JPH08214470A - 交流発電装置 - Google Patents

交流発電装置

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JPH08214470A
JPH08214470A JP7126171A JP12617195A JPH08214470A JP H08214470 A JPH08214470 A JP H08214470A JP 7126171 A JP7126171 A JP 7126171A JP 12617195 A JP12617195 A JP 12617195A JP H08214470 A JPH08214470 A JP H08214470A
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Hiroaki Kajiura
裕章 梶浦
Akira Mase
章 間瀬
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  • Control Of Charge By Means Of Generators (AREA)
  • Control Of Eletrric Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 巻線や界磁磁束を一定にしても発電出力を変
えたり、体格を拡大することなく、発電出力(特に低回
転数域)の向上を図ること。 【構成】 全波整流回路を構成する6個のダイオード1
4a〜14fと並列に接続された6個のトランジスタ1
7a〜17fより成る電圧印加回路は、位相制御回路1
0の出力信号に基づいて、出力電圧の一部を電機子巻線
4の一部に印加する。位相制御回路10は、Y結線され
た各相巻線4a、4b、4cに対してそれぞれ電気角で
90°遅れて設置された3個の磁気センサ6、7、8の
センサ出力よりそれぞれ電気角で60°遅れたデジタル
信号を作成し、そのデジタル信号に基づいて各トランジ
スタ17a〜17fを駆動する。これにより、全波整流
回路は発電機よりの電圧で受動的に整流するのみでな
く、発電機に印加電圧を与えて、自身が発電機から受け
る影響を変える能動的な回路として機能する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、全波整流回路を備えた
交流発電装置に関し、例えば車両等に搭載したバッテリ
充電用発電装置や、電気自動車用の発電機あるいは電動
発電機として使用できるものである。
【0002】
【従来の技術】一例として示す交流発電装置は、図33
に示すように、界磁巻線100を有する回転子110
と、3相電機子巻線120を有する固定子(図示しな
い)とを備え、界磁巻線100が励磁回路130により
励磁されて回転子(界磁)110が回転することによ
り、電機子巻線120の各相巻線120a、120b、
120cにそれぞれ誘起相電圧が発生する。この誘起相
電圧は、6個のダイオード140により構成される全波
整流器で直流に変換(整流)されて、バッテリ150お
よび電気負荷160に供給される。
【0003】この交流発電装置は、電気負荷等の増加に
伴って、高出力化(特にエンジン低回転数域での高出力
化)が求められている。そこで、発電出力を向上させる
手段としては、発電機の体格アップ、界磁電流の増
大、およびその発電機で使用する回転数レンジに対応
して電機子巻線の巻線数を選定することが挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年では、
エンジンルーム内の搭載スペースが縮小化される傾向に
あることから、高出力化とともに発電機の小型化が要求
されている。しかし、上記の体格アップによる方法
は、図34に示すように、低回転数域から高回転数域ま
での全域で出力の向上を図ることができるが、小型化の
要求に反する。界磁電流を増大する方法では、図35
に示すように、高回転数域での出力向上を図ることはで
きるが、低回転数域での出力向上がそれ程期待できな
い。使用回転数レンジで電機子巻線の巻線数を変更す
る方法では、図36に示すように、巻線数を少なくする
と高回転数域の出力は向上するが、低回転数域の出力が
低下する結果を招くことになる。逆に巻線数を多く選定
して低回転数域の出力向上を図れば、体格が大きくなり
高回転数域の出力が低下してしまう。このように、従来
の発電方式では、発電機の体格を大きく拡大することな
く、特に、発電量が必要な低回転数域の発電出力の向上
を図ることは困難である。従って、発電機の出力を制御
する全く新しい考え方が要求される。
【0005】そこで、本願発明者は、出力向上を図るた
めの技術的手段を発電原理に基づいて考察した。その考
察過程を以下に説明する。図37は発電原理を示す1相
モデルの回路図である。この1相モデルでは、電機子抵
抗ra 、電機子インダクタンスL、および負荷抵抗Rが
直列に接続されて、これに交流電圧源(誘起相電圧E0
)が加えられている。従って、負荷抵抗Rの両端に加
わる電圧Vは、図38および図39に示すように、誘起
相電圧E0 に対して位相差δだけ遅れることになる。
【0006】この位相差δは、Rおよびra とωLとの
関係により受動的に決定されて、以下の数式により求め
られる。
【数1】δ=tan-1{ωL/(R+ra )} ω:電気角速度[ω=(p/2)×(n/60)×2
π] p:磁極数 n:回転数(rpm) 一方、負荷抵抗Rに流れる相電流Iは、以下の数式より
求めることができる。
【数2】I=(E0 −Vcosδ)/Zss :同期インピーダンス[= {(ωL)2
a 2 }]
【0007】ここで、低回転数域では周波数が低いこと
から、ωが小さくなる。従って、ωLが小さくなること
から、上記の数1よりδは小さくなる。つまり回転数が
低い程、誘起相電圧E0 に対する電圧Vの遅れが小さく
なると言える。このため、回転数が低くなる程、つまり
δが小さくなる程、上記の数2におけるcosδが大き
くなることから、負荷抵抗Rに流れる相電流Iは小さく
なる。その結果、発電出力Pも小さくなる(図40参
照)。
【0008】以上の結果より、低速回転時においてもE
0 とVとの位相差δを大きく取ることができれば、Iが
大きくなって全体の出力電流が増大することにより、発
電出力Pの向上を図ることができるのではないかと発明
者は考えた。そこで、発明者は、電機子に発生する誘起
線間電圧(または誘起相電圧)に対して任意の電気角だ
け遅れた交流電圧を隣合う相巻線間(または相巻線)に
印加して、誘起線間電圧(または誘起相電圧)に対して
遅れた位相の合成電圧を作ることにより、E0 とVとの
位相差δを大きくできることに着眼した。本発明は、上
記事情に基づいて成されたもので、その目的は、まず、
新しい制御方法を提供すること、また体格を拡大するこ
となく発電出力(特に低回転数域)の向上を図ることの
できる交流発電装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1では、界磁巻線を有し、この界
磁巻線に界磁電流が流れることで磁束を発生する界磁
と、n個の相巻線を結線して成る電機子巻線を有し、前
記界磁との相対回転に伴って前記相巻線に誘起相電圧が
発生する電機子と、前記電機子巻線に結線された少なく
ともn個のスイッチング素子を備え、少なくともこれら
のスイッチング素子によって、前記相巻線に発生する誘
起相電圧を全波整流して負荷に供給するブリッジ形全波
整流回路を形成するとともに、その全波整流回路の出力
電圧の一部を前記電機子巻線の一部に交流電圧として印
加する電圧印加回路を形成するスイッチング手段と、前
記電圧印加回路により前記電機子巻線の一部に印加され
る交流電圧の位相が、隣り合う前記相巻線間に発生する
誘起線間電圧の位相に対して任意の遅れ角を有するとと
もに前記電機子巻線へ向けて前記印加される交流電圧の
位相に対し進み角を有する進相電流を流すように前記ス
イッチング素子を駆動する駆動回路とを備えるという技
術的手段を採用するものである。
【0010】請求項2では、請求項1に記載された交流
発電装置において、前記全波整流回路の出力電圧に基づ
いて前記界磁電流を制御する界磁電流制御手段と、発電
出力を検出する発電出力検出手段と、前記界磁と前記電
機子との相対回転数を検出する相対回転数検出手段と、
任意の発電出力および前記界磁と前記電機子との任意の
相対回転数の時に、損失最小の界磁電流と相電流との組
み合わせとなる前記遅れ角が予め記憶された制御マップ
を備え、前記発電出力検出手段および前記相対回転数検
出手段により得られた情報に対応して前記制御マップよ
り前記遅れ角を設定するマップ回路とを備えたことを特
徴とする。
【0011】請求項3では、請求項1に記載された交流
発電装置において、前記全波整流回路の出力電圧に基づ
いて前記界磁電流を制御する界磁電流制御手段と、発電
負荷トルクを検出する発電負荷トルク検出手段と、前記
発電負荷トルク検出手段によって得られた情報より前記
発電負荷トルクが最小となるように前記遅れ角を設定す
るフィードバック回路とを備えたことを特徴とする。
【0012】請求項4では、請求項1に記載された交流
発電装置において、前記電機子巻線の一部とは、隣合う
前記相巻線相互の線間であることを特徴とする。請求項
5では、請求項1に記載された交流発電装置において、
前記電機子巻線の一部とは、前記相巻線であることを特
徴とする。
【0013】請求項6では、請求項1に記載された交流
発電装置において、前記任意の遅れ角は、30〜120
°の範囲内から決定された角度であることを特徴とす
る。請求項7では、請求項1に記載された交流発電装置
において、前記電圧印加回路により印加される交流電圧
は、ステップ状に変化する擬似的正弦波から成ることを
特徴とする。
【0014】請求項8では、請求項1に記載された交流
発電装置において、前記電圧印加回路により印加される
交流電圧は、PWM制御により形成された矩形パルス群
から成ることを特徴とする。請求項9では、請求項1に
記載された交流発電装置において、前記スイッチング素
子は、前記電圧印加回路を構成するスイッチング素子部
分と前記ブリッジ形全波整流回路を構成するスイッチン
グ素子部分とから成ることを特徴とする。
【0015】請求項10では、請求項1に記載された交
流発電装置において、前記電圧印加回路を構成する前記
スイッチング素子部分はトランジスタであり、前記ブリ
ッジ形全波整流回路を構成する前記スイッチング素子部
分はダイオードであることを特徴とする。請求項11で
は、請求項1に記載された交流発電装置において、前記
電圧印加回路を構成する前記スイッチング素子部分と前
記ブリッジ形全波整流回路を構成するスイッチング素子
部分とは一体の素子から成ることを特徴とする。
【0016】請求項12では、請求項1に記載された交
流発電装置において、前記スイッチング素子は、IGB
Tであることを特徴とする。請求項13では、請求項1
に記載された交流発電装置において、前記スイッチング
素子は、MOS−FETであることを特徴とする。
【0017】
【作用および発明の効果】本発明の構成とすることによ
り、誘起相電圧もしくは誘起線間電圧に対して遅れた位
相の合成電圧を作成し、電機子巻き線へ向けて電流を流
すようにしたので交流発電装置の出力を任意に制御する
ことが可能となる。特に発電機の低回転数時において出
力電流を増加させることができるので、発電機の出力を
向上させることができる。また、前記出力を下げる方向
にも制御できるので、界磁の磁束が一定である場合にも
出力制御が可能となる。また、制御態様によっては、回
転数に係わらず出力を向上することができ、出力の割に
体格の小さな発電装置が提供できる。
【0018】このように、全波整流回路が従来の如く、
全く受動的に発電機子からの電圧を受けるのでなく、自
らの方からも、前記電圧に干渉する印加交流電圧を発生
することにより、自らに働き掛ける電機子出力のモード
を変更せしめて、全波整流回路の直流出力をコントロー
ルできる。
【0019】請求項2によれば、発電出力検出手段で検
出される発電出力、および相対回転数検出手段で検出さ
れる界磁と電機子との相対回転数に対応する遅れ角が制
御マップより設定される。この制御マップより設定され
た遅れ角は、任意の発電出力および界磁と電機子との任
意の相対回転数の時に、損失最小(即ち効率最大)の界
磁電流と相電流との組み合わせとなる遅れ角であること
から、その遅れ角をもつようにスイッチング素子を駆動
することにより、常に最大効率で発電を行うことができ
る。
【0020】請求項3によれば、フィードバック回路に
より発電負荷トルクが最小となるように、即ち発電効率
が最大となるように遅れ角が設定される。従って、その
遅れ角をもつようにスイッチング素子を駆動することに
より、常に最大効率で発電を行うことができる。
【0021】請求項6においては、遅れ角として30〜
120°の角度を選定することにより、電機子に発生す
る電圧と電圧印加回路により電機子に印加される交流電
圧との位相差が大きくなり、大きな電流が発電機と全波
整流回路の入力側との間に流れるようになる。この結
果、全波整流回路の出力側から得られる発電出力(直流
出力)の向上を図ることができる。
【0022】
【実施例】次に、本発明の第1実施例を図1〜13に基
づいて説明する。図1は車両用発電装置の全体構成図で
ある。本実施例の車両用発電装置1は、界磁巻線2を有
する回転子3(界磁)、電機子巻線4を有する固定子
5、界磁巻線2を励磁するための励磁回路(下述す
る)、電機子巻線4に誘起された交流電圧を全波整流す
る全波整流回路(下述する)、この全波整流回路の出力
電圧の一部を固定子5(電機子)に印加する電圧印加回
路(下述する)、界磁巻線2の磁束方向と電機子巻線4
との相対的な回転位置を検出する磁気センサ6、7、
8、磁気センサ6〜8の出力を増幅する増幅回路9、増
幅回路9の出力に基づいて電圧印加回路を制御する位相
制御回路10、および励磁回路を制御する制御回路11
より構成されている。
【0023】回転子3は、界磁巻線2が励磁回路より励
磁されることで界磁として働き、エンジン(図示しな
い)の回転動力を受けて回転駆動(図1の反時計方向)
される。電機子巻線4は、Y結線された3個の相巻線4
a、4b、4cより成り、回転子3の回転に伴って相巻
線4a、4b、4cの順に電気角で120°の位相差を
持った誘起相電圧が発生する。励磁回路は、励磁電流の
断続を行なうトランジスタ12と、このトランジスタ1
2と直列に接続されたダイオード13とから成る。
【0024】全波整流回路(本発明のスイッチング手
段)は、6個のダイオード14a〜14f(本発明のス
イッチング素子)をブリッジ形に接続して構成されたも
ので、整流後の出力電圧がバッテリ15および電気負荷
16に供給される。電圧印加回路(本発明のスイッチン
グ手段)は、全波整流回路の各ダイオード14a〜14
fとそれぞれ並列に接続された6個のトランジスタ17
a〜17f(本発明のスイッチング素子)により構成さ
れている。この各トランジスタ17a〜17fは、ダイ
オード14a〜14fに対して導通方向が逆方向となる
ように接続されている。
【0025】磁気センサ6〜8(本発明の位置検出手
段)は、例えば、図2に示すように、ホール素子6a〜
8aを用いたものであり、ホール素子6a〜8aに駆動
電流を流して、その受感面に加わる磁束の直交成分に応
じた電圧を発生するものである。この磁気センサ6〜8
は、各相巻線4a〜4cに対してそれぞれ電気角で90
°遅れた位置に3個設置されている。増幅回路9は、各
磁気センサ6〜8の出力をそれぞれ増幅するために、図
3に示すように、3つの作動増幅回路9a、9b、9c
より構成されている。
【0026】位相制御回路10(本発明の駆動回路)
は、増幅回路9の出力をデジタル変換して作成した制御
信号により電圧印加回路の各トランジスタ17a〜17
fを制御するもので、図4に示すように、ヒステリシス
幅を任意に設定することのできる3つのヒステリシス回
路10a、10b、10cと、このヒステリシス回路1
0a〜10cの出力信号と反対の信号を出力する3つの
NOT回路10d、10e、10fより構成されてい
る。制御回路11は周知のものから成り、バッテリ15
の電圧を検出するS端子、イグニッションスイッチ18
を介してバッテリ15に接続されるIG端子、および励
磁回路のトランジスタ(ベース)12に接続されるD端
子が設けられている。
【0027】次に、本実施例の作動を説明する。図1の
イグニッションスイッチ18のONによって制御回路1
1のIG端子とバッテリ15とが接続されると、制御回
路11はバッテリ15の電圧を検出して、そのバッテリ
電圧に見合った発電出力となるように励磁回路のトラン
ジスタ12をデューティ制御して、界磁巻線2を適当な
電流で励磁する。
【0028】この界磁巻線2を有する回転子3がエンジ
ンにより回転駆動されることにより、固定子5の電機子
巻線4には、相巻線4a、4b、4cの順に120°の
位相差を持った誘起相電圧Eu 、Ev 、Ew が発生する
(図5(a)参照)。この時、隣合う相巻線4aと4
b、4bと4c、4cと4a間に発生する誘起線間電圧
Eu-v 、Ev-w 、Ew-u は、誘起相電圧Eu 、Ev 、E
w に対してそれぞれ電気角で30°進んだ位相となる
(図5(b)参照)。なお、Eu−v=Eu−Ev、E
v−w=Ev−Ew、Ew−u=Ew−Euである。
【0029】また、回転子3の回転に伴って、各磁気セ
ンサ6〜8に電気角で120°の位相差を持ったセンサ
出力u、v、wが発生する。各磁気センサ6〜8は、そ
れぞれ相巻線4a、4b、4cに対して電気角で90°
遅れた位置に設置されていることから、各センサ出力
u、v、wは、それぞれ誘起相電圧Eu 、Ev 、Ew と
同位相となる(図5(c)参照)。
【0030】この各センサ出力u、v、wは、増幅回路
9によってそれぞれ増幅されて、位相制御回路10へ取
り込まれる。位相制御回路10では、ヒステリシス回路
10a〜10cによってセンサ出力u、v、w(増幅回
路9の出力)より電気角で60°遅れたデジタル信号U
0 、U1 、V0 、V1 、W0 、W1 (図6(a)参照)
が作成されて、このデジタル信号U0 、U1 、V0 、V
1 、W0 、W1 に基づいて電圧印加回路の各トランジス
タ17a〜17fが駆動されることにより、隣合う相巻
線4aと4b、4bと4c、4cと4a間に交流電圧V
u-v 、Vv-w 、Vw-u が印加される(図6(b)参
照)。
【0031】この印加交流電圧(印加線間電圧)Vu-v
、Vv-w 、Vw-u は、それぞれ誘起相電圧Eu 、Ev
、Ew に対して電気角で30°遅れることから、図5
(b)に示す誘起線間電圧Eu-v 、Ev-w 、Ew-u に対
しては、それぞれ電気角で60°遅れることになる。こ
の時、印加交流電圧Vu-v 、Vv-w 、Vw-u によって得
られる印加相電圧Vu 、Vv 、Vw も、また誘起相電圧
Eu 、Ev 、Ew (図5(a)参照)に対してそれぞれ
電気角で60°遅れている(図6(c)参照)。
【0032】なお、誘起線間電圧Eu-v 、Ev-w 、Ew-
u に対する印加交流電圧Vu-v 、Vv-w 、Vw-u の遅れ
角は、ヒステリシス回路10a〜10cによって設定さ
れるヒステリシス幅により電気角で0〜90°まで変更
可能であるが、それ以上の遅れ角を設定する場合は、磁
気センサ6〜8の位置変更によって対応することができ
る。
【0033】ここで、本実施例の発電方式による効果
を、従来の発電方式との比較に基づいて説明する。従来
の発電方式では、図25に示したように、電機子抵抗r
a 、電機子インダクタンスL、および負荷抵抗Rが直列
に接続されて、これに交流電圧源(誘起相電圧E0 )が
加えられており、負荷抵抗Rの両端に加わる電圧Vは、
誘起相電圧E0 に対して位相差δだけ遅れることにな
る。
【0034】そして、この位相差δは、従来技術の項で
説明したように、Rおよびra とωLとの関係(数1参
照)により受動的に決定されるため、回転数が低い時
(ωが小さく、このωを無視できる時)は、δ=0°と
見做され、相電流Iは以下の式で求められる。ただし、
k、k′は比例定数である。
【数3】I=(E0 −V)/ZS =(E0 −V)/ra =(kω−V)/ra
【0035】また、回転数が高い時(ωが大であり、こ
のωに比し抵抗ra が無視できる時)は、δ=90°と
見做すと、相電流Iは以下の式で求められる。
【数4】I=E0 /ZS =E0 /ωL =k′/L この結果、従来の発電方式では、回転数に対して、図7
の破線グラフで示す出力電流が得られる。
【0036】一方、本実施例の発電方式(1相モデルの
回路図を図8に示す)では、電圧印加回路を構成する各
トランジスタ17a〜17fの駆動タイミングによりδ
を任意の角度に設定することができる。そこで、例え
ば、図9および図10に示すように、電圧Vに対する相
電圧Eはδだけ遅れ角を有するように制御し、例えばδ
=90°とすれば、相電流Iは電気角ψだけ進み角を有
する形、すなわち進相電流として流れる。回転数が低い
時(ω=小)、相電流Iは以下の式で求められる。
【数5】I=E0 /ZS =E0 /ra =kω/ra
【0037】また、回転数が高い時(ω=大)、相電流
Iは以下の式で求められる。
【数6】I=E0 /ZS =E0 /ωL =k′/L この結果、図11に示すように1相の出力は、周期的に
電動状態として出力される領域が発生し、この領域によ
り、発電機の発電力をアシストする形となる。そのた
め、本実施例の発電方式では、回転数に対して、図7の
実線グラフで示す出力電流が得られ、従来の発電方式と
比べて低回転数域での出力が向上する(図11参照)。
【0038】なお、誘起線間電圧Eu-v 、Ev-w 、Ew-
u に対する印加交流電圧Vu-v 、Vv-w 、Vw-u の遅れ
角(位相差)δと発電電流および発電効率との関係を図
12、図13に示す。本実施例の発電方式によれば、図
12の一点鎖線グラフで示すように、遅れ角δ=90°
の時に略全回転数域で発電電流が最大となり、図13の
実線グラフで示すように、遅れ角δ=60°の時に略全
回転数域において最大効率で発電することができる。従
って、遅れ角を約90°(75〜110°)に設定する
と高出力が得られ、遅れ角を約60°(40〜75°)
に設定すると高効率が得られる。
【0039】次に、本発明の第2実施例を説明する。図
14は第2実施例に係わる車両用発電装置1の全体構成
図である。本実施例は、3個の相巻線4a〜4cをΔ結
線として、各相巻線4a〜4cに発生する誘起相電圧に
対して、図16(d)に示すように、それぞれ電気角で
30°遅れた交流電圧(擬似正弦波)を各相巻線4a〜
4cに印加する例を示すものである。
【0040】次に、本発明の第3実施例を説明する。図
17は第3実施例に係わる車両用発電装置1の全体構成
図である。本実施例では、第1実施例で説明した位相制
御回路10の代わりにPWM発生回路19を備える。こ
のPWM発生回路19は、センサ出力(図18(c)参
照)に基づいて作成したパルス信号(図19(d)参
照)により電圧印加回路を構成する各トランジスタ17
a〜17fを駆動する。これにより、矩形パルス群より
成る交流電圧(図19(e)参照)が、固定子5に発生
する線間電圧に対してそれぞれ電気角で60°遅れた位
相で隣合う相巻線4aと4b、4bと4c、4cと4a
間に印加される。
【0041】次に、本発明の第4実施例を説明する。図
20は第4実施例に係わる車両用発電装置1の全体構成
図である。本実施例の車両用発電装置1は、第1実施例
で説明した各構成要素(説明は省略する)の他に、全波
整流回路で全波整流された直流出力電流を検出する電流
センサ20(本発明の発電出力検出手段)、磁気センサ
6のセンサ出力uより電気角速度を算出するF/V変換
回路21(本発明の相対回転数検出手段)、および位相
制御回路10を制御するマップ回路22を備える。
【0042】マップ回路22は、回転子3と固定子5と
の任意の相対回転数および任意の発電出力に対して、損
失最小の界磁電流と相電流との組み合わせとなる遅れ角
がマッピング(記憶)された制御マップ(図示しない)
を備え、この制御マップで設定される遅れ角に対応した
ヒステリシス設定値を位相制御回路10(図21参照)
へ出力する。
【0043】ここで、発電効率向上の原理について説明
する。本実施例の交流発電装置1は、図22に示す1相
モデルおよび図23に示すベクトル図で表すことができ
る。また、相電流Iは、以下の式により求められる。
【数7】
【0044】そして、直流として取り出し可能な出力P
は、3相発電機の場合、以下の式により求められる。
【数8】P=IDCDC =3VIcosψ =3(VE0 /Zs )sinδ……(式の導出は省略す
る)
【0045】なお、上記の各式で用いた記号を以下に示
す。 P :発電出力 I :相電流 E0 :誘起相電圧(=界磁電流If の関数) V :端子電圧(一定) Zs :同期インピーダンス[= {(ωL)2
a 2 }] L :同期インダクタンス ra :電機子抵抗(相抵抗) δ :負荷角(遅れ角) ψ :力率角 ψs :=tan-1(ωL/ra ) ω :電気角速度(=極数/2×2πn/60) n :回転数(rpm) IDC:直流出力電流 VDC:直流電圧
【0046】次に、上記の相電流Iおよび出力Pの算出
式を図式化した円線図(図24)を用いて発電時の状態
を考察する。図24の円線図において、出力が一定とな
るp点の軌跡は以下のようになる。
【数9】
【0047】一般に、ra ≪ωであるから、ψs ≒π/
2であり、これを上記の式に代入すると、
【数10】
【0048】従って、出力Pが一定ならば、bp(b点
とp点との距離)は一定であり、b点を中心としてbp
を半径とする円が一定出力Pに対する軌跡となる。この
円を出力円pa と呼ぶ。今、回転数nおよび出力Pがそ
れぞれ一定の状態を考える(この時、回転数nが一定で
あることから、同期インピーダンスZs も一定であ
る)。出力Pが一定であるので、出力円pa 上をp点が
動く。p点がc点と等しくなった時に誘起相電圧E0
最小、即ち界磁電流If は最小となる。界磁電流If
増すに従って誘起相電圧E0 は増加し、p点は出力円p
a の円周上を時計回転方向に移動するので、相電流Iが
減少し、d点において相電流Iは最小となる。この時、
力率角ψ=0°、即ち力率が100%となる。
【0049】通常の界磁電流If 制御のみによる発電方
式では、常に力率100%の状態にある。その時のベク
トル図および円線図を図25および図26に示す。とこ
ろで、発電機の効率は以下の式で示される。
【数11】 η=P/(P+Pc +Pf +Pi +Pm +Pα) なお、 P :発電出力 Pc :銅損(電機子銅損) Pf :界磁損(界磁巻線銅損) Pi :鉄損 Pm :機械損 Pα:その他の損失
【0050】ここで、Pi 、Pm 、Pαは、一定端子電
圧および一定回転数の条件でほぼ一定な損失である。ま
た、Pc およびPf は、それぞれ以下の式で示される。
【数12】Pc =3ra 2f =rf f 2
【0051】通常の界磁電流If 制御のみによる発電方
式では、誘起相電圧E0 、即ち界磁電流If を調整して
出力Pを制御するために、界磁電流If が決まれば、自
ずと相電流Iが決定されるため、銅損と界磁損との和
(Pc +Pf )を最小とすることができない。しかし、
図24に示した出力円pa 上では、負荷角δを制御する
ことにより相電圧及び負荷電圧に対応する損失(Pc
f )が最小、即ち効率最大のポイントに制御すること
が可能となる。
【0052】本実施例は、発電機の発電状態において最
適な相電流Iと界磁電流If を見つけ出し、高効率発電
させることを狙いとしたものである。以下、本実施例の
作動について説明する。イグニッションスイッチ18の
ONによって制御回路11のIG端子とバッテリ15と
が接続されると、制御回路11はバッテリ15の電圧を
検出して、そのバッテリ電圧が目標の電圧(例えば14
V)となるように励磁回路のトランジスタ12をデュー
ティ制御して、界磁巻線2を適当な電流で励磁する。
【0053】この界磁巻線2を有する回転子3がエンジ
ンにより回転駆動されることにより、固定子5の電機子
巻線4には、相巻線4a、4b、4cの順に120°の
位相差を持った誘起相電圧Eu 、Ev 、Ew が発生する
(図27(a)参照)。この時、隣合う相巻線4aと4
b、4bと4c、4cと4a間に発生する誘起線間電圧
Eu-v 、Ev-w 、Ew-u は、誘起相電圧Eu 、Ev 、E
w に対してそれぞれ電気角で30°進んだ位相となる
(図27(b)参照)。なお、Eu−v=Eu−Ev、
Ev−w=Ev−Ew、Ew−u=Ew−Euである。
【0054】また、回転子3の回転に伴って、各磁気セ
ンサ6〜8に電気角で120°の位相差を持ったセンサ
出力u、v、wが発生する。各磁気センサ6〜8は、そ
れぞれ相巻線4a、4b、4cに対して電気角で90°
遅れた位置に設置されていることから、各センサ出力
u、v、wは、それぞれ誘起相電圧Eu 、Ev 、Ew と
同位相となる(図27(c)参照)。何故なら、磁気セ
ンサ6〜8は、磁束φそのものを検出し、その磁束φが
誘起相電圧E=−dφ/dtに対して90°進んでいる
ためである。
【0055】この各センサ出力u、v、wは、増幅回路
9によってそれぞれ増幅されて、位相制御回路10へ取
り込まれる。位相制御回路10では、マップ回路22か
らのヒステリシス設定値を用いて、ヒステリシス回路1
0a〜10cによりセンサ出力u、v、w(増幅回路9
の出力)に対して、ヒステリシス設定値に対応する角度
分遅れたデジタル信号U0 、U1 、V0 、V1 、W0 、
W1 (図28(a)参照)が作成される。ここでは、ヒ
ステリシス設定値により電気角で60°遅れたデジタル
信号を得ている。このデジタル信号U0 、U1 、V0 、
V1 、W0 、W1 に基づいて電圧印加回路の各トランジ
スタ17a〜17fが駆動されることにより、隣合う相
巻線4aと4b、4bと4c、4cと4a間に交流電圧
Vu-v 、Vv-w 、Vw-u が印加される(図28(b)参
照)。
【0056】この印加交流電圧(印加線間電圧)Vu-v
、Vv-w 、Vw-u は、それぞれ誘起相電圧Eu 、Ev
、Ew に対して電気角で30°遅れることから、図2
7(b)に示す誘起線間電圧Eu-v 、Ev-w 、Ew-u に
対しては、それぞれ電気角で60°遅れることになる。
この時、印加交流電圧Vu-v 、Vv-w 、Vw-u によって
得られる印加相電圧Vu 、Vv 、Vw も、また誘起相電
圧Eu 、Ev 、Ew (図27(a)参照)に対してそれ
ぞれ電気角で60°遅れている(図28(c)参照)。
即ち、マップ回路22からのヒステリシス設定値により
負荷角δ(遅れ角)を60°に設定できたことになる。
以上、マップ回路22からのヒステリシス設定値により
負荷角δを設定する方法を示した。
【0057】次に、マップ回路22による高効率発電に
ついて説明する。今、マップ回路22からのヒステリシ
ス設定値により負荷角δを60°とし、また、制御回路
11によりバッテリ電圧が目標の電圧(例えば14V)
となるように励磁回路のトランジスタ12をデューティ
制御して、界磁巻線が適当な電流(If )で励磁されて
いるとする。
【0058】マップ回路22は、この時の直流電流IDC
を電流センサ20により測定して制御回路11の目標電
圧との積により需要電力Pを算出し、その需要電力Pと
F/V変換回路21からの電気角速度信号ωとにより、
損失(Pc +Pf )が最小、即ち効率最大のポイント
(IとE0 即ち界磁電流If の組み合わせ)となる負荷
角δを制御マップより読み取り、その負荷角δに対応す
るヒステリシス設定値を位相制御回路10に出力する。
【0059】これにより、発電機は、図29に示すよう
に、低回転数域から高回転数域に至る全回転数域におい
て常に最大効率で発電することが可能となり、その結
果、車両の省燃費化を実現できる。
【0060】次に、本発明の第5実施例を説明する。図
30は第5実施例に係わる車両用発電装置1の全体構成
図である。本実施例の車両用発電装置1は、第1実施例
で説明した各構成要素(説明は省略する)の他に、回転
子3の軸トルクを検出するトルク検出手段23、このト
ルク検出手段23の信号に基づいて位相制御回路10を
制御するフィードバック回路24を備える。
【0061】本実施例では、フィードバック回路24か
らのヒステリシス設定値により負荷角δを設定するもの
であり、フィードバック回路24の作動以外は、第4実
施例と同様である。そこで、フィードバック回路24の
作動を図31に示すアルゴリズムを用いて説明する。
今、フィードバック回路24からのヒステリシス設定値
により負荷角δ0 を60°とし、また制御回路11によ
りバッテリ電圧が目標の電圧(例えば14V)となるよ
うに励磁回路のトランジスタ12をデューティ制御し
て、界磁巻線2が適当な電流(If )で励磁されている
とする。
【0062】フィードバック回路24は、負荷角δを調
整するとともに、トルク検出手段23により検出される
回転子3の軸トルクτをフィードバックして、その軸ト
ルクτが最小(損失最小、効率最大)となる負荷角δを
求め、その負荷角δに対応するヒステリシス設定値を位
相制御回路10へ出力する。これにより、第4実施例と
同様に、全回転数域において常に最大効率で発電するこ
とが可能となり、その結果、車両の省燃費化を実現でき
る。
【0063】次に、本発明の第6実施例を説明する。図
32は第6実施例に係わる車両用発電装置1の全体構成
図である。本実施例は、第1実施例の3個の相巻線4a
〜4cにおける電流を検出する検出装置25を備え、各
相巻線4a〜4cに発生する電流から誘起相電圧Eu、
Ev、Ewの各位相を求めるようにしたものである。こ
のような構成にすることにより、第1実施例のごとく出
力センサを設ける必要がなく構成が簡素となる。また,
第6実施例はスイッチング素子として、図32に示すよ
うにMOS−FET( 27a,27b,27c,27d,27e,27f)を用い
た構成としている。この場合、各MOS−FET内部に
はダイオード素子(26a,26b,26c,26d,26e,26f)を一体的
に構成されていることから、第1実施例におけるスイッ
チング素子と同様の作動、制御を行うことができる。
【0064】〔変形例〕実施例では、電圧印加回路を構
成するスイッチング素子としてトランジスタ17a〜1
7fを使用したが、サイリスタを使用することもでき
る。また、全波整流回路を構成するダイオード14a〜
14fと電圧印加回路を構成するトランジスタ17a〜
17fとを1つの素子で一体的に構成するIGBTとす
ることも可能である。また、3個の相巻線4a〜4cを
Y結線(第1実施例、第3実施例)あるいはΔ結線(第
2実施例)した3相電機子巻線4としたが、相数および
結線を限定するものではない。
【0065】磁気センサ6〜8としてホール素子6a〜
8aを示したが、フォトセンサを用いても良い。あるい
はエンコーダ、レゾルバ等の回転センサを設置しても良
い。磁気センサ6〜8の信号処理回路として増幅回路9
およびヒステリシス回路10a〜10cを用いたが、こ
れらの回路を一体としたホールIC等を用いても良い。
実施例では、回転子3に界磁巻線2を持たせて、外部の
励磁回路(トランジスタ12およびダイオード13)に
より励磁電流を可変制御する例を説明したが、界磁とし
て磁石式回転子を用いても良い。この時、励磁回路は不
要となり、また出力は遅れ角δで調整することができ
る。
【0066】第4実施例では、F/V変換回路21によ
り磁気センサ6のセンサ出力uに基づいて電気角速度を
算出したが、磁気センサ7のセンサ出力v、または磁気
センサ8のセンサ出力wに基づいて算出しても良いこと
は言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係わる車両用発電装置の全体構成
図である。
【図2】第1実施例に用いた磁気センサの模式図であ
る。
【図3】第1実施例に用いた増幅回路の構成を示す回路
図である。
【図4】第1実施例に用いた位相制御回路の構成を示す
回路図である。
【図5】第1実施例における誘起相電圧、誘起線間電
圧、およびセンサ出力の各波形図である。
【図6】第1実施例におけるトランジスタ入力信号、印
加線間電圧、および印加相電圧の各波形図である。
【図7】第1実施例の発電装置と従来発電装置とを比較
するグラフである。
【図8】第1実施例の1相モデルの発電原理を示す回路
図である。
【図9】第1実施例の発電方式を説明するベクトル図で
ある。
【図10】第1実施例の電圧電流波形図である。
【図11】第1実施例による発電出力を示すグラフであ
る。
【図12】第1実施例と従来例の双方において回転数と
発電電流との関係を示すグラフである。
【図13】図12と同じく回転数と発電効率との関係を
示すグラフである。
【図14】第2実施例に係わる車両用発電装置の全体構
成図である。
【図15】第2実施例に係わる各部波形図(a)、
(b)である。
【図16】第2実施例に係わる各部波形図(c)、
(d)である。
【図17】第3実施例に係わる車両用発電装置の全体構
成図である。
【図18】第3実施例に係わる各部波形図(a)〜
(c)である。
【図19】第3実施例に係わる各部波形図(d)、
(e)である。
【図20】第4実施例に係わる車両用発電装置の全体構
成図である。
【図21】第4実施例に用いた位相制御回路の構成を示
す回路図である。
【図22】第4実施例の1相モデルの発電原理を示す回
路図である。
【図23】本発電方式による発電状態を示すベクトル図
である(第4実施例)。
【図24】本発電方式による発電状態を示す円線図であ
る(第4実施例)。
【図25】従来の発電方式による発電状態を示すベクト
ル図である。
【図26】従来の発電方式による発電状態を示す円線図
である。
【図27】第4実施例における誘起相電圧、誘起線間電
圧、およびセンサ出力の各波形図である。
【図28】第4実施例におけるトランジスタ入力信号、
印加線間電圧、および印加相電圧の各波形図である。
【図29】本発電方式による発電効率を示すグラフであ
る(第4実施例)。
【図30】第5実施例に係わる車両用発電装置の全体構
成図である。
【図31】フィードバック回路の作動を示すアルゴリズ
ムである(第5実施例)。
【図32】第6実施例に係わる車両用発電装置の全体構
成図である。
【図33】車両用発電機の回路図である(従来技術)。
【図34】発電出力の向上を説明するグラフである(従
来技術)。
【図35】発電出力の向上を説明するグラフである(従
来技術)。
【図36】発電出力の向上を説明するグラフである(従
来技術)。
【図37】発電原理を示す1相モデルの回路図である
(従来技術)。
【図38】従来発電方式のベクトル図である。
【図39】従来発電方式の電圧電流波形図である。
【図40】従来発電方式による発電出力を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1 車両用発電装置 3 回転子(界磁) 4 電機子巻線 4a〜4c 相巻線 5 固定子(電機子) 6〜8 磁気センサ(位置検出手段) 10 位相制御回路(駆動回路・第1実施例、第2実施
例) 11 制御回路(界磁電流制御手段) 14a〜14f ダイオード(スイッチング素子) 17a〜17f トランジスタ(スイッチング素子) 19 PWM発生回路(駆動回路・第3実施例) 20 電流センサ(発電出力検出手段) 21 F/V変換回路(相対回転数検出手段) 22 マップ回路 23 トルク検出手段(発電負荷トルク検出手段) 24 フィードバック回路 25 電流検出装置 26a〜26f ダイオード(スイッチング素子) 27a〜27f MOS−FET( スイッチング素子)

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】界磁巻線を有し、この界磁巻線に界磁電流
    が流れることで磁束を発生する界磁と、 n個の相巻線を結線して成る電機子巻線を有し、前記界
    磁との相対回転に伴って前記相巻線に誘起相電圧が発生
    する電機子と、 前記電機子巻線に結線された少なくともn個のスイッチ
    ング素子を備え、少なくともこれらのスイッチング素子
    によって、前記相巻線に発生する誘起相電圧を全波整流
    して負荷に供給するブリッジ型全波整流回路を形成する
    とともに、その全波整流回路の出力電圧の一部を前記電
    機子巻線の一部に交流電圧として印加する電圧印加回路
    を形成するスイッチング手段と、 前記電圧印加回路により前記電機子巻線の一部に印加さ
    れる交流電圧の位相が、隣り合う前記相巻線間に発生す
    る誘起線間電圧の位相に対して任意の遅れ角を有すると
    ともに前記電機子巻線へ向けて前記印加される交流電圧
    の位相に対し進み角を有する進相電流を流すように前記
    スイッチング素子を駆動する駆動回路とを備えた交流発
    電装置。
  2. 【請求項2】前記全波整流回路の出力電圧に基づいて前
    記界磁電流を制限する界磁電流制御手段と、 発電出力を検出する発電出力検出手段と、 前記界磁と前記電機子との相対回転数を検出する相対回
    転数検出手段と、 任意の発電出力および前記界磁と前記電機子との任意の
    相対回転数の時に、損失最小の界磁電流と相電流との組
    み合わせとなる前記遅れ角が予め記憶された制御マップ
    を備え、前記発電出力検出手段及び前記相対回転数検出
    手段により得られた情報に対応して前記制御マップより
    前記遅れ角を設定するマップ回路とを備えたことを特徴
    とする請求項1に記載された交流発電装置。
  3. 【請求項3】前記全波整流回路の出力電圧に基づいて前
    記界磁電流を制御する界磁電流制御手段と、 発電負荷トルクを検出する発電負荷トルク検出手段と、 前記発電負荷トルク検出手段によって得られた情報によ
    り前記発電負荷トルクが最小となるように前記遅れ角を
    設定するフィードバック回路とを備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の交流発電装置。
  4. 【請求項4】前記電機子巻線の一部とは、隣り合う前記
    相巻線相互の線間であることを特徴とする請求項1に記
    載された交流発電装置。
  5. 【請求項5】前記電機子巻線の一部とは、前記相巻線で
    あることを特徴とする請求項1記載の交流発電装置。
  6. 【請求項6】前記任意の遅れ角は、30°から120°
    の範囲内から決定された角度であることを特徴とする請
    求項1記載の交流発電装置。
  7. 【請求項7】前記電圧印加回路により印加された交流電
    圧は、ステップ状に変化する擬似的正弦波からなること
    を特徴とする請求項1記載の交流発電装置。
  8. 【請求項8】前記電圧印加回路により印加される交流電
    圧は、PWM制御により形成された矩形パルス群から成
    ることを特徴とする請求項1記載の交流発電装置。
  9. 【請求項9】前記スイッチング素子は、前記電圧印加回
    路を構成するスイッチング素子部分と前記ブリッジ型全
    波整流回路を構成するスイッチング素子部分とから成る
    ことを特徴とする請求項1記載の交流発電装置。
  10. 【請求項10】前記電圧印加回路を構成する前記スイッ
    チング素子部分はトランジスタであり、前記ブリッジ型
    全波整流回路を構成する前記スイッチング素子部分はダ
    イオードであることを特徴とする請求項1に記載の交流
    発電装置。
  11. 【請求項11】前記電圧印加回路を構成する前記スイッ
    チング素子部分と前記ブリッジ型全波整流回路を構成す
    るスイッチング素子部分とは一体の素子から成ることを
    特徴とする請求項1に記載された交流発電装置。
  12. 【請求項12】前記スイッチング素子は、IGBTであ
    ることを特徴とする請求項1記載の交流発電装置。
  13. 【請求項13】前記スイッチング素子は、MOS−FE
    Tであることを特徴とする請求項1記載の交流発電装
    置。
  14. 【請求項14】前記界磁の磁束方向と前記電機子巻線と
    の相対的な回転位置を検出する位置検出手段を備え、前
    記遅れ角は前記位置検出手段の検出値に基づいて前記ス
    イッチング素子を駆動することにより制御されることを
    特徴とする請求項1記載の交流発電装置。
  15. 【請求項15】相電流を検出する電流検出手段を備え、
    前記遅れ角は、前記電流検出手段により検出された電流
    値と、前記電流値に対応する相電圧とに基づいて前記ス
    イッチング素子を駆動することにより制御されることを
    特徴とする請求項1記載の交流発電装置。
  16. 【請求項16】界磁巻線を有し、この界磁巻線に界磁電
    流が流れることで磁束を発生する界磁と、 n個の相巻線を結線して成る電機子巻線を有し、前記界
    磁との相対回転に伴って前記相巻線に誘起相電圧が発生
    する電機子と、 前記電機子巻線に結線された少なくともn個のスイッチ
    ング素子を備え、少なくともこれらのスイッチング素子
    によって、前記相巻線に発生する誘起相電圧を全波整流
    して負荷に供給するブリッジ型全波整流回路を形成する
    とともに、その全波整流回路の出力電圧の一部を前記電
    機子巻線の一部に交流電圧として印加する電圧印加回路
    を形成するスイッチング手段と、 前記電圧印加回路により前記電機子巻線の一部に印加さ
    れる交流電圧の各相電圧の位相が、対応する誘起相電圧
    の位相に対して任意の遅れ角を有するとともに前記電機
    子巻線へ向けて前記印加された相電圧の位相に対し進み
    角を有する進相電流を流すように前記スイッチング素子
    を駆動する駆動回路とを備えた交流発電装置。
  17. 【請求項17】磁束を発生する界磁と、 n個の相巻線を結線して成る電機子巻線を有し、前記界
    磁との相対回転に伴って前記相巻線に誘起相電圧が発生
    する電機子と、 前記電機子巻線に結線された少なくともn個のスイッチ
    ング素子を備え、少なくともこれらのスイッチング素子
    によって、前記相巻線に発生する誘起相電圧を全波整流
    して負荷に供給するブリッジ型全波整流回路を形成する
    とともに、その全波整流回路の出力電圧の一部を前記電
    機子巻線の一部に交流電圧として印加する電圧印加回路
    を形成するスイッチング手段と、 前記電圧印加回路により前記電機子巻線の一部に印加さ
    れる交流電圧の位相が、隣り合う前記相巻線間に発生す
    る誘起線間電圧の位相に対して任意の遅れ角を有すると
    ともに前記電機子巻線へ向けて電流を流すように前記ス
    イッチング素子を駆動する駆動回路とを備えた交流発電
    装置。
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