JPH08214123A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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Publication number
JPH08214123A
JPH08214123A JP7015359A JP1535995A JPH08214123A JP H08214123 A JPH08214123 A JP H08214123A JP 7015359 A JP7015359 A JP 7015359A JP 1535995 A JP1535995 A JP 1535995A JP H08214123 A JPH08214123 A JP H08214123A
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JP
Japan
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platen roller
image
reflected light
intensity
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Pending
Application number
JP7015359A
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English (en)
Inventor
Nobuo Suzuki
伸夫 鈴木
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP7015359A priority Critical patent/JPH08214123A/ja
Publication of JPH08214123A publication Critical patent/JPH08214123A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械的な構成要素を追加することなく、画像
の読取を高精度に行なう。 【構成】 プラテンローラ14により押し付けられた読
取ガラス15上の原稿13を、プラテンローラ14によ
り送るとともに、原稿13に記載される画像を主走査す
る一方、送り方向に主走査することにより、画像を読み
取る画像読取装置において、画像読取を行なう前に調整
モードを実行するようにし、調整モードにおいて、画像
の読取位置を駆動手段43により左右方向に移動させ、
プラテンローラ14による反射光の強さが最大となる位
置を検出し、この位置に画像の読取位置を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動原稿送り装置
(ADF)を用いて、複数枚の原稿画像を読み込む場合
に用いて好適な画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ADFを用いない場合には、
ユーザ自身が原稿を1枚ずつコンタクトガラス上に載置
し、当該原稿を光学系側が走査して画像を読み取る一
方、ADFを用いる場合には、ADFにより原稿を供給
するとともに、光学系を固定とし、さらに、ADFに設
けられるプラテンローラで原稿を送ることにより副走査
を行なって画像を読み取る画像読取装置が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ADFは、
一般に工場出荷時から設けられるものではなく、オプシ
ョンとして設定されることが多い。このため、ADF
は、画像読取装置に対して後付けという形で取り付けら
れるため、その取付精度にバラツキが生じやすい。この
ため、ADFの取付状態によっては、プラテンローラと
光学系とが、所定の位置関係にならない場合がある。こ
の場合、原稿が浮き上がった状態で読み込みが行なわれ
ることとなるので、ADF使用時においては、画像読取
の精度が低下するなどの不具合があった。この不具合を
解決する技術としては、例えば、特開平1−17726
号公報に記載の発明のように、原稿を読取位置に搬送さ
せるガイドを設けることが考えられる。しかし、この技
術では、かかるガイド自体の取付精度の問題や、取付に
伴って製造工程が増えるという問題などがあった。
【0004】この発明は、上述した問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、機械的な構成要素
を追加することなく、画像の読取を高精度に行なうこと
が可能な画像読取装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載の発明にあっては、プラテンロ
ーラにより押し付けられた読取ガラス上の原稿を照射す
る一方、前記プラテンローラにより送ることで前記原稿
に記載される画像を主走査するとともに、送り方向に副
走査することにより、前記画像を読み取る画像読取装置
において、前記画像を読み取る前にあたって、前記画像
の読取位置を副走査方向に移動させるための駆動手段
と、前記駆動手段により読取位置を移動させた場合に、
前記プラテンローラによる反射光の強さが最大となる位
置を検出する検出手段と、前記画像の読取位置を、前記
検出手段により検出された位置に設定する設定手段とを
具備することを特徴としている。
【0006】請求項2に記載の発明にあっては、請求項
1に記載の発明において、前記検出手段は、前記プラテ
ンローラによる反射光の強さが均一であったときに、当
該均一範囲における中間位置を、反射光の強さが最大と
なる位置として検出することを特徴としている。請求項
3に記載の発明にあっては、請求項1に記載の発明にお
いて、前記検出手段は、副走査方向に対して左右対称と
なる2箇所において、それぞれ前記反射光の強さが最大
となる位置を検出し、前記設定手段は、前記画像の読取
位置を、これら2つの位置の中間位置に設定することを
特徴としている。請求項4に記載の発明にあっては、請
求項3に記載の発明において、前記設定手段は、前記2
つの位置で定まる範囲内に、設計により予め定められた
位置が含まれている場合、前記画像の読取位置を設計位
置に設定することを特徴としている。請求項5に記載の
発明によれば、請求項1に記載の発明において、前記検
出手段は、検出した位置での前記反射光の強さがしきい
値以下であるか否かを判断する判断手段を備え、しきい
値以下であると判断したならば、前記プラテンローラを
所定量だけ回転させて、再度、反射光の強さが最大とな
る位置を検出することを特徴としている。
【0007】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、駆動手段は、
画像の読取位置を副走査方向に移動させ、この際、検出
手段は、プラテンローラによる反射光の強さが最大とな
る位置を検出する。そして、設定手段は、実際に画像を
読み込む位置を、検出手段により検出された位置に設定
する。ここで、プラテンローラによる反射光の強さが最
大となる位置とは、プラテンローラと読取ガラスとが接
する部分である。この部分で原稿画像の読み取るため、
原稿の浮き上がりが生じない。
【0008】請求項2に記載の発明によれば、プラテン
ローラが圧接されて、読取ガラスに押し潰された場合、
その接地面では反射光の強さが均一となるが、この場
合、検出手段は、当該均一範囲における中間位置を、反
射光の強さが最大となる位置とみなす。請求項3に記載
の発明によれば、検出手段は、副走査方向に対して左右
対称となる2箇所において、反射光の強さが最大となる
位置をそれぞれ検出し、設定手段は、2箇所に対応して
検出された位置の中間位置に、画像の読取位置を設定す
る。このため、プラテンローラの中心軸と主走査方向と
がねじれの位置にある場合であっても、主走査方向両端
における画像読取精度の低下を最小限に抑えることがで
き、結果的に、画像読取の精度は高く保たれる。請求項
4に記載の発明によれば、プラテンローラの中心軸と主
走査方向とのねじれが許容範囲であれば、設計により定
められた位置が画像読取の位置とされる。このため、請
求項3に記載の発明による設定を必要時のみに行なうこ
とができる。プラテンローラの周面が局所的に汚れ、そ
の部分の反射光強度が低下した場合、反射光の強さが最
大となる読取位置を正確に検出することができないおそ
れが生じるが、請求項5に記載の発明によれば、検出し
た位置での前記反射光の強さがしきい値以下であるなら
ば、プラテンローラが所定量だけ回転し、再度、反射光
の強さが最大となる位置が検出されるので、このような
おそれをなくすことができる。
【0009】
【実施例】
1:実施例 以下、この発明の一実施例について図面を参照して説明
する。 1−1:実施例の機械的構成 まずはじめに、この実施例の機械的構成について図1を
参照して説明する。図1は、この実施例の画像読取装置
10の構成を示す側端面図である。この画像読取装置1
0において、ADF11を用いる場合、原稿トレイ12
に載置された原稿13は、ADF11により1枚ずつ送
り出され、所定の搬送経路を介し、プラテンローラ14
および読取ガラス15の間を通過して、排紙トレイ16
に排出されるようになっている。
【0010】次に、光源ユニット20は、露光ランプ2
1と反射板22とミラー23とにより一体に構成され、
この図では図示しない駆動手段により左右方向に移動可
能となっている。一方、ミラー31、32、レンズ33
およびCCD(ライン)センサ34は、この画像読取装
置10の本体に対し固定されている。そして、光源ユニ
ット20は、プラテンローラ14および読取ガラス15
の間に位置する原稿を照射し、その際の反射光をミラー
23により反射させる。そして、この反射光は、さらに
ミラー31、32により順次反射して、レンズ33によ
り結像し、CCDセンサ34により読み取られる。すな
わち、原稿13がプラテンローラ14の送りにより副走
査されて、CCDセンサ34により読み取られるように
なっている。
【0011】なお、この画像読取装置10において、A
DF11を用いない場合、原稿13は、ユーザによりコ
ンタクトガラス17に載置される一方、光源ユニット2
0がコンタクトガラス17下を左右に移動して当該原稿
を副走査し、これにより、CCDセンサ34が画像を読
み取るようになっている。また、CCDセンサ34はラ
イン型センサであるため、原稿の主走査は、このライン
方向、すなわち図1の紙面に対し垂直方向に行なわれ
る。
【0012】ここで、プラテンローラ14や光源ユニッ
ト20近傍について図2を参照して説明する。光学ユニ
ット20は、前述のように、露光ランプ21および反射
板22により図の上方を照射する。このとき、ミラー2
3以降の光学系により読み取られる読取線であって、図
の左右方向の座標を示す位置の読取線をAとする。この
読取線Aは、図2では点であるが、実際には、紙面に対
して直交する線である。次に、駆動手段43は、ステッ
ピングモータ431、プーリ432、433、およびベル
ト434から構成され、制御手段42による制御パルス
にしたがってステッピングモータ431が駆動され、こ
れにより光学ユニット20が左右に移動するようになっ
ている。また、符号44は位置センサであり、光学ユニ
ット20による読取線Aがコンタクトガラス17の左端
位置Nに到達したことを検出する。なお、説明の便宜
上、読取ガラス15の左端位置をL、右端位置をMと
し、また、プラテンローラ14の周面と読取ガラス15
の表面とが接触することにより得られる接触線をBとす
る。
【0013】1−2:実施例の電気的構成 次に、実施例の電気的構成について図3を参照して説明
する。図3は、この実施例の構成を示すブロック図であ
る。この図において、ピーク検出手段41は、後述する
ように、CCDセンサ34における特定の画素に着目
し、光学ユニット20が読取ガラス15の下を移動した
場合、当該画素の出力が最大となる読取線Aの位置を検
出するものである。このため、ピーク検出手段41は、
データを一時的に記憶するためRAM等を有する。制御
ユニット42は、位置センサ44の検出信号を入力する
とともに、ピーク検出手段41の動作や、CCDセンサ
34による読取動作、駆動手段43の駆動動作などを制
御するものである。
【0014】1−3:実施例の動作 次に、上述した実施例の動作について図3を参照して説
明する。図3は、この実施例における調整モードの動作
を示すフローチャートである。この実施例は、例えば、
電源オン直後などのように、ADF11を用いる場合で
あって、プラテンローラ14および光学ユニット20に
位置関係を校正すべき場合に、所定の命令により調整モ
ードに移行する(ステップSa1)。なお、この際、原
稿13は、原稿トレイ12には載置されておらず、ま
た、載置されていても、プラテンローラ14へは送出さ
れないようになっている。この後、ステップSa2にお
いて、制御手段42は、読取線Aが位置Mに到達するよ
うに光学ユニット20を移動させる。具体的には、制御
手段42は、位置センサ44が光学ユニット20を検知
した時点から、図2において左方向に、位置Nおよび位
置M間の距離だけ移動させる。
【0015】次に、ステップSa3において、制御手段
42は、光学ユニット20を、位置Mから位置Lの方
向、すなわち図2において左方向に光学ユニット20を
1ステップだけ移動させるべく駆動手段43に制御パル
スを1つ供給する。これを受けて、ピーク検出手段41
は、ステップSa4において、移動後のCCDセンサ3
4における特定の画素、この実施例では、中央の画素の
出力に着目し、この画素に対応するデータを読み込み、
この読み込んだデータを、ステップSa5においてRA
M(1)に記憶する。ここでは、原稿13が送出されて
いないから、CCDセンサ34は、読取線Aにおけるプ
ラテンローラ14の反射光の強さを示すデータを読み込
んで記憶することとなる。
【0016】一方、ピーク検出手段41は、ステップS
a6において、RAM(1)に記憶したデータがRAM
(2)において記憶したデータよりも大であるか否かを
判別する。ここで、RAM(2)には、前回以前のデー
タ、詳細には光学ユニット20の1ステップ移動以前に
おいて、プラテンローラ14の反射光が最も大きいデー
タが記憶されているので(後述するステップSa7参
照)、結局、ステップSa6では、現時点で読み込んだ
CCDセンサ34の出力データが、過去の出力データの
最大値よりも大きいか否かが判別されることとなる。な
お、はじめて、このステップSa6が実行される場合に
は、RAM(2)には何もデータが記憶されていないの
で、無条件にステップSb7にスキップするものとす
る。
【0017】そして、大きくないと判別されれば、ステ
ップSa9に処理がスキップする一方、大きいとと判別
されれば、次のステップSa7において、ピーク検出手
段41は、今回読み込んだデータを次回の判別において
用いるべく、RAM(1)のデータをRAM(2)にセ
ットし、ステップSa8において、現時点における光学
ユニット20の位置を記憶する。ここで、ピーク検出手
段41は、光学ユニット20の位置を、例えば次のよう
にして記憶する。すなわち、ピーク検出手段41は、制
御手段42がステップSa3の処理を実行するごとに、
カウンタを「1」ずつインクリメントしておき、ステッ
プSa8では、このカウンタの内容を記憶すれば良い。
このカウンタの内容が、現時点における光学ユニット2
0の読取線Aが位置Mから位置L方向へ何ステップだけ
移動させた地点であるかを示すことになるからである。
【0018】次に、ステップSa6における判別結果が
「No」である場合、あるいはステップSa8の処理が
終了すると、制御手段41は、ステップSa9におい
て、位置Mから位置Lまでの範囲を、光学ユニット20
の読取線Aが移動したかを判別する。制御手段42は、
「No」と判別すれば、当該範囲のすべてにわたって同
じ処理をくり返し実行すべく、ステップSa3にスキッ
プする一方、「Yes」と判別すれば、この調整モード
を終了する。そして、ADF11を用いた原稿読み取り
を行なう場合に、制御手段42は、ステップSa8にお
いて記憶された位置に、光学ユニット20を移動させ
て、この位置において、供給された原稿13の読み込み
を行なわように設定を行なう。
【0019】1−4:実施例の具体的動作 次に、図4に示した調整モードの処理が実行される結
果、実施例が具体的にどのような動作をするかについて
説明する。まず、この実施例が調整モードに移行する
と、ステップSa2において、光学ユニット20の読取
線Aが位置Mまで移動する。そして、ステップSa3〜
Sa9のループ処理により、読取線Aが位置Mから位置
Lまで1ステップ毎に移動するとともに(ステップSa
3)、移動毎にCCDセンサ34のデータ、すなわち読
取線Aにおいてプラテンローラ14によって反射される
光の強さを示すデータが読み込まれ(ステップSa
4)、このデータがRAM(1)に記憶される。ここ
で、読取線Aが位置Mから位置Bまでの範囲に位置する
ならば、1ステップだけ移動する毎に反射光が強くなる
から、ステップSa6の判別により処理はステップSa
7に分岐する。そして、この分岐は、読取線Aが位置B
に達するまで行なわれ、その際において光学ユニット2
0の読取線Aの位置が書き換えられる。
【0020】次に、読取線Aが位置Bを過ぎると、その
地点での反射光は、位置Bにおける反射光よりも弱くな
るから、ステップSa6の判別により処理はステップS
a9にスキップする。このため、位置Bを示すデータ
は、ステップSa9にスキップする直前に実行されたス
テップSa8において記憶されることとなる。以降、読
取線Aが位置Lまでの範囲において、1ステップだけ移
動する毎に反射光が弱くなって、ステップSa9へのス
キップが維持される結果、位置Bが、先のステップSa
8において記憶されることとなる。ここで、反射光が最
も強くなる位置Bとは、プラテンローラ14と読取ガラ
ス15との距離が最も短い地点、すなわち接している地
点である。したがって、ADF11を用いた原稿13の
読み取りは、原稿13がプラテンローラ14により読取
ガラス15に密着した地点Bにおいて常に実行されるこ
ととなるので、ADF11の取付精度に拘わらず原稿1
3が浮き上がらず、高解像度の原稿読取を行なうことが
可能となる。
【0021】なお、上述した実施例において、説明のた
め、CCDセンサ34において中心画素に着目し、この
画素により読み込まれた反射光の強さにより読取位置B
を求めたが、着目する画素は、これにとらわれない。例
えば、複数の画素に着目し、これら画素により求められ
た反射光の強さの平均値により求めても良い。また、全
画素に着目しても良い。
【0022】2:実施例の改良 次に、実施例の改良例について説明する。 2−1:第1の改良例 上述した実施例における説明では、プラテンローラ14
が読取ガラス15に対し地点Bにおいて理想的に接して
いることを前提としていた。しかし、プラテンローラ1
4は、原稿13を副走査するべく正確に送る必要がある
ため、その周面がゴム等の弾性体に成形され、さらに、
ある程度の力をもって読取ガラス15に圧接される。こ
のため、図5に示すように、プラテンローラ14は、読
取ガラス15に対して、ある程度押し潰れることにな
る。
【0023】ここで、図5において、押し潰れたプラテ
ンローラの右端の位置をB−とし、左端の位置をB+と
すると、光学ユニット10の読取線Aが位置B−から位
置B+までの範囲を移動しても、その範囲での反射光の
強さは均等になるはずである。このため、上述した実施
例では、位置B−が、反射光の最大強度位置と設定され
る。もっとも、この位置B−でも、原稿13は読取ガラ
ス15に密着するので、高解像度の原稿読取を行なうこ
とが可能ではあるが、なんらかの原因(例えば圧接力の
不均一など)により、位置B−が副走査中に左方に移動
してしまうと、原稿が浮き上がって読取の解像度が低下
する可能性がある。かかる状況を鑑みれば、位置B−お
よび位置B+の中心、すなわち位置Bにおいて原稿13
を読み込むのが望ましい。そこで、かかる状態において
も、位置Bを原稿の読取位置と設定する第1の改良例に
ついて説明する。
【0024】この第1の改良例は、構成的には実施例と
同一であるが、調整モードでの処理が図6に示すように
なる。なお、ステップSa1〜Sa5は、図4に示した
ものと同一であるので、その処理にかかる説明を省略す
る。
【0025】この改良例におけるピーク検出手段41
は、ステップSb6において、RAM(1)に記憶した
データとRAM(2)において記憶したデータとの大小
関係を判別する。ここで、RAM(2)には前回以前の
データ、詳細には光学ユニット20の1ステップ移動以
前におけるプラテンローラ14の反射光の大きさが最も
大きいデータが記憶されている点(後述するステップS
b7参照)では、実施例と同様である。すなわち、ステ
ップSa6では、現時点で読み込んだCCDセンサ34
の出力データが、過去の出力データの最大値に比べて大
きいか、等しいか、あるいは小さいかが判別されること
となる。
【0026】まず、光学ユニット20の読取線Aが、プ
ラテンローラ14の位置B−の手前である場合について
考える。この場合、プラテンローラ14の反射光は、1
ステップ毎の左方の移動により、次第に強くなるので、
現時点における反射光は、前回のそれよりも強い。した
がって、ステップSb6での判別結果は過去の出力デー
タの最大値に比べて大きいとされるので、ステップSb
7に分岐することになる。このため、ピーク検出手段4
1は、ステップSa7において、今回読み取ったデータ
を次回の判別において用いるべく、RAM(1)のデー
タをRAM(2)にセットするとともに、ステップSa
8において、現時点における光学ユニット20の位置を
新たに設けたRAM(3)に記憶し、さらにステップS
a9において、新たに設けたRAM(5)に「0」をセ
ットする。
【0027】次に、光学ユニット20の移動が進んで、
その読取線Aがプラテンローラ14の位置B−からB+
の範囲に至った場合、当該範囲におけるプラテンローラ
14の反射光は均等であるから、現時点における反射光
は、前回のそれと同じになる。したがって、ステップS
b6での判別結果は過去の出力データの最大値と同じと
されるので、ステップSb10に分岐することになる。
また、プラテンローラ14の位置B−は、ステップSb
8によりRAM(3)にセットされているはずである。
なぜならば、光学ユニット20の読取線Aが左方への1
ステップずつ移動するのに際し、位置B−の手前までは
ステップSb7〜Sb9がくり返し実行される一方、位
置B−に至るとステップSb10に分岐するためであ
る。すなわち、位置B−を示すデータは、ステップSb
8において当該分岐直前まで書き換えられるが、ステッ
プSb10への分岐以後では書き換えられないためであ
る。
【0028】ピーク検出手段41は、ステップSb10
において、とりあえず現時点における光学ユニット20
の読取線Aの位置を示すデータを、新たなに設けたRA
M(4)に格納し、次のステップSb11において、R
AM(3)で定められる位置とRAM(4)で定められ
る位置との中心(中間)位置を求め、この中心位置を示
すデータをRAM(5)に格納する。このとき、RAM
(3)には位置B−がセットされているはずであるか
ら、ステップSb11におけるRAM(5)には、現時
点における光学ユニット20の読取線Aの位置と、位置
B−との中間位置がセットされることになる。
【0029】さらに、光学ユニット20の移動が進ん
で、その読取線Aがプラテンローラ14の位置B+より
も左方に至った場合、当該範囲におけるプラテンローラ
14の反射光は、次第に弱くなるので、現時点における
反射光は、前回のそれよりも弱い。したがって、ステッ
プSb6での判別結果は過去の出力データの最大値に比
べて小さいとされるので、ステップSb12に直接スキ
ップすることになる。また、プラテンローラ14の位置
B+は、ステップSb10によりRAM(4)にセット
され、また、位置B−および位置B+の中間位置たる位
置Bは、ステップSb11によりRAM(5)にセット
されているはずである。なぜならば、光学ユニット20
の読取線Aが左方への1ステップずつ移動するのに際
し、位置B+の手前まではステップSb10〜Sb11
がくり返し実行される一方、位置B+からはステップS
b12にスキップするためである。すなわち、位置B+
を示すデータは、ステップSb12において当該スキッ
プ直前まで書き換えられるが、ステップSb12へのス
キップ以後、書き換えられないためである。
【0030】そして、光学ユニットの読取線Aが位置M
から位置Lまで移動し、その際の1ステップの移動毎
に、ステップSa3〜ステップSa5およびステップS
b6〜Sb11までの処理がくり返し実行されると、ス
テップSb12の判別結果が「Yes」となって、さら
にステップSaB13において、ピーク検出手段41
は、RAM(5)にセットされているデータが「0」で
あるか否かを判別する。
【0031】ここで、RAM(5)に「0」がセットさ
れている場合とは、ステップSb6における分岐が、ス
テップSb7から、ステップSb10を経ることなく、
直接ステップSb12に変更された場合である。すなわ
ち、プラテンローラ14が実施例のように、ほぼ理想的
に読取ガラス15に接している場合である。この場合、
位置B+から位置B−までの範囲は極めて狭いため、1
ステップの移動に際し、反射光の強さが同じになること
がなく、ステップSb10を経ることがないのである。
この場合には、ステップSb8でRAM(3)にセット
されたデータが位置Bそのものを示すことになるから、
ステップSb14において、ADF11を用いるときの
読取位置がRAM(3)に格納されたデータにしたがっ
てセットされるのである。
【0032】また、RAM(5)に「0」がセットされ
ていない場合とは、ステップSb6における分岐が、ス
テップSb7から、ステップSb10へ、そして、ステ
ップSb12に変更された場合である。すなわち、プラ
テンローラ14が図5に示すように押し潰れた場合であ
って、位置B+から位置B−までの範囲では、1ステッ
プの移動に際し、反射光の強さが同じになる場合であ
る。この場合には、ステップSb11でRAM(5)に
セットされたデータが位置Bそのものを示すことになる
から、ステップSb15において、ADF11を用いる
ときの読取位置がRAM(5)に格納されたデータにし
たがってセットされるのである。
【0033】このように、かかる改良例によれば、AD
F11を用いるときの読取位置は、プラテンローラ14
がほぼ理想的に読取ガラス15に接しているときは、そ
の接線位置となる地点(位置B)となる一方(ステップ
Sb15)、プラテンローラ14が押し潰れているとき
でも、その押し潰された中間(位置B)となる(ステッ
プSb14)。したがって、この改良例では、プラテン
ローラ14が押し潰れて読取ガラス15に接していると
きであっても、ADF11の取付精度に拘わらず原稿1
3が浮き上がらずに、高解像度の原稿読取を行なうこと
が可能となる。
【0034】2−2:第2の改良例 上述した実施例および第1の改良例では、プラテンロー
ラ14の中心軸と、読取線AすなわちCCDセンサ34
の主走査方向とは、平行であることを前提として説明し
た。しかし、ADF11は、一般にコンタクトガラス1
7に対して開閉する構造であり、また、製品的にはオプ
ションとして設定される場合が多いので、その取付状態
によっては、プラテンローラ14の中心軸とCCDセン
サ34の主走査方向とが、ねじれの位置となることが多
々ある。この場合、上述した実施例および第1改良例で
は、CCDセンサ34のうち着目している画素を基礎と
して読取位置が決定されてしまうので、当該画素近傍で
の読取精度は確かに向上するが、主走査方向全体での、
特にその両端部での読取精度が低下してしまう可能性が
高い。そこで、かかる状態においても、高精度に原稿読
取を行なうことが可能な第2改良例について説明する。
【0035】この改良例は、構成および動作的には、前
述した実施例および第1の改良例と同一であるが、1ス
テップ毎の移動に際し、CCD34から読み込むデータ
に対応する画素を、副走査方向に対して左右対称となる
2箇所の画素、例えば、主走査方向の両端に位置する2
つの画素とする(ステップSa4)。そして、この2つ
の画素のそれぞれについて、反射光が最大となる位置B
(ステップSa8、Sb15)、あるいは反射光が最大
となる範囲の中心位置B(ステップSb14)を求める
とともに、ADF11を用いた場合における光学ユニッ
ト20の読取位置(読取線A)を、両端の画素に対応し
てそれぞれ求めた位置Bの中間位置に設定する。
【0036】かかる第2改良例について、図7(a)を
参照して説明する。ここでは、同図に示すように、読取
ガラス15を真上から見た場合に、プラテンローラ14
の中心軸がねじれて、読取ガラス15との接線たる位置
Bが傾いているときを考えると、この改良例では、光学
ユニット20の読取線Aは、位置Mから位置Lまで1ス
テップ毎に移動し、この際、両端に位置する画素のデー
タが読み込まれる。ここで、CCDセンサ34におい
て、移動(副走査)方向の左側端部(図7(a)では下
方)に位置する画素を34Lとし、同右側端部(図7
(a)では上方)に位置する画素を34Rとすると、画
素34L、34Rによりそれぞれ読み込まれる反射光の強
さは、図7(b)に示すように、ねじれにより、それぞ
れ位置B1、B3において最大となる。が、この改良例で
は、当該位置B1、B3の中間である位置B2が、ADF
11の使用時における読取位置に設定される。このた
め、プラテンローラ14の傾きにより読取精度は多少低
下するものの、読取線Aが線分Bにかかる範囲の中間位
置で読取が行なわれることになるので、その精度低下を
最小減にくい止めることが可能となる。なお、図7
(b)に示した読取位置に対する光の強度は、本来なら
ば読取位置が1ステップ毎の移動となるため離散値とな
るが、説明簡略化のため連続値としている。
【0037】また、この改良例において、位置B1およ
びB3で定まる範囲に、設計により予め定められた接線
位置Bが含まれる場合には、この接線位置BをADF1
1の使用時の原稿読取位置としても良い。これにより、
かかる第3改良例の動作を、プラテンローラ14の中心
軸が極端にズレている場合のみ行ない、必要時以外には
行なわないで済む構成とすることができる。
【0038】2−3:第3の改良例 次に、実施例の第3の改良例について説明する。前述し
た実施例や改良例では、調整モードにおいてプラテンロ
ーラ14を回転させないで、その反射光の強さを読み込
むようにしていた。しかし、プラテンローラ14は、使
い込むにつれて原稿のインクやトナー等が付着し局所的
に汚れる場合が多々ある。このため、反射光が弱くな
り、読取位置Bを正確に求めることができなくなるおそ
れが生じる。そこで、この改良例は、図4または図6の
調整モードにより、読取位置Bを求めるとともに、この
際の反射光の強さがしきい値以下であれば、プラテンロ
ーラ14を所定量だけ、例えば、半回転などのように局
所的な汚れの影響を受けにくくなる程度だけ回転させ
て、再度、調整モードを実行して読取位置Bを求める構
成とした。かかる構成により、プラテンローラ14の周
面における汚れに依存することなく、ADF11使用時
の読取位置Bを求めることができる結果、より高精度な
画像読取を行なうことが可能となる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、次のような効果がある。プラテンローラと読取ガラ
スとが接する部分において、原稿の画像が読み込みが行
なわれるので、プラテンローラの取付精度に拘わらず、
画像読取を極めて高精度に行なうことが可能となる。ま
た、機械的な付加構成は必要としないで済む(請求項
1)。プラテンローラが圧接されて、読取ガラスに対し
押しつぶされた場合であっても、画像読取を極めて高精
度に行なうことが可能となる(請求項2)。プラテンロ
ーラの中心軸と主走査方向とがねじれの位置にある場合
であっても、主走査方向両端における画像読取精度の低
下を最小限に抑えることができ、結果的に、画像読取の
精度は高く保たれる(請求項3)。請求項3に記載の発
明による設定を必要時のみに行なうことができので、原
稿読取に直接寄与しない動作を最小限にすることが可能
となる(請求項4)。プラテンローラの周面が局所的に
汚れ、その部分の反射光の強度が低下して場合、反射光
の強さが最大となる読取位置を正確に検出することがで
きないというおそれをなくすることが可能となる(請求
項5)。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による実施例の要部構成を示す側端
面図である。
【図2】 同実施例における読取ガラス近傍の構成を示
す側端面図である。
【図3】 同実施例における電気的構成を示すブロック
図である。
【図4】 同実施例における調整モードの動作を示すフ
ローチャートである。
【図5】 同実施例の第1改良例を説明するための図で
ある。
【図6】 同改良例における調整モードの動作を示すフ
ローチャートである。
【図7】 第2改良例の効果を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
11……ADF、13……原稿、14……プラテンロー
ラ、15……読取ガラス、41……ピーク検出手段(検
出手段)、42……制御手段(設定手段、判別手段)、
43……駆動手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラテンローラにより押し付けられた読
    取ガラス上の原稿を照射する一方、前記プラテンローラ
    により送ることで前記原稿に記載される画像を主走査す
    るとともに、送り方向に副走査することにより、前記画
    像を読み取る画像読取装置において、 前記画像を読み取る前にあたって、前記画像の読取位置
    を副走査方向に移動させるための駆動手段と、 前記駆動手段により読取位置を移動させた場合に、前記
    プラテンローラによる反射光の強さが最大となる位置を
    検出する検出手段と、 前記画像の読取位置を、前記検出手段により検出された
    位置に設定する設定手段とを具備することを特徴とする
    画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記検出手段は、前記プラテンローラに
    よる反射光の強さが均一であったときに、当該均一範囲
    における中間位置を、反射光の強さが最大となる位置と
    して検出することを特徴とする請求項1記載の画像読取
    装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は、副走査方向に対して左
    右対称となる2箇所において、それぞれ前記反射光の強
    さが最大となる位置を検出し、 前記設定手段は、前記画像の読取位置を、これら2つの
    位置の中間位置に設定することを特徴とする請求項1記
    載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記設定手段は、前記2つの位置で定ま
    る範囲内に、設計により予め定められた位置が含まれて
    いる場合、前記画像の読取位置を設計位置に設定するこ
    とを特徴とする請求項3記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記検出手段は、検出した位置での前記
    反射光の強さがしきい値以下であるか否かを判断する判
    断手段を備え、しきい値以下であると判断したならば、
    前記プラテンローラを所定量だけ回転させて、再度、反
    射光の強さが最大となる位置を検出することを特徴とす
    る請求項1記載の画像読取装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010087806A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Brother Ind Ltd 画像読取装置及びプログラム
US8867107B1 (en) 2013-06-24 2014-10-21 Fuji Xerox Co., Ltd. Image reading apparatus and reading apparatus

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JP2010087806A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Brother Ind Ltd 画像読取装置及びプログラム
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