JPH082171A - 筆記具用中芯 - Google Patents
筆記具用中芯Info
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- JPH082171A JPH082171A JP6167445A JP16744594A JPH082171A JP H082171 A JPH082171 A JP H082171A JP 6167445 A JP6167445 A JP 6167445A JP 16744594 A JP16744594 A JP 16744594A JP H082171 A JPH082171 A JP H082171A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 一端にペン先を取り付けた、透明又は半透明
なポリエチレン、ポリプロピレンなどの合成樹脂製イン
キ収容管に水性インキを収容し、この水性インキ他端側
に水性インキと相溶しないポリブテンを基材としたもの
などのインキ逆流防止体を収容してなる筆記具用中芯に
おいて、前記水性インキは着色材として少なくとも直接
染料などの水溶性黒色染料を含んでおり、前記インキ逆
流防止体は前記水溶性黒色染料の副生成物質又は未反応
物質の色に近似した黄色乃至黄褐色又は金色乃至銅色の
色調に着色してあるもの。 【効果】 透明又は半透明のインキ収容管を用いている
ので、インキの残量確認が極めて容易な筆記具用中芯で
あって、特に、インキ逆流防止体が、長期間保存した後
においても変色せず、外観不良といった不具合を発生し
ない。
なポリエチレン、ポリプロピレンなどの合成樹脂製イン
キ収容管に水性インキを収容し、この水性インキ他端側
に水性インキと相溶しないポリブテンを基材としたもの
などのインキ逆流防止体を収容してなる筆記具用中芯に
おいて、前記水性インキは着色材として少なくとも直接
染料などの水溶性黒色染料を含んでおり、前記インキ逆
流防止体は前記水溶性黒色染料の副生成物質又は未反応
物質の色に近似した黄色乃至黄褐色又は金色乃至銅色の
色調に着色してあるもの。 【効果】 透明又は半透明のインキ収容管を用いている
ので、インキの残量確認が極めて容易な筆記具用中芯で
あって、特に、インキ逆流防止体が、長期間保存した後
においても変色せず、外観不良といった不具合を発生し
ない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インキ逆流防止体の経
時的変色を抑制、防止した筆記具用中芯に関する。
時的変色を抑制、防止した筆記具用中芯に関する。
【0002】
【従来の技術】一端にペン先を取り付けた、インキ収容
管にインキを収容し、このインキ他端側にこのインキと
相溶しないインキ逆流防止体を収容してなる筆記具用中
芯は公知である。例えば、実公平3−53902号公報
には、一端にペン先を有する透明又は半透明な合成樹脂
製のインキ収容管に水性インキを収容し、この水性イン
キの他端側にこの水性インキと相溶しないインキ逆流防
止体を収容した筆記具用中芯が記載されている。この公
報において、インキ逆流防止体はポリブテンからなるも
のが記載されており、透明である。又、特公昭27−1
961号公報には、一端にボールペンチップを装着した
木製のインキ収容管にインキを収容し、このインキの他
端側にこのインキと相溶しないインキ逆流防止体を収容
したボールペン乃至その中芯が記載されている。この公
報において、インキ逆流防止体は、繊維素グリコール酸
ソーダと硫酸アルミナとグリセリンと水とを混和したも
のが記載されており、透明又はインキと異なった色に着
色されている。
管にインキを収容し、このインキ他端側にこのインキと
相溶しないインキ逆流防止体を収容してなる筆記具用中
芯は公知である。例えば、実公平3−53902号公報
には、一端にペン先を有する透明又は半透明な合成樹脂
製のインキ収容管に水性インキを収容し、この水性イン
キの他端側にこの水性インキと相溶しないインキ逆流防
止体を収容した筆記具用中芯が記載されている。この公
報において、インキ逆流防止体はポリブテンからなるも
のが記載されており、透明である。又、特公昭27−1
961号公報には、一端にボールペンチップを装着した
木製のインキ収容管にインキを収容し、このインキの他
端側にこのインキと相溶しないインキ逆流防止体を収容
したボールペン乃至その中芯が記載されている。この公
報において、インキ逆流防止体は、繊維素グリコール酸
ソーダと硫酸アルミナとグリセリンと水とを混和したも
のが記載されており、透明又はインキと異なった色に着
色されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インキとし
て水性インキを用いる場合、インキ逆流防止体は、一般
的に油性の物質を使用する。これは、インキ逆流防止体
がインキによって着色されないようにするためである。
ところが、インキの着色材に水溶性黒色染料を含んでい
る場合、この水溶性黒色染料には、主成分である黒色染
料以外に副生成物質や未反応物質が残留しており、この
副生成物質や未反応物質はインキ逆流防止体に溶け出
し、インキ逆流防止体が着色されてしまうという現象が
発生する。前記副生成物質や未反応物質は、黄色乃至黄
褐色の色調を示す物質なので、組立て時におけるインキ
逆流防止体が透明な場合には、インキ逆流防止体は黄色
乃至黄褐色に着色されてしまう。また、予め着色したイ
ンキ逆流防止体を用いた場合でも変色してしまう。いず
れにしても、前記のような水溶性黒色染料を用いた水性
インキを、インキ収容管として透明又は半透明な合成樹
脂製のものに収容して用いた場合、その筆記具用中芯
は、インキ残量が外から確認できるという利点のある反
面、インキ逆流防止体の着色又は変色という中芯の外観
を損ねる不具合を有している。
て水性インキを用いる場合、インキ逆流防止体は、一般
的に油性の物質を使用する。これは、インキ逆流防止体
がインキによって着色されないようにするためである。
ところが、インキの着色材に水溶性黒色染料を含んでい
る場合、この水溶性黒色染料には、主成分である黒色染
料以外に副生成物質や未反応物質が残留しており、この
副生成物質や未反応物質はインキ逆流防止体に溶け出
し、インキ逆流防止体が着色されてしまうという現象が
発生する。前記副生成物質や未反応物質は、黄色乃至黄
褐色の色調を示す物質なので、組立て時におけるインキ
逆流防止体が透明な場合には、インキ逆流防止体は黄色
乃至黄褐色に着色されてしまう。また、予め着色したイ
ンキ逆流防止体を用いた場合でも変色してしまう。いず
れにしても、前記のような水溶性黒色染料を用いた水性
インキを、インキ収容管として透明又は半透明な合成樹
脂製のものに収容して用いた場合、その筆記具用中芯
は、インキ残量が外から確認できるという利点のある反
面、インキ逆流防止体の着色又は変色という中芯の外観
を損ねる不具合を有している。
【0004】本発明の課題は、インキ逆流防止体の色調
が、長期保管後も何等変化することのない筆記具用中芯
を提供することである。
が、長期保管後も何等変化することのない筆記具用中芯
を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、一端にペン先
を取り付けた、透明又は半透明な合成樹脂製のインキ収
容管に水性インキを収容し、この水性インキ他端側にこ
の水性インキと相溶しないインキ逆流防止体を収容して
なる筆記具用中芯において、前記水性インキは着色材と
して少なくとも水溶性黒色染料を含み、前記インキ逆流
防止体は前記水溶性黒色染料の副生成物質又は未反応物
質の色に近似した色調に着色した筆記具用中芯を要旨と
するものである。
を取り付けた、透明又は半透明な合成樹脂製のインキ収
容管に水性インキを収容し、この水性インキ他端側にこ
の水性インキと相溶しないインキ逆流防止体を収容して
なる筆記具用中芯において、前記水性インキは着色材と
して少なくとも水溶性黒色染料を含み、前記インキ逆流
防止体は前記水溶性黒色染料の副生成物質又は未反応物
質の色に近似した色調に着色した筆記具用中芯を要旨と
するものである。
【0006】以下本発明を詳細に説明する。添付図面
は、本発明の一実施例を示すものであって、ボールペン
用の中芯を記載しているが、本発明は、これに限定され
ものではない。図1において参照符号1は、ポリエチレ
ン又はポリプロピレンなどの合成樹脂よりなる透明又は
半透明なインキ収容管である。このインキ収容管1の一
端にはペン先となる洋白製、ステンレス製、真鍮製、樹
脂製などのボールペンチップ(ボールとしてはタングス
テンカーバイド、シリコンカーバイド等の材質のものが
使用できる)2が止着されている。ペン先2としては、
図示したボールペンペン先以外、繊維を結束したもの
や、内部に毛細管を形成した樹脂製のものや、パイプ状
のものなども使用できる。ペン先2としてボールペンペ
ン先以外のペン先を用いる場合には、用いるペン先及び
インキの物性に応じて、従来公知の構造、例えば、断面
櫛刃状の一時的インキ溜め部材をペン先の後端に連設す
るなどの構造を採用することもできる。
は、本発明の一実施例を示すものであって、ボールペン
用の中芯を記載しているが、本発明は、これに限定され
ものではない。図1において参照符号1は、ポリエチレ
ン又はポリプロピレンなどの合成樹脂よりなる透明又は
半透明なインキ収容管である。このインキ収容管1の一
端にはペン先となる洋白製、ステンレス製、真鍮製、樹
脂製などのボールペンチップ(ボールとしてはタングス
テンカーバイド、シリコンカーバイド等の材質のものが
使用できる)2が止着されている。ペン先2としては、
図示したボールペンペン先以外、繊維を結束したもの
や、内部に毛細管を形成した樹脂製のものや、パイプ状
のものなども使用できる。ペン先2としてボールペンペ
ン先以外のペン先を用いる場合には、用いるペン先及び
インキの物性に応じて、従来公知の構造、例えば、断面
櫛刃状の一時的インキ溜め部材をペン先の後端に連設す
るなどの構造を採用することもできる。
【0007】またインキ収容管1の内部には、水性イン
キ3が収容されている。水性インキ3は、着色材と水と
よりなり、必要に応じて水溶性有機溶剤、増粘剤、分散
剤、湿潤剤、防腐剤、防錆剤、潤滑剤など種々の添加剤
を使用できる。前記着色材は、水溶性黒色染料を使用し
たものであるが、カーボンブラックのような黒色顔料を
併用しても良い。水溶性黒色染料としては、酸性染料、
塩基性染料、直接染料の中の黒色のものが使用される
が、筆跡の耐水性、濃度などを考慮すると直接染料が好
ましく、インキの安定性に係る溶解性を考慮するとダイ
レクトブラック19タイプの染料が好ましい。ダイレク
トブラック19タイプの染料としては、日本化薬(株)
製のカヤセットブラック007、オリエント化学工業
(株)製のウォーターブラック100−L、住友化学工
業(株)製のスミライトブラックGコンク、ダイワ化成
(株)製のダイワブラック#6000、中央合成(株)
製のインキブラックSP230等が挙げられる。
キ3が収容されている。水性インキ3は、着色材と水と
よりなり、必要に応じて水溶性有機溶剤、増粘剤、分散
剤、湿潤剤、防腐剤、防錆剤、潤滑剤など種々の添加剤
を使用できる。前記着色材は、水溶性黒色染料を使用し
たものであるが、カーボンブラックのような黒色顔料を
併用しても良い。水溶性黒色染料としては、酸性染料、
塩基性染料、直接染料の中の黒色のものが使用される
が、筆跡の耐水性、濃度などを考慮すると直接染料が好
ましく、インキの安定性に係る溶解性を考慮するとダイ
レクトブラック19タイプの染料が好ましい。ダイレク
トブラック19タイプの染料としては、日本化薬(株)
製のカヤセットブラック007、オリエント化学工業
(株)製のウォーターブラック100−L、住友化学工
業(株)製のスミライトブラックGコンク、ダイワ化成
(株)製のダイワブラック#6000、中央合成(株)
製のインキブラックSP230等が挙げられる。
【0008】前記水性インキ3の他端側には、この水性
インキ3と相溶しないインキ逆流防止体4が収容されて
いる。このインキ逆流防止体4は、主成分として炭化水
素類より選ばれた難揮発性有機液体或いは不揮発性有機
液体或いはシリコンオイルやシリコングリスを主成分と
し、これをゲル状にしたものである。必要に応じてイン
キ収容管への付着を防止する目的で界面活性剤などを併
用しても良い。このインキ逆流防止体4は、経時的な変
色を抑制、防止するために水性インキ3に使用している
水溶性黒色染料の副生成物質又は未反応物質の色に近似
した色調に着色されていることが必要である。副生成物
質又は未反応物質は、前述したように黄色乃至黄褐色で
あるので、インキ逆流防止体は、黄色乃至黄褐色又は、
金色乃至銅色に着色することになるが、着色材として
は、C.I.ソルベントオレンジ45、同62、C.
I.ソルベントイエロー82などの染料や、C.I.ピ
グメントイエロー81、同83、同97、同120、同
151、同154、同175、C.I.ピグメントオレ
ンジ43、同60などの顔料や、金色又は銅色のパール
顔料などが挙げられる。これらの着色材は、一種あるい
は二種以上混合して使用することができ、その使用量は
インキ逆流防止体全量に対して0.01〜10重量%が
好ましい。使用量が0.01重量%未満では色調が薄す
ぎて、変色が防止できない場合があり、10重量%を越
えると、溶解性或いは分散安定性が悪くなる場合があ
る。
インキ3と相溶しないインキ逆流防止体4が収容されて
いる。このインキ逆流防止体4は、主成分として炭化水
素類より選ばれた難揮発性有機液体或いは不揮発性有機
液体或いはシリコンオイルやシリコングリスを主成分と
し、これをゲル状にしたものである。必要に応じてイン
キ収容管への付着を防止する目的で界面活性剤などを併
用しても良い。このインキ逆流防止体4は、経時的な変
色を抑制、防止するために水性インキ3に使用している
水溶性黒色染料の副生成物質又は未反応物質の色に近似
した色調に着色されていることが必要である。副生成物
質又は未反応物質は、前述したように黄色乃至黄褐色で
あるので、インキ逆流防止体は、黄色乃至黄褐色又は、
金色乃至銅色に着色することになるが、着色材として
は、C.I.ソルベントオレンジ45、同62、C.
I.ソルベントイエロー82などの染料や、C.I.ピ
グメントイエロー81、同83、同97、同120、同
151、同154、同175、C.I.ピグメントオレ
ンジ43、同60などの顔料や、金色又は銅色のパール
顔料などが挙げられる。これらの着色材は、一種あるい
は二種以上混合して使用することができ、その使用量は
インキ逆流防止体全量に対して0.01〜10重量%が
好ましい。使用量が0.01重量%未満では色調が薄す
ぎて、変色が防止できない場合があり、10重量%を越
えると、溶解性或いは分散安定性が悪くなる場合があ
る。
【0009】
【作用】インキの着色材に含まれる水溶性黒色染料に残
留している、副生成物質及び/又は未反応物質は、イン
キ逆流防止体に徐々に溶解するが、本発明におけるイン
キ逆流防止体は、予め副生成物質及び/又は未反応物質
に近似した色調に着色しているので、インキ逆流防止体
に溶け込んだ副生成物質及び/又は未反応物質の発色は
予め着色された色調に吸収される。従ってインキ逆流防
止体は、外観上、経時的に変色しない。
留している、副生成物質及び/又は未反応物質は、イン
キ逆流防止体に徐々に溶解するが、本発明におけるイン
キ逆流防止体は、予め副生成物質及び/又は未反応物質
に近似した色調に着色しているので、インキ逆流防止体
に溶け込んだ副生成物質及び/又は未反応物質の発色は
予め着色された色調に吸収される。従ってインキ逆流防
止体は、外観上、経時的に変色しない。
【0010】
【実施例】以下、実施例に基づき、更に詳細に説明す
る。
る。
【0011】
【表1】
【0012】(ペン先) ボールペン1:チップ;洋白製、ボール;タングステン
カーバーイド製 ボールペン2:チップ;ポリブチレンテレフタレート
製、ボール;ジルコニア製 繊維芯:ポリエステル繊維を束ね、メラミン樹脂で固め
たもの。
カーバーイド製 ボールペン2:チップ;ポリブチレンテレフタレート
製、ボール;ジルコニア製 繊維芯:ポリエステル繊維を束ね、メラミン樹脂で固め
たもの。
【0013】(インキ収容管) 外径60mm、内径40mm、長さ120mm インキ充填量:1.2gを充填した。 インキ逆流防止体充填量:0.2gを充填した。
【0014】(水性インキ) 製造例1 黒色染料(ウォーターブラック200、C.I.ダイレクトブラック19の2 0重量%水溶液、オリエント化学工業(株)製) 40.0重量部 水 28.2重量部 黒色顔料(カーボンブラック) 6.0重量部 分散剤(α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体)5.0重量部 水溶性有機溶剤(グリセリン) 5.0重量部 水溶性有機溶剤(エチレングリコール) 14.0重量部 増粘剤(ガーガム) 0.5重量部 防腐剤(プロクセルGXL、英国I.C.I.社製)0.2重量部 ベンゾトリアゾール 0.1重量部 水酸化ナトリウム20%水溶液 1.0重量部 上記成分中、黒色染料とガーガム以外を混合撹拌し、更
に3本ロールにて分散処理後、遠心処理により粗大粒子
を除去し、これに黒色染料とガーガムを加え、1時間撹
拌して黒色の水性インキを得た。
に3本ロールにて分散処理後、遠心処理により粗大粒子
を除去し、これに黒色染料とガーガムを加え、1時間撹
拌して黒色の水性インキを得た。
【0015】製造例2 黒色染料(カヤセットブラック007、日本化薬(株)製)10.0重量部 水 69.8重量部 水溶性有機溶剤(エチレングリコール) 20.0重量部 防腐剤(プロクセルGXL) 0.2重量部 上記成分を撹拌器で1時間撹拌し、濾過をして黒色のイ
ンキを得た。
ンキを得た。
【0016】(逆流防止体) 製造例1 ポリブテンHV−15(日本石油(株)製) 91.4重量部 C.I.ソルベントイエロー82(染料) 0.6重量部 シリカ(アエロジルR972、日本アエロジル(株)製) 4.0重量部 デキストリン脂肪酸エステル(レオパールKE、千葉製粉(株)製)2.0重 量部 グリセリルジオレエート(DGO−80、日光ケミカルス(株)製)2.0重 量部 上記成分を3本ロールで撹拌混合し、更に100℃で1
時間加熱撹拌して鮮明な黄褐色のインキ逆流防止体を得
た。
時間加熱撹拌して鮮明な黄褐色のインキ逆流防止体を得
た。
【0017】製造例2 メチルフェニルシリコーン(KF56、信越化学(株)製) 90.0重量部 C.I.ピグメントイエロー97(顔料) 1.0重量部 レオパールKL(前述) 8.0重量部 上記成分を100℃で1時間加熱撹拌して鮮明な黄色の
インキ逆流防止体を得た。
インキ逆流防止体を得た。
【0018】製造例3 ポリブテンHV−15(前述) 90.4重量部 イリオディン323ロイヤルゴールドサティン(パール顔料、米国メルク社製 ) 3.0重量部 アエロジルR972(前述) 4.0重量部 レオパールKE(前述) 1.0重量部 ポリエチレングリコールジイソステアレート(CDIS−400、日光ケミカ ルス(株)製) 1.6重量部 上記成分をニーダーで混練した後、100℃で1時間加
熱撹拌し、金色のインキ逆流防止体を得た。
熱撹拌し、金色のインキ逆流防止体を得た。
【0019】製造例4 実施例1において、C.I.ソルベントイエロー82の
代わりにポリブテンを加えた以外は、実施例1と同様に
なして透明なインキ逆流防止体を得た。
代わりにポリブテンを加えた以外は、実施例1と同様に
なして透明なインキ逆流防止体を得た。
【0020】以上、実施例1〜5、比較例1、2で得た
筆記具用中芯を50℃の恒温室内に1ヶ月放置し、イン
キ逆流防止体の外観上の色調の変化を見た。結果を表2
に示す。
筆記具用中芯を50℃の恒温室内に1ヶ月放置し、イン
キ逆流防止体の外観上の色調の変化を見た。結果を表2
に示す。
【0021】
【表2】
【0022】
【発明の効果】以上述べた如く本発明は、透明又は半透
明のインキ収容管を用いているので、インキの残量確認
が極めて容易な筆記具用中芯であって、特に、インキ逆
流防止体が、長期間保存した後においても変色せず、中
芯の外観不良といった不具合を発生しない優れた筆記具
用中芯である。
明のインキ収容管を用いているので、インキの残量確認
が極めて容易な筆記具用中芯であって、特に、インキ逆
流防止体が、長期間保存した後においても変色せず、中
芯の外観不良といった不具合を発生しない優れた筆記具
用中芯である。
【図1】 本発明の一実施例の縦断図面である。
1…インキ収容管 2…ペン先 3…水性インキ 4…インキ逆流防止体
Claims (1)
- 【請求項1】 一端にペン先を取り付けた、透明又は半
透明な合成樹脂製のインキ収容管に水性インキを収容
し、この水性インキ他端側にこの水性インキと相溶しな
いインキ逆流防止体を収容してなる筆記具用中芯におい
て、前記水性インキは着色材として少なくとも水溶性黒
色染料を含み、前記インキ逆流防止体は前記水溶性黒色
染料の副生成物質又は未反応物質の色に近似した色調に
着色した筆記具用中芯。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16744594A JP3248355B2 (ja) | 1994-06-27 | 1994-06-27 | 筆記具用中芯 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16744594A JP3248355B2 (ja) | 1994-06-27 | 1994-06-27 | 筆記具用中芯 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH082171A true JPH082171A (ja) | 1996-01-09 |
JP3248355B2 JP3248355B2 (ja) | 2002-01-21 |
Family
ID=15849843
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16744594A Expired - Fee Related JP3248355B2 (ja) | 1994-06-27 | 1994-06-27 | 筆記具用中芯 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3248355B2 (ja) |
-
1994
- 1994-06-27 JP JP16744594A patent/JP3248355B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3248355B2 (ja) | 2002-01-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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