JPH08214836A - 抗アレルギー栄養組成物 - Google Patents

抗アレルギー栄養組成物

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JPH08214836A
JPH08214836A JP7050413A JP5041395A JPH08214836A JP H08214836 A JPH08214836 A JP H08214836A JP 7050413 A JP7050413 A JP 7050413A JP 5041395 A JP5041395 A JP 5041395A JP H08214836 A JPH08214836 A JP H08214836A
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浩 川上
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 酵素処理した乳由来の脂肪球皮膜成分、また
は、分子量5000以下のペプチドおよび/または遊離
アミノ酸と酵素処理した乳由来の脂肪球皮膜成分を含有
することを特徴とする抗アレルギー栄養組成物。前記抗
アレルギー栄養組成物は、前記酵素処理した乳由来の脂
肪球皮膜成分を、固形分当たり0.2重量%以上含有す
ることが好ましい。前記酵素処理した乳由来の脂肪球皮
膜成分が含有する蛋白質の分子量は、5000以下であ
ることが好ましい。 【効果】 本発明の抗アレルギー栄養組成物は、抗原性
が非常に低く、しかも、乳化安定性に優れている。ま
た、乳化剤として、酵素処理した乳由来の脂肪球皮膜成
分を使用しているため、化学合成乳化剤を使用する従来
の栄養組成物に比べて、食品としての安全性が高い。従
って、本発明の抗アレルギー栄養組成物は、乳幼児や成
人のアレルギー症の予防および治療のための栄養組成物
として極めて有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗アレルギー栄養組成
物、特に、蛋白質および乳由来の脂肪球皮膜成分を酵素
処理して配合することにより、蛋白質の抗原性を低下さ
せた抗アレルギー栄養組成物に関する。本発明の抗アレ
ルギー栄養組成物は、乳幼児や成人のアレルギー症の予
防や治療に有用である。
【0002】
【従来の技術】食物アレルギーは、蛋白質を主な原因物
質として起こる免疫学的な疾患であるが、特に、牛乳、
卵あるいは大豆由来の蛋白質は、人にとって異種蛋白質
であり、消化管の中で充分に分解されず、抗原性を有し
たまま体内に吸収されるため、食物アレルギーの原因物
質となりやすい。このような食物アレルギーは、特に消
化管機構の未発達な乳児に発症しやすく、その臨床病状
は多彩である。食物アレルギーの予防や治療は、食物か
らアレルゲンを除去することが基本であると言われてい
る。現在、アレルギーの治療あるいは予防用として各種
の栄養組成物が市販されているが、これらの市販の抗ア
レルギー栄養組成物は、窒素源として、蛋白質を酵素で
加水分解し、ペプチドまたは遊離アミノ酸の形態として
配合したものがほとんどである。
【0003】このような抗アレルギー栄養組成物の製造
は、一般的には、窒素源としてのペプチドまたは遊離ア
ミノ酸の他に、脂質、糖質、ビタミン類およびミネラル
類を混合溶解して、均質・殺菌工程を経た後、濃縮・乾
燥により粉末化することにより行なわれる。しかし、窒
素源を、ペプチドまたは遊離アミノ酸の形態で配合した
場合には、蛋白質の形態で配合した場合と異なり、製造
工程中で乳化安定性が著しく低下して、沈澱や脂肪分離
が起こり、製品価値が損われるといった問題がある。こ
のため、乳化安定性を高める目的で、例えば、ショ糖脂
肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、プロピレン
グリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル
等の化学合成乳化剤や大豆レシチン、卵黄レシチン等の
天然乳化剤が使用されている。また、牛乳脂肪球皮膜成
分を乳化剤として使用した例として、経口投与用O/W
型エマルジョンの乾燥粉末製造法が開示されているが
(特開平4−244020号公報)、これは、脂溶性ビ
タミンと油脂の混合物を乳化する目的で用いたものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の抗アレ
ルギー栄養組成物において使用されている化学合成乳化
剤は、一般食品の添加物として認められているものであ
るが、アレルギーの治療や予防用の栄養組成物、特に、
乳幼児の食物アレルギーを対象としたアレルギー疾患用
の栄養組成物に、こうした化学合成乳化剤を添加するこ
とは、乳化剤の種類によっては、安全性等の点で未解決
の問題点もあり、安易に使用することができない。また
風味の点においても劣るといった問題があって好ましく
ない。また、同様に上記の従来の抗アレルギー栄養組成
物において使用されている大豆レシチンや卵黄レシチン
は、天然の乳化剤ではあるが、アレルギーの原因となる
大豆や卵を原料として、それから抽出されたものである
ため、抗アレルギー栄養組成物に配合した場合には、新
たなアレルゲンとなってしまう可能性がある。実際、大
豆レシチンや卵黄レシチン中に微量に含まれる蛋白質が
原因でアレルギーが発症した例も報告されている。従っ
て、大豆や卵蛋白質によるアレルギーを発症しやすい人
を対象とする抗アレルギー栄養組成物には、乳化剤とし
て大豆レシチンや卵黄レシチンを用いることができな
い。さらに、牛乳脂肪球皮膜成分は、蛋白質を酵素処理
して得られたペプチドまたはアミノ酸を窒素源として配
合した抗アレルギー性栄養組成物においては、乳化剤と
しての機能がほとんどない上に、微量ではあるが乳蛋白
質を含有しているために、それがまた新たなアレルゲン
になるという問題がある。
【0005】このような状況に鑑み、本発明者らは、抗
アレルギー栄養組成物に乳化剤として配合した場合に、
高い乳化機能を有し、しかもアレルゲンとならず、風味
が良好で食品として安全である成分について鋭意研究し
た結果、酵素処理した乳由来の脂肪球皮膜成分がその全
ての要件を満たしていることを見出し、本発明を完成さ
せた。すなわち、本発明は、上記従来技術の課題を解決
した抗アレルギー栄養組成物を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、酵素処理した
乳由来の脂肪球皮膜成分を有効成分とする抗アレルギー
栄養組成物からなる。また、本発明は、分子量5000
以下のペプチドおよび/または遊離アミノ酸と酵素処理
した乳由来の脂肪球皮膜成分とを含有する抗アレルギー
栄養組成物からなる。また、本発明は、酵素処理した乳
由来の脂肪球皮膜成分を、固形分当たり0.2重量%以
上含有する前記抗アレルギー栄養組成物からなる。ま
た、本発明は、酵素処理した乳由来の脂肪球皮膜成分が
含有する蛋白質の分子量が、5000以下である前記抗
アレルギー栄養組成物からなる。また、本発明は、蛋白
質と乳由来の脂肪球皮膜成分とを混合し、酵素処理して
配合してなる前記抗アレルギー栄養組成物からなる。ま
た、本発明は、蛋白質と乳由来の脂肪球皮膜成分をそれ
ぞれ酵素処理した後、配合してなる前記抗アレルギー栄
養組成物からなる。
【0007】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明の抗アレルギー栄養組成物は、乳幼児及び成人のア
レルギー症の治療、および予防、特に食餌療法に用いる
ことができる。しかしながら、アレルギー症患者以外の
あらゆる疾病の患者や健常人の食事の素材として用いる
ことも可能である。本発明の抗アレルギー栄養組成物
は、液体状またはこれを乾燥して粉末状として用いるこ
ともできるが、これらに限定されずその他のいかなる形
状にすることもできる。
【0008】本発明の抗アレルギー栄養組成物は、窒素
源として、分子量5000以下のペプチドおよび/また
は遊離アミノ酸を含有する。ペプチドの分子量を500
0以下とするのは、分子量が5000より大きいと、蛋
白質の抗原性が消失しないので、抗アレルギー栄養組成
物の窒素源として好ましくないからである。また、ペプ
チドの分子量は、200以上であることが好ましい。分
子量が200未満になると、遊離アミノ酸、特に苦味の
強い疎水性のアミノ酸が増加して苦味が強くなるからで
ある。この分子量5000以下のペプチドおよび/また
は遊離アミノ酸は、蛋白質を酵素処理して得ることがで
きる。原料の蛋白質としては、乳蛋白質、卵蛋白質また
は大豆蛋白質を適当な例として挙げることができる。乳
蛋白質としては、脱脂乳、カゼイン、チーズホエー、酸
ホエー、ホエー蛋白質濃縮物(WPC)等を、卵蛋白質
としては、卵黄蛋白質、卵白蛋白質、オボアルブミン等
を、大豆蛋白質としては、脱脂大豆蛋白質、分離大豆蛋
白質、濃縮大豆蛋白質等を用いることができる。しかし
ながら、原料蛋白質としては、これら以外の、例えば、
小麦グルテン、魚肉蛋白質、畜肉蛋白質、コラーゲン等
の蛋白質を用いてもよい。蛋白質の酵素処理は、常法に
従って、これらの蛋白質の溶液に、プロテアーゼやペプ
チダーゼを40〜50℃で5〜24時間程度作用させ
て、蛋白質を加水分解し、分子量5000以下のペプチ
ドおよび/または遊離アミノ酸にすることにより行うこ
とができる。このようにして得られた分子量5000以
下のペプチドおよび/または遊離アミノ酸は、本発明の
抗アレルギー栄養組成物に、窒素源として、固形分当た
り5〜30重量%の量で配合されることが好ましい。配
合量が固形分当たり5重量%未満になると、所定量の栄
養組成物を摂取しても、蛋白質が所定量を満たさなくな
り、30重量%を越えると、蛋白質の摂取量が過剰とな
るため好ましくない。
【0009】本発明の抗アレルギー栄養組成物は、上記
の窒素源としての分子量5000以下のペプチドおよび
/または遊離アミノ酸の他、脂質、糖質、ビタミン類及
びミネラル類を主成分とするものであるが、栄養組成物
に配合することが可能なその他のいかなる成分、例え
ば、食物繊維、ヌクレオチドのような核酸類、フレーバ
ー類、着色料、カルニチン等を含んでいてもよい。ま
た、抗アレルギー剤等の医薬品を、患者の症状に合わせ
て配合したものであってもよい。糖質としては、デンプ
ン、可溶性多糖類、デキストリン、蔗糖、乳糖、麦芽
糖、ぶどう糖、オリゴ糖、キチン、キトサンあるいは人
工甘味料のアスパルテーム等を挙げることができる。糖
質は、本発明の抗アレルギー栄養組成物の固形分当たり
40〜80重量%配合されることが好ましい。脂質とし
ては、バター、ラード、魚油、パーム油、サフラワー
油、ナタネ油、ヤシ油等の動植物由来の油脂を好ましい
例として挙げることができ、また、これらの油脂に、分
別、水素添加やエステル交換等の処理を施したものであ
ってもよい。脂質は、本発明の抗アレルギー栄養組成物
の固形分当たり40重量%以下配合されることが好まし
い。ビタミン類としては、いずれの種類のビタミン類で
あってもよく、例えばビタミンA、B類、C、D、E、
K類、葉酸、パントテン酸、β−カロチン、ニコチン酸
アミド、イノシトール、コリン等の中から、目的に応じ
て、1種またはそれ以上が適宜選択して配合される。ミ
ネラルとしては、カルシウム、マグネシウム、リン、マ
ンガン、カリウム、ナトリウム、塩素、鉄、銅、亜鉛
等、またはこれらの塩を例示することができる。ビタミ
ン類は、本発明の抗アレルギー栄養組成物の固形分当た
り10〜15mg重量%、ミネラルは、同じく1〜10重
量%配合されることが好ましい。
【0010】本発明の抗アレルギー栄養組成物は、さら
に、酵素処理した乳由来の脂肪球皮膜成分を含有する。
乳由来の脂肪球皮膜成分とは、乳の脂肪球を被覆する膜
で、界面活性作用により、疎水性の高い脂肪球と周囲の
水相との乳化状態を維持する役割を果しているものであ
り、主に蛋白質、リン脂質および糖脂質からなる。ここ
で乳とは、牛乳、ヤギ乳、ヒツジ乳、人乳等の乳を例示
することができるが、特に牛乳が好ましい。本発明にお
いて、乳由来の脂肪球皮膜成分としては、バターもしく
は乳クリームからバターオイルを製造する際に副生する
バターセーラム、または特開平5−292880号公報
に記載されているような、バターミルクをpH4.4〜
4.6に調整して等電点沈澱を行って生ずる蛋白質の沈
澱を除き、上澄液を限外濾過または精密濾過し、乾燥す
ることによって得られる複合脂質を含有する粉末を用い
ることもできる。
【0011】本発明の抗アレルギー栄養組成物を製造す
る際には、蛋白質と乳由来の脂肪球皮膜成分とを混合し
て、同時に酵素処理してもよく、また、蛋白質と脂肪球
皮膜成分をそれぞれ別々に酵素処理した後、混合しても
よい。すなわち、本発明において、抗アレルギー栄養組
成物に配合するペプチドおよび/またはアミノ酸が、乳
蛋白質を原料とする場合には、同一の酵素で酵素処理す
ることが可能であるので、乳蛋白質と乳由来の脂肪球皮
膜成分を混合して、同時に酵素処理することができ、そ
れにより、製造工程を簡略化することができるので好ま
しい。一方、ペプチドおよび/またはアミノ酸が、大豆
蛋白質または卵蛋白質である場合には、これらの蛋白質
と乳由来の脂肪球皮膜成分の基質が異なるので、それぞ
れを、それぞれの基質に適合する別個の酵素により処理
した後、混合することが好ましい。このように乳由来の
脂肪球皮膜を単独で酵素処理した場合、これ自体が、抗
アレルギー栄養組成物となり得る。すなわち、酵素処理
した乳由来の脂肪球皮膜成分を、液状、粉末状、カプセ
ル状あるいは顆粒状等の経口栄養組成物の形態として用
いることが可能である。乳由来の脂肪球皮膜成分の酵素
処理は、脂肪球皮膜成分中に含まれる蛋白質の分子量が
5000以下となるように行うことが好ましい。蛋白質
の分子量が5000より大きいと、それが新たなアレル
ゲンとなるおそれがあり、好ましくない。酵素処理は、
本発明において窒素源として使用される分子量5000
以下のペプチドおよび/または遊離アミノ酸の酵素処理
と同様の方法により行なうことができる。ここで、原料
の乳由来の脂肪球皮膜成分と、本発明において使用され
る酵素処理した乳由来の脂肪球皮膜成分の特性を、下記
表1に示す。
【0012】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 含有蛋白質の 分子量分布 リン脂質含量 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 脂肪球皮膜成分 20,000〜150,000 約80% 酵素処理した脂肪球皮膜成分 5,000 以下 約80% −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0013】乳由来の脂肪球皮膜成分は、酵素処理する
ことにより、酵素処理前にはほとんど有していなかった
抗アレルギー栄養組成物に対する乳化能が飛躍的に向上
すると共に、乳由来の脂肪球皮膜成分中に含まれる乳蛋
白質も分解されて抗原性が著しく低下する。尚、酵素処
理した乳由来の脂肪球皮膜成分は、本発明の抗アレルギ
ー栄養組成物へ、固形分当たり0.2重量%以上となる
ように配合されることが好ましい。配合量が、0.2重
量%未満であると、乳化が安定しないために、製造工程
中、または液体状で流通させる場合には流通過程におい
て、沈澱や脂肪分離を生じる可能性があり、この配合量
を確保することが好ましい。本発明の抗アレルギー栄養
組成物は、上記した各成分と、乳化剤としての乳由来の
脂肪球皮膜成分を混合して、常法により乳化し、均質・
殺菌工程を経て液体として容器に充填するか、さらに必
要に応じて、濃縮・乾燥工程を経て粉末化することもで
きる。
【0014】以下、実施例を示して本発明を詳しく説明
すると共に、本発明の効果を確認するために比較例およ
び試験例を示す。
【実施例】
実施例1 (乳由来の脂肪球皮膜成分の調製)バター10kgを75
℃において溶解し、同温度の温水2kgを添加して、充分
攪拌した後、連続遠心分離機で遠心分離(5,000×
g)して、バターオイルとバターセーラムに分画した。
バターセーラムとして回収した画分2kgを凍結乾燥し、
脂肪球皮膜成分140gを得た。 (抗アレルギー栄養組成物の調製)上記で得た脂肪球皮
膜成分100gとカゼイン粉末7kgを、水93kgに溶解
し、pHを3.9に調整した後、56万単位のプロテア
ーゼ(天野製薬(株)製;プロテアーゼM)を添加し
て、46℃において6時間攪拌しながら処理した。さら
に、この溶液のpHを6.1に調整した後、3,000万
単位のペプチダーゼ(天野製薬(株)製;ペプチダーゼ
R)を添加し、46℃において16時間攪拌しながら処
理した。得られた加水分解処理液100kgに、精製タピ
オカ澱粉6kg、デキストリン30kg 、ショ糖2.5kg、
所定量の水溶性ビタミン類(B1、B2、B6、B12
C、ナイアシン、葉酸、パントテン酸)、および所定量
の塩類(クエン酸ナトリウム、炭酸カルシウム、塩化マ
グネシウム、クエン酸第一鉄ナトリウム、硫酸銅、硫酸
亜鉛)を添加し、加温しながら溶解した。この溶液に、
あらかじめ所定量の脂溶性ビタミン類(A、D、E、
K)を混合したサフラワー油5kgを加えて均質化した
後、噴霧乾燥して、抗アレルギー用栄養組成物(A)5
0kgを得た。
【0015】実施例2 (乳由来の脂肪球皮膜成分の酵素処理)実施例1で示し
た方法と同じ方法によって得た脂肪球皮膜成分100g
を水1Lに溶解し、pHを3.9に調整した後、5,00
0単位のプロテアーゼ(天野製薬(株)製;プロテアー
ゼM)を添加して46℃において6時間攪拌しながら処
理した。さらに、この溶液のpHを6.1に調整した
後、30万単位のペプチダーゼ(天野製薬(株)製;ペ
プチダーゼR)を添加し、46℃において16時間攪拌
しながら処理した。 (抗アレルギー栄養組成物の調製)カゼイン粉末7kgを
水93kgに溶解し、pHを3.9に調整した後、56万
単位のプロテアーゼ(天野製薬(株)製;プロテアーゼ
M)を添加して46℃において6時間攪拌しながら処理
した。さらに、この溶液のpHを6.1に調整した後、
3,000万単位のペプチダーゼ(天野製薬(株)製;
ペプチダーゼR)を添加し、46℃において16時間攪
拌しながら処理した。この加水分解処理液100kgに、
上記の酵素処理して得た脂肪球皮膜成分溶液1kg、精製
タピオカ澱粉6kg、デキストリン30kg、ショ糖2.5k
g、所定量の水溶性ビタミン類(B1、B2、B6、B12
C、ナイアシン、葉酸、パントテン酸)および所定量の
塩類(クエン酸ナトリウム、炭酸カルシウム、塩化マグ
ネシウム、クエン酸第一鉄ナトリウム、硫酸銅、硫酸亜
鉛)を添加し、加温しながら溶解した。この溶液に、あ
らかじめ所定量の脂溶性ビタミン類(A、D、E、K)
を混合したサフラワー油5kgを加えて均質化した後、噴
霧乾燥して抗アレルギー用栄養組成物(B)50kgを得
た。
【0016】実施例3 精製大豆蛋白質粉末7kgを水93kgに溶解し、pHを
6.8に調整した後、3,000万単位のパパイン(和光
純薬(株)製)を添加して、60℃において8時間攪拌
しながら処理した。この加水分解処理液100kgに、実
施例2と同じ方法で酵素処理して得た脂肪球皮膜成分溶
液1kg、精製タピオカ澱粉6kg、デキストリン30kg、
ショ糖2.5kg、所定量の水溶性ビタミン類(B1
2、B6、B12、C、ナイアシン、葉酸、パントテン
酸)および所定量の塩類(クエン酸ナトリウム、炭酸カ
ルシウム、塩化マグネシウム、クエン酸第一鉄ナトリウ
ム、硫酸銅、硫酸亜鉛)を添加し、加温しながら溶解し
た。この溶液に、あらかじめ所定量の脂溶性ビタミン類
(A、D、E、K)を混合したサフラワー油5kgを加え
て均質化した後、噴霧乾燥して抗アレルギー用栄養組成
物50kgを得た。
【0017】実施例4 実施例2で示した方法と同じ方法によって酵素処理した
乳由来の脂肪球皮膜成分を粉末化し、ゼラチンよりなる
ソフトカプセルに1錠当り1g充填して抗アレルギー栄
養組成物とした。
【0018】比較例1 酵素処理した乳由来の脂肪球皮膜成分の代りに、大豆レ
シチン100gを添加したこと以外は、実施例2と同様
にして、抗アレルギー用栄養組成物(C)50kgを得
た。
【0019】比較例2 酵素処理した乳由来の脂肪球皮膜成分の代りに、酵素処
理されていない乳由来の脂肪球皮膜成分100gを添加
したこと以外は、実施例2と同様にして、抗アレルギー
用栄養組成物(D)50kgを得た。
【0020】試験例1 (抗血清の調製)実施例1、2および比較例1、2で製
造した栄養組成物を、それぞれ、150mM Naclを含む
10mMリン酸緩衝液(pH7.2)に20mg/mlの濃度で
溶解して、試料(A)、(B)、(C)および(D)と
した。各試料と、20mg/ml濃度の水酸化アルミニウム
溶液を等量混合して乳化させ、それぞれの乳化物を、Ba
lb/c系マウス(5週齢、雄)に1匹当たり0.5mlずつ
腹腔内に投与した。1週間おきに4回投与した後、最終
投与の4日後に心臓から血液を採取して血清を分離し、
それぞれの血清を、血清(A)、(B)、(C)および
(D)とした。
【0021】(アレルゲン性の評価)実施例1、2およ
び比較例1、2で製造した栄養組成物にアレルゲン性が
あるかどうかを、PCA法で調べた。上記血清(A)〜
(D)を、それぞれ、生理的食塩水で2倍、20倍、2
00倍および2,000倍に希釈し、背面の体毛を剃っ
たSD系ラット(10週齢、雌)の背部皮内に50μlず
つ投与した。投与24時間後に、上記試料(A)〜
(D)各1mlと、生理的食塩水で調整した0.6%エバ
ンスブルー溶液9mlとを混合し、得られた各溶液1mlを
上記ラットに尾静脈から投与した。さらに、60分後に
ラットを屠殺し、背面内皮の血清投与部位に観察される
青斑の短径と長径を測定し、平均値が5mm以下の場合を
陰性(−)、5〜10mmの場合を陽性(+)とした。そ
の結果、試料(A)、(B)のアレルゲン性は陰性であ
ったが、試料(C)および(D)では陽性であった。
【0022】試験例2 (アレルゲンの特定)試験例1で調製した各血清中に、
牛乳または大豆由来のアレルゲンに対する抗体が存在す
るかどうかを、ELISA法で調べた。96穴マイクロ
タイタープレートに1mg/ml濃度の牛乳カゼイン溶液お
よび大豆蛋白質溶液を、それぞれ50μl分注し、37
℃で1時間インキュベートした。溶液を除去し、1%卵
白アルブミン溶液でプレートをブロッキングした後、試
験例1で調製した20、200および2,000倍希釈
のマウス血清(A)〜(D)を50μlずつ分注した。
37℃において1時間インキュベートした後、200倍
に希釈したパーオキシダーゼ標識抗マウス免疫グロブリ
ン血清(ノルディック社製)を50μlずつ分注し、3
7℃において1時間インキュベートした。最後に、AB
TS基質溶液を添加して発色させ、595nmの吸光度を
測定した。その結果、試験例1で調製したマウスの血清
(A)および(B)には、カゼインおよび大豆蛋白質と
反応する抗体は検出されなかったが、血清(C)には、
大豆蛋白質と反応する抗体が検出され、血清(D)には
カゼインに対する抗体が検出された。従って、試験例1
で示された栄養組成物(C)と(D)のアレルゲンは、
それぞれ大豆蛋白質とカゼインに起因するものであるこ
とが判明した。
【0023】試験例3 (酵素処理した乳由来の脂肪球皮膜成分の乳化性)実施
例1および比較例2で製造した栄養組成物(A)および
(D)の乳化状態を比較するために、それぞれの粉末7
gを50℃のお湯50mlに溶解した後、800×gで5
分間遠心分離して、油相/乳化相/水相に分け、それぞ
れの相の高さを測定して比較した。その結果を表2に示
す。
【0024】
【表2】 単位(cm) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 水相の高さ 乳化相の高さ 油相の高さ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 栄養組成物(A) 0 7.3±0.5 0.7±0.4 栄養組成物(D) 1.0±0.2 5.0±0.6 1.1±0.3 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0025】表2に示される結果から明らかなように、
乳化剤として酵素処理した乳由来の脂肪球皮膜成分を用
いた栄養組成物(A)では、油相と水相がほとんど乳化
されて、乳化状態が安定していた。それに対し、酵素処
理されていない乳由来の脂肪球皮膜成分を用いた栄養組
成物(D)では、水相及び油相ともに乳化されない部分
がある上、乳化状態が不安定であった。
【0026】
【発明の効果】本発明の抗アレルギー栄養組成物は、酵
素処理した乳由来の脂肪球皮膜成分を有効成分とするも
のであり、また、分子量5000以下のペプチドおよび
/または遊離アミノ酸を窒素源として、上記の酵素処理
した乳由来の脂肪球皮膜成分を乳化剤として含有してい
るので、組成物全体の抗原性が極めて低く、しかも、乳
化安定性に優れている。即ち、本発明の抗アレルギー栄
養組成物は、乳化剤として酵素処理した乳由来の脂肪球
皮膜成分を含有することにより、酵素処理をしていない
乳由来の脂肪球皮膜成分を使用した場合に比べて、乳化
機能が著しく向上すると同時に、脂肪球皮膜成分中に含
まれる微量の乳蛋白質も分解されて、アレルゲンがほと
んど消失されている。さらに、本発明の抗アレルギー栄
養組成物は、乳由来の脂肪球皮膜成分を乳化剤として使
用しているので、従来の化学合成乳化剤を使用した栄養
組成物と比べて、食品としての安全性が高い。従って、
本発明の抗アレルギー栄養組成物は、抗アレルギー性、
乳化安定性、安全性等に優れているため、乳幼児や成人
のアレルギー症の予防および治療のための栄養組成物と
して極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 38/00 ABF A61K 37/18 ABF 37/22

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酵素処理した乳由来の脂肪球皮膜成分を
    有効成分とする抗アレルギー栄養組成物。
  2. 【請求項2】 分子量5000以下のペプチドおよび/
    または遊離アミノ酸と酵素処理した乳由来の脂肪球皮膜
    成分とを含有することを特徴とする抗アレルギー栄養組
    成物。
  3. 【請求項3】 酵素処理した乳由来の脂肪球皮膜成分
    を、固形分当たり0.2重量%以上含有する請求項2記
    載の抗アレルギー栄養組成物。
  4. 【請求項4】 酵素処理した乳由来の脂肪球皮膜成分が
    含有する蛋白質の分子量が、5000以下である請求項
    2または3記載の抗アレルギー栄養組成物。
  5. 【請求項5】 蛋白質と乳由来の脂肪球皮膜成分とを混
    合し、酵素処理して配合してなる請求項2〜4のいずれ
    かに記載の抗アレルギー栄養組成物。
  6. 【請求項6】 蛋白質と乳由来の脂肪球皮膜成分を、そ
    れぞれ酵素処理して配合してなる請求項2〜4のいずれ
    かに記載の抗アレルギー栄養組成物。
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