JP2001033590A - 発熱体貯蔵設備 - Google Patents

発熱体貯蔵設備

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JP2001033590A
JP2001033590A JP11204848A JP20484899A JP2001033590A JP 2001033590 A JP2001033590 A JP 2001033590A JP 11204848 A JP11204848 A JP 11204848A JP 20484899 A JP20484899 A JP 20484899A JP 2001033590 A JP2001033590 A JP 2001033590A
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cell chamber
steel
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Katsuhiko Akagawa
勝彦 赤川
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IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス固化体の如き発熱体の冷却を有効に行
うと同時に、設備の簡素化と設備費の低減化を図る。 【解決手段】 コンクリート製セル室3の天井スラグ5
より吊り下げた多数の収納管4内に発熱体を収納させ
る。セル室3の中央部に区画壁21を設けて、セル室部
3a,3bに区画する。セル室3内に、下端を開口させ
てセル室部3a,3bの形状に対応させた鋼製遮蔽壁2
2を設置する。鋼製遮蔽壁22の下端開口部位置に、多
数の空気分散孔23,23aを有し且つ該空気分散孔2
3,23aのうち周辺部に位置する空気分散孔23を他
の空気分散孔23aよりも大径とした空気分散壁24を
設けて、その下部に下部プレナム部11a,11bを形
成する。下部プレナム部11a,11bと連通する吸気
通路13a,13bを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放射性廃液をガラス
固化処理してなるガラス固化体や、収納容器内に封入し
た使用済み燃料の如き崩壊熱を発生する発熱体を長期間
に亘り貯蔵するために用いる発熱体貯蔵設備に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】原子力プラントにおいて廃出される放射
性廃液は、残留放射能が搬出規定値以下のものであるな
らば一般の産業廃棄物と同様にして処理することが認め
られているが、セシウムやストロンチウム等の強い放射
能を帯びている金属を含んだ高レベル放射性廃液である
場合には、放射性廃液をガラスの結晶中に封じ込めるよ
うにガラス固化処理してなるガラス固化体として、自然
崩壊を繰り返して放射能レベルが低下するまで、所要の
貯蔵区域にて長期間に亘り厳重に貯蔵しなければならな
い。又、使用済み燃料も、収納容器に封入して同様に貯
蔵する必要がある。
【0003】上記高レベル放射性廃液をガラス固化処理
してなるガラス固化体を長期間に亘り貯蔵するために従
来より提案されているガラス固化体貯蔵設備の一例とし
ては、図2に示す如きものがある。すなわち、クレーン
を用いてガラス固化体1を取り扱うための搬送室2の直
下に、ガラス固化体1の貯蔵区域として厚いコンクリー
ト遮蔽壁にて包囲してなるセル室3を構築して、該セル
室3の内部に発熱体としてのガラス固化体1を収納する
ための多数の筒状の収納管4を、上端を開口させて天井
スラブ5より所要の間隔で吊り下げるようにして支持さ
せ、それぞれの収納管4内に上方より多数のガラス固化
体1を積み重ね状態に収納させた後に、各収納管4の上
端部内に収納管プラグ6を詰めて上端開口部を収納管蓋
7にて閉塞することによって、収納管4内にガラス固化
体1を封入するようにしてあり、又、上記セル室3内の
各収納管4は、発熱体収納部分としてのガラス固化体収
納部分の外周部に、通気管8を同心状に配して収納管4
の外周部に環状の流路9を形成するようにした二重管構
造としてあり、且つ互いに隣接する各通気管8の上端部
とセル3の内側壁4面に立てたステンレス製の側壁流路
形成板15との間を上部プレナム形成板16で閉塞して
流路9の上方に上部プレナム部10を区画形成すると共
に、各通気管8の下端部と上記側壁流路形成板15との
間を下部プレナム形成板17で閉塞して流路9の下方に
下部プレナム部11を区画形成し、更に、上部プレナム
部10には、上端部を大気中に開放するようにセル室3
の外壁部一側に形成された排気通路12の下端部を連通
させ、下部プレナム部11には、上端部を大気中に開放
するようにセル室3の外壁部他側に形成された吸気通路
13の下端部を連通させ、大気中より吸気通路13を通
して下部プレナム部11へ取り込まれた冷却空気14を
排気通路12で引くことにより流路9内を通して上部プ
レナム部10へ流出させるという自然対流によって収納
管4内のガラス固化体1を空冷式にて冷却させるように
してある。
【0004】更に、上記ガラス固化体1の崩壊熱を除去
した後の冷却空気14は高温となることから、建屋コン
クリートを保護するために、ガラス固化体1の貯蔵区画
となるセル室3の内側壁部には、上記側壁流路形成板1
5によって所要隙間の側壁流路18が形成され、冷却空
気14が側壁流路18を通って上方へ抜け、上部プレナ
ム部10の高温になっている冷却空気14と共に排気通
路12側へ排出されるようにしてあり、又、天井スラブ
5の内面に断熱材19aが施工され、更に、排気通路1
2の内壁にも断熱材19bが施工されている。図中、2
0は吸気通路13及び排気通路12の途中に設けられた
迷路板を示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ガラス固化体貯蔵設備の場合、ガラス固化体1の長期貯
蔵中、冷却空気14の温度が建屋コンクリートの制限温
度(65℃)を超える期間は一時的(数年)であるにも
拘らず、建屋コンクリート保護のために側壁流路18の
形成や断熱材19a,19bの施工が必要となることか
ら、設備費が嵩む要因となっている。
【0006】そこで、本発明は、ガラス固化体の如き発
熱体を貯蔵する設備において、発熱体収納部分の冷却を
有効に行えるようにすると共に、上記側壁流路の形成や
断熱材の施工を行うことなく建屋コンクリートを制限温
度以下に抑えることができるようにしようとするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、放射性廃液をガラス固化処理してなるガ
ラス固化体又は使用済み燃料の如き発熱体を、コンクリ
ート製セル室内に多数配列した収納管内に収納させ、吸
気通路よりセル室内に取り入れて収納管の発熱体収納部
分を冷却した後の冷却空気を大気へ放出させるようにし
てある発熱体貯蔵設備において、上記セル室内に前後方
向に延びる所要高さの区画壁を設けて、セル室内を左右
のセル室部に区画すると共に、該セル室内に、下端を開
口させて側壁と天井壁と上記区画壁を覆う中間隔壁とか
らなる鋼製遮蔽壁を設けて、該鋼製遮蔽壁の天井中央部
に、建屋を貫通させて建屋上方へ突出するように鋼製ダ
クトを連通させて設置し、且つ上記収納管の発熱体収納
部分を該鋼製遮蔽壁内に露出させる単管構造とし、更
に、上記鋼製遮蔽壁の下端開口部を塞ぐ各セル室部の下
方位置に、多数の空気分散孔を有する空気分散壁を水平
状態に設置して、該空気分散壁下側に形成される各セル
室部毎の下部プレナム部に、上記セル室の左右両側方に
設けた吸気通路を連通させた構成とする。
【0008】冷却空気は、別々の吸気通路を通って左右
セル室部の各下部プレナム部へ別々に導かれ、空気分散
壁の空気分散孔を通って鋼製遮蔽壁内に分散して取り込
まれ、各収納管の発熱体収納部分の熱エネルギーを一様
に吸収した後、鋼製ダクト内を通って大気へ放出され
る。
【0009】更に、上記空気分散壁に有する空気分散孔
のうち、周辺部に位置する空気分散孔は他の位置のもの
よりも直径を大きくすることにより、セル室の側壁に近
い領域により多くの冷却空気が流通すること、及び鋼製
遮蔽壁があることから、セル室の側壁の温度上昇を効果
的に抑えることができる。
【0010】又、吸気通路から鋼製ダクトに至る冷却空
気の通り道に位置する所要のコーナー部を、冷却空気の
流れを滑かにするよう曲面部とした構成とすることによ
り、冷却空気の自然対流がより円滑に行われるようにな
る。
【0011】更に、セル室の内壁と鋼製遮蔽壁との間及
び鋼製ダクトと建屋の鋼製ダクト貫通部との間に形成さ
れた隙間に、冷却空気を流すようにした構成とすること
により、隙間が空気断熱層となるため、建屋コンクリー
トをより効果的に保護することができるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0013】図1(イ)(ロ)は本発明の実施の一形態
を示すもので、従来のガラス固化体貯蔵設備と同様に、
コンクリート製セル室3の内部に多数の筒状の収納管4
を天井スラブ5より吊り下げ支持させるように配列し、
それぞれの収納管4内に発熱体としてのガラス固化体1
を積み重ね状態に収納させた後、各収納管4の上端部に
収納管プラグ6を詰めて上端開口部を収納管蓋7で閉塞
することにより、収納管4内にガラス固化体1を封入す
るようにし、大気中より吸気通路を通してセル室3内に
取り込まれた冷却空気14を、自然対流により通気管内
を通して収納管4の周囲に流通させた後、大気へ放出さ
せるようにしてある構成の発熱体貯蔵設備としてのガラ
ス固化体貯蔵設備において、上記各収納管4の外側の通
気管を除去して、上記セル室3内に収納管4のみが単管
として配置されるようにすると共に、上記セル室3内の
左右方向中央部の底面上に、該セル室3の天井スラブ5
との間に所要の空間が形成される高さとした前後方向に
延びる区画壁21を設けて、セル室3内を左右のセル室
部3a,3bに区画し、且つ上記各収納管4の発熱体収
納部分としてのガラス固化体収納部分を左右のセル室部
3a,3b内に取り込まれた冷却空気14により有効に
冷却できるようにするために、下端のみを開口させ且つ
セル室部3a,3bの形状に対応させた側壁22aと天
井壁22bと中間隔壁22cとよりなる鋼製遮蔽壁22
をセル室3内に設置して、左右のセル室部3a,3bの
上部位置間が連通するようにし、更に、上記鋼製遮蔽壁
22の下端開口部を塞ぐ位置に、収納管4の外径よりも
大径とした所要径の空気分散孔23,23aを各収納管
4の下方に位置するように穿設し且つこれら空気分散孔
23,23aのうち周辺部、すなわち、セル室部3a,
3bの各壁面及び中央区画壁21の壁面に沿うところに
位置する空気分散孔23を他の空気分散孔23aより大
径としてあるコンクリート製の空気分散壁24を、上記
区画壁21と一体にして水平に設け、各セル室部3a,
3bにおける空気分散壁24の下側に下部プレナム部1
1a,11bを形成して、該各下部プレナム部11aと
11bとを、上記セル室3の左右両側方に相対向させて
設けた吸気通路13aと13bに連通させる。又、上記
鋼製遮蔽壁22の天井壁22bの中央部に、セル室3の
天井スラブ5から搬送室2の天井にかけて設けた貫通孔
25を通して建屋上方へ突出するように鋼製ダクト26
を連通させて設置し、左右の吸気通路13a,13bか
ら下部プレナム部11a,11bに導かれた冷却空気1
4を、空気分散壁24の各空気分散孔23,23aを通
して左右のセル室部3a,3bの鋼製遮蔽壁22内に別
々に流入させた後、各収納管4のガラス固化体収納部分
を通過させて鋼製ダクト26内へ導かれるようにし、高
温になった冷却空気14が建屋コンクリートに直接接触
することなく大気へ放出されるようにする。
【0014】更に、上記吸気通路13a,13bから鋼
製ダクト26に至る冷却空気14の通り道に位置して構
造的に角ばっている所要のコーナー部、すなわち、下部
プレナム部11a,11b入口側コーナー部、仕切壁2
1の上端部両面のコーナー部、鋼製遮蔽壁22の天井壁
22bと鋼製ダクト26との境界部のコーナー部を、滑
らかな曲面部27とし、冷却空気14の自然対流がより
円滑に行われるようにする。
【0015】更に又、上記鋼製遮蔽壁22とセル室3の
内壁との間、及び鋼製ダクト26と貫通孔25内面との
間に、それぞれ所要の隙間28,29を形成して、この
隙間28,29に冷却空気14の一部を流すように空気
分散壁24の外周縁部所要個所に複数の冷却空気導入孔
30を設け、冷却空気14の一部を冷却空気導入孔30
より鋼製遮蔽壁22とセル室3との間に取り込んで隙間
28,29に通すことによって空気断熱層として機能さ
せて建屋コンクリートを冷却できるようにする。
【0016】自然対流により大気中から吸気通路13
a,13b内に吸い込まれた冷却空気14は、セル室3
の各セル室部3a,3b下部の下部プレナム部11a,
11bに別々に導かれ、空気分散壁24の各空気分散孔
23,23aを通り各セル室部3a,3b内に分散され
て取り込まれた後、鋼製遮蔽壁22内を鋼製ダクト26
の方向に一様に流れる。この間に冷却空気14は収納管
4の外面に接触することによって、収納管4内に封入さ
れたガラス固化体1の冷却を行い、ガラス固化体1から
放出された熱エネルギーを吸収しながら上方へ流れ、鋼
製ダクト26内を経て大気中へ流出されることになる
が、この際、冷却空気14によるガラス固化体1の冷却
は、左右に区画されたセル室部3a,3b内の領域で別
々に行われるため、冷却空気14の安定した流れの中で
各収納管4内のガラス固化体1を効果的に冷却すること
ができる。更に、吸気通路13a,13bから鋼製ダク
ト26に至る冷却空気14の通り道に位置する所要のコ
ーナー部は曲面部27としてあることから、冷却空気1
4は円滑な流れとなるので、そのため、ガラス固化体1
をより効果的に冷却することができる。
【0017】又、セル室3の側壁及び天井スラブ5の内
面は鋼製遮蔽壁22によって覆われた状態になっている
ため、鋼製遮蔽壁22内で高温となった冷却空気14が
上記セル室3の側壁及び天井スラブ5に直接接触するこ
とがなく、しかも、空気分散壁24に穿設されている空
気分散孔23,23aのうち、周辺部に位置する空気分
散孔23は他の位置のものよりも直径が大きくしてある
ことから、セル室3や仕切壁21の側壁に近い領域によ
り多くの冷却空気が取り入れられることになり、セル室
3や仕切壁21の側壁の温度上昇を効果的に抑えること
ができる。更に、上記冷却空気14は、鋼製ダクト26
を通って大気へ放出されることから、高温の冷却空気1
4が貫通孔25の内壁に直接接触することもなく、貫通
孔25等への断熱材の施工が防止されることになる。
【0018】このように、冷却空気14が高温となって
流れるセル室3や排気通路部に鋼製遮蔽壁22と鋼製ダ
クト26とを連続させて設け、しかも鋼製遮蔽壁22の
下端開口部に空気分散板24を設けて、鋼製遮蔽壁22
内へ流入する冷却空気14の流れを分散させるようにし
てあることから、通気管がなくても各収納管4のガラス
固化体収納部分を一様に冷却できると同時に高温となっ
た冷却空気14から建屋コンクリートを保護することが
できる。このため、従来の如く、セル室3に側壁流路1
8や断熱材19aを設けたり、出口シャフト12の内壁
に断熱材19bを施工する必要がなくなる。更に、各収
納管4は、通気管8のない単管構造としてあるため、極
めて簡単な構成とすることができる。
【0019】又、上記において、鋼製遮蔽壁22とセル
室3の内壁との間、及び鋼製ダクト26と鋼製ダクト貫
通孔25の内壁との間にはそれぞれ所要の隙間28,2
9が形成されているので、この隙間28,29に冷却空
気導入孔30を通して冷却空気14の一部を流すことが
できて、その隙間28,29を空気断熱層として機能さ
せることができ、建屋コンクリートをより効果的に保護
することができる。
【0020】なお、本発明は上記実施の形態にのみ限定
されるものではなく、鋼製ダクト26内の途中に迷路板
を設けるようにしてもよく、又、実施の形態ではガラス
固化体貯蔵設備について示したが、使用済み燃料貯蔵設
備についても同様に実施できること、その他本発明の要
旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ること
は勿論である。
【0021】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の発熱体貯蔵設
備によれば、放射性廃液をガラス固化処理してなるガラ
ス固化体又は使用済み燃料の如き発熱体を、コンクリー
ト製セル室内に多数配列した収納管内に収納させ、吸気
通路よりセル室内に取り入れて収納管の発熱体収納部分
を冷却した後の冷却空気を大気へ放出させるようにして
ある発熱体貯蔵設備において、上記セル室内に前後方向
に延びる所要高さの区画壁を設けて、セル室内を左右の
セル室部に区画すると共に、該セル室内に、下端を開口
させて側壁と天井壁と上記区画壁を覆う中間隔壁とから
なる鋼製遮蔽壁を設けて、該鋼製遮蔽壁の天井中央部
に、建屋を貫通させて建屋上方へ突出するように鋼製ダ
クトを連通させて設置し、且つ上記収納管の発熱体収納
部分を該鋼製遮蔽壁内に露出させる単管構造とし、更
に、上記鋼製遮蔽壁の下端開口部を塞ぐ各セル室部の下
方位置に、多数の空気分散孔を有する空気分散壁を水平
状態に設置して、該空気分散壁下側に形成される各セル
室部毎の下部プレナム部に、上記セル室の左右両側方に
設けた吸気通路を連通させた構成としてあるので、セル
室部下部の下部プレナム部に導かれた冷却空気が空気分
散壁の各空気分散孔を通して鋼製遮蔽壁で囲まれた各セ
ル室部内の領域に別々に流されることによって、各収納
管の発熱体収納部分を一様に冷却することができ、しか
も、空気分散壁の空気分散孔のうち周辺部に位置する空
気分散孔を他の位置の空気分散孔よりも大径とした構成
とすることにより、セル室の側壁付近により多くの冷却
空気を流すことができることと、上記鋼製遮蔽壁及びこ
れと連通する鋼製ダクトにより、高温となった冷却空気
を建屋コンクリートに直接接触させずに排出できること
から、建屋コンクリートを高温から保護でき、従来の如
き通気管のない単管構造としたことと相俟って、設備の
簡素化と設備費の低減化を図ることができ、又、吸気通
路から鋼製ダクトに至る冷却空気の通り道に位置する所
要のコーナー部を、冷却空気の流れを滑かにするように
曲面部とした構成とすることにより、冷却空気の自然対
流をより円滑に行わせることができて、冷却効果を向上
させることができ、更に、セル室の内壁と鋼製遮蔽壁と
の間及び鋼製ダクトと建屋の鋼製ダクト貫通部との間に
形成された隙間に、冷却空気を流すようにした構成とす
ることにより、この隙間を空気断熱層として機能させる
ことができて、建屋コンクリートをより効果的に保護す
ることができる、等の優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発熱体貯蔵設備の実施の一形態を示す
もので、(イ)はガラス固化体貯蔵設備の概略切断正面
図、(ロ)は(イ)のA−A方向矢視図である。
【図2】従来のガラス固化体貯蔵設備の一例を示す概要
図である。
【符号の説明】
1 ガラス固化体(発熱体) 3 セル室 3a,3b セル室部 4 収納管 5 天井スラブ 11a,11b 下部プレナム部 13,13a,13b 吸気通路 21 区画壁 22 鋼製遮蔽壁 23 空気分散孔 24 空気分散壁 26 鋼製ダクト 27 曲面部 28,29 隙間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射性廃液をガラス固化処理してなるガ
    ラス固化体又は使用済み燃料の如き発熱体を、コンクリ
    ート製セル室内に多数配列した収納管内に収納させ、吸
    気通路よりセル室内に取り入れて収納管の発熱体収納部
    分を冷却した後の冷却空気を大気へ放出させるようにし
    てある発熱体貯蔵設備において、上記セル室内に前後方
    向に延びる所要高さの区画壁を設けて、セル室内を左右
    のセル室部に区画すると共に、該セル室内に、下端を開
    口させて側壁と天井壁と上記区画壁を覆う中間隔壁とか
    らなる鋼製遮蔽壁を設けて、該鋼製遮蔽壁の天井中央部
    に、建屋を貫通させて建屋上方へ突出するように鋼製ダ
    クトを連通させて設置し、且つ上記収納管の発熱体収納
    部分を該鋼製遮蔽壁内に露出させる単管構造とし、更
    に、上記鋼製遮蔽壁の下端開口部を塞ぐ各セル室部の下
    方位置に、多数の空気分散孔を有する空気分散壁を水平
    状態に設置して、該空気分散壁下側に形成される各セル
    室部毎の下部プレナム部に、上記セル室の左右両側方に
    設けた吸気通路を連通させた構成を有することを特徴と
    する発熱体貯蔵設備。
  2. 【請求項2】 空気分散壁の空気分散孔のうち、周辺部
    に位置する空気分散孔を他の位置の空気分散孔よりも大
    径とした請求項1記載の発熱体貯蔵設備。
  3. 【請求項3】 吸気通路から鋼製ダクトに至る冷却空気
    の通り道に位置する所要のコーナー部を、冷却空気の流
    れを滑かにするよう曲面部とした請求項1又は2記載の
    発熱体貯蔵設備。
  4. 【請求項4】 セル室の内壁と鋼製遮蔽壁との間及び鋼
    製ダクトと建屋の鋼製ダクト貫通部との間に形成された
    隙間に、冷却空気を流すようにした請求項1、2又は3
    記載の発熱体貯蔵設備。
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