JPH08218819A - 過給機付エンジンの圧縮開放型リターダ - Google Patents

過給機付エンジンの圧縮開放型リターダ

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JPH08218819A
JPH08218819A JP7029361A JP2936195A JPH08218819A JP H08218819 A JPH08218819 A JP H08218819A JP 7029361 A JP7029361 A JP 7029361A JP 2936195 A JP2936195 A JP 2936195A JP H08218819 A JPH08218819 A JP H08218819A
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JP
Japan
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engine
cylinder
retarder
piston
compression
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JP7029361A
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English (en)
Inventor
Ryuichi Koga
龍一 古賀
Takeshi Saotome
毅 五月女
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Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Supercharger (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】エンジンブレーキのブレーキ効率を向上させ
る。 【構成】圧縮開放型リターダはエンジン12の気筒11
a内で往復動するピストン11bが圧縮行程終了時の略
上死点に達したときに、開閉弁21aを開閉手段16に
より開いてピストン11bにより圧縮された空気を排気
管14に排出する。エンジン12にはこのエンジン12
のクランク軸12aにクラッチ19を介して接続された
機械式過給機13が搭載され、この過給機13が上記リ
ターダの作動時に気筒11aに吸気を過給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンのピストンの往
復運動を抑制する圧縮開放型リターダに関する。更に詳
しくは過給機により発生した圧縮空気を利用する圧縮開
放型リターダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、圧縮開放型リターダとして、エン
ジンのピストンが圧縮行程終了時の略上死点に達したと
きに気筒の排気弁を開いて、気筒内の圧縮空気を排気管
に排出するように構成されたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の圧
縮開放型リターダでは、吸気行程で気筒に導入される空
気の圧力が小さいため、この空気が圧縮行程におけるピ
ストンの上昇運動を十分に抑制することができない問題
点があった。
【0004】本発明の目的は、エンジンブレーキのブレ
ーキ効率を向上できる過給機付エンジンの圧縮開放型リ
ターダを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成を、実施例に対応する図1及び図4を用
いて説明する。本発明の第1は、図1に示すようにエン
ジン12の気筒11a内で往復動するピストン11bが
圧縮行程終了時の略上死点に達したときに開閉弁21a
を開閉手段16により開いてピストン11bにより圧縮
された空気を排気管14に排出するように構成された圧
縮開放型リターダの改良である。その特徴ある構成は、
エンジン12のクランク軸12aにクラッチ19を介し
て接続され気筒11aに吸気を過給可能な機械式過給機
13を備え、機械式過給機13がリターダの作動時に作
動するように構成されたところにある。
【0006】本発明の第2は、図4に示すようにエンジ
ン12の気筒11a内で往復動するピストン11bが圧
縮行程終了時の略上死点に達したときに開閉弁21aを
開閉手段16により開いてピストン11bにより圧縮さ
れた空気を排気管14に排出するように構成された圧縮
開放型リターダの改良である。その特徴ある構成は、エ
ンジン12の排ガスにより駆動されるタービンホイール
74と、このタービンホイール74のシャフト77に装
着されこのタービンホイール74の回転により吸気を圧
縮してエンジン12に供給するコンプレッサホイール7
6と、タービンホイール74とコンプレッサホイール7
6との間のシャフト77に装着されコンプレッサホイー
ル76の回転を補助する油圧タービン78と、油圧ター
ビン78を駆動するためのノズル81と、オイルを導管
82を介してノズル81に供給するポンプ83とを有す
る油圧補助ターボ過給機73を備え、油圧タービン78
がリターダの作動時にノズル81からのオイル噴射によ
り駆動されるように構成されたところにある。
【0007】
【作用】図1に示される圧縮開放型リターダでは、この
リターダを作動させると、過給機13が作動して気筒1
1aにその吸気行程で圧縮空気が導入される。ピストン
11bが圧縮行程終了時の略上死点に達すると、開閉手
段16が作動して開閉弁21aを開き、気筒11a内の
圧縮空気は排気管14に排出される。この結果、圧縮行
程で気筒11a内の圧縮空気により吸収される車両の運
動エネルギは大きくなり、この吸収されたエネルギはエ
ンジン12の駆動に還元されずに開放されるため、車両
の制動が増加する。
【0008】
【実施例】次に本発明の第1実施例を図面に基づいて詳
しく説明する。図1〜図3に示すように、車両に搭載さ
れたエンジン12は4サイクルエンジンである。各気筒
11aの構成は略同様であるので、以下第1気筒11a
を代表して説明する。このエンジン12の圧縮開放型リ
ターダはエンジン12の第1気筒11a内で往復動する
第1ピストン11bが圧縮行程終了時の略上死点に達し
たときに、開閉弁21aを開閉手段16により開いて第
1ピストン11bにより圧縮された空気を排気管14に
排出するように構成される。本実施例の特徴ある構成
は、エンジン12のクランク軸12aにクラッチ19を
介して接続され第1気筒11aに吸気を過給可能な機械
式過給機13を備えたところにある。
【0009】過給機13はエンジン12のクランク軸1
2aにベルト18及びクラッチ19を介して接続された
ルーツ型の機械式過給機であり(図3)、この過給機1
3は断面略長円状のハウジング13aと、このハウジン
グ13aに収容されたまゆ型の一対のロータ13b,1
3cとを有する(図1及び図2)。下方のロータ13b
は駆動シャフト13dに固着され、上方のロータ13c
は従動シャフト13eに固着される。駆動シャフト13
dの前端には上記クラッチ19が設けられ、駆動シャフ
ト13d及び従動シャフト13eの後端には互いに噛合
する同一歯数のギヤ(図示せず)が固着される。またハ
ウジング13aの両側壁には吸入口13fと排出口13
gが形成される。吸入口13fはエンジン12の吸気管
22の上流側に接続され、排出口13gは吸気管22の
下流側に接続される。上記一対のロータ13b,13c
はクラッチ19が接続されたときに気密を保ちながら同
期して互いに逆方向に回転し、吸入口13fから吸入し
た空気を排出口13gから排出するようになっている。
吸気管22には過給機13を迂回するバイパス管23が
接続され、このバイパス管23にはバイパス管23を開
閉するインテークバルブ24が設けられる。
【0010】第1気筒11aには一対の第1吸気弁21
c,21dと一対の第1排気弁21a,21bとが設け
られる。第1吸気弁21c,21dは吸気用案内軸26
bに上下動可能に嵌入された吸気用ブリッジ27b及び
吸気用第1ロッカアーム31bを介して吸気用第1プッ
シュロッド41bにより開閉され、第1排気弁21a,
21bは排気用案内軸26aに上下動可能に嵌入された
排気用ブリッジ27a及び排気用第1ロッカアーム31
aを介して排気用第1プッシュロッド41aにより開閉
される。吸気用第1ロッカアーム31b及び排気用第1
ロッカアーム31aは吸気用ロッカシャフト28b及び
排気用ロッカシャフト28aに回動可能にそれぞれ支持
される。33は第1吸気弁21c,21d及び第1排気
弁21a,21bを押上げて第1吸気ポート11d,1
1d及び第1排気ポート11c,11cを閉止する圧縮
コイルばねである。
【0011】開閉弁21aはこの例では一対の第1排気
弁21a,21bのうちの一方の排気弁21aである。
開閉手段16は他の最適の第2気筒(図示せず)の排気
用第2ロッカアーム32aにより作動するマスタピスト
ン34と、排気用第1ロッカアーム31aとは別に第1
排気弁21aを開閉するように設けられたスレーブピス
トン36と、マスタピストン34とスレーブピストン3
6を連通する油通路37と、油通路37に油を給排しか
つ油通路37に油を供給した状態で油通路37を閉止可
能な油給排手段38とを備える。第2気筒の第2排気弁
(図示せず)は第1ピストン11bが圧縮行程終了時の
略上死点に達したときに排気用第2ロッカアーム32a
を介して排気用第2プッシュロッド42aにより開くよ
うになっている。油給排手段38は油通路37とエンジ
ン油ポンプの吐出口(図示せず)とを接続する油供給通
路39と、油供給通路39の途中に設けられエンジン油
ポンプの吐出口及び油通路37を連通又は遮断するソレ
ノイドバルブ40と、油通路37とソレノイドバルブ4
0との間の油供給通路39に設けられたコントロールバ
ルブ43とを有する。
【0012】コントロールバルブ43は油供給通路39
の途中に形成された鉛直方向に延びる大径通路39a
(図1)内に上下動可能に挿入されたケース43aと、
ケース43aに収容された逆止ボール43bとを有す
る。ケース43aの下部は略漏斗状に形成され、下端に
は通孔43cが形成される。逆止ボール43bは上記通
孔43cを通ってケース43a内に油が流入するのを許
容し、ケース43a内から油が上記通孔43aを通って
排出されるのを阻止するようになっている。またケース
43aの上部側面にはケース43aが押上げられたとき
に油通路37に連通する透孔43dが形成される。ソレ
ノイドバルブ40がオンするとポンプと油通路37とが
連通し、オフするとポンプと油通路37が遮断されかつ
ソレノイドバルブ40及びコントロールバルブ43間の
油供給通路39が第1排油口39bに連通するようにな
っている。39cは大径通路39a(図1)の上端に形
成された第2排油口であり、ケース43aの下降時に油
通路37と連通するようになっている。
【0013】油通路37の途中から第1排気弁21aに
向って分岐する分岐通路44の下端にはスレーブシリン
ダ46が設けられ、このシリンダ46内に上記スレーブ
ピストン36が上下動可能に収容される。またスレーブ
ピストン36は圧縮コイルばね47によりスレーブシリ
ンダ46の頂面に圧接され、スレーブピストン36の下
面には第1排気弁21aに当接するスレーブロッド48
が突設される。49はエキゾーストバルブであり、この
バルブ49をオンすると排気管14を閉止し、オフする
と排気管14を開放する。このバルブ49には小径の通
気孔49aが形成される。
【0014】運転席(図示せず)には圧縮開放型リター
ダを作動可能な手動スイッチ52が設けられ、シフトレ
バー(図示せず)近傍にはこのレバーがニュートラル位
置にあるか否かを検出するニュートラル位置センサ53
が設けられ、アクセルペダル(図示せず)にはこのペダ
ルが踏込まれているか否かを検出するアクセルセンサ5
4が設けられる。55はエンジン回転速度を検出する回
転センサである。手動スイッチ52、ニュートラル位置
センサ53、アクセルセンサ54及び回転センサ55の
各検出出力はコントローラ17の制御入力に接続され、
コントローラ17の制御出力はクラッチ19、ソレノイ
ドバルブ40、インテークバルブ24及びエキゾースト
バルブ49に接続される。
【0015】このように構成された過給機付エンジンの
圧縮開放型リターダの動作を説明する。手動スイッチ5
2をオンにしておくと、コントローラ17はニュートラ
ル位置センサ53、アクセルセンサ54及び回転センサ
55の各検出出力により、シフトレバーがニュートラル
位置にないこと、アクセルペダルが踏込まれていないこ
とを検出して、クラッチ19を接続し、ソレノイドバル
ブ40をオンし、インテークバルブ24を閉じ、更にエ
キゾーストバルブ49を閉じる(図2)。クラッチ19
が接続され、インテークバルブ24が閉じられると、過
給機13が作動して第1気筒11aの吸気行程で第1吸
気弁21c,21dが開いたときに上記過給機13によ
り圧縮された圧縮空気が第1気筒11aに導入される。
このときアクセルペダルが踏込まれていないので、燃料
は第1気筒11aに噴射又は供給されない。第1気筒1
1aの吸気行程が終了して第1吸気弁21c,21dが
閉じられ、圧縮行程に移行すると、第1気筒11aに導
入された上記圧縮空気は上昇する第1ピストン11bに
より更に圧縮される。
【0016】またソレノイドバルブ40がオンされる
と、エンジン油ポンプから圧送された油はケース43a
を押上げた後に油通路37に供給され、ケース43aが
上昇した状態に保たれる。このときスレーブピストン3
6に上記ポンプの油圧が作用してもピストン36は下降
しない。圧縮行程が終了して第1ピストン11bが略上
死点に達すると、排気用第2ロッカアーム42aがマス
タピストン34を押上げて油通路37内の油圧が高くな
るので、この油圧によりスレーブピストン36が押下げ
られる。
【0017】スレーブピストン36が押下げられると、
スレーブロッド48により一方の第1排気弁21aが押
下げられて第1排気ポート11cが開放され、第1ピス
トン11bにより圧縮された第1気筒11a内の圧縮空
気は排気管14に排出される。このとき排気管14はエ
キゾーストバルブ49により閉じられているが、このバ
ルブ49に形成された通気孔49aを通って徐々に排ガ
スが排出されているので、排気管14内の圧力は上記第
1ピストン11bにより圧縮された圧縮空気の圧力より
かなり低く抑えられている。この結果、圧縮行程で気筒
11a内の圧縮空気により吸収される車両の運動エネル
ギは大きくなり、この吸収されたエネルギはエンジン1
2の駆動に還元されずに開放されるため、車両の制動が
増加する。
【0018】運転者がアクセルペダルを踏込んだり、或
いは手動スイッチ52をオフしたりすると、コントロー
ラ17はクラッチ19を切り離し、ソレノイドバルブ4
0をオフし、インテークバルブ24を開き、更にエキゾ
ーストバルブ49を開く(図1)。ソレノイドバルブ4
0がオフされると、ソレノイドバルブ40及びコントロ
ールバルブ43間の油供給通路39内の油が第1排油口
39bから排出されてケース43aが下降し、油通路3
7内の油は大径通路39aの上端の第2排油口39cか
ら排出されるので、マスタピストン34が第2ロッカア
ーム32aにより押上げられても、スレーブピストン3
6が押下げられることはない。また車両の加速時にはク
ラッチ19が接続され、過給機13により吸気行程で圧
縮空気が各気筒11aに導入される。このときには燃料
も各気筒11aに噴射或いは供給されて上記圧縮空気と
混合される。
【0019】図4は本発明の第2実施例を示す。図4に
おいて図1と同一符号は同一部品を示す。この例では、
過給機73が油圧補助ターボ過給機であって、この過給
機73はエンジン12の排ガスにより駆動されるタービ
ンホイール74と、このタービンホイール74の回転に
より吸気を圧縮してエンジン12に供給するコンプレッ
サホイール76とを備える。タービンホイール74とコ
ンプレッサホイール76の共通のシャフト77の中央に
はコンプレッサホイール76の回転を補助する油圧ター
ビン78が装着される。シャフト77はベアリング79
により回転可能に支持される。油圧タービン78の近傍
には油圧タービン駆動用のノズル81が設けられる。こ
のノズル81に接続する導管82に、この例ではエンジ
ン油ポンプ(図示せず)とは別に設けられた油圧ポンプ
83の吐出口が接続される。この油圧ポンプ83はエン
ジン12又はDCモータにより駆動される高圧ポンプで
あり、オイルタンク84に貯えられたオイルをオイル吸
入管86を介して吸入し、所定の高圧にして導管82を
介してノズル81に供給する。
【0020】導管82から分岐した分岐管87には油圧
ポンプ83のノズル81へのオイル流量を制御する制御
弁88が設けられる。制御弁88はソレノイド89で作
動するポペット型の制御弁であって、弁体91と調圧弁
92を有する。調圧弁92は弁体91の作動時に油圧ポ
ンプ83から吐出した高圧オイルを戻り管93及び逆止
弁94を介してオイルタンク84に戻す。また調圧弁9
2は弁体91の不作動時に分岐管87を閉塞して油圧ポ
ンプ83の高圧オイルをノズル81に導く。更に調圧弁
92は弁体91の不作動時に導管82の油圧が規定圧を
越えるときには、スプリング95の弾性力に抗して高圧
オイルを戻り管93を介してオイルタンク84に戻す。
ノズル81から噴射された高圧オイルは油圧タービン7
8を回転駆動し、低圧となったオイルは逆止弁96及び
管97を介して戻り管93に戻される。また管97から
分岐した分岐管98は上記ベアリング79内に低圧オイ
ルを潤滑油として供給するように配管され、この低圧オ
イルは戻り管93を介してオイルタンク84に戻され
る。また図示しないが排気管にはエキゾーストバルブが
設けられる。コントローラ17の制御出力は制御弁88
のソレノイド89、開閉手段16のソレノイドバルブ4
0及びエキゾーストバルブに接続される。上記構成以外
の構成は第1実施例と略同様である。
【0021】このように構成された過給機付エンジンの
圧縮開放型リターダでは、エンジンブレーキの作動時に
コントローラ17がソレノイド89を制御して弁体91
を不作動にし、油圧ポンプ83の高圧オイルをノズル8
1から噴射して油圧タービン78を回転駆動することに
より、エンジン12の各気筒11aの吸気行程で圧縮空
気を導入することを除いて、上記第1実施例と動作が略
同一であるので、繰返しの説明を省略する。
【0022】なお、上記第1及び第2実施例では排気管
にエキゾーストバルブを設けたが、エキゾーストバルブ
はなくてもよい。また、上記第1及び第2実施例では第
1気筒に一対の第1排気弁を設けたが、単一又は3つ以
上の第1排気弁を設けてもよい。また、上記第1及び第
2実施例では一対の排気弁のうちの一方の排気弁を開閉
手段により開閉したが、双方の排気弁を開閉手段により
開閉してもよい。また、上記第1及び第2実施例ではマ
スタピストンを排気用第2ロッカアームにより作動させ
たが、第1ピストンが圧縮行程終了時の略上死点に達し
たときにマスタピストンを押上げることのできるロッカ
アームであれば吸気用ロッカアームでもよい。
【0023】また、上記実施例では開閉弁としてロッカ
アーム、油圧及びスレーブピストンにより開閉される排
気弁を挙げたが、開閉弁として排気弁とは別の第3弁を
用いてもよい。この場合、第3弁を開閉する開閉手段は
上記第3弁を開閉する油圧シリンダ又はエアシリンダ
と、油圧シリンダに油を給排する油圧回路又はエアシリ
ンダにエアを給排するエア圧回路と、上記回路を開閉制
御するバルブ等とにより構成されることができる。更
に、圧縮開放型リターダの作動時に機械式過給機や油圧
補助ターボ過給機を作動させるか否かを、運転席に設け
られた切換スイッチを切換えることにより選択できるよ
うに構成してもよい。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、圧
縮開放型リターダがエンジンの気筒内で往復動するピス
トンが圧縮行程終了時の略上死点に達したときに、開閉
弁を開閉手段により開いてピストンにより圧縮された空
気を排気管に排出し、エンジンのクランク軸にクラッチ
を介して接続された機械式過給機が気筒に吸気を過給す
るように構成したので、リターダの作動時に過給機がエ
ンジンの吸気行程で気筒圧縮空気を導入し、ピストンが
圧縮行程終了時の略上死点に達したときに、開閉手段が
開閉弁を開いて気筒内の圧縮空気を排気管に排出する。
この結果、圧縮行程で気筒内の圧縮空気により吸収され
る車両の運動エネルギは大きくなり、この吸収されたエ
ネルギはエンジンの駆動に還元されずに開放されるた
め、車両の制動が増加する、即ちエンジンブレーキのブ
レーキ効率が向上する。また機械式過給機に代えて油圧
補助ターボ過給機を用いても、上記と同様の効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例過給機付エンジンの圧縮開放
型リターダを含むエンジンの構成図。
【図2】リターダが作動し、第1気筒の第1ピストンが
圧縮行程終了時の略上死点に達して第1排気弁が開いた
状態を示す図1に対応する構成図。
【図3】機械式過給機及びこの過給機を駆動するエンジ
ンの側面図。
【図4】本発明の第2実施例を示す図1に対応する構成
図。
【符号の説明】
11a 第1気筒 11b 第1ピストン 12 エンジン 12a クランク軸 13,73 過給機 14 排気管 16 開閉手段 19 クラッチ 21a 第1排気弁(開閉弁) 74 タービンホイール 76 コンプレッサホイール 77 シャフト 78 油圧タービン 81 ノズル 82 導管 83 油圧ポンプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(12)の気筒(11a)内で往復動す
    るピストン(11b)が圧縮行程終了時の略上死点に達した
    ときに開閉弁(21a)を開閉手段(16)により開いて前記ピ
    ストン(11b)により圧縮された空気を排気管(14)に排出
    するように構成された圧縮開放型リターダにおいて、 前記エンジン(12)のクランク軸(12a)にクラッチ(19)を
    介して接続され前記気筒(11a)に吸気を過給可能な機械
    式過給機(13)を備え、前記機械式過給機(13)が前記リタ
    ーダの作動時に作動するように構成されたことを特徴と
    する過給機付エンジンの圧縮開放型リターダ。
  2. 【請求項2】 エンジン(12)の気筒(11a)内で往復動す
    るピストン(11b)が圧縮行程終了時の略上死点に達した
    ときに開閉弁(21a)を開閉手段(16)により開いて前記ピ
    ストン(11b)により圧縮された空気を排気管(14)に排出
    するように構成された圧縮開放型リターダにおいて、 前記エンジン(12)の排ガスにより駆動されるタービンホ
    イール(74)と、このタービンホイール(74)のシャフト(7
    7)に装着されこのタービンホイール(74)の回転により吸
    気を圧縮して前記エンジン(12)に供給するコンプレッサ
    ホイール(76)と、前記タービンホイール(74)と前記コン
    プレッサホイール(76)との間の前記シャフト(77)に装着
    され前記コンプレッサホイール(76)の回転を補助する油
    圧タービン(78)と、前記油圧タービン(78)を駆動するた
    めのノズル(81)と、オイルを導管(82)を介して前記ノズ
    ル(81)に供給するポンプ(83)とを有する油圧補助ターボ
    過給機(73)を備え、前記油圧タービン(78)が前記リター
    ダの作動時に前記ノズル(81)からのオイル噴射により駆
    動されるように構成されたことを特徴とする過給機付エ
    ンジンの圧縮開放型リターダ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009250080A (ja) * 2008-04-03 2009-10-29 Nissan Motor Co Ltd 車両の制御装置及び制御方法

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JP2009250080A (ja) * 2008-04-03 2009-10-29 Nissan Motor Co Ltd 車両の制御装置及び制御方法

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