JPH08219721A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH08219721A
JPH08219721A JP7049162A JP4916295A JPH08219721A JP H08219721 A JPH08219721 A JP H08219721A JP 7049162 A JP7049162 A JP 7049162A JP 4916295 A JP4916295 A JP 4916295A JP H08219721 A JPH08219721 A JP H08219721A
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image
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program
red
image processing
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Application number
JP7049162A
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English (en)
Inventor
Minoru Tanaka
稔 田中
Muneharu Shimura
宗治 志村
Osamu Mitsui
修 三井
Masaru Fujii
優 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication of JPH08219721A publication Critical patent/JPH08219721A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用者が簡単な手続きにより、対象物の画像
を処理することができる画像処理装置を提供すること。 【構成】 対象物OBの画像を処理するための画像処理
装置であり、対象物OBの画像を取得するための画像取
得手段20と、画像取得手段20により得られた画像を
記憶する記憶手段14と、記憶された画像の任意の対象
領域WN1を2値化し、2値化された画像の任意の対象
領域における赤(R),緑(G),青(B)の輝度が指
定範囲にある画素を抽出して対象物OBの画像の良否を
判定するための処理手段25と、赤(R),緑(G),
青(B)の輝度が指定範囲にある画素を抽出した画素を
表示するための表示用モニター5と、処理手段25の処
理内容を選択して設定するための設定処理用モニター4
と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばワークにシー
ルを貼り付ける作業におけるワーク上のシールの位置の
検出をするために用いることができる画像処理装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】対象物であるたとえば赤い色のワークに
対して、緑のシールを貼るような作業においては、その
赤いワークに対する緑のシールの位置が正しいかどうか
を判断する検査作業が必要である。すなわち緑のシール
が赤いワークに対して位置ずれを起こしていないか、あ
るいは緑のシールが赤いワークに対して回転してずれて
いないかどうか等の検査をする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような検査を行う
場合に、作業者の目視による検査ではなく、画像処理に
より自動的に行えることが要望されている。しかも、高
度な画像処理のプログラム作成に必要な高級言語の知識
やプログラムをテストするコンパイラ等が不要で、誰で
も使用者が簡単に日本語の指令を選択することにより、
そのような画像処理を行うことが要望されている。
【0004】そこで本発明は上記課題を解決するために
なされたものであり、使用者が簡単な手続きにより、対
象物の画像を処理することができる画像処理装置を提供
することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の
発明にあっては、対象物の画像を処理するための画像処
理装置であり、前記対象物の画像を取得するための画像
取得手段と、前記画像取得手段により得られた前記画像
を記憶する記憶手段と、前記記憶された前記画像の任意
の対象領域を2値化し、前記2値化された前記画像の任
意の対象領域における赤(R),緑(G),青(B)の
輝度が指定範囲にある画素を抽出して前記対象物の画像
の良否を判定するための処理手段と、前記赤(R),緑
(G),青(B)の輝度が指定範囲にある画素を抽出し
た画素を表示するための表示用モニターと、前記処理手
段の処理内容を選択して設定するための設定処理用モニ
ターと、を備える画像処理装置により達成される。
【0006】請求項2の発明では、好ましくは前記設定
処理用モニターの1画面において、日本語で前記処理内
容を表示し、前記処理内容は、複数の画像処理命令を表
示するための画像処理命令テーブルと、前記画像処理命
令を選択して組合せた基本的プログラムを表示するため
のプログラムテーブルと、選択した前記画像処理命令と
前記制御命令を組合せてプログラムした作成リストを表
示するためのプログラム作成リストテーブルと、プログ
ラム作成リストテーブルに用いる制御命令を表示する制
御命令テーブルと、を備える。
【0007】
【作用】請求項1の発明では、 請求項1の発明では、
使用者が画像取得手段を用いて対象物の画像を取得す
る。記憶手段は、その画像取得手段により得られた画像
を記憶する。処理手段では、記憶された画像の任意の対
象領域を2値化する。処理手段は、その2値化された画
像の任意の対象領域におけるR,G,Bの輝度が、指定
の範囲にある画素を抽出して、前記対象物の画像の良否
を判定するようになっている。表示用モニターは、R,
G,Bの輝度が指定範囲にある画素を抽出した画像を表
示することができる。使用者は設定処理用モニターによ
り処理手段の内容を選択して設定することができる。
【0008】請求項2の発明では、設定処理用モニター
の1画面において、日本語で処理内容を全て表示してい
る。処理内容の画像処理命令は、画像処理命令テーブル
に表示されていて、複数の画像処理命令のうちの任意の
画像処理命令を選択して組合せることにより、プログラ
ムテーブルにおいて基本的なプログラムを表示するよう
になっている。プログラム作成リストテーブルでは、選
択した画像処理命令と制御命令を組合せて、プログラム
した作成リストを表示する。制御命令は、制御命令テー
ブルに表示されている。このように、必要な処理内容
は、処理設定用モニターの1画面において日本語で表示
されているので、使用者が簡単にその処理内容を選択し
て実行することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、
本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種
々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説
明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、
これらの態様に限られるものではない。
【0010】図1は、本発明の画像処理装置の好ましい
実施例の構成を示している。図1において、画像処理装
置は、本体1、CCDカラーカメラ(以下カメラとい
う)2、マウス3、プログラムディスプレイともいう設
定処理用モニター4、画像処理モニターともいう表示用
モニター5等を有している。本体1は、マウス3、カメ
ラ2、設定処理用モニター4および表示用モニター5に
接続されている。
【0011】図2は、画像処理装置の上述した各要素の
接続を示すブロック図である。図2において、本体1
は、画像処理ボード6、システムコントローラ7、ハー
ドディスク装置8およびフロッピーディスク装置9を有
している。本体1のシステムコントローラ7に対して
は、マウス3、設定処理用モニター4、ハードディスク
装置8およびフロッピーディスク装置9等が接続されて
いる。システムコントローラ7は、必要に応じて外部の
コンピュータ10やキーボード11等に接続することが
できる。
【0012】図2の画像処理ボード6は、A/Dコンバ
ータ12、カラー入力処理部13、画像メモリとしての
記憶手段14、画像処理プロセッサ15、画像処理コン
トロールCPU16、D/Aコンバータ17を有してい
る。カメラ2は、A/Dコンバータ12を介して、カラ
ー入力処理部13に接続されている。画像処理コントロ
ールCPU16は、カラー入力処理部13と画像処理プ
ロセッサ15および記憶手段14とD/Aコンバータ1
7に接続されている。カラー入力処理部13と画像処理
プロセッサ15は、記憶手段14に接続されている。記
憶手段14は、D/Aコンバータ17を介して表示用モ
ニター5に接続されている。
【0013】図2に示すように、カメラ2、A/Dコン
バータ12およびカラー入力処理部13は、画像取得手
段20を構成している。記憶手段14は、画像取得手段
20により得られた画像を記憶するための記憶部であ
る。処理手段25は、システムコントローラ7、画像処
理コントロールCPU16、および画像処理プロセッサ
15で構成されている。処理手段25は、記憶手段14
で記憶された画像の任意の対象領域を処理するための処
理部である。
【0014】画像処理モニターである表示用モニター5
は、任意の対象領域を処理した画像を表示するモニター
である。設定処理用モニター4は、処理手段25におけ
る処理内容を、使用者が選択して設定するためのモニタ
ーである。表示用モニター5と設定処理用モニター4
は、たとえばCRTや液晶表示装置等を採用することが
できる。画像取得手段20のカメラ2は、対象物OBの
画像を得て、表示用モニター5の中央付近に表示できる
ように位置を調整するようになっている。カメラ2で得
られた対象物OBの画像は、A/Dコンバータ12によ
りアナログ/デジタル変換されて、カラー入力処理部1
3に取り込まれる。このカラー入力処理部13は、A/
Dコンバータ12から図3に示すように、赤(R),緑
(G),青(B)(以下、R,G,Bと略称する。)の
デジタル信号を受けることができるようになっている。
【0015】このカラー入力処理部13は、対象物OB
の画像内の各画素の色であるR,G,Bの3つの成分に
ついて、2値化を行う。この2値化とは、R,G,Bの
それぞれについて、ある指定の範囲の輝度(明るさ)だ
けを全て信号「1」として、一定の輝度の赤、緑、青に
それぞれ変換し、しかもこの指定範囲の輝度の範囲にな
いものは信号「0」として黒に変換する処理を行うこと
である。従って、カラー入力処理部13により2値化を
行った後の各画素のR,G,Bは、赤か黒、緑か黒、青
か黒の二通りずつになり、色はそれらの組合せで最大8
色である。
【0016】記憶手段14は、図3に示すように、フレ
ームメモリFA,FB,FCおよびオーバーレイメモリ
FDを有している。フレームメモリFA,FBは、図3
に示すようにカメラ2からA/Dコンバータ12を介し
て得られる対象物OBの画像を、直接取り込むことがで
きるようになっている。これに対して、フレームメモリ
FCは、カラー入力処理部13において、2値化された
画像を取り込むようになっている。フレームメモリCに
記憶された2値化された画像は、D/Aコンバータによ
りアナログRGB出力OUTとして表示用モニター5に
表示することができるようになっている。
【0017】上述した各画素の色R,G,Bの指定範囲
の輝度(明るさ)については、後で説明する。また2値
化された画像を記憶しているフレームメモリFCから
は、フレームメモリFAに対して、その2値化した画像
の情報を転送することができるようになっている。フレ
ームメモリFA,FB,FCに対しては、命令によって
使うメモリが異なるので、フレームメモリ間での画像の
転送が必要になる場合がある。たとえば2値化された画
像は、フレームメモリFCに格納されるのであるが、後
で述べるRGB論理積は、フレームメモリFAの画像を
変換する命令なので、フレームメモリFCからフレーム
メモリFAに対して、2値化された画像を転送しておく
必要がある。このRGB論理積とは、2値化された画像
について、R,G,Bが全て信号「1」である画素(つ
まり白い画素)だけを残して、他の画素を全て黒に変換
する処理である。これによりR,G,Bの輝度が全て指
定範囲にある画素だけが抽出されることになる。図2の
処理手段25は、後で述べるように、フレームメモリF
Cに記憶された画像の任意の対象領域を処理するための
処理部である。使用者がマウス3を用いて設定処理用モ
ニター4において選択して設定した処理内容に基づい
て、処理手段25において、システムコントローラ7が
画像処理コントロールCPU16に信号を与えて、それ
により画像処理コントロールCPU16が画像処理プロ
セッサ15に指令を与えて、カメラ2により取り込んだ
フレームメモリFCに記憶されている2値化された画像
に関して、各種の処理を行うようになっている。フレー
ムメモリFAには、処理および計測しようとする対象物
OBの画像を記憶しておく。フレームメモリFBには、
主に、マスク画面やマッチング時の基準画面を入れてお
く。このマスク画面とは、図19に例示するようにある
画面の画像処理を行う場合に、不必要な部分をあらかじ
め取り除く画面である。これにより、計測、処理に関係
のないところの画像の一部分を覆い隠すことができる。
また、基準画面とは、図20に例示するように計測、処
理する物体の基準になる物体をあらかじめ画像として保
存している画面である。計測、処理する物体がどれだけ
変化しているかを知るために使用する。フレームメモリ
FCには、上述したように処理結果である対象物OBの
2値化した画像を記憶しておく。
【0018】次に、図2のシステムコントローラ7から
の指令により、設定処理用モニター4に表示されるおけ
る日本語プログラムNPの画面の構成例を図4により説
明する。図4において、日本語プログラムNPの画面に
は、その1画面において、必要な処理内容が日本語で表
示されている。その処理内容は、画像処理命令テーブル
50、簡易プログラムテーブル(簡単プログラムテーブ
ルともいう)52、プログラム作成リストテーブル5
4、プログラム操作テーブル56、制御命令テーブル5
8などを有している。
【0019】画像処理命令テーブル50は、画像入力の
種類を選択する入力部50a、基準設定部50b、画像
を処理する処理部50c、計測および判定する計測判定
部50dを備えている。画像処理命令テーブル50の各
処理命令は、例えば図2のマウスをダブルクリックする
ことで個々に実行することができるようになっている。
画像処理命令テーブル50の各処理命令は、プログラム
中で使用する各日本語命令である。簡易プログラムテー
ブル52は、画像処理命令テーブル50における処理命
令を選択して組合せて構成される基本的な簡易プログラ
ムを表示するためのテーブルである。この簡易プログラ
ムテーブル52の簡易プログラム、たとえば面積計測の
簡易プログラムのボタンをマウスをダブルクリックする
ことで選択することにより、プログラム作成リストテー
ブル54に表示することができるようになっている。プ
ログラム作成リストテーブル54には、画像処理命令テ
ーブル50における処理命令と、制御命令テーブル58
における制御命令を組合せてプログラムした作成リスト
を表示するようになっている。図4のプログラム作成リ
ストテーブル54には、面積計測の簡易プログラムが一
例として表示されている。
【0020】プログラム操作テーブル56の各ボタン
は、簡易プログラムテーブル52において簡易プログラ
ムを作成したり、保存等の処理をする場合に使用する。
たとえば「保存」ボタンは、図1のハードディスク装置
8に対して画像情報を記憶する場合に用いる。制御命令
テーブル58には、プログラム作成リストテーブル54
においてプログラムを作成する場合に使用される制御命
令のボタンが並べられている。プログラム作成リストテ
ーブル54の下には、選択中の表示をするボックス59
が設けられている。
【0021】図4のこれら画像処理命令テーブル50、
簡易プログラムテーブル52、プログラム作成リストテ
ーブル54、プログラム操作テーブル56、制御命令テ
ーブル58の各命令事項は、図2のマウスをダブルクリ
ックすることにより、個々に実行することができる。図
4の画像処理命令テーブル50の入力部50aには、ノ
ーマル入力、反転入力、2値化入力、対数変換入力が表
示されている。たとえばノーマル入力のボタンをマウス
で選択すると、図2のカメラ2が、対象物OBの画像
を、A/Dコンバータ12を介して取り込み、A/Dコ
ンバータ12からのA/D出力は、カラー入力処理部1
3を通過して、記憶手段14の図3のフレームメモリF
Cに記憶され、図2のD/Aコンバータ17を介してア
ナログRGB出力OUTが表示用モニター5に表示でき
るようになっている。つまり、ノーマル入力を選択する
と、カメラ2により取り込まれる対象物OBの画像に対
して何の変換も行わない。
【0022】その他に、図4の反転入力は、A/Dコン
バータ12の出力の輝度を反転して、図3のフレームメ
モリFCとD/Aコンバータ17に与えるようになって
いる。2値化入力は、A/Dコンバータ12の出力を、
予め指定された2値化用の閾値で2値化を行い、フレー
ムメモリCやD/Aコンバータ17に与えるようになっ
ている。対数変換入力は、A/Dコンバータ12の出力
を対数変換させて、フレームメモリFCやD/Aコンバ
ータ17に与えるようになっている。
【0023】次に、基準設定部50bの処理命令の一例
を説明する。図4の基準設定部50bの対象領域設定と
は、画像処理や計測の対象となる領域を設定する基準設
定命令の1つである。図1の設定処理用モニター4にお
いて、図1のマウスを用いて、たとえば図5に示すよう
なウィンドウWNを描く。このウィンドウWNに対応し
て、図6の表示用モニター5では、ウィンドウWN1が
描かれる。このウィンドウWN1は、対象物の画像上に
描かれる。図6の対象物OB1は、図2の対象物とは異
なる対象物OBが例示されている。つまり、図5の設定
処理用モニター4の対象領域設定画面4a上において、
たとえば十字型のポインタP1を表示し、この十字型の
ポインタP1は、マウスを動かすことにより、対象領域
設定画面4a上を動かすことができる。対象領域である
ウィンドウWNは、長方形の左上の頂点PUと右下の頂
点PDを指定することにより設定できるようになってい
る。実際には、図6の表示用モニター5のカーソルを、
マウスを動かすことにより移動して、表示用モニター5
の頂点PUとPDを指定することにより、ウィンドウW
N1を描くことができ、同時に図5の設定処理用モニタ
ー4の対象領域設定画面4aにも対象領域であるウィン
ドウWNを描くことができる。
【0024】また図4の基準設定部50bの2値化設定
とは、図7に示すように、図1の設定処理用モニター4
に2値化規格設定画面4bを表示させて、この2値化規
格設定画面4bにおいて、各画素の色R,G,Bについ
て閾値を設定することができる。図8はR,G,Bの上
限値および下限値を設定した例を示している。
【0025】次に、図4の処理部50cの処理命令の一
部を説明する。画像取り込みとは、図2のカメラ2から
対象物OBの画像を、フレームメモリFAとフレームメ
モリFCに取り込む作業である。次に、図4の計測判定
部50dの処理命令の一部を説明する。計測判定部50
dの面積とは、図6で表示された対象領域であるウィン
ドウWN1内の指定の条件範囲にある画素の色R,G,
Bのそれぞれの画素数をいう。R,G,Bのそれぞれの
画素数が、規格内に収まっているかどうかを判定して、
R,G,Bの全てが規格内に入っていれば、「合格」で
あり、R,G,Bのうちどれか1つでも規格外であれば
「不合格」と表示するようになっている。図9は、図1
の設定処理用モニター4の面積規格設定画面4cの一例
を示している。
【0026】次に、図4のプログラム操作テーブル56
の処理命令の一部を説明する。保存とは、図3のフレー
ムメモリFCやフレームメモリFAに記憶された情報
を、図2のハードディスク装置8やフロッピーディスク
装置9に保存するための機能である。
【0027】次に、図4の制御命令テーブル58の処理
命令について説明する。ラベルとは、図4のプログラム
作成リストテーブル54における特定の命令に付けるラ
ベルであり、リピート、ジャンプ等の命令で、次にどの
命令を実行するかを指定するのに用いる。プログラム作
成リストテーブル54において、ラベルを付けたい命令
の行を選択してそのラベルのボタンを押す。またトリガ
ーとは、外部からスタート信号が入力されるまで待って
から次の命令を実行するためのボタンである。ジャンプ
とは、指定されたラベルにジャンプするための処理命令
のボタンである。
【0028】なお、図4に示す設定処理用モニター4に
表示される日本語処理画面は、上述したように図10に
示すような、日本語画像命令と制御命令から構成されて
いる。日本語の画像命令と制御命令は、図11に示すよ
うに、図2のシステムコントローラ7のインタプリタ─
7aにより簡易言語の画像命令に翻訳される。そしてこ
の簡易言語の画像命令は、図2のシステムコントローラ
7のインタプリタ─7bにより通信命令に変換された画
像命令に変換されるようになっている。日本語の画像処
理命令と制御命令は、保存及び画面上の実行(ダブルク
リック動作)で、BASICライクな言語(簡易言語)
の命令に変換される。この簡易言語は、実行時に通信命
令に変換され、その通信命令は画像処理CPUに送ら
れ、そこで画像処理命令の実行がなされる。
【0029】次に上述した画像処理装置の動作例を説明
する。図12は、図2に示した対象物OBを正面から見
た図である。対象物OBの赤いワークWに対して、緑の
シールSを貼り付ける作業の例を示している。図12の
緑のシールSは、赤いワークWに対して正しい位置に貼
ってあり、赤いワークWに対応する赤のY軸の投影量R
Yと赤のX軸の投影量RXの一例を示している。図12
の対象物OBでは、緑のシールSが赤いワークWに対し
て正しい位置に貼り付けられている状態を示している。
しかし、図13の例では、緑のシールSが赤いワークW
に対して左側にずれた位置に貼り付けられている。図1
4の例では、緑のシールSは赤いワークWに対して回転
ずれを起こした状態で貼り付けられている。図13の例
では、赤のY軸への投影量RY1と、赤のX軸への投影
量RX1が得られる。また図14の回転ずれを起こした
例では、赤のY軸への投影量RY2と、赤のX軸への投
影量RX2が得られる。
【0030】そこで、たとえば図12の正しい状態の対
象物OBと図13の位置ずれを起こしている対象物OB
とを比較して、図15に示すように投影量のXY相関を
とることにより、緑のシールSの赤いワークWに対する
位置ずれを判定して、対象物の良品/不良品を判定す
る。図14の回転ずれを起こした対象物OBについても
同様である。
【0031】そこで、図15に示すようなプログラム作
成リストは、図16の設定処理用モニター4におけるプ
ログラム作成リストテーブル54でプログラムを作成す
る。実際に既にプログラム作成リストテーブル54には
図15のプログラム作成リストが表示されている。図1
6に示すように、予め図1のマウス3を用いて必要とす
る各種の処理命令のボタンを押すことにより、つまり図
16の複数本の矢印で示すように、各対応するボタンを
押す(マウスでクリックする)ことにより、プログラム
作成リストテーブル54には、図15のプログラムを表
示することができる。このプログラム作成リスト54に
表示されている作成したリストは、操作テーブル56の
保存のボタンをクリックして選択してダブルクリックし
て実行することで、図2のハードディスク装置8の保存
できる。従って、この簡易プログラムテーブル52の面
積計測のボタンをダブルクリックすることにより、基本
的なプログラム作成リストに表示できるようになってい
る。
【0032】そこで、この面積計測のプログラムによ
り、図2の対象物OBの面積計測を行う例を説明する。
まず、図2のカメラ2を対象物OBに対応して配置し
て、対象物OBの画像が表示用モニター5の画面の中央
部に位置するようにカメラ2の位置を調整する。図16
の簡易プログラムテーブル52の面積計測のボタンを選
択してダブルクリックして、プログラム操作テーブル5
6の記入ボタンダブルクリックする。これによりプログ
ラム作成リストテーブル54には、図16に示すような
リストが表示される。作業者は、このプログラム作成リ
ストの各項目について、図2のマウス3により順次ダブ
ルクリックすることにより各命令を1つずつ実行するこ
とができる。これらの一連の命令は、図2の処理手段2
5のシステムコントローラ7、画像処理コントロールC
PU16、そして画像処理プロセッサ15が行う。
【0033】プログラム作成リスト54の「対象領域設
定」命令では、図15と図16に示すように(50,4
0,550,350)の表示がなされている。この対象
領域設定の値のうちの(50,40)が、図6における
ウィンドウWNの左上の頂点PUの座標(X,Y)を示
し、(550,350)は、図6の右下の頂点PDの座
標を示している。このように設定された後に、「ノーマ
ル入力」命令と「画像取り込み」の命令を実行する。つ
まり、図2のカメラ2がとらえている対象物OBの画像
を、図3のフレームメモリFAに直接取り込むと共に、
フレームメモリFCに対してカラー入力処理部13を介
して取り込む。
【0034】次に、「2値化設定」を行う。図15と図
16の例では、R,G,Bの2値化のしきい値につい
て、R(赤)が(100,200)であり、G(緑)が
(0,20)、そしてB(青)が(0,20)という様
に設定されている。これは図7における設定処理用モニ
ター4に2値化規格設定画面を設定してその欄にR,
G,Bの上限値と下限値を入力することにより設定でき
る。このような図15と図16の2値化の設定例では、
Rのみに範囲(100,200)が設定されているの
で、赤のみを抜き取る作業になる。
【0035】次に、「メモリ─間転送CA」を実行す
る。メモリ─間転送CAとは、2値化した画像をフレー
ムメモリFCに記憶しているのであるが、この2値化し
た画像をフレームメモリFCからフレームメモリFAに
転送する作業である。そして、「RGB論理積」を実行
する。「RGB論理積」とは、2値化した画像のRGB
論理積をとる作業であり、2値化された画像について、
R,G,Bが全て1である画素(つまり白い画素)だけ
を残して、他の画素を全て黒に変換する処理である。こ
れにより、R,G,Bの輝度が全て指定範囲(図15と
図16の2値化設定)にある画素だけが抽出されること
になる。このRGB論理積を実行した場合の画像は、図
1の表示用モニター5に表示するようになっている。
【0036】次に、「投影量XY相関」を実行する。
「投影量XY相関」とは、X投影量相関位置の測定とY
投影量相関位置の測定を含んでいる。たとえば、図12
の正しい投影量を示す図と、図13の位置ずれを起こし
た投影量を示す図を比較して、X投影量の相関とY投影
量の相関を求める。具体的には、図12の赤のY軸の投
影量RYと図13の赤のY軸への投影量RY1の相関を
とると共に、図12の赤のX軸への投影量RXと、図1
3の赤のX軸への投影量RX1の相関をとる。これによ
り、X投影量の相関が0.9以上であり、Yの投影量の
相関も0.9以上である場合に、緑のシールSが赤のワ
ークWに対して正しく貼られていると判断して、判定結
果を合格と出力する。そうでない場合には、不合格とし
て出力する。このようにして使用者が、図16の設定処
理用モニター4における日本語プログラムを見てマウス
で選択して実行することにより、簡易プログラムテーブ
ル52の内容(たとえば面積計測)をプログラム作成リ
ストテーブル54に呼び出して、そのプログラム作成リ
ストテーブル54の内容をマウスで選択して実行してい
くことにより、簡単に対象物OBの画像処理を行うこと
ができる。
【0037】次に図17と図18を参照する。図17
は、別の対象物OBの色文字検査例を示している。対象
物OBでは、たとえば「60」の文字が赤で表示され、
背景が白となっている。図18の「対象領域設定」で
は、図5の対象領域(ウィンドウWN1)の左上の頂点
PIが(50,40)で指示され、右下の頂点PDが
(550,350)で指示されている。また画像の「2
値化設定」では、Rの上下限が(100,200)、G
の上下限が(0,20)、Bの上下限が(0,20)で
指定されていて、つまり赤のみを抜き取る作業を示して
いる。「面積」では、Rの下限値と上限値が(3800
0,40000)で指定され、GとBは指定されていな
い。つまりRのみの面積が38000以上40000以
下であれば、その対象物OBは合格であるという判定を
する。この場合に不合格となるケースとしては、文字が
欠けている場合にはその面積値が低くなる。また文字の
色が異なる場合には、赤の面積値はほとんど0になって
しまう。
【0038】ところで本発明は上記実施例に限定されな
い。たとえば対象物として、ワークに対してラベルを正
確に貼りつけているかどうかを示しているが、これに限
らない。カメラはCCD(電荷結合素子)カメラなどを
用いることができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、使
用者が簡単な手続きにより、対象物の画像を処理するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置のシステムの構成の一例
を示す斜視図。
【図2】図1のシステム構成を示すブロック図。
【図3】図2の画像処理ボードを示す図。
【図4】図1の設定処理用モニターに表示された日本語
プログラム画面の一例を示す図。
【図5】図1の設定処理用モニターに表示された対象領
域設定画面の一例を示す図。
【図6】図5の対象領域設定画面の一例に対応して示さ
れている図1の表示用モニターに表示された対象物の画
像の一例を示す図。
【図7】設定処理用モニターの画面に表示された2値化
規格設定画面の一例を示す図。
【図8】図7の2値化規格設定画面において、R,G,
Bの上限値と下限値の一例を示した図。
【図9】設定処理用モニターにおいて面積規格設定画面
を表示した例を示す図。
【図10】図1の日本語プログラム画面の命令形態を概
略示す図。
【図11】日本語画像命令と制御命令の変換の例を示す
図。
【図12】図2の対象物の一例を示す正面図。
【図13】図12の対象物において、貼られたシールが
位置ずれを起こした状態を示す図。
【図14】図12の対象物において、貼られたシールが
回転ずれを起こした状態を示す図。
【図15】図12ないし図14の対象物の例における画
像の処理の例を示すプログラム作成リストの図。
【図16】図15のプログラム作成リストを実際に表示
している日本語プログラム画面の例を示す図。
【図17】別の対象物の例およびそのためのプログラム
作成リストの例を示す図。
【図18】図17のプログラム作成リストを示す日本語
プログラム画面の一例を示す図。
【図19】マスク画面の一例を示す図。
【図20】基準画面の一例を示す図。
【符号の説明】
4 設定処理用モニター 5 表示用モニター 14 記憶手段 20 画像取得手段 25 処理手段 NP 日本語プログラム 50 画像処理命令テーブル 52 簡易プログラムテーブル 54 プログラム作成リストテーブル 56 プログラム操作テーブル 58 制御命令テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 優 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物の画像を処理するための画像処理
    装置であり、 前記対象物の画像を取得するための画像取得手段と、 前記画像取得手段により得られた前記画像を記憶する記
    憶手段と、 前記記憶された前記画像の任意の対象領域を2値化し、
    前記2値化された前記画像の任意の対象領域における赤
    (R),緑(G),青(B)の輝度が指定範囲にある画
    素を抽出して前記対象物の画像の良否を判定するための
    処理手段と、 前記赤(R),緑(G),青(B)の輝度が指定範囲に
    ある画素を抽出した画素を表示するための表示用モニタ
    ーと、 前記処理手段の処理内容を選択して設定するための設定
    処理用モニターと、を備えることを特徴とする画像処理
    装置。
  2. 【請求項2】 前記設定処理用モニターの1画面におい
    て、日本語で前記処理内容を表示し、 前記処理内容は、 複数の画像処理命令を表示するための画像処理命令テー
    ブルと、 前記画像処理命令を選択して組合せた基本的プログラム
    を表示するためのプログラムテーブルと、 選択した前記画像処理命令と制御命令を組合せてプログ
    ラムした作成リストを表示するためのプログラム作成リ
    ストテーブルと、 プログラム作成リストテーブルに用いる制御命令を表示
    する制御命令テーブルと、を備える請求項1に記載の画
    像処理装置。
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