JPH08216536A - 熱転写記録媒体 - Google Patents
熱転写記録媒体Info
- Publication number
- JPH08216536A JPH08216536A JP7022883A JP2288395A JPH08216536A JP H08216536 A JPH08216536 A JP H08216536A JP 7022883 A JP7022883 A JP 7022883A JP 2288395 A JP2288395 A JP 2288395A JP H08216536 A JPH08216536 A JP H08216536A
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- Japan
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- wax
- recording medium
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- Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ラフ紙に印像を転写するばあい、および高速
印字のばあいにおいて、印像のツブレが防止でき、また
高精細の印像を転写することができる熱転写記録媒体を
提供する。 【構成】 基材の一方の面に記録材層が設けられてある
熱転写記録媒体であって、該基材と該記録材層との間に
離型剤層が設けられており、該離型剤層がワックスを主
成分とし、該ワックスの溶融温度が80〜95℃の範囲
内にあり、かつ溶融粘度が15cps/100℃以下で
あり、該ワックスの重量平均分子量をMw、数平均分子
量をMnとするばあい、Mw/Mnで表される該ワック
スの分子量の分散度が1.10未満であることを特徴と
する熱転写記録媒体。
印字のばあいにおいて、印像のツブレが防止でき、また
高精細の印像を転写することができる熱転写記録媒体を
提供する。 【構成】 基材の一方の面に記録材層が設けられてある
熱転写記録媒体であって、該基材と該記録材層との間に
離型剤層が設けられており、該離型剤層がワックスを主
成分とし、該ワックスの溶融温度が80〜95℃の範囲
内にあり、かつ溶融粘度が15cps/100℃以下で
あり、該ワックスの重量平均分子量をMw、数平均分子
量をMnとするばあい、Mw/Mnで表される該ワック
スの分子量の分散度が1.10未満であることを特徴と
する熱転写記録媒体。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はワードプロセッサ、バー
コードプリンタ、パソコン用プリンタなどの印字装置用
の熱転写記録媒体(インクリボン)に関する。さらに詳
しくは、本発明は、ラフ紙に印像を印字するばあいにお
いても、また高速印字のばあいにおいても、転写感度が
良好であり、高精細の印像(印像とは、印字された文字
や画像などのことをいう、以下同じ)を形成しうる熱転
写記録材料に関する。
コードプリンタ、パソコン用プリンタなどの印字装置用
の熱転写記録媒体(インクリボン)に関する。さらに詳
しくは、本発明は、ラフ紙に印像を印字するばあいにお
いても、また高速印字のばあいにおいても、転写感度が
良好であり、高精細の印像(印像とは、印字された文字
や画像などのことをいう、以下同じ)を形成しうる熱転
写記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にラフ紙に印像を印字するために用
いられる熱転写記録媒体(ラフ紙対応インクリボン)の
記録材層の転写性は離型剤層の溶融粘度に大きく関係
し、該記録材層の転写性を向上させるためには前記溶融
粘度を低下させる必要がある。一方、転写された印像の
ツブレ(印像のツブレとは、所望の印画面積(発熱素子
のドット数に対応する面積)よりも広範囲(広面積)の
インクが用紙に転写してしまうことをいう、以下同じ)
は離型剤層の溶融温度に大きく関係し、該印像のツブレ
を防止するためには離型剤層の溶融温度を上げる必要が
ある。
いられる熱転写記録媒体(ラフ紙対応インクリボン)の
記録材層の転写性は離型剤層の溶融粘度に大きく関係
し、該記録材層の転写性を向上させるためには前記溶融
粘度を低下させる必要がある。一方、転写された印像の
ツブレ(印像のツブレとは、所望の印画面積(発熱素子
のドット数に対応する面積)よりも広範囲(広面積)の
インクが用紙に転写してしまうことをいう、以下同じ)
は離型剤層の溶融温度に大きく関係し、該印像のツブレ
を防止するためには離型剤層の溶融温度を上げる必要が
ある。
【0003】また、印字の高速化が望まれているが、高
速印字をするためには、短時間に記録材層のインクを転
写させる必要がある。そのためには、高速印字の際に1
ドット当たりにより高いエネルギーをかければよい。し
かし、従来のラフ紙対応インクリボンを用い、記録材層
の熱溶融性インクを熱溶融させ転写させるために必要な
エネルギーを該インクリボンに与えるばあい、該インク
リボンの離型剤層には過剰のエネルギーが加わるため
に、所望の面積(発熱素子のドット数に対応する面積)
よりも広範囲の離型剤層が熱溶融し、結果として印像の
ツブレが生じてしまう。この印像のツブレを防止するた
めには、離型剤層の溶融温度をあげ、高いエネルギーが
加わるときに所望の面積の離型剤層が熱溶融するように
すればよいが、公知の離型剤層用ワックスを用いて前記
溶融温度を上げるばあい、前記離型剤層の溶融粘度が共
にあがるために、転写性がわるくなる。
速印字をするためには、短時間に記録材層のインクを転
写させる必要がある。そのためには、高速印字の際に1
ドット当たりにより高いエネルギーをかければよい。し
かし、従来のラフ紙対応インクリボンを用い、記録材層
の熱溶融性インクを熱溶融させ転写させるために必要な
エネルギーを該インクリボンに与えるばあい、該インク
リボンの離型剤層には過剰のエネルギーが加わるため
に、所望の面積(発熱素子のドット数に対応する面積)
よりも広範囲の離型剤層が熱溶融し、結果として印像の
ツブレが生じてしまう。この印像のツブレを防止するた
めには、離型剤層の溶融温度をあげ、高いエネルギーが
加わるときに所望の面積の離型剤層が熱溶融するように
すればよいが、公知の離型剤層用ワックスを用いて前記
溶融温度を上げるばあい、前記離型剤層の溶融粘度が共
にあがるために、転写性がわるくなる。
【0004】つまり、記録材層の転写性を向上させ、か
つ印像のツブレを防止するためには、溶融粘度が低く、
かつ溶融温度の高い離型剤層を記録材層と基材との間に
設ける必要がある。しかし、従来より離型剤層に用いら
れるワックスとしては、ラフ紙に高精細の印像を転写す
るため、または高速印字をするために必要な程度の高い
溶融温度および低い溶融粘度を共に有するものがないと
いう問題点があった。
つ印像のツブレを防止するためには、溶融粘度が低く、
かつ溶融温度の高い離型剤層を記録材層と基材との間に
設ける必要がある。しかし、従来より離型剤層に用いら
れるワックスとしては、ラフ紙に高精細の印像を転写す
るため、または高速印字をするために必要な程度の高い
溶融温度および低い溶融粘度を共に有するものがないと
いう問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の点に鑑
みて、ラフ紙に印像を転写するばあい、および高速印字
のばあいにおいて、印像のツブレが防止でき記録材層の
転写性に優れる熱転写記録媒体を提供することにある。
みて、ラフ紙に印像を転写するばあい、および高速印字
のばあいにおいて、印像のツブレが防止でき記録材層の
転写性に優れる熱転写記録媒体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材の一方の
面に記録材層が設けられてある熱転写記録媒体であっ
て、該基材と該記録材層との間に離型剤層が設けられて
おり、該離型剤層がワックスを主成分とし、該ワックス
の溶融温度が80〜95℃の範囲内にあり、かつ溶融粘
度が15cps/100℃以下であり、該ワックスの重
量平均分子量をMw、数平均分子量をMnとするばあ
い、Mw/Mnで表される該ワックスの分子量の分散度
が1.10未満であることを特徴とする熱転写記録媒体
(第1発明)に関する。
面に記録材層が設けられてある熱転写記録媒体であっ
て、該基材と該記録材層との間に離型剤層が設けられて
おり、該離型剤層がワックスを主成分とし、該ワックス
の溶融温度が80〜95℃の範囲内にあり、かつ溶融粘
度が15cps/100℃以下であり、該ワックスの重
量平均分子量をMw、数平均分子量をMnとするばあ
い、Mw/Mnで表される該ワックスの分子量の分散度
が1.10未満であることを特徴とする熱転写記録媒体
(第1発明)に関する。
【0007】また、本発明は前記第1発明において、前
記ワックスがパラフィンワックスまたはポリエチレンワ
ックスを超臨界ガス抽出法により抽出分別したものであ
ることを特徴とする熱転写記録媒体(第2発明)に関す
る。
記ワックスがパラフィンワックスまたはポリエチレンワ
ックスを超臨界ガス抽出法により抽出分別したものであ
ることを特徴とする熱転写記録媒体(第2発明)に関す
る。
【0008】
【作用および実施例】本発明によれば、基材と該記録材
層との間に、ワックスを主成分とし、該ワックスの溶融
温度が80〜95℃の範囲内にあり、かつ溶融粘度が1
5cps/100℃以下であり、該ワックスの重量平均
分子量をMw、数平均分子量をMnとするばあい、Mw
/Mnで表される該ワックスの分子量の分散度が1.1
0未満である離型剤層が設けられている熱転写記録媒体
を用いて印字することにより、ラフ紙に印像を転写する
ばあい、または高速印字のばあいにおいて、印像のツブ
レが防止でき、また高精細の印像を転写することができ
る。
層との間に、ワックスを主成分とし、該ワックスの溶融
温度が80〜95℃の範囲内にあり、かつ溶融粘度が1
5cps/100℃以下であり、該ワックスの重量平均
分子量をMw、数平均分子量をMnとするばあい、Mw
/Mnで表される該ワックスの分子量の分散度が1.1
0未満である離型剤層が設けられている熱転写記録媒体
を用いて印字することにより、ラフ紙に印像を転写する
ばあい、または高速印字のばあいにおいて、印像のツブ
レが防止でき、また高精細の印像を転写することができ
る。
【0009】また、本発明によれば、パラフィンワック
スまたはポリエチレンワックスを超臨界ガス抽出法によ
り抽出分別して、溶融温度が80〜95℃の範囲内、か
つ溶融粘度が15cps/100℃以下、前記分子量の
分散度が1.10未満としたワックスを主成分とする離
型剤層が設けられている熱転写記録媒体を用いて印字す
ることにより、ラフ紙に印像を転写するばあい、または
高速印字のばあいにおいて、さらに印像のツブレが防止
でき、またさらに高精細の印像を転写することができ
る。
スまたはポリエチレンワックスを超臨界ガス抽出法によ
り抽出分別して、溶融温度が80〜95℃の範囲内、か
つ溶融粘度が15cps/100℃以下、前記分子量の
分散度が1.10未満としたワックスを主成分とする離
型剤層が設けられている熱転写記録媒体を用いて印字す
ることにより、ラフ紙に印像を転写するばあい、または
高速印字のばあいにおいて、さらに印像のツブレが防止
でき、またさらに高精細の印像を転写することができ
る。
【0010】また、本発明における熱転写記録媒体は、
前記のようにワックスの分子量の分散度が小さいので、
溶融開始点から溶融終点までの温度幅が狭く、印字の際
の熱応答性に優れている。
前記のようにワックスの分子量の分散度が小さいので、
溶融開始点から溶融終点までの温度幅が狭く、印字の際
の熱応答性に優れている。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。
【0012】本発明の熱転写記録媒体は、基材の一方の
面に記録材層が設けられてあり、該基材と該記録材層と
の間に離型剤層が設けられてある。
面に記録材層が設けられてあり、該基材と該記録材層と
の間に離型剤層が設けられてある。
【0013】前記離型剤層はワックスを主成分(ワック
スのみのばあいを含む)とし、該ワックスの溶融温度が
80〜95℃の範囲内、好ましくは80〜90℃の範囲
内にあり、かつ溶融粘度が15cps/100℃以下で
あり、該ワックス(以下、特定のワックスというばあい
がある)の重量平均分子量をMw、数平均分子量をMn
としたとき、Mw/Mnで表される分子量の分散度が
1.10未満である。
スのみのばあいを含む)とし、該ワックスの溶融温度が
80〜95℃の範囲内、好ましくは80〜90℃の範囲
内にあり、かつ溶融粘度が15cps/100℃以下で
あり、該ワックス(以下、特定のワックスというばあい
がある)の重量平均分子量をMw、数平均分子量をMn
としたとき、Mw/Mnで表される分子量の分散度が
1.10未満である。
【0014】前記ワックスの溶融温度が前記の範囲より
低いばあい、高速印字の際に印像のツブレが生じるため
に高精細の印像をうることができず、一方溶融温度が前
記の範囲より高いばあい、溶融のために高いエネルギー
が必要となり、高速印字の際にはこの溶融のために充分
に高いエネルギーを供給することができないために、高
精細の印像をうることができない。
低いばあい、高速印字の際に印像のツブレが生じるため
に高精細の印像をうることができず、一方溶融温度が前
記の範囲より高いばあい、溶融のために高いエネルギー
が必要となり、高速印字の際にはこの溶融のために充分
に高いエネルギーを供給することができないために、高
精細の印像をうることができない。
【0015】また、前記ワックスの溶融粘度が前記の範
囲より高いばあい、高速印字などの際、充分な離型性が
えられない。
囲より高いばあい、高速印字などの際、充分な離型性が
えられない。
【0016】また、前記ワックスの分子量の分散度が前
記の範囲より大きいばあい、溶融温度が前記の範囲であ
っても、溶融粘度が前記の範囲に入らないばあいがあ
る。また、分子量の分散度が前記の範囲より大きいワッ
クスを離型剤層の主成分とするばあい、所期の熱応答性
を有する熱転写記録媒体になりえない。
記の範囲より大きいばあい、溶融温度が前記の範囲であ
っても、溶融粘度が前記の範囲に入らないばあいがあ
る。また、分子量の分散度が前記の範囲より大きいワッ
クスを離型剤層の主成分とするばあい、所期の熱応答性
を有する熱転写記録媒体になりえない。
【0017】前記特定のワックスはパラフィンワック
ス、ポリエチレンワックスなどのワックスを、たとえば
特開平4−89868号公報に記載されているような超
臨界ガス抽出法などを用い抽出することにより製造する
ことができる。
ス、ポリエチレンワックスなどのワックスを、たとえば
特開平4−89868号公報に記載されているような超
臨界ガス抽出法などを用い抽出することにより製造する
ことができる。
【0018】前記特定のワックスに、必要に応じて所望
の量の帯電防止剤、体質顔料、レベリング剤などの添加
剤を混合して、ホットメルト塗布する方法、溶剤に溶解
または析出分散させバーコーティングする方法などによ
り、基材の一方の表面に塗布することにより離型剤層を
設ける。
の量の帯電防止剤、体質顔料、レベリング剤などの添加
剤を混合して、ホットメルト塗布する方法、溶剤に溶解
または析出分散させバーコーティングする方法などによ
り、基材の一方の表面に塗布することにより離型剤層を
設ける。
【0019】離型剤層中の前記特定のワックスの含有量
は、70重量%以上、なかんずく90重量%以上が好ま
しい。離型剤層中の前記特定のワックスの含有量が前記
の範囲より少ないと所期の効果をうることができない傾
向がある。
は、70重量%以上、なかんずく90重量%以上が好ま
しい。離型剤層中の前記特定のワックスの含有量が前記
の範囲より少ないと所期の効果をうることができない傾
向がある。
【0020】離型剤層の塗布量は、0.5〜3.0g/
m2 の範囲内、なかんずく0.5〜1.5g/m2 の範
囲内にあることが好ましい。離型剤層の塗布量が前記の
範囲を超えるばあい、記録剤層を好適に転写させること
ができる範囲の熱量では、該ワックスを充分に融解させ
るのに熱量不足であるために、転写感度不足となり、高
精細の印字を転写できない傾向がある。一方、離型剤層
の塗布量が前記の範囲未満のばあい、充分な離型効果を
うることができない傾向がある。
m2 の範囲内、なかんずく0.5〜1.5g/m2 の範
囲内にあることが好ましい。離型剤層の塗布量が前記の
範囲を超えるばあい、記録剤層を好適に転写させること
ができる範囲の熱量では、該ワックスを充分に融解させ
るのに熱量不足であるために、転写感度不足となり、高
精細の印字を転写できない傾向がある。一方、離型剤層
の塗布量が前記の範囲未満のばあい、充分な離型効果を
うることができない傾向がある。
【0021】前記基材としては、ポリエチレンテレフタ
レートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルムな
どのポリエステルフィルム、ポリカーボネートフィル
ム、ポリアミドフィルム、アラミドフィルム、その他こ
の種のインクリボンの基材用フィルムとして一般に使用
されている各種のプラスチックフィルムが使用できる。
またコンデンサーペーパーのような高密度の薄い紙を使
用してもよい。基材の厚さは熱伝導を良好し、かつ強度
を保つ点から1〜10μm程度、なかんずく2〜7μm
程度が好ましい。
レートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルムな
どのポリエステルフィルム、ポリカーボネートフィル
ム、ポリアミドフィルム、アラミドフィルム、その他こ
の種のインクリボンの基材用フィルムとして一般に使用
されている各種のプラスチックフィルムが使用できる。
またコンデンサーペーパーのような高密度の薄い紙を使
用してもよい。基材の厚さは熱伝導を良好し、かつ強度
を保つ点から1〜10μm程度、なかんずく2〜7μm
程度が好ましい。
【0022】基材として前記プラスチックフィルムを使
用するばあい、離型剤層の逆の表面(加熱ヘッドに摺接
する側の面)にシリコーン樹脂、フッ素樹脂、ニトロセ
ルロース樹脂、あるいはこれらによって変性された、た
とえばシリコーン変性アクリル樹脂など各種の耐熱性樹
脂、あるいはこれら耐熱性樹脂に滑剤を混合したものな
どからなる、従来から知られているスティック防止層を
設けてもよい。
用するばあい、離型剤層の逆の表面(加熱ヘッドに摺接
する側の面)にシリコーン樹脂、フッ素樹脂、ニトロセ
ルロース樹脂、あるいはこれらによって変性された、た
とえばシリコーン変性アクリル樹脂など各種の耐熱性樹
脂、あるいはこれら耐熱性樹脂に滑剤を混合したものな
どからなる、従来から知られているスティック防止層を
設けてもよい。
【0023】前記記録材層としては従来の熱溶融性ない
し熱軟化性の着色インクがとくに制限なく好適に用いら
れ、たとえば着色剤と熱溶融性ビヒクルを主要成分と
し、必要に応じて分散剤などを配合したものがあげられ
る。通常、熱溶融性ビヒクルとしては熱溶融性樹脂、ま
たは熱溶融性樹脂とワックス類とからなるものがあげら
れる。
し熱軟化性の着色インクがとくに制限なく好適に用いら
れ、たとえば着色剤と熱溶融性ビヒクルを主要成分と
し、必要に応じて分散剤などを配合したものがあげられ
る。通常、熱溶融性ビヒクルとしては熱溶融性樹脂、ま
たは熱溶融性樹脂とワックス類とからなるものがあげら
れる。
【0024】前記記録材層の溶融粘度は、ラフ紙に対し
て良好な印字堅牢度をうる点からは、1×104 〜1×
108 cps/100℃程度が好ましい。
て良好な印字堅牢度をうる点からは、1×104 〜1×
108 cps/100℃程度が好ましい。
【0025】前記記録材層に用いうる熱溶融性樹脂(エ
ラストマーを含む)としては、たとえばエチレン−酢酸
ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合
体などのオレフィン系共重合樹脂、ポリアミド系樹脂、
ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリウレタン系
樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、セルロース
系樹脂、ビニルアルコール系樹脂、石油系樹脂、フェノ
ール系樹脂、スチレン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂や、天
然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、イソプレンゴム、
クロロプレンゴムなどのエラストマー類、さらにポリイ
ソブチレン、ポリブテンなどの1種または2種以上があ
げられる。
ラストマーを含む)としては、たとえばエチレン−酢酸
ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合
体などのオレフィン系共重合樹脂、ポリアミド系樹脂、
ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリウレタン系
樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、セルロース
系樹脂、ビニルアルコール系樹脂、石油系樹脂、フェノ
ール系樹脂、スチレン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂や、天
然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、イソプレンゴム、
クロロプレンゴムなどのエラストマー類、さらにポリイ
ソブチレン、ポリブテンなどの1種または2種以上があ
げられる。
【0026】前記記録材層に用いうるワックス類として
は、たとえばパラフィンワックス、マイクロクリスタリ
ンワックス、木ろう、蜜ろう、カルナバワックス、キャ
ンデリラワックスなどの天然ワックス、ポリエチレンワ
ックス、フィシャトロプシュワックスなどの合成ワック
ス、およびこれら天然、合成ワックスの酸化ワックスや
変性ワックスなどのワックス、ミリスチン酸、パルミチ
ン酸、ステアリン酸、ベヘン酸などの高級脂肪酸、その
他高級脂肪族アルコール、高級脂肪酸エステルなどのワ
ックス同効物などがあげられる。
は、たとえばパラフィンワックス、マイクロクリスタリ
ンワックス、木ろう、蜜ろう、カルナバワックス、キャ
ンデリラワックスなどの天然ワックス、ポリエチレンワ
ックス、フィシャトロプシュワックスなどの合成ワック
ス、およびこれら天然、合成ワックスの酸化ワックスや
変性ワックスなどのワックス、ミリスチン酸、パルミチ
ン酸、ステアリン酸、ベヘン酸などの高級脂肪酸、その
他高級脂肪族アルコール、高級脂肪酸エステルなどのワ
ックス同効物などがあげられる。
【0027】前記着色剤としては、従来からこの種の着
色インクの着色剤として使用されているものがいずれも
使用でき、カーボンブラックをはじめとして無機、有機
の各種顔料や染料などが適宜使用される。記録材層にお
ける着色剤の含有量は通常10〜50重量%程度であ
る。
色インクの着色剤として使用されているものがいずれも
使用でき、カーボンブラックをはじめとして無機、有機
の各種顔料や染料などが適宜使用される。記録材層にお
ける着色剤の含有量は通常10〜50重量%程度であ
る。
【0028】熱溶融性インク層は、前記着色剤と高溶融
粘度の熱溶融性ビヒクル、必要に応じて分散剤などをト
ルエン、メチルエチルケトンなどの溶剤に溶解、分散し
た塗工液を離型層上に塗布し、乾燥することによって形
成できる。熱溶融性インク層の塗布量は1〜6g/m2
程度、なかんずく1.5〜4g/m2 程度が適当であ
る。
粘度の熱溶融性ビヒクル、必要に応じて分散剤などをト
ルエン、メチルエチルケトンなどの溶剤に溶解、分散し
た塗工液を離型層上に塗布し、乾燥することによって形
成できる。熱溶融性インク層の塗布量は1〜6g/m2
程度、なかんずく1.5〜4g/m2 程度が適当であ
る。
【0029】つぎに実施例をあげて本発明を説明する。
【0030】実施例1〜3および比較例1〜2 裏面に厚さ0.1μmの変性シリコーン樹脂からなるス
ティック防止層を形成した厚さ3.5μmのポリエチレ
ンテレフタレートフィルムの一方の表面に、表1に示さ
れる離型剤をホットメルトコーティングして塗布量1.
0g/m2 の離型剤層を形成した(表1には各離型剤の
溶融温度、溶融粘度およびワックスの分子量の分散度M
w/Mnを併記してある)。
ティック防止層を形成した厚さ3.5μmのポリエチレ
ンテレフタレートフィルムの一方の表面に、表1に示さ
れる離型剤をホットメルトコーティングして塗布量1.
0g/m2 の離型剤層を形成した(表1には各離型剤の
溶融温度、溶融粘度およびワックスの分子量の分散度M
w/Mnを併記してある)。
【0031】
【表1】
【0032】つぎに前記離型層上に下記のインク層用塗
工液をメイヤバーを用い塗布し、60℃で乾燥して塗布
量2.0g/m2 の記録材層を形成した。
工液をメイヤバーを用い塗布し、60℃で乾燥して塗布
量2.0g/m2 の記録材層を形成した。
【0033】 インク層用塗工液 成 分 重量部 エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂 15.0 (エチレン成分:酢酸ビニル成分のモル比=72:28、 メルトインデックス150) カーボンブラック 4.5 ソルスパース17000(ゼネカ(株)製の分散剤) 0.5 トルエン 80 前記の方法によりえられた各熱転写記録媒体を熱転写プ
リンター(PC−PR−150V、日本電気(株)製)
に装着し、最高印字エネルギー18mJ/mm 2 、印字
速度100cm/secで印字テストを行い、下記の項
目について評価した。受像紙として、XEROX(株)
製M紙(ベック平滑度50秒)を用いた。結果を表2に
示す。
リンター(PC−PR−150V、日本電気(株)製)
に装着し、最高印字エネルギー18mJ/mm 2 、印字
速度100cm/secで印字テストを行い、下記の項
目について評価した。受像紙として、XEROX(株)
製M紙(ベック平滑度50秒)を用いた。結果を表2に
示す。
【0034】
【表2】
【0035】(1)印字のツブレ 前記受像紙に、2ドットごとのオン−オフを繰り返すこ
とにより、図1に示すような縦縞の印像を印字し、目視
にてつぎの基準により評価した。評価値3が実用域であ
る。
とにより、図1に示すような縦縞の印像を印字し、目視
にてつぎの基準により評価した。評価値3が実用域であ
る。
【0036】3…全領域において、確実に縦縞の印像が
印字されている。 2…隣接する縦縞の印像が連ながる部分が存在する。 1…全領域において、ベタ印字(オフの領域がない状
態)になっている。
印字されている。 2…隣接する縦縞の印像が連ながる部分が存在する。 1…全領域において、ベタ印字(オフの領域がない状
態)になっている。
【0037】(2)転写性 前記受像紙に、1ドットのオン続いて2ドットのオフを
繰り返して、図2に示すような印像を印字し、目視にて
つぎの基準により評価した(なお、図2において、点線
はドットの位置を明瞭にするための補助線である)。評
価値3が実用域である。
繰り返して、図2に示すような印像を印字し、目視にて
つぎの基準により評価した(なお、図2において、点線
はドットの位置を明瞭にするための補助線である)。評
価値3が実用域である。
【0038】3…90%以上のドットが明瞭に転写でき
ている。 2…70%以上、90%未満のドットが明瞭に転写でき
ている。 1…70%未満のドットしか明瞭に転写できていない。
ている。 2…70%以上、90%未満のドットが明瞭に転写でき
ている。 1…70%未満のドットしか明瞭に転写できていない。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、基材と該記録材層との
間に、ワックスを主成分とし、該ワックスの溶融温度が
80〜95℃の範囲内にあり、かつ溶融粘度が15cp
s/100℃以下であり、該ワックスの重量平均分子量
をMw、数平均分子量をMnとするばあい、Mw/Mn
で表される該ワックスの分子量の分散度が1.10未満
である離型剤層が設けられている熱転写記録媒体を用い
て印字することにより、ラフ紙に印像を転写するばあ
い、または高速印字のばあいにおいて、印像のツブレが
防止でき、また高精細の印像を転写することができる。
間に、ワックスを主成分とし、該ワックスの溶融温度が
80〜95℃の範囲内にあり、かつ溶融粘度が15cp
s/100℃以下であり、該ワックスの重量平均分子量
をMw、数平均分子量をMnとするばあい、Mw/Mn
で表される該ワックスの分子量の分散度が1.10未満
である離型剤層が設けられている熱転写記録媒体を用い
て印字することにより、ラフ紙に印像を転写するばあ
い、または高速印字のばあいにおいて、印像のツブレが
防止でき、また高精細の印像を転写することができる。
【0040】また、本発明によれば、パラフィンワック
スまたはポリエチレンワックスを超臨界ガス抽出法によ
り抽出分別して、溶融温度が80〜95℃の範囲内、か
つ溶融粘度が15cps/100℃以下、前記分子量の
分散度が1.10未満としたワックスを主成分とする離
型剤層が設けられている熱転写記録媒体を用いて印字す
ることにより、ラフ紙に印像を転写するばあい、または
高速印字のばあいにおいて、さらに印像のツブレが防止
でき、またさらに高精細の印像を転写することができ
る。
スまたはポリエチレンワックスを超臨界ガス抽出法によ
り抽出分別して、溶融温度が80〜95℃の範囲内、か
つ溶融粘度が15cps/100℃以下、前記分子量の
分散度が1.10未満としたワックスを主成分とする離
型剤層が設けられている熱転写記録媒体を用いて印字す
ることにより、ラフ紙に印像を転写するばあい、または
高速印字のばあいにおいて、さらに印像のツブレが防止
でき、またさらに高精細の印像を転写することができ
る。
【0041】また、本発明における熱転写記録媒体は、
前記のようにワックスの分子量の分散度が小さいので、
溶融開始点から溶融終点までの温度幅が狭く、印字の際
の熱応答性に優ている。
前記のようにワックスの分子量の分散度が小さいので、
溶融開始点から溶融終点までの温度幅が狭く、印字の際
の熱応答性に優ている。
【図1】実施例および比較例における印字のツブレの評
価方法の説明図である。
価方法の説明図である。
【図2】実施例および比較例における転写性の評価方法
の説明図である。
の説明図である。
1 2ドット分の印字(オン) 2 2ドット分の余白(オフ) 3 1ドット分の印字(オン) 4 2ドット分の余白(オフ)
Claims (2)
- 【請求項1】 基材の一方の面に記録材層が設けられて
ある熱転写記録媒体であって、該基材と該記録材層との
間に離型剤層が設けられており、該離型剤層がワックス
を主成分とし、該ワックスの溶融温度が80〜95℃の
範囲内にあり、かつ溶融粘度が15cps/100℃以
下であり、該ワックスの重量平均分子量をMw、数平均
分子量をMnとするばあい、Mw/Mnで表される該ワ
ックスの分子量の分散度が1.10未満であることを特
徴とする熱転写記録媒体。 - 【請求項2】 前記ワックスがパラフィンワックスまた
はポリエチレンワックスを超臨界ガス抽出法により抽出
分別したものであることを特徴とする請求項1記載の熱
転写記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7022883A JPH08216536A (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 熱転写記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7022883A JPH08216536A (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 熱転写記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08216536A true JPH08216536A (ja) | 1996-08-27 |
Family
ID=12095088
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7022883A Pending JPH08216536A (ja) | 1995-02-10 | 1995-02-10 | 熱転写記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08216536A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1785772A1 (en) * | 2005-11-14 | 2007-05-16 | Xerox Corporation | Toner having crystalline wax |
EP1788454A1 (en) * | 2005-11-14 | 2007-05-23 | Xerox Corporation | Crystalline wax |
EP1788453A1 (en) * | 2005-11-14 | 2007-05-23 | Xerox Corporation | Toner Having Crystalline Wax |
-
1995
- 1995-02-10 JP JP7022883A patent/JPH08216536A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1785772A1 (en) * | 2005-11-14 | 2007-05-16 | Xerox Corporation | Toner having crystalline wax |
EP1788454A1 (en) * | 2005-11-14 | 2007-05-23 | Xerox Corporation | Crystalline wax |
EP1788453A1 (en) * | 2005-11-14 | 2007-05-23 | Xerox Corporation | Toner Having Crystalline Wax |
JP2007140518A (ja) * | 2005-11-14 | 2007-06-07 | Xerox Corp | クリスタリンワックスを含むトナー |
US7553596B2 (en) | 2005-11-14 | 2009-06-30 | Xerox Corporation | Toner having crystalline wax |
US7662272B2 (en) | 2005-11-14 | 2010-02-16 | Xerox Corporation | Crystalline wax |
US7749670B2 (en) | 2005-11-14 | 2010-07-06 | Xerox Corporation | Toner having crystalline wax |
KR101390240B1 (ko) * | 2005-11-14 | 2014-04-30 | 제록스 코포레이션 | 결정질 왁스 함유 토너 |
KR101392780B1 (ko) * | 2005-11-14 | 2014-05-14 | 제록스 코포레이션 | 결정질 왁스 함유 토너 |
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