JPH08212837A - 架空ケーブル - Google Patents

架空ケーブル

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Publication number
JPH08212837A
JPH08212837A JP1917995A JP1917995A JPH08212837A JP H08212837 A JPH08212837 A JP H08212837A JP 1917995 A JP1917995 A JP 1917995A JP 1917995 A JP1917995 A JP 1917995A JP H08212837 A JPH08212837 A JP H08212837A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
suspension wire
notch
cable body
cut
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1917995A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiko Yano
隆彦 矢野
Takashi Kaneko
隆 金子
Katsuhisa Kimura
勝久 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Cable Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority to JP1917995A priority Critical patent/JPH08212837A/ja
Publication of JPH08212837A publication Critical patent/JPH08212837A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】外観形状の良好な架空ケーブルの提供。 【構成】縒りのあるケーブル本体3と吊線2とを被覆し
た被覆樹脂4にあるくびれ部5に切込6をケーブル軸長
方向に沿って形成するとともに、切込6両端それぞれに
略円形の貫通孔7を連通形成し、この切込6をケーブル
本体3の縒りにより弓型に拡開させてスリット8とした
架空ケーブル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、補強用の吊線を有する
架空ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】通信用や給電用のケーブルを電柱に架設
する場合、ケーブル単体だけでは引っ張り強度が不十分
で断線したり電気的特性が劣化するなどの不都合を生じ
る。特に光ケーブルからなる架空ケーブルの場合、引っ
張りによる特性劣化が著しい。そのため、従来から、ケ
ーブル本体と平行に鋼より線等からなる補強用の吊線を
配設し、両者を一体化した架空ケーブルが用いられてい
る。
【0003】この架空ケーブル50は、図3に示すよう
に、吊線51と平行に該吊線51より若干軸長の長いケ
ーブル本体52を若干の縒りをかけた状態で配設すると
ともに、吊線51とケーブル本体52とをポリエチレン
(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)等からなる被覆樹
脂53で一体に被覆して構成されている。また、被覆樹
脂53は吊線51とケーブル本体52との間の厚みが薄
くなっており、ここにくびれ部54が形成されている。
【0004】このような架空ケーブル50においては、
風を受ける面積が大きくなることによる架空ケーブル5
0への負荷張力の増大、架空ケーブル50のダンシング
現象(架空ケーブル50が風によって踊るように揺動す
る現象)等を防止するために、くびれ部54にケーブル
長手方向に沿ったスリット55を形成したものがある。
【0005】また、このようなスリット55を形成する
と、若干の縒りをかけた状態で配設されたケーブル本体
52がその縒りの応力によって吊線51に対してカテナ
リー状態に垂れ下がり、これによってケーブル本体52
にかかる張力をさらに減少させることができるという利
点もあった。
【0006】このスリット55は通風を良くするために
通常5mm程度の幅を有して形成されており、その形状
上、プレス加工機を用いた押し切り等の方法により形成
されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ス
リット55を有する従来の架空ケーブル50には次のよ
うな問題があった。すなわち、スリット55を構成する
のが、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PV
C)等のプラスチックであり、このようなプラスチック
に対して押し切りを行うことによりスリット55を形成
するために切断力が十分とはいえず、スリット55の端
縁に髭状の切断かすが残存するという問題があった。こ
のような切断かすは架空ケーブル50の外観を悪化させ
るので好ましいものではなかった。
【0008】したがって、本発明においては、外観形状
の良好な架空ケーブルの提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明においては、吊線と平行に、該吊線よ
り若干軸長の長いケーブル本体を若干の縒りをかけた状
態で配設するとともにケーブル本体と吊線とを樹脂で一
体に被覆し、かつ、吊線とケーブル本体との間の被覆樹
脂にくびれ部を形成した架空ケーブルにおいて、前記く
びれ部には切込をケーブル軸長方向に沿って形成すると
ともに、切込両端それぞれに略円形の貫通孔を連通形成
したことに特徴がある。
【0010】
【作用】上記構成によれば、切込は、ケーブル本体が吊
線に対してカテナリー状に垂れ下がることにともなっ
て、弓型状に拡開されることになる。
【0011】切込は刃物等によって簡単に、しかも精度
高く形成することができ、切断かすが発生することはな
い。
【0012】また、貫通孔はパンチ等によって形成する
ことになるが、比較的小さな口径でよいので精度よく形
成でき、したがって、切断かすはほとんど発生しない。
【0013】さらには、拡開した切込の両端には拡開の
応力が集中することになり、特に架設後においてはケー
ブル本体の自重の応力が切込の両端にかかるが、ここに
略円形の貫通孔が設けられており、これら応力は貫通孔
によって分散されることになって、応力が集中しにく
い。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳
細に説明する。図1はそれぞれ本発明の一実施例の架空
ケーブルの側面図、図2は底面図である。
【0015】架空ケーブル1は、吊線2と平行に該吊線
2より若干軸長の長いケーブル本体3を若干の縒りをか
けた状態で配設するとともに、吊線2とケーブル本体3
とをポリエチレン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)
等からなる被覆樹脂4で一体に被覆して構成されてい
る。また、被覆樹脂4は吊線2とケーブル本体3との間
の厚みが薄くなっており、ここにくびれ部5が形成され
ているとともに、このくびれ部5には、ケーブル軸長に
沿って伸びる切込6が設けられている。
【0016】切込6は図1(a)に示すように、0.1
mm〜0.3mm程度の幅といったほとんど幅のない状
態に形成されており、その両端それぞれには、切込6に
連通した円形の貫通孔7が形成されている。貫通孔7は
円形に限られるものではなく、円形に近い多角形状でも
よい。
【0017】このような切込6はナイフやカッタ等の切
断刃によって形成することができる。また、切断加工時
においては、比較的小さな力を切断刃に加えるだけで精
度よく切込6を形成でき、その切断端縁に切断かす等が
残存するといったことも起きない。さらには、幅のない
切込6を上記のような方法により形成するのは比較的簡
単であり、短時間に大量の切込6を形成することができ
る。なお、形成時間が切断刃に比して長くなるが、プレ
ス機による押し切りでもって切込6を形成することも可
能である。
【0018】また、貫通孔7はパンチによって形成する
のが適しているが、貫通孔7の口径が比較的小さいため
に、比較的小さな力をパンチに加えるだけで精度よく貫
通孔7を形成でき、その切断端縁に切断かす等が残存す
るといったことは起きない。
【0019】なお、貫通孔7は、切込6を形成する前に
形成してもよく、さらには、切込6を形成した後に形成
してもよい。
【0020】架空ケーブル1に切込6を形成すると、ケ
ーブル本体3の縒りにより切込6は図1(b)に示すよ
うに変形する。すなわち、切込6が形成されたケーブル
本体3は上述したようにその縒りの応力で吊線2に対し
てカテナリー状に垂れ下がることになる。そのため、切
込6は垂れ下がるケーブル本体3に引っ張られて拡開し
て弓型に変形する。したがって、切込6の側縁の間には
中央部に比較的大きな幅を有するスリット8が形成され
ることになる。
【0021】このように拡開された切込6の両端には拡
開の応力がかかってしまううえ、ケーブル架設にはケー
ブル本体の自重の応力が切込6の両端にかかってしま
う。しかしながら、拡開の応力やケーブル本体3の自重
の応力は切込6両端に設けられた円形の貫通孔7によっ
て分散されるので、これら応力によって切込6の端部に
亀裂が発生するといった不都合が起きない。
【0022】切込6はケーブル本体3の縒りピッチに応
じて形成されている。すなわち、ケーブル本体3の縒り
ピッチ幅毎に切込6が形成されており、このように切込
6を形成することにより、ケーブル本体3はその縒りピ
ッチに応じた自然な状態でもって吊線2に対してカテナ
リー状に垂れ下がる。また、ケーブル本体3は、隣接す
る切込6の間に残存するくびれ部5によって支持され
る。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、形成精度
の高い切込をくびれ部をケーブル本体の縒りによって拡
開することでスリットとしたので、架空ケーブルを切断
かすのない外観良好なものとすることできた。
【0024】また、切込の両端に貫通孔を設けたので、
切込の両端にかかる応力によって切込に亀裂が生じると
いった不都合も起きない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る架空ケーブルの側面図
であり、(a)は切込形成直後の初期状態を、また、
(b)は使用状態をそれぞれ示している。
【図2】実施例の架空ケーブルの底面図である。
【図3】従来例の架空ケーブルの構成を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
2 吊線 3 ケーブル本体 4 被覆樹脂 5 くびれ部 6 切込 7 貫通孔 8 スリット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吊線と平行に、該吊線より若干軸長の長
    いケーブル本体を若干の縒りをかけた状態で配設すると
    ともにケーブル本体と吊線とを樹脂で一体に被覆し、か
    つ、吊線とケーブル本体との間の被覆樹脂にくびれ部を
    形成した架空ケーブルであって、 前記くびれ部には切込をケーブル軸長方向に沿って形成
    するとともに、切込両端それぞれに略円形の貫通孔を連
    通形成したことを特徴とする架空ケーブル。
JP1917995A 1995-02-07 1995-02-07 架空ケーブル Pending JPH08212837A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1917995A JPH08212837A (ja) 1995-02-07 1995-02-07 架空ケーブル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1917995A JPH08212837A (ja) 1995-02-07 1995-02-07 架空ケーブル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08212837A true JPH08212837A (ja) 1996-08-20

Family

ID=11992126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1917995A Pending JPH08212837A (ja) 1995-02-07 1995-02-07 架空ケーブル

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JP (1) JPH08212837A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106324782A (zh) * 2016-11-22 2017-01-11 广东亨通光电科技有限公司 一种御冰雪架空光缆

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