128259号公報及び実開
昭60−1254号公報に開示されている。
【0003】前者のものは、剪刃の後方に、周面に多数
の細断子が取付けられた回転ドラムと多数の角部とを有
した細断機構が設けられ、剪刃により剪枝された茶樹を
誘導板によって細断機構に案内して細断するようにした
ものである。また、後者のものは、円弧状の剪枝刈刃の
前方に、直線状の刈刃を有する回転剪枝機を設けたもの
である。
【0004】しかし、上記前者のものでは、茶樹の冠部
が先行する剪刃によって所定の深さで円弧状に成形され
るため、剪刃で切断された両裾部の茶樹の多くは細断機
構によって細断されることなく自重で茶樹の畝間に落下
してしまう。このため、茶樹の細断された枝が茶樹の上
部に盛上ることが多く、このような場合には細断機構の
細断能率を著しく低下させてしまうという問題があっ
た。また、細断されずに畝間に落下した葉茎は、次の畝
を剪枝する際の機体走行の障害になるばかりでなく作業
者の足にまつわりつくなどして作業の妨げになるという
問題もあった。
【0005】上記後者の回転剪枝機では、直線状の刈刃
のみが設けられているため、刈取られた茶葉茎が常に茶
樹上に残されている中を回転しながら進むことになる。
このため、刈刃に当る枝は切断できるが、その他のもの
は回転する剪枝機と共回りしてしまい、その剪枝作業が
非能率なものとなってしまう。また、細断されない茶樹
葉茎が畝間に落下してしまうため、上記同様の問題も生
じている。
【0006】このような欠点を解決するものとして、た
とえば実開昭63−134628号公報には、図7及び
図8に示すような茶樹剪枝機が開示されている。これら
の図に示す茶樹剪枝機1は、二人用のものを示すもの
で、図9に示す茶樹Tの冠部を剪枝する際の浅刈り(表
面より3〜5cmの深さに剪枝)A、深刈り(表面より
10〜20cmの深さに剪枝)B、中切り(地面から3
0〜50cmの高さで剪枝)Cのうち、主として剪枝量
の多い深刈りBと中切りCに用いられるものである。
【0007】この茶樹剪枝機1の左右方向に長い本体フ
レーム兼保護カバー2の一側上面上には、原動機3が搭
載されている。この原動機3の出力プーリ4と細断機構
5の入力プーリ6とは、ベルト伝動されるようになって
いる。また、そのベルトには張り車7が設けられてい
る。
【0008】機体の進行方向と逆方向に回転する主軸8
の軸周には、多数のフレール刃9が所定の間隔で装着さ
れている。各フレール刃9は、主軸8の中央部のものが
短く両側端側にいくに従い長いものとされている。これ
により、各フレール刃9の先端を結ぶラインは後述する
剪枝刈刃の形状とほぼ同様となっている。細断機構5の
前側には、細断された茶樹が前方へ飛出すのを防止する
とともに、細断深さを調整するための円弧状の飛出し防
支止兼深さ調整カバー10が設けられている。このカバ
ー10は、その上端部が蝶番11によって本体フレーム
兼保護カバー2に蝶着されており、その下端部はカバー
調整ねじ12及びカバー調整長孔13により上下調節可
能とされている。
【0009】細断機構5の後方には、左右方向に円弧状
に弯曲したレシプロ刃からなる剪枝刈刃14が設けられ
ている。この剪枝刈刃14は、入力プーリ16にベルト
伝達された駆動力を得た駆動機構17によって左右に往
復動されるようになっている。なお、図中符号18は走
行安定板を示している。
【0010】機体の左右両側端部には、高さ調節ハンド
ル19を有した高さ調節機構20が設けられている。原
動機3を搭載した側の高さ調節機構20の下端部には、
車輪取付フレーム21を介して原動機側牽引車輪22と
キャスタ状の尾輪23とが軸支されている。また、原動
機側牽引車輪22と反対側の高さ調節機構20の下端部
には、車輪取付フレーム24を介して車輪25が軸支さ
れている。左右の車輪取付フレーム21,24には、そ
れぞれ牽引把手26が取付けられている。
【0011】このような構成の茶樹剪枝機においては、
図9における深刈りB又は中切りCの剪枝作業を行う場
合、まず左右の高さ調節ハンドル19を回動させること
により、剪枝刈刃14及び細断機構5等を所望の高さに
設定する。また、カバー調節ねじ12により飛出し防止
兼深さ調整カバー10の先端高さを調整した後、原動機
3を始動し張り車7,15を介して主軸8を回転させる
とともに、駆動機構17を介して剪枝刈刃14を駆動さ
せる。
【0012】そして、2人の作業者により両側の牽引把
手26を持って原動機側車輪22、尾輪23及び車輪2
5を茶樹列の両側の畝に位置させ、茶樹列に沿って機体
を牽引、前進させる。
【0013】これにより、細断機構5のフレール刃9が
機体の進行方向と逆方向に高速回転し、茶樹を数ミリの
細片に細断した後、後方に向け放出する。放出された茶
樹細片は、茶樹の上方から下方の圃場面に落下する。細
断機構5により細断剪枝された茶樹の冠部は、剪枝刈刃
14によって円弧状に整えられる。
【0014】なお、茶樹下方の圃場面に落下した茶樹細
片は、いずれも極めて細かく細断されているので、風
化、分解が早く、有機肥料としての効果もあり、また茶
樹の根元への日光の直射を防ぐので乾燥を防止し、寒さ
を防ぐ等の効果もある。
【0015】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、図7及
び図8に示した従来の茶樹剪枝機では、細断部と剪枝部
との高さ関係は固定とされているため、高い茶樹(中央
1m以上)の部分を細断した場合であっても原動機には
高負荷が掛かり、作業困難となるので機体全体を高くし
て作業を行う必要がある。
【0016】このため、フレール刃と剪枝刃との上下間
隔が大きいと、中切りすべき部分が高くなり、再度剪枝
作業のみを行う必要があるため、作業効率が低下してし
まうという問題があった。逆に、低い茶樹を中切り、深
刈りする場合は、細断部が下げられることにより、剪枝
部も下がる。このため、剪枝部の両畝側が地面に当接し
作業の妨げとなる等の問題もある。
【0017】ちなみに、茶樹畝幅は、一般に1.8m、
剪枝弧状は半径2.5mとなっている。そのため、剪枝
両畝側は中央部より16cm以上下がっている。また、
このような茶樹剪枝機は、一畝を4回程度往復刈りする
ことにより、剪枝屑を小さく(10cm程度)してい
る。しかし、1,2回程度の往復刈りにより剪枝屑によ
って畝間がいっぱいになるため、前進が困難であった
り、作業性が悪かったり、更には重労働を強いられたり
する等の問題もある。
【0018】本考案は、このような事情に対処して成さ
れたもので、茶樹の細断箇所の設定を容易に行うことが
できるとともに、作業能率を向上させることのできる乗
用中刈機を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するために、車体フレームの下方に配設された走行機
構の自走による一行程によって細断及び剪枝の両作業を
行う乗用中刈機において、前記車体フレームの前方に茶
樹の冠部を細断する複数のフレール刃を有するととも
に、フレール刃高さ調整手段によって前記フレール刃の
高さが調整自在とされた細断機構を配設し、前記車体フ
レームの後方に前記細断機構によって細断された茶樹の
表面を所定形状に剪枝して整えるための剪枝刃を有する
とともに、剪枝刃高さ調整手段によって前記剪技刃の高
さが調整自在とされた剪枝機構を配設し、前記車体フレ
ームに配設された作業椅子又は作業ステップ近傍に、手
元又は足元操作によって前記剪枝機構を上下させたり、
前記走行機構、前記細断機構及び前記剪枝機構に対して
駆動力を与えるための駆動機構の動作を操作するための
操作機構を配設してなることを特徴とする。
【0020】
【作用】本考案の乗用中刈機では、茶樹の冠部を細断す
る細断機構の複数のフレール刃及びこの細断機構によっ
て細断された茶樹の表面を所定形状に剪技して整えるた
めの剪枝機構の剪枝刃の高さは、それぞれフレール刃高
さ調整手段及び剪枝刃高さ調整手段によって別個に調整
することができ、剪枝機構の剪枝刃の高さ調整に際して
は、作業椅子近傍に配設されている操作機構による手元
操作によって行わせることができる。
【0021】したがって、作業に際しては、深刈り及び
中切りの高さを茶樹の高さに合わせて別個に任意設定す
ることができるため、茶樹の高さ毎の中刈りが可能とな
るばかりでなく、駆動機構に掛かる負担を軽減させる設
定等が可能となる。また、本考案の乗用中刈機は、駆動
機構によって得られる駆動力により走行機構を駆動させ
る自走式であるため、作業性が良く、しかも重労働を強
いられることもなくなる。
【0022】
【実施例】以下、本考案の実施例の詳細を図面に基づい
て説明する。図1は、本考案の乗用中刈機の一実施例を
示すものである。同図に示すように、乗用中刈機には、
駆動機構100、走行機構200、操作機構300、細
断機構400及び剪枝機構500が備えられている。
【0023】駆動機構100には、原動機101が備え
られている。原動機101の駆動プーリ102には、ベ
ルト103を介して中間プーリ104が連結されてい
る。中間プーリ104には、ベルト105を介して油圧
ポンプ106のプーリ107が連結されている。
【0024】また、中間プーリ104には、ベルト11
0を介して伝達歯車111を有した変速機112のプー
リ113が連結されている。中間プーリ104の反対側
に設けられている中間プーリ104aには、ベルト10
8を介してカッタープーリ109が連結されている。ベ
ルト108には、テンションコロ114によってテンシ
ョンが掛けられている。ベルト110は、テンションコ
ロ115によってテンションが掛けられている。
【0025】走行機構200には、チェーン201を介
して変速機112からの動力が伝達される駆動歯車20
2が備えられている。駆動歯車202と遊動歯車203
との間には、5個の補助車204が設けられており、こ
れら駆動歯車202、遊動歯車203、補助車204に
は、無限伝動体205が取付けられている。
【0026】操作機構300には、シート301が備え
られている。シート301の左側には、変速レバー30
2が配されている。変速レバー302の近傍には、剪枝
駆動レバー303及び剪枝上下レバー304が配されて
いる。ここで、変速レバー302は、各剪枝駆動レバー
303及び剪枝上下レバー304より一段低い位置に設
けられている。これにより、各変速レバー302、各剪
枝駆動レバー303及び剪枝上下レバー304の識別が
容易となり、誤操作が防止されるようになっている。
【0027】シート301の前方には、操作パネル部3
05が配されている。操作パネル部305には、サイド
クラッチレバー306、細断機構400を0駆動させる
際に操作される駆動スイッチ307等が備えられてい
る。シート301の下方には、クラッチペダル308が
設けられている。そして、クラッチペダル308を踏み
込んで変速レバー302を操作することにより、走行機
構200への動力が減速されるようになっている。
【0028】細断機構400には、カッタープーリ10
9に取り付けられた回転軸401が備えられている。回
転軸401の周面には、複数のフレール刃402が取付
けられている。回転軸401に対する複数のフレール刃
402は、図6に示すように120度の間隔で取付けら
れている。回転軸401の他端部には、電磁クラッチ4
03が取付けられている。そして、電磁クラッチ403
が連結されることにより、回転軸401が回転するよう
になっている。
【0029】回転軸401の両端部には、4個のガイド
孔404を有した支持プレート405が取付けられてい
る。各支持プレート405には、ネジ部406を有した
高さ調整部材407が取付けられている。ネジ部406
には、フレーム408に回転自在に取付けられた調整ネ
ジ409の端部が螺着されている。そして、調整ネジ4
09を締めたり緩めたりすることによって、回転軸40
1の高さが変わり、これにより複数のフレール刃402
の高さが調整されるようになっている。
【0030】フレーム408の前縁部には、前部カバー
410が回動自在に取付けられている。前部カバー41
0の端部には、この前部カバー410の開度角を調整す
るための調整部材411が取付けられている。
【0031】調整部材411による開度角の調整に際し
ては、フレーム408の前縁部に設けられているいずれ
かの位置決め孔412に調整部材411の位置決めピン
(図示省略)を挿入する。これにより、前部カバー41
0が任意の開度をもって開けられる。一方、前部カバー
410を閉じる際には、調整部材411の位置決めピン
を位置決め孔412から抜き取る。これにより、前部カ
バー410は自重により定位置に回動する。
【0032】剪枝機構500には、フード501が取付
けられている。フード501の内部には、一端部にクラ
ンクケース513が取付けられた剪枝上刈刃502及び
剪枝下刈刃503が設けられている。フード501に
は、図5に示すように、複数の位置決めピン504を有
した高さ位置調整部材505が取付けられている。位置
決めピン504は、係止板506の係止孔507に係止
されている。係止孔507に係止されている位置決めピ
ン504には、抜け防止ピン508が取付けられてい
る。これにより、高さ位置調整部材505と係止板50
6との離脱が阻止されるようになっている。
【0033】係止板506には、角度調節ボルト509
を有した支持ボルト510が取付けられている。そし
て、角度調節ボルト509を調節することにより、位置
調整部材505の垂直方向における角度が任意に設定さ
れるようになっている。
【0034】支持ボルト510には、支持フレーム51
1が取り付けられている。支持フレーム511の端部
は、フレーム408に回動自在に取付けられている。支
持フレーム511には、油圧シリンダ512が取付けら
れている。そして、油圧シリンダ512を上下動させる
ことにより、支持フレーム511が端部を介して回動す
る。これにより、剪枝上刈刃502及び剪枝下刈刃50
3の高さ位置が変えられるようになっている。
【0035】このような構成の乗用中刈機は、次のよう
な動作を行う。まず、図9に示した、深刈りBまたは中
切りCの剪枝作業を行う場合には、各細断機構400及
び剪枝機構500におけるそれぞれの刃高の調整を行
う。つまり、深刈りBを行う細断機構400にあって
は、調整ネジ409を締めたり緩めたりすることによ
り、支持プレート405を上下させる。これにより、支
持プレート405に取付けられている回転軸401が上
下するため、この回転軸401に取付けられている複数
のフレール刃402の位置が調整される。
【0036】次いで、前部カバー410を回動させ、フ
レーム408の前縁部に設けられているいずれかの位置
決め孔412に調整部材411の位置決めピンを挿入す
る。これにより、前部カバー410が所定の開度をもっ
た状態に保持される。一方、中切りCを行う剪枝機構5
00にあっては、高さ位置調整部材505の位置決めピ
ン504を係止板506の係止孔507に係止させるこ
とによってフード501の位置を固定する。
【0037】次いで、剪枝上下レバー304を操作し
て、油圧シリンダ512を駆動させることにより、、フ
ード501を上下動させる。これにより、フード501
が上下方向に変移する。このとき、フード501内部の
剪枝上刈刃502及び剪枝下刈刃503のそれぞれの微
妙な角度調節は、支持ボルト510に取付けられている
角度調節ボルト509を調節することにより行われる。
【0038】一方、原動機101の駆動力は、駆動プー
リ102及びベルト103を介して中間プーリ104に
伝達される。中間プーリ104に伝達された駆動力は、
この中間プーリ104に対して反対側に設けられている
中間プーリ104aからベルト108を介してカッター
プーリ109に伝達される。また、中間プーリ104に
伝達された駆動力は、ベルト110を介して変速機11
2のプーリ113に伝達される。
【0039】プーリ113に伝達された駆動力は、クラ
ッチペダル308を踏み込んでクラッチをつなぐことに
より、変速機112によって減速され、更に走行機構2
00側に伝達される。チェーン201を介して伝達され
る変速機112からの駆動力は、駆動歯車202に伝達
されることにより、無限伝動体205に伝えられ、これ
により走行機構200が駆動される。このとき、サイド
クラッチレバー306を操作することにより、機体の舵
取が行われる。
【0040】次いで、駆動スイッチ307を操作するこ
とにより、電磁クラッチ403が連結され、これにより
回転軸401が回転する。このような状態で乗用中刈機
を、茶樹列に沿って前進させる。これにより、まず細断
機構400のフレール刃402により、茶樹の深刈り部
分Bが細断される。次いで、剪枝機構500の剪枝上刈
刃502及び剪枝下刈刃503によって茶樹の中切り部
分Cが剪枝される。
【0041】このとき、フレール刃402が乗用中刈機
の進行方向に対し、逆方向に高速回転することにより、
茶樹が数ミリの細片として細断されるとともに、後方に
向けて放出される。この放出された茶樹細片は、茶樹の
上方から下方の圃場面に落下する。一方、剪枝機構50
0の剪枝上刈刃502及び剪枝下刈刃503によって刈
り取られた茶樹の中切り部分Cの枝は、同様にして圃場
面に落下する。
【0042】これにより、茶樹の表面は一定の高さに整
えられる。なお、フレール刃402の回転方向に際して
は、乗用中刈機の進行方向に対し、同方向に高速回転さ
せた場合、茶樹の茎を割ったり、裂いたりして茶樹を傷
めるので好ましくない。
【0043】また、茶樹下方の圃場面に落下した茶樹細
片は、いずれも極めて細かく細断されているので、風
化、分解が早く、有機肥料としての効果もあり、また、
茶樹の根元への日光の直射を防ぐので乾燥を防止し、寒
さを防ぐ等の効果もある。
【0044】このように、本実施例の乗用中刈機では、
茶樹の冠部を細断する細断機構400の複数のフレール
刃402及びこの細断機構400によって細断された茶
樹の表面を所定形状に剪枝して整えるための剪枝機構5
00の剪枝刃502,503の高さを、それぞれ調整ネ
ジ409の締緩及び油圧シリンダ512の上下動作によ
って別個に調整するようにした。
【0045】したがって、作業に際しては、深刈り及び
中切りの高さを茶樹の高さに合わせて任意に設定するこ
とができるため、茶樹の高さ毎の中刈りが可能となるば
かりでなく、駆動機構100に掛かる負担を軽減させる
設定等が可能となる。
【0046】また、本実施例の乗用中刈機は、駆動機構
100によって得られる駆動力により走行機構200を
駆動させる自走式であるため、作業性が良く、しかも重
労働を強いられることもなくなる。これにより、茶樹の
細断箇所の設定が容易となり、作業能率が向上する。な
お、本実施例では、フレーム408上にシート301を
配設した場合について説明したが、これに限らず、フレ
ーム408のサイドに作業ステップを配設してもよく、
更には、操作機構300に剪枝駆動レバー303及び剪
枝上下レバー304を配設し、手元操作によって剪枝機
構500を駆動させたり上下させたりする場合について
説明したが、これに限らず、これら剪枝駆動レバー30
3及び剪枝上下レバー304をペダル方式として作業ス
テップ近傍に配設し足元操作により剪枝機構500を駆
動させたり上下させたりするようにしてもよい。
【0047】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の乗用中刈
機によれば、茶樹の冠部を細断する細断機構の複数のフ
レール刃及びこの細断機構によって細断された茶樹の表
面を所定形状に剪枝して整えるための剪枝機構の剪枝刃
の高さは、それぞれフレール刃高さ調整手段及び剪枝刃
高さ調整手段によって別個に調整し、剪枝機構の剪枝刃
の高さ調整に際しては、作業椅子近傍に配設されている
操作機構による手元操作によって行わせるようにした。
したがって、作業に際しては、深刈り及び中切りの高さ
を茶樹の高さに合わせて別個に任意設定することができ
るため、茶樹の高さ毎の中刈りが可能となるばかりでな
く、駆動機構に掛かる負担を軽減させる設定等が可能と
なる。また、本考案の乗用中刈機は、自走式であるた
め、1,2回程度の往復刈りにより剪枝屑によって畝間
がいっぱいになっても駆動機構によって駆動力が得られ
る走行機構によって前進が行われるため、作業性が良
く、しかも重労働を強いられることもなくなる。その結
果、茶樹の細断箇所の設定を容易に行うことができると
ともに、作業能率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の乗用中刈機の一実施例を示す左側面図
である。
【図2】図1の乗用中刈機の右側面図である。
【図3】図1の乗用中刈機を示す正面図である。
【図4】図1の乗用中刈機を示す背面図である。
【図5】図1の要部を示す側面図である。
【図6】図1のフレール刃の取付け状態を示す側面図で
ある。
【図7】従来の茶樹剪枝機を示す正面図である。
【図8】図7の茶樹剪枝機の左側面図である。
【図9】茶樹の刈取る領域を示すための図である。
【符号の説明】
100 駆動機構 101 原動機 200 走行機構 205 無限伝動体 300 操作機構 302 変速レバー 303 剪枝駆動レバー 304 剪枝上下レバー 306 サイドクラッチレバー 400 細断機構 401 回転軸 402 フレール刃 408 フレーム 409 調整ネジ 410 前部カバー 411 調整部材 500 剪枝機構 501 フード 502 剪枝上刈刃 503 剪枝下刈刃 505 高さ位置調整部材 506 係止板 509 角度調節ボルト 511 支持フレーム 512 油圧シリンダ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレームの下方に配設された走行機
    構の自走による一行程によって細断及び剪枝の両作業を
    行う乗用中刈機において、 前記車体フレームの前方に茶樹の冠部を細断する複数の
    フレール刃を有するとともに、フレール刃高さ調整手段
    によって前記フレール刃の高さが調整自在とされた細断
    機構を配設し、 前記車体フレームの後方に前記細断機構によって細断さ
    れた茶樹の表面を所定形状に剪枝して整えるための剪枝
    刃を有するとともに、剪枝刃高さ調整手段によって前記
    剪枝刃の高さが調整自在とされた剪枝機構を配設し、 前記車体フレームに配設された作業椅子又は作業ステッ
    プ近傍に、手元又は足元操作によって前記剪枝機構を上
    下させたり、前記走行機構、前記細断機構及び前記剪枝
    機構に対して駆動力を与えるための駆動機構の動作を操
    作するための操作機構を配設してなる ことを特徴とする
    乗用中刈機。
JP1991059183U 1991-07-02 1991-07-02 乗用中刈機 Expired - Lifetime JPH0745145Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991059183U JPH0745145Y2 (ja) 1991-07-02 1991-07-02 乗用中刈機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991059183U JPH0745145Y2 (ja) 1991-07-02 1991-07-02 乗用中刈機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH052630U JPH052630U (ja) 1993-01-19
JPH0745145Y2 true JPH0745145Y2 (ja) 1995-10-18

Family

ID=13106042

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991059183U Expired - Lifetime JPH0745145Y2 (ja) 1991-07-02 1991-07-02 乗用中刈機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0745145Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5483596U (ja) * 1977-11-21 1979-06-13

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5880685A (ja) * 1981-11-09 1983-05-14 ブラザー工業株式会社 キ−入力練習装置
JPS6226945A (ja) * 1985-07-26 1987-02-04 Nec Corp デイジタル伝送システム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH052630U (ja) 1993-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5641129A (en) Apparatus and method for cutting trees and grinding and mulching tree stumps
EP3272199B1 (de) Mulchgerät zur bearbeitung von auf einem feld stehenden pflanzenstümpfen
US5156218A (en) Landscape edging attachment
US3138911A (en) Hedge trimmer
US7096900B2 (en) Tree cutting attachment for work vehicle
US4015667A (en) Cotton stalk and root shredder with re-bedder
US5513486A (en) Method and device for destroying banana plantation debris
JP2004041060A (ja) モーア
US3107472A (en) Rotary mower
US3862539A (en) Ground clearing attachment for tractors
JPH0745145Y2 (ja) 乗用中刈機
US1301043A (en) Agricultural implement.
KR101939980B1 (ko) 굴삭기용 예초기
US3246458A (en) Vine shredder
KR20100091824A (ko) 밭작물의 줄기 파쇄기
US3047995A (en) Weed shredder
KR200298934Y1 (ko) 보행관리기용구근식물줄기분쇄장치
DE102008015242A1 (de) Heckenpflegevorrichtung
JP2005013041A (ja) 農作業機
JPH0639558Y2 (ja) 茶樹細断装置を備えた茶樹剪枝機
KR200298924Y1 (ko) 구근식물줄기분쇄장치
KR102474439B1 (ko) 로터리식 제초기
CN213938900U (zh) 一种园林绿化用打草机
US2481798A (en) Rotary weed cutter
JPS5925128Y2 (ja) タバコ.果樹などの残稈処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term