JPH0716863Y2 - 貸金庫錠 - Google Patents

貸金庫錠

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JPH0716863Y2
JPH0716863Y2 JP7636689U JP7636689U JPH0716863Y2 JP H0716863 Y2 JPH0716863 Y2 JP H0716863Y2 JP 7636689 U JP7636689 U JP 7636689U JP 7636689 U JP7636689 U JP 7636689U JP H0716863 Y2 JPH0716863 Y2 JP H0716863Y2
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JP
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、外部に設置された制御部の解錠信号又は親鍵
の解錠操作により、子鍵による解錠が可能となる貸金庫
に関するものである。
〔従来の技術〕
銀行の貸金庫などは、保管された貴重品の盗難を厳重に
防止するために、客の所有する子鍵のみでは解錠できな
いようになっており、銀行側が複数の貸金庫を一括集中
管理する制御部により解錠操作するか或いは銀行側の所
有する親鍵で解錠操作した後に始めて客の子鍵で解錠す
ることが出来るように安全措置が採られている。
従って、貸金庫錠は親鍵用のシリンダ錠と子鍵用のシリ
ンダ錠とを備え、親鍵により親鍵用シリンダ錠が解錠操
作された後に子鍵で子鍵用シリンダ錠を解錠操作せる
と、デッドボルトが没入して解錠するようになっていた
が、最近では、親鍵と子鍵兼用型のシリンダ錠が利用さ
れるようになり、貸金庫錠の表面には一個のシリンダ錠
でよいために形状が簡素化され鍵孔を間違う虞も無くな
った(実公昭60-15888号公報参照)。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記の貸金庫錠は、貸金庫を外部から制御する制御部に
よって解錠操作する場合には、制御部からの解錠信号を
受けている間は貸金庫錠内のソレノイドが励磁されてお
り、子鍵の解錠操作で扉が解錠される解錠可能状態が持
続され、子鍵により金庫錠を解錠した後に開扉して金庫
内の中箱を取り出し、貴重品の保管或いは取り出しを行
うことが出来、中箱を金庫内に収納して閉扉並びに施錠
すると、貸金庫の利用が終了したことが検知されて制御
部からの信号が切れ、ソレノイドが消磁して貸金庫錠が
子鍵だけでは解錠不能になる。
貸金庫錠を銀行の保管している親鍵と利用者の携帯する
子鍵で解錠する場合には、親鍵の解錠方向回動により子
鍵による解錠が可能な親鍵解錠可能状態となり、子鍵の
解錠操作で扉が解錠されると共に親鍵解錠可能状態がリ
セットされ、その後子鍵で施錠すると貸金庫は施錠状態
に復帰する。
然し、親鍵の解錠方向回動で貸金庫が親鍵解錠状態にな
った後に、何らかの理由により子鍵の解錠操作がされな
いまま利用者が立ち去ったような場合には、親鍵では親
鍵解錠状態をリセット出来ないため、貸金庫が盗難され
易い状態に放置される事態が生じる。又、此の放置され
た親鍵解錠状態は、不用心にもかかわらず、銀行側の貸
金庫を外部から目視しただけでは判断することは出来な
いので気付かない問題がある。
本考案は、かかる課題を解決することを目的としたもの
であり、貸金庫錠の親鍵錠状態を感知することが出来、
且つ、銀行側の所有する特種工具により親鍵解錠状態を
リセット出来る貸金庫錠を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案は、錠ケースの表面
に設けられた親鍵及び子鍵兼用型のシリンダ錠と、上記
錠ケースに枢着され上記シリンダ錠のロータに係合する
カムと、上記錠ケースの開口より出没可能に設けられ上
記カムに係合するデッドボルトと、プランジャーに固着
された阻止片が通電により上記デッドボルトの後退路か
ら外れるソレノイドと、上記錠ケースに前後移動可能に
設けられ後退位置で上記阻止片を上記後退路の外に押動
する押動片を有するスライダーと、上記錠ケースに枢着
され上記カム及び上記スライダーに係合し、上記カムの
親鍵解錠方向回動で親鍵解錠角度に回動し上記スライダ
ーを前進位置に移動するレバープレートとを有する貸金
庫錠において、上記錠ケース表面に回動可能に設けたキ
ャンセルリングに、親鍵解錠角度にある上記レバープレ
ートに係合するキャンセルピンを設け、上記キャンセル
リングの回動により上記レバープレートを介して上記ス
ライダーを前進位置に移動するように構成した。
〔作用〕
上記のように構成された貸金庫錠の作用は次のようにな
る。
(施錠状態) カムは親鍵施錠角度にあり、カムに係合するデッドボル
トは錠ケースの開口から突出して金庫扉に係入している
ため扉は開扉不能であり、カムに係合して回動するレバ
ープレートは親鍵施錠角度にあってはスライダーを前進
位置に係止し、前進位置にあるスライダーの押動片はソ
レノイドのプランジャーに固着された阻止片を押動しな
い位置にあり、押動されていない阻止片はデッドボルト
の後退を阻止する位置にある。
(親鍵及び子鍵による解錠) シリンダ錠に差し込んだ親鍵を親鍵解錠方向(子鍵解錠
方向の反対方向)に回すと、カムが同方向に回動して、
デッドボルトは突出したまま、カムに係合するレバープ
レートが親鍵解錠角度に回動してスライダーを後退位置
に移動し、スライダーの押動片が阻止片をデッドボルト
の後退路の外に押動するのでデッドボルトが後退可能と
なる。
次ぎに親鍵を差込み角度まで戻して抜取り、子鍵を差し
込んで子鍵解錠方向に回すと、カムが子鍵解錠角度まで
回動し、カムに係合するデッドボルトが後退し金庫扉が
開扉可能となる。
(子鍵による施錠) 子鍵を施錠方向に回すと、カムが同方向に回動してカム
に係合するデッドボルトが扉に係入して施錠されると共
に、カムに係合するレバープレートが施錠方向に回動し
てスライダーを前進せしめ、スライダーの押動片が阻止
片より離隔し、阻止片がデッドボルトの後退路に復帰し
て親鍵の解錠状態がリセットされる。
(子鍵により解錠されない場合) 親鍵による親鍵解錠操作の後に子鍵による解錠操作が行
われないままになった場合には、キャンセルリングを回
すと、キャンセルピンが親鍵解錠状態にあるレバープレ
ートを親鍵解錠状態にリセットする。
〔実施例〕
本考案の実施例について図面を参照しながら説明する。
貸金庫錠の外観を第7図の正面図、第7図のX矢視図で
ある第8図、第7図のY矢視図である第9図に示し、内
部の主要部品を第11図に示す。
同図において、貸金庫錠の錠ケース1は上部が開口され
たケース本体2(第11図参照)とケース本体2の開口を
被覆するカバー3とで構成され、カバー3はねじ4によ
りケース本体2に締着される。
カバー3の表面には親鍵と子鍵兼用の差込み口5aを有す
る親鍵と子鍵兼用のシリンダ錠5と解錠で点灯するLED
ランプ窓6が固着され、ケース本体2の扉側には開口7
が設けられ(第11図参照)、開口7よりデッドボルト8
及びデッドストッパー9が出没可能に設けられる。
第8図に示す符号11は錠ケース1の内部の制御基板に接
続するワイヤーハーネスである。
第11図に示すように、ケース本体2の内底面には環状突
起12が突設され、環状突起12にはカム13の下面に設けら
れた円状の凹部(図示しない)が遊嵌し、カム13はケー
ス本体2に回動可能に枢着される。
カム13は、差込み口5aに差し込まれた親鍵及び子鍵と共
に回動するシリンダ錠5のロータの反歩に係合する長孔
14が穿設され、上面の周縁部にデッド係合ピン15が突設
され、下面の周縁部に子鍵解錠ピン16と親鍵解錠ピン17
が突設される。
ケース本体2の内底面には回転軸18が樹設され、回転軸
18に、レバープレート19の孔19aが遊嵌し、レバープレ
ート19と第2図に示す制御部ケース45との間に弾装され
るばね20によりレバープレート19はケース本体2の内底
面に当接した状態で回転軸18を支点として回動可であ
る。
レバープレート19の外周面には、レバー部19bが延設さ
れレバー部19bの先端に屈曲して起立する起立片19cが設
けられ、レバー部19bに対してほぼ直角方向に係合突起1
9dが形成され、係合突起19dとレバー部19bとの間に切欠
凹部19eが形成される。
デッドボルト8は、開口7から出没する頭部8aと、頭部
8aに接続する胴部8bと、胴部8bに接続する被拘束部8cと
より成り、頭部8a及び胴部8bの一方の側面に凹部21及び
係合凹部22が形成され、反対の側面に突起23が突設さ
れ、カバー3に一端が固着された板ばね24により胴部8b
の上面に形成された斜面8dが押圧され、開口7より突出
する方向に付勢される。
開口7の底面には溝25が刻設され、溝25内に挿入され両
端がケース本体2に固着される軸26に、デッドストッパ
ー9の孔27とばね28が遊嵌される(第1図及び第11図参
照)。
デッドストッパー9の側面に係止突起29が突設され、ば
ね28の一端が係止突起29に他端がケース本体2内底面に
係止され、デッドストッパー9は開口7より突出する方
向に付勢され、突出したときに係止突起28が、没入した
デッドボルトが突出するのを防止する。
第2図〜第4図に示すように、カバー3の内面にソレノ
イド30が固着され、ソレノイド30のプランジャー31の先
端に突起32a,32bを有する二股状の阻止片32が固着さ
れ、ソレノイド30と阻止片32の間に挿入されたばね33に
よりプランジャー31は突出方向に付勢され、突出したと
きにソレノイド30側の突起32aがデッドボルト8の後退
路を遮断する。
ケース本体2の内底面に縦溝34aを有するレール34が配
設され、縦溝34aにスライダー35の下部が前後移動可能
に挿入される(第1図及び第11図参照)。
スライダー35は側面に斜面36aを有する片持ち梁状の押
動片36とレバープレート19の起立片19cが係入する係合
凹部37とを有し、上面の先端に突起38を有し、スライダ
ー35が開口7より遠ざかる方向に後退したときに押動片
36が阻止片32をデッドボルト8の後退路より押し出す。
第2図に示すように、ケース本体2の底壁に設けられた
孔39に中箱センサー軸40が挿入される。
中箱センサー軸40は上部に凹状のばね座41が形成され、
ばね座41とカバー3との間にばね42が弾装され、中箱セ
ンサー軸40は下方に付勢され金庫内に中箱があるときに
は中箱に当接する。
中箱センサー軸40の外周面に突起43が設けられ、金庫内
に中箱が無く下方に突出したときには、突起43が後述す
る検出レバー44を押動するようになっている。
カバー3の裏面に固着された制御部ケース45(第3図参
照)にピン46が固着され、ピン46に検出レバー44が枢着
される。
検出レバー44は、側面に突起47が設けられ、ピン46に遊
嵌するばね48の一端が突起47に係止され、他端がカバー
3に係止されて、検出レバー44は、第2図及び第6図に
おいて時計方向に付勢される。
検出レバー44の一方の面には上下に軸49と軸50が突設さ
れ他方の面には軸51が突設され、軸49が没入状態のデッ
ドボルト8の突起23に押されたとき、或いは軸50が後退
してスライダー35の突起38に押されたとき、或いは軸51
が下方に突出しているセンサー軸40の突起43に押された
ときに、検出レバー44が第2図において反時計方向に回
動し、突起47の移動が制御部ケース45内の制御基板52に
取付けられた検出器53(第3図及び第6図参照)に検知
される。
制御基板52にはLEDランプ窓6を照明するLEDランプ54が
設けられ、LEDランプ窓6の外周面にはキャンセルリン
グ55が、回動可能に嵌着される。
キャンセルリング55の表面には二個の小孔56が設けら
れ、下面には、先端がレバープレート19の切欠凹部19e
に挿入されるキャンセルピン57が樹設され、銀行が備え
た特種工具を小孔56に掛けてキャンセルリング57を第10
図に示す符号Rの範囲だけ回動するとが出来る。
即ち、キャンセルリング57を回動すると、鎖線で示す施
錠角度にあるレバープレート19は押動されないが、実線
で示す解錠角度にあるレバープレート19は回動するキャ
ンセルリング57に当たり鎖線角度まで回動される。
以上のように構成された貸金庫状の作用を説明する。
(施錠状態) 錠ケース1より突出したデッドボルト8は閉扉された金
庫扉に係入し、突起23は検出レバー44を押動していな
い、閉扉された金庫扉に押されて錠ケース1内に没入し
たデッドストッパー9は係止突起29がデッドボルト8よ
り離れた位置にある。
中箱センサー軸40は中箱に当接し突起43は検出レバー44
を押動していない。
カム13及びレバープレート19は第1図に示す施錠角度に
あり、スライダー35は第1図に示す前進位置にあり押動
片36は阻止片32より離隔し、阻止片32はデッドボルト8
の後退路を遮断して解錠を阻止している。
スライダー35は前進位置にあるので突起38は検出レバー
44を押動していない。
すなわち、検出レバー44は突起23、突起43、突起38の何
れにも押動されていないので検出器53の接点信号は閉状
態に保たれている。
ソレノイド30、LEDランプ54には通電されていない。
又、キャンセルリング57は銀行側の所有する工具を使用
しなければ回動は極めて困難であるが、仮に外部からキ
ャンセルリング57を回動してもレバープレート19は施錠
角度に保持されたれままである。
(制御部及び小鍵による解錠) 利用客の貸金庫解錠要求により、銀行は貸金庫を一括制
御する制御部(コンピューター)を介して要求のあった
貸金庫に解錠信号を送り、ソレノイド30及びLEDランプ5
4が通電され、ソレノイド30をプランジャー31を吸引す
ると共にLEDランプが点灯される。
プランジャー31が吸引されると、阻止片32がデッドボル
ト8の後退路から離脱しデッドボルト8の後退路から離
脱しデッドボルト8の後退が可能になる。
客が所有する子鍵をシリンダ錠5の差込み孔5aに差込
み、第1図において時計方向に回動すると、デッド係合
ピン15がデッドボルト8の係合凹部22に係入してデッド
ボルト8を錠ケース1内に没入する。
デッドボルト8の没入により突起23が検出レバー44を押
動し、検出器53の接点信号は開状態となる。
此の施錠状態において、キャンセルリング57を仮に回動
したとしてもレバープレート19は施錠角度を保持したま
まである。
(貸金庫の利用) 扉を開くと、デッドストッパー9が突出し、係合突起29
が没入しているデッドボルト8の凹部21に係入して開扉
中にデッドボルト8が突出するのを防止する。
客は貸金庫から中箱を取り出した後、一旦閉扉する。
このとき、中箱の取り出しにより中箱センサー軸40が突
出し突起43が検出レバー44を押動する位置に移動する。
又、デッドストッパー9が没入して係止突起29が凹部21
より外れ手デッドボルト8が突出可能となる。
客が子鍵を時計方向に回すと、カム13のデッド係合ピン
15が同方向に回動し、デッドボルト8が突出して扉が施
錠され、突起23が検出レバー44を押動しなくなるが、検
出レバー44は突起43に押動されているので検出器53の接
点信号は開状態のままである。
中箱の保管物の取り出し又は取り入れを行った後、再び
子鍵で解錠し開扉する(このときの各部の動きは上記の
解錠及び開扉と同様である)。
次ぎに中箱を金庫内に入れて扉を閉めると、中箱センサ
ー軸40が中箱に当たって没入し突起43が検出レバー44か
ら離れるが、デッドボルト8が没入しているので検出器
53の接点信号は開のままであり、閉扉によりデッドスト
ッパー9が没入して係止突起29が凹部21から外れ再び施
錠可能となる。
次ぎに客が施錠すると、カム13が反時計方向回動に伴っ
てデッドボルト8が突出して扉が施錠され、押動されな
くなった検出レバー44が復帰し検出器53の接点信号が閉
状態となり、コンピューターに施錠信号が送られ、コン
ピューター側からの通電が終わり、ソレノイド30が消磁
して阻止片32がデッドボルト8の後退を阻止する位置に
戻り、LEDランプ54が消灯する。
(親鍵及び子鍵による解錠) 停電時など非常時などには親鍵と子鍵で解錠することが
出来る。
銀行員が銀行員の所有する親鍵を差込み口5aに差込み、
第1図において反時計方向に回してもとの角度に戻して
抜き取ると、親鍵解錠ピン17が係合突起19dを押動し、
レバープレート19が回動軸18を支点として回動し、係合
凹部37に係合する起立片19cがスライダー35を後退させ
(第10図の実線位置参照)、後退する押動片36が阻止片
32をデッドボルト8の後退路から押出し、デッドボルト
8が後退可能になる。
スライダー35の後退により突起38が検出レバー44を押動
し検出器53の接点信号が開信号になる。
次ぎに子鍵を差込み第1図において時計方向に回すと、
カム13のデッド係合ピン15の同方向回動によりデッドボ
ルト8が没入して扉らが解錠され、デッドボルト8がほ
ぼ没入したときに子鍵解錠ピン16が係合突起19dに当た
りレバープレート19が反時計方向に回動して第1図の角
度に復帰し、スライダー35が前進位置に戻る。
すなわち、子鍵の解錠操作により親鍵の解錠状態はリセ
ットされる。
スライダー35が前進位置に戻っても解錠されているので
検出器53は開信号に保持される。
解錠後の開扉、中箱の取り出し、施錠における欠く部品
の動作は上記の場合と同様である。
中箱の保管物の取り出し或いは取り入れを行った後の解
錠は、親鍵の解錠状態がリセットされているので、再び
親鍵で行う。
親鍵による解錠は上記と同様であり、親鍵の解錠操作及
び親鍵抜取後に子鍵で解錠するときの欠く部品の動作は
上記と同様である。
次ぎに開扉して中箱を格納し閉扉した後に子鍵で施錠す
ると、第1図の状態に復帰し、検出器53の接点信号が閉
状態になる。
(キャンセルリングによる親鍵施錠) 親鍵で施錠した後に子鍵で解錠操作しないまま客が立ち
去ったような場合には、親鍵で親鍵施錠状態に戻すこと
が出来ない問題があったが、かかる場合にはキャンセル
リング55の子孔56に銀行の所有する工具を用いてキャン
セルリング55を回すと、キャンセルピン57がレバープレ
ート19の切欠凹部19eを押動し、レバープレート19が第1
0図の実線位置から鎖線位置に回動しスライダー35が前
進して押動片36が阻止片32より離隔し、押動片36に押動
されなくなった阻止片32がデッドボルト8の後退路を遮
断する位置に復帰する。
尚、第10図の鎖線に示す施錠角度にあるレバープレート
19は、その後にキャンセルリング55を回動しても実線で
示す解錠角度に回動する虞はない。
〔考案の効果〕
本考案は、以上説明したように構成されているので、従
来親鍵で解錠した後に子鍵を使用しない特種の事態が生
じた場合には貸金庫錠が施錠状態に戻らない問題が有っ
たが、本考案のキャンセルリングを回すことによりかか
る問題が解消した。
【図面の簡単な説明】 第1図〜第11図は本考案の実施例を示し、 第1図はカバーを外した貸金庫錠の平面図、 第2図は貸金庫錠の縦断面図、 第3図は制御部ケース周辺の平面図、 第4図は第3図の側面図、 第5図は貸金錠の要部縦断面図、 第6図は検出器周辺の平面図、 第7図は貸金庫錠の正面図、 第8図は第7図のX矢視図、 第9図は第7図のY矢視図、 第10図は第1図の要部平面図、 第11図は貸金庫錠内の主要部品の斜視図である。 1……錠ケース、2……ケース本体、3……カバー、5
……シリンダ錠、6……LEDランプ窓、8……デッドボ
ルト、13……カム、15……デッド係合ピン、16……子鍵
解錠ピン、17……親鍵解錠ピン、19……レバープレー
ト、30……ソレノイド、31……プランジャー、32……阻
止片、35……スライダー、36……押動片、44……検出レ
バー、54……LEDランプ、55……キャンセルリング、56
……小孔、57……キャンセルピン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】錠ケースの表面に設けられた親鍵及び子鍵
    兼用型のシリンダ錠と、上記錠ケースに枢着され上記シ
    リンダ錠のロータに係合するカムと、上記錠ケースの開
    口より出没可能に設けられ上記カムに係合するデッドボ
    ルトと、プランジャーに固着された阻止片が通電により
    上記デッドボルトの後退路から外れるソレノイドと、上
    記錠ケースに前後移動可能に設けられ後退位置で上記阻
    止片を上記後退路の外に押動する押動片を有するスライ
    ダーと、上記錠ケースに枢着され上記カム及び上記スラ
    イダーに係合し、上記カムの親鍵解錠方向回動で親鍵解
    錠角度に回動し上記スライダーを前進位置に移動するレ
    バープレートとを有する貸金庫錠において、上記錠ケー
    ス表面に回動可能に設けたキャンセルリングに、親鍵解
    錠角度にある上記レバープレートに係合するキャンセル
    ピンを設け、上記キャンセルリングの回動により上記レ
    バープレートを介して上記スライダーを前進位置に移動
    するように構成したことを特徴とする貸金庫錠。
JP7636689U 1989-06-30 1989-06-30 貸金庫錠 Expired - Lifetime JPH0716863Y2 (ja)

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