JPH0821899A - 高放射性廃棄物固化体貯蔵施設 - Google Patents
高放射性廃棄物固化体貯蔵施設Info
- Publication number
- JPH0821899A JPH0821899A JP15568794A JP15568794A JPH0821899A JP H0821899 A JPH0821899 A JP H0821899A JP 15568794 A JP15568794 A JP 15568794A JP 15568794 A JP15568794 A JP 15568794A JP H0821899 A JPH0821899 A JP H0821899A
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- heat insulating
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Abstract
(57)【要約】
【構成】高放射性廃棄物固化体貯蔵施設は、高放射性固
化体を多数収納する貯蔵ピット2を配列した貯蔵室1が
設置され、貯蔵室の外側から取り入れた冷却空気を貯蔵
室天井壁3と貯蔵ピット上部板18の中間に断熱板1
2,一部の伝熱板22を平行配置し、貯蔵室の天井と断
熱板12で形成される断熱板上側流路13へ流入させ、
貯蔵室側壁流路14を通り貯蔵ピット下部から冷却空気
を供給させて貯蔵ピット2の熱を除熱し、断熱板下側流
路15より貯蔵室外へ排気する。 【効果】固化体からの熱により加熱された空気は、上部
の断熱板,伝熱板で遮断され板上面を流れる冷却空気に
よっても除熱されるため、天井壁への加熱を防止するこ
とができ、高温空気を冷却することができる。
化体を多数収納する貯蔵ピット2を配列した貯蔵室1が
設置され、貯蔵室の外側から取り入れた冷却空気を貯蔵
室天井壁3と貯蔵ピット上部板18の中間に断熱板1
2,一部の伝熱板22を平行配置し、貯蔵室の天井と断
熱板12で形成される断熱板上側流路13へ流入させ、
貯蔵室側壁流路14を通り貯蔵ピット下部から冷却空気
を供給させて貯蔵ピット2の熱を除熱し、断熱板下側流
路15より貯蔵室外へ排気する。 【効果】固化体からの熱により加熱された空気は、上部
の断熱板,伝熱板で遮断され板上面を流れる冷却空気に
よっても除熱されるため、天井壁への加熱を防止するこ
とができ、高温空気を冷却することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使用済み燃料再処理工
場において排出する高放射性廃棄物によって生産される
固化体を貯蔵する高放射性廃棄物固化体貯蔵施設に関す
る。
場において排出する高放射性廃棄物によって生産される
固化体を貯蔵する高放射性廃棄物固化体貯蔵施設に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来技術は、特公平5−68680号公報に示
されているように、高放射性廃棄物固化体は、その崩壊
熱量と放射能量を下げるため、長期間冷却貯蔵される。
固化体は、一般に、輸送キャスクに収納され貯蔵施設へ
運ばれ、そこで一体ずつ固化体を取り出して貯蔵施設の
搬送室から貯蔵ピットへ移送する。貯蔵施設は、鉄筋コ
ンクリートで各部屋が仕切られ、貯蔵室には多数の貯蔵
ピットを配し、1本のピットに複数の固化体が積み重ね
られている。
されているように、高放射性廃棄物固化体は、その崩壊
熱量と放射能量を下げるため、長期間冷却貯蔵される。
固化体は、一般に、輸送キャスクに収納され貯蔵施設へ
運ばれ、そこで一体ずつ固化体を取り出して貯蔵施設の
搬送室から貯蔵ピットへ移送する。貯蔵施設は、鉄筋コ
ンクリートで各部屋が仕切られ、貯蔵室には多数の貯蔵
ピットを配し、1本のピットに複数の固化体が積み重ね
られている。
【0003】貯蔵ピットは、固化体の閉じ込め機能を維
持するため、防食処理をした鋼製収納管に固化体を収納
し、ピット入口には耐放射線性,耐熱性のプラグをして
搬送室と密閉,断熱,遮蔽すると共に、ピット内を負圧
に維持している。
持するため、防食処理をした鋼製収納管に固化体を収納
し、ピット入口には耐放射線性,耐熱性のプラグをして
搬送室と密閉,断熱,遮蔽すると共に、ピット内を負圧
に維持している。
【0004】また、固化体は発熱し貯蔵室内が高温とな
るため、冷却空気を貯蔵ピット下部から供給し貯蔵室内
を空冷している。
るため、冷却空気を貯蔵ピット下部から供給し貯蔵室内
を空冷している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の貯蔵施設では、冷却空気は固化体の発熱によって加
熱され高温空気となって上昇し、貯蔵室上部へ移動し貯
蔵室の空気排気口から排気する構造であるため、温度は
貯蔵室天井部が最も高くなり、熱影響即ち熱応力により
天井壁の交換寿命を早めると同時に高温の空気をそのま
ま排気するため冷却系の処理を必要とし系統が複雑にな
る。
来の貯蔵施設では、冷却空気は固化体の発熱によって加
熱され高温空気となって上昇し、貯蔵室上部へ移動し貯
蔵室の空気排気口から排気する構造であるため、温度は
貯蔵室天井部が最も高くなり、熱影響即ち熱応力により
天井壁の交換寿命を早めると同時に高温の空気をそのま
ま排気するため冷却系の処理を必要とし系統が複雑にな
る。
【0006】本発明の目的は、天井壁への熱影響なく系
統を簡素化し、固化体の除熱と排熱利用に適した固化体
貯蔵施設の提供をすることにある。
統を簡素化し、固化体の除熱と排熱利用に適した固化体
貯蔵施設の提供をすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的達成
のため、キャニスタに入った高放射性固化体を多数収納
する貯蔵ピットを配列した貯蔵室の上には搬送室が設置
され、貯蔵室外側から取り入れた冷却空気を貯蔵ピット
下部から供給するようにした高放射性廃棄物固化体貯蔵
施設において、貯蔵室天井壁と貯蔵ピット上部板の中間
に断熱板を平行配置し、貯蔵室天井と断熱板で形成され
た断熱板上側流路へ貯蔵室外側から冷却空気を流入さ
せ、貯蔵室側壁流路を通り貯蔵ピット下部から冷却空気
を供給させて貯蔵ピットの熱を除熱し、断熱板下側流路
より貯蔵室外へ排気するようにした。
のため、キャニスタに入った高放射性固化体を多数収納
する貯蔵ピットを配列した貯蔵室の上には搬送室が設置
され、貯蔵室外側から取り入れた冷却空気を貯蔵ピット
下部から供給するようにした高放射性廃棄物固化体貯蔵
施設において、貯蔵室天井壁と貯蔵ピット上部板の中間
に断熱板を平行配置し、貯蔵室天井と断熱板で形成され
た断熱板上側流路へ貯蔵室外側から冷却空気を流入さ
せ、貯蔵室側壁流路を通り貯蔵ピット下部から冷却空気
を供給させて貯蔵ピットの熱を除熱し、断熱板下側流路
より貯蔵室外へ排気するようにした。
【0008】また、貯蔵ピット上部に形成される冷却空
気と高温空気との断熱板境界面の一部を伝熱板にするこ
とによって、高温空気は上側流路を流れる冷却空気で除
熱されて排気され、且つ、伝熱板に熱発電素子を貼り付
けたパネルを装着できるようにしたことを特徴とする高
放射性廃棄物固化体貯蔵施設である。
気と高温空気との断熱板境界面の一部を伝熱板にするこ
とによって、高温空気は上側流路を流れる冷却空気で除
熱されて排気され、且つ、伝熱板に熱発電素子を貼り付
けたパネルを装着できるようにしたことを特徴とする高
放射性廃棄物固化体貯蔵施設である。
【0009】
【作用】前記の構成により、固化体の熱により加熱され
た高温空気は、上部の断熱板で遮断され断熱板上側には
冷却空気が流れるため、天井壁への加熱を防止すること
ができると同時に、一部を伝熱板にすることによって高
温空気は上側を流れる冷却空気で除熱されて排気され
る。また、伝熱板上面の冷却空気と下面の高温空気の温
度差を大きくするため、排熱利用として伝熱板に熱発電
素子を貼り付けたパネルを装着することによって熱起電
力を取り出すことができる。
た高温空気は、上部の断熱板で遮断され断熱板上側には
冷却空気が流れるため、天井壁への加熱を防止すること
ができると同時に、一部を伝熱板にすることによって高
温空気は上側を流れる冷却空気で除熱されて排気され
る。また、伝熱板上面の冷却空気と下面の高温空気の温
度差を大きくするため、排熱利用として伝熱板に熱発電
素子を貼り付けたパネルを装着することによって熱起電
力を取り出すことができる。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を以下に説明する。
【0011】図1において、貯蔵室1は、多数の貯蔵ピ
ット2を配列し、貯蔵ピット2の上方に貯蔵室天井壁
3、その上は固化体を搬送し貯蔵ピット2へ搬入する搬
送室4が設置され、貯蔵ピット側壁5の外側に貯蔵室外
壁6,貯蔵ピット2の下側に貯蔵室床7が鉄筋コンクリ
ートで形成されている。
ット2を配列し、貯蔵ピット2の上方に貯蔵室天井壁
3、その上は固化体を搬送し貯蔵ピット2へ搬入する搬
送室4が設置され、貯蔵ピット側壁5の外側に貯蔵室外
壁6,貯蔵ピット2の下側に貯蔵室床7が鉄筋コンクリ
ートで形成されている。
【0012】貯蔵ピット2は、収納管8,通風管9,プ
ラグ10,支持架構17,ピット上部板18,ピット下
部板19およびピット蓋11で構成され、収納管8と通
風管9との間に冷却空気を通る構造としている。
ラグ10,支持架構17,ピット上部板18,ピット下
部板19およびピット蓋11で構成され、収納管8と通
風管9との間に冷却空気を通る構造としている。
【0013】また、冷却空気は、吸気口16から導入さ
れ貯蔵室天井壁3と断熱板12,伝熱板22の間の断熱
板上側流路13を通り、貯蔵室側壁流路14から貯蔵ピ
ット下部へ回り込む。
れ貯蔵室天井壁3と断熱板12,伝熱板22の間の断熱
板上側流路13を通り、貯蔵室側壁流路14から貯蔵ピ
ット下部へ回り込む。
【0014】図2に示すように収納管8外側の通風管9
内の空気は、固化体21の崩壊熱によって上昇力を生
じ、下部から流入した冷却空気により崩壊熱を除去す
る。
内の空気は、固化体21の崩壊熱によって上昇力を生
じ、下部から流入した冷却空気により崩壊熱を除去す
る。
【0015】固化体の熱により加熱され高温となった空
気は、断熱板12,伝熱板22と貯蔵ピット上部板18
との間の断熱板下側流路15を通り、貯蔵室1外の空気
排気口20へ排気する。また、高温空気は、断熱板1
2,伝熱板22で遮断され、板上面を流れる冷却空気に
よって除熱される構成とする。
気は、断熱板12,伝熱板22と貯蔵ピット上部板18
との間の断熱板下側流路15を通り、貯蔵室1外の空気
排気口20へ排気する。また、高温空気は、断熱板1
2,伝熱板22で遮断され、板上面を流れる冷却空気に
よって除熱される構成とする。
【0016】また、図3に示すように、伝熱板22上の
空気の温度差が大きい適切な位置に、熱発電素子モジュ
ール23を貼り付けた取付パネル24を装着し、熱起電
力を取り出し排熱利用に適した構造とする。
空気の温度差が大きい適切な位置に、熱発電素子モジュ
ール23を貼り付けた取付パネル24を装着し、熱起電
力を取り出し排熱利用に適した構造とする。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果を得る
ことができる。
ことができる。
【0018】固化体からの熱により加熱された空気は、
上部の断熱板,伝熱板で遮断され板上面を流れる冷却空
気によっても除熱されるため、天井壁への加熱を防止す
ることができ、鉄筋コンクリートの熱応力を低減し健全
性を維持できると同時に高温空気を除熱し排気すること
ができる。
上部の断熱板,伝熱板で遮断され板上面を流れる冷却空
気によっても除熱されるため、天井壁への加熱を防止す
ることができ、鉄筋コンクリートの熱応力を低減し健全
性を維持できると同時に高温空気を除熱し排気すること
ができる。
【0019】また、伝熱板面上に熱発電素子を貼り付け
たパネルを装着することによって高温空気と低温空気の
温度差を利用し熱起電力を取り出すことができ、排熱利
用を図ることできる。
たパネルを装着することによって高温空気と低温空気の
温度差を利用し熱起電力を取り出すことができ、排熱利
用を図ることできる。
【図1】本発明の一実施例の高放射性廃棄物固化体貯蔵
施設の断面図。
施設の断面図。
【図2】本発明の一実施例の貯蔵ピット上部の断面図。
【図3】本発明の一実施例の熱発電モジュール及び取付
パネルの説明図。
パネルの説明図。
1…貯蔵室、2…貯蔵ピット、3…貯蔵室天井壁、12
…断熱板、13…断熱板上側流路、14…貯蔵室側壁流
路、15…断熱板下側流路、22…伝熱板。
…断熱板、13…断熱板上側流路、14…貯蔵室側壁流
路、15…断熱板下側流路、22…伝熱板。
Claims (2)
- 【請求項1】キャニスタに入った高放射性固化体を多数
収納する貯蔵ピットを配列した貯蔵室の上には搬送室が
設置され、前記貯蔵室の外側から取り入れた冷却空気を
前記貯蔵ピットの下部から流入するようにした高放射性
廃棄物固化体貯蔵施設において、前記貯蔵室の天井壁と
前記貯蔵ピットの上部板の中間に断熱板を平行配置し、
前記貯蔵室の天井と前記断熱板で形成される断熱板上側
流路へ前記貯蔵室の外側から冷却空気を流入させ、前記
貯蔵室の側壁流路を通り前記貯蔵ピットの下部から冷却
空気を供給させて前記貯蔵ピットの熱を除熱し、前記断
熱板の下側流路より前記貯蔵室外へ排気するようにした
ことを特徴とする高放射性廃棄物固化体貯蔵施設。 - 【請求項2】請求項1において、前記貯蔵ピットの上部
に形成される冷却空気と高温空気との境界面の一部に伝
熱板を設置し、熱発電素子を貼り付けたパネルを装着す
る高放射性廃棄物固化体貯蔵施設。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15568794A JPH0821899A (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | 高放射性廃棄物固化体貯蔵施設 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15568794A JPH0821899A (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | 高放射性廃棄物固化体貯蔵施設 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0821899A true JPH0821899A (ja) | 1996-01-23 |
Family
ID=15611364
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15568794A Pending JPH0821899A (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | 高放射性廃棄物固化体貯蔵施設 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0821899A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09329696A (ja) * | 1996-06-12 | 1997-12-22 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 発熱廃棄体貯蔵設備 |
JP2001356193A (ja) * | 2000-06-13 | 2001-12-26 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 放射性廃棄物の冷却貯蔵施設 |
JP2003167095A (ja) * | 2001-11-30 | 2003-06-13 | Hitachi Ltd | キャスク貯蔵施設 |
JP2007047039A (ja) * | 2005-08-10 | 2007-02-22 | Tokyo Institute Of Technology | 拡散防止構造物 |
JP2007155510A (ja) * | 2005-12-06 | 2007-06-21 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 発熱体貯蔵施設 |
-
1994
- 1994-07-07 JP JP15568794A patent/JPH0821899A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09329696A (ja) * | 1996-06-12 | 1997-12-22 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 発熱廃棄体貯蔵設備 |
JP2001356193A (ja) * | 2000-06-13 | 2001-12-26 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 放射性廃棄物の冷却貯蔵施設 |
JP2003167095A (ja) * | 2001-11-30 | 2003-06-13 | Hitachi Ltd | キャスク貯蔵施設 |
JP2007047039A (ja) * | 2005-08-10 | 2007-02-22 | Tokyo Institute Of Technology | 拡散防止構造物 |
JP2007155510A (ja) * | 2005-12-06 | 2007-06-21 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 発熱体貯蔵施設 |
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