JPH08216163A - 靴底成形モールド用離型剤 - Google Patents

靴底成形モールド用離型剤

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Publication number
JPH08216163A
JPH08216163A JP7049025A JP4902595A JPH08216163A JP H08216163 A JPH08216163 A JP H08216163A JP 7049025 A JP7049025 A JP 7049025A JP 4902595 A JP4902595 A JP 4902595A JP H08216163 A JPH08216163 A JP H08216163A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicone
mold
release agent
surface tension
shoe sole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7049025A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Mihara
龍夫 三原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MoonStar Co
Original Assignee
MoonStar Co
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Filing date
Publication date
Application filed by MoonStar Co filed Critical MoonStar Co
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Publication of JPH08216163A publication Critical patent/JPH08216163A/ja
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大気中のオゾンを破壊せず、人体に無害な靴
底成形用の離型剤を提供する。 【構成】 シリコーンとイソパラフイン系オイルからな
る離型剤であって、その重量比は前者:後者=10〜4
0重量%:90〜60重量%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、靴底成形モールド用離
型剤に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性合成樹脂、例えばポリウレタン
は射出成形法,注型成形法により成形し易い、総合的に
物性が優れている、発泡し易く製品の軽量化に役立つ、
外観がソフトな感じがする等の理由により、靴底に数多
く使用されている。
【0003】又、これらの合成樹脂は一般的に他物体と
の接着性も良く、このような性質は靴製造工程中では一
つの利点ではあるが、反面、前記成形法においてベース
モールド等で靴底を成形する場合にモールドの成形面と
粘着し易く、成形後、離型しにくいという欠点があっ
た。
【0004】従って、離型を容易にするために離型剤が
全ての場合に使用されていた。離型性を良くするために
は、表面張力を小さくし、広がりを促進し、型の細部ま
で行きわたるような薄い膜を形成するものがよい。
【0005】かかる観点から、一般的な例として、三次
元網状構造のシリコン樹脂10%と、高粘度シリコーン
オイル90%を混合した液を表面張力の小さい希釈剤と
してのフッ素化塩素化炭化水素(フロン類,その中でも
最も一般的にはトリクロロトリフルオロエタン)よりな
る離型剤、又はトリクロロフルオロエタンは性能は良好
であるが、高価であるため、トリクロロトリフルオロエ
タンの約半分量を1,1,1トリクロロエタン,ジクロ
ロメタン等で代置したもので2〜5%に希釈したものが
使用されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記フ
ロン類や1,1,1トリクロロエタン等は、大気中のオ
ゾン層の破壊のため使用上の制限が厳しく、事実上使用
できないのが実情である。よって、高粘度シリコーンを
表面張力28ダイン/cm(20℃)(ウイルヘルミイ法に
よる)のジクロロメタンのみで希釈2〜5%濃度の離型
剤を使用した例はあるが、表面張力が大きく型の細部ま
で行きわたらないので、人間の手を使って布で拭き広げ
る工程が必要であった。それに、ジクロロメタンは人体
への毒性が激しいため、使用上の制限が厳しい。
【0007】本発明は係る実情に鑑み、フロン類を使用
しない靴底成形モールド用離型剤を提供することを目的
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、シリコーン1
0〜40重量%とイソパラフイン系オイル90〜60重
量%よりなる靴底成形モールド用離型剤を特徴とする。
さらに詳しくは、前記シリコーンはポリシロキサン5〜
15重量%と5〜50センチストークス(25℃)(JI
S K 2283 による)のポリジメチルシロキサン95〜
85重量%のシリコーンオイルよりなる。
【0009】シリコーン樹脂は、シロキサン結合(Si−
O −Si)を骨格とするポリマーに、側鎖有機基としてメ
チル基又はフエニル基、反応性官能基としてヒドロキシ
ル基又はメトキシ基をもつ三次元的な網状構造のものが
使用される。シリコーンオイルとしては、ジメチルジク
ロロシランを加水分解し、環状オリゴマーを生成し、末
端をアルキル基でブロックしたものが使用される。
【0010】イソパラフイン系オイルとしては、イソプ
ロパン,イソオクタン,イソペンタン,イソヘキサン,
イソオクタン,イソヘプタン,イソノナン,イソデカン
等を主成分とするオイル状体のものが用いられ、炭素数
が少ない程表面張力は小さいため離型剤として好ましい
が、反面沸点が低いため、作業に注意しなければならな
い。離型性は炭素数が多くなる程少しづつ低下するが1
0までは使用しうる。
【0011】シリコーンオイルの粘度を5〜50センチ
ストークスとしたのは、表面張力が19.7〜20.5
dyne/cmと小さく、型の細部まで行きわたって薄い膜を
形成するためであり、これ未満ならば常温での揮発性が
高く、シリコーンとしての離型性がなくなり不都合であ
り、これを超えれば表面張力21.0 dyne/cmと高く、
型の細部まで行きわたりにくくなり不都合だからであ
る。
【0012】又、このシリコーンを10〜40重量%と
したのは、イソパラフイン系オイルよりシリコーンの方
が表面張力が小さく、型の細部まで行きわたり易いため
であり、これ未満では表面張力が大きくなり、型の細部
まで行きわたりにくくなるという不都合が生じ、これを
超えればシリコーン量が型に多く塗布されすぎて、離型
剤による傷が製品に発生するとい不都合が生じる。
【0013】又、前記シリコーンを構成するシリコーン
樹脂を5〜15重量%としたのは三次元的網状構造では
離型性は非常に良いが、ゼリー状故の細部までの十分な
塗布のしにくさを回避するためであり、これ未満だと離
型性が悪くなるという不都合を生じ、これを超えればゼ
リー状のシリコーン樹脂が増え、型の細部まで行きわた
りにくくなり、布で拭き広げる工程が必要となるという
不都合が生じるからである。
【0014】
【作用及び効果】従来の代表的靴底成形モールド用離型
剤は、表面張力が18 dyne/cmと小さいフロン113が
使用され、従って、離型性を主な目的とする高粘度シリ
コーンとしては、粘度が100〜1,000センチスト
ークスと比較的大きいシリコーンオイルが使用されてい
た。
【0015】本発明においては、表面張力が、例えば2
4 dyne/cmであり、フロン113よりも表面張力が大き
いイソプロパン、例えばイソパラフイン等を使用し、そ
の表面張力が大きくなった差を補う意味で離型性能の良
いゼリー状のシリコーン樹脂の溶剤、即ち5〜50セン
チトークスのシリコーンオイルを使用した。その結果、
靴底成形モールド用離型剤の表面張力をフロン類を使用
しなくても良い程に小さくでき、良好な離型性を現出す
ることが出来た。
【0016】この場合、シリコーン濃度が濃くなった分
シリコーン成分をモールド表面に多く塗布する傾向にな
りがちであり、そうすると、離型傷が製品表面に発生し
易くなる故、スプレー機のノズルパターン等に注意し、
これを十分管理すればコスト低減にもつながる。
【0017】
【実施例】本発明のモールド用離型剤は下記のようにし
て調整した。基本配合としては、シリコーン樹脂10重
量%,30センチストークのポリジメチルシロキサン9
0重量%とし、前者はシリコーン樹脂としては、側鎖に
フエニル基を有するポリシロキサン10重量部,プロピ
ル基でブロックしたジメチルジクロロシランオリゴマー
90重量%よりなるものを使用した。
【0018】このシリコーン混合物の15重量%とイソ
パラフイン系オイル85重量%とを調整した。この離型
剤をノズル径0.5mm,噴射圧0.2kg/cm2,スプレー
パタン1mm間隔,XYZ軸の条件にスプレー機を設定
し、サイズ25.0cmの片足のモールド内面に1.5g
塗布し、ポリウレタン靴底を成形した。
【0019】離型剤を塗布した後に、人間の手を使って
綿布で拭き上げる工程を設けなくとも、成形サイクル
中、3回に1回の割合で離型剤を塗布すれば十分な離型
ができ、靴底表面に離型傷もできなかった。この離型性
は総合的な性能において、フロン113を使用した離型
剤と同程度であった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコーン10〜40重量%とイソパラ
    フイン系オイル90〜60重量%とよりなる靴底成形モ
    ールド用離型剤。
  2. 【請求項2】 前記シリコーンがポリシロキサン5〜1
    5重量%と5〜50センチストークス(25℃)(JIS
    K 2283 による)のポリジメチルシロキサン95〜8
    5重量%とよりなる請求項1記載の靴底成形モールド用
    離型剤。
  3. 【請求項3】 前記イソパラフイン系オイルがイソプロ
    パン,イソオクタン,イソペンタン,イソヘキサン,イ
    ソヘプタン,イソオクタン,イソノナン,イソデカンよ
    りなる群から選ばれたオイルである請求項1又は2記載
    の靴底成形モールド用離型剤。
JP7049025A 1995-02-13 1995-02-13 靴底成形モールド用離型剤 Pending JPH08216163A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0846539A2 (de) * 1996-12-03 1998-06-10 Th. Goldschmidt AG Trennmittel für Formen zur Herstellung von Formkörpern aus Kunststoffen

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0846539A2 (de) * 1996-12-03 1998-06-10 Th. Goldschmidt AG Trennmittel für Formen zur Herstellung von Formkörpern aus Kunststoffen
EP0846539A3 (de) * 1996-12-03 1999-03-17 Th. Goldschmidt AG Trennmittel für Formen zur Herstellung von Formkörpern aus Kunststoffen

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