JPH08218693A - 扉用電気錠 - Google Patents

扉用電気錠

Info

Publication number
JPH08218693A
JPH08218693A JP2913895A JP2913895A JPH08218693A JP H08218693 A JPH08218693 A JP H08218693A JP 2913895 A JP2913895 A JP 2913895A JP 2913895 A JP2913895 A JP 2913895A JP H08218693 A JPH08218693 A JP H08218693A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
latch
handle
door
motor
lock
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2913895A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Goto
淳一 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alpha Corp
Original Assignee
Alpha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alpha Corp filed Critical Alpha Corp
Priority to JP2913895A priority Critical patent/JPH08218693A/ja
Publication of JPH08218693A publication Critical patent/JPH08218693A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 遠隔操作により解錠される扉用錠装置に引出
し型のハンドルを設け、非常解錠用のシリンダ錠を取り
付けられるようにした。 【構成】 扉に固着されるケース1に引出し型のハンド
ル9を設け、ハンドル9が没入したときに、ハンドル9
より突出してケース1に設けた係合凹部4に係入するラ
ッチ11を設け、ケースに内設したモータ15の出力軸
15aに回動円板17を固着し、回動円板17に設けた
偏心軸部18をスライドプレート19に係合し、出力軸
15aの回転によりスライドプレート19がラッチ11
を没入方向に押動するように構成し、ハンドル9に設け
たシリンダ錠30により回動するジョイントカム31に
よりラッチ11を没入方向に押動するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動販売機を開閉する
扉などに設けられる扉用電気錠に関する。
【0002】
【従来の技術】自動販売機の扉の表面には、一般の利用
客が利用する硬貨投入口,商品選択ボタンなどがあり、
管理人が使用する扉用錠がある。扉用錠には一般にシリ
ンダ錠が使用され、シリンダ錠のロータの後端部に施錠
タングが固着され、扉の上端及び下端より出没する上下
のロック部材と施錠タングが連結ロッドによってつなが
れる。
【0003】シリンダ錠が施錠されているときには、上
下のロック部材が扉の上端及び下端より突出しているの
で、開扉不能であるが、管理人がシリンダ錠の鍵孔に挿
入したキーにより施錠タングを解錠方向に回動すると、
上下のロック部材が扉の上端及び下端に没入し、開扉可
能になるので商品を補充することができる。然し、キー
により上下のロック部材を出没させるには、キーに大き
な回動力が必要になるので、解錠によって操作が可能に
なるハンドルが利用される。
【0004】自動販売機は道路に面した店先などに配置
されるので、扉開閉用のハンドルは、通行人の邪魔にな
らないように或いは不心得者にいたずらされないよう
に、扉の表面から突出していないことが望ましい。この
ような目的から、通常は扉表面に没入し、管理人が扉用
錠を解錠したときにのみ扉の表面から突出して扉の開閉
操作を容易にする引出し型のハンドルがある(実開昭6
3−12274号,実開平3−21185号などの公報
参照)。
【0005】また、自動販売機は道路に面した店先など
に配置されるので、人通りのなくなった夜間を狙ってシ
リンダ錠を不正解錠或いは破壊する犯罪があり、この犯
罪を防止するために、管理者が投入した暗証番号によっ
て解錠する電気錠を取りつけたものがある(特開平2−
144691号公報など参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた従来の技術
を総合すると、自動販売機の扉用錠は、管理者が投入し
た暗証番号によって解錠する電気錠を備え、解錠によっ
て突出する引出し型のハンドルを備えることが必要にな
る。本発明はかかる課題を解決することを目的とし、更
に、電気錠が故障したときに機械的に非常解錠できるエ
マージェンシイ用の錠を設置することができる扉用電気
錠を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の扉用電気錠は、扉に内設され、表面にレバ
ー格納凹部が形成され、該レバー格納凹部にハンドル挿
入孔が設けられ該ハンドル挿入孔に係合凹部が形成され
るケースと、上記ハンドル挿入孔に回動可能に挿入され
る回動ブッシュと、該回動ブッシュに軸方向スライド可
能に挿入される軸部と上記格納凹部に挿入されるレバー
部とを有する引出し型のハンドルと、該ハンドルを突出
する方向に付勢するスプリングと、上記軸部の外周面か
ら突出する方向に付勢され、没入位置にある上記軸部か
ら突出したときに上記係合凹部に係入するラッチと、所
定の設定入力により解錠指令信号を発する制御部と、上
記解錠指令信号により駆動するモータと、該モータの駆
動により上記ラッチを没入方向に押動し上記係合凹部の
係入を解除するラッチ押動部材とにより構成される。
【0008】上記ラッチ押動部材を、上記モータに固着
された偏心軸部に係合し、上記モータの駆動により上記
ラッチを没入方向に押動するスライドプレートで構成す
ることができる。上記ラッチはそれぞれ反対方向に付勢
される一対のラッチから成り、上記スライドプレートに
は該一対のラッチをそれぞれ押動する一対の腕を設ける
ことができる。上記ラッチ押動部材を、上記モータの出
力軸に連結され、上記モータの回動により上記ラッチを
没入方向に押動する押動レバーとしてもよい。
【0009】上記ハンドルの軸部に固着され、鍵孔が扉
の表面に開口するシリンダ錠と、上記軸部に回動可能に
挿入され、一端が上記シリンダ錠のロータに係合し、他
端には、上記ロータが解錠角度に回動したとき上記ラッ
チを没入方向に駆動する駆動カムが設けられるジョイン
トカムを設けることができる。
【0010】上記扉の側面に設けられるシリンダ錠と、
該シリンダ錠のロータに固着される施錠タングと、上記
ケースに回動可能に設けられ回転中心より偏心した位置
に駆動ピンと偏心ピンが設けられる駆動円板と、一端が
上記施錠タングに枢着され他端が上記偏心ピンに枢着さ
れる連結ロッドと、上記駆動ピンに係合し上記ロータの
解錠方向回動により上記ラッチを没入方向に押動する第
二スライドプレートとを設けることができる。
【0011】上記ケイシングの側面に設けられるシリン
ダ錠と、該シリンダ錠のロータに固着される施錠タング
と、上記ケースに回動可能に設けられ回転中心より偏心
した位置に駆動ピンと偏心ピンが設けられる駆動円板
と、一端が上記施錠タングに枢着され他端が上記偏心ピ
ンに枢着される連結ロッドとを設け、上記スライドプレ
ートを上記駆動ピンに係合することができる。
【0012】上記ケースに、没入位置のハンドルに接触
するハンドル突出確認用センサを設け、該突出確認用セ
ンサの検出により上記モータを非作動状態にすることが
できる。
【0013】
【作用】上記のように構成された扉用電気錠を、施錠状
態,解錠操作,非常解錠用のシリンダ錠を備えた場合の
非常解錠操作の順に説明する。施錠状態では、ハンドル
がケース内に没入し、ハンドルより突出したラッチがケ
ースの係合凹部に係入している。このような施錠状態に
おいて、磁気カードの挿入などにより暗証番号が投入さ
れ、暗証番号を受け取った制御部から解錠指令信号が発
せられると、モータが所定角度だけ正転する。
【0014】モータの正転により、回動円板の偏心軸部
が同方向に移動し、偏心軸部に係合するラッチ押動部材
(スライドプレート)がラッチを没入方向に押動し、ラ
ッチとケースの係合凹部との係合が解除されるので、ハ
ンドルがケースより突出し、回動操作が可能になると共
に、モータが逆転し、スライドプレートが旧位置に復帰
する。ハンドルを所定の方向に回動すると、ハンドルと
共に回動ブッシュの施錠カムが回動し、開扉可能にな
る。
【0015】扉の側面にシリンダ錠を設けた場合には、
シリンダ錠が目に付き難くシリンダ錠の不正解錠が困難
になる。管理人がこのシリンダ錠の鍵孔に正規のキーを
挿入し、解錠方向に回動すると、シリンダ錠のロータと
共に回動する施錠タングが、連結ロッドを介して駆動円
板を回動し、回動する駆動円板の駆動ピンが第二のラッ
チ押動部材である第二スライドプレートを押動し、移動
する第二スライドプレートがラッチを没入方向に押動す
るので、上記と同様に、ハンドルがケースより突出し、
回動操作が可能になる。
【0016】回動する駆動円板の駆動ピンが第二スライ
ドプレートでなくスライドプレートを押動する形式の場
合は、駆動ピンに押動されたスライドプレートが移動し
ラッチを没入方向に押動する。この場合、スライドプレ
ートに係合する回動円板とモータは無負荷の状態で回転
する。
【0017】モータにより押動レバーを回動する構成の
扉用電気錠では、解錠指令信号によりモータの出力軸が
回動し、同方向に回動するラッチ押動部材である押動レ
バーがラッチに当たり、ラッチが没入方向に移動するの
で、ハンドルが突出する。突出したハンドルを回動操作
すると、ハンドルと共に回動ブッシュの施錠カムが回動
し、開扉可能になる。
【0018】扉の側面に設けられるシリンダ錠に代え
て、ハンドルの軸部にシリンダ錠を設けた場合には、シ
リンダ錠の鍵孔に挿入したキーを解錠方向に回動操作す
ると、シリンダ錠のロータに係合するジョイントカムが
一体となって回動し、ジョイントカムに係合するラッチ
が没入方向に移動する。何れの形式の扉用電気錠におい
ても、ケースにハンドル突出確認用センサを設けた場合
には、ハンドルが突出しているときに制御部から解錠指
令信号が発せられても、モータを駆動する不具合を防止
する。解錠操作を終わってハンドルを没入すると、扉用
電気錠が施錠状態になると共に、ハンドル突出確認用セ
ンサによりハンドル没入が検知され、解錠信号待ちの状
態に復帰する。
【0019】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
すると、図1は本発明の第一実施例の扉用電気錠の施錠
状態を示す横断面図であり、図2は図1のA−A断面
図、図3は図2のB−B断面図である。自動販売機のケ
イシングを開閉する扉Dの表面と、ケース1の表面がほ
ぼ同一面となるように、ケース1が扉Dに内設される
(図1参照)。
【0020】ケース1の表面にはレバー格納凹部2が形
成され、レバー格納凹部2の一側(図1において右側)
にハンドル挿入孔3が設けられる。ハンドル挿入孔3の
後方の内周面には、相互に相対する位置に係合凹部4が
設けられる(図2及び図3参照) ハンドル挿入孔3には、周壁5aと後壁5bとを有する
回動ブッシュ5が、回動可能,軸方向移動不能に嵌挿さ
れる。
【0021】回動ブッシュ5の後壁5bに2個の突起6
が設けられ、2個の突起6に嵌合する孔を有する施錠カ
ム7が後壁5bに取付けられる。施錠カム7の外周面に
2個のカム面7a(図10参照)が形成され、施錠カム
7が回動すると、連結ロッド(図示しない)を介して扉
Dの上下端より突出するロック部材(図示しない)を出
没させるようになっている。
【0022】回動ブッシュ5の周壁5aには、ケース1
の係合凹部4に相対する位置から周壁5aの前方に延び
る長孔8が設けられる(図3参照)。ハンドル9は、回
動ブッシュ5の内部に軸方向に移動可能,回動不能に挿
入される軸部9aと、軸部9aの前端から直角に延びる
レバー部9bとを有し、ハンドル9が没入したときに
は、レバー部9bがレバー格納凹部2に没入する。
【0023】軸部9aの後端部には、ハンドル9が没入
されたときに係合凹部4に相対する位置に、軸部9aを
貫通するラッチ挿入孔10が設けられる。ラッチ挿入孔
10には、先端が山形に形成された一対のラッチ11が
挿入されされ、一対のラッチ11の間にラッチ用スプリ
ング12が挿入される(図2参照)。
【0024】従って、一対のラッチ11は軸部9aの外
周面から突出する方向に付勢され、ハンドル9が没入し
ているときには、回動ブッシュ5の長溝8を経由して係
合凹部4に係入する。一対のラッチ11はそれぞれ反対
方向に付勢されているので、この扉用電気錠が取り付け
られた自動販売機に衝撃を加えても、2個のラッチ11
が同時に没入方向に移動することはないので、衝撃によ
る不正解錠が防止される利点がある。
【0025】軸部9aの後端部と回動ブッシュ5との間
にハンドル突出用のスプリング13が挿入され(図1,
図3参照)、ハンドル9がケース1の表面より突出する
方向に付勢される。従って、ラッチ11が没入方向に移
動して係合凹部4との係合が解除されると、ハンドル9
がケース1の前面に突出すると共に、ラッチ11が長孔
8に沿って移動し、長孔8の端部8a(図3参照)に当
接する。
【0026】ケース1には、前面に開口するモータ収容
室14に減速器付きモータ15が固着された後に、モー
タ収容室14を閉塞するカバー16が取付けられる。減
速器付きモータ15の出力軸15aは、モータ収容室1
4の後壁を貫通し、出力軸15aの先端に回動円板17
の中心部が固着される(図1参照)。回動円板17に
は、回転中心より偏心した位置に突出する偏心軸部18
が設けられる(図2参照)。
【0027】ケース1の後面には、ハンドル9の軸部9
aの方向に摺動可能なラッチ押動部材であるスライドプ
レート19が設けられ、スライドプレート19に設けら
れた長孔20には偏心軸部18が遊嵌する(図2参
照)。スライドプレート19には、両ラッチ11に向け
てそれぞれ突出する腕21が延設され(図2参照)、ス
ライドプレート19が図2において右方向に移動する
と、腕21がラッチ11の山形形状の先端を押動し、ラ
ッチ11が回動ブッシュ5内に没入する(図6参照)。
【0028】ケース1の後面には、スライドプレート1
9の上を被覆するカバー27がねじ28により取付けら
れる(図4参照)。スライドプレート19の右側には、
スライドプレート19の右側移動を検知するラッチ押動
確認用センサ22が設けられ、ケースの左側端部には、
先端の感知部がレバー格納凹部2に僅かに突出するハン
ドル突出確認用センサ23が設けられる(図1参照)。
【0029】ラッチ押動確認用センサ22は、ラッチ1
1を没入させたスライドプレート19を旧位置に復帰さ
せるためのセンサであり、ラッチ11を没入させる位置
まで右側移動したスライドプレート19を検知して検知
信号を発し、制御部26(図7参照)がモータ15を逆
転させる。ハンドル突出確認用センサ23は、解錠操作
されない通常状態においてハンドル9が突出したままに
なっているときにアラームをオンにするためのセンサで
ある、ハンドル9のレバー部9bには、ハンドル9が没
入状態のときに、ハンドル突出確認用センサ23に圧接
する突起24が設けられる。
【0030】図7のブロック図に示すように、ラッチ押
動確認用センサ22及びハンドル突出確認用センサ23
と、カードリーダ等の入力読み取り装置25の信号線が
制御部26に接続し、制御部26から発せられる指令が
モータ15及び警報器53に与えられる。
【0031】以上のように構成される第一実施例の扉用
電気錠の作用を図1〜図7及び図8のフローチャートを
参照しながら説明する。扉用電気錠が使用されない通常
状態では、ハンドル9がケース1内に押し込まれ、第三
者がハンドル9を勝手に操作できない施錠状態になって
いる。
【0032】解錠信号を受信しない状態で破壊などによ
りハンドル9を突出させると、ハンドル突出確認用セン
サ23がハンドル9の突出を検知し(ステップS1)、
警報器53によりアラームを発する(ステップS2)。
此の状態で、解錠信号を受信すると(ステップS3)、
アラーム状態の確認を行い(ステップS4)、アラーム
を止める(ステップS5)。従って、強引にハンドル9
を引き出す暴力的な不正解錠を防止することができる。
【0033】正規の使用では、管理者が暗証番号を入力
読み取り装置25に投入すると(例えば、電波等による
遠隔操作、又は、暗証番号が記録された磁気カードをカ
ードリーダに挿入すると)、制御部26は入力された番
号が正規の暗証番号と一致するかどうがを判別し、一致
している場合には解錠信号を発信する(ステップS
3)。解錠信号が発せられない場合にはステップS1の
前に戻る。
【0034】解錠信号が発せられると、警報器53のア
ラームがオンの状態かどうかが判断され(ステップS
4)、アラームがオフの状態であれば、制御部26の指
令によりモータ15が正転し(ステップS6)、ラッチ
押動部材であるスライドプレート19がラッチ方向に移
動し、ラッチ11の山形形状の先端部を押動するまで
(ラッチ押動確認用センサ22がオンするまで)モータ
15が正転する。ラッチ11と係合凹部4との係合が解
除されると、拘束を解除されたハンドル9がケースの表
面に突出し、ハンドル回動操作可能になる(図5参照)
と共に、ハンドル9の突起24がラッチ押動確認用セン
サ22から離脱する。
【0035】次に、ラッチ押動確認用センサ22がハン
ドル9の突出を確認したかどうかが判断され(ステップ
S7)、ハンドル9の突出が確認されているときには、
モータ15がタイマにより所定量だけ逆転し(ステップ
S8)、スライドプレート19が図2に示す旧位置に復
帰した後にステップS9に進む。
【0036】ステップS4で警報器53のアラームがオ
ンの場合には、警報器53のアラームをオフにし(ステ
ップS5)、ステップS9に進む。ステップS9では、
ハンドル突出確認用センサ23がオンであるかどうかが
判断され、オンの場合(ハンドル9が突出した解錠状態
の場合)には、ステップS9の前に戻り、オフの場合
(施錠状態の場合)には、扉用電気錠の1動作が完了す
る。
【0037】本実施例では、ハンドル9に何らかの障害
があってハンドル9の突出が妨げられた状態で解錠信号
が入った場合でも確実にモータ15が作動するようにラ
ッチ押動確認用センサ22を設けたが、このセンサ22
を廃止してハンドル突出確認用センサの信号によりモー
タ15を逆転させてもよい。又、最初の解錠操作でアラ
ームを停止させ、2回目で解錠させるためにアラームの
作動状態を確認して停止しているが、解錠信号があった
場合は、アラーム状態に関係なくアラームの停止の信号
を出してモータ15を駆動するようにしてもよい。更
に、小角度で解錠するためにモータ15を正逆転させて
いるが、正転のみ1回転による駆動でよい。
【0038】上記のような第一実施例の扉用電気錠に、
停電或いは電気系統が故障などに備えて非常解錠用のシ
リンダ錠を取り付けることができる。非常解錠用シリン
ダ錠の取付けには、操作性を考慮してハンドル9の表面
に取付ける方法(第二実施例)と、防盗性を考慮して人
目につき難く第三者に操作され難い位置に取りつける方
法(第三実施例)がある。
【0039】第二実施例を、図1〜図6及び図9につい
て説明すると、ハンドル9の軸部9aの前面に、ラッチ
挿入孔10に達する収容孔29が設けられ、収容孔29
には、軸部9aの前面に鍵孔を有するシリンダ錠30
と、シリンダ錠30のロータ30aに係合するジョイン
トカム31が挿入される(図1参照)。ジョイントカム
31の後端面に突起状の2個の駆動カム32が設けら
れ、ラッチ11には、駆動カム32が遊嵌するほぼ三角
形の孔33が設けられる(図2参照)。三角形の孔33
は、モータ15の作動でラッチ11が没入するときに2
個の駆動カム32に干渉しない形状に形成されている
(図6参照)。その他は第一実施例と同様である。
【0040】第二実施例における非常解錠操作を説明す
ると、管理人が正規のキーをシリンダ錠30の鍵孔に挿
入して解錠方向に回動すると、シリンダ錠30のロータ
30と共に回動するジョイントカム31の2個の駆動カ
ム32がラッチ11の孔33を没入方向に押動し(図9
参照)、ラッチ11がケースの係合凹部4から離脱の
で、ハンドル9が突出する。
【0041】第三実施例を図10〜図12に基づいて説
明すると、シリンダ錠34は、人目につき難い自動販売
機の扉Dの側面に設けられる。扉Dの側面が他の物体に
接近している場合には、正規のキー操作で解錠できても
ドリル尚の大きな工具は接近できないため、不正解錠が
困難になるので防盗性に優れている。シリンダ錠34の
ロータ34aに、ほぼL字形に屈曲した施錠タング35
の一側が枢着され、施錠タング35の他側に設けられた
軸35aが、連結ロッド36の一端に設けられた長孔5
4に挿入される。
【0042】ケース1の後面に軸37が立設され、軸3
7に駆動円板38の中心部を枢着され、駆動円板38の
下面には、中心部から偏心した位置に駆動ピン39が設
けられ、駆動円板38の上面には、中心部から偏心した
位置に偏心ピン40が設けられ、偏心ピン40に、連結
ロッド32の他端が枢着される。
【0043】ケース1の後面を摺動可能なスライドプレ
ート19の表面に、スライドプレート19とほぼ同形状
で、スライドプレート19と同方向に摺動可能な第二の
ラッチ押動部材である第二スライドプレート41が設け
られ(図11参照)、第二スライドプレート41に設け
られた長孔42に駆動ピン39が遊嵌する(図12参
照)。
【0044】ケース1の後面には、第二スライドプレー
ト41を被覆するカバー43がねじ44により取り付け
られる(図11参照)。カバー43には、駆動円板38
の下面から突出する駆動ピン39の回動を妨げないよう
に、円弧状孔45が設けられる(図10参照)。その他
は、第一実施例と同様である。
【0045】以上のように構成された第三実施例により
非常解錠を説明すると、シリンダ錠34の鍵孔に挿入し
た正規のキーを解錠方向に回動操作すると、ロータ34
aと共に回動する施錠タング35が連結ロッド36を引
っ張るので、駆動円板38が図10において反時計方向
に回動し、駆動ピン39に係合する第二スライドプレー
ト41が図12において右側に移動し、ラッチ11の先
端部を押動する。押動されたラッチ11が没入し、ハン
ドル9が突出する。
【0046】上記の第三実施例では、スライドプレート
19の上に第二スライドプレート41を載せ、第二スラ
イドプレート41の長孔42に駆動ピン39を遊嵌した
が、第二スライドプレート41を使用しないで、スライ
ドプレート19に長孔42′を設け、この長孔42′に
駆動ピン39を遊嵌した第四実施例としてもよい(図2
参照)。この第四実施例では、シリンダ錠34が施錠状
態の場合に、軸35aは長孔54の端部54a側(図1
0参照)にあるので、電気的な解錠時に連結ロッド36
が矢印1方向に移動することを妨げない。
【0047】このような第四実施例では、スライドプレ
ート19がシリンダ錠34により解錠されるときに、ス
ライドプレート19に係合する回動円板17、回動円板
17に係合するモータ15の出力軸15aが空転する。
然し、この空転にはほとんど負荷がかからないので、シ
リンダ錠34のキーの回動操作を重たくする不具合は生
じない。
【0048】第五実施例の扉用電気錠は、図13〜図1
7に示すように、ケース1の表面にレバー格納凹部2、
ハンドル挿入孔3が設けられ、ハンドル挿入孔3に挿入
される回動ブッシュ5にハンドル9の軸部9aが挿入さ
れ、ハンドル突出用スプリング13によりケース1の前
面に突出する方向に付勢され、ケース1のモータ収容室
14のモータ15が収容されることは第一実施例と同様
である(図13参照)。
【0049】然し、ハンドル9には貫通するラッチ挿入
孔10に代えて底付のラッチ挿入孔46が設けられ、ラ
ッチ挿入孔46内には、ラッチ47とラッチ用スプリン
グ48が挿入される(図14参照)。ラッチ47は、ラ
ッチ用スプリング48によりハンドル9の外周面から突
出する方向に付勢される。
【0050】ケース1には、ハンドル9の没入時にラッ
チ47に相対する位置に、ハンドル挿入孔3からモータ
収容室14に貫通する係合孔49が設けられる。モータ
15の出力軸15aには、回動円板17及びスライドプ
レート19に代えてラッチ押動部材である押動レバー5
0が固着される。そして、出力軸15aが回動すると、
押動レバー50が、係合孔49内に係入したラッチ47
を没入する方向に押動する。
【0051】以上のように構成された第五実施例の作用
を説明すると、施錠状態ではハンドル9がケース1の表
面に没入し、ラッチ47が係合孔49に係入し、ハンド
ル9は没入状態に保持されているので、ハンドル9を操
作することができない。所定の入力を受けた制御部26
がモータ15を駆動すると、押動レバー50が回動して
ラッチ47の山形形状の先端部を押動し、ラッチ47が
没入して係合孔49より離脱する(図15参照)。
【0052】ラッチ47の没入により拘束を解除された
ハンドル9がケース1の前面から突出する(図16参
照)。ハンドル9を回動操作すると開扉可能になり、閉
扉した後にハンドル9を押し込むと、ハンドルが没入状
態に保持される。
【0053】このような第五実施例の扉用電気錠には、
第2実施例及び第3実施例(或いは第四実施例)と同様
な非常解錠用のシリンダ錠を取り付けることができる。
第五実施例の扉用電気錠に第2実施例と同様なシリンダ
錠30,ジョイントカム31をハンドル9内に取り付け
た場合には、ラッチ47にほぼ三角形の孔51が1個設
けられ、ジョイントカム31の後端面に孔51に遊嵌す
る1個の駆動カム52が設けられる(図14参照)。
【0054】そして、シリンダ錠30の鍵孔に挿入した
正規のキーを解錠方向に回動すると、シリンダ錠30の
ロータ30aと共に回動するジョイントカム31の駆動
カム52がラッチ47の孔51を図17において右方向
に押動し、ラッチ47が没入する(図17参照)ので、
ハンドル9がケース1の前面に突出する。
【0055】第五実施例の扉用電気錠に第3実施例或い
は第四実施例(図18及び図19参照)と同様なシリン
ダ錠30,施錠タング35、連結ロッド36,駆動円板
38を設けると、第3実施例と同様に非常解錠動作を行
うことができる。
【0056】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、以下に記載されるような効果を奏する。 (1) 扉用電気錠に引出し型のハンドルを設けたので、ハ
ンドル操作により扉のロック操作が容易である。また、
ハンドルが通行人の邪魔にならず、不心得者のいたずら
を防止できる。 (2) 扉用電気錠は、管理者が投入した暗証番号などによ
って電気的に解錠するので防盗性が高い。
【0057】(3) 電気錠が解錠されているときには、解
錠信号が入力されてもモータが駆動されることはなく、
電気錠の誤操作が防止されるので、安全性の高い電気錠
である。 (4) 本発明の扉用電気錠は、非常解錠用のシリンダ錠を
施解錠操作が容易な位置でも、或いは人目につかない位
置でも必要に応じてその何れかを選択することができる
ので便利である。 (5) ハンドルを没入状態の保持するラッチの構造を、1
個にすることも一対にすることも可能であり、1個の場
合には扉用電気錠の構造が簡単になる利点があり、一対
の場合には外部から衝撃力を加えてもラッチが外れない
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一及び第二実施例の扉用電気錠の施
錠状態を示す横断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図2のB−B断面図である。
【図4】スライドプレートの形状を示す縦断面図であ
る。
【図5】ラッチ押動部材の周辺を示す扉用電気錠の断面
図である。
【図6】図1のA−A断面図において電気的解錠された
状態を示す図面である。
【図7】扉用電気錠の制御系統を示すブロック図であ
る。
【図8】扉用電気錠の動作のフローチャート図である。
【図9】図1のA−A断面図において機械的解錠された
状態を示す図面である。
【図10】本発明の第三実施例の扉用電気錠の一部破断
正面図である。
【図11】第三実施例の扉用電気錠の要部を示す横断面
図である。
【図12】第三実施例の扉用電気錠の要部を示す一部破
断正面図である。
【図13】本発明の第五実施例の扉用電気錠の施錠状態
を示す横断面図である。
【図14】図13の一部破断正面図である。
【図15】第五実施例の扉用電気錠の電気的解錠状態を
示す正面図である。
【図16】第五実施例の扉用電気錠の解錠状態を示す横
断面図である。
【図17】第五実施例の扉用電気錠の機械的解錠状態を
示す正面図である。
【図18】第五実施例の扉用電気錠にシリンダ錠,駆動
円板を設けた扉用電気錠の一部破断正面図である。
【図19】図18の横断面図である。
【符号の説明】
D 扉 1 ケース 2 レバー格納凹部 3 ハンドル挿入孔 4 係合凹部 9 ハンドル 9a 軸部 9b レバー部 11,47 ラッチ 15 モータ 15a 出力軸 17 回動円板 18 偏心軸部 19 スライドプレート 22 ラッチ押動確認センサ 23 ハンドル突出確認センサ 25 入力読み取り装置 26 制御部 30,34 シリンダ錠 31 ジョイントカム 35 施錠タング 38 駆動円板 39 駆動ピン 40 偏心ピン 41 第二スライドプレート 50 押動レバー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉に内設され、表面にレバー格納凹部が
    形成され、該レバー格納凹部にハンドル挿入孔が設けら
    れ該ハンドル挿入孔に係合凹部が形成されるケースと、
    上記ハンドル挿入孔に回動可能に挿入される回動ブッシ
    ュと、該回動ブッシュに軸方向スライド可能に挿入され
    る軸部と上記格納凹部に挿入されるレバー部とを有する
    引出し型のハンドルと、該ハンドルを突出する方向に付
    勢するスプリングと、上記軸部の外周面から突出する方
    向に付勢され、没入位置にある上記軸部から突出したと
    きに上記係合凹部に係入するラッチと、所定の設定入力
    により解錠指令信号を発する制御部と、上記解錠指令信
    号により駆動するモータと、該モータの駆動により上記
    ラッチを没入方向に押動し上記係合凹部の係入を解除す
    るラッチ押動部材とにより構成される扉用電気錠。
  2. 【請求項2】 上記ラッチ押動部材は、上記モータに固
    着された偏心軸部に係合し、上記モータの駆動により上
    記ラッチを没入方向に押動するスライドプレートで構成
    される請求項1に記載の扉用電気錠。
  3. 【請求項3】 上記ラッチはそれぞれ反対方向に付勢さ
    れる一対のラッチから成り、上記スライドプレートは該
    一対のラッチをそれぞれ押動する一対の腕を有すること
    を特徴とする請求項2に記載の扉用電気錠。
  4. 【請求項4】 上記ラッチ押動部材は上記モータの出力
    軸に連結され、上記モータの回動により上記ラッチを没
    入方向に押動する押動レバーとにより構成される請求項
    1に記載の扉用電気錠。
  5. 【請求項5】 上記ハンドルの軸部に固着され、鍵孔が
    扉の表面に開口するシリンダ錠と、上記軸部に回動可能
    に挿入され、一端が上記シリンダ錠のロータに係合し、
    他端には、上記ロータが解錠角度に回動したとき上記ラ
    ッチを没入方向に駆動する駆動カムが設けられるジョイ
    ントカムを設けたことを特徴とする請求項1,2,3又
    は4に記載の扉用電気錠。
  6. 【請求項6】 上記扉の側面に設けられるシリンダ錠
    と、該シリンダ錠のロータに固着される施錠タングと、
    上記ケースに回動可能に設けられ回転中心より偏心した
    位置に駆動ピンと偏心ピンが設けられる駆動円板と、一
    端が上記施錠タングに枢着され他端が上記偏心ピンに枢
    着される連結ロッドと、上記駆動ピンに係合し上記ロー
    タの解錠方向回動により上記ラッチを没入方向に押動す
    る第二スライドプレートとを設けたことを特徴とする請
    求項2又は3に記載の扉用電気錠。
  7. 【請求項7】 上記ケイシングの側面に設けられるシリ
    ンダ錠と、該シリンダ錠のロータに固着される施錠タン
    グと、上記ケースに回動可能に設けられ回転中心より偏
    心した位置に駆動ピンと偏心ピンが設けられる駆動円板
    と、一端が上記施錠タングに枢着され他端が上記偏心ピ
    ンに枢着される連結ロッドとを設け、上記スライドプレ
    ートを上記駆動ピンに係合したことを設けたことを特徴
    とする請求項2又3記載の扉用電気錠。
  8. 【請求項8】 上記ケースに、没入位置のハンドルに接
    触するハンドル突出確認用センサを設け、該突出確認用
    センサの検出により上記モータを非作動状態にすること
    を特徴とする請求項1,2,3,4,5,6又は7記載
    の扉用電気錠。
JP2913895A 1995-02-17 1995-02-17 扉用電気錠 Withdrawn JPH08218693A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2913895A JPH08218693A (ja) 1995-02-17 1995-02-17 扉用電気錠

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2913895A JPH08218693A (ja) 1995-02-17 1995-02-17 扉用電気錠

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08218693A true JPH08218693A (ja) 1996-08-27

Family

ID=12267928

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2913895A Withdrawn JPH08218693A (ja) 1995-02-17 1995-02-17 扉用電気錠

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08218693A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100445888B1 (ko) * 2001-04-23 2004-08-25 다키겐 세이조 가부시키가이샤 인출회전조작형 문짝용 로크핸들장치
JP2009228310A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Alpha Corp 扉用錠装置
JP2020176453A (ja) * 2019-04-19 2020-10-29 株式会社オプナス 扉用錠装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100445888B1 (ko) * 2001-04-23 2004-08-25 다키겐 세이조 가부시키가이샤 인출회전조작형 문짝용 로크핸들장치
JP2009228310A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Alpha Corp 扉用錠装置
JP2020176453A (ja) * 2019-04-19 2020-10-29 株式会社オプナス 扉用錠装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4831851A (en) Combination/electronic lock system
US8516863B2 (en) High security lock
US7069755B2 (en) Deadbolt lock with electronic touch-key
WO1998044525A1 (en) Security door lock arrangement
CA1317778C (en) Lock hold-back latch with anti-pick device
US6784784B1 (en) Request to exit switch for door alarm system
JPH08218693A (ja) 扉用電気錠
JP4641128B2 (ja) 小電力型ドアロックシステム
US3968483A (en) Burglar and fire alarm system
JP3186457B2 (ja) 複合錠前装置
CA1283792C (en) Key lock with key isolation
JP4480219B2 (ja) 家具における鍵の誤作動防止装置
CN110847709B (zh) 锁具结构及投币箱
JP3193957B2 (ja) 防犯錠前
JP2005048418A (ja) 扉用電気錠の防犯システム
GB2313148A (en) Locks
CN215803815U (zh) 一种机械密码锁
CA2808699C (en) Self-adjusting cam assembly
JP3316709B2 (ja) 自動車用ドアロックの防盗装置
JP2003106021A (ja) 自動販売機
JP3698806B2 (ja) 電子錠
EP0574629B1 (en) Mortise lock
RU2078185C1 (ru) Электронное кодовое дверное устройство
JPH0716863Y2 (ja) 貸金庫錠
JP2002295075A (ja) 二重錠システム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020507