JPH08214798A - プロポリス剤とその製造方法 - Google Patents

プロポリス剤とその製造方法

Info

Publication number
JPH08214798A
JPH08214798A JP4629195A JP4629195A JPH08214798A JP H08214798 A JPH08214798 A JP H08214798A JP 4629195 A JP4629195 A JP 4629195A JP 4629195 A JP4629195 A JP 4629195A JP H08214798 A JPH08214798 A JP H08214798A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
propolis
adsorbent
agent
ethanol
passing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4629195A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Morikawa
俊雄 森川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MORIKAWA KENKOUDOU KK
Original Assignee
MORIKAWA KENKOUDOU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MORIKAWA KENKOUDOU KK filed Critical MORIKAWA KENKOUDOU KK
Priority to JP4629195A priority Critical patent/JPH08214798A/ja
Publication of JPH08214798A publication Critical patent/JPH08214798A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/74Recovery of fats, fatty oils, fatty acids or other fatty substances, e.g. lanolin or waxes

Landscapes

  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)
  • Jellies, Jams, And Syrups (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プロポリス由来の栄養成分(特にフラボノイ
ド類)を保有しつつ、脂質等の高分子不溶物の量が低減
しているプロポリス剤を得る。 【構成】 原料プロポリスをエタノールで抽出する。得
られたプロポリスのエタノール抽出液を、シリカゲル、
活性アルミナ、活性炭などのクロマトグラフィー用吸着
剤に通す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プロポリス剤の新規な
製造方法、およびこの製造方法によって得られるプロポ
リス剤に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】プロポリスは、一般にハチヤ
ニとも呼ばれ、ミツバチが花や樹皮のヤニ状成分をかみ
続けることにより、該成分とミツバチの唾液中の酵素と
が混ぜ合わされて生じる物質である。
【0003】このプロポリスは、フラボノイド類、ミネ
ラル、ビタミンなどの微量栄養素を含有しているため、
健康の増進に寄与したり治療的効果(殺菌、抗炎症な
ど)を有するものと期待されている。特に、多種類のフ
ラボノイド類を含んでいることがプロポリスの医学的効
果の源泉であると考えられている。
【0004】かくして、近年、プロポリスを原料として
その有用成分を抽出した液状や固体状(ペースト状ある
いは粉末状)の製品が食品添加用や薬用等の目的で使用
されたり販売されるようになっている。本明細書におい
ては、このようにプロポリスから得られる各種の製品を
プロポリス剤という。
【0005】プロポリスは、産地や採取時期に応じてば
らつきがあるが、一般に50〜70%の高分子不溶物
(脂質、ヤニ質、樹脂、ろう)を含有しており、これ
が、プロポリス剤の使用に際して問題となる。たとえ
ば、水やジュースにプロポリス液(液状プロポリス剤)
を滴下すると、高分子不溶物が浮き、容器が汚れる等の
理由で嫌がられる。
【0006】高分子不溶物を低減させるために従来より
主として採用されているのは、グリセリンを用いて、脂
質などの高分子不溶物を抽出、除去する方法である。し
かしながら、この方法では、後にプロポリスから有用成
分を抽出するに際してメタノールを使用しなければなら
ず、安全性に問題がある。また、グリセリンを使用する
と、栄養成分を効果的に抽出できず、特に、得られる製
品にはプロポリス由来のフラボノイドが保有されていな
いことが見出されている。
【0007】この他に、脂質等の高分子不溶物を低減す
る方法としては、脂肪分解酵素(リパーゼ)を使用した
り、界面活性剤を使用して除去したり乳化させる方法が
ある。しかしながら、脂肪分解酵素(リパーゼ)を使用
した脂質の除去は、水を使用するため、後に有用成分を
抽出するに際して抽出剤の濃度を下げ、効率が悪くなる
し、白濁をおこし見た目にも良くない。また、界面活性
剤は天然のサポニンでは高価でコストがかさみ、他方、
合成のものは安全性に問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、プロポ
リス由来の栄養成分や有用成分を保有したまま、安全で
かつ効果的に脂質等の高分子不溶物を低減させたプロポ
リス剤を得る手段を確立することにある。
【0009】本発明者は、プロポリスの有用成分の抽出
にエタノールを採用するとともに、その抽出液をそのま
ま、クロマトグラフィーで用いられているような吸着剤
に接触させると、驚くべきことに、フラボノイド類等の
有用成分を実質的に保持したままプロポリスに含まれて
いる高分子不溶物を有効に低減できることを見出した。
【0010】かくして、本発明は、原料プロポリス(例
えば、プロポリスの粗粉末)をエタノールで抽出し、得
られたプロポリスのエタノール抽出液をクロマトグラフ
ィー用吸着剤に通す工程を含むことを特徴とするプロポ
リス剤の製造方法を提供するものである。
【0011】本発明において用いられる吸着剤は、シリ
カゲル、活性アルミナ、および活性炭からなる群より選
ばれるのが好ましい。
【0012】このような吸着剤に通すだけでプロポリス
中の脂質等の高分子不溶物の含有量が効果的に低減する
理由は充分には明らかでないが、エタノール液相は、脂
質等の高分子不溶物が吸着剤に丁度よい強さで吸着され
るのに好適な雰囲気を与えるものと考えられる。
【0013】本発明の方法を実施するには、通常、ガラ
ス管に充填した吸着剤中にプロポリス液(エタノール抽
出液)を通す。プロポリス液/吸着剤の体積比は、プロ
ポリス中の高分子不溶物の含有量によって異なるが、一
般に5/8〜10/8の範囲である。このように吸着剤
を通すことにより、一般に、脂質等の高分子不溶物の含
有量が約20%以下になると、臭気が除去され、飲用に
も好適なプロポリス剤が得られる。特に、活性炭を通し
て回収されたプロポリス液(特に中国産)は独特の臭い
が除去され飲用に適していることが見出されている。
【0014】本発明の方法によれば、高分子不溶物を除
去しながら、プロポリス由来の成分に対するダメージも
少ない。すなわち、本発明は、別の観点として、プロポ
リス由来のフラボノイド類を実質的に保有しつつ、脂質
などの高分子不溶物の含有量が減少していることを特徴
とする、従来には見られなかったプロポリス剤を提供す
る。
【0015】本発明によって得られるプロポリス剤は液
状(プロポリス液)に限られない。たとえば、吸着剤を
通して回収されたプロポリス液をロータリーエバポレー
ターで濃縮することにより、ペースト状のプロポリス濃
縮エキスを得ることができる。
【0016】本発明の工程を経て得られたこのようなプ
ロポリスエキスは、脂質などの高分子不溶物が少ないた
めに、ベタつかず、取扱いやすく、他の食品となじみや
すい点において利用範囲が広い。
【0017】以下に本発明の特徴をさらに明らかにする
ために実施例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定
されるものではない。
【0018】
【実施例】高分子不溶物の除去
【0019】エタノール(99.5%)40lを12k
gのプロポリス粗粉末に加え抽出、精製したプロポリス
液を、ガスクロマトグラフィー用シリカゲル、活性アル
ミナ、活性炭を高さ150mm、200mm、250m
mに充填した経60mm×6000mmのガラス管に流
した。
【0020】なお、用いた吸着剤は次のとおりである。
【0021】シリカゲル:カラムクロマトグラフィー
用、0.063〜0.200mm、70〜230メッシ
ュ、メルク(Merck)社製。
【0022】活性アルミナ:カラムクロマトグラフィー
用、300メッシュ、和光純薬工業(株)製。
【0023】活性炭:ガス吸着用、4〜8メッシュ、キ
シダ化学(株)より入手。
【0024】結果を表1に示す。表中、プロポリス由来
固形分および高分子不溶物の数値はプロポリス液全体に
対する重量%である。
【0025】また、脂質等の高分子不溶物の分析は、ソ
ックスレー抽出法により行った。すなわち、溶媒蒸気上
昇用の側管と凝縮溶媒流下用のサイホン管とを備えた抽
出管、この抽出管の上方に配備した還流冷却器、および
抽出管の下方に配備し溶媒を入れる測量びん(フラス
コ)からなる典型的なソックスレー抽出装置を用いた。
【0026】精秤したプロポリス試料の入った円筒ロ紙
を抽出管に入れ、測量びんには溶媒としてエーテルを入
れ、抽出温度50℃において抽出を行った。抽出時間
は、試料の量や脂質等の高分子不溶物の含有量によって
異なるが、一般的には15〜16時間である。
【0027】脂質等の高分子不溶物の含有量(%)=
(W1−W0)×100/S、として求めた。ただし、W
0は空の測量びんの重量、W1は脂質等を抽出、乾燥した
後の測量びんの重量、Sはプロポリス試料の重量であ
る。
【0028】
【表1】
【0029】表1に示されるように、プロポリス液(プ
ロポリスのエタノール抽出液)をシリカゲル、活性アル
ミナまたは活性炭に通すことにより糖度が高められると
いう利点があるが、プロポリス由来の固形分へのダメー
ジは殆どない。
【0030】また、吸着剤の層を通すことにより、脂質
などの高分子不溶物は低減しており、臭いは感じられ
ず、水やジュースに滴下しても不溶物が浮くこともなく
飲みやすいことが確かめられた。
【0031】栄養成分への影響
【0032】次に、プロポリスの栄養成分に対する影響
として、フラボノイド類の含有量を調べた。高速液体ク
ロマトグラフィーで現在分析が可能なケルセチン、ケン
フェロール、クリシン、アカセチン、ガランギンであ
る。比較のためにグリセリンで抽出したプロポリス液に
ついても調べた。
【0033】その結果を次の表2に示す。
【0034】
【表2】
【0035】表2から理解されるように、本発明に従
い、エタノール抽出後、吸着剤処理しても各フラボノイ
ドの含有量はわずかに減少するだけで実質的に保有され
ている。
【0036】これに対して、グリセリン抽出はケンフェ
ロールが微少量検出されたのみで他のフラボノイドは検
出されなかった。このことから、グリセリンで抽出した
プロポリス液は栄養成分のひとつであるフラボノイドが
溶出しておらず、栄養的に劣ることがわかる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、脂質、ヤニ質などの高
分子不溶物が低減しているので、臭いがなく飲用にも適
したプロポリス剤が得られる。また、本発明によるプロ
ポリス剤は、フラボノイド類などプロポリス由来の栄養
成分や有用成分を有している点においても優れている。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料プロポリスをエタノールで抽出し、
    得られたプロポリスのエタノール抽出液をクロマトグラ
    フィー用吸着剤に通す工程を含むことを特徴とするプロ
    ポリス剤の製造方法。
  2. 【請求項2】 吸着剤が、シリカゲル、活性アルミナ、
    および活性炭からなる群より選ばれることを特徴とする
    請求項1のプロポリス剤の製造方法。
  3. 【請求項3】 プロポリス由来のフラボノイド類を実質
    的に保有し、脂質などの高分子不溶物の含有量が低減し
    ていることを特徴とするプロポリス剤。
JP4629195A 1995-02-09 1995-02-09 プロポリス剤とその製造方法 Pending JPH08214798A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4629195A JPH08214798A (ja) 1995-02-09 1995-02-09 プロポリス剤とその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4629195A JPH08214798A (ja) 1995-02-09 1995-02-09 プロポリス剤とその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08214798A true JPH08214798A (ja) 1996-08-27

Family

ID=12743114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4629195A Pending JPH08214798A (ja) 1995-02-09 1995-02-09 プロポリス剤とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08214798A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3820218B2 (ja) 植物水からヒドロキシチロソール富化組成物を得る方法
US6165475A (en) Water-soluble extract from olives
AU746712B2 (en) Water-soluble extract from olives
US20180344785A1 (en) Methods for Extraction and Isolation of Isoprenoid and Terpene Compounds from Biological Extracts
AU2001288580A1 (en) Method of obtaining a hydroxytyrosol-rich composition from vegetation water
CN103478838B (zh) 一种金葛饮及其制备方法
Sabatini Recent patents in olive oil industry: new technologies for the recovery of phenols compounds from olive oil, olive oil industrial by-products and waste waters
JP2694748B2 (ja) プロアントシアニジンの製造法
CN102462736B (zh) 肉桂水提取物的制备方法
JPH0449596B2 (ja)
JP2900238B2 (ja) 天然メナキノン−7高含量脂質
CN104039329B (zh) 含去鼠李糖洋丁香酚苷的橄榄提取物
JP4207649B2 (ja) 柿の果実から抽出した経口摂取用β−クリプトキサンチン成分含有抽出物
JP4522625B2 (ja) 柑橘属発酵物及びその製造方法
JPH08214798A (ja) プロポリス剤とその製造方法
US6936287B1 (en) Water-soluble extract from olives
CN1030423C (zh) 解烟保健茶
CN100556907C (zh) 一种用hz816改性树脂提取制备芝麻素的方法
JP2005001998A (ja) 血圧降下剤及びその製造方法、並びにプロポリス組成物及び食品製剤
JPH07238078A (ja) ポリフェノール化合物の精製法
DING Studies on extraction and isolation of flavonoids from ginkgo leaves
JP4295165B2 (ja) ゴボウを原料とする飲食物原料
JP3435415B2 (ja) 抗高脂血症機能を持つ食品
JP3560302B2 (ja) アルコール性飲料の製造方法
KR20090120833A (ko) 초임계 추출법을 이용하여 감귤 과피로부터네오헤스페리딘을 추출하는 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040426