JPH08216091A - 切断装置 - Google Patents

切断装置

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JPH08216091A
JPH08216091A JP4491095A JP4491095A JPH08216091A JP H08216091 A JPH08216091 A JP H08216091A JP 4491095 A JP4491095 A JP 4491095A JP 4491095 A JP4491095 A JP 4491095A JP H08216091 A JPH08216091 A JP H08216091A
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JP
Japan
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cutting
cutting device
blade body
cut
belt conveyor
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JP4491095A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Sasamoto
和寛 笹本
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Kaijo Corp
Original Assignee
Kaijo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被切断物を例えば十文字に切断する切断作業
について、これを自動的に行うことによって作業能率を
飛躍的に向上させる切断装置を提供すること。 【構成】 被切断物1の搬送方向が交差(例えば直交)
するように列設された搬送手段3、5と、該搬送手段に
より搬送中の該被切断物1を切断すべく配置された切断
手段12、13とを備えるようにし、以て上記の効果を
得ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パン類、洋菓子、和菓
子、蓄肉、青果、海産物及びその他の加工品等の食品
や、紙類、繊維類及び石油化学製品等の工業材料などの
切断に用いて好適な切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば製パン業において製品としての蒸
パンを製造する場合、大きなものを作ってこれを切断す
ることにより販売に供する大きさとすることが行われて
いる。具体的には、図17の(a)に示すような四角形
状にして所定の厚さを有する大きな蒸パン1を蒸し上げ
る。そして、図17の(b)に示すように該蒸パン1を
その一方の対角線に沿って切断して2片の切断片1a、
1bを得、この後、図17の(c)に示す如く更に他方
の対角線に沿って切断することによって製品としての所
望の大きさ及び形状(三角形)を夫々有する4つの切断
片1c乃至1fが得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、上記の切断作業
の多くは手作業によって実施されている。すなわち、作
業者自らが被切断物としての上記蒸パン1をまな板等の
上に置き、該蒸パンの向きを変えながら包丁を用いて十
文字に切り込むのである。
【0004】上述のように、被切断物を互いに交差(上
記例では直交)する複数の方向において切断して例えば
4片の切断片を得ようとする場合、上記の如き手作業に
頼るのが現状では最も能率的であるとされている。因
に、円形若しくは長手状の刃体と該刃体を作動せしめる
駆動手段とを具備した切断装置が種々開発されているこ
とから、これらの切断装置を利用することも考えられ
る。しかしながら、該切断装置は図17の(a)の状態
から同(b)の状態へ、または、同(b)の状態から同
(c)の状態へと、単に一方向のみの切断を行う機能を
有するに過ぎないから、一度切断することにより得られ
た2つの切断片(1a、1b:図17の(b)参照)を
4つの切断片(1c乃至1f:図17の(c)参照)と
すべく更に直交方向に切断するためには該両切断片(1
a、1b)の向きを変え、かつ揃えて装置に再装填する
作業が必要である。従って、この再装填作業を作業者が
行うことを考えれば、必ずしも能率向上に寄与するもの
ではない。
【0005】本発明は上記した点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、上述のような切断作
業を自動的に行うことによって作業能率を飛躍的に向上
させると共に、他の種々の効果をも併せ奏し得る切断装
置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のために、
本発明による切断装置は、被切断物の搬送方向が交差す
るように列設された搬送手段と、前記被切断物を切断す
るための刃体及び該刃体を駆動する駆動手段を有し前記
搬送手段に対応して配設された切断手段とを備えたもの
である。
【0007】
【作用】上記構成によれば、被切断物は最初の搬送方向
における搬送の過程で複数の切断片に分断され、該搬送
方向に対して交差する次の搬送方向への搬送の過程で該
各切断片が更に複数に分断される。
【0008】
【実施例】次に、本発明の実施例としての切断装置につ
いて添付図面を参照しつつ説明する。なお、当該切断装
置において被切断物として扱われる品物は、図17に示
した蒸パン1であり、切断の態様についても同様に十文
字状にして、最終的に4つの切断片1c乃至1f(図1
7の(c)参照)を得るものである。
【0009】図1は当該切断装置の全体を示す平面図で
あり、図2及び図3はこの図1に関する各々A−A矢視
及びB−B矢視にて、該切断装置の右側面図及び正面図
である。以下、説明の便宜上、各図において矢印X方向
及びその反対方向を当該切断装置の左右方向と定め、ま
た、矢印Yで示す方向及びその反対方向を前後方向と定
め、矢印Zにて示す方向及びその反対方向について上下
方向と定める。
【0010】図1乃至図3に示すように、当該切断装置
は、夫々被切断物としての蒸パン1を担持して搬送する
第1の搬送手段3及び第2の搬送手段5を有している。
これら第1の搬送手段3及び第2の搬送手段5は各々の
搬送方向が互いに交差、この場合直交するように列設さ
れている。詳しくは、第1の搬送手段3は前後方向(矢
印Y方向及びその反対方向)において延在し、第2の搬
送手段5は左右方向(矢印X方向及びその反対方向)に
おいて延在するように配置されている。すなわち、第1
の搬送手段3は前段の工程を経て順次供給される蒸パン
1を受け入れて前方(矢印Y方向)に向けて搬送し、第
2の搬送手段5は該第1の搬送手段3により搬送されて
きた各蒸パン1を受け入れて後段の工程に供すべく左方
(矢印X方向)に向けて搬送することを行う。
【0011】上記第1の搬送手段3及び第2の搬送手段
5の交差部には、該両搬送手段間で蒸パン1の受渡しを
行う受渡し手段7が設けられている。また、第1の搬送
手段3及び第2の搬送手段5の各々の蒸パン受入部に対
応して、該両搬送手段の搬送経路に対して蒸パン1を位
置決めする位置決め手段9及び10が設けられている。
【0012】そして、上記第1の搬送手段3及び第2の
搬送手段5の夫々に対応して切断手段12及び13が配
設されている。該両切断手段12及び13は、夫々、蒸
パン1を切断するための円形刃体14、15と、該円形
刃体を回転駆動する駆動手段(後述)とを有し、第1の
搬送手段3及び第2の搬送手段5によって搬送中の蒸パ
ン1を切断することを行う。また、該各円形刃体14及
び15に付着した付着物の除去を行う付着物除去手段1
7及び18が設けられている。
【0013】続いて、上記した第1の搬送手段3、第2
の搬送手段5、受渡し手段7、位置決め手段9、位置決
め手段10、切断手段12、切断手段13、付着物除去
手段17及び付着物除去手段18の構成を個々に詳述す
る。
【0014】まず、第1の搬送手段3について説明す
る。
【0015】図1及び図2に示すように、該第1の搬送
手段3は、夫々分割搬送部として作用する投入ベルトコ
ンベア21及び切断ベルトコンベアA22を連設してな
り、更に、該両ベルトコンベアに対して駆動力を付与し
てこれらを作動せしめる駆動力発生手段23を備えてい
る。該投入ベルトコンベア21及び切断ベルトコンベア
A22は各々個別に作動して蒸パン1を搬送するもの
で、次のように構成されている。なお、該投入ベルトコ
ンベア21及び切断ベルトコンベアA22の搬送レベ
ル、すなわち、夫々蒸パン1を担持して搬送するベルト
上面の高さ位置は、連接部で互いに一致している。
【0016】投入ベルトコンベア21は、前後に離間し
て且つ平行に配設された駆動ローラ25及び従属ローラ
26と、該両ローラに掛け回されたベルト27とを有し
ている。また、切断ベルトコンベアA22は、前後に離
間して且つ平行に配置された駆動ローラ29及び従属ロ
ーラ30と、該両ローラに互いに平行に掛け回された一
対のベルト31、32とを有している。
【0017】また、上記投入ベルトコンベア21及び切
断ベルトコンベアA22を作動せしめるための上記駆動
力発生手段23については、下記のように構成されてい
る。
【0018】すなわち、駆動力発生源としての駆動モー
タ34と、該駆動モータ34が発生する駆動力を上記投
入ベルトコンベア21及び切断ベルトコンベアA22が
各々具備する駆動ローラ25及び29に対して選択的に
分配して伝達する駆動力分配手段35とを有している。
該駆動力分配手段35は詳しくは、駆動モータ34の出
力軸と該両駆動ローラ25、29との間に設けられて駆
動力を伝達するための歯車減速機構(図示せず)と、該
歯車減速機構の駆動力伝達系統中に介装されて該駆動力
伝達系統の断及び接続をなすためのクラッチ(図示せ
ず)とを備えている。但し、本実施例においては、該ク
ラッチは、投入ベルトコンベア21が具備する駆動ロー
ラ25に対する駆動力伝達系統についてのみ断続を行う
ものとされ、切断ベルトコンベアA22の駆動ローラ2
9に関しては常時駆動力が付与されている。
【0019】上記構成の第1の搬送手段3においては、
駆動モータ34の回転によって切断ベルトコンベアA2
2が常時作動せしめられる。また、上記クラッチを接続
すれば投入ベルトコンベア21が切断ベルトコンベアA
22と等速にて作動せしめられ、該クラッチを切ること
によって該投入ベルトコンベア21は停止する。該第1
の搬送手段3は、被切断物としての蒸パン1を、約2乃
至20m/分の速度にて搬送することができる。
【0020】次に、上記第1の搬送手段3に続く第2の
搬送手段5について説明する。
【0021】図1乃至図3に示すように、該第2の搬送
手段5についても、上記第1の搬送手段3と同様に、各
々分割搬送部として作用する乗継ベルトンコンベア51
及び切断ベルトコンベアB52を連設してなり、更に、
該両ベルトコンベアに対して駆動力を付与してこれらを
作動せしめる駆動力発生手段53を有している。これら
乗継ベルトコンベア51及び切断ベルトコンベアB52
も各々個別に作動して蒸パン1を搬送し得、下記のよう
に構成されている。なお、該乗継ベルトコンベア51及
び切断ベルトコンベアB52の搬送レベル、すなわち、
夫々蒸パン1を担持して搬送するベルト上面の高さ位置
は、互いに連接部で一致している。また、該乗継ベルト
コンベア51及び切断ベルトコンベアB52の搬送レベ
ルは、前述した第1の搬送手段3を構成する投入ベルト
コンベア21及び切断ベルトコンベアA22の搬送最後
端(排出部)レベルに比し、搬送対象物である蒸パン1
の厚さより大きな段差を以て下方に位置している。
【0022】乗継ベルトコンベア51は、左右に離間し
て且つ平行に配設された駆動ローラ55及び従属ローラ
56と、互いに平行にして且つ該両ローラの軸方向にお
いて所定の間隙を隔てるように該両ローラに掛け回され
た5枚のベルト57とを有している。また、切断ベルト
コンベアB52は、左右に離間して且つ平行に配置され
た駆動ローラ59及び従属ローラ60と、該両ローラに
互いに平行に掛け回された一対のベルト61、62とを
有している。
【0023】また、上記乗継ベルトコンベア51及び切
断ベルトコンベアB52を作動せしめるための上記駆動
力発生手段53は、次のように構成されている。
【0024】すなわち、該駆動力発生手段53は、駆動
力発生源としての駆動モータ64と、該駆動モータ64
が発生する駆動力を上記乗継ベルトコンベア51及び切
断ベルトコンベアB52が各々具備する駆動ローラ55
及び59に対して選択的に分配して伝達する駆動力分配
手段65とを有している。該駆動力分配手段65は詳し
くは、駆動モータ64の出力軸と該両駆動ローラ55、
59との間に介在して駆動力を伝達するための歯車減速
機構(図示せず)と、該歯車減速機構の駆動力伝達系統
中に介装されて該駆動力伝達系統の断及び接続をなすた
めのクラッチ(図示せず)とを有している。但し、本実
施例においては、該クラッチは、乗継ベルトコンベア5
1が具備する駆動ローラ55に対する駆動力伝達系統に
ついてのみ断続を行うものとなされ、切断ベルトコンベ
アB52が具備する駆動ローラ59については常に駆動
力が付与される。
【0025】上述した構成の第2の搬送手段5において
は、駆動モータ64の回転によって切断ベルトコンベア
B52が常時作動せしめられる。また、上記クラッチを
接続することによって乗継ベルトコンベア51が切断ベ
ルトコンベアB52と等速にて作動せしめられ、該クラ
ッチを切ることによって該乗継ベルトコンベア51は停
止する。該第2の搬送手段5による蒸パン1の搬送速度
も前述の第1の搬送手段3と同様で、約2乃至20m/
分である。
【0026】上述したように、当該切断装置において
は、第1の搬送手段3及び第2の搬送手段5が、各々個
別に作動して被切断物としての蒸パン1を搬送する複数
の分割搬送部、すなわち投入ベルトコンベア21、切断
ベルトコンベアA22、乗継ベルトコンベア51及び切
断ベルトコンベアB52を連接してなる。かかる構成に
おいては、第1の搬送手段3及び第2の搬送手段5が夫
々最先の分割搬送部として具備する投入ベルトコンベア
21及び乗継ベルトコンベア51を停止させた状態にて
蒸パン1をこれに載置した後、円形刃体14、15に対
応して位置する後続の分割搬送部としての切断ベルトコ
ンベアA22及び切断ベルトコンベアB52の作動に該
投入ベルトコンベア21及び乗継ベルトコンベア51を
連動させて蒸パン1の搬送をなすようにすれば、所望の
搬送経路に対する蒸パン1の位置決めを正確且つ確実に
行うことができ、切断の更なる高精度化が達成される。
【0027】次に、上記第1の搬送手段3から搬出され
る蒸パン1を第2の搬送手段5に対して受け渡すために
設けられた受渡し手段7について説明する。
【0028】図1乃至図3に示すように、該受渡し手段
7は、各々同じ直径及び長さを有する5本の長手ローラ
68を有している。該各ローラ68は、互いに左右方向
(矢印X方向及びその反対方向)において平行となるよ
うに且つ前後方向(矢印Y方向及びその反対方向)にお
いて等間隔にて配置され、支持枠69によって両端部に
て回転自在に支持されている。該支持枠69の下方には
エアーシリンダ71が出力側を上側として配置されてお
り、該支持枠69は該エアーシリンダ71の出力軸と連
結されている。従って、該支持枠69及び上記各ローラ
68は、このエアーシリンダ71が作動することによっ
て昇降せしめられる。
【0029】図1乃至図4から明らかなように、上記各
ローラ68及び支持枠69は、前述した乗継ベルトコン
ベア51が具備する各ベルト57同士の間隙に挿通可能
であり、該間隙を通じて昇降する。このため、上記各ロ
ーラ68の直径、並びに該ローラを支えるべく支持枠6
9に形成された柱部(参照符号は付していない)の外形
寸法に比して、上記各ベルト57間の間隙の方が僅かな
がら大きく設定されている。具体的には、各ローラ68
の直径を20m/mとすれば、この間隙はこれに2乃至
5m/m加えた寸法で、22乃至25m/mに設定され
る。なお、各ローラ68を支える支持枠69の柱部の外
形寸法は各ローラ68の直径よりも小さく設定されてい
るから何等問題はない。
【0030】上記エアーシリンダ71の出力軸の引込動
作及び突出動作に基づいて、上記各ローラ68が下記の
ように位置決めされるべく設定されている。
【0031】すなわち、図2及び図3に示すように、各
ローラ68は、エアーシリンダ71の引込み動作によっ
て最下降位置に位置せしめられたときに、各々の頂点
が、上記ベルト57が蒸パン1を担持すべきベルト上面
よりも約2乃至10m/m低くなる。また、図3及び図
4から明らかなように、エアーシリンダ71の突出動作
により各ローラ68が最上昇位置に至ると、該各ローラ
68の頂点は、前述した第1の搬送手段3が備えた投入
ベルトコンベア21及び切断ベルトコンベアA22の搬
送レベル、すなわち該両ベルトコンベアが蒸パン1を担
持して搬送するベルト上面の高さ位置と略一致する。な
お、この場合、各ローラ68の頂点が該ベルト上面の高
さ位置よりも高くならなければよい。
【0032】図1乃至図4に示すように、上記各ローラ
68の上方に、ベルト73が張設されている。各ローラ
68は上記最上昇位置に位置決めされたときにこのベル
ト73の下面側に当接する。該ベルト73は、前後に離
間して配置された駆動プーリ74及び従属プーリ75に
掛け回されており、駆動モータ76によって該駆動プー
リ74が回転駆動されることによって駆送され、当接し
ている上記各ローラ68に駆動力を伝達してこれらロー
ラ68を回転駆動する。
【0033】第1の搬送手段3と第2の搬送手段5の間
で蒸パン1の受渡しを行う受渡し手段7は上述のように
構成されている。かかる構成の受渡し手段7において
は、上記エアーシリンダ71が突出動作することによっ
て上記各ローラ68が最上昇位置に達すると、該各ロー
ラ68がベルト73に当接する。そして、駆動モータ7
6の作動に基づく該ベルト73の駆送によって各ローラ
68が回転駆動される。また、エアーシリンダ71が引
込み動作を行うと、各ローラ68は下降せしめられてベ
ルト73から離脱し、駆動力の伝達が絶たれて停止す
る。このように前後の搬送手段間で被切断物としての蒸
パン1の受渡しを行う受渡し手段7が設けられているこ
とによって、前段の第1の搬送手段3上からその後段の
第2の搬送手段5上への蒸パン1の転位が確実になさ
れ、蒸パン1が転位中に側方に脱落してしまう等の不都
合な事態が回避される。なお、本実施例では各ローラ6
8に対してベルト73によって駆動力を付与する構成が
採用されているが、各ローラ68を重力方向において漸
次格差を持たせるように配置して蒸パン1が自重にて該
各ローラ68上を滑り移動するようになせば駆動力の付
与は不要であり、ベルト73や駆動モータ76等は削除
される。
【0034】続いて、前述した第1の搬送手段3及び第
2の搬送手段5の各々について蒸パン受入部に対応して
設けられた位置決め手段9及び10について説明する。
【0035】まず、第1の搬送手段3に対応して設けら
れた位置決め手段9は、図1、図2及び図4に示すよう
に、投入される蒸パン1に当接して位置決めするための
一対の位置決めアーム81を備えている。該両位置決め
アーム81は水平面内において揺動するように一端部に
て軸支され、自由端側にて蒸パン1の搬送側の側面に当
接することによって位置決め作用をなす。該両位置決め
アーム81を揺動せしめるためのエアーシリンダ83
(図2、図4参照)が設けられており、両位置決めアー
ム81は、該エアーシリンダ83の作動によって図1に
おいて実線で示す位置と二点鎖線にて示す位置との間で
揺動させられる。両位置決めアーム81は、この実線で
示す位置にあるときに蒸パン1の位置決めをなし、二点
鎖線にて示す位置は蒸パン1の搬送経路から回避する位
置である。
【0036】一方、第2の搬送手段5に対応して設けら
れた位置決め手段10に関しては、図1乃至図4に示す
ように、上記第1の搬送手段3から搬出される蒸パン1
の搬送側の側面に当接して位置決めする一対の位置決め
板86と、該蒸パン1を搬送方向とは反対側から該位置
決め板86に向けて押圧するための一対の押圧アーム8
9とを備えている。該両位置決め板86は固定状態にし
て設けられている。また、該両押圧アーム87は水平面
内において揺動するように一端部にて軸支され、自由端
側にて蒸パン1に当接して押圧する。該両押圧アーム8
7を揺動させるためのエアーシリンダ89(図2乃至図
4参照)が設けられており、両押圧アーム87は、該エ
アーシリンダ89の作動によって、図1において実線で
示す位置と二点鎖線にて示す位置との間で揺動せしめら
れる。両押圧アーム87は、この実線で示す位置にある
ときに蒸パン1の押圧をなし、二点鎖線にて示す位置は
上記第1の搬送手段3から搬出される蒸パン1の搬出経
路から回避する位置である。なお、蒸パン1が位置決め
されたことを検出するためのセンサー90が設けられて
いる。但し、このセンサー90については、蒸パン1の
位置決めが完了するまでに要する時間、すなわち位置決
め板86に到達するまでの時間を制御部(後述)側でタ
イマー等によりソフト的に管理することを行う場合、設
けずともよい。
【0037】なお、上記構成の位置決め手段10は、図
2乃至図4から明らかなように、上記第1の搬送手段3
による蒸パン1の搬送レベルに対応して設けられてお
り、後続の第2の搬送手段5に対しては蒸パン1の厚み
以上の段差を以て上方に位置している。
【0038】上述したように、当該切断装置において
は、第1の搬送手段3及び第2の搬送手段5の夫々に関
し、その搬送経路に対して蒸パン1を位置決めする位置
決め手段9及び10を備えている。よって、被切断物と
しての蒸パン1が所望の切断ラインに沿って正確に切断
される。
【0039】ところで、上記両位置決め手段9及び10
は、第1の搬送手段3及び第2の搬送手段5が各々分割
搬送部として備えた投入ベルトコンベア21、切断ベル
トコンベアA22、乗継ベルトコンベア51及び切断ベ
ルトコンベアB52のうち、最先の分割搬送部である投
入ベルトコンベア21及び乗継ベルトコンベア51に対
応して配置されている。すなわち、前述したように、該
最先の分割搬送部としての投入ベルトコンベア21及び
乗継ベルトコンベア51を停止状態にして蒸パン1をこ
れに載置することを行う場合、この位置決め手段9、1
0を設けずとも、作業者の見当によってある程度正確に
位置決めすることは可能であるが、位置決め手段9、1
0をこの位置に設けることにより、分割搬送部の停止状
態に加えて位置決め手段9及び10を利用することとな
り、位置決めの精度が格段に向上する。
【0040】加えて、当該切断装置においては、前述し
たように、上記第1の搬送手段3及び第2の搬送手段5
が具備する駆動力発生手段23、53が、該両搬送手段
が分割搬送部として備える投入ベルトコンベア21、切
断ベルトコンベアA22、乗継ベルトコンベア51及び
切断ベルトコンベアB52に対して共用とされ、且つ、
該分割搬送部各々に対して選択的に駆動力を付与し得る
ようになされている。このように2つの駆動力発生手段
23、53によって4つの分割搬送部を作動、すなわ
ち、1つの駆動力発生手段によって2つずつの分割搬送
部を作動させることにより、当該切断装置全体として装
備すべき駆動力発生手段の数が少なくなり、装置のコン
パクト化、並びにコストの低減等が図られている。ま
た、2つずつ連設された分割搬送部の完全等速駆動化も
達成されている。但し、互いに交差する第1の搬送手段
3及び第2の搬送手段5の搬送速度に関しては、変更可
能である。
【0041】次に、上記第1の搬送手段3及び第2の搬
送手段5の各々に対応して設けられた切断手段12及び
13について説明する。なお、該両切断手段12及び1
3は互いに同様の構成を有している故、代表として一方
の切断手段12についてのみ詳述し、他方の切断手段1
3の説明は省略する。
【0042】まず、図1及び図2、並びに図4及び図5
から明らかなように、この切断手段12が具備する刃体
は円形刃体14であり、外周部に全周にわたって刃14
a(両刃:図5参照)が形成されている。この円形刃体
14は、図1及び図2から明らかなように、第1の切断
手段3が備える分割搬送部としての切断ベルトコンベア
A22の略中央部に対応して配設され、蒸パン1の搬送
方向と平行となされ、該切断ベルトコンベアA22が具
備する2枚のベルト31、32間に下端部が非接触状態
にて挿通されている。このため、該両ベルト31、32
は約3乃至10m/mの隙間を隔てて配設されている。
該円形刃体14の材質としては例えば合金工具鋼(例:
SKS2)が選定される。かかる円形刃体14を用いる
ことによって、比較的高速にて切断作業を進めることが
可能となると共に、円形刃体14の設定位置を変えるこ
とによって、完全な切断のみならず背割り加工も実施し
得、切断種類(形態)の多様化に対応できる。
【0043】図5に示すように、円形刃体14はその回
転中心部にてホーン102の先端にボルト103によっ
て交換可能に締結(ロウ付け等でもよい)されており、
厚み方向において励振される。なお、ホーン102によ
る超音波振動の振動方向を矢印Uにて示す。円形刃体1
4の直径は、ホーン102から伝達される振動に基づく
半径方向の撓み振動の共振長に定められ、図において曲
線Jで示すような撓み振動を行う。円形刃体14をこの
ように厚み方向において励振せしめることによって、円
形刃体14によって分断される蒸パン1の切断片を分離
させる作用が得られ、切れ味がシャープになり、切断し
た時のかすの発生量が少なくなる等の効果が奏される。
なお、本実施例においては円形刃体14を厚み方向にお
いて励振しているが、これに限定するものではなく、厚
み方向に対して直交する方向において励振させてもよ
い。この場合、厚み方向において励振される場合のよう
に切断片の分離作用については期待できないものの、円
滑な切断の効果は達成される。
【0044】因に、本実施例の円形刃体14において
は、約10乃至100kHz(特に約10乃至60kH
zが望ましい)で励振され、刃端には振幅が約5乃至2
00μmp−p程度の振動がのせられる。なお、円形刃
体14の直径及び共振周波数、並びに刃体材質等につい
ては、被切断物の寸法や物性に合わせて適宜設定され
る。
【0045】一方、ホーン102については、円形刃体
14に対する結合面とは反対側の面において振動子10
4と結合されている。この振動子104は発振器109
(図1参照)によって駆動されて超音波振動を発生す
る。なお、これらホーン102、振動子104及び発振
器109を超音波励振手段と総称する。円形刃体14は
この超音波励振手段によって励振され、上記の振動モー
ドにて振動する。このように円形刃体14を超音波励振
手段によって励振させつつ切断する構成の故、本実施例
の如く蒸パン1等のパンは元より、洋菓子等の柔らかい
ものや千切れ易いもの、内部に異質を挟んだものなどで
あっても切口を崩さずに、また、刃体への粘着もさせず
に切断できる。
【0046】図5に示すように、上記振動子104は、
ベアリング108bを介してケース108により回転自
在に支持された内側回転ケース108a内に収容されて
いる。該内側回転ケース108aは、伝動部106を介
してプーリ110に連結されている。図1に示すよう
に、上記ケース108の前方には駆動モータ112が設
けられており、該駆動モータ112の出力軸に嵌着され
たプーリ(図示せず)と上記のプーリ110とに、ベル
ト113(図5にも図示)が掛け回されている。すなわ
ち、駆動モータ112が作動することによって、該ベル
ト113及びプーリを介して内側回転ケース108a、
従って、円形刃体14が回転せしめられる。これら伝動
部106、プーリ110、駆動モータ112(出力軸に
嵌着されたプーリも含む)及びベルト113により、円
形刃体14をして被切断物たる蒸パン1の切断を行わし
めるべく駆動、すなわち回転させる駆動手段が構成され
ている。円形刃体14の回転数は、本実施例の場合、約
50乃至1000γpmとされる。
【0047】図5に示すように、上記振動子104と伝
動部106との間においては、ブラシ105a及び10
5bが、振動子104の電極104aと接続されたリン
グ状電極105c及び105dに摺接している。このブ
ラシ105a及び105bに発振器109(図1参照)
からの励振電力が常時供給され、振動子104に伝えら
れる。なお、上記内側回転ケース108aとホーン10
2とは、該ホーン102に形成されたフランジ部102
bにてパッキン102cを介して結合されているので、
この内側回転ケース108aと共にホーン102及び円
形刃体14が回転する。この円形刃体14の回転駆動の
方向を図2及び図4において矢印R1 にて示している。
また、第2の搬送手段5に対応して設けられた他方の切
断手段13(図1参照)が具備する円形刃体15につい
て、その回転駆動方向を図3において矢印R2 で示して
いる。
【0048】次いで、上記各切断手段12、13が夫々
具備する円形刃体14及び15に関してこれらに付着し
た付着物の除去を行う付着物除去手段17及び18(前
述)について説明する。なお、該両付着物除去手段1
7、18は互いに同様に構成されているので、代表とし
て一方の付着物除去手段17、すなわち、上記円形刃体
14に対応して設けられたものについてのみ詳述し、他
方の付着物除去手段18の説明は省略する。
【0049】図6乃至図8に示すように、この付着物除
去手段17は、当該切断装置の架台(図示せず)に対し
て固定状態にして設けられたブラケット121と、互い
に同形状、同寸法にして該ブラケット121に支持ピン
122aを介して一端部にて揺動可能に取り付けられた
一対の支持アーム122とを有している。該両支持アー
ム122は、円形刃体14を該円形刃体14の厚み方向
において両側から挟むように配置され、且つ、該厚み方
向において揺動する。両支持アーム122の自由端部上
には、角(四角)柱状のシャフト124が上方に向けて
植設されている。
【0050】これらのシャフト124には、断面形状が
正方形であるように形成された金属(例えばSUS)製
の筒状部材125が着脱自在に嵌挿されている。そし
て、この筒状部材125に、上記円形刃体14に付着し
た付着物を拭い取るための円筒状の除去部材127が一
体的に嵌着されている。この除去部材127は、例えば
ポリウレタン(通称:スポンジ)を素材として形成さ
れ、多孔質構造と所定の柔軟性を有し、円形刃体14の
表面に摺接することによって付着物を除去する。
【0051】上記の除去部材127を各々の自由端部す
なわち揺動側上に担持した両支持アーム122間にはコ
イルスプリング129が張設されている。このコイルス
プリング129は、両除去部材127同士が互いに近接
する方向に該両支持アーム122を付勢するものであ
る。この付勢の構成によれば、2本の支持アーム122
に加わる付勢力は互いに等しくなり、それ故に、上記両
除去部材127の円形刃体14に対する圧着力は片寄ら
ずに均等に加わる。よって、例えば、円形刃体14がそ
の刃にうねりを生じていようとも、両除去部材127は
これによく追従し、均等に当接する。
【0052】一方、上記除去部材127の上方には、円
形刃体14自体、並びに該円形刃体14と該除去部材1
27の相互当接面間に液体、この場合アルコール、若し
くはアルコールを水で希釈したもの等を供給する液体供
給手段134が設けられており、下記のように構成され
ている。
【0053】図6及び図7に示すように、この液体供給
手段134は、上記の液体を貯留する貯留タンク136
と、該貯留タンク136の底部に一端部にて連通されて
該貯留タンク136内の液体を導くチューブ137と、
該チューブ137の他端部に接続されて液体を振り分け
るマニホールド138と、この振り分けられた液体を滴
下すべく該マニーホールド138に取り付けられた複
数、この場合3本の点滴チューブ139a乃至139c
とからなる。なお、これら各点滴チューブ139a乃至
139cに関して、ニードルバルブ等を設け、個々の流
量を調整することも可能である。
【0054】上記のように3本設けられた点滴チューブ
139a、139b、139cのうち1本、この場合点
滴チューブ139aは、図6、図7、図9及び図10か
ら明らかなように、円形刃体14の回転方向R1 におい
て前述の除去部材127の手前側にして円形刃体14の
刃14aの直上に配置されている。また、他の2本の点
滴チューブ139b、139cについては、図6、図
7、図9及び図11に示すように、両除去部材127の
円形刃体14に対する当接部の直上に配置されている。
そして、図10及び図11に示すように、各点滴チュー
ブ139a乃至139cを通じて液体141が滴下され
る。
【0055】上記した構成の付着物除去手段17におい
ては、上記両除去部材127が、コイルスプリング12
9(図6、図7参照)による付勢力を以て円形刃体14
の刃14a及び側面に一定圧力にて当接している。よっ
て、円形刃体14が回転して蒸パン1を切断している
間、円形刃体14に付着した付着物が除去部材127に
転移する。なお、この付着物除去作業中、上記各点滴チ
ューブ139a乃至139cより液体141が滴下され
る。
【0056】上記のような付着物除去手段17を設けた
ことにより、被切断物である蒸パン1自体若しくは蒸パ
ン1内に混入された異質物が円形刃体14に付着して切
断抵抗となることが防止され、切断作業を長時間にわた
って連続的に且つ高速にて行うことが出来る。具体的に
は、除去部材127を交換することなく約1乃至4時間
程度、連続して切断作業を続けることができ、切断スピ
ードは、最高18m/分で蒸パン1を搬送した場合でも
切り口等が良好である。また、両除去部材127が多孔
質構造と適度な柔軟性を有するが故に、大きな除去効果
が得られ、特に粘着性付着物(糖分等)の除去に関して
有効である。
【0057】ここで、前述したように、上記除去部材1
27は断面形状が正方形であるように形成された芯材と
しての筒状部材125に一体的に嵌着されており、該筒
状部材125は角(四角)柱状のシャフト124に嵌挿
されている。従って、除去部材127は回転せず、固定
状態にて円形刃体14に摺接する。このように除去部材
127は回転することなく円形刃体14に当接するか
ら、付着物の除去効率が大となっている。
【0058】この場合、除去部材127はその一側面に
て当接することから、使用することによってこの一側面
の付着物除去能力が低下したり、アルコール液塗布能力
が低下して所望の除去効果が得られなくなる。その際、
除去部材127を筒状部材125と共にシャフト124
から抜き取って、例えば90°回転させ、再度シャフト
124に嵌め込むことが行われる。これによって、十分
な除去及び塗布能力を有する新たな除去面が円形刃体1
4に当接する。以降、同様にして90°ずつ回転させて
角度位置を変えることによって4面を使用することがで
きる。なお、互いに嵌合することによって除去部材12
7の角度位置を定める上記シャフト124及び筒状部材
125は、本実施例においては断面形状が四角形となさ
れて除去部材127の角度位置を90°ずつ変化させる
こととしているが、これに限定するものではなく、シャ
フト124及び筒状部材125の断面形状を三角形、五
角形、六角形、...など、適宜設定して、円形刃体1
4に対する除去部材127の当接面の数を増減させるこ
とが出来る。
【0059】また、上記除去部材127は、その全面の
使用が完了すると、新たなものと交換される。この交換
の際の作業は、上述したように除去部材127の角度位
置を変化させる場合と同様である。すなわち、まず、夫
々除去部材127及び筒状部材125が嵌挿されたシャ
フト124が植設された両支持アーム122を図8にお
いて矢印Nにて示すようにコイルスプリング129の付
勢力に抗して外側に操作し、除去部材127を円形刃体
14から離脱させる。そして、この状態を保ちながら、
使用済みの除去部材127を筒状部材125と共にシャ
フト124から抜き取り、回収する。続いて、未使用の
除去部材127を(筒状部材125と共に)シャフト1
24に装填し、両支持アーム122を元の位置に戻す
(矢印Nとは反対方向)。よって、この新たな除去部材
127がコイルスプリング129の付勢力を以て円形刃
体14に当接する。以降、切断作業を続行することがで
きる。かかる除去部材127の角度位置の変化や、交換
は、切断作業の累積時間に鑑みて、一定の時間を経たら
行うように時間管理することが望ましい。また、この作
業は迅速かつ手軽に行えるから、簡単である。このよう
に、付着物除去手段17における除去部材127の交換
及び清掃は、工具類を用いずに簡単に行え、例えば除去
部材127の交換に関しては装置の停止時間は約1乃至
3分間と、短時間で再始動が可能となる効果が得られ
る。
【0060】なお、除去部材127を上述のように固定
状態とはせず、円形刃体14の回転に伴って回転する構
成としてもよい。
【0061】すなわち、除去部材127の芯材としての
筒状部材125とこれを支持するシャフト124とを、
共にその断面形状を円形とするものである。このよう
に、除去部材127が円形刃体14の回転に伴って常に
回転しつつ付着物の除去を行うようにすることにより、
除去部材127がその全周にて円形刃体14に当接する
こととなり、除去面の使用効率が大となると共に、除去
部材127が全周にわたって均一に接触する。但し、こ
の場合、除去部材127をして付着物を拭い取る作用を
なさしめるためには、円形刃体14に対して、付着物の
除去に必要なある程度の接触抵抗を以て、しかも、円形
刃体14の周速度よりも遅い周速度にて回転するように
なす必要がある。これは、シャフト124と筒状部材1
25との間に、所要の摩擦力を生ずるような手段を介装
することなどによって容易に達成される。
【0062】ところで、前述の如く、液体供給手段13
4が設けられており、円形刃体14が回転している間、
点滴チューブ139a、139b、139cより液体、
この場合アルコール若しくはアルコール分を含む水が滴
下され、該液体が多孔質構造を有する除去部材127に
滲み込むと共に円形刃体14の表面に塗布される。従っ
て、円形刃体14に付着した付着物を効率的に拭い去る
ことが出来、しかも付着そのものを抑制する効果が得ら
れる。更に、液体の供給により、被切断物としての蒸パ
ン1に対する円形刃体14の接触抵抗がより低減すると
共に除去部材127の摩耗が抑えられる一方、該液体を
アルコール分を含むものとすれば円形刃体14及び除去
部材127の衛生状態が常に良好に保たれる。また、ア
ルコールを用いることにより、刃表面に付着した付着物
を溶解する作用が生じ、付着物の除去が容易となる。
【0063】なお、図10から明らかなように、点滴チ
ューブ139aから滴下する液体141は円形刃体14
の刃先部分に落ちる。この刃先部分は一番汚れる部位で
あると共に振動の振幅が最も大である故、洗浄効果が大
である。また、図11に示すように、他の2本の点滴チ
ューブ139b、139cから滴下する液体141は円
形刃体14と除去部材127との相互摺接部に落ちて、
上述の付着物除去効果等に寄与する。そして、この液体
141は除去部材127に滲み込むから飛散することが
防止される。
【0064】次に、上述した構成の切断装置の装置全体
としての動作について、図12乃至図14に示したフロ
ーチャートをも参照しつつ説明する。なお、この図12
乃至図14に示したフローチャートは互いに連続する一
連のものである。また、該動作は、当該切断装置が備え
る制御部(図示せず)によって制御される。また、当該
切断装置が備える前述の第1の搬送手段3、第2の搬送
手段5、受渡し手段7、位置決め手段9、10、切断手
段12、13、付着物除去手段17、18等の個々につ
いての詳細な動作説明は既に行っている故、ここではこ
れら各手段個々の動作は簡単に説明するに留める。
【0065】まず、図12に示すように、作業者による
被切断物投入動作として、停止中の投入ベルトコンベア
21(図1等参照)上に蒸パン1(被切断物)を載置し
(ステップS1)、閉位置(図1において実線で示す位
置)にあるゲートとしての位置決めアーム81に該蒸パ
ン1を合わせ、正規の搬送経路に対して位置決めする
(ステップS2)ことが行われる。作業者は、蒸パン1
の位置決めを確認(ステップS3)したら、位置決めア
ーム81(ゲート)を開くためのゲート開スイッチ(図
示せず)を操作してONせしめる(ステップS4)。こ
こまでが、作業者による動作である。
【0066】上記のようにゲート開スイッチがONされ
ることに基づいて、装置側の制御部が、蒸パン1の連続
投入可能時間の経過を確認する(ステップS5)。これ
は、ひとつ前に投入した蒸パンとの追突防止を目的とし
て投入を制限すべくタイマーにて時間管理するものであ
る。
【0067】上記制御部は、上記時間の経過を確認した
ら、位置決めアーム81(ゲート)を開く(ステップS
6)(図1において二点鎖線にて示す位置に作動)。
【0068】上記の後、投入ベルトコンベア21の作動
を開始(ステップS7)する。従って、蒸パン1は搬送
される。
【0069】このとき、該投入ベルトコンベア21の後
段に配置された切断ベルトコンベアA22は作動させら
れており、よって、投入ベルトコンベア21により搬送
されてきた蒸パン1は該切断ベルトコンベアA22に乗
り継ぎ、更に搬送される。そして、図1に示されるよう
に既に作動している切断手段12が具備する円形刃体1
4によって切断され、2つの切断片1a及び1bに分た
れ、後続の乗継ベルトコンベア51に向けて移送され
る。前述したように、蒸パン1は前記位置決めアーム8
1によって正規の搬送経路に対して位置決めされた後に
搬送されてくるので、この切断は所望の切断ラインに沿
って正確になされ、切断ミスが生ずることはない。図1
3において、この切断についてステップS8として示し
ている。なお、投入ベルトコンベア21は、蒸パン1が
切断ベルトコンベアA22に乗り継ぐと同時に停止させ
られる。なお、投入ベルトコンベア21の停止のタイミ
ングは、ソフトの内部タイマーで制御される。
【0070】上記のようにして2つの切断片1a、1b
に分断された蒸パン1が切断ベルトコンベアA22の作
動によって乗継ベルトコンベア51の近傍に達すると、
該切断ベルトコンベアA22及び乗継ベルトコンベア5
1の交差部に設けられた受渡し手段7が時間管理に基づ
いて作動させられる(ステップS9)。すなわち、該受
渡し手段7が具備する各ローラ68がエアーシリンダ7
1(図2等参照)の突出動作によって上昇せしめられる
と共に、駆動モータ76によって駆送されるベルト73
に当接する。これによって該各ローラ68が回転駆動さ
れ、蒸パン1は切断ベルトコンベアA22から該各ロー
ラ68に乗り継ぐ。
【0071】各ローラ68上に移った蒸パン1は該各ロ
ーラ68の回転によって移動させられ、位置決め板86
(図1等参照)に当接する。この当接の完了は、センサ
ー90(図1等参照)より発せられる検出信号によって
確認される(ステップS10)。
【0072】制御部は、上記センサー90からの検出信
号が得られたら、図1において開状態(二点鎖線にて示
す状態)にある押圧アーム87を実線で示すように閉じ
る(ステップS11)。これにより、蒸パン1は位置決
め板86に完全に密着させられ、乗継ベルトコンベア5
1及び切断ベルトコンベアB52からなる第2の搬送手
段5による正規の搬送経路に対して位置決めされる。な
お、蒸パン1は前工程である円形刃体14による切断時
に2つの切断片1a、1bに分たれ、該両切断片1a、
1bは切断分力によって図1に示すように互いの先端が
若干拡いた状態となっているが、位置決め板86及び押
圧アーム87による位置決め動作に伴って相互密着させ
られる。
【0073】上記のようにして蒸パン1が第2の搬送手
段5の搬送経路に対して位置決めされると、受渡し手段
7が復帰動作させられる(ステップS12)。すなわ
ち、該受渡し手段7が具備する各ローラ68がエアーシ
リンダ71(図2等参照)の引込動作によって下降せし
められる。これによって、該ローラ68上に乗っていた
蒸パン1は停止状態にある乗継ベルトコンベア51上に
載置される。なお、蒸パン1は各ローラ68と共に下降
することにより、上記位置決め板86及び押圧アーム8
7の下方に離脱し、後に行われる第2の搬送手段5によ
る搬送時にこれら位置決め板86及び押圧アーム87と
干渉することはない。蒸パン1がこのように乗継ベルト
コンベア51上に転移したことの確認は、各ローラ68
がその下降限界位置に達したことを検知すべく設けられ
た図示しないセンサーよりの検知信号に基づきなされる
(ステップS13)。
【0074】上述のように、蒸パン1が乗継ベルトコン
ベア51上に載置されたら、停止状態にあった該乗継ベ
ルトコンベア51が作動せしめられる。よって、蒸パン
1は図1における左方に向けて搬送される。この乗継ベ
ルトコンベア51の作動開始を、図14においてステッ
プS14として示している。
【0075】一方、該乗継ベルトコンベア51の後段に
配設された切断ベルトコンベアB52は作動させられて
おり、故に、乗継ベルトコンベア51により搬送されて
きた蒸パン1は該切断ベルトコンベアB52に乗り継
ぎ、更に搬送される。そして、図1に示すように、既に
作動している切断手段13が有する円形刃体15によっ
て切断され(ステップS15)、4つの切断片1c乃至
1fに分たれ、移送、排出されて回収される(ステップ
S16)。
【0076】装置全体の動作は以上のようである。但
し、上述の動作は装置に投入される1つの蒸パン1につ
いての切断工程を示すものであり、蒸パン1は装置に対
して連続的に多数投入され、これら全ての蒸パンについ
て上記した一連の動作が行われる。因に、当該切断装置
によれば、1時間当たり約3600個、すなわち1秒間
に約1個の割合にて蒸パン1を連続的に切断可能であ
る。
【0077】続いて、本発明の第2実施例としての切断
装置について図15に基づいて説明する。なお、この第
2実施例の切断装置は、以下に説明する要部以外は図1
乃至図11に示した第1実施例としての切断装置と同様
に構成されている。従って、切断装置全体としての説明
は省略して、該要部のみの説明に留める。
【0078】上記第1実施例としての切断装置が装備す
る両切断手段12、13(図1等参照)が円形刃体1
4、15を備えているのに対し、図15に示すように、
この第2実施例の切断装置が有する切断手段151が具
備する刃体は直線状の長手刃体153である。なお、該
切断手段151は、第1実施例としての切断装置が装備
する両切断手段12及び13と同じ位置、すなわち、第
1の搬送手段3及び第2の搬送手段5が夫々分割搬送部
として備える切断ベルトコンベアA22及び切断ベルト
コンベアB52の略中央部に対応して配設されている。
【0079】図示のように、この長手刃体153には、
その長手方向に沿って刃153a(両刃)が形成されて
いる。該長手刃体153の材質としては例えば合金工具
鋼(SKS)が選定される。かかる長手刃体153を採
用することによって、厚さ寸法の大きな被切断物も切断
できる等の効果が得られる。
【0080】図示のように、上記長手刃体153の一端
部に結合されて該長手刃体153を励振する超音波励振
手段155が設けられている。なお、図示してはいない
が、これら長手刃体153及び超音波励振手段155か
らなる結合体の全体を保持してこれを該長手刃体153
の長手方向に往復動させ、以て長手刃体153をして被
切断物たる蒸パン1(図1等参照)の切断を行わしめる
駆動手段が設けられている。
【0081】超音波励振手段155は、発振器157
と、該発振器157によって駆動されて超音波振動を発
する振動子158と、該振動子158と長手刃体153
の間に位置して該振動子158からの超音波振動を機械
的に増幅して長手刃体153に伝達するホーン159と
を有している。また、該振動子158及びホーン159
の一部を覆う円筒状のカバー部材161が設けられてい
る。なお、長手刃体153の一端部には、刃153aが
形成されていない無刃部153bが設けられており、該
無刃部153bにて止ねじ162及びナット163によ
りホーン159の先端部に締結されている。
【0082】上記構成において、長手刃体153はその
厚み方向において励振され、曲線Kにて示すような撓み
振動を行う。なお、ホーン159による超音波振動の振
動方向を矢印Uで示す。
【0083】本実施例においては、前述した第1実施例
の切断装置における円形刃体14、15と同様に、長手
刃体153を厚み方向において励振しているが、該厚み
方向に対して直交する方向において励振させるようにし
てもよい。これら励振方向の違いに基づく効果は上記円
形刃体14、15に関するものと同様である。
【0084】なお、以上説明した両実施例においては、
設けられる搬送手段の数が第1の搬送手段3及び第2の
搬送手段5の2つとなされていいるが、搬送手段の数は
これに限定するものではなく、3つ以上の搬送手段を列
設させてもよい。
【0085】また、上記実施例においては第1の搬送手
段3及び第2の搬送手段5が、その搬送方向が互いに直
交、すなわち90°の角度を以て交差するように列設さ
れているが、搬送方向の交差角度は適宜可変であること
は勿論である。
【0086】因に、上述のように搬送手段の数を増加し
て3つ以上、例えば4つとし、この4つの搬送手段につ
いて、隣り合うもの同士の搬送方向の交差角度を45°
に設定すれば、図16に示すように、例えば円形にして
焼かれた大径のパン166を図示の切断ライン167に
沿って切断して8片の同形状、同寸法の切断片166a
乃至166hを得ることができる。
【0087】更に、前述の実施例においては、第1の搬
送手段3及び第2の搬送手段5が各々、投入ベルトコン
ベア21、切断ベルトコンベアA22、乗継ベルトコン
ベア51及び切断ベルトコンベアB52と、2つずつの
分割搬送部に分割されているが、分割の数はこのように
2つずつに限らず、必要に応じて3つ以上としてもよ
い。また、全く分割しない構成を採用してもよい。
【0088】また、上記実施例においては、被切断物と
しての蒸パン1を切断するための円形刃体14、15若
しくは長手刃体153を励振せしめているが、超音波励
振手段を削除して励振させない構成としてもよい。この
場合、被切断物の切り口の状態は励振させた場合に比し
て劣るものの、切断機能は充分に果す。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による切断
装置においては、被切断物の搬送方向が交差するように
列設された搬送手段と、該被切断物を切断するための刃
体及び該刃体を駆動する駆動手段を有し該搬送手段に対
応して配設された切断手段とを備えている。かかる切断
装置を用いることによって、被切断物を互いに交差する
複数の方向において切断する作業が自動化され、従来行
われていた手作業等に比して作業能率が飛躍的に向上す
る。また、本発明による切断装置においては、被切断物
を切断するための刃体が超音波励振手段によって励振さ
れる。従って、パン、洋菓子等の柔らかいものや千切れ
易いもの、内部に異質を挟んだものなどであっても切口
を崩さずに、また、刃体への粘着もさせずに切断できる
という効果が得られる。また、本発明による切断装置に
おいては、前後の搬送手段間で被切断物の受渡しを行う
受渡し手段が設けられている。故に、前段の搬送手段上
からその後段の搬送手段上への被切断物の転位が確実に
なされ、被切断物が転位中に側方に脱落してしまう等の
不都合な事態が回避される。更に、本発明による切断装
置においては、搬送手段の搬送経路に対して被切断物を
位置決めする位置決め手段を有している。よって、被切
断物が所望の切断ラインに沿って正確に切断される。ま
た、本発明による切断装置においては、上記搬送手段
が、各々個別に作動して被切断物を搬送する複数の分割
搬送部を連設してなる。かかる構成においては、最先の
分割搬送部を停止させた状態にして被切断物をこれに載
置した後、刃体に対応して位置する後続の分割搬送部の
作動に該最先の分割搬送部を連動させて被切断物の搬送
をなすようにすれば、上記搬送経路に対する被切断物の
位置決めを正確かつ確実に行うことができ、切断の更な
る高精度化が達成される。また、本発明による切断装置
においては、前述の位置決め手段が、上記分割搬送部各
々のうち最先のものに対応して配置されている。すなわ
ち、上述のように該最先の分割搬送部を停止状態にして
被切断物を載置することを行う場合、この位置決め手段
を設けずとも、作業者の見当によってある程度正確に位
置決めすることは可能であるが、位置決め手段をこの位
置に設けることにより、分割搬送部の停止状態に加えて
該位置決め手段を利用することとなり、位置決めの精度
が格段に向上する。加えて、本発明による切断装置にお
いては、搬送手段が具備する駆動力発生手段が、上記分
割搬送部各々に対して共用とされ、且つ、該分割搬送部
各々に対して選択的に駆動力を付与し得るようになされ
ている。このように1つの駆動力発生手段によって複数
の分割搬送部を作動させることにより、装置全体として
装備すべき駆動力発生手段の数が少なくなり、装置のコ
ンパクト化、並びにコストの低減等が図られている。ま
た、複数連設された各分割搬送部の等速駆動化も達成さ
れる。また、本発明による切断装置においては、刃体と
して、外周部に刃が形成された円形刃体が採用される。
このように円形刃体を用いた場合、比較的高速にて切断
作業を進めることが可能となると共に、刃体の設定位置
を変えることによって、完全な切断のみならず背割り加
工も実施し得、切断種類(形態)の多様化に対応でき
る。なお、本発明による切断装置においては、上記円形
刃体に限らず、長手方向に沿って刃が形成された長手刃
体の採用も可能であり、その場合、厚さ寸法の大きな被
切断物も扱えるなどの効果が得られる。そして、本発明
による切断装置においては、前述した超音波励振手段と
して、刃体をその厚み方向において励振するものが採用
される。刃体をこのように励振せしめることによって、
刃体によって分断される被切断物の切断片を分離させる
作用が得られ、切れ味がシャープになり、切断した時の
かすの発生量が少なくなる等の効果が奏される。また、
この他、刃体をその厚み方向に対して直交する方向にお
いて励振する超音波励振手段も採用されるが、この場
合、上述のような切断片の分離作用は期待できないもの
の、前述の円滑な切断の効果は達成される。更に、本発
明による切断装置においては、上記刃体に付着した付着
物の除去を行う付着物除去手段を備えている。故に、切
断時に刃体の刃先や側面に付着物が付着しても切断作業
と並行して除去が行われるので、付着物による切断抵抗
の増大が抑えられ、しかも、再付着し難い状態が得ら
れ、長時間にわたって連続的にしかも高速にて切断作業
を行える。これは特に、刃体に付着し易く切断抵抗の増
大を来す恐れのある糖分を含有している被切断物、また
内部に糖分を挟んだ被切断物に対して有効である。ま
た、本発明による切断装置においては、少なくとも上記
刃体に対してアルコール等の液体を供給する液体供給手
段を備えている。従って、刃体に対する付着物の付着を
抑制する効果が得られる。更に、液体の供給により、被
切断物に対する刃体の接触抵抗がより低減すると共に、
液体をアルコール分を含むものとすれば刃体等の衛生状
態が良好に保たれる。また、アルコールを用いることに
より、刃表面に付着した付着物を溶解する作用が生じ、
付着物の除去が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施例としての切断装置
の平面図である。
【図2】図2は、図1に関するA−A矢視図である。
【図3】図3は、図1に関するB−B矢視図である。
【図4】図4は、図2に示した構成の動作を説明するた
めの図である。
【図5】図5は、図1乃至図3に示した切断装置が具備
する切断手段の要部を示す、一部断面を含む平面図であ
る。
【図6】図6は、図1乃至図3に示した切断装置が具備
する付着物除去手段の平面図である。
【図7】図7は、図6に関するC−C矢視にて、一部断
面を含む正面図である。
【図8】図8は、図6及び図7に示した付着物除去手段
の一部と円形刃体とを示す、拡散分解斜視図である。
【図9】図9は、図6における部分Dの拡大図である。
【図10】図10は、図9に関するE−E矢視図であ
る。
【図11】図11は、図9に関するF−F矢視図であ
る。
【図12】図12は、図1乃至図3に示した切断装置の
動作を示すフローチャートである。
【図13】図13は、図1乃至図3に示した切断装置の
動作を示すフローチャートである。
【図14】図14は、図1乃至図3に示した切断装置の
動作を示すフローチャートである。
【図15】図15は、本発明の第2実施例としての切断
装置の要部である切段手段の、一部断面を含む斜視図で
ある。
【図16】図16は、本発明に係る切断装置によって切
断されるべき被切断物の平面図である。
【図17】図17は、被切断物の切断状況を示す平面図
である。
【符号の説明】
1 蒸パン(被切断物) 3 第1の搬送手段 5 第2の搬送手段 7 受渡し手段 9、10 位置決め手段 12、13 切断手段 14、15 円形刃体 17、18 付着物除去手段 21 投入ベルトコンベア
(分割搬送部) 22 切断ベルトコンベア
A(分割搬送部) 23 駆動力発生手段 25 駆動ローラ 26 従属ローラ 27 ベルト 29 駆動ローラ 30 従属ローラ 31、32 ベルト 34 駆動モータ 35 駆動力分配手段 51 乗継ベルトコンベア
(分割搬送部) 52 切断ベルトコンベア
B(分割搬送部) 53 駆動力発生手段 55 駆動ローラ 56 従属ローラ 57 ベルト 59 駆動ローラ 60 従属ローラ 61、62 ベルト 64 駆動モータ 65 駆動力分配手段 68 (長手)ローラ 69 支持枠 71 エアーシリンダ 73 ベルト 74 駆動プーリ 75 従属プーリ 76 駆動モータ 81 位置決めアーム 83 エアーシリンダ 86 位置決め板 87 押圧アーム 89 エアーシリンダ 90 センサー 102 ホーン 103 ボルト 104 振動子 108 ケース 109 発振器 110 プーリ 112 駆動モータ 113 ベルト 121 ブラケット 122 支持アーム 124 シャフト 125 筒状部材 127 除去部材 129 コイルスプリング 134 液体供給手段 136 貯留タンク 137 チューブ 138 マニホールド 139a、139b、139c 点滴チューブ 141 液体 151 切断手段 153 長手刃体 155 超音波励振手段 157 発振器 158 振動子 159 ホーン 161 カバー部材

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被切断物の搬送方向が交差するように列
    設された搬送手段と、前記被切断物を切断するための刃
    体及び該刃体を駆動する駆動手段を有し前記搬送手段に
    対応して配設された切断手段とを備えたことを特徴とす
    る切断装置。
  2. 【請求項2】 前記刃体を励振する超音波励振手段を備
    えたことを特徴とする請求項1記載の切断装置。
  3. 【請求項3】 前記搬送手段間で前記被切断物の受渡し
    を行う受渡し手段を有することを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載の切断装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送手段の搬送経路に対して前記被
    切断物を位置決めする位置決め手段を有することを特徴
    とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか1記載の切
    断装置。
  5. 【請求項5】 前記搬送手段は、各々個別に作動して前
    記被切断物を搬送する複数の分割搬送部を連設してなる
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちいずれか
    1記載の切断装置。
  6. 【請求項6】 前記位置決め手段は、前記分割搬送部各
    々のうち最先のものに対応して配置されていることを特
    徴とする請求項5記載の切断装置。
  7. 【請求項7】 前記搬送手段が具備する駆動力発生手段
    は、前記分割搬送部各々に対して共用とされ、且つ、該
    分割搬送部各々に対して選択的に駆動力を付与し得るこ
    とを特徴とする請求項5又は請求項6記載の切断装置。
  8. 【請求項8】 前記刃体は、外周部に刃が形成された円
    形刃体であることを特徴とする請求項1乃至請求項7の
    うちいずれか1記載の切断装置。
  9. 【請求項9】 前記刃体は、長手方向に沿って刃が形成
    された長手刃体であることを特徴とする請求項1乃至請
    求項8のうちいずれか1記載の切断装置。
  10. 【請求項10】 前記超音波励振手段は、前記刃体をそ
    の厚み方向において励振することを特徴とする請求項2
    乃至請求項9のうちいずれか1記載の切断装置。
  11. 【請求項11】 前記超音波励振手段は、前記刃体をそ
    の厚み方向に対して直交する方向において励振すること
    を特徴とする請求項2乃至請求項10のうちいずれか1
    記載の切断装置。
  12. 【請求項12】 前記刃体に付着した付着物の除去を行
    う付着物除去手段を備えたことを特徴とする請求項1乃
    至請求項11のうちいずれか1記載の切断装置。
  13. 【請求項13】 少なくとも前記刃体に対してアルコー
    ル等の液体を供給する液体供給手段を備えていることを
    特徴とする請求項1乃至請求項12のうちいずれか1記
    載の切断装置。
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Effective date: 20040305