JPH08223487A - 固体撮像素子の駆動方法 - Google Patents

固体撮像素子の駆動方法

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JPH08223487A
JPH08223487A JP7027075A JP2707595A JPH08223487A JP H08223487 A JPH08223487 A JP H08223487A JP 7027075 A JP7027075 A JP 7027075A JP 2707595 A JP2707595 A JP 2707595A JP H08223487 A JPH08223487 A JP H08223487A
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Application number
JP7027075A
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English (en)
Inventor
Yasutoshi Yamamoto
靖利 山本
Masayuki Yoneyama
匡幸 米山
Shogo Sasaki
省吾 佐々木
Yukihiro Tanizoe
幸広 谷添
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来に比べて大幅にダイナミックレンジの拡
大された出力信号を得る固体撮像素子の駆動方法を提供
する。 【構成】 インターライン型の固体撮像素子に対して、
垂直ブランキング期間内に、低い電圧Hi1で光電変換
部の電荷の一部を読み出す第1の読み出し動作を行い、
次にこの第1の読み出し動作で読み出された電荷を排出
する掃き出し動作を行い、さらに第1の読み出し動作時
よりも高い電圧Hi2で光電変換部の電荷を読み出す第
2の読み出し動作を順次行う。 【効果】 第1の読み出し動作でクリップされた電荷
に、短時間露光による電荷が重畳されるので、出力信号
はニー特性を持つようになり、大幅にダイナミックレン
ジの拡大された出力信号を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオカメラなどに用
いられる固体撮像素子の駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、固体撮像素子の性能の向上は目ざ
ましく、家庭用のビデオカメラなどに広く用いられてい
る。
【0003】以下、従来の固体撮像素子の駆動方法につ
いて図面を参照しながら説明する。従来の固体撮像素子
の駆動方法としては、例えば特開平2−87685号公
報に記載の技術があげられる。この従来の固体撮像素子
の駆動方法では、2次元状に配置された光電変換部と、
前記光電変換部より読み出した電荷を垂直方向に転送可
能な垂直電荷転送部とを有し、1画面分の画像を撮像す
る期間内に複数回の読み出し動作を行い、垂直電荷転送
部において、読み出した電荷を加算し出力している。
【0004】ここで、読み出し回数を2回とし、1回目
の読み出し動作で読み出される電荷Q1の蓄積時間t1
と、2回目の読み出し動作で読み出される電荷Q2の蓄
積時間t2とを異ならせた場合を考える。(図13)は
従来の固体撮像素子の光電変換特性を表すグラフであ
る。(図13)において横軸は光強度、縦軸は出力電荷
量である。1回目の読み出し動作で読み出される電荷Q
1の光電変換特性を実線で、2回目の読み出し動作で読
み出される電荷Q2の光電変換特性を破線で、加算後の
電荷Q3の光電変換特性を一点鎖線で示す。1回目の読
み出し動作で読み出される電荷Q1は光強度Aで光電変
換部が飽和し、2回目の読み出し動作で読み出される電
荷Q2は光強度Cで光電変換部が飽和する。2回目の読
み出し動作で読み出される電荷Q2はダイナミックレン
ジが広いが、低照度時は信号量が小さいためにSN比が
低い。1回目の読み出し動作で読み出される電荷Q1は
ダイナミックレンジは狭いが、信号量が大きいためにS
N比が高い。加算後の電荷Q3は低照度時のSN比が高
く、ダイナミックレンジも広くなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では、垂直電荷転送部において読み出した電
荷を加算し出力しているが、画素ごとに光電変換部の飽
和レベルにばらつきがあり、(図13)のQ3における
光電変換特性の編曲点であるニーポイントが画素ごとに
ばらついてしまう。これは映像では高輝度部の固定パタ
ーンノイズとなり、画質が著しく劣化するという問題が
生じる。
【0006】また、分光特性の異なる色フィルタを配置
して単一の固体撮像素子でカラー化を行うことを考えた
場合、光電変換部でニー特性を持つために色分離ができ
ないという問題がある。
【0007】本発明はこのような問題点を解決し、従来
に比べて大幅にダイナミックレンジの拡大された出力信
号を得ることが可能な固体撮像素子の駆動方法を提供す
ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、2次元状に配置された光電変換部と、前記
光電変換部より読み出した電荷を垂直方向に転送する垂
直電荷転送部とを有する固体撮像素子を駆動する際に、
1画面分の画像を撮像する期間内に異なる読み出し電圧
での読み出し動作を複数回行い、前記複数回の読み出し
動作のうち最後の読み出し動作の前に、前記垂直電荷転
送部の電荷を排出する掃き出し動作を行うことを特徴と
するものである。
【0009】また、本発明は、2次元状に配置された光
電変換部と、前記光電変換部より読み出した電荷を垂直
方向に転送する垂直電荷転送部と、前記垂直電荷転送部
により転送された電荷を1画面分蓄積する電荷蓄積部と
を有する固体撮像素子を駆動する際に、1画面分の画像
を撮像する期間内に異なる読み出し電圧での読み出し動
作を複数回行い、前記複数回の読み出し動作のうち最後
の読み出し動作の前に、垂直電荷転送部の電荷を排出す
る掃き出し動作を行うことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】本発明は、上記の駆動方法により、1画面分の
画像を撮像する期間内に異なる読み出し電圧での読み出
し動作を複数回行い、前記複数回の読み出し動作のうち
最後の読み出し動作の前に、垂直電荷転送部の電荷を排
出する掃き出し動作を行うことにより、固定パターンノ
イズが発生することなくダイナミックレンジを拡大する
ことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例における固体撮
像素子の駆動方法について、図面を参照しながら説明す
る。
【0012】本実施例の目的は、固体撮像素子において
1画面分の画像を撮像する期間内に異なる読み出し電圧
での読み出し動作を複数回行い、前記複数回の読み出し
動作のうち最後の読み出し動作の前に垂直電荷転送部の
電荷を排出する掃き出し動作を行うことにより、光電変
換部の飽和レベルのばらつきによる画質劣化をなくすこ
とである。
【0013】第1の実施例では、固体撮像素子としてイ
ンターライントランスファ型(IT型)のものを用い、
複数の読み出し動作は2回とする。
【0014】(図1)は本発明の第1の実施例における
固体撮像素子の構造を表す構造図である。(図1)にお
いて、1は光電変換部、2は垂直電荷転送部、3は駆動
パルス入力端子、4は水平電荷転送部、5は出力増幅
器、6は出力端子である。
【0015】固体撮像素子は、1画素の光電変換部1に
対して垂直電荷転送部2は2段の転送ゲート構成になっ
ている。また、光電変換部1は2段で1つの組をなし、
垂直電荷転送部2a〜2dは4段4相の組をなしてい
る。垂直電荷転送部2a〜2dの4段の転送ゲートはそ
れぞれ駆動パルス入力端子3a〜3dと接続されてい
る。
【0016】(図2)に第1の実施例の駆動パルスのタ
イミング図を示す。(図2)において、φV1〜φV4
は、それぞれ駆動パルス入力端子3a〜3dに入力され
る駆動パルスである。φV1〜φV4のうち、φV1で
奇数段、φV3で偶数段の光電変換部1の電荷が読み出
される。(図2)で拡大表示している部分はフィールド
期間の1ラインの転送における駆動パルスである。
【0017】また、(図3)の(a)(b)に各々、第
1の読み出し動作と第2の読み出し動作の際の光電変換
部1と垂直電荷転送部2のポテンシャル図を示す。
【0018】光の入射により、光電変換部1では光電変
換によって電荷が蓄積される。蓄積された電荷は、テレ
ビ方式の垂直ブランキング時に第1の読み出し動作によ
り駆動パルス入力端子3a,3cに”Hi1”の電圧が
加えられ、転送ゲート2a,2cを通じて光電変換部1
の電荷Q1のうち、基準電荷Qth以上の信号が垂直電
荷転送部2に読み出される。基準電荷Qthは第1の読
み出し動作の読み出し電圧”Hi1”で設定される。第
1の読み出し動作終了後掃き出し動作により、第1の読
み出し動作で読み出された垂直電荷転送部2の電荷はす
べて水平電荷転送部4に掃き出され、垂直電荷転送部2
の電荷はゼロになる。
【0019】次に第1の読み出し動作を行ったのと同じ
垂直ブランキング期間内に第2の読み出し動作により、
駆動パルス入力端子3a,3cに”Hi2”の電圧が加
えられ、転送ゲート2a,2cを通じて光電変換部1よ
り垂直電荷転送部2に電荷Q2が読み出される。第2の
読み出し動作による電荷Q2の最大値Qsatは第2の
読み出し電圧”Hi2”で設定される。
【0020】垂直電荷転送部2に読み出された第2の読
み出し動作による電荷Q2は、垂直電荷転送部2内で上
下の2画素分がそれぞれ混合されて、次のフィールド期
間に順次水平電荷転送部4にそれぞれ転送されて、出力
増幅器5、出力端子6より出力信号Sとして出力され
る。
【0021】(図2)に第1の実施例の読み出しパルス
のタイミングと光電変換部1における蓄積電荷の関係を
表すグラフを示す。(図2)のグラフにおいて、横軸は
時間、縦軸は蓄積電荷量である。(図2)ではA,B,
Cの3種類の光強度における様子を、それぞれ実線、破
線、一点鎖線で示している。
【0022】第2の読み出し動作により読み出される電
荷Q2と光強度の関係を表す光電変換特性図を(図4)
に実線で示す。破線は通常の光電変換特性である。(図
4)において、横軸は光強度、縦軸は出力電荷である。
本発明の固体撮像素子の駆動方法により、光電変換特性
は光強度Aで光電変換の傾きが変化するニーポイントを
持ち、光強度Cまで光電変換可能となる。この時のニー
ポイントレベルQthは第1の読み出し電圧”Hi1”と
第2の読み出し電圧”Hi2”で決まり、基板電圧と読
み出し電圧との差で決まる従来方式に比べると、画素ご
とのばらつきは小さい。
【0023】以上のように、第1の実施例によれば、固
体撮像素子において1画面分の画像を撮像する期間内に
異なる読み出し電圧での読み出し動作を複数回行い、前
記複数回の読み出し動作のうち最後の読み出し動作の前
に垂直電荷転送部の電荷を排出する掃き出し動作を行う
ことにより、光電変換部の飽和レベルのばらつきによる
画質劣化をなくすことができる。
【0024】なお、本実施例では、第1の読み出し動作
及び第2の読み出し動作を垂直ブランキング期間内に行
っているが、第1の読み出し動作を有効走査期間内に行
うことも可能である。ただし、この場合は読み出し動作
を有効走査期間内に行うために、電荷蓄積部を持たない
インターライントランスファ型固体撮像素子では実現で
きず、電荷蓄積部を伴うフレームインタライントランス
ファ型の固体撮像素子あるいは外部のフレームメモリを
必要とする。また、本実施例によれば、複数回の読み出
し動作を垂直ブランキング期間内に行うことにより、固
体撮像素子の構造を単純にし、フレームメモリを不要と
することができる。
【0025】以下、本発明の第2の実施例における固体
撮像素子の駆動方法について図面を参照しながら説明す
る。
【0026】本実施例の目的は、分光特性の異なる色フ
ィルタを前記光電変換部上に配置し、最後の読み出し動
作で読み出した電荷をそれぞれ独立に転送することによ
り、単一の固体撮像素子でダイナミックレンジの拡大さ
れたカラー信号を得ることである。
【0027】第2の実施例でも複数の読み出し動作は2
回とする。(図5)は本発明の第2の実施例における固
体撮像素子の構造を表す構造図である。(図5)におい
て、光電変換部1上にマゼンタ(Mg)、グリーン
(G)、イェロー(Ye)、シアン(Cy)の4種類の
分光特性の異なる色フィルタが配置されている。
【0028】固体撮像素子は、1画素の光電変換部1に
対して垂直電荷転送部2は3段の転送ゲート構成になっ
ている。また、光電変換部1は2段で1つの組をなし、
垂直電荷転送部2a〜2fは6段6相の組をなしてい
る。垂直電荷転送部2a〜2fの6段の転送ゲートは、
それぞれ駆動パルス入力端子3a〜3fと接続されてい
る。このような構成とすることにより、光電変換部1よ
り読み出された電荷を垂直電荷転送部2によりそれぞれ
独立に転送することができる。
【0029】(図6)に第2の実施例の駆動パルスのタ
イミング図を示す。(図6)において、φV1〜φV6
は、それぞれ駆動パルス入力端子3a〜3fに入力され
る駆動パルスである。φV1〜φV6のうち、φV2で
奇数段、φV5で偶数段の光電変換部1の電荷が読み出
される。
【0030】読み出し動作に関しては第1の実施例に準
ずるのでここでは省略する。垂直電荷転送部2に読み出
された第2の読み出しによる各画素の電荷Q2は、それ
ぞれ独立に、次のフィールド期間に順次水平電荷転送部
4aおよび4bにそれぞれ転送されて、出力増幅器5、
出力端子6より出力信号S1、S2として出力される。
【0031】次に第2の実施例の信号処理について説明
する。(図7)は第2の実施例における固体撮像素子の
駆動方法の信号処理ブロック図である。(図7)におい
て、11は固体撮像素子(CCD)、12は信号処理回
路、13は出力端子、15は駆動パルス発生回路、16
は固体撮像素子11の駆動回路、18はデニー回路であ
る。
【0032】駆動パルス発生回路15において発生され
た、(図6)に示したパルスを含む駆動パルスは、駆動
回路16によって駆動電圧が制御されて、固体撮像素子
11に加えられる。固体撮像素子11より出力された出
力信号S1、S2は、デニー回路18に入力される。固
体撮像素子11からは、本発明の駆動方法により(図
4)に示したような傾きが途中で変化するいわゆるニー
特性を持った光電変換特性の信号が出力されるが、デニ
ー回路18ではこのニー特性を補正し、傾きが一定のリ
ニアな特性になるように入力信号を変換して出力する。
信号処理回路12ではデニー回路18の出力信号S
1’、S2’を入力し、色分離等の信号処理を施して、
カラー化された信号を出力端子13より出力する。
【0033】なお、第1の実施例では、各画素の信号を
上下2画素分加算する画素混合を行って出力していた
が、ニー特性を持った信号を出力してダイナミックレン
ジを拡大するような方式において色フィルタを配置した
場合には、画素混合する2画素の分光特性が異なるため
に、被写体の色によって2つのニーポイントが変動する
ために被写体の色を特定することができず、色分離がで
きない。
【0034】以上のように、第2の実施例によれば、各
画素の信号を独立に出力しているために、ニー特性を持
った出力信号を回路などでリニアな特性に戻すことなど
により、正確に色分離が行える。
【0035】以下、本発明の第3の実施例における固体
撮像素子及び固体撮像素子の信号処理回路について、図
面を参照しながら説明する。
【0036】本実施例の目的は、複数回の読み出し動作
を行う際の露光時間を1画面分の出力信号レベルの変化
に応じて変化させることにより、拡大するダイナミック
レンジの量を調整しようというものである。
【0037】(図8)は本発明の第3の実施例における
固体撮像素子の構造を表す構造図である。(図8)は
(図1)の構成に対して、電荷蓄積部7が付加されたい
わゆるフレームインターライントランスファ(FIT)
型構造である。電荷蓄積部7a〜7dの4段の転送ゲー
トは、それぞれ駆動パルス入力端子3e〜3hと接続さ
れている。
【0038】(図9)に第3の実施例における固体撮像
素子の駆動波形図を示す。(図9)において、φV1〜
φV8は、それぞれ駆動パルス入力端子3a〜3hに入
力される駆動パルスである。
【0039】光電変換部1で光電変換により蓄積された
電荷は、蓄積開始後t1の期間の後に、第1の読み出し
動作により光電変換部1の電荷Q1のうち、基準電荷Q
th以上の信号が垂直電荷転送部2に読み出される。第
1の読み出し動作終了後、垂直ブランキング期間に掃き
出し動作によって、第1の読み出し動作で読み出された
垂直電荷転送部2の電荷はすべて電荷蓄積部7を通して
水平電荷転送部4に掃き出され、垂直電荷転送部2の電
荷はゼロになる。
【0040】次に、同じ垂直ブランキング期間内の第1
の読み出し動作からt2の期間の後に第2の読み出し動
作により、光電変換部1より垂直電荷転送部2に電荷Q
2が読み出される。
【0041】垂直電荷転送部2に読み出された、第2の
読み出し動作による電荷Q2は、垂直電荷転送部2内で
上下の2画素分がそれぞれ混合されて、高速転送により
電荷蓄積部7に転送され、次のフィールド期間に順次水
平電荷転送部4にそれぞれ転送されて、出力増幅器5、
出力端子6より出力信号Sとして出力される。
【0042】本実施例では、電荷蓄積部を持つFIT型
の固体撮像素子を用いることにより、第1の読み出し動
作による電荷と第2の読み出し動作による電荷とを混合
することなしに読み出すことができるため、垂直ブラン
キング期間以外でも第1の読み出し動作を行うことがで
きる。
【0043】ここで、光電変換部1の飽和電荷量をQs
at、第1の読み出し動作により取り残される電荷をQ
th、ニーポイントにおける光量をA、完全に飽和する
ときの光量をCとすると、C/Aで表されるダイナミッ
クレンジは、C/A=(Qsat−Qth)/Qth×
(t1/t2)で与えられる。すなわち、Qsat、Q
thを一定にした場合、この固体撮像素子のダイナミッ
クレンジはt1とt2の比を変更することで調整でき
る。
【0044】(図10)に第3の実施例の固体撮像素子
の駆動方法における制御回路の構成図を示す。(図1
0)において、11は固体撮像素子、12は信号処理回
路、13は出力端子、14は比較回路、15は駆動パル
ス発生回路、16は固体撮像素子の駆動回路である。
【0045】固体撮像素子11から出力された出力信号
は信号処理回路12に入力され、信号処理された後に映
像信号として出力端子13から出力される。また、比較
回路14は固体撮像素子11の出力信号を入力し、その
出力信号量を固体撮像素子11の飽和電荷量Qsatに
対応する信号量Vsatと比較して、1フィールド期間
内に飽和信号量Vsatを検出した場合、垂直ブランキ
ング期間に検出信号を駆動パルス発生回路15に送り、
飽和信号量を検出しなかった場合には検出信号を送らな
い。そして、垂直ブランキング期間終了時に比較回路1
4はリセットされ、次のフィールドの始まりと同時に比
較処理が始まる。駆動パルス発生回路15では比較回路
14から検出信号を受けた場合、すなわち被写体の最大
輝度が現在のダイナミックレンジに入っていない場合に
第1の読み出し動作までの期間t1を長くし、第2の読
み出し動作までの期間t2を短くすることによってダイ
ナミックレンジを大きくする。また、検出信号を受けな
かった場合は、被写体の最大輝度が現在のダイナミック
レンジに入っているので、第1の読み出し動作までの期
間t1を短くし、第2の読み出し動作までの期間t2を
長くすることによってダイナミックレンジを小さくす
る。固体撮像素子の駆動回路16は駆動パルス発生回路
15の信号のを入力し、駆動電圧の調整を行い、固体撮
像素子11に供給する。
【0046】以上のように、本実施例によれば、複数回
の読み出し動作を行う際の露光時間を、1画面分の出力
信号レベルの変化に応じて変化させることにより、拡大
するダイナミックレンジの量を調整することができる。
【0047】以下、本発明の第4の実施例における固体
撮像素子の駆動方法について図面を参照しながら説明す
る。
【0048】第3の実施例では、出力信号レベルの最大
値に応じて拡大するダイナミックレンジを調整したが、
スポットライトなどの面積は小さいが輝度の高い点光源
が画面内にある場合、ダイナミックレンジを過剰に拡大
しようとして、低輝度部の階調が圧縮された、いわゆる
つぶれた状態になる場合がある。
【0049】本実施例の目的は、複数回の読み出し動作
を行う際の露光時間を、1画面分の出力信号レベルの変
化、特にその最大レベルの出現頻度に応じて変化させ、
拡大するダイナミックレンジの量を調整することによ
り、過剰なダイナミックレンジの拡大により低輝度部が
つぶれるのを避けようというものである。
【0050】第4の実施例における固体撮像素子の構造
及び動作は第3の実施例に準じるのでここでは省略す
る。第4の実施例は固体撮像素子の駆動方法における制
御回路に特徴がある。
【0051】(図11)に第4の実施例の固体撮像素子
の駆動方法における制御回路の構成図を示す。
【0052】(図11)において、11は固体撮像素
子、12は信号処理回路、13は出力端子、14a,1
4bは比較回路、15は駆動パルス発生回路、16は固
体撮像素子の駆動回路、17はカウンタである。
【0053】固体撮像素子11から出力された出力信号
は信号処理回路12に入力され、信号処理された後に映
像信号として出力端子13から出力される。また、第1
の比較回路14aは固体撮像素子11の出力信号を入力
し、固体撮像素子11の飽和電荷量Qsatに対応する
信号量Vsatと比較して飽和信号量を検出した場合に
検出信号を出力する。カウンタ17は第1の比較回路1
4aの検出信号が検出された回数を1フィールド期間カ
ウントし、その値を垂直ブランキング期間に第2の比較
回路14bに送る。垂直ブランキング期間の終了と同時
にカウンタ17の値はリセットされ、次のフィールドの
始まりと同時にカウントが始められる。
【0054】カウンタ17から出力されるカウント数
は、1画面内に飽和電荷量を与える画素がどの程度ある
かを表し、これは画面内における飽和画素の面積比を意
味する。
【0055】第2の比較回路14bでは、カウンタ17
から入力した信号値が所定の回数より大きい場合、すな
わち現在のダイナミックレンジに入っていない被写体の
面積が画面に対して所定の面積を超えた場合に検出信号
を発生する。ここにおける所定の面積とは、たとえば1
画面に対して1/5以下であり、好ましくは1/10以
下である。信号値が所定の回数より小さい場合は、検出
信号を発生しない。駆動パルス発生回路15では第2の
比較回路14bから検出信号を受けた場合、第1の読み
出し動作までの期間t1を長くし、第2の読み出し動作
までの期間t2を短くすることによってダイナミックレ
ンジを大きくする。また、検出信号を受けなかった場合
は現在のダイナミックレンジを越える被写体の面積が小
さいので、第1の読み出し動作までの期間t1を短く
し、第2の読み出し動作までの期間t2を長くすること
によってダイナミックレンジを小さくする。
【0056】以上のように、本実施例によれば、複数回
の読み出し動作を行う際の露光時間を、1画面分の出力
信号レベルの変化、特にその最大レベルの出現頻度に応
じて変化させることにより、拡大するダイナミックレン
ジの量を調整することができる。
【0057】以下、本発明の第5の実施例における固体
撮像素子の駆動方法について、図面を参照しながら説明
する。
【0058】本実施例の目的は、複数回の読み出し動作
を行う際の読み出し電圧を1画面分の出力信号レベルの
変化、特にその最大レベルの出現頻度に応じて変化させ
ることにより、拡大するダイナミックレンジの量を調整
しようというものである。
【0059】第5の実施例における固体撮像素子の構造
及び動作は第1の実施例に準じるのでここでは省略す
る。第5の実施例における固体撮像素子のダイナミック
レンジは、第3の実施例における固体撮像素子のダイナ
ミックレンジと同様に、C/A=(Qsat−Qth)
/Qth×(t1/t2)で与えられる。ここで、t
1、t2を一定にした場合、この固体撮像素子のダイナ
ミックレンジはQsatとQthの比を変えることで調
整できる。
【0060】(図12)に第5の実施例の固体撮像素子
の駆動方法における制御回路の構成図を示す。
【0061】(図12)において、11は固体撮像素
子、12は信号処理回路、13は出力端子、14a,1
4bは比較回路、15は駆動パルス発生回路、16は固
体撮像素子の駆動回路、17はカウンタである。
【0062】固体撮像素子11、信号処理回路12、第
1の比較回路14a、カウンタ17、第2の比較回路1
4bの動作は第4の実施例に準じるのでここでは省略す
る。
【0063】駆動回路16では、第2の比較回路14b
から検出信号を受けた場合、すなわち現在のダイナミッ
クレンジに入っていない被写体の面積が画面に対して所
定の面積を超えた場合に、第1の読み出し動作における
読み出し電圧”Hi1”を小さくすることによってダイ
ナミックレンジを大きくする。また、検出信号を受けな
かった場合は、現在のダイナミックレンジを越える被写
体の面積が小さいので、第1の読み出し動作における読
み出し電圧”Hi1”を大きくすることによってダイナ
ミックレンジを小さくする。
【0064】以上のように、本実施例によれば、複数回
の読み出し動作を行う際の読み出し電圧を、1画面分の
出力信号レベルの変化、特にその最大レベルの出現頻度
に応じて変化させることにより、拡大するダイナミック
レンジの量を調整することができる。
【0065】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、固体撮
像素子において1画面分の画像を撮像する期間内に異な
る読み出し電圧での読み出し動作を複数回行い、前記複
数回の読み出し動作のうち最後の読み出し動作の前に垂
直電荷転送部の電荷を排出する掃き出し動作を行うこと
により、光電変換部の飽和レベルのばらつきによる画質
劣化をなくすことができる。
【0066】この際、複数回の読み出し動作を垂直ブラ
ンキング期間内に行うことにより、固体撮像素子の構造
を単純にし、フレームメモリを不要とすることができ
る。
【0067】また、本発明は、分光特性の異なる色フィ
ルタを光電変換部上に配置し、最後の読み出し動作で読
み出した電荷をそれぞれ独立に転送することにより、単
一の固体撮像素子でダイナミックレンジの拡大されたカ
ラー信号を得ることことができる。
【0068】また、本発明は、複数回の読み出し動作を
行う際の露光時間を1画面分の出力信号レベルの変化に
応じて変化させることにより、拡大するダイナミックレ
ンジの量を調整することができる。特に、複数回の読み
出し動作を行う際の露光時間を1画面分の出力信号レベ
ルの変化、特にその最大レベルの出現頻度に応じて変化
させることにより、拡大するダイナミックレンジの量を
より適切に調整することができる。
【0069】さらに、本発明は、複数回の読み出し動作
を行う際の読み出し電圧を1画面分の出力信号レベルの
変化、特にその最大レベルの出現頻度に応じて変化させ
ることにより、拡大するダイナミックレンジの量を調整
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における固体撮像素子の
構造を表す構造図
【図2】本発明の第1の実施例において、読み出しパル
スのタイミングと光電変換部1における蓄積電荷の関係
を表すグラフ
【図3】本発明に係る、第1の読み出し動作と、第2の
読み出し動作の際の光電変換部1と垂直電荷転送部2の
ポテンシャル図
【図4】第1の実施例の第2の読み出し動作により読み
出される電荷Q2と光強度の関係を表す光電変換特性図
【図5】本発明の第2の実施例における固体撮像素子の
構造を表す構造図
【図6】本発明の第2の実施例において、読み出しパル
スのタイミングと光電変換部1における蓄積電荷の関係
を表すグラフ
【図7】本発明の第2の実施例の固体撮像素子の駆動方
法における制御回路の構成図
【図8】本発明の第3の実施例における固体撮像素子の
構造を表す構造図
【図9】本発明の第3の実施例において、読み出しパル
スのタイミングと光電変換部1における蓄積電荷の関係
を表すグラフ
【図10】本発明の第3の実施例の固体撮像素子の駆動
方法における制御回路の構成図
【図11】本発明の第4の実施例の固体撮像素子の駆動
方法における制御回路の構成図
【図12】本発明の第5の実施例の固体撮像素子の駆動
方法における制御回路の構成図
【図13】従来の固体撮像素子の光電変換特性を表すグ
ラフ
【符号の説明】
1 光電変換部 2 垂直電荷転送部 3 駆動パルス入力端子 4 水平電荷転送部 5 出力増幅器 6 出力端子 7 電荷蓄積部 11 固体撮像素子 12 信号処理回路 13 出力端子 14 比較回路 15 駆動パルス発生回路 16 固体撮像素子の駆動回路 17 カウンタ 18 デニー回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷添 幸広 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2次元状に配置された光電変換部と、前記
    光電変換部より読み出した電荷を垂直方向に転送する垂
    直電荷転送部とを有する固体撮像素子を駆動する際に、
    1画面分の画像を撮像する期間内に異なる読み出し電圧
    での読み出し動作を複数回行い、前記複数回の読み出し
    動作のうち最後の読み出し動作の前に、前記垂直電荷転
    送部の電荷を排出する掃き出し動作を行うことを特徴と
    する固体撮像素子の駆動方法。
  2. 【請求項2】固体撮像素子は分光特性の異なる色フィル
    タを光電変換部上に配置し、最後の読み出し動作で読み
    出した電荷をそれぞれ独立に転送することを特徴とする
    請求項1記載の固体撮像素子の駆動方法。
  3. 【請求項3】複数回の読み出し動作を行う際の露光時間
    を異ならせることを特徴とする請求項1記載の固体撮像
    素子の駆動方法。
  4. 【請求項4】1画面分の画像を撮像する期間は、テレビ
    ジョン方式における1フィールド期間であることを特徴
    とする請求項1記載の固体撮像素子の駆動方法。
  5. 【請求項5】複数回の読み出し動作はテレビジョン方式
    における垂直ブランキング期間内に行うことを特徴とす
    る請求項4記載の固体撮像素子の駆動方法。
  6. 【請求項6】2次元状に配置された光電変換部と、前記
    光電変換部より読み出した電荷を垂直方向に転送する垂
    直電荷転送部と、前記垂直電荷転送部により転送された
    電荷を1画面分蓄積する電荷蓄積部とを有する固体撮像
    素子を駆動する際に、1画面分の画像を撮像する期間内
    に異なる読み出し電圧での読み出し動作を複数回行い、
    前記複数回の読み出し動作のうち最後の読み出し動作の
    前に、垂直電荷転送部の電荷を排出する掃き出し動作を
    行うことを特徴とする請求項1記載の固体撮像素子の駆
    動方法。
  7. 【請求項7】複数回の読み出し動作を行う際の露光時間
    を、1画面分の出力信号レベルの変化に応じて変化させ
    ることを特徴とする請求項6記載の固体撮像素子の駆動
    方法。
  8. 【請求項8】複数回の読み出し動作を行う際の露光時間
    を、1画面分の出力信号レベルの最大値に応じて変化さ
    せることを特徴とする請求項7記載の固体撮像素子の駆
    動方法。
  9. 【請求項9】複数回の読み出し動作を行う際の露光時間
    を、1画面分の出力信号レベルの最大値の出現頻度に応
    じて変化させることを特徴とする請求項7記載の固体撮
    像素子の駆動方法。
  10. 【請求項10】複数回の読み出し動作を行う際の読み出
    し電圧を、1画面分の出力信号レベルの変化に応じて変
    化させることを特徴とする請求項1記載の固体撮像素子
    の駆動方法。
  11. 【請求項11】複数回の読み出し動作を行う際の読み出
    し電圧を、1画面分の出力信号レベルの最大値に応じて
    変化させることを特徴とする請求項10記載の固体撮像
    素子の駆動方法。
  12. 【請求項12】複数回の読み出し動作を行う際の読み出
    し電圧を、1画面分の出力信号レベルの最大値の出現頻
    度に応じて変化させることを特徴とする請求項10記載
    の固体撮像素子の駆動方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008092248A (ja) * 2006-10-02 2008-04-17 Sanyo Electric Co Ltd 固体撮像素子の駆動装置及び駆動方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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